JP3192742U - ホース継手構造並びにホース継手 - Google Patents

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裕昭 市川
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Abstract

【課題】ホースを接続口部に対して簡便に嵌脱させることができ、離脱防止措置も施すことができるホース継手構造並びにホース継手を提供する。【解決手段】対向して配置されるフランジ部2A、3Aを有する一対のジョイント部材2、3のうち、一方のジョイント部材2は、流体の流路を構成する管体2Cの一端部に形成された円筒状の接続口部2BをホースHの開口内へ嵌挿させ、他方のジョイント部材3は、円筒状に形成された管体3Cの内周面において一方のジョイント部材2との対向面側から円筒状に形成された切欠き部3E内に、弾性部材からなる円筒状のリング部材4と金属部材からなる円筒状のカラー部材6とを嵌着させるとともに、接続口部2BおよびホースHを管体3C内に嵌挿させた状態で、フランジ部2A、3A同士を近接させて緊締させる。【選択図】図1

Description

本考案は、液体や気体などの流体の流路を構成するホースやチューブ(以下、ホースと総称する)を接続口部に接続させるホース継手構造並びにホース継手に関する。
従来より、油圧装置、給水装置、洗浄装置、液体充填装置等の各種装置においては、液体や気体等の流体の流路の一部にシリコンゴム等の弾性を有する材料からなるホースが利用されている。
このホースは、例えば、ステンレス等の金属材料からなる円筒状の接続口部の外周に対し、その開口端部を嵌着させることにより接続され、前記流路を構成している。
例えば、架台上に立設される支柱の一側のガイドに沿って昇降可能に支持された支持アームの先端に充填ノズルが固定され、前記充填ノズルの直下位置に搬送される容器に液体を充填させるように構成された液体充填装置の場合、前記充填ノズルは、その昇降方向(上下方向)に液体の流路が貫通して形成されており、この充填ノズルの上端に形成された接続口部の外周には第1のホースの一端部が嵌着されており、この第1のホースの他端部は、流路を流れる液体を給送するポンプに形成された第1接続口部の外周に嵌着されている。また、このポンプに形成された第2の接続口部には第2のホースの一端部が嵌着されており、この第2のホースの他端部は、流路を流れる液体を貯留するタンクに形成された接続口部に嵌着されている。これにより、前記液体充填装置は、最上流に配設されたタンクから、第2のホース、ポンプ、第1のホースを経由し、最下流の充填ノズルまでの液体の流路が形成される。
そして、前述のような円筒状に形成された接続口部の外周にホースを嵌着させる場合においては、従来より、ホースの離脱を防止するために、様々な措置(以下、離脱防止措置という)が講じられている。
例えば、ホースの内径寸法と接続口部の外径寸法とを調整し、ホースを前記接続口部に圧入させて緊締状態を得るようにしたり、また、前記接続口部の外周面にホースの内面に食い込ませる管状突起部を形成することもなされている。
さらには、接続口部に嵌着させたホースの開口端外周をさらにホースバンドで挟み込んだり、ホースジョイントの本体一端側に一体形成された接続口部にホースを嵌着させるとともに、前記ホースジョイントの本体外周にナットを螺合させ、前記ナットの内周面あるいはナットの内周面との間に介装させたへルールによって接続口部に嵌着したホースの端部を挟持する場合もある。
なお、前述の管状突起部が形成された接続管については特許文献1、接続口部に嵌着させたホースの開口端外周をさらにホースバンドで挟み込む構成については特許文献2を参照のこと。
特開2006−200737号公報 特開平8−85592号公報 (図5(b))
ところで、前述の液体充填装置等の各種装置においては、ホースを交換したり、取り外した状態で洗浄したりする、いわゆるメンテナンス作業も定期的に行われる。
その際、接続口部に対するホースの強固な圧入や、嵌脱作業が煩雑となるような離脱防止措置は、そのメンテナンス作業に時間的、体力的な労力を要し、メンテナンス作業を困難にさせる要因となっていた。
また、各種装置に形成された接続口部の周囲に他の部材が配置されている等、ホースを嵌脱させるメンテナンスの作業空間が広く確保できない場合には、物理的に作業者の手が届かなかったり、接続口部にホースを圧入させるための力が入らなかったりして、ホースを接続口部に所定量まで深く嵌着させることができなかったり、また、各作業者によって嵌着量の程度に差が生じたりすることも懸念され、各装置、各接続口部に対して、常に同じピッチ(配設長さ=流路長)でホースを配設すること、すなわち、ホースの前記接続口部に対する接続を寸法精度よく行なうことは、なかなか困難であった。
例えば、前述した液体の流路構成を備えた充填ノズルを複数配列させて設けた液体充填装置において、バッチ式で搬送される容器群に対し、それぞれ対応させた複数の充填ノズルを同時に動作させ、各容器に液体を充填させるような場合に、各充填ノズルに接続される第1のホースによって構成される流路の長さが異なると、同じ性能のポンプを用いている限りにおいては、各容器に充填される液体の量や充填のタイミング(所要時間)等が若干、異なってしまうことが懸念される。
また、ホース内を流れる流体が液状体の場合、ホース内に位置した接続口部の端部とホースの内周面との間に液溜まりが発生し易く、特に前記液状体が飲食品、調味料、薬品等の場合には保健・衛生的な観点からも、前記液溜まりの発生は解消すべき問題であった。
そこで、本考案は、ホースを接続口部に対して簡便に嵌脱させることができ、離脱防止措置も施すことができるホース継手構造並びにホース継手を提供することを主たる課題とし、さらには、嵌着時においては、前記接続口部に対する寸法出しの精度もよく、また、接続口部とホースとの間に流体の溜まりが発生することも防止可能なホース継手構造並びにホース継手を提供することをその副次的な課題とする。
本願考案のホース継手構造は、対向して配置されるフランジ部を有する一対のジョイント部材のうち、一方のジョイント部材は、流体の流路を構成する管体の一端部に形成された円筒状の接続口部をホースの開口内へ嵌挿させ、他方のジョイント部材は、円筒状に形成された管体の内周面において前記一方のジョイント部材との対向面側から円筒状に形成された切欠き部内に、前記一方のジョイント部材の接続口部を嵌挿させた前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有する弾性部材からなる円筒状のリング部材と、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、軸方向においてける前記リング部材の配置位置を調整する金属部材からなる円筒状のカラー部材とを嵌着させ、前記接続口部およびホースを前記他方のジョイント部材の管体内に嵌挿させた状態で前記一対のジョイント部材のフランジ部同士を近接させて緊締することにより、前記一方のジョイント部材と他方のジョイント部材の前記切欠き部の底部との間で前記カラー部材を介して前記リング部材を軸方向に圧縮して内方へ膨出させ、前記ホースの開口側端部を前記接続口部と前記リング部材との間に挟持することを特徴とする。
このようなホース継手構造によれば、フランジ部同士を近接させて緊締させて、前記一方のジョイント部材と他方のジョイント部材の前記切り欠き部の底部との間で前記リング部材を圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させ、前記ホースの開口側端部を前記接続口部と前記リング部材との間に挟持することで、ホースが接続口部から脱落することを防止することができる。
そして、このように簡単にホースの抜け止めができれば、ホースの素材の弾性のみで接続口部に嵌着(密着)させる場合に比して若干大きい内径寸法のホース、または弾性力の大きい材料からなるホースを採用することも可能となる。これにより、前記接続口部をホースの開口端に嵌挿させる作業も、無駄な力を要せず、簡単に行なうことが可能になり、さらには、前記ホースに対する接続口部の嵌挿寸法を均一なものとし、作業者によるばらつき等を無くして、ホースの配設時における前記接続口部に対する寸法出しの精度を向上させることも可能となる。
さらには、前記リング部材を圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させて、従来の構成において接続口部とホースとの間に流体の溜まりが発生し易かった部分において、前記ホースの開口側端部を前記接続口部と前記リング部材との間に挟持すれば、その流体の溜まりの問題も解消することができる。特に、本考案のようにカラー部材を配設することにより、前記切欠き部材内における前記リング部材の位置、ひいては、リング部材が圧縮して内方へ膨出する位置を前記一方のジョイント部材の接続口部と対向する適切位置に調整することがより簡便に可能となり、確実に、従来の構成において接続口部とホースとの間に流体の溜まりを発生していた部分において、前記ホースの開口側端部を前記接続口部と前記リング部材との間に挟持し、その流体の溜まりの問題を解消することが可能となる。
また、本考案のホース継手は、対向して配置されるフランジ部を有する一対のジョイント部材と、前記一対のジョイント部材間に配設される、弾性部材からなる円筒状のリング部材並びに金属部材からなる円筒状のカラー部材と、前記一対のジョイント部材を前記リング部材の弾性力に抗しつつ近接させて緊締させる締止部材とを備え、一方のジョイント部材は、前記フランジ部と、ホースの開口側端部に嵌挿される円筒状の接続口部が一端に形成された流体の流路を形成する管体とを有し、他方のジョイント部材は、前記フランジ部と、前記接続口部およびホースの開口側端部を遊挿可能な円筒状の管体であって、その内周面に前記一方のジョイント部材との対面側から円筒状の有底の切欠き部が前記リング部材とカラー部材とを嵌着可能に形成されている管体とを有し、前記円筒状のカラー部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記リング部材の軸方向における配置位置を調整するべく前記切欠き部内に嵌着されており、前記円筒状のリング部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記接続口部およびホースを前記他方のジョイント部材の管体内に嵌挿させた状態で前記締止部材により緊締される前記一対のジョイント部材が近接することにより、前記カラー部材を介して軸方向に圧縮されると弾性変形して内方へ膨出するように前記切欠き部内に嵌着されていることを特徴とする。
このように構成されたホース継手は、前述のホース継手構造を具備するものであり、前述の通りの作用効果を奏することができる。
そして、本考案のホース継手は、前記一方のジョイント部材は、流体の流路が形成された管体の一端部に、ホースの開口内に嵌挿させる円筒状の接続口部が形成され、前記接続口部の基端部から径方向外方へ延出形成された円筒状の第1フランジ部ならびに前記第1フランジ部の基端部から径方向外方へ延出形成された円筒状の第2フランジ部が同心状に形成されており、前記他方のジョイント部材は、前記一方のジョイント部材の接続口部に前記ホースを介して嵌合可能な内径寸法とされた管体の基端部外周に、前記第2フランジ部と同径で径方向外方へ延出形成された第3フランジ部が同心状に形成され、前記切り欠き部内の周壁を前記一方のジョイント部材の第1フランジ部の外周壁と摺接させて配設されており、前記一対のジョイント部材は、前記締止部材により、前記第2フランジと前記第3フランジとを近接させるように緊締されていることを特徴とする。
このように構成されたホース継手は、前記締止部材により緊締する際に、前記切り欠き部内の周壁を前記一方のジョイント部材の第1フランジ部の外周壁と摺接させるようにすることで、前記第2フランジと前記第3フランジとの近接を案内しつつ、確実に、前記切欠き部内に配設されたリング部材を、軸方向に圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させることが可能となる。
特に、前記接続口部の基端部に径方向外方へ延出形成された円筒状の第1フランジ部を設けることにより、ホースの開口部端部が前記第1フランジ部に当接するように、接続口部をホースの開口端に嵌挿させるようにすることで、作業者の慣れや経験、作業に要する力の入れ方等に拘わらず、同じように接続させることができ、ホースの配設時における前記接続口部に対する寸法出しの精度を、簡単かつ確実に向上させることが可能となる。
また、本考案の別のホース継手は、対向して配置されるフランジ部を有する一対のジョイント部材と、前記一対のジョイント部材間に臨む中央フランジ部を備えた中間部材と、前記中間部材と前記一対のジョイント部材間に配設される、弾性部材からなる円筒状のリング部材並びに金属部材からなる円筒状のカラー部材と、前記一対のジョイント部材を前記リング部材の弾性力に抗しつつ近接させて緊締させる締止部材とを備え、前記中間部材は、連結される2本のホースの開口側端部にそれぞれ嵌挿される円筒状の接続口部が両端に形成され、軸方向中央には円筒状の前記中央フランジ部が形成された流体の流路を形成する管体であり、前記一対のジョイント部材はそれぞれ、前記フランジ部と、前記接続口部およびホースの開口側端部を遊挿可能な円筒状の管体であって、その内周面に他方のジョイント部材との対面側から円筒状の有底の切欠き部が前記リング部材とカラー部材とを嵌着可能に形成されている管体とを有し、前記円筒状のカラー部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記リング部材の軸方向における配置位置を調整するべく前記切欠き部内に嵌着されており、前記円筒状のリング部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記接続口部およびホースを前記一対のジョイント部材のそれぞれの管体内に嵌挿させた状態で前記締止部材により緊締される前記一対のジョイント部材が近接することにより、前記カラー部材を介して軸方向に圧縮されると弾性変形して内方へ膨出するように、前記切欠き部内に嵌着されていることを特徴とする。
さらに、前記一対のジョイント部材は、前記切欠き部内の周壁を前記中間部材の中央フランジ部の外周壁と摺接させて配設され、前記締止部材により、互いのフランジ部を近接させるようにして緊締されていることを特徴とする。
このように構成されたホース継手も、前述のホース継手構造を具備することにより、ホースとホースとを連接させるような場合であっても、前述の通りの作用効果を奏することができる。
そして、カラー部材を配設することにより、前記切欠き部材内における前記リング部材の位置、ひいては、リング部材が圧縮して内方へ膨出する位置を前記一方のジョイント部材の接続口部と対向する適切位置に調整することがより簡便に可能となり、確実に、従来の構成において接続口部とホースとの間に流体の溜まりを発生していた部分において、前記ホースの開口側端部を前記接続口部と前記リング部材との間に挟持し、その流体の溜まりの問題を解消することが可能となる。
このように、本考案のホース継手構造およびホース継手によれば、ホースを接続口部に対して簡便に嵌脱させることができ、嵌着時においては、前記接続口部に対する寸法出しの精度もよく、さらには、接続口部とホースとの間における流体の溜まりの発生を防止することができるといった優れた効果を奏する。
本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第1実施形態における分解斜視図 本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第1実施形態における要部構成を示す断面図(緊締前のセット状態) 本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第1実施形態における要部構成を示す断面図(緊締時状態) 本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第1実施形態の応用例における要部構成を示す断面図(緊締前のセット状態) 本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第1実施形態の応用例における要部構成を示す断面図(緊締時状態) 本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第2実施形態における要部構成を示す断面図(緊締前のセット状態) 本考案のホース継ぎ手構造並びにホース継手の第2実施形態における要部構成を示す断面図(緊締時状態)
[第1実施形態]
図1乃至図3に示す本考案の第1実施形態におけるホース継手1は、対向して配置されるフランジ部2A、3Aを有する一対のジョイント部材2、3と、一対のジョイント部材2、3間に配設される弾性部材からなるリング部材4と、前記一対のジョイント部材2、3を前記リング部材4の弾性力に抗しつつ近接させ、緊締(クランプ)させる、締止部材としてのクランプ部材5とを備える。
前記一方のジョイント部材2は、対向して配置される前記フランジ部2A、3Aのうちの一方のフランジ部(第2フランジ部)2Aと、弾性を備えた、例えばシリコンゴム等からなるホースHの開口側端部に嵌挿される円筒状の接続口部2Bが一端に形成された流体の流路を形成する管体2Cとを有しており、管体2Cの他端部を不図示のタンクに前記流路を形成するようにして固定配設されている。
具体的には、前記一方のジョイント部材2は、流体の流路が形成された管体2Cの一端部に、ホースHの開口内に嵌挿させる円筒状の接続口部2Bが形成され、前記接続口部2Bの基端部から径方向外方へ延出形成された円筒状のフランジ部(第1フランジ部)2Dならびに前記第1フランジ部2Dの基端部から径方向外方へ延出形成され、反先端側のエッジ部がテーパ状に形成された円筒状の第2フランジ部2Aが前記管体2Cと同心状に形成されている。
そして、本実施形態におけるホース継手1は、前記一方のジョイント部材2の管状の接続口部2Bにおける先端部外周表面には、リング状に形成された2本の凹溝からなる抜け止め部2Eが形成されている。
また、他方の前記ジョイント部材3は、対向して配置される前記フランジ部2A、3Aのうちの他方のフランジ部(第3フランジ部)3Aと、前記接続口部2BおよびホースHの開口側端部を遊挿可能な円筒状の管体3Cであって、内周面に前記一方のジョイント部材2との対面側(基端側)から前記第1フランジ部2Dを嵌合可能な外形寸法とされた円筒状の有底の切欠き部3Eが形成されている。
他方の前記ジョイント部材3の管体3Cは、前記接続口部2Bに前記ホースHを介して嵌合可能な内径寸法とされ、基端側外周には、先端側のエッジ部が前記第2フランジ部2Aのエッジ部と同じ斜度のテーパ状に形成される第3フランジ部3Aが前記管体3Cと同心状に形成されているとともに、基端側内周面には、リング部材収納部3E(切欠き部3Eと同符号を用いる)としての有底の切欠き部3Eが形成されている。なお、このリング部材収納部3Eの深さ寸法については、後述する。
前記クランプ部材5は、第2フランジ部2Aと第3フランジ部3Aとを挟持するための一対の部材をボルトの締め込み等の簡便な方法によって近接させる構成を備えたものであればよい。本実施形態においては、サニタリー部品・装置の締め込みに用いられる公知の半割りクランプ(ISO 15A クランプ)5を用いてメカニカルロックを行う。所謂、半割りクランプ5は、前記第2フランジ部2Aおよび第3フランジ部3Aのテーパ2a、3aにテーパ嵌合可能なテーパ5aが形成されており、半割りクランプ5のテーパ5aを前記第2フランジ部2Aおよび第3フランジ部3Aのテーパ2a、3aに沿わせた状態でボルト5Bを締め込むことで、くさび効果により、小さな力で大きな締め付け力、即ち面圧力を得つつ、前記一対のジョイント部材2、3を緊締可能に構成されているものである。
また、本実施形態におけるホース継手1は、円筒状に形成された前記リング部材収納部3E内に嵌合可能な外径寸法と、前記ホースHの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有するとともに、軸方向に圧縮されると弾性変形して内方へ膨出する、例えば、シリコンゴムのような弾性部材からなる円筒状のリング部材4を備えている。
さらに、本実施形態におけるホース継手1は、円筒状に形成された前記リング部材収納部3E内に嵌合可能な外径寸法と、前記ホースHの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有するとともに、前記リング部材4の軸方向における配置位置を前記一方のジョイント部材2の接続口部2Bと対向する適切位置に調整する、金属からなる円筒状のカラー部材6を備えている。
そして、本実施形態におけるホース継手1においては、ホースHを他方のジョイント部材3に対して底部から開口部へ向けて挿通させておく。続いて、図2に示すように、前記一方のジョイント部材2の接続口部2BをホースHの開口内へ嵌挿させる(換言すれば、ホースHの開口端を前記接続口部2Bへ、その開口端部が第1フランジ部2Dに届くまで嵌合させる)とともに、前記リング部材収納部3Eの内周壁を前記一方のジョイント部材2の第1フランジ部2Dの外周壁と摺接させつつ、前記第3フランジ部3Aを第2フランジ部2Aと対向させるようにして、前記リング部材収納部3E内に底部側から前記リング部材4とカラー部材6とを嵌着させた他方のジョイント部材3の管体3C内に前記ホースHを遊挿させる。そして、前記半割りクランプ5によってクランプ可能に、すなわち、半割りクランプ5を、そのテーパ5aが前記第3フランジ部3Aに形成されたテーパ3aおよび第2フランジ部2Aに形成されたテーパ2aにテーパ嵌合可能に配設する。
その状態で、前記リング部材収納部3Eに配設されたリング部材4の弾性力に抗しつつ、ボルト5Bの締め込みを行い、図3に示すように、第2フランジ部2Aと前記第3フランジ部3Aとを近接させて、前記一対のジョイント部材2、3を緊締させる。
本実施形態においては、このように一対のジョイント部材2、3間、詳しくは、前記一方のジョイント部材2と、他方のジョイント部材3の前記切り欠き部3Eの底部との間に弾性部材からなるリング部材4を介在させてクランプすることにより、前記リング部材収納部3E内において、前記リング部材4を軸方向に圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させて、前記ホースHの開口側端部を前記接続口部2Bと前記リング部材4との間に挟持するようにする(本考案のホース継手構造)。
ここで、リング部材収納部3Eの深さ寸法等について説明すると、前記接続口部2Bの長さ(軸方向)寸法、前記リング部材収納部3Eの深さ(軸方向)寸法、カラー部材6の長さ(軸方向)寸法及び前記リング部材4の長さ(軸方向)寸法等は、クランプ時に前記リング部材4が圧縮されて内方へ膨出し、しかも、その膨出する位置が、ホースHを挟持するのに適切な位置となるように設定する。好ましくは、クランプ時に前記リング部材4が圧縮して内方へ膨出する位置が、従来の構成において接続口部2BとホースHとの間に流体の溜まりが発生しやすかった部分、すなわち、接続口部2Bの先端部となるように設定する。
本実施形態のホース継手1及びホース継手構造によれば、前記接続口部2Bの基端部に径方向外方へ延出形成された円筒状の第1フランジ部2Dを設け、ホースHの開口部端部が前記第1フランジ部2Dに当接するように、接続口部2BをホースHの開口端に嵌挿させるようにすることで、作業者の慣れや経験、作業に要する力の入れ方等に拘わらず、同じように接続させることができ、ホースHの配設時における前記接続口部2Bに対する寸法出しの精度を、簡単かつ確実に向上させることが可能となる。
そして、本実施形態のホース継手1及びホース継手構造によれば、フランジ部2A、3A同士を近接させるようにクランプして、前記一方のジョイント部材2と他方のジョイント部材3の前記リング部材収納部3Eの底部との間で前記リング部材4を圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させ、前記ホースHの開口側端部を前記接続口部2Bと前記リング部材4との間に挟持することで、ホースHが接続口部2Bから脱落することを防止することができる。
また、クランプ部材5によりクランプする際に、前記リング部材収納部3Eの内周壁を前記一方のジョイント部材2の第1フランジ部2Dの外周壁と摺接させるようにすることで、前記第2フランジ部2Aと前記第3フランジ部3Aとの近接を案内しつつ、前記リング部材収納部3E内に配設されたリング部材4を、確実に、軸方向に圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させることが可能となる。
そして、前記リング部材4を圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させて、従来の構成において流体の溜まりが発生し易かった部分、すなわち、前記ホースHの開口側端部を、前記接続口部2Bと前記リング部材4との間に挟持すれば、前記ホースHと接続口部2Bとの間に流体が溜まるような空間が形成されることもなく、さらには、リング部材によって内方へ押圧されるホースHが、前記接続口部2Bの先端におけるホースHと接続口部2Bの外周壁との当接部分に被さることで、その流体の溜まりの問題も解消することができる。
また、本実施形態のように、前記リング部材収納部3E内に、前記リング部材4とともにカラー部材6を配設するようにすれば、前記カラー部材6の軸方向寸法を変化させることにより、前記リング部材収納部3E内における前記リング部材4の位置、ひいては、リング部材4が圧縮して内方へ膨出する位置を簡便に調整することが可能となる。
なお、本実施形態のホース継手1においては、図4及び図5に示すように、前記カラー部材6の配設を省略し、前記リング部材収納部3E内には、前記リング部材4のみを配設することも可能である。例えば、前記接続口部2Bの長さ寸法が比較的短いような場合には、本実施形態のように、前記カラー部材6の配設を省略し、リング部材4のみを前記リング部材収納部3E内に配設すればよい。また、前記リング部材収納部3Eにおけるリング部材4とカラー部材6の配設順も任意とする。
さらに、本実施形態のように、半割りのクランプ部材5を用いれば、くさび効果により小さな力で大きな締め付け力をえることができ、簡単にホースHの離脱を防止することができる。
そして、このようにしてホースHの離脱を防止することができれば、ホースHの素材の弾性のみで接続口部2Bに嵌着(密着)させる場合に比して若干大きい内径寸法のホースH、または弾性力の大きい材料からなるホースHを採用することも可能となり、とすれば、前記接続口部2BをホースHの開口端に嵌挿させる作業も、無駄な力を要せず、簡単に行なうことが可能になる。
さらには、前記ホースHに対する接続口部2Bの嵌挿寸法を均一なものとし、ホースHの接続作業に体力的な力を要することに起因する作業者による仕上がりのばらつき等を無くして、ホースHの配設時における前記接続口部2Bに対する寸法出しの精度を向上させることも可能となる。
さらに、前記接続口部2Bにおける先端部外周表面に抜け止め部2Eを形成することにより、その外周に嵌着されたホースHが接続口部2Bから脱落することをより強固に防止することが可能になる。なお、この抜け止め部2Eの形成に関しては、本考案においては任意である。
[第2実施形態]
図6及び図7に示す本考案の第2実施形態のホース継手1も、前述の本考案のホース継手構造を具備するものであるが、本実施形態のホース継手1は、前述の第1実施形態のホース継手1とは異なり、2本のホースH、Hを継ぐためのホース継手1である。
本実施形態のホース継手1は、対向して配置されるフランジ部11A、12Aを有する一対のジョイント部材11、12と、前記一対のジョイント部材11、12間に臨む中央フランジ部13Aを備えた中間部材13と、一対のジョイント部材11、12間に配設される弾性部材からなるリング部材4と、前記一対のジョイント部材11、12を前記リング部材4の弾性力に抗しつつ近接させて緊締させる、締止部材としてのナット部材15とを備える。
前記中間部材13は、連結される2本のホースH、Hの開口側端部にそれぞれ嵌挿される円筒状の接続口部13B、13Bが両端に形成され、軸方向中央には円筒状の前記中央フランジ部13Aが形成された流体の流路を形成する管体13Cとされている。
一対のジョイント部材11、12はそれぞれ、前記フランジ部11A、12Aと、前記接続口部13B、13BおよびホースHの開口側端部を遊挿可能な円筒状の管体11C、12Cであって、内周面に互いに他方のジョイント部材12、11との対面側から円筒状の有底の切欠き部11E、12Eが形成されている管体11C、12Cとを有する。本実施形態において、一方のジョイント部材11はそのフランジ部11Aの周面11Gが平面状に形成されたライナとして形成されており、他方のジョイント部材12は、そのフランジ部12Aの周面12Gに雄ねじが形成されたねじスリーブとして形成されている。
前記各ジョイント部材11、12の管体11C、12Cは、前記中間部材13の接続口部13B、13Bに前記ホースHを介して嵌合可能な内径寸法とされ、一端側の外周には、フランジ部11A、12Aが前記管体11C、12Cと同心状に形成されているとともに、前記一端側内周面には、両ジョイント部材12、11の対面側から前記有底の切欠き部からなるリング部材収納部11E、12Eが形成されている。なお、前記リング部材収納部11E、12Eの深さ寸法については、後述する。
また、本実施形態においては、前記各ジョイント部材11、12のリング部材収納部11E、12Eにおける前記一端側内周面には、さらに、両ジョイント部材12、11の対面側から、円筒状の有底の切り欠き部であり、その外径寸法を前記中央フランジ部13Aが摺動係合可能な寸法とされた中央フランジ係合部11F、12Fが形成されている。
また、前記ナット部材15は有孔底部を有する袋ナット状に形成されており、詳しくは、円筒状の管体15Cに対して、前記他方のジョイント部材12の配設側から円筒状の有底の切欠き部15Eが前記管体15Cと同心状に形成されている。前記ナット部材15の管体15Cの内径寸法は、前記一方のジョイント部材11の管体11Cの外径寸法以上とされ、前記切欠き部15Eの内径寸法は、前記一方のジョイント部材11のフランジ部11Aの外径方向寸法以上とされている。前記ナット部材15の切欠き部15Eの開口側の内周壁には、前記切欠き部15Eの平面部15aよりも内方へ突出し、前記他方のジョイント部材12のフランジ部12Aの周面12Gに形成された雄ねじと螺合する雌ねじが形成されたねじ部15bとされている。なお、前記ねじ部15bが形成された部分の内径寸法も、前記一方のジョイント部材11のフランジ部11Aの外径寸法以上とされている。
また、本実施形態におけるホース継手1は、各ジョイント部材11、12に形成されたリング部材収納部11E、12E内にそれぞれ配設され、前記りング部材収納部11E、12Eに嵌合可能な外径寸法と、前記ホースHの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有するとともに、軸方向に圧縮されると内方へ膨出する、例えば、シリコンゴムなどの弾性部材からなる円筒状のリング部材4を2つ備えている。
さらに、本実施形態におけるホース継手1も、各ジョイント部材11、12に形成されたリング部材収納部11E、12E内にそれぞれ配設され、前記リング部材収納部11E、12Eに嵌合可能な外径寸法と、前記ホースHの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有するとともに、前記リング部材4の軸方向における配置位置を前記中間部材13の接続口部13B、13Bと対向する適切位置に調整する、金属からなる円筒状のカラー部材6を2つ備えている。
そして、本実施形態におけるホース継手1においては、2本のホースH、Hを、予めナット部材15を遊挿した一方のジョイント部材11と、他方のジョイント部材12に対して夫々底部から開口部に向けて挿通させておく。続いて、図6に示すように、前記中間部材13に形成された接続口部13B、13Bをそれぞれ対応するホースHの開口内へ嵌挿させる(換言すれば、ホースHの開口端を前記各接続口部13B、13Bへ、その開口端部が中央フランジ部13Aに届くまで嵌合させる)とともに、前記中央フランジ係合部11F、12Fの内周壁を前記中央フランジ部13Aの外周壁と摺接させつつ、各フランジ部11A、12Aを対向させるようにして、前記リング部材収納部11E、12E内に底部側から前記リング部材4とカラー部材6を嵌着させた各ジョイント部材11、12の管体11C、12C内に、両側の接続口部13B、13Bに接続された前記ホースH、Hを遊挿させる。そして、各フランジ部11A、12Aを対向させた状態の両ジョイント部材11、12に対し、前記切欠き部15E内にフランジ部11Aを収納するように前記一方のジョイント部材11側から嵌めるように、前記開口側に形成されたねじ部15bの雌ねじを前記他方のジョイント部材12のフランジ部12Aの周面12Gに形成された雄ねじと螺合させる。
その際、図6に示すように、前記一方のジョイント部材11のフランジ部11Aにナット部材15の切欠き部15Eの底部が当接した状態から、さらに、図7に示すように、前記ねじ部15bの雌ねじとジョイント部材12のフランジ部12Aの周面12Gに形成された雄ねじとの螺合をすすめて前記リング部材収納部11E、12Eに配設されたリング部材4、4の弾性力に抗しつ両フランジ部11A、12Aを近接させ、前記一対のジョイント部材11、12を緊締させる。
そして、本実施形態においては、このように一対のジョイント部材11、12間、詳しくは、前記中間部材13の中央フランジ部13Aと各ジョイント部材11、12の前記リング部材収納部11E、12Eの底部との間に弾性部材からなるリング部材4、4を介在させて緊締することにより、前記各ジョイント部材11、12の前記リング部材収納部11E、12E内において、前記リング部材4、4を軸方向に圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させ、それぞれのホースH、Hの開口側端部を接続口部13B、13Bと前記リング部材4、4との間に挟持するようにする(本考案のホース継手構造)。
ここで、リング部材収納部11E、12Eの深さ寸法等について説明すると、前記接続口部13B、13Bの長さ(軸方向)寸法、前記リング部材収納部11E、12Eの切欠きの深さ(軸方向)寸法、カラー部材6の長さ(軸方向)寸法及び前記リング部材4の長さ(軸方向)寸法等は、緊締時に前記リング部材4が圧縮されて内方へ膨出し、しかも、その膨出する位置が、ホースH、Hを挟持するのに適切な位置となるように設定する。好ましくは、緊締時に前記リング部材4、4が圧縮されて内方へ膨出する位置が、従来の構成において接続口部13B、13BとホースH、Hとの間に流体の溜まりが発生しやすかった部分、すなわち、接続口部13B、13Bの先端部となるように設定する。また、本実施形態においては、中央フランジ部13Aの径寸法は、その外周壁が前記中央フランジ係合部11F、12Fの内周壁と摺接嵌合する径寸法とする。さらに、各ジョイント部材11、12に形成された中央フランジ係合部11F、12Fの切り欠きの深さ(軸方向)寸法はそれぞれ、前記中央フランジ部13Aの長さ(軸方向)寸法の1/2以下とする。このように、前記中央フランジ部13Aの長さ寸法を両中央フランジ係合部11F、12Fの深さ寸法の2倍よりも大きく形成し、中央フランジ部13Aの両端に両中央フランジ係合部11F、12Fの切欠き部の底部をそれぞれ当接させることにより、各ジョイント部材11、12の移動量を揃えることができる。よって、前記リング部材4、4が弾性変形により内方へ膨出する膨出量も揃えることができ、それぞれのホースH、Hの開口側端部を均等な力で挟持することができる。
本実施形態のホース継手1及びホース継手構造によれば、ホースHの開口部端部が前記中央フランジ部13Aに当接するように、接続口部13B、13BをホースH、Hの開口端に嵌挿させるようにすることで、作業者の慣れや経験、作業に要する力の入れ方等に拘わらず、同じように接続させることができ、ホースHの配設時における前記接続口部13Bに対する寸法出しの精度、該中間部材13を用いて連接される2本のホースH、Hの長さの寸法出し精度を、簡単かつ確実に向上させることが可能となる。
そして、本実施形態のホース継手1及びホース継手構造によれば、フランジ部11A、12A同士を近接させるように緊締して、前記中間部材13と一対のジョイント部材11、12との間において前記リング部材収納部11E、12Eの底部との間で前記リング部材4を圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させ、前記ホースH、Hの開口側端部を前記接続口部13B、13Bと前記リング部材4、4との間に挟持することで、ホースH、Hが接続口部13Bから脱落することを防止することができる。
また、ナット部材15により緊締する際に、前記中央フランジ部13Aの周壁を前記各ジョイント部材11、12の中央フランジ係合部11F、12Fの内周壁と摺接させるようにすることで、該中間部材13を介して両ジョイント部材11、12のフランジ部11A、12Aの近接を案内しつつ、確実に、各リング部材収納部11E、12E内に配設されたリング部材4、4を、軸方向に圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させることが可能となる。
そして、前記リング部材4、4を圧縮して弾性変形させ、内方へ膨出させ、従来の構成において接続口部13B、13BとホースH、Hとの間に流体の溜まりが発生しやすかった部分、すなわち、前記ホースHの開口側端部を、前記接続口部13Bと前記リング部材4との間に挟持すれば、前記ホースHと接続口部13Bとの間に流体が溜まるような空間が形成されることもなく、その流体の溜まりの問題も解消することができる。
その際、本実施形態のように、前記リング部材収納部11E、12E内に、前記リング部材4とともにカラー部材6を配設するようにすれば、前記カラー部材6の軸方向寸法を調整することにより、各リング部材収納部11E、12E内における前記リング部材4、4の位置、ひいては、リング部材4、4が圧縮して内方へ膨出する位置の調整がより簡便に可能となり、確実に、従来の構成において接続口部13B、13BとホースH、Hとの間に流体の溜まりが発生しやすかった部分において、前記ホースH、Hの開口側端部を前記接続口部13B、13Bと前記リング部材4、4との間に挟持し、その流体の溜まりの問題を解消することが可能となる。なお、カラー部材6の配設に関しては、本考案においては任意であり、また、前記切欠き部におけるリング部材4とカラー部材6の配設順も任意とする。
さらに、前記接続口部13B、13Bにおける先端部外周表面に抜け止め部13Eを形成することにより、その外周に嵌着されたホースH、Hが接続口部13B、13Bから脱落することをより強固に防止することが可能になる。なお、この抜け止め部13Eの形成に関しては、本考案においては任意である。
また、中央フランジ部13Aの径寸法は、例えば、前記ジョイント部材11、12のリング部材収納部11E、12E内(切り欠き部)の底部との間に前記リング部材4、4およびカラー部材6、6を挟持し、前記リング部材4、4を圧縮可能な径寸法としてもよい。その場合は、前記中央フランジ係合部11F、12Fの形成を省略し、中央フランジ部13Aの外周壁が前記リング部材収納部11E、12Eの内周壁と摺接嵌合するように形成することができる。
なお、前述の各実施形態において、リング部材4の内周面に、断面凸形状とされた凸状部を一体に形成することも可能である。具体的には、断面凸形状となる円環状の凸状部を形成してもよいし、断面凸状部となるドット部を円環状に配列形成してもよい。これらの場合には、リング部材4の前記内径寸法は、この凸状部の先端部により形成される内径となる。
このように、リング部材4の内周面に断面凸形状とされた凸状部を形成することにより、リング部材4が内方へ膨出する際の応力を前記凸状部の先端部分に集中させることができ、その内方へ指向する応力が集中する前記凸状部を以て、前記ホースHの開口側端部を前記接続口部2B(13B、13B)と前記リング部材4との間に挟持することで、ホースHが接続口部2B(13B、13B)から脱落することを強固に防止することが可能になる。
なお、本考案は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、第2実施形態において、前記中央フランジ部13Aの径寸法が、前記リング部材収納部11E、12E内に臨む程度に形成されている場合、前記中央フランジ部13Aの長さ(軸方向)における中央部に大径のフランジ部を形成し、前記大径のフランジ部を両フランジ部11A、12A間に臨ませ、前記大径のフランジ部の両端に両フランジ部11A、12Aの対向面をそれぞれ当接させることにより、各ジョイント部材11、12の移動量を揃えるようにすることも可能である。
1 ホース継手
2 ジョイント部材
2A フランジ部(第2フランジ部)
2a テーパ
2B 接続口部
2C 管体
2D フランジ部(第1フランジ部)
2E 抜け止め部
3 ジョイント部材
3A フランジ部(第3フランジ部)
3a テーパ
3C 管体
3E 切欠き部(リング部材収納部)
4 リング部材
5 クランプ部材(半割りクランプ)
5a テーパ
5B ボルト
6 カラー部材
11 ジョイント部材
11A フランジ部
11C 管体
11E 切欠き部(リング部材収納部)
11F 切欠き部(中央フランジ係合部)
11G フランジ部の周面
12 ジョイント部材
12A フランジ部
12C 管体
12E 切欠き部(リング部材収納部)
12F 切欠き部(中央フランジ係合部)
12G フランジ部の周面
13 中間部材
13A 中央フランジ部
13B 接続口部
13E 抜け止め部
15 ナット部材
15a 平面部
15b ねじ部
15C 管体
15E 切欠き部
H ホース

Claims (5)

  1. 対向して配置されるフランジ部を有する一対のジョイント部材のうち、
    一方のジョイント部材は、流体の流路を構成する管体の一端部に形成された円筒状の接続口部をホースの開口内へ嵌挿させ、
    他方のジョイント部材は、円筒状に形成された管体の内周面において前記一方のジョイント部材との対向面側から円筒状に形成された切欠き部内に、前記一方のジョイント部材の接続口部を嵌挿させた前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有する弾性部材からなる円筒状のリング部材と、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、軸方向においてける前記リング部材の配置位置を調整する金属部材からなる円筒状のカラー部材とを嵌着させ、
    前記接続口部およびホースを前記他方のジョイント部材の管体内に嵌挿させた状態で前記一対のジョイント部材のフランジ部同士を近接させて緊締することにより、前記一方のジョイント部材と他方のジョイント部材の前記切欠き部の底部との間で前記カラー部材を介して前記リング部材を軸方向に圧縮して内方へ膨出させ、前記ホースの開口側端部を前記接続口部と前記リング部材との間に挟持することを特徴とするホース継手構造。
  2. 対向して配置されるフランジ部を有する一対のジョイント部材と、前記一対のジョイント部材間に配設される、弾性部材からなる円筒状のリング部材並びに金属部材からなる円筒状のカラー部材と、前記一対のジョイント部材を前記リング部材の弾性力に抗しつつ近接させて緊締させる締止部材とを備え、
    一方のジョイント部材は、前記フランジ部と、ホースの開口側端部に嵌挿される円筒状の接続口部が一端に形成された流体の流路を形成する管体とを有し、
    他方のジョイント部材は、前記フランジ部と、前記接続口部およびホースの開口側端部を遊挿可能な円筒状の管体であって、その内周面に前記一方のジョイント部材との対面側から円筒状の有底の切欠き部が前記リング部材とカラー部材とを嵌着可能に形成されている管体とを有し、
    前記円筒状のカラー部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記リング部材の軸方向における配置位置を調整するべく前記切欠き部内に嵌着されており、
    前記円筒状のリング部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記接続口部およびホースを前記他方のジョイント部材の管体内に嵌挿させた状態で前記締止部材により緊締される前記一対のジョイント部材が近接することにより、前記カラー部材を介して軸方向に圧縮されると弾性変形して内方へ膨出するように前記切欠き部内に嵌着されていることを特徴とするホース継手。
  3. 前記一方のジョイント部材は、流体の流路が形成された管体の一端部に、ホースの開口内に嵌挿させる円筒状の接続口部が形成され、前記接続口部の基端部から径方向外方へ延出形成された円筒状の第1フランジ部ならびに前記第1フランジ部の基端部から径方向外方へ延出形成された円筒状の第2フランジ部が同心状に形成されており、
    前記他方のジョイント部材は、前記一方のジョイント部材の接続口部に前記ホースを介して嵌合可能な内径寸法とされた管体の基端部外周に、前記第2フランジ部と同径で径方向外方へ延出形成された第3フランジ部が同心状に形成され、前記切欠き部内の周壁を前記一方のジョイント部材の第1フランジ部の外周壁と摺接させて配設されており、
    前記一対のジョイント部材は、前記締止部材により、前記第2フランジと前記第3フランジとを近接させるように緊締されていることを特徴とする請求項2に記載のホース継手。
  4. 対向して配置されるフランジ部を有する一対のジョイント部材と、前記一対のジョイント部材間に臨む中央フランジ部を備えた中間部材と、前記中間部材と前記一対のジョイント部材間に配設される、弾性部材からなる円筒状のリング部材並びに金属部材からなる円筒状のカラー部材と、前記一対のジョイント部材を前記リング部材の弾性力に抗しつつ近接させて緊締させる締止部材とを備え、
    前記中間部材は、連結される2本のホースの開口側端部にそれぞれ嵌挿される円筒状の接続口部が両端に形成され、軸方向中央には円筒状の前記中央フランジ部が形成された流体の流路を形成する管体であり、
    前記一対のジョイント部材はそれぞれ、前記フランジ部と、前記接続口部およびホースの開口側端部を遊挿可能な円筒状の管体であって、その内周面に他方のジョイント部材との対面側から円筒状の有底の切欠き部が前記リング部材とカラー部材とを嵌着可能に形成されている管体とを有し、
    前記円筒状のカラー部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記リング部材の軸方向における配置位置を調整するべく前記切欠き部内に嵌着されており、
    前記円筒状のリング部材は、前記ホースの開口側端部の外周に嵌合可能な内径寸法を有し、前記接続口部およびホースを前記一対のジョイント部材のそれぞれの管体内に嵌挿させた状態で前記締止部材により緊締される前記一対のジョイント部材が近接することにより、前記カラー部材を介して軸方向に圧縮されると弾性変形して内方へ膨出するように、前記切欠き部内に嵌着されていることを特徴とするホース継手。
  5. 前記一対のジョイント部材は、前記切欠き部内の周壁を前記中間部材の中央フランジ部の外周壁と摺接させて配設され、前記締止部材により、互いのフランジ部を近接させるようにして緊締されていることを特徴とする請求項4に記載のホース継手。
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