JP3192312B2 - 乳房カップを有する女性用衣類 - Google Patents
乳房カップを有する女性用衣類Info
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- JP3192312B2 JP3192312B2 JP05864494A JP5864494A JP3192312B2 JP 3192312 B2 JP3192312 B2 JP 3192312B2 JP 05864494 A JP05864494 A JP 05864494A JP 5864494 A JP5864494 A JP 5864494A JP 3192312 B2 JP3192312 B2 JP 3192312B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳房カップを有する女
性用衣類に関するものである。特に本発明は、乳房の形
を整える造型機能を有し、且つ、着用感の優れた乳房カ
ップを有する女性用衣類に関するものである。
性用衣類に関するものである。特に本発明は、乳房の形
を整える造型機能を有し、且つ、着用感の優れた乳房カ
ップを有する女性用衣類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブラジヤー、ロングブラジャ
ー、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテディ、ブラ
キャミソール、ブラスリップなどの乳房カップを有する
ファンデーション類や、レオタードあるいは水着などの
乳房カップを有する女性用衣類は女性用の被服として広
く普及している。一般にこれらの女性用の女性用衣類
は、乳房の形を整え、そのシルエットをできるだけ美し
くするために乳房カップ部のカップの縁のほぼ下半部の
周縁にほぼ半円状の金属製や合成樹脂製のカップワイヤ
ーを具備しているものが広く普及しており、前記カップ
ワイヤーの剛性を利用してカップの変形を食い止めて乳
房の形を美しく保とうとするものである。
ー、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテディ、ブラ
キャミソール、ブラスリップなどの乳房カップを有する
ファンデーション類や、レオタードあるいは水着などの
乳房カップを有する女性用衣類は女性用の被服として広
く普及している。一般にこれらの女性用の女性用衣類
は、乳房の形を整え、そのシルエットをできるだけ美し
くするために乳房カップ部のカップの縁のほぼ下半部の
周縁にほぼ半円状の金属製や合成樹脂製のカップワイヤ
ーを具備しているものが広く普及しており、前記カップ
ワイヤーの剛性を利用してカップの変形を食い止めて乳
房の形を美しく保とうとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な剛性の大きい線状のワイヤーを用いた衣類の場合に、
着用者のサイズとぴったり一致している場合は問題が少
ないが、一般に着用者個人のサイズに応じてカップワイ
ヤーまであつらえると言うようなことは生産性の問題か
らも行われておらず、いくつかの平均的なサイズの中か
ら着用者のサイズに比較的近いものを選定するのが普通
であり、したがって着用者個人のサイズと用いられてい
るカップワイヤーのサイズにずれがあると、剛性の大き
い線状のワイヤーを用いた場合には、この線状部分に力
が働くため、線状に身体を圧迫したり、身体に食い込ん
だりして着用感が低下したり、痛みが生じて不快感が大
きくなるなどの問題があった。
な剛性の大きい線状のワイヤーを用いた衣類の場合に、
着用者のサイズとぴったり一致している場合は問題が少
ないが、一般に着用者個人のサイズに応じてカップワイ
ヤーまであつらえると言うようなことは生産性の問題か
らも行われておらず、いくつかの平均的なサイズの中か
ら着用者のサイズに比較的近いものを選定するのが普通
であり、したがって着用者個人のサイズと用いられてい
るカップワイヤーのサイズにずれがあると、剛性の大き
い線状のワイヤーを用いた場合には、この線状部分に力
が働くため、線状に身体を圧迫したり、身体に食い込ん
だりして着用感が低下したり、痛みが生じて不快感が大
きくなるなどの問題があった。
【0004】しかも、一般に線状のワイヤーは、比較的
細くて剛性が大きい為、これらの衣類の洗濯などによ
り、カップワイヤーを包んで縫製している袋状部分の生
地を突き破って出てきたり、場合によってはカップワイ
ヤーが折れて、危険な折れ端部分が身体を傷つけると言
う問題もあった。金属製ワイヤーの折れ端部も鋭い縁が
あるので危険であるが、また、繊維強化プラスチックか
らなるワイヤーの樹脂の折れ端部には、極めて細い針状
のガラス繊維や炭素繊維が突き出てくるので、これらが
身体に突き刺さって折れるなどの危険もあるなどの問題
があった。
細くて剛性が大きい為、これらの衣類の洗濯などによ
り、カップワイヤーを包んで縫製している袋状部分の生
地を突き破って出てきたり、場合によってはカップワイ
ヤーが折れて、危険な折れ端部分が身体を傷つけると言
う問題もあった。金属製ワイヤーの折れ端部も鋭い縁が
あるので危険であるが、また、繊維強化プラスチックか
らなるワイヤーの樹脂の折れ端部には、極めて細い針状
のガラス繊維や炭素繊維が突き出てくるので、これらが
身体に突き刺さって折れるなどの危険もあるなどの問題
があった。
【0005】本発明は、これらの問題点に鑑み、(1)
乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込
んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感がより一
段と優れ、折れるなどの危険性の少ない部品を用いた乳
房カップを有する女性用衣類を提供することを目的とす
るものである。
乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込
んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感がより一
段と優れ、折れるなどの危険性の少ない部品を用いた乳
房カップを有する女性用衣類を提供することを目的とす
るものである。
【0006】また、そのほか後述する本発明の好ましい
態様に於いては、それぞれ更に次のような目的を有す
る。
態様に於いては、それぞれ更に次のような目的を有す
る。
【0007】(2)即ち、更に本発明は、乳房の形を整
える造型機能をより向上させ、且つ、身体に食い込んだ
り、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、折れ
るなどの危険性の少ない乳房カップを有する女性用衣類
を提供することを目的とするものである。
える造型機能をより向上させ、且つ、身体に食い込んだ
り、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、折れ
るなどの危険性の少ない乳房カップを有する女性用衣類
を提供することを目的とするものである。
【0008】(3)更に本発明の別の目的は、乳房の形
を整える造型機能と着用感のバランスがとれ、折れるな
どの危険性の少ない部品を用いた乳房カップを有する女
性用衣類を提供することにある。
を整える造型機能と着用感のバランスがとれ、折れるな
どの危険性の少ない部品を用いた乳房カップを有する女
性用衣類を提供することにある。
【0009】(4)また、更に本発明の別の目的は、容
易に製造が可能で、乳房の形を整える造型機能を有し、
且つ、身体に食い込んだり、痛みが生じたりすることが
なく着用感が優れ、折れるなどの危険性の少ない部品を
用いた乳房カップを有する女性用衣類を提供することに
ある。
易に製造が可能で、乳房の形を整える造型機能を有し、
且つ、身体に食い込んだり、痛みが生じたりすることが
なく着用感が優れ、折れるなどの危険性の少ない部品を
用いた乳房カップを有する女性用衣類を提供することに
ある。
【0010】(5)また、更に本発明の別の目的は、乳
房の形を整える造型機能をより向上させ、容易に製造が
可能で、且つ、身体に食い込んだり、痛みが生じたりす
ることがなく着用感が優れ、折れるなどの危険性の少な
い部品を用いた乳房カップを有する女性用衣類を提供す
ることにある。
房の形を整える造型機能をより向上させ、容易に製造が
可能で、且つ、身体に食い込んだり、痛みが生じたりす
ることがなく着用感が優れ、折れるなどの危険性の少な
い部品を用いた乳房カップを有する女性用衣類を提供す
ることにある。
【0011】(6)また、更に本発明の別の目的は、乳
房の形を整える造型機能を更により一層より向上させ、
容易に製造が可能で、且つ、身体に食い込んだり、痛み
が生じたりすることがなく着用感が優れ、折れるなどの
危険性の少ない部品を用いた乳房カップを有する女性用
衣類を提供することにある。
房の形を整える造型機能を更により一層より向上させ、
容易に製造が可能で、且つ、身体に食い込んだり、痛み
が生じたりすることがなく着用感が優れ、折れるなどの
危険性の少ない部品を用いた乳房カップを有する女性用
衣類を提供することにある。
【0012】(7)また、更に本発明の別の目的は、乳
房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込ん
だり、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、折
れるなどの危険性の少ない具体的な部品の構造を有する
乳房カップを有する女性用衣類を提供することにある。
房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込ん
だり、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、折
れるなどの危険性の少ない具体的な部品の構造を有する
乳房カップを有する女性用衣類を提供することにある。
【0013】(8)また、更に本発明の別の目的は、乳
房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込ん
だり、痛みが生じたりすることがなく、更に蒸れなどの
不快感が改良された着用感がより一段と優れ、折れるな
どの危険性の少ない部品を用いた乳房カップを有する女
性用衣類を提供することにある。
房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込ん
だり、痛みが生じたりすることがなく、更に蒸れなどの
不快感が改良された着用感がより一段と優れ、折れるな
どの危険性の少ない部品を用いた乳房カップを有する女
性用衣類を提供することにある。
【0014】(9)また、更に本発明の別の目的は、乳
房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込ん
だり、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、折
れるなどの危険性の少ない部品を用いた好適な乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供することにある。
房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込ん
だり、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、折
れるなどの危険性の少ない部品を用いた好適な乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供することにある。
【0015】(10)また、更に本発明の別の目的は、
乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込
んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、
折れるなどの危険性の少ない部品を有する乳房カップを
有する女性用衣類として好適な具体的な女性用衣類を提
供することにある。
乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に食い込
んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感が優れ、
折れるなどの危険性の少ない部品を有する乳房カップを
有する女性用衣類として好適な具体的な女性用衣類を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明の乳房カップを有する女性用衣類は次の構成
を有するものである。
に、本発明の乳房カップを有する女性用衣類は次の構成
を有するものである。
【0017】(1)乳房カップを有する女性用衣類の前
記乳房カツプのほぼ下半分の周囲に、面状に広がるアモ
ルファス樹脂シート状成型体片が設けられている女性用
衣類において、前記アモルファス樹脂シート状成型体片
は、前記乳房カツプのほぼ下半分の周縁に当接可能な半
円弧状の縁部分を有し、前記アモルファス樹脂シート状
成型体片は周囲の縁が肉薄になっており、且つ、前記半
円弧状の縁部分近房に沿って細帯状肉厚部を有してなる
アモルファス樹脂シート状成型体片からなり、前記細帯
状肉厚部が衣類の表側に向かって突出した形状の肉厚部
であることを特徴とする乳房カップを有する女性用衣
類。
記乳房カツプのほぼ下半分の周囲に、面状に広がるアモ
ルファス樹脂シート状成型体片が設けられている女性用
衣類において、前記アモルファス樹脂シート状成型体片
は、前記乳房カツプのほぼ下半分の周縁に当接可能な半
円弧状の縁部分を有し、前記アモルファス樹脂シート状
成型体片は周囲の縁が肉薄になっており、且つ、前記半
円弧状の縁部分近房に沿って細帯状肉厚部を有してなる
アモルファス樹脂シート状成型体片からなり、前記細帯
状肉厚部が衣類の表側に向かって突出した形状の肉厚部
であることを特徴とする乳房カップを有する女性用衣
類。
【0018】(2)アモルファス樹脂シート状成型体片
が、その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿っ
て靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチッ
クが埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型体
片である前記(1)項に記載の乳房カップを有する女性
用衣類。
が、その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿っ
て靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチッ
クが埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型体
片である前記(1)項に記載の乳房カップを有する女性
用衣類。
【0019】(3)アモルファス樹脂シート状成型体片
のアモルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95のア
モルファス樹脂である前記(1)項または(2)項のい
ずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。
のアモルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95のア
モルファス樹脂である前記(1)項または(2)項のい
ずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0020】(4)アモルファス樹脂シート状成型体片
のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹
脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル
系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である前記(1)項〜(3)項のいずれかに
記載の乳房カップを有する女性用衣類。
のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹
脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル
系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である前記(1)項〜(3)項のいずれかに
記載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0021】(5)靭性の大きなプラスチックがポリア
ミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ホリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれたエンジニアリング樹脂である前記
(2)項〜(4)項のいずれかに記載の乳房カップを有
する女性用衣類。
ミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ホリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれたエンジニアリング樹脂である前記
(2)項〜(4)項のいずれかに記載の乳房カップを有
する女性用衣類。
【0022】(6)繊維強化プラスチックが炭素繊維強
化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガラ
ス繊維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラスチ
ックである前記(2)項〜(4)項のいずれかに記載の
乳房カップを有する女性用衣類。
化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガラ
ス繊維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラスチ
ックである前記(2)項〜(4)項のいずれかに記載の
乳房カップを有する女性用衣類。
【0023】(7)アモルファス樹脂シート状成型体片
の細帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁の
肉薄部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5〜
1.5mmである前記(1)項〜(6)項のいずれかに
記載の乳房カップを有する女性用衣類。
の細帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁の
肉薄部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5〜
1.5mmである前記(1)項〜(6)項のいずれかに
記載の乳房カップを有する女性用衣類。
【0024】(8)アモルファス樹脂シート状成型体片
が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けられ
たアモルファス樹脂シート状成型体片である前記(1)
項〜(7)項のいずれかに記載の乳房カップを有する女
性用衣類。
が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けられ
たアモルファス樹脂シート状成型体片である前記(1)
項〜(7)項のいずれかに記載の乳房カップを有する女
性用衣類。
【0025】(9)乳房カップを有する女性用衣類が、
乳房カップを有するファンデーション類、レオタード、
水着から選ばれた女性用衣類である前記(1)項〜
(8)項8のいずれかに記載の乳房カップを有する女性
用衣類。
乳房カップを有するファンデーション類、レオタード、
水着から選ばれた女性用衣類である前記(1)項〜
(8)項8のいずれかに記載の乳房カップを有する女性
用衣類。
【0026】(10)ファンデーション類が、ブラジャ
ー、ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデー
ション類である前記(9)項に記載の乳房カップを有す
る女性用衣類。
ー、ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデー
ション類である前記(9)項に記載の乳房カップを有す
る女性用衣類。
【0027】
【作用】(1)本発明の乳房カップを有する女性用衣類
は、前記乳房カツプのほぼ下半分の周囲に、面状に広が
るアモルファス樹脂シート状成型体片が設けられている
女性用衣類において、前記アモルファス樹脂シート状成
型体片は、前記乳房カツプのほぼ下半分の周縁に当接可
能な半円弧状の縁部分を有し、前記アモルファス樹脂シ
ート状成型体片は周囲の縁が肉薄になっており、且つ、
前記半円弧状の縁部分近房に沿って細帯状肉厚部を有し
てなるアモルファス樹脂シート状成型体片からなるの
で、カップワイヤーなどの線状のものを用いる場合に比
べて、前記アモルファス樹脂シート状成型体片全体で面
状にカツプにかかる力を分散して支えるので、線状に食
い込むことによる痛みや不快感がなく、しかもアモルフ
ァス樹脂を用いているので比較的柔軟であり、剛性の強
いワイヤーと比べて、身体にソフトな感触で当接され不
快感が生じにくく、更にその周囲の縁が肉薄になってい
るので、縁が強く身体に食い込むこともないし、通常こ
の肉薄部分の一部または全部が衣類本体布に縫製される
部分となるので縫製も容易になる。また、面状のアモル
ファス樹脂シート状成型体片とすることにより、剛性の
少ない分だけ乳房の造型性に劣るということもなく、ワ
イヤーに比べてより広幅の面状形状とすることにより乳
房の形を整える造型機能を付与するとともに、更に前記
アモルファス樹脂シート状成型体片は半円弧状の縁部分
近房に沿って細帯状肉厚部を有しているので、この部分
がカップワイヤーのごとき作用も発揮でき、よりすぐれ
た造型機能を発揮することが出来る。そしてアモルファ
ス樹脂シート状成型体片の細帯状肉厚部が衣類の表側に
向かって突出した形状の肉厚部であり、肌側に肉厚部が
突出していないので、より一層着用感の優れた乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供できる。また、アモルファ
ス樹脂シート状成型体片を用いているので比較的柔軟で
折れたりする心配がなく、面状で剛性が少ないので衣類
本体の生地を突き破る心配もなく、仮に生地から離れて
突き出たとしても柔軟性を有するので身体を傷つける心
配もない。したがって乳房の形を整える造型機能を有
し、着用感が優れ、安全性の高い乳房カップを有する女
性用衣類を提供することができる。
は、前記乳房カツプのほぼ下半分の周囲に、面状に広が
るアモルファス樹脂シート状成型体片が設けられている
女性用衣類において、前記アモルファス樹脂シート状成
型体片は、前記乳房カツプのほぼ下半分の周縁に当接可
能な半円弧状の縁部分を有し、前記アモルファス樹脂シ
ート状成型体片は周囲の縁が肉薄になっており、且つ、
前記半円弧状の縁部分近房に沿って細帯状肉厚部を有し
てなるアモルファス樹脂シート状成型体片からなるの
で、カップワイヤーなどの線状のものを用いる場合に比
べて、前記アモルファス樹脂シート状成型体片全体で面
状にカツプにかかる力を分散して支えるので、線状に食
い込むことによる痛みや不快感がなく、しかもアモルフ
ァス樹脂を用いているので比較的柔軟であり、剛性の強
いワイヤーと比べて、身体にソフトな感触で当接され不
快感が生じにくく、更にその周囲の縁が肉薄になってい
るので、縁が強く身体に食い込むこともないし、通常こ
の肉薄部分の一部または全部が衣類本体布に縫製される
部分となるので縫製も容易になる。また、面状のアモル
ファス樹脂シート状成型体片とすることにより、剛性の
少ない分だけ乳房の造型性に劣るということもなく、ワ
イヤーに比べてより広幅の面状形状とすることにより乳
房の形を整える造型機能を付与するとともに、更に前記
アモルファス樹脂シート状成型体片は半円弧状の縁部分
近房に沿って細帯状肉厚部を有しているので、この部分
がカップワイヤーのごとき作用も発揮でき、よりすぐれ
た造型機能を発揮することが出来る。そしてアモルファ
ス樹脂シート状成型体片の細帯状肉厚部が衣類の表側に
向かって突出した形状の肉厚部であり、肌側に肉厚部が
突出していないので、より一層着用感の優れた乳房カッ
プを有する女性用衣類を提供できる。また、アモルファ
ス樹脂シート状成型体片を用いているので比較的柔軟で
折れたりする心配がなく、面状で剛性が少ないので衣類
本体の生地を突き破る心配もなく、仮に生地から離れて
突き出たとしても柔軟性を有するので身体を傷つける心
配もない。したがって乳房の形を整える造型機能を有
し、着用感が優れ、安全性の高い乳房カップを有する女
性用衣類を提供することができる。
【0028】(2)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿
って靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチ
ックが埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型
体片である本発明の好ましい態様とすることにより、細
帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが埋め込
まれているので、乳房の形を整える造型機能をより向上
させることができ、しかも万一靭性の大きなプラスチッ
クまたは繊維強化プラスチックが折れたとしても、アモ
ルファス樹脂に覆われているので身体を傷つける恐れの
ない乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿
って靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチ
ックが埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型
体片である本発明の好ましい態様とすることにより、細
帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが埋め込
まれているので、乳房の形を整える造型機能をより向上
させることができ、しかも万一靭性の大きなプラスチッ
クまたは繊維強化プラスチックが折れたとしても、アモ
ルファス樹脂に覆われているので身体を傷つける恐れの
ない乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0029】(3)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95の
アモルファス樹脂である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、この範囲の硬度は着用感の低下はなく適度の
柔軟性を有するとともに、面として乳房の形を整える造
型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有しており、造
型機能と着用感のバランスがとれた好適な乳房カップを
有する女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95の
アモルファス樹脂である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、この範囲の硬度は着用感の低下はなく適度の
柔軟性を有するとともに、面として乳房の形を整える造
型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有しており、造
型機能と着用感のバランスがとれた好適な乳房カップを
有する女性用衣類を提供できる。
【0030】(4)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー
樹脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステ
ル系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのエラストマー樹脂は容易に入手できるので
本発明の衣類の製造が容易であり、着用感の低下はなく
適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房の形を整
える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有する物
が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯
に十分絶えることができ、着用感が良好で必要な造型機
能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を提供でき
る。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー
樹脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステ
ル系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのエラストマー樹脂は容易に入手できるので
本発明の衣類の製造が容易であり、着用感の低下はなく
適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房の形を整
える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有する物
が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯
に十分絶えることができ、着用感が良好で必要な造型機
能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を提供でき
る。
【0031】(5)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、靭性の大きなプラスチックがポリ
アミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ホリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれたエンジニアリング樹脂である本発明
の好ましい態様とすることにより、これらのエンジニア
リング樹脂は容易に入手できるので本発明の衣類の製造
が容易であり、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯に十分
絶えることができ、且つ靭性と耐クリープ性に優れてい
るので、比較的折れにくく、しかも必要な造型機能の向
上を計れ、より造型機能の改良された乳房カップを有す
る女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、靭性の大きなプラスチックがポリ
アミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ホリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれたエンジニアリング樹脂である本発明
の好ましい態様とすることにより、これらのエンジニア
リング樹脂は容易に入手できるので本発明の衣類の製造
が容易であり、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯に十分
絶えることができ、且つ靭性と耐クリープ性に優れてい
るので、比較的折れにくく、しかも必要な造型機能の向
上を計れ、より造型機能の改良された乳房カップを有す
る女性用衣類を提供できる。
【0032】(6)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、繊維強化プラスチックが炭素繊維
強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガ
ラス繊維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラス
チックである本発明の好ましい態様とすることにより、
これらの繊維強化プラスチックは大量に市販されてお
り、容易に入手できるので本発明の衣類の製造が容易で
あり、且つ靭性は特に優れており、したがって必要な造
型機能のより一層の向上が計れ、極めて造型機能の優れ
た乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、繊維強化プラスチックが炭素繊維
強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガ
ラス繊維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラス
チックである本発明の好ましい態様とすることにより、
これらの繊維強化プラスチックは大量に市販されてお
り、容易に入手できるので本発明の衣類の製造が容易で
あり、且つ靭性は特に優れており、したがって必要な造
型機能のより一層の向上が計れ、極めて造型機能の優れ
た乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0033】(7)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片の細帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁
の肉薄部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5
〜1.5mmである本発明の好ましい態様とすることに
より、乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に
食い込んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感が
優れたバランスのとれた設計のアモルファス樹脂シート
状成型体片となるので、このアモルファス樹脂シート状
成型体片を用いることにより、造型機能を有し、着用感
が優れた本発明の乳房カップを有する女性用衣類を容易
に提供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片の細帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁
の肉薄部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5
〜1.5mmである本発明の好ましい態様とすることに
より、乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に
食い込んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感が
優れたバランスのとれた設計のアモルファス樹脂シート
状成型体片となるので、このアモルファス樹脂シート状
成型体片を用いることにより、造型機能を有し、着用感
が優れた本発明の乳房カップを有する女性用衣類を容易
に提供できる。
【0034】(8)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けら
れたアモルファス樹脂シート状成型体片である本発明の
好ましい態様とすることにより、通気穴が設けられてい
るので通気性が良く、蒸れなどの不快感が改良されより
着用感の優れた乳房カップを有する女性用衣類を提供で
きる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けら
れたアモルファス樹脂シート状成型体片である本発明の
好ましい態様とすることにより、通気穴が設けられてい
るので通気性が良く、蒸れなどの不快感が改良されより
着用感の優れた乳房カップを有する女性用衣類を提供で
きる。
【0035】(9)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、乳房カップを有する女性用衣類
が、乳房カップを有するファンデーション類、レオター
ド、水着から選ばれた女性用衣類である本発明の好まし
い態様とすることにより、これらの女性用衣類は身体に
密着して着用されるものであり、且つ乳房の造型機能と
着用感が極めて重要な要素を占めており、前記本発明の
作用を好適に発揮しやすい女性用衣類であり、本発明の
優れた機能を十分に生かせる乳房カップを有する女性用
衣類を提供できる。
女性用衣類において、乳房カップを有する女性用衣類
が、乳房カップを有するファンデーション類、レオター
ド、水着から選ばれた女性用衣類である本発明の好まし
い態様とすることにより、これらの女性用衣類は身体に
密着して着用されるものであり、且つ乳房の造型機能と
着用感が極めて重要な要素を占めており、前記本発明の
作用を好適に発揮しやすい女性用衣類であり、本発明の
優れた機能を十分に生かせる乳房カップを有する女性用
衣類を提供できる。
【0036】(10)また、本発明の乳房カップを有す
る女性用衣類において、ファンデーション類が、ブラジ
ャー、ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデー
ション類である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのファンデーション類は特に身体の造型機能
を要求される衣類であり、そのうち最も重要な乳房の造
型機能は強く要求されるとともに着用感が極めて大切な
要求機能の一つであり、前記本発明の作用を好適に発揮
しやすく、本発明の優れた機能を十分に生かせる乳房カ
ップを有する女性用衣類を提供できる。
る女性用衣類において、ファンデーション類が、ブラジ
ャー、ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデー
ション類である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのファンデーション類は特に身体の造型機能
を要求される衣類であり、そのうち最も重要な乳房の造
型機能は強く要求されるとともに着用感が極めて大切な
要求機能の一つであり、前記本発明の作用を好適に発揮
しやすく、本発明の優れた機能を十分に生かせる乳房カ
ップを有する女性用衣類を提供できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の理解を容易にするために、図
面を参照しながら、本発明の女性用衣類の具体例の一つ
として、まず代表的なブラジャーに適用する場合を例に
挙げて説明するが、本発明はこの実施例のもののみに限
定されるものではなく、また、例えば、ロングブラジャ
ー、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテディ、ブラ
キャミソール、ブラスリップその他の乳房カップを有す
るファンデーション類や、レオタードあるいは水着な
ど、その他の乳房カップを有する女性用衣類について
も、ほぼ同様に適用できるものである。
面を参照しながら、本発明の女性用衣類の具体例の一つ
として、まず代表的なブラジャーに適用する場合を例に
挙げて説明するが、本発明はこの実施例のもののみに限
定されるものではなく、また、例えば、ロングブラジャ
ー、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテディ、ブラ
キャミソール、ブラスリップその他の乳房カップを有す
るファンデーション類や、レオタードあるいは水着な
ど、その他の乳房カップを有する女性用衣類について
も、ほぼ同様に適用できるものである。
【0038】図1は本発明の乳房カップを有する女性用
衣類の一実施例のブラジャーの表側から見た概略斜視図
である。この例に於いてはブラジャーの左右の乳房カツ
プ1、1´のほぼ下半分の周囲に、面状に広がるアモル
ファス樹脂シート状成型体片2が設けられている。アモ
ルファス樹脂シート状成型体片2が設けられている部分
をハッチングをつけて示してある。通常このアモルファ
ス樹脂シート状成型体片2はブラジャーを構成する本体
布の表布の裏側に設けられている。縫製の態様の一例に
ついては図1のA−A´断面の端面模式図として別途図
7を用いて後述する。
衣類の一実施例のブラジャーの表側から見た概略斜視図
である。この例に於いてはブラジャーの左右の乳房カツ
プ1、1´のほぼ下半分の周囲に、面状に広がるアモル
ファス樹脂シート状成型体片2が設けられている。アモ
ルファス樹脂シート状成型体片2が設けられている部分
をハッチングをつけて示してある。通常このアモルファ
ス樹脂シート状成型体片2はブラジャーを構成する本体
布の表布の裏側に設けられている。縫製の態様の一例に
ついては図1のA−A´断面の端面模式図として別途図
7を用いて後述する。
【0039】図2は上記図1などに示したブラジャーな
どに用いられるアモルファス樹脂シート状成型体片の一
態様の平面図である。この例に於いてはアモルファス樹
脂シート状成型体片は乳房カツプのほぼ下半分の周縁に
当接可能な半円弧状の縁部分10を有し、また周囲の縁
が肉薄になっており、且つ、前記半円弧状の縁部分10
近房に沿って細帯状肉厚部11を有している。この例で
は前中心部分12と脇端部分13の部分は余り厚くなら
ない様に細帯状肉厚部11は延在していない。またこの
例に於いては細帯状肉厚部11の幅は長さ方向のどの部
分もほぼ一様の幅を有している例である。また、必要に
応じてアモルファス樹脂シート状成型体片には、その表
裏面方向に貫通する複数の通気穴14が設けられ、通気
性を良くし、蒸れなどの不快感が生じない様にすること
が好ましい。
どに用いられるアモルファス樹脂シート状成型体片の一
態様の平面図である。この例に於いてはアモルファス樹
脂シート状成型体片は乳房カツプのほぼ下半分の周縁に
当接可能な半円弧状の縁部分10を有し、また周囲の縁
が肉薄になっており、且つ、前記半円弧状の縁部分10
近房に沿って細帯状肉厚部11を有している。この例で
は前中心部分12と脇端部分13の部分は余り厚くなら
ない様に細帯状肉厚部11は延在していない。またこの
例に於いては細帯状肉厚部11の幅は長さ方向のどの部
分もほぼ一様の幅を有している例である。また、必要に
応じてアモルファス樹脂シート状成型体片には、その表
裏面方向に貫通する複数の通気穴14が設けられ、通気
性を良くし、蒸れなどの不快感が生じない様にすること
が好ましい。
【0040】図3にアモルファス樹脂シート状成型体片
の別の一態様の平面図を示した。この例に於いては細帯
状肉厚部11の幅は脇方向に行くほど幅広くなっている
例であり、その他の部分は図2の場合と実質的に同じで
あるので同様の部分には同一の符号を付して説明を省略
した。細帯状肉厚部が脇方向に行くほど幅広とすること
により、より乳房を前中心側に寄せる機能が大きくな
る。
の別の一態様の平面図を示した。この例に於いては細帯
状肉厚部11の幅は脇方向に行くほど幅広くなっている
例であり、その他の部分は図2の場合と実質的に同じで
あるので同様の部分には同一の符号を付して説明を省略
した。細帯状肉厚部が脇方向に行くほど幅広とすること
により、より乳房を前中心側に寄せる機能が大きくな
る。
【0041】図4にアモルファス樹脂シート状成型体片
の更に別の一態様の平面図を示した。この例に於いては
細帯状肉厚部11の幅はその円弧の最下点近房の幅が最
も広幅になっている例であり、その他の部分は図2の場
合と実質的に同じであるので同様の部分には同一の符号
を付して説明を省略した。細帯状肉厚部の平面形状に於
いてその円弧の最下点近房の幅を広幅にすることによっ
て、より乳房をアップさせる機能が大きくなる。
の更に別の一態様の平面図を示した。この例に於いては
細帯状肉厚部11の幅はその円弧の最下点近房の幅が最
も広幅になっている例であり、その他の部分は図2の場
合と実質的に同じであるので同様の部分には同一の符号
を付して説明を省略した。細帯状肉厚部の平面形状に於
いてその円弧の最下点近房の幅を広幅にすることによっ
て、より乳房をアップさせる機能が大きくなる。
【0042】尚、これら図2〜4に示したアモルファス
樹脂シート状成型体片のB−B´方向断面の端面図の一
態様を図5に示した。
樹脂シート状成型体片のB−B´方向断面の端面図の一
態様を図5に示した。
【0043】図5に於いて11は細帯状肉厚部であり、
10は上側の縁である前述した乳房カツプのほぼ下半分
の周縁に当接可能な半円弧状の縁部分である。この部分
は平坦部分16に比べて肉薄になっている。同様にアモ
ルファス樹脂シート状成型体片の下側の縁15も肉薄に
なっている。この様にアモルファス樹脂シート状成型体
片の周囲の縁が肉薄になっていることにより、縁がより
柔軟になり縁がより厚くて硬い場合に比べて強く身体に
食い込むこともないし、通常この肉薄部分の一部または
全部が衣類本体布に縫製される部分となるので縫製も容
易になる。しかも、この態様に於いては細帯状肉厚部1
1が衣類の表側(図5の右側が衣類の表側で左側が肌側
になる。)に向かって突出した形状の肉厚部となってい
るので、肌側に肉厚部が突出しておらず、より一層着用
感の優れたものとすることができる。また、細帯状肉厚
部11の断面形状も図5に示されたほぼ長方形断面に限
らず、丸断面や、楕円断面、半円形断面、半楕円形断面
など本発明の目的が達成できる限り適宜他の断面形状に
しても良い。
10は上側の縁である前述した乳房カツプのほぼ下半分
の周縁に当接可能な半円弧状の縁部分である。この部分
は平坦部分16に比べて肉薄になっている。同様にアモ
ルファス樹脂シート状成型体片の下側の縁15も肉薄に
なっている。この様にアモルファス樹脂シート状成型体
片の周囲の縁が肉薄になっていることにより、縁がより
柔軟になり縁がより厚くて硬い場合に比べて強く身体に
食い込むこともないし、通常この肉薄部分の一部または
全部が衣類本体布に縫製される部分となるので縫製も容
易になる。しかも、この態様に於いては細帯状肉厚部1
1が衣類の表側(図5の右側が衣類の表側で左側が肌側
になる。)に向かって突出した形状の肉厚部となってい
るので、肌側に肉厚部が突出しておらず、より一層着用
感の優れたものとすることができる。また、細帯状肉厚
部11の断面形状も図5に示されたほぼ長方形断面に限
らず、丸断面や、楕円断面、半円形断面、半楕円形断面
など本発明の目的が達成できる限り適宜他の断面形状に
しても良い。
【0044】また、図6に前記図2〜4に示したアモル
ファス樹脂シート状成型体片のB−B´方向断面の端面
図の更に別の一態様を示した。
ファス樹脂シート状成型体片のB−B´方向断面の端面
図の更に別の一態様を示した。
【0045】図5のものと実質的に異なる点は、細帯状
肉厚部11の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチック20が埋
め込まれている点であり、この様に細帯状肉厚部11の
内部に細帯状肉厚部11に沿って靭性の大きなプラスチ
ックまたは繊維強化プラスチック20が埋め込まれてい
ることにより、この部分はほぼ従来のカップワイヤーの
存在する位置になりこの部分の靭性が強くなるのでるの
で、より乳房の形を整える造型機能をより向上させるこ
とができ、しかも万一靭性の大きなプラスチックまたは
繊維強化プラスチックが折れたとしても、アモルファス
樹脂に覆われているので身体を傷つける恐れがない。そ
の他の部分は図5に示したものと実質的に同一であるの
で同一の部分に同一の符号を付して説明を省略した。
尚、図6に於いては、靭性の大きなプラスチックまたは
繊維強化プラスチック20の断面形状はほぼ長方形断面
のものを示したが、何等これに限られるものではなく、
丸断面や、楕円断面、半円形断面、半楕円形断面など本
発明の目的が達成できる限り適宜他の断面形状にしても
良いことは当然である。
肉厚部11の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチック20が埋
め込まれている点であり、この様に細帯状肉厚部11の
内部に細帯状肉厚部11に沿って靭性の大きなプラスチ
ックまたは繊維強化プラスチック20が埋め込まれてい
ることにより、この部分はほぼ従来のカップワイヤーの
存在する位置になりこの部分の靭性が強くなるのでるの
で、より乳房の形を整える造型機能をより向上させるこ
とができ、しかも万一靭性の大きなプラスチックまたは
繊維強化プラスチックが折れたとしても、アモルファス
樹脂に覆われているので身体を傷つける恐れがない。そ
の他の部分は図5に示したものと実質的に同一であるの
で同一の部分に同一の符号を付して説明を省略した。
尚、図6に於いては、靭性の大きなプラスチックまたは
繊維強化プラスチック20の断面形状はほぼ長方形断面
のものを示したが、何等これに限られるものではなく、
丸断面や、楕円断面、半円形断面、半楕円形断面など本
発明の目的が達成できる限り適宜他の断面形状にしても
良いことは当然である。
【0046】次に図7に図1のA−A´断面の端面模式
図の一例を示した。この態様ではアモルファス樹脂シー
ト状成型体片2の表側と裏側にそれぞれ裏打ち布32と
33があてがわれその上に表布31が表側から被せられ
乳房カツプ1のほぼ下側の周縁にその裏側から適宜のバ
イアステープ34があてがわれて縫製ライン36と37
でこれらすべての部材が一体に縫製されている。この場
合に細帯状肉厚部は縫製ライン36と37の間に位置さ
せている。下側の裏側には適宜のストレッチテープ35
などがあてがわれて縫製ライン38と39により縫製さ
れている。縫製構造の詳細はこの態様のみに限定される
ものではなく、本発明の目的を達成し得る限り、他の適
宜の変形態様を採用できることはもちろんである。
図の一例を示した。この態様ではアモルファス樹脂シー
ト状成型体片2の表側と裏側にそれぞれ裏打ち布32と
33があてがわれその上に表布31が表側から被せられ
乳房カツプ1のほぼ下側の周縁にその裏側から適宜のバ
イアステープ34があてがわれて縫製ライン36と37
でこれらすべての部材が一体に縫製されている。この場
合に細帯状肉厚部は縫製ライン36と37の間に位置さ
せている。下側の裏側には適宜のストレッチテープ35
などがあてがわれて縫製ライン38と39により縫製さ
れている。縫製構造の詳細はこの態様のみに限定される
ものではなく、本発明の目的を達成し得る限り、他の適
宜の変形態様を採用できることはもちろんである。
【0047】次に図8に本発明で用いるアモルファス樹
脂シート状成型体片の別の一態様の平面図を示した。図
8に示したアモルファス樹脂シート状成型体片は図2〜
4に示したものが左右の乳房カップに対して連続した一
体の成型体片となっているのに対して、図8に示したア
モルファス樹脂シート状成型体片は、左右の乳房カップ
に対応するそれぞれの部分に前中心側で分かれている点
が異なり、他の部分は実質的に図2〜4に示したものと
ほぼ同様である。従って図8の態様では細帯状肉厚部1
1の幅の形が図2に示したものとほぼ同一の例を示した
が、この形が図3や図4に示した様な形にしても良いこ
とはもちろんである。図8のA−A´断面の端面構造
も、実質的には既に説明したものと同一にすることが出
来るので、ここでは説明を省略する。
脂シート状成型体片の別の一態様の平面図を示した。図
8に示したアモルファス樹脂シート状成型体片は図2〜
4に示したものが左右の乳房カップに対して連続した一
体の成型体片となっているのに対して、図8に示したア
モルファス樹脂シート状成型体片は、左右の乳房カップ
に対応するそれぞれの部分に前中心側で分かれている点
が異なり、他の部分は実質的に図2〜4に示したものと
ほぼ同様である。従って図8の態様では細帯状肉厚部1
1の幅の形が図2に示したものとほぼ同一の例を示した
が、この形が図3や図4に示した様な形にしても良いこ
とはもちろんである。図8のA−A´断面の端面構造
も、実質的には既に説明したものと同一にすることが出
来るので、ここでは説明を省略する。
【0048】この様にアモルファス樹脂シート状成型体
片が、左右の乳房カップに対応するそれぞれの部分に前
中心側で分かれていることにより、左右の乳房に別々の
動きが生じた場合、例えば片手を挙げた場合などの動き
に対する追従性が良くなる。
片が、左右の乳房カップに対応するそれぞれの部分に前
中心側で分かれていることにより、左右の乳房に別々の
動きが生じた場合、例えば片手を挙げた場合などの動き
に対する追従性が良くなる。
【0049】一方図2〜4に示した左右の乳房カップに
対して連続した一体の成型体片となっているアモルファ
ス樹脂シート状成型体片を用いる場合には、分かれてい
るものよりもより造型性能が優れていると言う利点があ
る。
対して連続した一体の成型体片となっているアモルファ
ス樹脂シート状成型体片を用いる場合には、分かれてい
るものよりもより造型性能が優れていると言う利点があ
る。
【0050】図9は前記図8に示したセパレートタイプ
のアモルファス樹脂シート状成型体片を用いたブラジャ
ーの一態様の表側から見た概略斜視図である。この例に
於いてはブラジャーの左右の乳房カツプ1、1´のほぼ
下半分の周囲に、それぞれ面状に広がるアモルファス樹
脂シート状成型体片2、2´が設けられている。アモル
ファス樹脂シート状成型体片2、2´が設けられている
部分をハッチングをつけて示してある。また、A−A´
断面の端面構造については図1のブラジャーのそれと同
様の構造が採用できるので説明を省略する。
のアモルファス樹脂シート状成型体片を用いたブラジャ
ーの一態様の表側から見た概略斜視図である。この例に
於いてはブラジャーの左右の乳房カツプ1、1´のほぼ
下半分の周囲に、それぞれ面状に広がるアモルファス樹
脂シート状成型体片2、2´が設けられている。アモル
ファス樹脂シート状成型体片2、2´が設けられている
部分をハッチングをつけて示してある。また、A−A´
断面の端面構造については図1のブラジャーのそれと同
様の構造が採用できるので説明を省略する。
【0051】次に図10に本発明の乳房カップを有する
女性用衣類の一実施例のロングブラジャーの表側から見
た概略斜視図を示した。この例に於いてはロングブラジ
ャーの左右の乳房カツプ101、101´のほぼ下半分
の周囲に、面状に広がるアモルファス樹脂シート状成型
体片102が設けられている。アモルファス樹脂シート
状成型体片102が設けられている部分をハッチングを
つけて示してある。
女性用衣類の一実施例のロングブラジャーの表側から見
た概略斜視図を示した。この例に於いてはロングブラジ
ャーの左右の乳房カツプ101、101´のほぼ下半分
の周囲に、面状に広がるアモルファス樹脂シート状成型
体片102が設けられている。アモルファス樹脂シート
状成型体片102が設けられている部分をハッチングを
つけて示してある。
【0052】このアモルファス樹脂シート状成型体片1
02の形はこの図示した態様に於いては先に示したブラ
ジャーのものよりやや幅が広くなっているが、必要に応
じて更に下方まで伸びる幅広のものにしてもよいし、逆
にブラジャーと同様な幅にしてもよい。アモルファス樹
脂シート状成型体片102としては先に示した様な図2
〜4、図8ならびに図5、図6で示した様なものとほぼ
同様の各種態様のものが使用出来ることはもちろんであ
る。
02の形はこの図示した態様に於いては先に示したブラ
ジャーのものよりやや幅が広くなっているが、必要に応
じて更に下方まで伸びる幅広のものにしてもよいし、逆
にブラジャーと同様な幅にしてもよい。アモルファス樹
脂シート状成型体片102としては先に示した様な図2
〜4、図8ならびに図5、図6で示した様なものとほぼ
同様の各種態様のものが使用出来ることはもちろんであ
る。
【0053】図10のロングブラジャーのC−C´断面
の端面構造も、本質的には先のブラジャーで説明したと
同様の態様が適用でき、ただ衣類の種類が異なるのでそ
れに応じた非本質的な細部構造が若干異なってくる程度
である。
の端面構造も、本質的には先のブラジャーで説明したと
同様の態様が適用でき、ただ衣類の種類が異なるのでそ
れに応じた非本質的な細部構造が若干異なってくる程度
である。
【0054】図11に図10のロングブラジャーのC−
C´断面の端面模式図の一例を示した。この態様ではア
モルファス樹脂シート状成型体片102の表側と裏側に
それぞれ裏打ち布132と133があてがわれその上に
表布131が表側からあてがわれ、また乳房カツプ10
1のほぼ下側の周縁にその裏側から適宜のバイアステー
プ134があてがわれて縫製ライン136と137でこ
れらすべての部材が一体に縫製されている。この場合に
細帯状肉厚部は縫製ライン136と137の間に位置さ
せている。また縫製ライン103によりアモルファス樹
脂シート状成型体片102の下端側は裏打ち布132と
133と共に表布131と一体に縫製されている。表布
131の下端は折り返されており、また、表布131の
裏側には適宜のストレッチテープ135などがあてがわ
れて縫製ライン138と139により縫製されている。
特に図7と異なる点は表布131が長く下側まで伸びて
いる点と、アモルファス樹脂シート状成型体片102の
形がこの図示した態様に於いては先に示したブラジャー
のものよりやや幅が広くなっている点が主として異なる
ところである。
C´断面の端面模式図の一例を示した。この態様ではア
モルファス樹脂シート状成型体片102の表側と裏側に
それぞれ裏打ち布132と133があてがわれその上に
表布131が表側からあてがわれ、また乳房カツプ10
1のほぼ下側の周縁にその裏側から適宜のバイアステー
プ134があてがわれて縫製ライン136と137でこ
れらすべての部材が一体に縫製されている。この場合に
細帯状肉厚部は縫製ライン136と137の間に位置さ
せている。また縫製ライン103によりアモルファス樹
脂シート状成型体片102の下端側は裏打ち布132と
133と共に表布131と一体に縫製されている。表布
131の下端は折り返されており、また、表布131の
裏側には適宜のストレッチテープ135などがあてがわ
れて縫製ライン138と139により縫製されている。
特に図7と異なる点は表布131が長く下側まで伸びて
いる点と、アモルファス樹脂シート状成型体片102の
形がこの図示した態様に於いては先に示したブラジャー
のものよりやや幅が広くなっている点が主として異なる
ところである。
【0055】縫製構造の詳細はこの態様のみに限定され
るものではなく、本発明の目的を達成し得る限り、他の
適宜の変形態様を採用できることはもちろんである。
るものではなく、本発明の目的を達成し得る限り、他の
適宜の変形態様を採用できることはもちろんである。
【0056】次に図12に本発明の乳房カップを有する
女性用衣類の一実施例のブラスリップの表側から見た概
略斜視図を示した。この例に於いてはブラスリップの左
右の乳房カツプ121、121´のほぼ下半分の周囲
に、面状に広がるアモルファス樹脂シート状成型体片1
22が設けられている。アモルファス樹脂シート状成型
体片122が設けられている部分をハッチングをつけて
示してある。
女性用衣類の一実施例のブラスリップの表側から見た概
略斜視図を示した。この例に於いてはブラスリップの左
右の乳房カツプ121、121´のほぼ下半分の周囲
に、面状に広がるアモルファス樹脂シート状成型体片1
22が設けられている。アモルファス樹脂シート状成型
体片122が設けられている部分をハッチングをつけて
示してある。
【0057】このアモルファス樹脂シート状成型体片1
22の形はこの図示した態様に於いては先に示したブラ
ジャーのものと実質的に同一である。尚、必要に応じて
更に下方まで伸びる幅広のものにしてもよい。アモルフ
ァス樹脂シート状成型体片122としては先に示した様
な図2〜4、図8ならびに図5、図6で示した様なもの
とほぼ同様の各種態様のものが使用出来ることはもちろ
んである。
22の形はこの図示した態様に於いては先に示したブラ
ジャーのものと実質的に同一である。尚、必要に応じて
更に下方まで伸びる幅広のものにしてもよい。アモルフ
ァス樹脂シート状成型体片122としては先に示した様
な図2〜4、図8ならびに図5、図6で示した様なもの
とほぼ同様の各種態様のものが使用出来ることはもちろ
んである。
【0058】図12のブラスリップの図1のA−A´断
面の端面構造に相当する部分の構造も、本質的には先の
ブラジャーで説明したと同様の態様が適用でき、ただ衣
類の種類が異なるのでそれに応じた非本質的な細部構造
が若干異なってくる程度であるので詳細説明は省略す
る。
面の端面構造に相当する部分の構造も、本質的には先の
ブラジャーで説明したと同様の態様が適用でき、ただ衣
類の種類が異なるのでそれに応じた非本質的な細部構造
が若干異なってくる程度であるので詳細説明は省略す
る。
【0059】以上、ブラジヤー、ロングブラジャー、ブ
ラスリップについて図面を用いて具体的に説明したが、
その他、例えば、スリーインワン、ブラテディ、ブラキ
ャミソールなどの乳房カップを有するファンデーション
類やレオタード、水着などの乳房カップを有する女性用
衣類についてもほぼ同様に本発明が適用できることは容
易に理解されるところである。
ラスリップについて図面を用いて具体的に説明したが、
その他、例えば、スリーインワン、ブラテディ、ブラキ
ャミソールなどの乳房カップを有するファンデーション
類やレオタード、水着などの乳房カップを有する女性用
衣類についてもほぼ同様に本発明が適用できることは容
易に理解されるところである。
【0060】すなわち、これらの乳房カップを有する女
性用衣類は特に身体の造型機能を要求される衣類であ
り、そのうち最も重要な乳房の造型機能は強く要求され
るとともに着用感が極めて大切な要求機能の一つであ
り、前記本発明の機能を効果的に発揮でき、本発明の優
れた機能を十分に生かせる乳房カップを有する女性用衣
類を提供できる点で好適な衣類である。
性用衣類は特に身体の造型機能を要求される衣類であ
り、そのうち最も重要な乳房の造型機能は強く要求され
るとともに着用感が極めて大切な要求機能の一つであ
り、前記本発明の機能を効果的に発揮でき、本発明の優
れた機能を十分に生かせる乳房カップを有する女性用衣
類を提供できる点で好適な衣類である。
【0061】本発明に於いて、アモルファス樹脂シート
状成型体片に用いられるアモルファス樹脂としては各種
のアモルファス樹脂を用いることが出来る。中でも、シ
ョアA硬度が35〜95のアモルファス樹脂が好まし
く、この範囲の硬度のアモルファス樹脂は着用感の低下
はなく適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房の
形を整える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有
しており、造型機能と着用感のバランスがとれた好適な
乳房カップを有する女性用衣類を提供できるので好まし
い。
状成型体片に用いられるアモルファス樹脂としては各種
のアモルファス樹脂を用いることが出来る。中でも、シ
ョアA硬度が35〜95のアモルファス樹脂が好まし
く、この範囲の硬度のアモルファス樹脂は着用感の低下
はなく適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房の
形を整える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有
しており、造型機能と着用感のバランスがとれた好適な
乳房カップを有する女性用衣類を提供できるので好まし
い。
【0062】アモルファス樹脂の具体例としては、例え
ば無定型のポリアミド系共重合樹脂、無定型のエチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂、無定型のオレフィン−スチ
レン系共重合樹脂、無定型のポリブチレンテレフタレー
ト系共重合樹脂、無定型のオレフィン系共重合樹脂等が
あげられるが、特にエラストマー樹脂が好ましく、各種
の化学架橋(いわゆる加硫されたタイプ)エラストマー
樹脂ならびに物理架橋エラストマー樹脂(いわゆる熱可
塑性エラストマー)などが好適に用いられる。
ば無定型のポリアミド系共重合樹脂、無定型のエチレン
−酢酸ビニル系共重合樹脂、無定型のオレフィン−スチ
レン系共重合樹脂、無定型のポリブチレンテレフタレー
ト系共重合樹脂、無定型のオレフィン系共重合樹脂等が
あげられるが、特にエラストマー樹脂が好ましく、各種
の化学架橋(いわゆる加硫されたタイプ)エラストマー
樹脂ならびに物理架橋エラストマー樹脂(いわゆる熱可
塑性エラストマー)などが好適に用いられる。
【0063】かかるエラストマー樹脂の種類としては、
例えば、ポリスチレン系エラストマー樹脂、ポリオレフ
ィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラストマー
樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポリアミド系
エラストマー樹脂およびシリコーン系エラストマー樹脂
などが好ましいものの例である。
例えば、ポリスチレン系エラストマー樹脂、ポリオレフ
ィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エラストマー
樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポリアミド系
エラストマー樹脂およびシリコーン系エラストマー樹脂
などが好ましいものの例である。
【0064】これらのエラストマー樹脂は容易に入手で
きるので本発明の衣類の製造が容易であり、着用感の低
下はなく適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房
の形を整える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを
有する物が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返
しの洗濯に十分絶えることができ、着用感が良好で必要
な造型機能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を容
易に提供できる。
きるので本発明の衣類の製造が容易であり、着用感の低
下はなく適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房
の形を整える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを
有する物が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返
しの洗濯に十分絶えることができ、着用感が良好で必要
な造型機能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を容
易に提供できる。
【0065】また、本発明の乳房カップを有する女性用
衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体片の細
帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが埋め込
まれているアモルファス樹脂シート状成型体片を用いる
ことが好ましいが、ここで用いられる靭性の大きなプラ
スチックとしては靭性の大きな各種のプラスチックを用
いることが出来、具体的には例えば、ポリアミド樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリ
レート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ホリエーテ
ルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミド樹脂などのエ
ンジニアリング樹脂として使用されている樹脂が好まし
く用いられる。
衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体片の細
帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが埋め込
まれているアモルファス樹脂シート状成型体片を用いる
ことが好ましいが、ここで用いられる靭性の大きなプラ
スチックとしては靭性の大きな各種のプラスチックを用
いることが出来、具体的には例えば、ポリアミド樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリ
レート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ホリエーテ
ルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミド樹脂などのエ
ンジニアリング樹脂として使用されている樹脂が好まし
く用いられる。
【0066】これらのエンジニアリング樹脂は容易に入
手できるので本発明の衣類の製造が容易であり、耐久性
が良好で、繰り返しの洗濯に十分絶えることができ、且
つ靭性と耐クリープ性に優れているので、比較的折れに
くく、しかも必要な造型機能の向上を計れ、より造型機
能の改良された乳房カップを有する女性用衣類を提供で
きるので好ましい。
手できるので本発明の衣類の製造が容易であり、耐久性
が良好で、繰り返しの洗濯に十分絶えることができ、且
つ靭性と耐クリープ性に優れているので、比較的折れに
くく、しかも必要な造型機能の向上を計れ、より造型機
能の改良された乳房カップを有する女性用衣類を提供で
きるので好ましい。
【0067】また、繊維強化プラスチックを用いること
も造型機能の一層の向上が計れ好ましく、繊維強化プラ
スチックとしては各種の繊維強化プラスチックを用いる
ことが出来る。特に炭素繊維強化プラスチック、アラミ
ド繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック
などは大量に市販されており、比較的安く容易に入手で
きるので本発明の衣類の製造が容易であり、且つ靭性は
特に優れており、したがって必要な造型機能のより一層
の向上が計れ、極めて造型機能の優れた乳房カップを有
する女性用衣類を提供できるので好ましい。特に炭素繊
維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチックを
用いた場合には軽量化を計ることが出来より好ましい。
これらの繊維強化プラスチックの樹脂成分としては、通
常エポキシ樹脂がよく用いられているが、他の適宜の樹
脂を用いてもよい。
も造型機能の一層の向上が計れ好ましく、繊維強化プラ
スチックとしては各種の繊維強化プラスチックを用いる
ことが出来る。特に炭素繊維強化プラスチック、アラミ
ド繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック
などは大量に市販されており、比較的安く容易に入手で
きるので本発明の衣類の製造が容易であり、且つ靭性は
特に優れており、したがって必要な造型機能のより一層
の向上が計れ、極めて造型機能の優れた乳房カップを有
する女性用衣類を提供できるので好ましい。特に炭素繊
維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチックを
用いた場合には軽量化を計ることが出来より好ましい。
これらの繊維強化プラスチックの樹脂成分としては、通
常エポキシ樹脂がよく用いられているが、他の適宜の樹
脂を用いてもよい。
【0068】本発明の乳房カップを有する女性用衣類に
おいて、アモルファス樹脂シート状成型体片の細帯状肉
厚部の厚みとしては、使用するアモルファス樹脂の種類
やその細帯状肉厚部の内部に前述した靭性の大きなプラ
スチックまたは繊維強化プラスチックが埋め込まれてい
るか否か、またそれら靭性の大きなプラスチックまたは
繊維強化プラスチックの種類、衣類の種類などによって
異なるので一概に規定できないが1〜3mm程度が好ま
しい。またアモルファス樹脂シート状成型体片の周囲の
縁の肉薄部分を除いたその他の部分の厚み、すなわち図
5や図6で示した平坦部分16の厚みもどの程度の柔軟
性にするかとか、アモルファス樹脂の種類やその細帯状
肉厚部の内部に前述した靭性の大きなプラスチックまた
は繊維強化プラスチックが埋め込まれているか否か、ま
たそれら靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラ
スチックの種類、細帯状肉厚部の厚みや衣類の種類など
によって異なるので一概に規定できないがおよそ0.5
〜1.5mm程度で前記細帯状肉厚部の厚みよりも薄い
範囲の厚みが一般に好ましく用いられる。前記アモルフ
ァス樹脂シート状成型体片の周囲の縁の肉薄部分の厚み
は前記平坦部分16の厚みより薄くすればよく、例えば
平坦部分16から縁方向に次第に薄く成型することも好
ましい。前記細帯状肉厚部の幅は特に限定するものでは
ないが通常2〜6mm程度が好ましい。図3や図4で説
明したような広幅部分を有するタイプの場合には広幅部
分は必要に応じてこれより広幅になってもよい。
おいて、アモルファス樹脂シート状成型体片の細帯状肉
厚部の厚みとしては、使用するアモルファス樹脂の種類
やその細帯状肉厚部の内部に前述した靭性の大きなプラ
スチックまたは繊維強化プラスチックが埋め込まれてい
るか否か、またそれら靭性の大きなプラスチックまたは
繊維強化プラスチックの種類、衣類の種類などによって
異なるので一概に規定できないが1〜3mm程度が好ま
しい。またアモルファス樹脂シート状成型体片の周囲の
縁の肉薄部分を除いたその他の部分の厚み、すなわち図
5や図6で示した平坦部分16の厚みもどの程度の柔軟
性にするかとか、アモルファス樹脂の種類やその細帯状
肉厚部の内部に前述した靭性の大きなプラスチックまた
は繊維強化プラスチックが埋め込まれているか否か、ま
たそれら靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラ
スチックの種類、細帯状肉厚部の厚みや衣類の種類など
によって異なるので一概に規定できないがおよそ0.5
〜1.5mm程度で前記細帯状肉厚部の厚みよりも薄い
範囲の厚みが一般に好ましく用いられる。前記アモルフ
ァス樹脂シート状成型体片の周囲の縁の肉薄部分の厚み
は前記平坦部分16の厚みより薄くすればよく、例えば
平坦部分16から縁方向に次第に薄く成型することも好
ましい。前記細帯状肉厚部の幅は特に限定するものでは
ないが通常2〜6mm程度が好ましい。図3や図4で説
明したような広幅部分を有するタイプの場合には広幅部
分は必要に応じてこれより広幅になってもよい。
【0069】前記アモルファス樹脂シート状成型体片は
平坦状でもよいが、当該アモルファス樹脂シート状成型
体片があてがわれる身体形状にほぼ沿うような曲面を付
して成型したものも好ましく用いられる。
平坦状でもよいが、当該アモルファス樹脂シート状成型
体片があてがわれる身体形状にほぼ沿うような曲面を付
して成型したものも好ましく用いられる。
【0070】また、前述したように当該アモルファス樹
脂シート状成型体片に、適宜その表裏面方向に貫通する
複数の通気穴を設けることは、通気性を良くし、汗の蒸
発や蒸れなどを防止する上で好ましい。
脂シート状成型体片に、適宜その表裏面方向に貫通する
複数の通気穴を設けることは、通気性を良くし、汗の蒸
発や蒸れなどを防止する上で好ましい。
【0071】
【発明の効果】(1)本発明の乳房カップを有する女性
用衣類は、乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身
体に食い込んだり、痛みが生じたりすることがなく着用
感が優れ、折れるなどの危険性の少ない部品を用いた乳
房カップを有する女性用衣類を提供できる。しかも、ア
モルファス樹脂シート状成型体片の細帯状肉厚部が衣類
の表側に向かって突出した形状の肉厚部であり、肌側に
肉厚部が突出していないので、より一層着用感の優れた
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
用衣類は、乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身
体に食い込んだり、痛みが生じたりすることがなく着用
感が優れ、折れるなどの危険性の少ない部品を用いた乳
房カップを有する女性用衣類を提供できる。しかも、ア
モルファス樹脂シート状成型体片の細帯状肉厚部が衣類
の表側に向かって突出した形状の肉厚部であり、肌側に
肉厚部が突出していないので、より一層着用感の優れた
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0072】また、カツプワイヤーを用いる従来品に比
べて、アモルファス樹脂シート状成型体片が衣類本体の
生地を突き破る心配もなく、仮に生地から離れて突き出
たとしても柔軟性を有するので身体を傷つける心配もな
い。したがって乳房の形を整える造型機能を有し、着用
感が優れ、安全性の高い乳房カップを有する女性用衣類
を提供することができる。
べて、アモルファス樹脂シート状成型体片が衣類本体の
生地を突き破る心配もなく、仮に生地から離れて突き出
たとしても柔軟性を有するので身体を傷つける心配もな
い。したがって乳房の形を整える造型機能を有し、着用
感が優れ、安全性の高い乳房カップを有する女性用衣類
を提供することができる。
【0073】(2)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿
って靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチ
ックが埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型
体片である本発明の好ましい態様とすることにより、前
記(1)で述べた効果に加えて、乳房の形を整える造型
機能をより向上させることができ、しかも万一靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが折れた
としても、アモルファス樹脂に覆われているので身体を
傷つける恐れのない乳房カップを有する女性用衣類を提
供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿
って靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチ
ックが埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型
体片である本発明の好ましい態様とすることにより、前
記(1)で述べた効果に加えて、乳房の形を整える造型
機能をより向上させることができ、しかも万一靭性の大
きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが折れた
としても、アモルファス樹脂に覆われているので身体を
傷つける恐れのない乳房カップを有する女性用衣類を提
供できる。
【0074】(3)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95の
アモルファス樹脂である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、造型機能と着用感のバランスがとれた好適な
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95の
アモルファス樹脂である本発明の好ましい態様とするこ
とにより、造型機能と着用感のバランスがとれた好適な
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0075】(4)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー
樹脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステ
ル系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのエラストマー樹脂は容易に入手できるので
本発明の衣類の製造が容易であり、着用感の低下はなく
適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房の形を整
える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有する物
が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯
に十分絶えることができ、着用感が良好で必要な造型機
能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を提供でき
る。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片のアモルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー
樹脂、ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステ
ル系エラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹
脂,ポリアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系
エラストマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラス
トマー樹脂である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのエラストマー樹脂は容易に入手できるので
本発明の衣類の製造が容易であり、着用感の低下はなく
適度の柔軟性を有するとともに、面として乳房の形を整
える造型機能を十分に発揮できる適度の硬さを有する物
が容易に入手可能で、耐久性が良好で、繰り返しの洗濯
に十分絶えることができ、着用感が良好で必要な造型機
能を備えた乳房カップを有する女性用衣類を提供でき
る。
【0076】(5)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、靭性の大きなプラスチックがポリ
アミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ホリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれたエンジニアリング樹脂である本発明
の好ましい態様とすることにより、前記(1)で述べた
効果に加えて、これらのエンジニアリング樹脂は容易に
入手できるので本発明の衣類の製造が容易であり、耐久
性が良好で、繰り返しの洗濯に十分絶えることができ、
且つ靭性と耐クリープ性に優れているので、比較的折れ
にくく、しかも必要な造型機能の向上を計れ、より造型
機能の改良された乳房カップを有する女性用衣類を提供
できる。
女性用衣類において、靭性の大きなプラスチックがポリ
アミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ホリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂から選ばれたエンジニアリング樹脂である本発明
の好ましい態様とすることにより、前記(1)で述べた
効果に加えて、これらのエンジニアリング樹脂は容易に
入手できるので本発明の衣類の製造が容易であり、耐久
性が良好で、繰り返しの洗濯に十分絶えることができ、
且つ靭性と耐クリープ性に優れているので、比較的折れ
にくく、しかも必要な造型機能の向上を計れ、より造型
機能の改良された乳房カップを有する女性用衣類を提供
できる。
【0077】(6)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、繊維強化プラスチックが炭素繊維
強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガ
ラス繊維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラス
チックである本発明の好ましい態様とすることにより、
前記(1)で述べた効果に加えて、これらの繊維強化プ
ラスチックは大量に市販されており、容易に入手できる
ので本発明の衣類の製造が容易であり、且つ靭性は特に
優れており、したがって必要な造型機能のより一層の向
上が計れ、極めて造型機能の優れた乳房カップを有する
女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、繊維強化プラスチックが炭素繊維
強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガ
ラス繊維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラス
チックである本発明の好ましい態様とすることにより、
前記(1)で述べた効果に加えて、これらの繊維強化プ
ラスチックは大量に市販されており、容易に入手できる
ので本発明の衣類の製造が容易であり、且つ靭性は特に
優れており、したがって必要な造型機能のより一層の向
上が計れ、極めて造型機能の優れた乳房カップを有する
女性用衣類を提供できる。
【0078】(7)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片の細帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁
の肉薄部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5
〜1.5mmである本発明の好ましい態様とすることに
より、乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に
食い込んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感が
優れたバランスのとれた設計のアモルファス樹脂シート
状成型体片となるので、このアモルファス樹脂シート状
成型体片を用いることにより、造型機能を有し、着用感
が優れた本発明の乳房カップを有する女性用衣類を容易
に提供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片の細帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁
の肉薄部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5
〜1.5mmである本発明の好ましい態様とすることに
より、乳房の形を整える造型機能を有し、且つ、身体に
食い込んだり、痛みが生じたりすることがなく着用感が
優れたバランスのとれた設計のアモルファス樹脂シート
状成型体片となるので、このアモルファス樹脂シート状
成型体片を用いることにより、造型機能を有し、着用感
が優れた本発明の乳房カップを有する女性用衣類を容易
に提供できる。
【0079】(8)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けら
れたアモルファス樹脂シート状成型体片である本発明の
好ましい態様とすることにより、前記(1)で述べた効
果に加えて、通気穴が設けられているので通気性が良
く、蒸れなどの不快感が改良され、より着用感の優れた
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
女性用衣類において、アモルファス樹脂シート状成型体
片が、その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けら
れたアモルファス樹脂シート状成型体片である本発明の
好ましい態様とすることにより、前記(1)で述べた効
果に加えて、通気穴が設けられているので通気性が良
く、蒸れなどの不快感が改良され、より着用感の優れた
乳房カップを有する女性用衣類を提供できる。
【0080】(9)また、本発明の乳房カップを有する
女性用衣類において、乳房カップを有する女性用衣類
が、乳房カップを有するファンデーション類、レオター
ド、水着から選ばれた女性用衣類である本発明の好まし
い態様とすることにより、これらの女性用衣類は身体に
密着して着用されるものであり、且つ乳房の造型機能と
着用感が極めて重要な要素を占めており、本発明の前述
の効果を好適に発揮しやすい女性用衣類であり、本発明
の優れた機能を十分に生かせる乳房カップを有する女性
用衣類を提供できる。
女性用衣類において、乳房カップを有する女性用衣類
が、乳房カップを有するファンデーション類、レオター
ド、水着から選ばれた女性用衣類である本発明の好まし
い態様とすることにより、これらの女性用衣類は身体に
密着して着用されるものであり、且つ乳房の造型機能と
着用感が極めて重要な要素を占めており、本発明の前述
の効果を好適に発揮しやすい女性用衣類であり、本発明
の優れた機能を十分に生かせる乳房カップを有する女性
用衣類を提供できる。
【0081】(10)また、本発明の乳房カップを有す
る女性用衣類において、ファンデーション類が、ブラジ
ャー、ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデー
ション類である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのファンデーション類は特に身体の造型機能
を要求される衣類であり、そのうち最も重要な乳房の造
型機能は強く要求されるとともに着用感が極めて大切な
要求機能の一つであり、本発明の前述の効果を好適に発
揮しやすく、本発明の優れた機能を十分に生かせる乳房
カップを有する女性用衣類を提供できる。
る女性用衣類において、ファンデーション類が、ブラジ
ャー、ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワ
ン、ブラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデー
ション類である本発明の好ましい態様とすることによ
り、これらのファンデーション類は特に身体の造型機能
を要求される衣類であり、そのうち最も重要な乳房の造
型機能は強く要求されるとともに着用感が極めて大切な
要求機能の一つであり、本発明の前述の効果を好適に発
揮しやすく、本発明の優れた機能を十分に生かせる乳房
カップを有する女性用衣類を提供できる。
【図1】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の一実
施例のブラジャーの表側から見た概略斜視図である。
施例のブラジャーの表側から見た概略斜視図である。
【図2】本発明で用いられるアモルファス樹脂シート状
成型体片の一態様の平面図である。
成型体片の一態様の平面図である。
【図3】本発明で用いられるアモルファス樹脂シート状
成型体片の別の一態様の平面図である。
成型体片の別の一態様の平面図である。
【図4】本発明で用いられるアモルファス樹脂シート状
成型体片の更に別の一態様の平面図である。
成型体片の更に別の一態様の平面図である。
【図5】図2〜4に示したアモルファス樹脂シート状成
型体片のB−B´方向断面の一態様の端面図である。
型体片のB−B´方向断面の一態様の端面図である。
【図6】図2〜4に示したアモルファス樹脂シート状成
型体片のB−B´方向断面の別の一態様の端面図であ
る。
型体片のB−B´方向断面の別の一態様の端面図であ
る。
【図7】図1のブラジャーのA−A´方向断面の一態様
の端面模式図である。
の端面模式図である。
【図8】本発明で用いるアモルファス樹脂シート状成型
体片の更に別の一態様の平面図である。
体片の更に別の一態様の平面図である。
【図9】本発明の別の一実施例のブラジャーの表側から
見た概略斜視図である。
見た概略斜視図である。
【図10】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の一
実施例のロングブラジャーの表側から見た概略斜視図で
ある。
実施例のロングブラジャーの表側から見た概略斜視図で
ある。
【図11】図10のロングブラジャーのC−C´方向断
面の一態様の端面模式図である。
面の一態様の端面模式図である。
【図12】本発明の乳房カップを有する女性用衣類の一
実施例のブラスリップの表側から見た概略斜視図であ
る。
実施例のブラスリップの表側から見た概略斜視図であ
る。
1、1´ 乳房カツプ 2,2´ アモルファス樹脂シート状成型体片 10 半円弧状の縁部分 11 細帯状肉厚部 12 前中心部分 13 脇端部分 14 通気穴 15 アモルファス樹脂シート状成型体片の下側の縁 16 平坦部分 20 靭性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラス
チック 31 表布 32 裏打ち布 33 裏打ち布 34 バイアステープ 35 ストレッチテープ 36 縫製ライン 37 縫製ライン 38 縫製ライン 39 縫製ライン 101,101´ 乳房カツプ 102 アモルファス樹脂シート状成型体片 103 縫製ライン 121,121´ 乳房カツプ 122 アモルファス樹脂シート状成型体片 131 表布 132 裏打ち布 133 裏打ち布 134 バイアステープ 135 ストレッチテープ 136 縫製ライン 137 縫製ライン 138 縫製ライン 139 縫製ライン
チック 31 表布 32 裏打ち布 33 裏打ち布 34 バイアステープ 35 ストレッチテープ 36 縫製ライン 37 縫製ライン 38 縫製ライン 39 縫製ライン 101,101´ 乳房カツプ 102 アモルファス樹脂シート状成型体片 103 縫製ライン 121,121´ 乳房カツプ 122 アモルファス樹脂シート状成型体片 131 表布 132 裏打ち布 133 裏打ち布 134 バイアステープ 135 ストレッチテープ 136 縫製ライン 137 縫製ライン 138 縫製ライン 139 縫製ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41C 3/00 - 3/14
Claims (10)
- 【請求項1】 乳房カップを有する女性用衣類の前記乳
房カツプのほぼ下半分の周囲に、面状に広がるアモルフ
ァス樹脂シート状成型体片が設けられている女性用衣類
において、前記アモルファス樹脂シート状成型体片は、
前記乳房カツプのほぼ下半分の周縁に当接可能な半円弧
状の縁部分を有し、前記アモルファス樹脂シート状成型
体片は周囲の縁が肉薄になっており、且つ、前記半円弧
状の縁部分近房に沿って細帯状肉厚部を有してなるアモ
ルファス樹脂シート状成型体片からなり、前記細帯状肉
厚部が衣類の表側に向かって突出した形状の肉厚部であ
ることを特徴とする乳房カップを有する女性用衣類。 - 【請求項2】 アモルファス樹脂シート状成型体片が、
その細帯状肉厚部の内部に前記細帯状肉厚部に沿って靭
性の大きなプラスチックまたは繊維強化プラスチックが
埋め込まれているアモルファス樹脂シート状成型体片で
ある請求項1に記載の乳房カップを有する女性用衣類。 - 【請求項3】 アモルファス樹脂シート状成型体片のア
モルファス樹脂が、ショアA硬度が35〜95のアモル
ファス樹脂である請求項1または2のいずれかに記載の
乳房カップを有する女性用衣類。 - 【請求項4】 アモルファス樹脂シート状成型体片のア
モルファス樹脂が、ポリスチレン系エラストマー樹脂、
ポリオレフィン系エラストマー樹脂、ポリエステル系エ
ラストマー樹脂、ポリウレタン系エラストマー樹脂,ポ
リアミド系エラストマー樹脂およびシリコーン系エラス
トマー樹脂から選ばれた少なくとも1種のエラストマー
樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載の乳房カップ
を有する女性用衣類。 - 【請求項5】 靭性の大きなプラスチックがポリアミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ホリ
エーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミド樹脂か
ら選ばれたエンジニアリング樹脂である請求項2〜4の
いずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。 - 【請求項6】 繊維強化プラスチックが炭素繊維強化プ
ラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ガラス繊
維強化プラスチックから選ばれた繊維強化プラスチック
である請求項2〜4のいずれかに記載の乳房カップを有
する女性用衣類。 - 【請求項7】 アモルファス樹脂シート状成型体片の細
帯状肉厚部の厚みが1〜3mmであり、周囲の縁の肉薄
部分を除いたその他の部分の厚みがおよそ0.5〜1.
5mmである請求項1〜6のいずれかに記載の乳房カッ
プを有する女性用衣類。 - 【請求項8】 アモルファス樹脂シート状成型体片が、
その表裏面方向に貫通する複数の通気穴が設けられたア
モルファス樹脂シート状成型体片である請求項1〜7の
いずれかに記載の乳房カップを有する女性用衣類。 - 【請求項9】 乳房カップを有する女性用衣類が、乳房
カップを有するファンデーション類、レオタード、水着
から選ばれた女性用衣類である請求項1〜8のいずれか
に記載の乳房カップを有する女性用衣類。 - 【請求項10】 ファンデーション類が、ブラジャー、
ロングブラジャー、ボディスーツ、スリーインワン、ブ
ラテディ、ブラスリップから選ばれたファンデーション
類である請求項9に記載の乳房カップを有する女性用衣
類。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05864494A JP3192312B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 乳房カップを有する女性用衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05864494A JP3192312B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 乳房カップを有する女性用衣類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07278909A JPH07278909A (ja) | 1995-10-24 |
JP3192312B2 true JP3192312B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=13090300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05864494A Expired - Fee Related JP3192312B2 (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 乳房カップを有する女性用衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192312B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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IT1289880B1 (it) * | 1997-01-13 | 1998-10-19 | Saltek S R L | Procedimento per la realizzazione di reggiseni e simili |
JP2936070B1 (ja) * | 1998-09-14 | 1999-08-23 | リバー・ストーン株式会社 | 女性用衣類 |
JP4628642B2 (ja) * | 2002-07-29 | 2011-02-09 | 株式会社Mic | ファンデーション等の衣料及びその製造方法 |
KR20040020558A (ko) * | 2002-08-30 | 2004-03-09 | 이병수 | 봉제 일체형 의류지지대 |
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CN102894490A (zh) * | 2011-07-25 | 2013-01-30 | 上海欧迪芬内衣精品股份有限公司 | 一种三波弧形美学文胸 |
US10856586B2 (en) * | 2018-05-24 | 2020-12-08 | Gold Flag Ltd. | Woman's undergarment with cup sections |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP05864494A patent/JP3192312B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07278909A (ja) | 1995-10-24 |
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