JP3192080U - 放射能濃度測定装置用コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】被災地各地における様々な作業状況の屋外仮置き場において、廃棄物の放射能濃度の測定が可能な放射能濃度測定装置用コンテナを提供する。【解決手段】廃棄物の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置を設置する放射能濃度測定装置用コンテナ10を、コンテナ本体11は、放射能濃度測定装置を設置する床板12と、床板から立ち上がる周壁パネル13と、床板に対向する天井パネル14と、を備えるとともに、その内部に放射能濃度測定装置を設置した状態で搬送可能に構成され、周壁パネル及び天井パネルには、コンテナ本体に対して被検体である廃棄物を搬出入するための搬出入口が形成され、コンテナ本体の設置状況に応じて、廃棄物を搬出入する搬出入口の位置が開閉扉25の移動により変更可能であるように構成する。【選択図】図1

Description

本考案は、廃棄物中の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置を設置する放射能濃度測定装置用コンテナに関する。
2011年の東北地方太平洋沖地震により発生した大津波は、被災地の家屋や建造物を倒壊させるだけでなく、深刻な原発事故を引き起こした。このため、家屋や建造物の倒壊により生じた廃棄物(災害廃棄物)の中には放射能で汚染されているものも多く、これら廃棄物を早期に処理することが、震災復興のために不可欠である。
上記廃棄物の処理に際しては、まず、廃棄物の放射能濃度を測定し、その放射能濃度によって、上記廃棄物を焼却処分するか、放射性廃棄物として厳格に管理等するかを判断している。ここで、廃棄物の放射能濃度を測定するために、放射能濃度測定装置が使用されている。
従来の放射能濃度測定装置として、廃棄物等の被検体の放射能濃度を、当該被検体の底部からシンチレータで測定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の放射能濃度測定装置においては、運送用トラックの荷台上に載置された放射能濃度測定装置の上部に被検体を載置して被検体の放射能濃度を測定する。このような放射能濃度測定装置を、上記廃棄物が保管されている被災地各地の屋外仮置き場まで搬送し測定を行う。
特開2001−276594号公報
しかしながら、被災地各地における屋外仮置き場の作業状況は場所によって様々であり、例えば、特許文献1のような放射能濃度測定装置を載置した運送用トラックが乗り入れできない場所、或いは前記運送用トラックに設けられたクレーンにより廃棄物を吊り下げて搬出入することのできない場所がある。そのため、このような屋外仮置き場においては、廃棄物の放射能濃度を測定することができず問題であった。
そこで、本考案は、被災地各地における様々な作業状況の屋外仮置き場において、廃棄物の放射能濃度の測定が可能な放射能濃度測定装置用コンテナを提供することを目的とする。
本考案の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に係る放射能濃度測定装置用コンテナは、廃棄物の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置を設置する放射能濃度測定装置用コンテナであって、コンテナ本体は、前記放射能濃度測定装置を設置する床板と、前記床板から立ち上がる周壁パネルと、前記床板に対向する天井パネルと、を備えるとともに、その内部に前記放射能濃度測定装置を設置した状態で搬送可能に構成され、前記周壁パネル及び前記天井パネルには、前記コンテナ本体に対して被検体である廃棄物を搬出入するための搬出入口が形成され、コンテナ本体の設置状況に応じて、前記廃棄物を搬出入する前記搬出入口の位置が変更可能であるものである。
請求項2に係る放射能濃度測定装置用コンテナは、請求項1に係る放射能濃度測定装置用コンテナにおいて、前記周壁パネルに形成される搬出入口には、コンテナ本体内へ前記廃棄物を搬送するための搬送手段が設けられているものである。
請求項3に係る放射能濃度測定装置用コンテナは、請求項1又は請求項2に係る放射能濃度測定装置用コンテナにおいて、前記放射能濃度測定装置の測定結果に応じて、前記コンテナ本体内の廃棄物を搬出すべき搬出入口が決定されるものである。
請求項4に係る放射能濃度測定装置用コンテナは、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る放射能濃度測定装置用コンテナにおいて、前記放射能濃度測定装置の測定位置には、前記廃棄物を前記測定位置に案内するためのガイド部材が設けられているものである。
請求項5に係る放射能濃度測定装置用コンテナは、請求項1から請求項4のいずれか1項に係る放射能濃度測定装置用コンテナにおいて、前記廃棄物は、搬送用パレットに載置された状態で前記コンテナ本体に対して搬出入され、前記コンテナ本体には、前記廃棄物を搬出する搬出入口に搬送された前記搬送用パレットを、前記廃棄物を搬入する搬出入口まで戻すパレットリターン装置を備えるものである。
請求項6に係る放射能濃度測定装置用コンテナは、請求項1から請求項5のいずれか1項に係る放射能濃度測定装置用コンテナにおいて前記放射能濃度測定装置を設置する前記床板に放射線を遮蔽する遮蔽板を敷設するものである。
本考案によれば、コンテナ本体がその内部に放射能濃度測定装置を設置した状態で搬送可能に構成されるとともに、コンテナ本体に対して廃棄物を搬出入する搬出入口の位置が、コンテナの設置状況に応じて変更可能であることから、被災地各地における様々な作業状況の屋外仮置き場において、廃棄物の放射能濃度の測定を行うことができる。
本考案の実施例1に係る放射能濃度測定装置用コンテナの斜視図である。 (a)は、同放射能濃度測定装置用コンテナの側面図、(b)は、同放射能濃度測定装置用コンテナの平面図である。 (a)は、同放射能濃度測定装置用コンテナの開閉扉の別実施例を示す平面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、同放射能濃度測定装置用コンテナにガイド部材を設けた場合の放射能濃度測定装置用コンテナの平面図、(b)は、(a)のB−B断面図、(c)は、ガイド部材の正面図である。 (a)は、本考案の実施例2に係る放射能濃度測定装置用コンテナの側面断面図、(b)は、同放射能濃度測定装置用コンテナの平面図である。 同放射能濃度測定装置用コンテナに搬出入口を追加した場合の放射能濃度測定装置用コンテナの平面図である。 同放射能濃度測定装置用コンテナのコンベアの別実施例を示す側面断面図である。
まず、本考案に係る放射能濃度測定装置用コンテナの第1実施例(コンテナ10)について図面に基づき説明する。
図1及び図2に示すように、第1実施例に係るコンテナ10は、廃棄物の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置50をその内部に設置して廃棄物の放射能濃度を測定するためのコンテナである。コンテナ10においては、廃棄物が収納されたフレコン5(フレキシブルコンテナバッグ)が、例えば、屋外仮置き場からコンテナ10内に搬送され、搬送されたフレコン5内の廃棄物の放射能濃度を放射能濃度測定装置50により測定する。
コンテナ10は、その内部に放射能濃度測定装置50を設置するためのコンテナ本体11と、コンテナ本体11をクレーン等で吊下げるための吊下げ部15と、から主に構成されている。
コンテナ本体11は、中空状の箱体であり、コンテナ本体11の床面を形成する床板12と、床板12の四方から立ち上がり、コンテナ本体11の側壁を形成する周壁パネル13と、床板12に対向してコンテナ本体11の天井を形成する天井パネル14と、から構成される。
吊下げ部15は、コンテナ本体11の天井部の四隅に形成され、クレーン等の吊り治具を係止可能な構成となっている。吊下げ部15をコンテナ本体11の上部に設けることで、クレーン等よるコンテナ10の吊り下げ移動が可能となる。
図2に示すように、コンテナ本体11は、その内部に、搬送されたフレコン5内の廃棄物の放射能濃度を測定する測定室16と、測定室16内の放射能濃度測定装置50を制御するための制御室17と、が設けられている。図2(b)に示すように、測定室16と制御室17との間は、例えば、鉛ガラスのような放射線遮断部材18により仕切られており、測定室16における放射線を遮蔽するとともに、測定室16内の状況が制御室17から見えるように構成されている。
測定室16は、コンテナ本体11の主たる部分に形成され、パレット6上に載置されたフレコン5内の廃棄物の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置50が設置されている。また、測定室16を形成する周壁パネル13(放射能濃度測定装置50のシンチレータ51側の周壁パネル13)には、作業者が測定室16内に入るための第1小扉19が形成されている。
測定室16に設置される放射能濃度測定装置50は、1又は複数のシンチレータ51と、フレコン5の高さを測定する高さ測定装置52と、フレコン5の直径を測定する直径測定装置53と、廃棄物の重量を測定する重量計54と、台座55と、載置台56と、回転装置57と、から構成される。
放射能濃度測定装置50においては、フレコン5に収納された廃棄物をパレット6(「搬送用パレット」の一例)上に載置した状態で、台座55上に配置された重量計54上の載置台56(放射能濃度測定装置50の測定位置)に搬入する。その後、まず、フレコン5に収納された廃棄物の重量を重量計54で測定する。次に、高さ測定装置52にてフレコン5を上部から押圧し、フレコン5内の廃棄物を圧縮して、廃棄物間の隙間を減少させた状態で、フレコン5の高さを測定する。同時に、直径測定装置53の1対のレーザ照射器からレーザを照射することにより、フレコン5の直径を測定する。また、シンチレータ51によりフレコン5に収納された廃棄物の放射線量を測定し、放射能濃度を算出する。シンチレータ51による放射線量測定及び直径測定装置53によるフレコン5の直径の測定の際には、載置台56上のフレコン5を回転装置57により回転させる。
次に、フレコン5の高さ及び直径からフレコン5に収納された廃棄物の体積を算出する。さらに、測定した重量と算出した体積から、フレコン5に収納された廃棄物の平均密度を算出する。そして、平均密度により、廃棄物自体の放射線の自己吸収作用を考慮した計数効率を選択し、廃棄物の放射能濃度を補正する。
図2(b)に示すように、制御室17は、コンテナ本体11の一端部に形成され、放射能濃度測定装置50を制御するための制御装置20(制御盤)が設置される。制御装置20は、放射能濃度測定装置50に接続され、放射能濃度測定装置50の動作制御、廃棄物の放射能濃度の演算等を行う。また、制御室17を形成する周壁パネル13には、作業者が制御室17内に入るための第2小扉23が形成されている。
また、コンテナ本体11には、その天井部及び一方の側壁部に、フレコン5をコンテナ本体11に対して搬出入するための搬出入口21が形成されている。搬出入口21は、コンテナ本体11の天井部の中央、すなわち、放射能濃度測定装置50の測定位置(載置台56)の真上、の天井パネル14と、コンテナ本体11の一方の側壁部の中央、すなわち、放射能濃度測定装置50の測定位置の真横、の周壁パネル13と、をそれぞれ開口することにより形成される。
このように、コンテナ本体11の天井部及び側壁部に、搬出入口21が形成されることで、コンテナ本体11へのフレコン5の搬送が、縦搬送(コンテナ本体11の天井部からの搬送)及び横搬送(コンテナ本体11の側壁部からの搬送)の双方が可能となり、被災地各地における様々な作業状況の屋外仮置き場において、フレコン5をコンテナ本体11内に搬送することができる。
例えば、フレコン5のコンテナ10への搬出入方法としては、以下の方法が可能となる。
第1の方法としては、クレーン等により吊り下げたフレコン5を、コンテナ本体11の天井部の搬出入口21から搬入(縦搬送)し、放射能濃度を測定後、再度、フレコン5をクレーン等により吊り上げてコンテナ本体11の天井部の搬出入口21から搬出(縦搬送)する方法である。
第2の方法としては、クレーン等により吊り下げたフレコン5を、コンテナ本体11の天井部の搬出入口21から搬入(縦搬送)し、放射能濃度を測定後、フォークリフト等によりフレコン5をコンテナ本体11の側壁部の搬出入口21から搬出(横搬送)する方法である。
第3の方法としては、フォークリフト等によりフレコン5をコンテナ本体11の側壁部の搬出入口21から搬入(横搬送)し、放射能濃度を測定後、フレコン5をクレーン等により吊り上げてコンテナ本体11の天井部の搬出入口21から搬出(縦搬送)する方法である。
第4の方法としては、フォークリフト等によりフレコン5をコンテナ本体11の側壁部の搬出入口21から搬入(横搬送)し、放射能濃度を測定後、再度、フォークリフト等によりフレコン5をコンテナ本体11の側壁部の搬出入口21から搬出(横搬送)する方法である。
また、図1及び図2に示すように、搬出入口21には、両開きの開閉扉25が設けられ、開閉扉25を開くことで、コンテナ本体11の天井部及び側壁部に搬出入口21が形成される。
開閉扉25は、周壁パネル13の一部と、天井パネル14の一部と、が略逆L字状に連結させた部材を二枚配置して、コンテナ本体11の長手方向に両開きとなるように形成される。開閉扉25は、コンテナ本体11の天井部における短手方向の両端及びコンテナ本体11の側壁部における短手方向の上下端に設けられるレール26に沿ってスライドすることで開閉する。
なお、コンテナ10における開閉扉25は両開きの扉により形成されているが、これに限定されるものではなく、コンテナ本体11の天井部及び側壁部に搬出入口21が形成される構成であれば、片開きの扉で構成しても構わない。
また、開閉扉25は、周壁パネル13の一部と、天井パネル14の一部と、が略逆L字状に連結させた部材により形成されているが、これに限定されるものではなく、周壁パネル13の部分と、天井パネル14の部分とを別体の部材で構成した扉としても構わない。このような場合においては、図3(a)に示すように、周壁パネル13の部分に形成される開閉扉25Aを、フォークリフト等の作業車両90がフレコン5を搬出入できる程度に開閉可能な両開きの開き戸により形成しても構わない。また、図3(b)に示すように、天井パネル14の部分に形成される開閉扉25Bを蛇腹形式の部材より形成しても構わない。
さらに、図4に示すように、コンテナ10においては、コンテナ本体11内の放射能濃度測定装置50の載置台56の近傍、すなわち、放射能濃度測定装置50の測定位置近傍に、フレコン5を測定位置に案内するためのガイド部材27を設けても構わない。図4(c)に示すように、ガイド部材27は、例えば、複数本の角パイプを連結することにより柵状に形成されるものである。図4(a)及び(b)に示すように、ガイド部材27は、載置台56の近傍おける、搬出入口21に対向する周壁パネル13側、及びシンチレータ51が配置される側に設けられる。
このように、ガイド部材27を設けることで、フレコン5を載置台56に載置する際に、フレコン5を測定中心に載置することができる。また、シンチレータ51(特に、プラスチックシンチレータ)は振動に弱い一方で、測定の際には、極力、フレコン5に近づけて配置することが計測精度を高める点で好ましい。そのため、ガイド部材27を上記のように配置することで、シンチレータ51を保護可能な範囲内でフレコン5をシンチレータ51に近づけることができる。
次に、本考案に係る放射能濃度測定装置用コンテナの第2実施例(コンテナ30)について図面に基づき説明する。なお、第1実施例と同一の構成については符号を同一とし、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施例に係るコンテナ30は、コンテナ10と同様に、コンテナ本体31と、吊下げ部35と、から主に構成されている。コンテナ本体31は、コンテナ本体11と同様に、中空状の箱体であり、床板32と、周壁パネル33と、天井パネル34と、から構成される。吊下げ部35は、吊下げ部15と同様に、コンテナ本体31の天井部の四隅に形成され、クレーン等の吊り治具を係止可能な構成となっている。
また、コンテナ本体31は、コンテナ本体11と同様に、その内部に、測定室36と、制御室37と、が設けられている。
測定室36は、重量計54が配置されている第1エリア36Aと、シンチレータ51が配置されている第2エリア36Bと、に分かれている。すなわち、コンテナ30においては、フレコン5(廃棄物)の重量測定と、廃棄物の放射能濃度測定と、を異なる位置で行う構成となっている。
第1エリア36Aにおいては、高さ測定装置52を第1エリア36Aの上部に配置することが可能であり、高さ測定装置52を配置することでフレコン5の高さが測定できる。
また、第1エリア36Aには、空気を吹きかけることによりパレットを洗浄するエアブロー82が設けられている。
第2エリア36Bにおいては、放射能濃度の測定位置下方の床面に、放射線を遮蔽する鉛等の遮蔽板81を設置する。遮蔽板81を設置することで、放射能濃度測定装置50の測定精度を向上させることができる。
図5(b)に示すように、制御室37は、コンテナ本体31の一端部に形成され、放射能濃度測定装置50を制御するための制御装置20(制御盤)が設置される。
さらに、コンテナ本体31には、コンテナ本体31の短手方向の一方の側壁部に形成される第1搬出入口41と、コンテナ本体31の天井部に形成される第2搬出入口42と、コンテナ本体31の短手方向の他方の側壁部に形成される第3搬出入口43と、が設けられている。
第1搬出入口41は、第1エリア36A側の側壁部、すなわち、フレコン5(廃棄物)の重量及び高さの測定位置の真横、の周壁パネル33を開口することにより形成される。また、第1搬出入口41には、フレコン5を載置したパレット6を搬送する第1コンベア44(「搬送手段」の一例)が設けられている。第1コンベア44は、第1搬出入口41から第1エリア36A内の第2コンベア45(「搬送手段」の一例)へのフレコン5の搬入、及び第2コンベア45から第1搬出入口41へのフレコン5(パレット6)の搬出を行う。また、第1コンベア44は、パレット6を上下方向に昇降可能な昇降機構を有する。第1コンベア44を設けることで、フレコン5(パレット6)の搬送処理が容易になる。
第2搬出入口42は、第2エリア36B側の天井部、すなわち、フレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定位置(載置台56)の真上、の天井パネル34を開口することにより形成される。
第3搬出入口43は、第2エリア36B側の側壁部、すなわち、フレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定位置(載置台56)の真横、の周壁パネル33を開口することにより形成される。また、第3搬出入口43には、フレコン5を載置したパレット6を搬送する第4コンベア47(「搬送手段」の一例)が設けられている。第4コンベア47は、第3搬出入口43から第2エリア36B内の第3コンベア46(「搬送手段」の一例)へのフレコン5の搬入、及び第3コンベア46から第3搬出入口43へのフレコン5(パレット6)の搬出を行う。また、第4コンベア47は、パレット6を上下方向に昇降可能な昇降機構を有する。第4コンベア47を設けることで、フレコン5(パレット6)の搬送処理が容易になる。
このように、コンテナ本体31に、第1搬出入口41、第2搬出入口42、及び第3搬出入口43が形成されることで、コンテナ本体31へのフレコン5の搬送が、縦搬送(コンテナ本体31の天井部からの搬送)及び横搬送(コンテナ本体31の側壁部からの搬送)の双方が可能となる。例えば、フレコン5のコンテナ30への搬出入方法としては、以下の方法が可能となる。
第1の方法として、フレコン5を第1コンベア44を介して第1搬出入口41から搬入(横搬送)し、第1エリア36Aにてフレコン5の重量及び高さの測定をし、第2エリア36Bにてフレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定をした後、第2搬出入口43から第4コンベア47を介して搬出(横搬送)する方法である。
第2の方法として、フレコン5を第1コンベア44を介して第1搬出入口41から搬入(横搬送)し、第1エリア36Aにてフレコン5の重量及び高さの測定をし、第2エリア36Bにてフレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定をした後、フレコン5をクレーン等により吊り上げて第2搬出入口42から搬出(縦搬送)する方法である。
第3の方法としては、クレーン等により吊り下げたフレコン5を第2搬出入口42から搬入(縦搬送)し、第2エリア36Bにてフレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定をし、第1エリア36Aにてフレコン5の重量及び高さの測定をした後、第1搬出入口41から第1コンベア44を介して搬出(横搬送)する方法である。
第4の方法としては、フレコン5を第4コンベア47を介して第3搬出入口43から搬入(横搬送)し、第2エリア36Bにてフレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定をし、第1エリア36Aにてフレコン5の重量及び高さの測定をした後、第1搬出入口41から第1コンベア44を介して搬出(横搬送)する方法である。
また、図5(b)に示すように、第1搬出入口41には、観音開き(両開き)の第1開閉扉48が設けられ、第1開閉扉48を開くことで、コンテナ本体31の第1エリア36A側の側壁部に第1搬出入口41が形成される。
さらに、第2搬出入口42には、周壁パネル33の一部と、天井パネル34の一部と、が略逆L字状に連結させた部材をコンテナ本体31の長手方向に片開きとなるように形成される第2開閉扉49が設けられ、第2開閉扉49を開くことで、コンテナ本体31の第2エリア36B側の天井部及び側壁部に第2搬出入口42が形成される。
さらにまた、第3搬出入口43には、観音開き(両開き)の第3開閉扉61が設けられ、第3開閉扉61を開くことで、コンテナ本体31の第2エリア36B側の側壁部に第3搬出入口43が形成される。
なお、第2開閉扉49は、周壁パネル33の一部と、天井パネル34の一部と、が略逆L字状に連結させた部材により形成されているが、これに限定されるものではなく、天井パネル14の部分のみで扉を構成しても構わない。すなわち、コンテナ本体31の第2エリア36B側の天井部のみに第2搬出入口42を形成する構成としても構わない。さらにまた、コンテナ本体31の天井部における第2開閉扉49を蛇腹形式の部材より形成しても構わない。
さらに、図5(a)に示すように、コンテナ30には、第3搬出入口43(第1搬出入口41)においてフレコン5を搬出した後のパレット6(フレコン5が載置されていないパレット6)を、フレコン5を搬入する第1搬出入口41(第3搬出入口43)まで戻すパレットリターン装置62が設けられている。パレットリターン装置62は、第2エリア36B内の第3コンベア46の下部に設けられる第1リターンコンベア63と、第1エリア36A内の第2コンベア45の下部に設けられる第2リターンコンベア64と、から主に構成される。
パレットリターン装置62においては、第3搬出入口43の第4コンベア47からフレコン5が搬出されてパレット6のみになると、第4コンベア47がパレット6を載置した状態で第1リターンコンベア63と同一高さまで下降する。そして、第4コンベア47に載置されているパレット6が第1リターンコンベア63に搬送される。さらに、パレット6が第1リターンコンベア63から第2リターンコンベア64に搬送され、第2リターンコンベア64と同一高さまで下降している第1コンベア44まで搬送される。そして、第1コンベア44がパレット6を載置した状態で上昇することにより、パレット6が第1搬出入口41まで戻ってくる。
また、パレットリターン装置62においては、第1搬出入口41の第1コンベア44からフレコン5が搬出されてパレット6のみになると、第1コンベア44がパレット6を載置した状態で第2リターンコンベア64と同一高さまで下降する。そして、第1コンベア44に載置されているパレット6が第2リターンコンベア64に搬送される。さらに、パレット6が第2リターンコンベア64から第1リターンコンベア63に搬送され、第1リターンコンベア63と同一高さまで下降している第4コンベア47まで搬送される。そして、第4コンベア47がパレット6を載置した状態で上昇することにより、パレット6が第3搬出入口43まで戻ってくる。
このように、コンテナ30においては、パレットリターン装置62を設けることで、フレコン5が載置されていない空のパレット6をフレコン5の搬出口から搬入口まで戻すことができる。
さらにまた、図6に示すように、コンテナ30においては、コンテナ本体31の長手方向の一方の側壁部に第4搬出入口71を追加して設けても構わない。
第4搬出入口71は、第2エリア36B側の側壁部、すなわち、フレコン5(廃棄物)の放射能濃度の測定位置(載置台56)の真横、の周壁パネル33を開口することにより形成される。なお、第4搬出入口71の開閉は、第2開閉扉49により行う。
また、第4搬出入口71には、フレコン5を載置したパレット6を搬送する第5コンベア72が設けられている。第5コンベア72は、第3コンベア46から第4搬出入口71へのフレコン5の搬出を行う。
コンテナ本体31に第4搬出入口71を追加して設けることにより、放射能濃度測定装置50の測定結果に応じて、フレコン5を第3搬出入口43又は第4搬出入口71に振り分けて搬出することができる。すなわち、放射能濃度測定装置50の測定結果に応じて、コンテナ本体31内の廃棄物を搬出すべき搬出入口を決定できる。例えば、放射能濃度測定装置50によりフレコン5(廃棄物)の放射能濃度を測定し、その放射能濃度が一定の基準値以下のフレコン5(廃棄物)、すなわち、焼却処分が可能な廃棄物、については第3搬出入口43から搬出し、その放射能濃度が上記基準値を超えるフレコン5(廃棄物)、すなわち、放射性廃棄物として厳格に管理等を行う廃棄物、については第4搬出入口71から搬出するように、コンテナ本体31内の廃棄物を搬出すべき搬出入口を決定する。
さらにまた、図7に示すように、コンテナ30においては、第1コンベア44及び第4コンベア47をコンテナ本体31内に設けるとともに、第1コンベア44及び第4コンベア47の一端部を折れ曲げ可能な構成とすることもできる。すなわち、フレコン5をコンテナ本体31に対して搬出入させる場合には、第1コンベア44及び第4コンベア47の一端部をコンテナ本体31から出し、作業終了時には、第1コンベア44及び第4コンベア47の一端部をコンテナ本体31内に収納する。このように、第1コンベア44及び第4コンベア47を構成することで、コンテナ30の移動を容易に行うことができる。
第1コンベア44及び第4コンベア47は、その一端部が油圧シリンダ等により折れ曲がるように構成される。
以上のように、コンテナ本体11・31がその内部に放射能濃度測定装置50を設置した状態で搬送可能に構成されるとともに、コンテナ本体11・31に対してフレコン5(廃棄物)を搬出入する搬出入口の位置が、コンテナ10・30の設置状況に応じて変更可能であることから、被災地各地における様々な作業状況の屋外仮置き場において、廃棄物の放射能濃度の測定を行うことができる。
5 フレコン(廃棄物)
6 パレット(搬送用パレット)
10、30 コンテナ
11、31 コンテナ本体
12 床板
13 周壁パネル
14 天井パネル
21 搬出入口
27 ガイド部材
41 第1搬出入口
42 第2搬出入口
43 第3搬出入口
44 第1コンベア(搬送手段)
45 第2コンベア(搬送手段)
46 第3コンベア(搬送手段)
47 第4コンベア(搬送手段)
50 放射能濃度測定装置
62 パレットリターン装置
71 第4搬出入口
81 遮蔽板

Claims (6)

  1. 廃棄物の放射能濃度を測定する放射能濃度測定装置を設置する放射能濃度測定装置用コンテナであって、
    コンテナ本体は、前記放射能濃度測定装置を設置する床板と、前記床板から立ち上がる周壁パネルと、前記床板に対向する天井パネルと、を備えるとともに、その内部に前記放射能濃度測定装置を設置した状態で搬送可能に構成され、
    前記周壁パネル及び前記天井パネルには、前記コンテナ本体に対して被検体である廃棄物を搬出入するための搬出入口が形成され、
    コンテナ本体の設置状況に応じて、前記廃棄物を搬出入する前記搬出入口の位置が変更可能であること
    を特徴とする放射能濃度測定装置用コンテナ。
  2. 前記周壁パネルに形成される搬出入口には、コンテナ本体内へ前記廃棄物を搬送するための搬送手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放射能濃度測定装置用コンテナ。
  3. 前記放射能濃度測定装置の測定結果に応じて、前記コンテナ本体内の廃棄物を搬出すべき搬出入口が決定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の放射能濃度測定装置用コンテナ。
  4. 前記放射能濃度測定装置の測定位置には、前記廃棄物を前記測定位置に案内するためのガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の放射能濃度測定装置用コンテナ。
  5. 前記廃棄物は、搬送用パレットに載置された状態で前記コンテナ本体に対して搬出入され、
    前記コンテナ本体には、前記廃棄物を搬出する搬出入口に搬送された前記搬送用パレットを、前記廃棄物を搬入する搬出入口まで戻すパレットリターン装置を備えること
    を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放射能濃度測定装置用コンテナ。
  6. 前記放射能濃度測定装置を設置する前記床板に放射線を遮蔽する遮蔽板を敷設することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の放射能濃度測定装置用コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017187282A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 株式会社日立パワーソリューションズ 放射線計測装置および放射線計測方法

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