JP3192038U - ガイド車用ケージ - Google Patents
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Abstract
Description
このコークス炉の一方側には、製造したコークスを炭化室から押し出す押出機の走行レールが、また、コークス炉の他方側には、炭化室から押し出されたコークスを案内するガイド車と、このガイド車で案内されたコークスを受ける消火車(バケット台車)の各走行レールが、コークス炉の長手方向に渡って、それぞれ敷設されている。
このケージは、例えば、特許文献1に記載のように、炭化室から押し出されるコークスの案内路を形成する一対の側板(平板)と、この側板を略平行に立設状態で支持する支持枠と、側板と支持枠の間に配置された断熱材とで構成されている。また、ケージは、支持枠に固設された車輪保持部材に回転自在に保持され、ガイド車の上部に設けられた機枠に接して走行する吊り車輪を介して、各炭化室に対し進退自在に支持されている。
また、炭化室から押し出されるコークスは、約1000℃の高温になっているが、上記したように、側板と支持枠の間に断熱材を配置しているため、例えば、支持枠へのコークスの熱の伝達を抑制でき、支持枠の変形を抑制、更には防止できる。
支持枠は、各側板の外側に、コークスの押し出し方向に間隔を有して立設状態で取付け固定された複数の長尺枠材を備えているが、この長尺枠材は、ケージの構造的強度の確保を目的とするものであるため、コークスの押し出し方向に隣り合う長尺枠材の間隔は、例えば、550mm以上に設定されている。
更に、ケージに新たに長尺枠材を取付ける場合、例えば、長尺枠材の取付け作業が必要となって作業性が悪く、また、ガイド車の重量増加によってガイド車の仕様を変更する必要もある。
前記支持枠は、前記各側板の外側に、前記コークスの押し出し方向に間隔を有して立設状態で取付け固定された複数の長尺枠材を備え、前記コークスの押し出し方向に隣り合う前記長尺枠材の間に、前記断熱材を前記側板に固定するための締結ボルトが取付けられている。
図1、図2に示すように、本考案の一実施の形態に係るガイド車用ケージ(以下、単にケージともいう)10は、コークス炉11の炭化室12から室外へ押し出されたコークスを消火車13へ案内(ガイド)するガイド車(図示しない)に設けられ、炭化室12に対する進退をスムーズにして、コークス炉11を安定に操業するためのものである。なお、ケージ10をガイド車に、炭化室12に対して進退自在に支持する構造は、従来と同様(例えば、特許文献1参照)であるため、以下、ケージ10の構成について説明する。
ここで、底板14、各側板15、16、及び、天板17は、コークスとの接触による損耗を抑制、更には防止するため、鋼(例えば、SS400等)製としているが、この材質に限定されるものではない。また、各側板15、16の厚みは、例えば、10〜25mm程度である。
詳細には、支持枠19は、各側板15、16の外側に、コークスの押し出し方向に間隔を有して立設状態で配置された複数の長尺枠材(例えば、H型鋼)20〜23と、水平方向や斜め方向に配置された横枠材(図示しない)等を備えており、各長尺枠材20〜23の下部(基部)が、底板14の両側側壁24、25の外側に取付け固定されている。
ここで、各長尺枠材20〜23への側板15、16の取付けは、皿ボルト26とナット27を用いて行われ、皿ボルト26の頂部上面を、案内路18の表面(ケージ10内面)と同一面上に位置させている。
詳細には、断熱材28は、薄板(例えば、厚みが0.2〜1mm程度)で構成される箱体内に装入し充填されており、この箱体が、上記した支持枠19の長尺枠材20〜23により、各側板15、16の外側表面に当接させた状態で、取付け固定されている。
この断熱材28には、例えば、ロックウール、セラミックスファイバ、又は、グラスファイバ等をフェルト状にしたものを使用できる。また、箱体内に充填された断熱材28の厚みは、断熱材の材質等を考慮して、断熱材による断熱効果が得られる厚みであれば、特に限定されるものではないが、例えば、20〜50mm程度である。
具的的には、上記間隔D1〜D3をそれぞれ、550mm以上(上限は、例えば、750mm程度)に設定している。
このため、例えば、炭化室12からのコークスの排出時に、コークスの押し出し操作が途中で停止(即ち、押し詰まり現象が発生)した場合、隣り合う長尺枠材21〜23の間に位置する断熱材28が、平面視して外側へ膨出(湾曲)して、各側板24、25の外側表面から離れていた。
締結ボルト29は、皿ボルト30とナット31で構成され、しかも、皿ボルト30の頂部上面を、案内路18の表面(ケージ10内面)と同一面上に位置させている。この皿ボルト30は、断熱材28を側板15、16の外側表面に取付け固定できればよいため、前記した皿ボルト26よりも小型のものを使用できる。
ここでは、隣り合う長尺枠材20と長尺枠材21の間については、締結ボルトを取付けなかったが、必要に応じて取付けることもできる。
ここで、間隔が200mm未満の場合、間隔が狭過ぎるため、締結ボルトの本数が増えて製造コストの上昇を招くと共に、締結ボルトを取付け固定するための作業性が悪化するおそれがある。一方、間隔が400mm超の場合、間隔が広過ぎるため、締結ボルトによる断熱材の固定効果が低下するおそれがある。
ここで、例えば、炭化室12からのコークスの排出時に押し詰まり現象が発生しても、断熱材28は、締結ボルト29によって側板15、16の外側表面に固定されているため、各側板15、16の外側表面からの断熱材28の剥がれを抑制、更には防止できる。
従って、ガイド車用ケージ10を、炭化室12に対してスムーズに進退させることができるので、コークス炉11の安定操業が可能となる。
例えば、本考案の権利範囲に、新たに製造するガイド車用ケージ(即ち、コークスの押し出し方向に隣り合う長尺枠材の間に、断熱材を側板に固定するための締結ボルトが取付けられたガイド車用ケージ)が含まれることは当然であるが、従来使用されているガイド車用ケージ(即ち、隣り合う長尺枠材の間に上記締結ボルトが取付けられていないガイド車用ケージ)に対し、本考案のように、締結ボルトを取付けた場合も含まれる。
Claims (2)
- コークス炉の炭化室から室外へ押し出されるコークスの案内路を形成する一対の側板と、該一対の側板を立設状態で支持する支持枠と、前記側板と前記支持枠の間に配置された断熱材とを有し、前記炭化室に対して進退自在となるようにガイド車に支持されたガイド車用ケージにおいて、
前記支持枠は、前記各側板の外側に、前記コークスの押し出し方向に間隔を有して立設状態で取付け固定された複数の長尺枠材を備え、前記コークスの押し出し方向に隣り合う前記長尺枠材の間に、前記断熱材を前記側板に固定するための締結ボルトが取付けられていることを特徴とするガイド車用ケージ。 - 請求項1記載のガイド車用ケージにおいて、前記コークスの押し出し方向における前記長尺枠材と前記締結ボルトとの間隔が200mm以上400mm以下の範囲内であることを特徴とするガイド車用ケージ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112126442A (zh) * | 2020-10-12 | 2020-12-25 | 张家港宏昌钢板有限公司 | 一种减少烟尘排放的拦焦车导焦栅和使用方法 |
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2014
- 2014-05-13 JP JP2014002443U patent/JP3192038U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN112126442A (zh) * | 2020-10-12 | 2020-12-25 | 张家港宏昌钢板有限公司 | 一种减少烟尘排放的拦焦车导焦栅和使用方法 |
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