JP6822064B2 - 室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法 - Google Patents

室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6822064B2
JP6822064B2 JP2016211453A JP2016211453A JP6822064B2 JP 6822064 B2 JP6822064 B2 JP 6822064B2 JP 2016211453 A JP2016211453 A JP 2016211453A JP 2016211453 A JP2016211453 A JP 2016211453A JP 6822064 B2 JP6822064 B2 JP 6822064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
back stay
tightening
platform
coke oven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016211453A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018070748A (ja
Inventor
駒井 祐司
祐司 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2016211453A priority Critical patent/JP6822064B2/ja
Publication of JP2018070748A publication Critical patent/JP2018070748A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6822064B2 publication Critical patent/JP6822064B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

本発明は、室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法に関する。
室炉式コークス炉は、概ね上下に2層構造となっており、下層に蓄熱室、上層に炭化室と燃焼室が配置される。図3に、炉団長方向に垂直な断面を示す模式図を示す。上層(天井部1a、燃焼室1b)と下層(蓄熱室1d)との間に蛇腹部1c(コーベル部とも呼ばれる。)、蓄熱室1dの下にソールフリュー1e(水平炎道)が配置される。炭化室は炉長方向に16m程度、高さが6m程度、炉団長方向に幅が0.5m程度であり、燃焼室は同様の炉長、高さで幅が0.8m程度であり、炭化室と燃焼室が炉団長方向に交互に配置されて炉団を形成している。これら天井部、炭化室、燃焼室、蛇腹部、蓄熱室、ソールフリューは煉瓦積みで構築される煉瓦構造物である。
燃焼室1bの炉長方向両端には、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bが配置され、各々の上下に連結した上部クロスタイロッド3a、下部クロスタイロッド3bにより、外側から炉長方向に煉瓦構造物に上部クロスタイロッドの張力10a、下部クロスタイロッドの張力10bが付与されている。上部クロスタイロッドの張力10a、下部クロスタイロッドの張力10bは、バックステーとクロスタイロッドの接続部に設けられる炉締スプリング6aによって形成される。さらに、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bの各部にスプリング等の炉締金物6bにより、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bから煉瓦構造物(1a乃至1e)の高さ方向全体を締め付けることも行われている(特許文献1、2)。
この際、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bに設けられた炉締金物6bからの炉締力は、炉の内側方向、保護板4に伝達され、保護板4によって煉瓦構造物(1a乃至1e)を間接的に締め付ける。
なお、図では省略しているが、炭化室の炉長方向両端部には炉枠が設けられ、炉枠には炭化室のドアーが接続される。バックステーからの炉締力は、炉枠を介して保護板に伝わり、保護板により燃焼室の煉瓦構造物を締め付ける働きをしている。
また、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bの外側には、プラットホーム床梁5a、プラットホーム柱5bにより構成されるプラットホームが設けられている。ガイド車側バックステー2a側のプラットホーム床梁5a上には、ガイド車8が走行可能である。一方、押出機側バックステー2b側にもプラットホームが設けられ、押出機側バックステー2b側のプラットホームの外側は、押出機7aを移動させる押出台車7bが走行するレール15が設けられている。コークスの乾留が終わると、押出機7aによりコークスをガイド車8へと押し出し、ガイド車8を経て所定の場所に回収する。また、回収時に燃焼したコークスを消火する消火車9がプラットホーム脇を走行する。
特開2013−104048号公報 実開昭55−116051号公報
近年、既存のコークス炉の老朽化等により、経年劣化したコークス炉を取り壊し、新たなコークス炉の建設が行われている。新築する際には、すべてのコークス炉を一度に立て替えると高炉へのコークスの供給が停止することから、一部ずつの立て替えが行われる。この時、コークス炉の上面図である図4に示したように、寿命前で稼働中の既設コークス炉101に隣接して新設コークス炉100を新築する。それは、既設コークス炉101のプラットホーム床梁5aや押出台車7b、及び消火車のレール15を既設コークス炉101前から新設コークス炉100前まで延長し、既設コークス炉101で使用されているガイド車8や押出機7a、押出台車7b、及び消火車9を共用するためである。レール15を既設コークス炉101前から新設コークス炉100前まで延長する際、移動機の脱線を鑑みて、無理やりな角度での擦り合わせをせずに基本的に既存のレール15をそのままほぼ直線的に延長する必要がある。
一方、新築するコークス炉は、バックステーから炉締金物6bを介して煉瓦構造物を締め付ける炉締力を従来よりも高くし、より高強度の構造物とすることが求められている。しかしながら、炉締力を高くすると、図5に概念図として誇張して示したように、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bの中間部分が外側に大きくたわみ、たわみ量が増大する。バックステーは、炉締金物6bから炉締金物の反力11を受け、炉締金物の反力11は、炉締金物6bを介しての炉締力に等しい。従来よりも炉締力を高くしたことに対応して炉締金物の反力11も高くなり、それによってバックステーのたわみ量も増大するためである。
ここで、図5の押出機7a側のプラットホーム床梁5aとプラットホーム柱5bとの接続部分の拡大図である図6(図5のだ円形部分)を示す。プラットホーム床梁5aとプラットホーム柱5bの間には、煉瓦構造物の膨張と、押出機側バックステー2bのたわみによるプラットホーム床梁5aの水平方向の移動をある程度吸収し、プラットホーム柱5bを垂直に保つためのスベリ機構14が設けられている。また、ガイド車8側のプラットホーム床梁5aとプラットホーム柱5bにも同様のスベリ機構14は設けられている。
スベリ機構14は、炉外側方向にたわんだガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bにより図6(A)で示した位置よりプラットホーム床梁5aが外側方向に押し出された際に、図6(B)で示したような位置に滑らせる。
図4に示したように既存のレール15を新設コークス炉100前までそのままほぼ直線的に延長して敷設をした場合、炉体芯からレール15までの距離は、既設コークス炉101も新設コークス炉100も一緒となる。そのため、新設コークス炉100において、炉締力を高くすると、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bのたわみ量が大きくなり、図5より明らかなように、押出機側バックステー2bと押出機7aとの干渉、ガイド車側バックステー2aとガイド車8との干渉が起こることがある。すなわち、押出台車7b上の押出機7aは、外側に移動不能なレール15上にあるため、押出機側バックステー2bが外側にたわむと、押出機側バックステー2bに干渉する。一方、ガイド車8は、ガイド車側バックステー2aが外側にたわむに従い、ガイド車8が走行しているプラットホーム床梁5aもバックステーのたわみのために外側方向に移動するので、ガイド車8も外側方向にやや移動する。しかしながら、ガイド車側バックステー2aがたわむ量は、上下の高さで異なるため(プラットホーム床梁5aの高さのたわみ量と、それより上のたわみ量が異なるため)、そのたわみ量の差分によって、ガイド車8への、ガイド車側バックステー2aの干渉が起こることがある。そのため、バックステーのたわみにより、押出機7a、ガイド車8が通行できなくなる。
また、図5、図6(B)の実線に示すように、プラットホーム柱5bの外側に飛び出すプラットホーム床梁5aの長さが大きくなる。そうすると、図5、図6(B)に示したように、プラットホーム床梁5aの外側先端が、押出台車7b、消火車9等の移動機の走路に干渉し、移動機が走行できなくなる。バックステーのたわみが大きくなることに伴うプラットホーム床梁5aの、移動機への干渉を避けるためには、バックステーの建設位置を炉内側へ設計変更する必要があり、そうなると炉体煉瓦の炉長方向の寸法が小さくなり炉容積が小さくなる。さらに、スベリ機構14が経年により動きにくくなった場合に、図5、図6(B)に一点鎖線で示したように、プラットホーム柱5bが傾く恐れがある。
そこで、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bのたわみ量を抑制する方法として、バックステーのサイズを大型化し、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2b自体の剛性を上げることが考えられるが、以下の課題が生じる。
剛性を上げるためには、バックステーの太さをかなり大幅に太くする必要があり、バックステーサイズが大きくなり重量増による製作費、据付費が増す。
前述のとおり既存のレール15を新設コークス炉100前までそのままほぼ直線的に延長して敷設をした場合、炉体芯からレール15までの距離は、既設コークス炉101も新設コークス炉100も一緒となる。その結果、新設コークス炉100の炉長は、既設コークス炉101とほぼ同じ炉長となるので、バックステーのサイズを大型化すると、従来よりもバックステーが炉内側にせり出し、コークス炉の炉容積を小さくせざるを得なくなるので採用できない。
本発明は、既設のコークス炉と概ね同じ大きさのバックステーを用いて、炉締力を増加させても、バックステーのたわみを緩和することができ、その結果、たとえば、移動機との干渉を防止することができる室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明の要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)炉団長方向に炭化室と燃焼室が交互に配置され、燃焼室の炉長方向外側に、互いに対向するバックステーが配置され、
前記対向するバックステーは、各々の上部、下部で、上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドが連結されており、
前記連結された上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドを締めつけることにより前記対向するバックステーが燃焼室の炉長方向に炉締力を付与しており、
前記バックステーの炉長方向外側にプラットホームが配置された室炉式コークス炉の炉締め構造であって、
前記プラットホームを支持するプラットホーム柱に、プラットホーム床梁を介し、炉長方向中心に向けて前記バックステーを外側から押し込む付勢手段を有することを特徴とする室炉式コークス炉の炉締め構造。
(2)炉団長方向に炭化室と燃焼室が交互に配置され、燃焼室の炉長方向外側に、互いに対向するバックステーが配置され、
前記対向するバックステーは、各々の上部、下部で、上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドが連結されており、
前記連結された上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドを締めつけることにより前記対向するバックステーが燃焼室の炉長方向に炉締力を付与しており、
前記バックステーの炉長方向外側にプラットホームが配置された室炉式コークス炉の炉締め方法であって、
前記プラットホームを支持するプラットホーム柱に、プラットホーム床梁を介し、炉長方向中心に向けてバックステーを外側から押し込む付勢手段を有し、
前記付勢手段により前記バックステーを外側から押し込むことを特徴とする室炉式コークス炉の炉締め方法。
本発明によれば、炉締力を増加させる際、炉体、移動機との取り合いを変更する事なく、且つバックステー自体の外形寸法を大きく変更することもなく対応ができる。炉容積を小さくする事もなく、バックステーの製作費及び据付費の抑制が可能である。
本発明の室炉式コークス炉の炉締め構造とバックステーに負荷する力を示した図である。 本発明のプラットホーム柱とプラットホーム床梁の接続部の拡大図である。 従来の室炉式コークス炉の炉締め構造とバックステーに負荷する力を示した図である。 既設のコークス炉に隣接して新設される本発明の室炉式コークス炉の位置を示す上面図である。 従来の室炉式コークス炉の炉締め構造と、バックステーに負荷する力が増加した場合のバックステーのたわみを示した概念図である。 従来のプラットホーム柱とプラットホーム床梁の接続部の拡大図であり、スベリ機構の挙動を説明する図である。 炉締金物(スプリング)を用いた炉締め構造を示す部分平面断面図である。 本発明の炉締め構造による、バックステーの高さ方向各部のたわみを示した図である。
本発明の炉締構造は、図1、2に示したように、プラットホームを支持するプラットホーム柱5bに、プラットホーム床梁5aを介し、炉長方向中心に向けてガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bを外側から押し込む付勢手段12を有する点を最大の特徴とする。図2は、ガイド車8側のみの拡大図であるが、押出機側も同様に付勢手段12を設ける。すなわち、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bのサイズを大きくせず、たわみ量を抑制するため、プラットホーム柱5bを支点としたスプリング、油圧等の推力装置である付勢手段12でガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bのたわみ方向とは逆方向で押しつけるものである。これにより、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bが炉締機構(上部クロスタイロッド3a、下部クロスタイロッド3b、炉締金物6b)によって炉外側方向へ変形するたわみ変形量を減少させることができる。
炉長方向中心に向けてバックステーを外側から押し込む付勢手段12は、バックステーのたわみを外側から押し込んで外側へのたわみを防止するものである。具体的な手段としては、前述のようにスプリング、油圧、ネジによる締め込み等、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bがたわもうとする力、あるいはたわみ変位を抑え込めればよい。たとえば付勢手段12により、数Tonから数十Tonのバックステーへの押し込み力13を各々のバックステーに外側から付与する。付勢手段12としては、スプリングを用いれば、スプリングを締め付ける長さで負荷する力を管理でき、特段の動力を必要としないので好ましい。また、スプリングは、石炭乾留過程の炉体温度変化、外気温変化等による炉体煉瓦の膨張収縮に追随できる点、及び操業管理をする上で定量的に推力を管理できる点でネジによる締め込みより優れているので好ましい。
また、従来にもスベリ機構14は設けられていたが、本発明の炉締構造においては、プラットホーム柱5bと、プラットホーム床梁5aの間に、水平方向に摺動自在なスベリ機構14を設けることが好ましい。摺動自在なスベリ機構14によりプラットホーム床梁5aとプラットホーム柱5bがスムーズに摺動し、プラットホーム柱5bから付勢手段12によって付与される押し込む力をプラットホーム床梁5aにロスなく付与することができる。
摺動自在なスベリ機構14の具体的な手段として、プラットホーム柱5bと、プラットホーム床梁5aの間に、ベアリング、相互に噛みあうレール、車輪、歯車等を設けることが挙げられる。
また、本発明の炉締構造は、周知のように、上部クロスタイロッド3aと下部クロスタイロッド3bの間の中間部に、バックステーからの炉締力を煉瓦構造物に伝達するため、ディスタンスピース、押しボルト等を設けることができる。これらを設けることにより、煉瓦構造体が熱膨張した際にバックステーがたわんでも、たわんだ分の距離を、ディスタンスピース、押しボルトで押し込むことができるので、燃焼室の高さ方向の炉締力を調整することができる。
さらに、ディスタンスピース、押しボルトに代えて、スプリング等からなる炉締金物6bを、上部クロスタイロッド3aと下部クロスタイロッド3bの間、ガイド車側バックステー2a、押出機側バックステー2bの中間部に設けることができる。図1に示した例は、燃焼室1b部分に炉締金物6bを用いている。炉締金物6bと炉締金物6bは、スプリングと、スプリングをバックステーに固定させる金物、及びスプリング力を作用させる金物等で構成する。
図7に炉締金物6b(スプリング)を用いた炉締め構造を示す部分平面断面図を示した。炉締金物6bは、たとえば図7のように、バックステーからスプリングにより、炉枠41を炉長方向に押し付ける。押し付けられた炉枠41は、保護板4を介して煉瓦構造物20に締付力を付与する。なお、図1等には記載を省略しているが、蓄熱室1dは、蓄熱押え金物を介して、煉瓦構造物が締め付けられている。また、炉締金物6bは、一つの側のバックステー、たとえばガイド車側バックステー2aにそれぞれ、5〜12個設けることが好ましい。もちろん、対向する反対側の押出機側バックステー2bには、炉中心向きに負荷できるように、炉締金物6bをガイド車側バックステー2aと同じ高さ位置と数で設けるべきであることは言うまでもない。なお、炉締金物6b同士の縦間隔は、0.3〜2mが炉締力のバランスをとるために好ましい。
一方、本発明の室炉式コークス炉の炉締め方法としては、付勢手段12により、バックステーへの押し込み力13を付与すれば、たわみを軽減することができる。その結果、移動機の運行を妨げることがない。
解体前のコークス炉において、図3に示すように、上部クロスタイロッドの張力10aの大きさUと、下部クロスタイロッドの張力10bの大きさLの張力合計(U+L)を炉締力とし、炉締力28Tonの炉締構造をしていた(従来例1)。これに対し、新築のコークス炉において、炉締力を64Tonに増大させることを計画した。バックステーの剛性は、可能な範囲内で増大させることとし、解体前のバックステーを「低剛性」、新築のバックステーを「高剛性」と呼ぶ。さらに、本発明の付勢手段を追加して図1に示すような炉締め構造とし(本発明1)、バックステーのたわみ量が従来例1と同等となるように計画した。力学計算によってたわみ量を求めた。比較のため、解体前のバックステーを用いて炉締力を64Tonに増大させた場合(比較例2)、バックステーを「高剛性」としたが、本発明の付勢手段を用いない場合(比較例3)についても力学計算を行った。
結果を表1に示す。本発明1において、付勢手段により押し込む力の大きさMを10Tonとしたところ、総炉締力(U+L+M)を64Tonに増大したにもかかわらず、従来例1と同様にたわみ量を29mmに抑えることができた。
Figure 0006822064

太字下線で示した数値は本発明範囲外。
表1に示したように、本発明の炉締め構造により、付勢手段12によって、所定の押しつけ力を付与することにより、従来例1に比べてたわみ量を増加させずに、炉締力を向上させて、煉瓦構造物の強度を向上させることができた。
本発明1について、バックステーのたわみ量を実測した。結果を図8に示す。図8において、バックステーの根元にある基礎をバックステーの高さ0としている。また、プラットホームの位置は図8の6m弱である。図8より、バックステーのたわみ量は最大で24mmであり、表1の力学計算とほぼ同じ結果を得ることができた。
本発明の室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法は、既設のコークス炉と同じ大きさと強度のバックステーを用いることができるので、炉締力を増加させても、バックステーのたわみを緩和することができる。その結果、移動機との干渉を防止することができる。また、バックステーや炉容積、既設移動機と炉体窯口構造と取り合い、既設の移動機の軌道を変更する必要がないので、建設コストが抑えられる。
1a……天井部
1b……燃焼室
1b2…炭化室
1c……蛇腹部
1d……蓄熱室
1e……ソールフリュー
2………バックステー
2a……ガイド車側バックステー
2b……押出機側バックステー
3a……上部クロスタイロッド
3b……下部クロスタイロッド
4………保護板
41……炉枠
5a……プラットホーム床梁
5b……プラットホーム柱
6a……炉締スプリング
6b……炉締金物
7a……押出機
7b……押出台車
8………ガイド車
9………消火車
10a…上部クロスタイロッドの張力
10b…下部クロスタイロッドの張力
11……炉締金物の反力
12……付勢手段
13……付勢手段によるバックステーへの押し込み力
14……スベリ機構
15……レール
20……煉瓦構造物
31……炉団長方向
32……炉長方向
100…新設コークス炉
101…既設コークス炉

Claims (2)

  1. 炉団長方向に炭化室と燃焼室が交互に配置され、燃焼室の炉長方向外側に、互いに対向するバックステーが配置され、
    前記対向するバックステーは、各々の上部、下部で、上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドが連結されており、
    前記連結された上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドを締めつけることにより前記対向するバックステーが燃焼室の炉長方向に炉締力を付与しており、
    前記バックステーの炉長方向外側にプラットホームが配置された室炉式コークス炉の炉締め構造であって、
    前記プラットホームを支持するプラットホーム柱に、プラットホーム床梁を介し、炉長方向中心に向けて前記バックステーを外側から押し込む付勢手段を有することを特徴とする室炉式コークス炉の炉締め構造。
  2. 炉団長方向に炭化室と燃焼室が交互に配置され、燃焼室の炉長方向外側に、互いに対向するバックステーが配置され、
    前記対向するバックステーは、各々の上部、下部で、上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドが連結されており、
    前記連結された上部クロスタイロッド、下部クロスタイロッドを締めつけることにより前記対向するバックステーが燃焼室の炉長方向に炉締力を付与しており、
    前記バックステーの炉長方向外側にプラットホームが配置された室炉式コークス炉の炉締め方法であって、
    前記プラットホームを支持するプラットホーム柱に、プラットホーム床梁を介し、炉長方向中心に向けてバックステーを外側から押し込む付勢手段を有し、
    前記付勢手段により前記バックステーを外側から押し込むことを特徴とする室炉式コークス炉の炉締め方法。
JP2016211453A 2016-10-28 2016-10-28 室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法 Active JP6822064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211453A JP6822064B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211453A JP6822064B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018070748A JP2018070748A (ja) 2018-05-10
JP6822064B2 true JP6822064B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=62112046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016211453A Active JP6822064B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6822064B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7151283B2 (ja) * 2018-08-31 2022-10-12 三菱ケミカル株式会社 室炉式コークス炉の炉締め構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4626276Y1 (ja) * 1968-02-06 1971-09-09
JPS55116051U (ja) * 1979-02-10 1980-08-15
DE3044897A1 (de) * 1980-11-28 1982-07-08 Krupp-Koppers Gmbh, 4300 Essen Einspannsystem zur vermeidung von schaedlichen zug- und schubspannungen in ggf. mehrschichtigen mauerwerksscheiben
KR101235259B1 (ko) * 2010-11-03 2013-02-20 주식회사 포스코 코크스 오븐의 타이로드 장력 조절장치 및 압력 조절방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018070748A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58173184A (ja) 上側加熱式のコ−クス炉の炉団用の下部構造
CN102703650A (zh) 一种超大型台车式燃气热处理炉
JP6822064B2 (ja) 室炉式コークス炉の炉締め構造及び炉締め方法
JP2015010145A (ja) コークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置
JP6627290B2 (ja) コークス炉の建設方法
JP6375686B2 (ja) コークス炉仮設上屋およびコークス炉の建設方法
JP6421572B2 (ja) コークス炉の炉体締付け方法
JP2006036934A (ja) コークス炉用仮上屋及びコークス炉の施工方法
JP5839001B2 (ja) コークス炉建設用仮屋及びコークス炉の建設方法
US1339615A (en) Flat arch for furnaces
US3977824A (en) Travelling hearth housing
CN209741062U (zh) 一种换热式两段焦炉的炉柱装置
CN109971499B (zh) 一种采用石墨润滑结构的焦炉外滑动操作台
CN207610556U (zh) 篦冷机一段防跑偏装置
CN206502777U (zh) 拦焦车导焦装置上导轨
US899503A (en) Iron structure for oven-buildings.
CN204417404U (zh) 一种用于更换焦炉横拉条的炉柱固定装置
CN103643026B (zh) 一种推钢式加热炉进钢平台
CN109913248B (zh) 一种换热式两段焦炉的炉柱装置及其调节方法
JP4851127B2 (ja) 断熱ボックスの挿入方法および挿入装置
CN215251045U (zh) 带有隔热装置的热处理台车炉
JPH07258648A (ja) コークス炉の天井部構造
CN218120608U (zh) 一种冶金炉窑
JP2014210838A (ja) バックステー構造
CN208124895U (zh) 一种内胆自由热膨胀式热解炉体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6822064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151