JP3191963B2 - 変圧器鉄心の組立方法及び組立装置並びに変圧器鉄心 - Google Patents

変圧器鉄心の組立方法及び組立装置並びに変圧器鉄心

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JP3191963B2
JP3191963B2 JP34449091A JP34449091A JP3191963B2 JP 3191963 B2 JP3191963 B2 JP 3191963B2 JP 34449091 A JP34449091 A JP 34449091A JP 34449091 A JP34449091 A JP 34449091A JP 3191963 B2 JP3191963 B2 JP 3191963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一次コイルと二次コイ
ルとを巻回してなる変圧器コイルの中空部に、長方形の
板状磁性材料(例えば珪素鋼板、アモルファス磁性合金
箔帯)を積層して装着し、該板状磁性材料の両端を突合
せて、又は重ね合わせて環状に成形する変圧器鉄心の組
立方法、及び同組立装置並びに変圧器鉄心に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の変圧器鉄心の組立技術については
特開昭63−241911号公報に記載のものが知られ
ている。
【0003】図6は積層された鉄心1をコイル2a,2
bに挿通した状態を示している。上記の鉄心1は組立作
業によって環状に、図7の如く成形される。
【0004】図8(a)の拡大断面図を図8(b)に示
す。図10はステップラップ接合と呼ばれているもので
あり、図8はオーバラップ接合と呼ばれているものであ
る。
【0005】図10のステップラップ接合では板状磁性
材料で構成されている積層鉄心の両端1l、1rが突き
合わされている部分のギャップGが小さいほど、接合部
での磁力線の渡りが良くなり、変圧器の性能が向上す
る。
【0006】図8のオーバラップ接合では、相接する板
の板厚方向で接合部の磁力線は渡るため、最小必要限の
ラップ幅が必要となる。
【0007】図6に示した段階における図10のステッ
プラップ鉄心1を構成している板状磁性材料の両端部の
拡大詳細を図11に示す。また、図9には同様のオーバ
ラップ鉄心1を構成している板状磁性材料の両端部の拡
大詳細を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、鉄心の組立てに際して、その性能を左右するステッ
プラップ接合の突合せ積層組立て、及びオーバラップ接
合の重ね合わせ組立てを手作業で行っていたため、どう
しても接合部のギャップが広がったり、重ね合わせ部の
ラップ幅が減少したり、鉄心の側辺が不揃いとなり、組
立てられた鉄心の占積率(組立てられた鉄心の体積の
内、鉄心の占める割合)が低くなり磁気回路の抵抗が増
加してしまうという避けられない問題があった。
【0009】また、アモルファス磁性合金製の鉄心で
は、前工程である鉄心の焼鈍工程において材料が脆弱と
なってしまうため、小さな衝撃で鉄心の割れ、欠けが発
生し、特性を低下させるので、人手作業に頼ると不良率
の低減は望めないという問題があった。
【0010】また、アモルファス鉄心は空気を通さない
ため接合の際、ビニールシートを重ね合わせるときに空
気層が発生するのと同じように各板状磁性材料間に空気
層が発生しやすく、占積率(組立てられた鉄心の体積の
内、鉄心の占める割合)が低くなり磁気回路の抵抗が増
加してしまう。更に、ビニールシートのように摩擦係数
が大きな材料と異なり、アモルファス鉄心は、表面摩擦
係数が小さいため、積層された鉄心間に空気層が発生す
ると積層された各板状磁性材料が滑り、何らの手を施さ
ないと精度良く組み立てても、形が崩れて意味を成さな
くなるという特有の問題があった。
【0011】また、アモルファス鉄心の間に異物が侵入
すると変圧器の特性に悪影響を与えたり、鉄心の占積率
が低下するという問題があった。
【0012】また、手作業では、鉄心及びコイルが重量
物であるため、作業速度が遅くなり、組立てコストの上
昇を招くという問題があった。
【0013】本発明の第1の目的は、上記した従来技術
の問題を解決して、アモルファス磁性合金帯からなる鉄
心であっても、その突合せギャップを最小に、又はオー
バラップ幅を規定通りにすると共に、積層される鉄心間
に空気層の発生を抑止し、鉄心の占積率を向上させて高
性能な鉄心を組み立て得る変圧器鉄心の組立方法及び組
立装置を提供することにある。
【0014】また、本発明の第2の目的は、鉄心の側辺
を揃え、鉄心の占積率を向上させにして高性能な鉄心を
組み立て得る変圧器鉄心の組立方法及び組立装置を提供
することにある。
【0015】更に、本発明の第3の目的は、組み立てら
れた状態の鉄心の占積率の高い変圧器鉄心を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は変圧器コイルの中空部に積層した板
状磁性材料を装着し、前記磁性材料の両端を突合せ、又
は重ね合わせるよう接合させて環状とする変圧器鉄心の
組立方法において、前記板状磁性材料をU字状に曲げ、
前記U字状を成した板状磁性材料の両端部が互いに接近
しないように拘束した状態で、前記変圧器コイルに通電
して、板状磁性材料の両端部が異極になるように磁化
し、前記板状磁性材料の両端部の拘束を、U字状に対向
している内側から順次解放し、解放された板状磁性材料
の両端部の接合部近傍の空気を真空吸引すると共に、前
記板状磁性材料の両端部を磁力によって相互に吸引し、
更に前記吸引と共に前記解放された板状磁性材料を押し
込み、組立てるようにした。上記第1の目的を達成する
ために、一次コイルと二次コイルとを巻回して成る変圧
器コイルの中空部に、長方形の板状磁性材料を積層して
装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は重ね合
わせるよう接合させて環状に形成される変圧器鉄心の組
立装置であって、前記長方形の板状磁性材料をU字状に
曲げて支持する、平行な垂直面を有する支持部材と、前
記U字状に曲げられた板状磁性材料の両端部が互いに接
近しないように拘束する一対の押さえ部材と、前記押さ
え部材をU字形の解放端側へ順次移動させる駆動手段
と、前記変圧器コイルに通電して前記板状磁性材料を磁
化する手段と、解放された板状磁性材料の両端部の接合
部近傍の空気層を真空吸引する吸引手段とを具備するこ
ととした。
【0017】上記第2の目的を達成するために、前記U
字状の板状磁性材料は、その長方形の長辺側の一側面を
拘束して行うようにした。
【0018】上記第2の目的を達成するに、前記積層さ
れた長方形の板状磁性材料の長辺の端面を接せしめるこ
とで板状磁性材料のねじれ方向の動きを拘束する拘束部
材を具備することとした。
【0019】上記第3の目的を達成するために、一次コ
イルと二次コイルとを巻回して成る変圧器コイルの中空
部に、長方形の板状磁性材料を積層して装着し、前記板
状磁性材料の両端を突合せ、又は重ね合わせて環状に形
成される変圧器鉄心であって、前記板状磁性材料の長さ
を周期的に異ならさせ、前記板状磁性材料の両端部の重
ね合わせ部を各板状磁性材料毎に異ならせるよう構成し
た。
【0020】
【作用】磁化された長方形板状の磁性材料の両端が相互
に磁力によって引合い、図10に示すステップラップが
精度良く接合できるとともに、図8に示すオーバラップ
接合が確実なラップ幅で接合でき、板状磁性材料の接合
部近傍を真空吸引するので、形崩れ、占積率の低下の原
因となる各板状磁性材料間に空気層が発生することなく
組立られる。
【0021】かつ、拘束されている積層板状磁性材料の
内で、対向している内側から順次解放されるので、解放
された板状磁性材料の先端同志が順次に接合せしめら
れ、整然と突合せるよう接合、またはオーバラップ接合
される。
【0022】また、磁力吸着、真空吸引、押出し手段に
よる押し込みなど動力で接合、形成されるので、労力を
要せず自動的に行われる。
【0023】さらに、真空吸引は、各板状磁性材料間に
空気層の発生を防止するのみならず、変圧器の性能に悪
影響を及ぼす板状磁性材料に付着した異物をも取り除く
ので、変圧器の性能を向上させ、安定した品質の変圧器
を得ることができる。
【0024】また、本発明の装置によれば、前記の発明
方法を実施するのに必要な構成部材が過不足無く揃って
おり、効率良く稼働するように構成されているので、本
願発明を容易に、かつ確実に実施してその効力を発揮さ
せることができる。
【0025】また、本発明の変圧器鉄心は板状磁性材料
の長さを周期的に異ならさせているので、組み立てられ
た状態の鉄心の占積率の向上させ、高性能な変圧器鉄心
とすることができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明に係る変圧器鉄心の組立装置を
示す斜視図である。
【0027】説明の便宜上、図示の如く直交する水平2
軸XYを想定するとともに、矢印X方向を右と呼び、矢
印X´方向を左と呼ぶ、同様に矢印Y方向を後と呼び、
矢印Y´方向を前と呼ぶことにする。
【0028】図3は図1の要部を抽出した斜視図。図2
は変圧器の1次コイル又は2次コイルに通電し、鉄心の
開放端が異なる磁極になることを示す結線図である。
【0029】図1に示すように、架台10の左右両端に
ブラッケト11が固着されており、ブラケット11には
U字形状の鉄心の中心軸Aに対して直交するようピン1
2が挿通されピン12の他端にはブロック13が回転自
在に取付てある。ブロック13にはプレート14が固着
されており、ジャッキ(図示せず)を動作させるとねじ
15が回動し、平滑な平板のプレート14を水平位置か
ら垂直位置まで任意の姿勢を保てるようになっている。
これにより、組み立てられる鉄心が載置しやすい水平位
置から、組立ての際最も効率的な角度までプレート14
の傾きを調整できる。プレート14には鉄心1の長辺の
側辺が滑らかに滑り組み立てられ、組み立てられる鉄心
のねじれを(Y−Y´方向の動き)を拘束する平滑で平
板なプラテン16が載置されており、ジャッキ17によ
って変圧器コイル2を2個、独立に支えるようになって
いる。プラテン16には支持ブロック18が固着してあ
り、支持ブロック18によって鉄心1を支持して締め板
19によって固定できるようになっている。このよう
に、変圧器コイル2と鉄心1とをそれぞれ独立支持させ
ることにより、荷重を分散させて剛性を高めているので
精度良く組立てができる。特に鉄心1のねじれ等の防止
に効果を発揮する。また、プラテン16には支持板20
が駆動機構21を介して取り付けてある。駆動機構21
は良く知られているガイド(図示せず)ボールねじ(図
示せず)サーボモーター等からなる送り機構で、支持板
20を左右に自在に送り動作をさせ、かつ、望みの位置
で停止させておくことができる。支持板20には分割プ
レート22が左右複数枚支持されており、鉄心1を後述
するユニット3毎に分割するようにしてある。この分割
プレート22は図示しない引き抜き取りだし機構によっ
てU字状のアモルファス磁性合金箔帯からある板状磁性
材料(以下、鉄心1)の中心に近い側から順次自動的に
前方向に抜き出されるようになっている。
【0030】鉄心1のU字状の中心に近い最も内側のユ
ニット3には分離爪23が分離爪押しつけユニット24
で鉄心1の方向に押しつけられている。分離爪23に
は、分離された鉄心1を一時支持し、その後に解放する
シャッター25が分離爪23の長手方向に摺動自在に支
持されており、かつ、シリンダー26によって駆動され
る。
【0031】またさらに、分離爪23には解放された鉄
心1の根本部を押し、確実に組み立てられよう鉄心をU
字形状の中心方向に押し出す。プッシャー27がシャッ
ター25と同様に分離爪23の長手方向に摺動自在に支
持されており、かつ、シリンダー28によって駆動され
る。
【0032】さらにまた、前述した分離爪23は図示し
ていないガイドに沿って、ボールねじ29とサーボモー
ター31によって自在に上下に移動停止ができるように
なっている。
【0033】分離された鉄心1が組み合わされるU字状
鉄心1の中心部には、解放された鉄心1の接合部近傍の
空気を吸引し、空気を通さないアモルファス磁性合金箔
帯からなる各板状磁性材料間の空気層の発生を防止する
と共に、鉄心1に付着している異物を取り除くよう鉄心
1真空吸引ノズル32が前後に対で設けてあり、駆動機
構33のサーボモーター34によって上下方向に自在に
移動停止ができるように構成してある。この真空吸引ノ
ズル32は一対の真空ノズルより成り、一対の真空ノズ
ルの開口部の上部に受光部61と投光部60からなる透
過光形センサーを設け、鉄心1が組み立てられ、その上
端の位置が変化するに従って、センサーが透過光を感知
するまで真空ノズルがU字状の鉄心の解放部に向かって
移動するようにし、かつセンサーが透過光を感知すると
真空ノズルを停止するように構成されている。真空吸引
ノズル32は図示していない真空掃除機、又は、真空ポ
ンプに接続されていることはいうまでもない。
【0034】一方、変圧器コイル2には図2に示すよう
に電源50と抵抗51及び切り替えスイッチ52が図の
ように接続されており、変圧器コイル2に電流を通じる
ことによって鉄心1の開放端が異なる磁極に励磁される
ようになっている。また、切り替えスイッチ52を動作
させることにより変圧器コイル2に流れる電流を自在に
変化させうるようになっている。
【0035】さらに、前述した分離爪23とシャッター
25とプッシャー27を図3によって詳細に説明する。
始めに鉄心1は全て分離爪23に押えられて図3の左方
向には倒れてこない。分離爪23がサーボモーター31
によって回動せられるボールねじ29によって上方に引
上げられると、ある点で分離爪23の先端が最も内側の
鉄心1の先端を越え鉄心1が図のように倒れ込んでく
る。このとき、投光部60から投射された光は倒れ込ん
だ鉄心1にその光路を遮られて受光部61に達しなくな
り信号が発せられる。この信号により制御部(図示せ
ず)は分離爪23の上昇を停止させ、かつまたシャッタ
ー25を上昇させる。シャッター25の上昇により分離
された鉄心1は前述した電磁力により引き込まれ組立位
置に倒れ込み組み立てられる。一方、分離爪23は鉄心
1に段差があるため次ぎの鉄心1を押えた状態で停止し
ている。次ぎにプッシャー27がシリンダー28によっ
て下降して今組立位置にきた鉄心1を押して、正規の位
置まで押し込む。また、分離爪23には分割プレート2
2に対してのみ反応するセンサー62が組み込まれてい
る。
【0036】以上のように構成された装置に、図6のよ
うに変圧器コイル2に鉄心1を装着したものを載置し、
鉄心1を図7に示すように順次環状に組み立てていく動
作を図1、図2、図3、図4及び図5を用いて説明す
る。
【0037】図4(a)のように、最初に左側の鉄心1
を1枚組立位置に位置決めして準備が完了する。前述し
たように図4(b)のように右の分離爪23が上昇す
る。ある点で鉄心1が分離され(b)の状態になる。こ
のとき、シャッター25は下降位置にあり、分離された
鉄心1はシャッター25で止められている。このとき、
図3で説明した投光部60と受光部61からなるセンサ
ーが鉄心1が分離されたことを検出して信号を発する。
この信号によって変圧器コイル2に流される電流は図5
の変圧器コイル励磁に示すように一時的に増加し、鉄心
1の両端部の吸引を施すと共に、磁力線飽和による既組
立ての鉄心1の逆立ち、膨張を防止できる。さらに、シ
ャッター25が上昇して分離された鉄心1が変圧器コイ
ル2によって生じた電磁力によって組立位置に吸引され
る。この後、図4(c)に示すようにプッシャー27が
下降してきて組立位置にある鉄心1を確実に正規の位置
に位置決めすると共に、吸引ノズル32が組立位置にあ
る鉄心1の下部の空気を吸引して密着させる。次ぎに、
左の分離爪23が上昇して同様に鉄心1を分離する。こ
の後の動作は右の場合と全く同じである。
【0038】こうした動作を繰り返して鉄心1を組み立
てていくが、図6のようにオーバラップ形の鉄心では図
7に示すようにU字状の鉄心1の内側から順次その長さ
を見ていくと単調に増加していく訳ではない。これはラ
ップ幅がある程度の長さになったら元のラップ幅に戻る
ようにしてあるためであり、前述した分離爪23による
分離方法ではこの戻りのときに不具合が生じる。これに
対して、ラップ幅が元に戻る直前に鉄心1と異なる材質
を持つ(例えばオーステナイト系ステンレス)板を分割
プレート22を挿入しておき、鉄心1の長さの変化点を
検知できるようにしてある。すなわち、図3のセンサー
62は磁性体である鉄心1と非磁性体であるオーステナ
イト系ステンレスを分別する特性をもつ。以上述べたラ
ップ幅が元に戻るまでの鉄心1の一纏めをユニット3と
称する。
【0039】ユニット3の鉄心1を全て組立終わった時
点でセンサー62は分割プレート22を検出し図5の分
割プレート22の取りだし動作を開始する。
【0040】このような動作を必要数繰返し、一台の変
圧器の鉄心1の組立を全て終了する。 なお、本発明に
係る組立装置によれば図8及び図9に示すステップラッ
プ方式の変圧器の鉄心の自動組立にも有効であることは
いうまでもない。この場合も図8(b)に示す鉄心1の
突合せギャップGは最小に組み立てることができ、変圧
器の特性を格段に向上できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の組立装置
を用いて本発明の方法を適用すると、脆弱で、空気を通
さず、表面摩擦係数が小さいという特質を有するアモル
ファス磁性合金材料からなる鉄心であっても、そのオー
バラップ接合の組立作業、又はステップラップ接合の組
立作業を自動的に行うことができ、しかも鉄心の組立精
度を最良にして組み立てることができるため、高性能の
変圧器を組み立てることができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である変圧器鉄心組立装置の
斜視図
【図2】変圧器コイルによる鉄心の励磁回路の説明図
【図3】分離爪、シャッター、プッシャーの構成と機能
説明図
【図4】鉄心の組立動作の説明図
【図5】本発明の1実施例である変圧器鉄心組立装置の
タイミングチャート
【図6】組立前の鉄心と変圧器コイルの状態図
【図7】組立終了後の変圧器コイルと鉄心の状態図
【図8】オーバラップ接合の鉄心の詳細図
【図9】オーバラップ接合の鉄心の開放端の詳細図
【図10】ステップラップ接合の鉄心の詳細図
【図11】ステップラップ接合の鉄心の開放端の詳細図
【符号の説明】
1…鉄心 2…変圧器コイル 3…ユニット 1
4…プレート 16…プラテン 20…支持板 22…分割プレー
ト 23…分離爪 25…シャッター 27…プッシャー 32…吸引
ノズル 51…抵抗 60…投光部 61…受光部 62…センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 和美 東京都調布市西つつじケ丘二丁目4番1 号東京電力株式会社 技術研究所内 (72)発明者 江連 正一郎 東京都調布市西つつじケ丘二丁目4番1 号東京電力株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−241911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/02 H01F 27/24

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器コイルの中空部に積層した板状磁性
    材料を装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は
    重ね合わせるよう接合させて環状とする変圧器鉄心の組
    立方法において、前記板状磁性材料をU字状に曲げ、前
    記U字状を成した板状磁性材料の両端部が互いに接近し
    ないように拘束した状態で、前記変圧器コイルに通電し
    て、板状磁性材料の両端部が異極になるように磁化し、
    前記板状磁性材料の両端部の拘束を、U字状に対向して
    いる内側から順次解放し、解放された板状磁性材料の両
    端部の接合部近傍の空気を真空吸引すると共に、前記板
    状磁性材料の両端部を磁力によって相互に吸引し、組立
    ることを特徴とする変圧器鉄心の組立方法。
  2. 【請求項2】変圧器コイルの中空部に積層した板状磁性
    材料を装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は
    重ね合わせるよう接合させて環状とする変圧器鉄心の組
    立方法において、前記板状磁性材料をU字状に曲げ、前
    記U字状を成した板状磁性材料の両端部が互いに接近し
    ないように拘束した状態で、前記変圧器コイルに通電し
    て、板状磁性材料の両端部が異極になるように磁化し、
    前記板状磁性材料の両端部の拘束を、U字状に対向して
    いる内側から順次解放し、解放された板状磁性材料の両
    端部を磁力によって相互に吸引すると共に、前記解放さ
    れた板状磁性材料を押し込み、組み立てることを特徴と
    する変圧器鉄心の組立方法。
  3. 【請求項3】変圧器コイルの中空部に積層した板状磁性
    材料を装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は
    重ね合わせるよう接合させて環状とする変圧器鉄心の組
    立方法において、前記板状磁性材料をU字状に曲げ、前
    記U字状を成した板状磁性材料の両端部が互いに接近し
    ないように拘束した状態で、前記変圧器コイルに通電し
    て、板状磁性材料の両端部が異極になるように磁化し、
    前記板状磁性材料の両端部の拘束を、U字状に対向して
    いる内側から順次解放し、解放された板状磁性材料の両
    端部の接合部近傍の空気を真空吸引すると共に、前記板
    状磁性材料の両端部を磁力によって相互に吸引し、更に
    前記吸引と共に前記解放された板状磁性材料を押し込
    み、組立てることを特徴とする変圧器鉄心の組立方法。
  4. 【請求項4】前記変圧器コイルの通電電流を、前記板状
    磁性材料の拘束を順次解放する度に一時的に増加せしめ
    ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載した
    変圧器鉄心の組立方法。
  5. 【請求項5】前記U字状に曲げられた板状磁性材料の両
    端を拘束した状態から、その拘束を順次解放する際、前
    記U字状の板状磁性材料は、その長方形の長辺側の一側
    面を拘束して行うことを特徴とする請求項1から3の何
    れかに記載した変圧器鉄心の組立方法。
  6. 【請求項6】前記U字状に曲げられた板状磁性材料の長
    方形の長辺側の一側面を拘束する平滑な平板状プレート
    又はプラテンの前記U字状に曲げられた板状磁性材料の
    解放部側の一端が他端よりも高く位置させた状態で、前
    記U字状板状磁性剤料の両端部の拘束を解放することを
    特徴とする請求項1から3の何れかに記載した変圧器鉄
    心の組立方法。
  7. 【請求項7】前記変圧器コイルと、前記板状磁性材料と
    をそれぞれ独立せしめて支持し、前記板状磁性材料の自
    重を変圧器コイルに支持させないことを特徴とする請求
    項1から3の何れかに記載した変圧器鉄心の組立方法。
  8. 【請求項8】一次コイルと二次コイルとを巻回して成る
    変圧器コイルの中空部に、長方形の板状磁性材料を積層
    して装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は重
    ね合わせるよう接合させて環状に形成される変圧器鉄心
    の組立装置であって、前記長方形の板状磁性材料をU字
    状に曲げて支持する平行な垂直面を有する支持部材と、
    前記U字状に曲げられた板状磁性材料の両端部が互いに
    接近しないように拘束する一対の押さえ部材と、前記押
    さえ部材をU字形の解放端側へ順次移動させる駆動手段
    と、前記変圧器コイルに通電して前記板状磁性材料を磁
    化する手段と、解放された板状磁性材料の両端部の接合
    部近傍の空気を真空吸引する吸引手段とを具備すること
    を特徴とする変圧器鉄心の組立装置。
  9. 【請求項9】一次コイルと二次コイルとを巻回して成る
    変圧器コイルの中空部に、長方形の板状磁性材料を積層
    して装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は重
    ね合わせるよう接合させて環状に形成される変圧器鉄心
    の組立装置であって、前記積層された長方形の板状磁性
    材料の長辺の端面を接せしめることで板状磁性材料のね
    じれ方向の動きを拘束する拘束部材と、前記長方形の板
    状磁性材料をU字状に曲げて支持する平行な垂直面を有
    する支持部材と、前記板状磁性材料を複数の部分に分割
    する分割部材と、前記U字状に曲げられた板状磁性材料
    の両端部が互いに接近しないように拘束する一対の押さ
    え部材と、前記押さえ部材をU字形の解放端側へ順次移
    動させる駆動手段と、前記変圧器コイルに通電して前記
    板状磁性材料を磁化する手段と、解放された板状磁性材
    料の両端部の接合部近傍の空気を真空吸引する吸引手段
    とを具備することを特徴とする変圧器鉄心の組立装置。
  10. 【請求項10】一次コイルと二次コイルとを巻回して成
    る変圧器コイルの中空部に、長方形の板状磁性材料を積
    層して装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は
    重ね合わせるよう接合させて環状に形成される変圧器鉄
    心の組立装置であって、前記積層された長方形の板状磁
    性材料の長辺の端面を接せしめることで板状磁性材料の
    ねじれ方向の動きを拘束する拘束部材と、前記長方形の
    板状磁性材料をU字状に曲げて支持する平行な垂直面を
    有する支持部材と、前記板状磁性材料を複数の部分に分
    割する分割部材と、前記U字状に曲げられた板状磁性材
    料の両端部が互いに接近しないように拘束する一対の押
    さえ部材と、前記押さえ部材をU字形の解放端側へ順次
    移動させる駆動手段と、前記変圧器コイルに通電して前
    記板状磁性材料を磁化する手段と、前記解放された板状
    磁性材料の根本部を押し前記板状磁性材料をU字形状の
    中心の方向に押し出す手段とを具備することを特徴とす
    る変圧器鉄心の組立装置。
  11. 【請求項11】前記変圧器コイルに通電して板状磁性材
    料を磁化する装置は、前記一対の押さえ部材が前記板状
    磁性材料を解放する度に、一時的に電流を増加せしめる
    ことを特徴とする請求項8から10の何れかに記載した
    変圧器鉄心の組立装置。
  12. 【請求項12】前記板状磁性材料のねじれ方向の動きを
    拘束する拘束手段は、U字状に曲げられた板状磁性材料
    のU字形の中心軸に直交する水平軸によって傾動可能に
    支持されていることを特徴とする請求項8から10の何
    れかに記載した変圧器鉄心の組立装置。
  13. 【請求項13】前記吸引手段は、一対の真空ノズルより
    成り、前記一対の真空ノズルの開口部の上部に受光部と
    投光部からなる透過光形センサーを設け、前記板状磁性
    材料が組み立てられ、その上端の位置が変化するに従っ
    て、前記センサーが透過光を感知するまで前記真空ノズ
    ルがU字状の板状磁性材料の解放部に向かって移動する
    ようにし、かつ前記センサーが透過光を感知すると前記
    真空ノズルを停止するようにしたことを特徴とする請求
    項8から10の何れかに記載した変圧器鉄心の組立装
    置。
  14. 【請求項14】一次コイルと二次コイルとを巻回して成
    る変圧器コイルの中空部に、長方形の板状磁性材料を積
    層して装着し、前記板状磁性材料の両端を突合せ、又は
    重ね合わせて環状に形成される変圧器鉄心であって、前
    記板状磁性材料の長さを周期的に異ならさせたことを特
    徴とする変圧器鉄心。
  15. 【請求項15】一次コイルと二次コイルとを巻回して成
    る変圧器コイルの中空部に、長方形の板状磁性材料を積
    層して装着し、前記板状磁性材料の両端を重ね合わせる
    よう接合して環状に形成される変圧器鉄心であって、前
    記板状磁性材料の両端部の重ね合わせ部を各板状磁性材
    料毎に異ならせたことを特徴とする変圧器鉄心。
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