JP3191879U - 紙製容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱効果を向上させ、コストを低下させ、製造の歩留まりを向上させる紙製容器を提供する。
【解決手段】本体は底壁と側壁120を含む。側壁120は被覆部と支持部を含み、被覆部の一端が底壁に環状に接続されて内部収容空間を形成し、支持部が被覆部の一端と一体に接続されて外に延伸する。表面接触層200は、被覆部を環状に被覆し、凸凹の内表面210と平坦な外表面220を含み、凸凹の内表面210に複数の凸部211が設けられており、これらの凸部211が被覆部に粘着されて複数の空気通路140、150を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】本体は底壁と側壁120を含む。側壁120は被覆部と支持部を含み、被覆部の一端が底壁に環状に接続されて内部収容空間を形成し、支持部が被覆部の一端と一体に接続されて外に延伸する。表面接触層200は、被覆部を環状に被覆し、凸凹の内表面210と平坦な外表面220を含み、凸凹の内表面210に複数の凸部211が設けられており、これらの凸部211が被覆部に粘着されて複数の空気通路140、150を形成する。
【選択図】図3
Description
本考案は、紙製容器に関し、特に断熱効果を有する紙製容器に関する。
現代の忙しい生活ペースに応じて、外食はもう通常の状態になり、それにより、各種の使い捨て容器も広く使用されている。現在、市販されている使い捨て容器は、材質によってプラスチック類の使い捨て容器及び紙類の使い捨て容器に区分されることができ、環境保護意識の向上に従って、紙類の使い捨て容器、例えば、紙製カップ、紙製碗又は紙製弁当箱は、次第にプラスチック類の使い捨て容器を代って主流になっている。
上記紙類の使い捨て容器において、流体を収納するための紙製カップ及び紙製碗が、ほぼ上部が広く下部が狭い円錐台状に製造され、その上方に流体を注入し流出するための開口が設けられる。しかし、紙類の使い捨て容器の断熱効果は限りがあるため、使用者は、高温流体が収納された紙類の使い捨て容器を取る時に、よく高温による手部の熱傷、又は握持の不安定による高温流体の流出又はこぼれが発生して、使用者に熱傷を負わせる危険性を増加する。
どのように紙類の使い捨て容器の構造を改善してその断熱効果を向上させ、更に使用者を保護するように使用の安全性を向上させるかは、関連の当業者が切望して達成する目標になる。
本考案の目的は、表面接触層が接着剤によって本体に固定されており、表面接触層が脱落することを防止することができ、安定な保護効果を有する紙製容器を提供することにある。
本考案の目的は、表面接触層が接着剤によって本体に固定されており、表面接触層が脱落することを防止することができ、安定な保護効果を有する紙製容器を提供することにある。
本考案の一態様による紙製容器は、本体と表面接触層とを備える。本体は底壁と側壁を含む。側壁は、被覆部と支持部を含み、被覆部の一端が底壁に環状に接続されて内部収容空間を形成し、支持部が被覆部の上記一端と一体に接続されて外に延伸する。表面接触層は、被覆部を環状に被覆し、凸凹の内表面と平坦な外表面を含み、凸凹の内表面に複数の凸部が設けられており、これらの凸部が被覆部に粘着されて複数の空気通路を形成する。
本体と表面接触層との間に複数の空気通路を有し、これにより、大幅に紙製容器の断熱効果を向上させることができる。表面接触層は、被覆部のみを被覆し、支持部を被覆しないため、表面接触層の使用面積を減少し、コストを低減ことができ、一方、表面接触層のエッジの平坦性の要求と粘着し位置合わせる難しさを低減することができ、更に製造の歩留まりを向上することができる。
上記紙製容器によれば、表面接触層は、側壁の被覆部の全体を被覆してもよく、側壁の被覆部の一部を被覆してもよい。
上記紙製容器によれば、被覆部は、底壁とは反対側に位置する他端に設置されるフランジを含んでよく、また、表面接触層がフランジに当接してもよい。
上記紙製容器によれば、平坦な外表面にパターンが印刷されていてもよい。
上記紙製容器によれば、本体は、高さがHであり、最大幅がWであり、0.3<H/W<1を満たしてもよい。被覆部は、底壁側の一端の周長が他端の周長より小さく形成されており、本体は円錐台状に形成されている。
(第一実施形態)
図1と図2を参照されたい。図1は本考案の第一実施形態による紙製容器を示す模式斜視図であり、図2は図1の紙製容器の切断線2-2に沿う断面を示す模式断面図である。紙製容器は本体100と表面接触層200を含む。
図1と図2を参照されたい。図1は本考案の第一実施形態による紙製容器を示す模式斜視図であり、図2は図1の紙製容器の切断線2-2に沿う断面を示す模式断面図である。紙製容器は本体100と表面接触層200を含む。
本体100は底壁110と側壁120を含む。側壁120は被覆部121と支持部122を含み、被覆部121の一端が底壁110と環状に接続されて内部収容空間130を形成し、内部収容空間130は、飲み物、スープ、食べ物又は他の物品を収納することができる。支持部122は、被覆部121の上記一端と一体に接続されて外へ延伸して、紙製容器を他の物品に直立して置く場合、例えば紙製容器をテーブルの表面に置く場合、紙製容器は、支持部122の被覆部121と接続しない端でテーブルの表面に接触し、言い換えると、支持部122がテーブルの表面に接触する端の平坦性は、紙製容器を置く場合の安定性を影響する。
同時に図3を参照されたい。図3は、図1の紙製容器の切断線3-3に沿う断面を示す模式断面図である。表面接触層200は、側壁120の被覆部121を環状に被覆し、表面接触層200は凸凹の内表面210と平坦な外表面220を含み、凸凹の内表面210に複数の凸部211が設けられ、これらの凸部211は接着剤(図示しない)により被覆部121に粘着され、これにより、被覆部121と表面接触層200との間に複数の空気通路140を形成する。本実施形態において、表面接触層200は内層230と外層240を含み、且つ内層230と外層240は接着剤(図示しない)により貼り付けられ固定され、上記凸凹の内表面210は内層230の内表面であり、上記平坦な外表面220は外層240の外表面であり、これにより、内層230と外層240との間に空気通路150を有して、断熱効果の向上に寄与する。
表面接触層200は側壁120の被覆部121の全体を被覆してよく、側壁120の被覆部121の一部を被覆してもよい。原則として、表面接触層200は、被覆部121を被覆する面積が使用者の手が握持することができる程度を基準とする。平坦な外表面220にパターン(図示しない)を印刷してもよく、これにより美観を増加することができる。
上記構造により、本考案の紙製容器は以下のメリットを有して、(1)紙製容器が高温流体を収納する場合、流体が直接に被覆部121と接触するため、流体の温度が直接に被覆部121を透過して外へ伝達されるが、本考案の紙製容器は、表面接触層200を用いて被覆部121を環状に被覆し、表面接触層200の自身で増加した厚度により、断熱効果を向上させて、一方、被覆部121と表面接触層200との間に空気通路140を形成し、空気の熱伝導率が紙の熱伝導率よりもはるかに低くなることにより、更に紙製容器の断熱効果を向上させることができる。(2)本実施形態において、空気通路140が上下に貫通されるため、高温流体の熱量が空気通路140内の空気により対流作用が発生して散逸し、更に熱量を表面接触層200に伝達しないようにして付加の断熱効果を提供することができる。(3)表面接触層200は、接着剤で被覆部121に固定されて、表面接触層200が使用している場合脱落してしまうことを防止することができ、安定な保護効果を提供することができる。(4)流体の温度が直接に被覆部121を透過して外へ伝達し、使用者が支持部122に接触する時に熱傷の恐れがなく、従って、本考案の表面接触層200は、被覆部121のみを被覆するが支持部122を被覆しなく、十分な安全性を提供することができる前提で、表面接触層200の使用面積を減少することができ、このため、コストを節約することができる。(5)表面接触層200が支持部122を被覆しないので、表面接触層200のエッジの平坦性は、支持部122のテーブルの表面に接触する端の平坦性を影響しない。表面接触層200は完全に被覆部121と支持部122を被覆すると、表面接触層200が紙製容器を置く場合の安定性に影響を及ぼさないように、まず、表面接触層200のエッジの平坦性を向上させる必要があり、即ち切割時の精度を増加する必要があり、また、表面接触層200と支持部122を粘着する時に、表面接触層200のエッジが、支持部122がテーブルの表面と接触する端と完全に一致するように切断される必要があり、言い換えると、粘着際の位置合わせの難しさは大幅に増加される。このため、本考案は、表面接触層200が被覆部121のみを被覆するが支持部122を被覆しないことにより、製造上の難しさを低下させて製造の歩留まりを向上させることができる。(6)表面接触層200は平坦な外表面220を有することで、平坦な外表面220に商標またはパターンを印刷して美観を増加することに寄与するが、表面接触層200を逆に貼り付けると(即ち平坦な外表面220を側壁120に粘着し、且つ凸凹の内表面210を外に露出させる)、側壁120と表面接触層200との間に空気通路140を有しないので断熱効果が低下し、一方、商標又はパターンを印刷する難しさが増える。
同時に図4を参照されたい。図4は図1の紙製容器を示す展開図である。本実施形態において、底壁110の形状が円形であり、側壁120が底壁110に対応して扇形になり、表面接触層200も底壁110に対応して扇形になる。被覆部121は、底壁110に接続される端の周長L1が被覆部121の他端の周長L2よりも小さく形成されている。本体100は、上部が広く下部が狭い円錐台状に形成されている。具体的には、本実施形態の側壁120は、展開されると扇形となる。ここで、周長L1とは扇形の内弧の長さを指し、周長L2とは扇形の外弧の長さを指すこととする。表面接触層200の凸凹の内表面210の凸部211は、長尺状であり、凸凹の内表面210におけるいずれの2つの凸部211の間に位置する凹陥部に、被覆部121に粘着された後空気通路140を形成することができ、凸部211が長尺状であることにより、空気が凹陥部に妨げられないようにスムーズに流れることに寄与する。他の実施形態において、凸部211は略波状の長尺状であってもよい。
再び図1を参照されたい。本体100は、高さがHであり、最大幅がWであり、0.3<H/W<1を満たしてもよい。これにより、一般的な飲み物を収納する使い捨てカップが大きいアスペクト比を有することと異なり、本体100は、アスペクト比が小さく、即ち本実施形態の本体100の形状がずんぐりした。表面接触層200が接着剤で被覆部121に固定されないがただ可動的に本体100を套設する場合、このアスペクト比の条件で、表面接触層200は、使用される時により脱落しやすくなる。このため、このアスペクト比の条件で、本考案は、表面接触層200を接着剤で被覆部121に固定して、安定な保護効果を提供することに寄与する。
(第二実施形態)
図5を参照されたい。図5は本考案の第二実施形態による紙製容器の要部を拡大して示す模式断面図であり、図5で拡大された位置は図3と同じである。本実施形態において、表面接触層200は単層構造であり、これにより、表面接触層200のプロセスを簡素化することができる。
図5を参照されたい。図5は本考案の第二実施形態による紙製容器の要部を拡大して示す模式断面図であり、図5で拡大された位置は図3と同じである。本実施形態において、表面接触層200は単層構造であり、これにより、表面接触層200のプロセスを簡素化することができる。
(第三実施形態)
図6を参照されたい。図6は本考案の第三実施形態による紙製容器を示す模式図である。紙製容器の被覆部121は、被覆部121の底壁110に接続されない端に設置されるフランジ123を含む。本実施形態において、フランジ123と被覆部121は一体に接続されて、且つ表面接触層200がフランジ123に当接して、これにより表面接触層200の位置決めに寄与する。
図6を参照されたい。図6は本考案の第三実施形態による紙製容器を示す模式図である。紙製容器の被覆部121は、被覆部121の底壁110に接続されない端に設置されるフランジ123を含む。本実施形態において、フランジ123と被覆部121は一体に接続されて、且つ表面接触層200がフランジ123に当接して、これにより表面接触層200の位置決めに寄与する。
(第四実施形態)
図7を参照されたい。図7は本考案の第四実施形態による紙製容器を示す模式図である。紙製容器の被覆部121は、被覆部121の底壁110に接続されない端に設置されるフランジ123を含む。本実施形態において、フランジ123と被覆部121が一体に接続されて、且つ表面接触層200とフランジ123との間に間隔距離が設けられ、これにより、空気は空気通路140内に流れることができて、放熱に寄与する。
図7を参照されたい。図7は本考案の第四実施形態による紙製容器を示す模式図である。紙製容器の被覆部121は、被覆部121の底壁110に接続されない端に設置されるフランジ123を含む。本実施形態において、フランジ123と被覆部121が一体に接続されて、且つ表面接触層200とフランジ123との間に間隔距離が設けられ、これにより、空気は空気通路140内に流れることができて、放熱に寄与する。
本考案の実施形態を前述の通りに開示したが、これは、本考案を限定するものではなく、当業者なら誰でも、本考案の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修正を加えることができ、したがって、本考案の保護範囲は、実用新案登録請求の範囲で指定した内容を基準とする。
100 本体、
110 底壁、
120 側壁、
121 被覆部、
122 支持部、
123 フランジ、
130 内部収容空間、
140、150 空気通路、
200 表面接触層、
210 凸凹の内表面、
211 凸部、
220 平坦な外表面、
230 内層、
240 外層、
H 高さ、
W 最大幅、
L1 周長、
L2 周長。
110 底壁、
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123 フランジ、
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140、150 空気通路、
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211 凸部、
220 平坦な外表面、
230 内層、
240 外層、
H 高さ、
W 最大幅、
L1 周長、
L2 周長。
Claims (10)
- 底壁と、一端が前記底壁に環状に接続されており内部収容空間を形成する被覆部、及び、前記被覆部の前記一端に一体に接続されており外へ延伸する支持部を含む側壁と、を有する本体と、
前記被覆部を環状に被覆し、前記被覆部に粘着されており複数の空気通路を形成する複数の凸部が設けられている凸凹の内表面、および平坦な外表面を有する表面接触層と、
を備えることを特徴とする紙製容器。 - 前記表面接触層は、前記側壁の前記被覆部の全体を被覆することを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記表面接触層は、前記側壁の前記被覆部の一部を被覆することを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記被覆部は、前記底壁とは反対側に位置する他端に設置されているフランジを更に有することを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記表面接触層は、前記フランジに当接していることを特徴とする請求項4に記載の紙製容器。
- 前記平坦な外表面にパターンが印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記本体は、高さがHであり、最大幅がWであり、0.3<H/W<1を満たすことを特徴とする請求項1に記載の紙製容器。
- 前記被覆部は、一端の周長が他端の周長より小さく形成されており、
前記本体は、円錐台状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の紙製容器。 - 前記被覆部は、前記底壁とは反対側に位置する他端に設置されているフランジを更に有することを特徴とする請求項7に記載の紙製容器。
- 前記表面接触層は、前記フランジに当接していることを特徴とする請求項9に記載の紙製容器。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW103203965 | 2014-03-07 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3191879U true JP3191879U (ja) | 2014-07-17 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020179875A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 断熱容器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020179875A (ja) * | 2019-04-24 | 2020-11-05 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 断熱容器 |
JP7314600B2 (ja) | 2019-04-24 | 2023-07-26 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 断熱容器 |
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