JP3191764B2 - カム機構 - Google Patents

カム機構

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JP3191764B2
JP3191764B2 JP17268198A JP17268198A JP3191764B2 JP 3191764 B2 JP3191764 B2 JP 3191764B2 JP 17268198 A JP17268198 A JP 17268198A JP 17268198 A JP17268198 A JP 17268198A JP 3191764 B2 JP3191764 B2 JP 3191764B2
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、ワークの端部に負角を成形する
ことが可能な負角成形型を示す。負角成形型は、親カム
(案内カム)91、加工カム92とカムドライバー93
とを有する。親カム91は、水平部と水平部の両端部か
らそれぞれ上方に垂直に延びる前壁と後壁とを有する断
面略U状で、前壁には後壁側に突出した負角成形部91
aを、後壁には垂直に延びる平面91bを備え、前壁方
向(図面右方向)へ付勢され、水平方向にスライド可能
とされている。加工カム92は、後部に傾斜面92aを
有し、水平方向にスライド可能とされ、負角成形部91
aから離れる方向に付勢されている。カムドライバー9
3は、上下に駆動し下端に加工カム92の傾斜面92a
と摺動・接触する傾斜面93aと、親カム91の平面9
1bと摺動・接触する摺動・接触面93bとを有する。
カムドライバー93が下降し、摺動・接触面93bが親
カム91の平面91bに摺動・接触することで、親カム
91は負角成形部91aが加工カム92に近づく方にス
ライドする。また、カムドライバー93の傾斜面93a
が傾斜面92aと摺動・接触し、加工カム92が負角成
形部91aに向かってスライドする。ワークの端部は、
親カム91の負角成形部91aと加工カム92の間に配
置されており、加工カム92によって負角成形部91a
に沿ってワーク端部は曲げられ、負角が成形される。負
角成形後には、カムドライバー93が上昇され、カムド
ライバー93によって負角成形部91aに近づく方にス
ライドされていた加工カム92は負角成形部91aから
離れる方にスライドする。また、カムドライバー93の
摺動・接触面93bと親カム91の平面91bとの摺動
・接触が解除されて、親カム91は負角成形部91aが
加工カムから離れる方へスライドする。そして、ワーク
が型から取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の負角成
形型では、カムを水平方向にスライドするための、上下
に駆動するカムドライバーを備える分、大きなスペース
が必要となる。本発明の目的は、カムのスライドを簡単
な構成で行うことができ、大きなスペースを必要としな
い、カム機構を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。固定型と、回転体と、案内カム
と、を備え、前記固定型は水平方向に直交する回転体受
け面を有し、前記回転体は、回転軸芯中心に回転可能と
され、前記回転軸芯からの径方向長さが一定長さとされ
前記固定型の回転体受け面に摺動・接触する弧面と、前
記回転軸芯からの径方向長さが徐々に変化する案内カム
ガイド面と、を含む側面を有し、前記案内カムは、前記
回転体に対し前記固定型と反対側に位置し、前記回転体
に接触可能に付勢され、前記回転軸芯に直交する方向に
スライド可能とされ、前記回転体の側面が摺動・接触す
る摺動・接触面と、該摺動・接触面と反対側に位置する
製品形状面とを有し、前記案内カムは前記回転体が回転
し前記摺動・接触面が前記案内カムガイド面と接触した
ときに、回転軸芯に近づく方向にもしくは回転軸芯から
離れる方向にスライドする、カム機構。
【0005】本発明のカム機構では、案内カムは回転体
に接触可能に付勢されているので、案内カムの摺動・接
触面に接触する回転体の側面の回転軸芯からの径方向長
さに応じて、案内カムはスライドする。回転体が回転
し、案内カムの摺動・接触面が、回転軸芯からの径方向
長さが徐々に変化する回転体の案内カムガイド面に接触
している場合には、案内カムは回転軸芯に近づく方向も
しくは回転軸芯から離れる方向にスライドする。回転体
が回転し、案内カムの摺動・接触面が、回転軸芯からの
径方向長さが一定長さとされた弧面に接触している場
合、もしくは回転体が回転していない場合には案内カム
はスライドしない。案内カムが回転体の回転駆動による
簡単な構成でスライドするので、大きなスペースを必要
としないカム機構となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例のカム機構を、図1
〜図3を参照して、説明する。なお、以下には本発明実
施例のカム機構が、ワークに負角を成形する負角成形型
に適用されている場合を例にとって説明する。
【0007】本発明実施例のカム機構を有する負角成形
用型は、図1〜図3に示すように、固定型10と、回転
体20と、案内カム30と、加工カム40と、上型と、
下型本体50とを有する。
【0008】固定型10は、水平方向に延びる水平部1
1と、水平部11に直交する回転体受け面12aを有す
る垂直部12とを備える。また、水平部11と垂直部1
2の間の角部に補強材13を配置してもよい。回転体受
け面12aは回転軸芯Oから長さm離れた位置にある。
【0009】回転体20は、柱状で側面を有し、回転軸
芯Oを有する回転軸25まわりに(回転軸芯中心に)、
駆動源、たとえばロータリーアクチュエータ24によっ
て回転可能とされている。側面は、弧面21と案内カム
ガイド面22とを有する。また、側面は、回転軸芯方向
に、上から上部a、中部b、下部cの3つに分けられ
る。弧面21は、回転軸芯Oからの径方向長さが一定長
さmとされ、固定型10の回転軸芯Oから長さm離れた
位置にある回転体受け面12aに摺動・接触する面であ
る。案内カムガイド面22は、回転軸芯Oからの径方向
長さがその周方向において徐々に変化している面であ
る。
【0010】側面の上部aの半分(半周)の一方は弧面
21aとされ、他方は回転軸芯Oからの径方向長さが一
定長さmより短い長さの面23aとされている。側面の
下部cも、弧面21aと同じ側は弧面21cとされ、そ
の反対側は回転軸芯Oからの径方向長さが一定長さmよ
り短い長さの面23cとされている。たとえば、図2に
示すように、面23a、23cは、回転軸芯Oからの径
方向長さが徐々に変化する面とされている。弧面21a
は周方向の端縁で面23aと連接し、また、弧面21c
は周方向の端縁で面23cと連接している。
【0011】側面の中部bは、上部aと下部cの弧面2
1a、21cと同じ側が、回転軸芯Oからの径方向長さ
nが徐々に変化している案内カムガイド面22とされ、
残りの半分は回転軸芯Oからの径方向長さが一定長さm
の弧面21bとされている。案内カムガイド面22は周
方向の端縁で弧面21bと連接している。案内カムガイ
ド面22は円弧面の一部であり、円弧の径は弧面21と
同じ径である。しかし、円弧面の軸芯が弧面21の軸芯
とは、ずれているので、案内カムガイド面22は回転軸
芯Oからは径方向長さnが徐々に変化している。案内カ
ムガイド面22は、その周方向の中心において回転軸芯
Oからの径方向長さnが最も短い長さnsとされ、案内
カムガイド面22の周方向の端縁に近づくにつれて回転
軸芯Oからの径方向長さnは徐々に長くなる。案内カム
ガイド面22は、その端縁では回転軸芯Oからの径方向
長さは弧面21bと同じ長さmになる。
【0012】案内カム30は、固定の下型本体50の上
方に回転体20に対し固定型10と反対側に配置されて
いる。下型本体50は、水平に延びる底壁51と、上方
に延びる側壁52、53とを有している。下型本体50
の側壁53と案内カム30の水平方向の隙間には付勢部
材61であるカム戻しウレタンが配置されている。カム
戻しウレタン61により案内カム30は回転体20に接
触可能に付勢されている。また、付勢部材61はスプリ
ング、シリンダーなどであってもよい。下型本体50の
底壁51と案内カム30は、図3に示すように、底壁5
1に水平に配置された回転軸芯側に向かって延びるスラ
イドプレート62を介して接している。下型本体50の
側壁52と案内カム30は、図3に示すように、側壁5
2に平行に配置された回転軸芯側に向かって延びるスラ
イドプレート63を介して接している。スライドプレー
ト62とスライドプレート63により、案内カム30は
回転軸芯に直交する方向へのスライドが容易になる。
【0013】案内カム30は、摺動・接触面31と、製
品形状面32とを有する。摺動・接触面31は、回転体
20の側面が摺動・接触し、かつ固定型10の回転体受
け面12aと平行に延びた平面である。図1では、回転
体の側面の中部bに向かって突出している面が摺動・接
触面31とされている。そのため、回転体の側面の中部
bのみが摺動・接触面31に摺動・接触する。製品形状
面32は、摺動・接触面31と反対側に位置し、一部が
回転軸芯側に凹んだ凹部32aを有している。
【0014】案内カム30は、回転体20に接触可能に
付勢されていることから、回転体20が回転して、摺動
・接触面31が回転体20の案内カムガイド面22と接
触したときに、回転軸芯Oに近づく方向にもしくは回転
軸芯Oから離れる方向にスライドする。案内カム30の
スライド長さは、案内カム30の摺動・接触面31に摺
動・接触する回転体20の側面の回転軸芯Oからの径方
向長さに起因する。案内カムの摺動・接触面31に摺動
・接触する回転体20の側面のうち、回転軸芯Oからの
径方向長さが最も長いのは、弧面21bであり、長さm
である。また、回転軸芯Oからの径方向長さが最も短い
のは、案内カムガイド面22の周方向の中心であり、長
さnsである。したがって、案内カム30のスライド長
さは、長さmと長さnsの差に等しい。案内カム30の
スライド長さは、ワークに成形される負角の深さでもあ
る、案内カム30の製品形状面32の凹部32aの深さ
より長くされている。
【0015】加工カム40は、案内カム30に対し回転
体20と反対側に位置し、案内カム30の製品形状面3
2に対向する成形面41を有する。成形面41には、た
とえば凸部41aが形成されている。加工カム40は、
図示されない駆動部材によって、回転軸芯Oに直交する
方向にスライド可能とされている。ワークは案内カム3
0の凹部32aと加工カム40の凸部41aにプレスさ
れて、負角が成形される。
【0016】本発明実施例のカム機構では、回転体20
は上記に示した形状に限られず、その他の形状のものを
使用できる。以下には本発明のその他の実施例となる回
転体20の構造を示す。たとえば、図4および図5に
は、回転体20は略円柱状とされ、側面の一部である中
部bの半分(半周)のみが回転軸芯Oからの径方向長さ
が徐々に異なる案内カムガイド面22とされているもの
を示す。案内カムガイド面22以外の側面は回転軸芯O
からの径方向長さが一定長さmとされている。図4に
は、案内カムガイド面22が、ほかの側面より回転軸芯
Oからの径方向長さが短くされている例を示す。案内カ
ムガイド面22以外はすべて回転軸芯Oからの径方向長
さが一定長さmとされていることが、案内カムガイド面
22以外にも回転軸芯Oからの径方向長さが一定長さと
されていない側面(面23a、23c)を有する図1に
示す回転体20と異なる。図5には、案内カムガイド面
22が、ほかの側面より径方向長さが長くされている例
を示す。この場合、回転体20が回転したときに、案内
カムガイド面22が固定型10の回転体受け面12aに
衝突するのを防ぐために、回転体受け面12aに凹部を
形成する必要がある。
【0017】つぎに、作用を説明する。回転体20は、
停止状態にあり、図1に示すように、回転軸芯Oからの
径方向長さが一定長さmの弧面21aと弧面21cのそ
れぞれの周方向の中心が、固定型10の回転軸芯から長
さm離れた位置にある回転体受け面12aに線接触し、
側面の中部bにある案内カムガイド面22の周方向の中
心が回転体受け面12aに間隔を隔てて対向している。
弧面21a、21cが固定型10の回転体受け面12a
に線接触している反対側では、案内カム30が付勢部材
61によって回転体20に接触可能に付勢されているこ
とから、中部bにある回転軸芯Oからの径方向長さがm
の弧面21bの周方向の中心が案内カム30の摺動・接
触面31と、線接触している。弧面21a、21cの反
対側の面23a、23cは案内カム30とは間隔をおい
て対向し、非接触の状態にある。
【0018】上記の状態にある負角成形型の案内カム3
0の上方からワークを案内カム上に置く。ワークの端部
は案内カム30の製品形状面32と加工カム40の成形
面41の間に配置される。
【0019】ワークWがセットされると、図示されない
上型が下降し、ワークWは上型と案内カム30の間に挟
まれる。つづいて、加工カム40が図示されない駆動部
材によって回転軸芯Oに近づく方向にスライドされる。
加工カム40の成形面41には凸部41aが形成され、
凸部41aに対向して案内カム30の製品形状面32に
は凹部32aが形成されている。その凸部41aと凹部
32aにワークの端部は挟まれ、負角が成形される。加
工カム40が回転軸芯に近づく方向にスライドされ、案
内カム30に対して加圧力が発生するとき、案内カム3
0は摺動・接触面31において回転体20の弧面21b
と接触し、回転体20は弧面21aと弧面21cにおい
て固定型10の回転体受け面12aと接触している。し
たがって、加圧時には、固定型10の回転体受け面12
aが加工カム40からのスラスト力を受けるので、回転
体20が破損するおそれがない。
【0020】ワークの端部に負角が成形された後、ワー
クを型から取り出す。このとき、まず、図示されない上
型が上方に移動され、図示されない駆動部材によって加
工カム40が回転軸芯Oから離れる方向へスライドされ
る。つづいて、駆動源24によって回転体20が回転す
る。回転体20が90°回転する間は、弧面21bが案
内カム30の摺動・接触面31と摺動・接触し、弧面2
1a、21cが固定型10の回転体受け面12aと摺動
・接触しているため、案内カム30はスライドせずに負
角成形終了直後の位置を保つ。
【0021】回転体20の回転が90°を超えると、回
転体20の案内カムガイド面22が案内カム30の摺動
・接触面31に摺動・接触し始める。同時に、回転体2
0の弧面21aと弧面21cは固定型の回転体受け面1
2aとの摺動・接触を終え、回転体20の弧面21bが
固定型10の回転体受け面12aと摺動・接触を始め
る。回転体20が90°を超え180°回転するまで
は、回転体20の案内カムガイド面22のうち、案内カ
ム30の摺動・接触面31と摺動・接触する面の回転軸
芯Oからの径方向長さは、長さmから長さnsに向けて
徐々に小さくなる。そのため、付勢部材61によって回
転体20に付勢されている案内カム30は、回転軸芯O
に近づく方向に徐々にスライドをする。案内カム30が
回転軸芯Oに近づく方向にスライドする間、回転体20
の弧面21bが固定型10の回転体受け面12aに接触
しているので、回転体20への負荷は少ない。ワークに
負角が成形され、ワークが型から取り出されるまでは、
案内カム30は回転軸芯Oから離れる方向へはスライド
しない。
【0022】回転体20が180°回転したとき、回転
体20の案内カムガイド面22の回転軸芯Oからの径方
向長さが案内カムガイド面22の中で最も短い部分が案
内カム30の摺動・接触面31と接触し、案内カム30
は回転軸芯Oに最も近づく。案内カムガイド面22のう
ち回転軸芯Oからの径方向長さが最も短い長さnsの部
分と、弧面21bの回転軸芯Oからの径方向長さmとの
差が、案内カム30の製品形状面32の凹部32aの深
さより大きくされているので、回転体が180°回転し
たとき、ワークの端部に成形された負角は案内カム30
の凹部32aとの干渉が解除される。そして、ワークを
上方に移動させ、型から取り出す。
【0023】さらに、回転体20を回転させる。回転体
20が180°回転した後は、回転体20の回転方向を
反転させてもよい。回転体20が同じ方向の回転を続
け、180°から270°回転する間、もしくは、回転
体20の回転方向が反対方向とされ、90°反対方向に
回転する間は、回転体20の側面のうち案内カム30の
摺動・接触面31と摺動・接触する案内カムガイド面2
2は、回転軸芯Oからの径方向長さはnsからmに向け
て徐々に長くなっている。そのため、案内カム30は付
勢部材61の付勢力に抗し、案内カムガイド面22にお
されて、徐々に回転軸芯Oから離れる方向にスライドす
る。案内カム30が回転軸芯Oから離れる方向にスライ
ドする間、回転体20の弧面21bが固定型10の回転
体受け面12aに接触しているので、回転体20への負
荷は少ない。
【0024】回転体20の回転が270°を超えると、
もしくは回転体20が反対方向に回転されている場合
は、反対方向への回転が90°を超えると、回転体20
の側面のうち弧面21bが案内カム30の摺動・接触面
31と、摺動・接触を始める。同時に、回転体20の弧
面21aと弧面21cは固定型10の回転体受け面12
aと摺動・接触を始める。弧面21bは回転軸芯からの
長さが一定長さmに保たれているので、案内カム30は
スライドしない。
【0025】回転体20が回転を続け、360°回転す
ると、もしくは、回転体20が反対方向に回転されてい
る場合には反対方向への回転が180°となると、回転
体20の弧面21bの周方向の中心が案内カム30の摺
動・接触面31と接触している、最初の状態に戻る。
【0026】回転体20が回転している間、回転体の側
面のいずれかの部分は、必ず、固定型10の回転体受け
面12aに接触している。
【0027】本発明実施例のカム機構では、案内カム3
0を水平方向にスライドさせることを、回転体20の回
転のみで容易に行うことができる。また、回転体20の
側面の案内カムガイド面22は回転体22の側面の中部
bに位置し、上部aと下部cの間の位置にあるので、案
内カム30がスライドするときには、案内カム30の摺
動・接触面31の近傍が回転体20に挟まれた状態とな
り、案内カム30が傾くことが防止される。また、従来
のように上下に駆動するカムドライバーを必要としない
分、非常にコンパクトな構成となり、型構造内に新たな
スペースが得られる。新たなスペースを利用することに
より、たとえば、負角成形と同時にワークに対して他の
加工を行うことも可能となる。また、回転体20の回転
運動により案内カム30をスライドさせるため、案内カ
ム30の動きがなめらかとなり、耐久性に優れ、稼働時
の作動音が減少する。
【0028】なお、本発明実施例に示す案内カムを穴開
けパンチとし、カム機構をワークの穴開けに適用するこ
ともできる。
【0029】
【発明の効果】本発明のカム機構によれば、案内カム
が、回転軸芯からの径方向長さが徐々に変化する案内カ
ムガイド面を側面に有する回転体に接触可能に付勢され
ているので、回転体が回転し、案内カムの摺動・接触面
が、回転体の側面のうち案内カムガイド面に接触してい
る場合には、案内カムは回転軸芯に近づく方向もしくは
回転軸芯から離れる方向にスライドする。回転体の回転
駆動による簡単な構成で案内カムがスライドするので、
大きなスペースを必要としないカム機構が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のカム機構の断面図である。
【図2】図1のカム機構の平面図である。
【図3】図1のカム機構の側面図である。
【図4】本発明のその他の実施例のカム機構の回転体の
断面図である。
【図5】本発明のその他の実施例のカム機構の回転体の
断面図である。
【図6】従来の負角成形型の断面図である。
【符号の説明】
10 固定型 12a 回転体受け面 20 回転体 21、21a、21b、21c 弧面 22 案内カムガイド面 30 案内カム 31 摺動・接触面 32 製品形状面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と、回転体と、案内カムと、を備
    え、 前記固定型は水平方向に直交する回転体受け面を有し、 前記回転体は、回転軸芯中心に回転可能とされ、前記回
    転軸芯からの径方向長さが一定長さとされ前記固定型の
    回転体受け面に摺動・接触する弧面と、前記回転軸芯か
    らの径方向長さが徐々に変化する案内カムガイド面と、
    を含む側面を有し、 前記案内カムは、前記回転体に対し前記固定型と反対側
    に位置し、前記回転体に接触可能に付勢され、前記回転
    軸芯に直交する方向にスライド可能とされ、前記回転体
    の側面が摺動・接触する摺動・接触面と、該摺動・接触
    面と反対側に位置する製品形状面とを有し、前記案内カ
    ムは前記回転体が回転し前記摺動・接触面が前記案内カ
    ムガイド面と接触したときに、回転軸芯に近づく方向に
    もしくは回転軸芯から離れる方向にスライドする、カム
    機構。
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