JP3191381U - 既設コンクリートの加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設コンクリートに接合して構造物を構築する際に、既設コンクリートの冷熱の影響を小さくして、既設コンクリートに隣接して打設される材料の特性を確保する既設コンクリートの加熱装置を提供する。【解決手段】加熱装置を構成するコンクリート板2の下面を既設コンクリート構造物7の既設コンクリート8の表面に接触させて載置して、少なくとも上面が断熱材4に覆われたコンクリート板2に埋設されているヒータ線3から熱を発することによって、この熱エネルギーをコンクリート板2を通じて既設コンクリート8に伝達して加熱する。【選択図】図3

Description

本考案は、既設コンクリートの加熱装置に関し、さらに詳しくは、既設コンクリートに接合して構造物を構築する際に、既設コンクリートの冷熱の影響を小さくして、既設コンクリートに隣接して打設される材料の特性を確保する既設コンクリートの加熱装置に関するものである。
冷凍倉庫などの既設コンクリート構造物に隣接して新設のコンクリート構造物などを構築する場合、例えば、互いの構造物を間隔をあけて配置して独立構造物とする方法がある。この場合は、新設構造物は、既設コンクリート構造物の冷熱の影響を受けることなく構築することができる。しかしながら、互いの構造物の間隔をあけた分、土地を有効利用できないという問題がある。
そこで、土地を有効利用するために、新設構造物をエキスパンションジョイントを介して既設コンクリート構造物に接合して構築する方法が考えられる。この場合、新設構造物にはエキスパンションジョイントに対応させて壁面を設ける必要があるので、新設構造物のスパン割りが悪くなる(適切なスパンになる位置に壁面を配置できない)という問題がある。
そのため、エクスパンションジョイントを用いることなく、新設構造物を既設コンクリート構造物と一体化して構築すれば、土地が有効利用できるとともに新設構造物のスパン割りを最適することが可能になる。しかしながら、この場合、新設構造物の既設コンクリート構造物に接合する部位には、既設コンクリートの冷熱が伝わる。新設構造物を構築する際に打設される材料(例えばグラウト材)には、低温状態では十分な機能を発揮しない部材もあるため、この冷熱の影響を排除する工夫が必要になる。
本発明の目的とは異なるが、打設したコンクリートの凍結を防止して養生を行なうためのネットヒータが提案されている(特許文献1参照)。しかし、このようなネットヒータでは、加熱対象となるコンクリートとの接触面積が小さく、また、多くの熱エネルギーが気中に拡散するので、熱エネルギーを効率よくコンクリートに伝達するには不利な構造である。それ故、ある程度の低温状態(例えば氷点下)になっている既設コンクリートの冷熱を打ち消すには不十分である。
特開2003−268976号公報
本考案の目的は、既設コンクリートに接合して構造物を構築する際に、既設コンクリートの冷熱の影響を小さくして、既設コンクリートに隣接して打設される材料の特性を確保する既設コンクリートの加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本考案の既設コンクリートの加熱装置は、下面を既設コンクリートの表面に接触させてその既設コンクリートに載置されるコンクリート板と、このコンクリート板に埋設されるヒータ線と、前記コンクリート板の少なくとも上面を覆う断熱材とを備えたことを特徴とする。
本考案によれば、加熱装置のコンクリート板を既設コンクリートに載置してコンクリート板に埋設されるヒータ線から熱を発することによって、この熱エネルギーをコンクリート板を通じて、既設コンクリートに伝達することができる。これにより既設コンクリートは加熱されるので、低温状態であっても適度な温度まで上昇する。それ故、この既設コンクリートに接合して構造物を構築する際には、既設コンクリートの冷熱の影響が小さくなり、既設コンクリートに隣接して打設される材料の特性を確保することが可能になる。しかも、コンクリート板の下面と既設コンクリートの表面とが接触するので、互いは同材質であり熱膨張率は同じになる。したがって、加熱による熱変形によって両者の接触面積が小さくなるという不具合を回避するには有利になる。また、コンクリート板の少なくとも上面が断熱材により覆われるので、ヒータ線から発せられる熱エネルギーを既設コンクリートの加熱に有効に用いることができる。加熱されたコンクリート板は蓄熱体として機能するので、熱エネルギーを安定して既設コンクリートに伝達するにも有利である。さらに、本考案の加熱装置を用いることにより、既設コンクリートにより構成されている部分の通常使用を妨げない、或いは、通常使用の妨げを最小限に抑えることも可能になる。
本考案の加熱装置の概要を例示する説明図である。 図1のコンクリート板を例示する平面図である。 本考案の加熱装置を用いた施工状況を縦断面で例示する説明図である。 図3のA−A断面図である。
以下、本考案の既設コンクリートの加熱装置を実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本考案の既設コンクリートの加熱装置1(以下、加熱装置1という)は、コンクリート板2と、このコンクリート板2に埋設されるヒータ線3と、コンクリート板2の少なくとも上面を覆う断熱材4とを備えている。ヒータ線3には、ヒータ線3に熱を供給する熱供給源6が接続される。
コンクリート板2は少なくとも下面が平坦であり、平面視は例えば四角形状である。コンクリート板2は、その下面が既設コンクリート構造物7を構成する既設コンクリート8の表面に接触してその既設コンクリート8に載置される。この実施形態では、取扱性(移動や設置の容易性)を向上させるために、コンクリート板2の上面に把手5が突設されている。
コンクリート板2の大きさは、取扱性等を考慮して設定され、その厚さは例えば50mm以上200mm以下、好ましくは30mm以上150mm以下である。その長さは例えば300mm以上1500mm以下であり、好ましくは500mm以上1000mm以下である。ヒータ線3が埋設されたコンクリート板2の重量は例えば10kg以上120kg以下であり、好ましくは20kg以上60kg以下である。
ヒータ線3はコンクリート板2の平面範囲のなるべく広い範囲を網羅するように埋設されることが好ましく、この実施形態ではヒータ線3が曲りくねって配設されている。ヒータ線3としては例えば電熱線が用いられる。この場合の熱供給源6は電源となる。加熱流体を流通させる流体用パイプを、ヒータ線3として用いることもできる。加熱流体として例えば水を使用し、この場合は熱供給源6は加熱水供給装置(ポンプ)となる。ヒータ線3は例えばコンクリート板2の下面から50mm以内の深さ距離に埋設される。
コンクリート板2の長手方向側面にはヒータ線3の接続端部3aが設けられている。この接続端部3aを介して、ヒータ線3と熱供給源6とが接続される。また、複数のコンクリート板2を互いの長手方向側面を対向させて隣接配置した際に、互いのコンクリート板2に埋設されるヒータ線3どうしが接続端部3aを介して連結される構成になっている。
断熱材4は、コンクリート板2の少なくとも上面を覆う。この実施形態では、コンクリート板2の上面と幅方向一方端面が断熱材4によって覆われている。断熱材4としては、例えば住宅建材として用いられる種々の断熱材など、周知のものを用いることができる。
次に、この加熱装置1の使用方法を、冷凍倉庫などの既設コンクリート構造物7(既設コンクリート8)に接合して構造物を構築する場合を例にして説明する。
図3、図4に例示するように、既設コンクリート構造物7は、既設コンクリート8(床部8a、柱部8b、梁部8c、壁部8d)を主要構造材として形成されている。既設コンクリート8の表面は適宜、断熱材8eにより被覆されている。壁部8dにはカプラー9や機械式鉄筋継手13が埋設されている。新設コンクリート構造物10を壁部8dに接合して構築する場合、カプラー9や機械式鉄筋継手13には、新設コンクリート構造物10を形成する新設コンクリート11に埋設される金属製チューブ内蔵のPCケーブル(プレコンプレッションケーブル)12や鉄筋14および床板15が接続される。この際に、PCケーブル12は強固に安定して一体化するために、内蔵されている金属製チューブ内部にはグラウト材Gが打設されて注入される。また、床板15は壁部8dと一体化を図るためにコンクリート材Cが打設されて形成される。
このように打設されて使用されるグラウト材Gやコンクリート材Cは、一般的に低温(例えば0℃以下)では流動性が低下し、また本来の特性を発揮できない。即ち、グラウト材Gやコンクリート材Cは、低温状態にしないで打設する必要がある。そこで、既設コンクリート8を加熱装置1によって加熱する。具体的には、コンクリート板2を床部8aに載置して熱供給源6からヒータ線3に熱源を供給する。これにより、ヒータ線3から熱が発せられ、この発せられた熱エネルギーはコンクリート板2を加熱し、コンクリート板2を通じて既設コンクリート8に伝わる。
コンクリート板2は、加熱が必要な既設コンクリート8の範囲に配置する。そこで、加熱範囲の広さに応じて、複数のコンクリート板2を互いの長手方向側面を対向させて隣接配置して、互いのコンクリート板2に埋設されるヒータ線3どうしを接続端部3aを介して連結する。
既設コンクリート構造物7が冷凍倉庫の場合は、既設コンクリート8は例えばマイナス25℃以下低温状態であるが、加熱装置1を稼働させることによって0℃超の適度な温度(例えば2℃〜20℃)に加熱される。これにより、PCケーブル12に内蔵されている金属製チューブや鉄筋14および壁部8dも0℃超(例えば2℃〜20℃)に加熱されるので、グラウト材Gやコンクリート材Cを低温状態にしないでPCケーブル12の金属製チューブ内部や床板15に打設することができる。即ち、既設コンクリート8の冷熱の影響を小さくしてグラウト材Gの流動性を確保ししつ、グラウト材Gの本来の特性を発揮させることができる。
本発明によれば、コンクリート板2の下面と既設コンクリート8(床部8a)の表面とが接触するので、互いは同材質(コンクリート)であり熱膨張率は同じになる。そのため、加熱による熱変形によってコンクリート板2と既設コンクリート8(床部8a)の接触面積が小さくなるという不具合を回避するには有利になる。また、コンクリート板2の少なくとも上面が断熱材4により覆われるので、ヒータ線3から発せられる熱エネルギーが気中に拡散することが抑制されるので、既設コンクリート8の加熱に有効に用いることができる。さらには、加熱されたコンクリート板2は蓄熱体として機能するので、熱エネルギーを安定して既設コンクリート8に付与には有利である。
そして、順次、コンクリート板2を加熱が必要な既設コンクリート8の範囲に配置して上述のように既設コンクリート8を加熱する。このように本考案の加熱装置1は、既設コンクリート構造物7の通常使用には実質的に支障を生じない位置に配置されて使用される。それ故、既設コンクリート8に接合して新設コンクリート構造物10を構築する際に本考案の加熱装置1を使用すれば、既設コンクリート構造部7の通常使用を妨げない、或いは、通常使用の妨げを最小限に抑えることができる。
ヒータ線3がコンクリート板2の下面から50mm以内の深さ距離に埋設されていると、ヒータ線3から発せられる熱エネルギーを既設コンクリート8に伝達し易くなるので、既設コンクリート8を早期に所定温度まで加熱するには有利になる。
この実施形態では、コンクリート板2の上面に把手5が突設されているので、作業者は、この把手5を掴んでコンクリート板2の移動や配置作業を行なうことができ、作業効率が向上する。或いは、把手5に吊りロープを係止してクレーン等を用いてコンクリート板2を移動等させることもできる。
ヒータ線3が埋設された1枚のコンクリート板2は、1人〜2人の作業者の人力で移動できることが望ましいので、コンクリート板2の大きさおよび重さは上述した範囲内でより小さくすることが好ましい。
1 加熱装置
2 コンクリート板
3 ヒータ線
3a 接続端部
4 断熱材
5 把手
6 熱供給源
7 既設コンクリート構造物
8 既設コンクリート
8a 床部
8b 柱部
8c 梁部
8d 壁部
8e 断熱材
9 カプラー
10 新設コンクリート構造物
11 新設コンクリート
12 金属製チューブ内蔵のPCケーブル
13 機械式鉄筋継手
14 鉄筋
15 床板
C コンクリート材
G グラウト材

Claims (8)

  1. 下面を既設コンクリートの表面に接触させてその既設コンクリートに載置されるコンクリート板と、このコンクリート板に埋設されるヒータ線と、前記コンクリート板の少なくとも上面を覆う断熱材とを備えたことを特徴とする既設コンクリートの加熱装置。
  2. 前記ヒータ線が前記コンクリート板の下面から50mm以内の深さ距離に埋設されている請求項1に記載の既設コンクリートの加熱装置。
  3. 前記コンクリート板の厚さが50mm以上200mm以下、長さが300mm以上1500mm以下である請求項1または2に記載の既設コンクリートの加熱装置。
  4. 前記ヒータ線が埋設された前記コンクリート板の重量が10kg以上120kg以下である請求項1〜3のいずかに記載の既設コンクリートの加熱装置。
  5. 前記コンクリート板の上面に把手が突設された請求項1〜4のいずかに記載の既設コンクリートの加熱装置。
  6. 前記ヒータ線が電熱線である請求項1〜5のいずれかに記載の既設コンクリートの加熱装置。
  7. 前記ヒータ線が加熱流体を流通させる流体用パイプである請求項1〜5のいずれかに記載の既設コンクリートの加熱装置。
  8. 前記ヒータ線の接続端部が前記コンクリート板の側面に設けられていて、複数の前記コンクリート板を互いの前記側面を対向させて隣接配置した際に、互いのコンクリート板に埋設される前記ヒータ線どうしが前記接続端部を介して連結される構成にした請求項1〜7のいずれかに記載の既設コンクリートの加熱装置。
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