JP3191342B2 - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JP3191342B2
JP3191342B2 JP25891691A JP25891691A JP3191342B2 JP 3191342 B2 JP3191342 B2 JP 3191342B2 JP 25891691 A JP25891691 A JP 25891691A JP 25891691 A JP25891691 A JP 25891691A JP 3191342 B2 JP3191342 B2 JP 3191342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル化された画像
信号の高能率化に用いる符号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号のデジタル化にともなっ
て高能率符号化技術が重要になってきている。高能率符
号化の有効な手段として、直交変換符号化が代表的であ
り、最近よく使用され始めている。直交変換とは入力さ
れる時系列信号を直交する成分(例えば周波数成分)に
変換するもので、フーリエ変換、離散コサイン変換(以
下DCTと略す)、アダマール変換等が有名である。特
にDCTは画像情報に適した直交変換として注目されて
いる。この符号化装置としては、特願平2−20860
5号に記されている。
【0003】以下、従来の符号化装置について図面を用
いて説明する。図4は、従来の符号化装置の構成を示す
ブロック図である。図4の100は小ブロック化部、1
01は大ブロック化図、102は直交変換器、103は
データ量見積部、104は量子化器決定部、105はデ
ータバッファ、106は量子化部、107は可変長符号
化器、108は伝送部である。
【0004】小ブロック化部100は入力された画像信
号を水平8画素・垂直8画素の合計64画素の標本値か
らなる小ブロック(この小ブロックが以降の信号処理の
最小単位となる)に分割する。各小ブロックは大ブロッ
ク化部101で30個の小ブロックの集合毎に1つの大
ブロックにまとめられる。図4は大ブロック化部の構成
図で、109は輝度(Y)信号入力部、110は色差信
号R−Y(CR)入力部、111は色差信号B−Y
(CB)入力部、112はフレームメモリ、113はア
ドレスコントローラである。輝度(Y)信号入力部10
9、色差信号R−Y(CR)入力部110、色差信号B−
Y(CB)入力部111より入力される小ブロック毎の
標本値はフレームメモリ112に一度蓄積された後、ア
ドレスコントローラ113に従って30個の小ブロック
からなる大ブロック毎に直交変換器102に出力され
る。
【0005】ここで図6の斜線で示されるブロックが小
ブロックを示しており、画面上のさまざまな位置のこの
小ブロックをシャフリングするように30個集めて1つ
の大ブロック(以下ビデオセグメントという)を構成す
る。このようにシャフリングすることによって画面上の
情報量が分散されるため、各ビデオセグメントに含まれ
る情報量は大体等しくなる。従って画面上で場所によっ
て情報量に偏りがある場合にも効率よく圧縮できるよう
になっている。
【0006】直交変換器102は、入力される小ブロッ
ク化された標本値をその単位毎にディスクリート・コサ
イン変換(DCT)によって2次元の直交変換を行う。
この直交変換器102では、まず小ブロックの水平方向
にDCTされ、次に水平方向にDCTされた直交成分
は、直交変換器102に内蔵された水平垂直並べ換え部
(不図示)で垂直方向に並べ換えられた後垂直方向にD
CTされる。このようにして2次元DCTされた小ブロ
ック(以下DCTブロックという)毎の直交成分は、水
平方向,垂直方向共に低減を表す直交成分から順番にバ
ッファ105及びデータ量見積部103にビデオセグメ
ント単位で入力される。
【0007】データ見積部103では、そこで予め準備
された16個の量子化器に対するDCTブロック単位で
の可変長符号化後のデータ量が計算され、その結果に基
づいて量子化器決定部104で、すべてのDCTブロッ
クのデータ量の合計が伝送可能な総データ量を越えない
ようなDCTブロック毎の量子化器が決定される。同時
にバッファ105に入力された直交成分は量子化器が決
定されるまで遅延させられる。バッファ105から出力
される直交成分は量子化部106で量子化器決定部10
4によって決定(選択)される量子化器を用いて量子化
される。ところで、一般に人間の視覚は低域成分の歪み
に敏感で、高域成分の歪みには鈍感であるため、高域成
分ほど量子化幅の大きな量子化を行うことによって、視
覚上劣化を小さくしながら圧縮率を改善することが可能
になる。このため、16種類の量子化器からなる量子化
部106では、図7(a)に示すように(8×8)DC
Tブロックの直交成分をDC成分(斜線の部分)を除い
てAC成分4つの帯域(図中の番号は各帯域の番号を示
す)に分割し、16の量子化器におけるこの帯域と量子
化とに一定の関係を持たせている。その帯域と量子化の
関係を(表1)に示す。
【0008】
【表1】
【0009】(表1)において、縦方向が量子化器のN
o.(量子化No.)を、横方向が4つの帯域を示して
いる。即ち、それぞれの量子化器は図7(a)に示す4
つの帯域に対する量子化の組み合わせで構成されること
を示しており、表中の分数は量子化器と帯域に対する量
子化で実行される乗算の乗数を示している。また、DC
T後のこれらのAC成分は同図(b)に示す番号順にジ
グザグに量子化がなされ、順に出力される。
【0010】次に量子化部106で量子化されたデータ
は可変長符号化器107で可変長符号化された後、伝送
部108を介して出力される。
【0011】図7はビデオセグメント化されたDCTブ
ロックの伝送順番を示している。各DCTブロックは図
に示すDCTNo.順即ち、 Y→Y→CR→Y→Y→CB→Y→Y→CR→Y→Y→CB
… (ここで、Y:輝度信号のDCTブロック、CR:R−
Y信号のDCTブロック、CB:B−Y信号のDCTブ
ロックである。)の順に伝送される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された符号化装置では、上にも述べたが1ビデオ
セグメントの伝送可能なデータ量に制限があり、そのデ
ータ量は入力される画像に依存する。従って、DCTに
よる圧縮に加え、更に直交成分データを伝送可能なデー
タ量に量子化によって圧縮する必要がある。この時、伝
送効率を可能な限り上げる必要があり、このため従来装
置では表1で示した16種類の量子化を行った場合の1
ビデオセグメントの可変長符号化後の総データ量を各量
子化器毎にすべて求め、その中から伝送可能なデータ量
を与える量子化器のうち、最大のデータ量を与える量子
化器を選択する。この動作を行うのがデータ量見積部1
03と量子化器選択部104である。この量子化器の選
択過程について以下説明する。
【0013】図9はデータ量見積部103と量子化器選
択部104の詳細ブロック図で、データ量見積部103
は量子化器114,符号長テーブル115,加算回路1
16,117,メモリ118,アドレスコントローラ1
19から構成され、量子化器選択部104は比較器12
0,メモリ118,アドレスコントローラ119から構
成される。(メモリ118とアドレスコントローラ11
9は共通ブロックである。)直交変換器102でDCT
された直交成分データはまず量子化器114に入力さ
れ、そこで入力データは(表1)に従って16通りの量
子化を行い、それぞれの量子化データを符号長テーブル
115に並列に出力する。符号長テーブル115はそれ
ぞれの量子化データに対する可変長符号化したときの符
号長(データ量)が参照できるようになっており、従っ
て量子化データが入力される毎にそれに対する符号長が
加算回路116に出力される。加算回路116ではそれ
ぞれの量子化に対して1DCTブロックの符号長を累積
加算し、1DCTブロックのそれぞれのデータ量の合計
値を加算回路117に出力する。加算回路117は1D
CTブロック毎にデータ量を入力して各量子化における
1ビデオセグメントの総データ量を計算し、その結果を
メモリ118に出力する。メモリ118はアドレスコン
トローラ119の制御によってそれぞれの量子化に対応
した16のアドレスに1ビデオセグメントのそれぞれの
総データ量をメモリする。このように1ビデオセグメン
トのデータ量見積(計算)が終了すると、アドレスコン
トローラ119はメモリ118を読みだしモードにし、
アドレスを量子化No.0に対応する値にし、量子化N
o.のデータ量を比較器120に出力する。比較器12
0はこの入力値と伝送可能なデータ量の最大値(CD)
とを比較し、CDの方が大きければアドレスコントロー
ラ119を動作させて、メモリ118のアドレスを1つ
アップさせ、量子化No.1に対応するデータ量をメモ
リ118から比較器120に出力する。再び比較器12
0はこの入力値とCDとを比較し、CDの方が大きけれ
ばアドレスコントローラ119を先と同様動作させる。
このように各量子化No.に対応したデータ量とCDを
次々比較していく。比較器120はメモリ118からの
入力値がCDを越えたら、この時の1つ前の量子化N
o.を比較器120内のレジスタに蓄え、量子化部10
6に出力する。と同時にアドレスコントローラ119の
動作を停止し、アドレスの変化を禁止する。量子化部1
06はこの比較器120から出力される量子化No.に
対応する量子化器によって、バッファによって遅延させ
られたこのビデオセグメントのデータを量子化する。
【0014】しかしながら、上記の構成では、データ量
見積即ち1ビデオセグメントの各量子化におけるデータ
量を全て計算した後に量子化器の選択を行っているた
め、これに要する時間は、データ量計算の時間に加えて
量子化器の選択時間が付加されることになる。これは画
像入力からデータ処理の終了する(記録装置ではデータ
が記録媒体に記録されるまで)までの時間がより延びる
即ちリアルタイム性が損なわれる方向になるという問題
を有し、さらにバッファ105には一般的にFIFOが
使われるが遅延量が増えるためその容量が増え、その分
IC化の際回路規模が増加するという問題をも有してい
る。
【0015】本発明は懸かる点に鑑み、従来に比べ量子
化器選択までの時間を短縮するためにデータ量計算が終
了すると同時に量子化器が選択される符号化装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号の標
本値を集めてm×nの画素毎にブロック化するブロック
化手段と、前記ブロック毎に直交変換を行う直交変換手
段と、M個(M:正の整数)の前記ブロックを集めてグ
ループ化を行うグループ化手段と、前記直交変換後に得
られる前記ブロック内のデータを複数の帯域に分割し、
その帯域に応じた量子化ステップの割り当てが異なるL
通り(L:正の整数)の量子化手段と、前記ブロックの
前記直交変換後のデータをそれぞれL通りの前記量子化
手段で量子化したデータの符号化後のデータ量N
j (i)(j:前記各量子化手段に対応した値で値が増
えるほど前記符号化後のデータ量が増加するよう前記量
子化手段は構成される、i:前記グループ化手段で集め
られたM個の前記ブロックの個々に対応づけた値、i=
0,1,2,… ,M−1、j=0,1,2,… ,L−
1)を計算するブロックデータ量計算手段と、前記j毎
に前記データ量N j (i)をi=0番目の前記ブロック
の前記データ量N j (0)からi=M−1番目の前記ブ
ロックのデータ量N j (M−1)までi=i+1の順に
下記数式による累積加算を、 前記各i毎にj=0からj=L−1まで行った後iを更
新(i=i+1:iの初期値は0)して行うよう構成し
た累積加算手段と、前記累積加算手段の前記数式による
加算の度に加算結果が所定値を越えたどうかを判定する
判定手段と、前記判定手段の手段の出力によって前記加
算結果が前記所定値を越えていないと判断される間は前
記jの値を0から更新(j=j+1、終値はL−1)
し、前記所定値を越えているときはには、前記更新前に
保持していた前記jの値を引き続き保持する記憶手段
、前記累積加算手段による全てのi、jについての前
記数式の累積加算終了後、前記記憶手段に保持されたj
の値に基づいた前記量子化手段で前記ブロックのデータ
を量子化する手段を有したものである。
【0017】
【作用】本発明は、上記した構成により、加算手段によ
り各量子化器に対応した累積加算毎に、記憶手段は判定
手段によってその加算結果が伝送可能な最大のデータ量
に相当する所定値を越えなければ、今加算を終えた量子
化器に対応するjの値を記憶し、所定値を越えていれ
ば、今記憶しているjの値を保持する。この動作を繰り
返し、グループの各量子化器に対応する全てのデータ量
計算を終えたときの記憶手段の値で、実際に出力データ
を符号化する量子化器を選択する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0019】図1および2は本発明の一実施例における
符号化装置のデータ量見積部及び量子化器決定部のブロ
ック図である。本実施例において、このデータ量見積部
及び量子化器決定部以外は上記した従来装置とほぼ同一
であるので、以下及び同一機能のブロックは同一番号を
付して説明は省略する。
【0020】図1および2において、1は入力データに
対して×1/16,×1/8,×1/4,×1/2,×
1の乗算を施す量子化器、2は(表1)の16種類の量
子化を実現するために量子化器1の出力を組み合わせる
ためのセレクタ、3は入力されるクロック(CLOC
K)を基に図6に示した帯域(エリア)を判別するエリ
アカウンタ、4−1から4−16はセレクタの16組の
出力がそれぞれに接続され、量子化値を可変長符号に変
換したときの1DCTブロック分のデータ量を符号長テ
ーブルを基に累積加算する累積加算器、5−1から5−
16は累積加算器4−1〜4−16で計算される1DC
Tブロック分のデータ量をラッチするレジスタ、6はレ
ジスタ5−1〜5−16の出力を切り替えるセレクタ、
7は1ビデオセグメント分のデータ量を計算する加算
器、8は加算器7の出力をラッチするレジスタ、9は加
算器7で計算されレジスタ8を介して出力される16種
類の各量子化No.毎の加算データ量を記憶するメモ
リ、10はメモリ9の出力をラッチするレジスタ、11
はメモリ9をコントロールするために読みだし/書き込
み信号及びアドレス信号を発生するメモリコントロー
ラ、12はメモリコントローラ11から出力されるアド
レスをシフトするアドレスシフター、13はメモリコン
トロール11のアドレス出力とアドレスシフター12の
出力を切り替え、後で述べるR/Wパルスが‘L’の期
間は端子(ア)に‘H’の期間は端子(イ)に接続され
るスイッチ(以下SWと記す)、14はSW13の出力
をラッチするレジスタ、15はアドレスシフターの出力
を記憶するアドレスメモリレジスタである。
【0021】図3は本実施例の動作を説明するためのタ
イムチャートである。aは本システムのクロック(CL
OCK)、bはレジスタ5−1〜5−16の出力である
1DCTブロック分のデータ量Nj(i)、cはメモリ
コントローラ11から出力されるアドレス信号(以下ア
ドレス(1)という)、dはこのアドレス1(c)をア
ドレスシフター12で2CLOCKシフト(遅延)した
アドレス信号(以下アドレス(2)という)、eはCL
OCKの倍の周期信号でメモリ9の読み出し(R)/書
き込み(W)を制御するR/Wパルス、fはセレクタ6
の出力、gはレジスタ14の出力でメモリ9のR/Wア
ドレスを与えるメモリアドレス信号、hはレジスタ10
の出力信号、iは加算器7の出力信号、jはレジスタ8
の出力信号、kはメモリ9のそれぞれのアドレスのライ
ト信号(R/Wパルスの立ち上がりエッジでメモリに書
き込まれる)直後の内容の更新を示す、lは加算器7が
所定値を越えたときに発生するキャリー信号、mはアド
レスメモリレジスタ15の出力信号である。
【0022】以上のように構成された本実施例について
以下図面を参照しながら説明する。直交変換器102に
よってDCTされたデータは1ビデオセグメント単位で
図8で示したDCTブロックの順で量子化記1に入力さ
れる。量子化器1では入力されるDCTブロックの各直
交成分の内AC成分を周知の技術で1/16,1/8,
1/4,1/2,1に量子化を行い、この5つの量子化
値をセレクタ2に出力する。セレクタ2は5種類の量子
化値と帯域を判別するエリアカウンタ3によって、(表
1)に示す16種類の量子化を実現する。即ち、エリア
カウンタ3の出力が帯域1を示しているとき、累積加算
器4−1〜4−4に×1/8の乗算がされたデータが、
累積加算器4−5〜4−8に×1/4の乗算がされたデ
ータが、累積加算器4−9〜4−12に×1/2の乗算
がされたデータが、累積加算器4−13〜4−16に×
1の乗算がされたデータがそれぞれ入力され、帯域2を
示しているときは、累積加算器4−1に×1/16の乗
算がされたデータが、累積加算器4−2〜4−5に×1
/8の乗算がされたデータが、累積加算器4−6〜4−
9に×1/4の乗算がされたデータが、累積加算器4−
10〜4−13に×1/2の乗算がされたデータが、累
積加算器4−14〜4−16に×1の乗算がされたデー
タがそれぞれ入力される。帯域3,4の場合もセレクタ
2の同様な動作によって、(表1)の量子化が実現され
る。ところで、エリアカウンタ3はDCTブロックの先
頭データ(1CLOCK毎にデータが更新される)か
ら、入力するCLOCK(a)の数を数え、図7からわ
かるようにCLOCKの数が1〜5(DC成分の位置は
0番目のCLOCKとする)のときは帯域1、6〜20
のときは帯域2、21〜42のときは帯域3、43〜6
3のときは帯域4を示す2ビットの信号(‘00’=帯
域1、‘01’=帯域2、‘10’=帯域3、‘11’
=帯域4)を発生させ、この信号をセレクタ2に出力す
る。
【0023】累積加算器4−1〜4−16は(表1)の
量子化No.に対応する1DCTブロックの可変長符号
化後のデータ量を計算するもので、まず入力される量子
化されたデータ(量子化値)列を不図示の符号長テーブ
ルを参照することにより周知の2次元ハフマンによる可
変長符号化したときのデータ量(符号長)に変換する。
次にそのデータ量次々に累積加算(当然のことながら、
DCTブロックが変わる毎にこの加算の初期値は0にリ
セットされる)し、レジスタ5−1〜5−16に出力す
る。ここで、レジスタ5−1〜5−16の順に量子化N
o.0〜15に対応している。レジスタ5−1〜5−1
6は1DCTブロック分のデータ量の加算が終了する
と、その加算値のラッチを行い、次のDCTブロックの
加算が終了するまでその値を記憶しておく。このレジス
タ5−1〜5−16の出力を図1,2および3に示すよ
うにNj(i)で表す。jは量子化No.をiはDCT
No.を示す。例えばレジスタ5−3のDCTNo.3
に対応する出力は、このレジスタは量子化No.2に対
応するのでN2(3)となる。
【0024】次に各量子化No.における1ビデオセグ
メント分のデータ量の求め方について説明する。今、図
3に示したようにt=t0でi番目のDCTブロックの
データ量が計算されレジスタ群5−1〜5−16にラッ
チされると、メモリコントローラ11はアドレス(1)
の値(16進数で表現する)を‘0’に初期設定する。
セレクタ6はこの値をデコードしN0(i)を選択し
て、R/Wパルス(e)の‘H’の期間のCLOCKの
立ち上がりエッジ(t=t2)のタイミングで図1
(f)に示すような加算器7に出力する。一方、R/W
パルス(e)が‘L’の期間、端子(ア)が選択される
SW13を介してアドレス(1)の値‘O’が次のCL
OCKの立ち上がりエッジ(t=t1)でレジスタ14に
ラッチされる(図3(g))。レジスタ14の出力
(g)はメモリ9のアドレスであり、またこの時R/W
パルス(e)は‘H’(読み出しモード)であるので、
アドレスOの内容が読み出され、その値は次のCLOC
K(a)の立ち上がりエッジ(t=t2)でレジスタ1
0にラッチされる(図2(h))。この値は量子化N
o.0のi−1番目までのデータ量の合計即ち、
【0025】
【数1】
【0026】である。このレジスタの出力(h)は加算
器7に入力される。加算器7ではセレクタ6の出力
(f)であるNo(i)に(数1)を加え、i番目のD
CTブロックまでのデータ量を計算する。この計算結果
はR/Wパルス(e)の‘H’の期間のCLOCKの立
ち上がりエッジ(t=t4)のタイミングで図3(i)
に示すようにレジスタ8にラッチされる(図3
(j))。また、加算器7は上記の加算毎にその結果と
伝送可能な1ビデオセグメント分の総データ量(CD)
と比較を行い、加算結果がCDを越えておればキャリー
信号(l)を発生させる。
【0027】上記加算結果はレジスタ8を介してメモリ
9に書き込まれるのであるがこの時の動作について次に
説明する。アドレスシフター12はメモリコントローラ
11の出力であるアドレス(1)(c)が入力される
と、R/Wパルス(e)の‘H’の期間のCLOCKの
立ち上がりエッジのタイミングで図3(d)に示すよう
にラッチする。即ち、アドレス(1)(C)を2CLO
CKシフトし、アドレス(2)(d)を出力する。従っ
てアドレス値‘O’はt2〜t4の期間アドレスシフター
12から出力される。このアドレス(2)(d)はSW
13の端子(イ)に送られ、R/Wパルス(e)の
‘H’の期間選択されて、次のCLOCK(a)の立ち
上がりエッジでレジスタ14にラッチされる。このアド
レス(2)(d)の値‘O’は、t=t4のタイミング
でラッチされ(図3(g))、またこの時R/Wパルス
(e)が‘L’のためメモリ9は書き込みモードとな
り、メモリ9のアドレス0にレジスタ8の内容、即ちレ
ジスタ8にラッチされている量子化No.0のi番目の
DCTブロックまでのデータ量の合計がR/Wパルス
(e)の立ち上がりエッジのタイミング(t=t5)で
メモリ9に書き込まれ、量子化No.0に対するデータ
量の合計値が更新される(図3(k))。またこの時、
図3に示すようにアドレスメモリレジスタ15は加算器
7の加算結果によってキャリー(l)が発生(‘H’レ
ベルの信号)しなければ、アドレスシフター12の出力
(アドレス(2)(d))をt=t4のタイミングでラ
ッチする。
【0028】メモリコントローラ11は、次の量子化N
o.1に対応したデータ量を計算するために、アドレス
0の内容が読み出されレジスタ10にラッチされるタイ
ミング(t=t2)で次のアドレス値に‘1’を出力す
る。以下上記したと同様のタイミングでセレクタ6のN
1(i)の出力(t=t4)、メモリ9からのデータの読
み出しとレジスタ10でのラッチ、加算器7での加算
(t4〜t6)とレジスタ8でのラッチ(t=t6)、ア
ドレス1の内容の更新(t=t7)、アドレスメモリレジ
スタ15の更新(t=t6)が行われる。以上の動作
を、メモリコントローラ11の出力アドレス(1)の値
を図3(c)のように2CLOCK周期で更新する毎に
繰り返し、各量子化No.に対応するi番目までのデー
タ量の合計を計算し、メモリ9の内容を更新していく。
それと同時に加算器7での加算結果がどの量子化No.
までCDを越えないかをキャリー信号(l)で監視す
る。即ち、上記下ようにキャリー(l)が発生しなけれ
ば、アドレスメモリレジスタ15はアドレスシフター1
2の出力アドレス(2)(d)をラッチして記憶し、加
算結果がCDを越えキャリー(l)が発生するとそのと
きの量子化No.に対応するアドレス(2)(d)の値
はラッチせず、前の値をホールドする。このアドレスメ
モリレジスタ15のキャリー(l)信号が‘L’の時入
力信号を、‘H’の時自分自身の出力をCLOCK
(a)の立ち上がりエッジのタイミングでタッチするよ
うに構成されている。ここでセレクタ6の出力N
j(i)とアドレス(1)の値との対応を(表2)に示
す。
【0029】
【表2】
【0030】図3は、上記の動作によって各量子化N
o.に対応するi番目のDCTブロックまでのデータ量
の計算を行っているとき、量子化No.9以降の演算に
キャリー(l)が発生したことを示しており、従ってア
ドレスメモリレジスタ15には、量子化No.8の計算
以降、このDCTブロックの計算が終わるまでは値
‘8’がラッチされる。即ちこの値は、このDCTブロ
ックまでは、量子化No.8が伝送可能な最大データ量
であることを示している。そして、1ビデオセグメント
最後の30個目のDCTブロックの演算が終わった時点
のこのアドレスメモリレジスタ15の出力値が、量子化
部106で行う量子化No.に対応することになる。
【0031】
【表3】
【0032】(表3)は各量子化No.のDCTNo.
が更新されていく時のデータ量の変遷を示すもので、斜
線の部分がCDを越えた部分である。DCTNo.順に
矢印Bの方向に進み、各DCTブロック毎に矢印Aの方
向に順にデータ量を更新していく。アドレスメモリレジ
スタ15では、(表3)の例において、DCTNo.2
5の量子化No.12以降でCDを越えたので、この時
点で、値‘11’がラッチされ、同様にDCTNo.2
6では値‘10’が、DCTNo.27では値‘9’と
順に、その値がその時点のデータ量によって変化し、最
後のDCTNo.29の全ての計算が終了した時点では
値‘8’がラッチされる。
【0033】以上のように本実施例によれば、各量子化
No.に対応した1ビデオセグメントのデータ量の計算
が終了した時点で、量子化部106で行う量子化器(量
子化No.)の選択を終えることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、従来のように量子化器選択(決定)に要する
処理時間のため、画像入力からデータ処理の終了する
(記録装置ではデータが記録媒体に記録されるまで)ま
での時間がより延びる即ちリアルタイム性が損なわれる
問題点を解決できると同時にバッファの回路規模も抑え
ることが可能な符号化装置を提供することができ、その
効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の一実施例におけるデータ
量見積部及び量子化器決定部のブロック図
【図2】同実施例におけるデータ量見積部及び量子化器
決定部のブロック図
【図3】同実施例における動作を説明するためのタイミ
ングチャート
【図4】符号化装置全体を説明するためのブロック図
【図5】大ブロック化部の構成図
【図6】画像信号の1フレームとDCTブロックの関係
を示す模式図
【図7】DCTされた成分の帯域、及び直交変換器から
のデータの出力順を示す模式図
【図8】ビデオセグメント化されたDCTブロックの伝
送順番を示す模式図
【図9】従来装置のデータ量見積部と量子化器選択部の
ブロック図
【符号の説明】
1 量子化器 3 エリアカウンタ 4 累積加算器 7 加算器 9 メモリ 11 メモリコントローラ 12 アドレスシフター 15 アドレスメモリレジスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−166887(JP,A) NIKLAUS WIRTH著,野下 浩平(他2名)訳,「系統的プログラミ ング入門」第2版,近代科学社,昭和57 年2月1日,p.99 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419 H03M 7/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の標本値を集めてm×nの画素
    毎にブロック化するブロック化手段と、前記ブロック毎
    に直交変換を行う直交変換手段と、M個(M:正の整
    数)の前記ブロックを集めてグループ化を行うグループ
    化手段と、前記直交変換後に得られる前記ブロック内の
    データを複数の帯域に分割し、その帯域に応じた量子化
    ステップの割り当てが異なるL通り(L:正の整数)の
    量子化手段と、前記ブロックの前記直交変換後のデータ
    をそれぞれL通りの前記量子化手段で量子化したデータ
    の符号化後のデータ量Nj(i)(j:前記各量子化手
    段に対応した値で値が増えるほど前記符号化後のデータ
    量が増加するよう前記量子化手段は構成される、i:前
    記グループ化手段で集められたM個の前記ブロックの個
    々に対応づけた値、i=0,1,2,…,M−1、j=
    0,1,2,…,L−1)を計算するブロックデータ量
    計算手段と、前記j毎に前記データ量N j (i)をi=
    0番目の前記ブロックの前記データ量N j (0)からi
    =M−1番目の前記ブロックのデータ量N j (M−1)
    までi=i+1の順に数式 による累積加算を、前記各i毎にj=0からj=L−1
    まで行った後iを更新(i=i+1、iの初期値は0)
    して行うよう構成した累積加算手段と、前記累積加算手
    段の前記数式による加算の度に加算結果が所定値を越え
    たかどうかを判定する判定手段と、前記判定手段の手段
    の出力によって前記加算結果が前記所定値を越えていな
    いと判断される間は前記jの値を0から更新(j=j+
    1、終値はL−1)し、前記所定値を越えているときに
    は、前記更新前に保持していた前記jの値を引き続き保
    持する記憶手段と、前記累積加算手段による全てのi、
    jについての前記数式の累積加算終了後、前記記憶手段
    に保持されたjの値に基づいた前記量子化手段で前記ブ
    ロックのデータを量子化する手段を有したことを特徴と
    した符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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NIKLAUS WIRTH著,野下浩平(他2名)訳,「系統的プログラミング入門」第2版,近代科学社,昭和57年2月1日,p.99

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