JP3044877B2 - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JP3044877B2
JP3044877B2 JP28966791A JP28966791A JP3044877B2 JP 3044877 B2 JP3044877 B2 JP 3044877B2 JP 28966791 A JP28966791 A JP 28966791A JP 28966791 A JP28966791 A JP 28966791A JP 3044877 B2 JP3044877 B2 JP 3044877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル化された画像
信号の高能率化に用いる符号化装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号のデジタル化にともなっ
て高能率符号化技術が重要になってきている。高能率符
号化の有効な手段として、直交変換符号化が代表的であ
り、最近よく使用され始めている。直交変換とは入力さ
れる時系列信号を直交する成分(例えば周波数成分)に
変換するもので、フーリエ変換,離散コサイン変換(以
下DCTと略す),アダマール変換等が有名である。特
にDCTは画像情報に適した直交変換として注目されて
いる。
【0003】この符号化装置としては、特願平2−20
8605号に記されている。この符号化装置の構成は図
4のブロック図で示される。同図の100は小ブロック
化部、101は大ブロック化部、102は直交変換器、
103はデータ量見積部、104は量子化器決定部、1
05はデータバッファ、106は量子化部、107は可
変長符号化器、108は伝送部である。
【0004】小ブロック化部100は入力された画像信
号を水平8画素・垂直8画素の合計64画素の標本値か
らなる小ブロック(この小ブロックが以降の信号処理の
最小単位となる)に分割する。各小ブロックは大ブロッ
ク化部101で30個の小ブロックの集合毎に1つの大
ブロックにまとめられる。図5は大ブロック化部の構成
図で、109は輝度(Y)信号入力部、110は色差信
号R−Y(CR)入力部、111は色差信号B−Y
(CB)入力部、112はフレームメモリ、113はア
ドレスコントローラである。輝度(Y)信号入力部10
9,色差信号R−Y(CR)入力部110,色差信号B
−Y(CB)入力部111より入力される小ブロック毎
の標本値はフレームメモリ112に一度蓄積された後、
アドレスコントローラ113に従って30個の小ブロッ
クからなる大ブロック毎に直交変換器102に出力され
る。
【0005】ここで図6の斜線で示されるブロックが小
ブロックを示しており、画面上のさまざまな位置のこの
小ブロックをシャフリングするように30個集めて1つ
の大ブロック(以下ビデオセグメントという)を構成す
る。このようにシャフリングすることによって画面上の
情報量が分散されるため、各ビデオセグメントに含まれ
る情報量は大体等しくなる。従って画面上で場所によっ
て情報量に偏りがある場合にも効率よく圧縮出来るよう
になっている。
【0006】直交変換器102は、入力される小ブロッ
ク化された標本値をその単位毎にディスクリート・コサ
イン変換(DCT)によって2次元の直交変換を行う。
この直交変換器102では、まず小ブロックの水平方向
にDCTされ、次に水平方向にDCTされた直交成分
は、直交変換器102に内蔵された水平垂直並べ換え部
(不図示)で垂直方向に並べ換えられた後垂直方向にD
CTされる。このようにして2次元DCTされた小ブロ
ック(以下DCTブロックという)毎の直交成分は、水
平方向,垂直方向共に低域を表す直交成分から順番にバ
ッファ105及びデータ量見積部103にビデオセグメ
ント単位で入力される。
【0007】データ見積部103では、そこで予め準備
された16個の量子化器に対するDCTブロック単位で
の可変長符号化後のデータ量が計算され、その結果に基
づいて量子化器決定部104で、すべてのDCTブロッ
クのデータ量の合計が伝送可能な総データ量を越えない
ようなDCTブロック毎の量子化器が決定される。同時
にバッファ105に入力された直交成分は量子化器が決
定されるまで遅延させられる。バッファ105から出力
される直交成分は量子化部106で量子化器決定部10
4によって決定(選択)される量子化器を用いて量子化
される。ところで、一般に人間の視覚は低域成分の歪に
敏感で、高域成分の歪には鈍感であるため、高域成分ほ
ど量子化幅の大きな量子化を行うことによって、視覚上
劣化を小さくしながら圧縮率を改善することが可能にな
る。このため、16種類の量子化器からなる量子化部1
06では、図7(a)に示すように(8×8)DCTブ
ロックの直交成分をDC成分(斜線の部分)を除いてA
C成分を4つの帯域(図中の番号は各帯域の番号を示
す)に分割し、16の量子化器におけるこの帯域と量子
化とに一定の関係を持たせている。その帯域と量子化の
関係を(表1)に示す。
【0008】
【表1】
【0009】(表1)において、縦方向が量子化器のN
o.(量子化No.)を、横方向が4つの帯域を示してい
る。即ち、それぞれの量子化器は図7(a)に示す4つ
の帯域に対する量子化の組み合わせで構成されることを
示しており、表中の分数は量子化器と帯域に対する量子
化で実行される乗算の乗数を示している。また、DCT
後のこれらのAC成分は同図(b)に示す番号順にジグ
ザグに量子化がなされ、順に出力される。
【0010】次に量子化部106で量子化されたデータ
は可変長符号化器107で周知の2次元ハフマンによる
可変長符号化(ゼロランレングスとそれに続く0ない
値によって符号化する)された後、伝送部108を介し
て出力される。
【0011】図8はビデオセグメント化されたDCTブ
ロックの伝送順番を示している。各DCTブロックは図
に示すDCTNo.順即ち、 Y→Y→CR→Y→Y→CB→Y→Y→CR→Y→Y→CB…… (ここで、Y:輝度信号のDCTブロック、CR:R−
Y信号のDCTブロック、CB:B−Y信号のDCTブ
ロックである。)の順に伝送される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された符号化装置では、上にも述べたが1ビデオ
セグメントの伝送可能なデータ量に制限があり、そのデ
ータ量は入力される画像に依存する。従って、DCTに
よる圧縮に加え、更に直交成分データを伝送可能なデー
タ量に量子化によって圧縮する必要がある。この時、伝
送効率を可能な限り上げる必要があり、このため従来装
置では(表1)で示した16種類の量子化を行った場合
の1ビデオセグメントの可変長符号化後の総データ量を
各量子化器毎に求め、その中から伝送可能なデータ量を
与える量子化器のうち、最大のデータ量を与える量子化
器を選択する。この動作を行うのがデータ量見積部10
3と量子化器選択部104である。この量子化器の選択
過程について以下説明する。
【0013】図9はデータ量見積部103と量子化器選
択部104の詳細ブロック図で、データ量見積部103
は量子化回路114,符号長テーブル115,加算回路
116,セレクタ117,加算回路118,メモリ11
9,メモリコントロール回路120から構成され、量子
化器選択部104は比較器121,メモリ119,メモ
リコントロール回路120,アドレスメモリレジスタ1
22から構成される(メモリ119とメモリコントロー
ル回路120は共通ブロックである。)。
【0014】直交変換器102でDCTされた直交成分
データはまず量子化回路114に入力され、そこで入力
データは(表1)に従って16通りの量子化(それぞれ
の量子化を(表1)に示すように以下量子化No.とい
う)を行い、それぞれの量子化データを符号長テーブル
115に並列に出力する。符号長テーブル115はそれ
ぞれの量子化データに対する可変長符号化したときの符
号長(データ量)が参照できるようになっており、従っ
て量子化データが入力される毎にそれに対する符号長が
加算回路116に出力される。加算回路116ではそれ
ぞれの量子化に対して1DCTブロックの符号長を累積
加算し、1DCTブロックのそれぞれのデータ量の合計
値Nj(i)(i:DCTブロックNo.、0≦i≦29、
j:量子化No.、0≦j≦15)をセレクタ117に出
力する。セレクタ117は、DCTブロック毎にデータ
量Nj(i)が計算されると、順次切り換えて量子化No.
0に相当するN0(i)から順に量子化No.15に相当す
るN15(i)を加算回路118に出力する。このDCT
No.毎に演算されるNj(i)をもとにメモリコントロー
ル回路120は加算回路118とメモリ119によって
逐次量子化No.毎のデータ量計算を行う。その計算過程
を(表2)に示す。
【0015】
【表2】
【0016】(表2)において矢印Aはセレクタ117
の切り変わる即ち計算される量子化No.の順番を、矢印
Bはデータ量見積部103に入力されるDCTNo.の順
を示しており、それぞれの表の値は各量子化No.が、ま
たDCTNo.が更新されていく時のデータ量の変遷を示
している(DCTNo.29の縦の欄がそれぞれの量子化N
o.に対する最終のデータ量の合計である)。
【0017】加算回路118は、
【0018】
【数1】
【0019】の計算をするわけであるが、その出力はそ
れぞれの演算毎に結果を記憶するメモリ119に出力す
ると同時に、比較回路121にも出力する。比較回路1
21は、入力される上記の演算結果毎に伝送可能な1ビ
デオセグメント分の総データ量(CD)と比較を行い、
その結果がCDを越えていなければアドレスメモリレジ
スタ122を駆動して、そのときのメモリコントロール
回路120の出力するアドレス値(即ちこの時のメモリ
119のアドレス)を記憶させる。このアドレス値は0
〜15(10進数)の値をとり量子化No.に対応させて
いる。演算結果がCDを越えておれば、比較回路121
はアドレスメモリレジスタ122に値の更新はさせず、
以前の内容を保持させる。(表2)の例において、DC
TNo.25までの各量子化No.についての上記演算を行っ
ているとき、量子化No.12でデータ量がCDを越えた
とすると、アドレスレジスタ122には値11が保持さ
れ、量子化No.12よりもデータ量の多くなるこれ以降
の演算では、このアドレスレジスタ122の値は更新さ
れない。同様の動作が繰り返され、アドレスレジスタ1
22には、次のDCTNo.26では10が、DCTNo.2
7では9が、DCTNo.28では8が、最後のDCTブ
ロックであるDCTNo.29では8が記憶される。この
ようにして、最後のDCTブロックの演算が終了した時
点で、伝送可能な総データ量CDを越えない最大の量子
化No.(量子化器)が選択されることになる。
【0020】ここで、1DCTブロックの最大のデータ
量(量子化No.15で起こる)は、ゼロランが無く、即
ち全て0でないAC成分の値が63個続いた時で、かつ
その値に対する1符号長の割当ビット数が最大符号ビッ
ト数をとるときである。例えば最大符号ビットが16ビ
ットであったとすると1DCTブロックの最大データ量
は、16×63=1008ビットで、この場合1DCT
ブロック当たりのデータ量を表すNj(i)は10ビッ
ト必要であり、更に1ビデオセグメント(30DCTブ
ロック)の最大データ量は、その30倍で30240ビ
ットとなる(従ってデータ量を表すビット数としては1
5ビット必要)。
【0021】ところで、上記従来装置では、加算回路1
18では全ての量子化No.においてオーバーフローする
ことなく演算を行うため、実際の最大データ伝送量CD
が例えば2500程度(必要ビット数は12ビット)で
あっても、加算回路118,比較回路121,メモリ1
19は15ビットのデータに対応する必要がある。この
ことは加算回路118や比較回路121の演算処理に要
する時間の増大を促し、処理の高速化の弊害になってい
る。またこれら回路のIC化を考えたとき、ビット数が
多いことは、メモリ119の容量、加算回路118や比
較回路121の回路規模が増加するという問題点をも有
している。
【0022】本発明は懸かる点に鑑み、従来に比べ回路
規模も少なく、処理の高速化が図れるデータ量見積部,
量子化選択部を有した符号化装置を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号の標
本値を集めてm×nの画素毎にブロック化するブロック
化手段と、複数個の前記ブロックを集めてグループ化を
行うグループ化手段と、複数種類の量子化器を具備し前
記ブロックのデータをそれぞれの前記量子化器で量子化
したデータの符号化後のデータ量Nj(i)(j:前記
各量子化器に対応した値、i:前記各ブロックに対応し
た値、i,j=0,1,2,…)を計算するブロックデ
ータ量計算手段と、少なくともj個のアドレス空間を有
し下式(1)(2)(4)の何れかで求まるsum
(j)を記憶するメモリ手段と、下式(1)もしくは
(2)の全加算を行い前記グループの前記各量子化器毎
の総データ量を求める加算手段と、 sum(j)=mem(j)+Nj(i)+1 …… (1) sum(j)=(所定値A)+Nj(i)+1 …… (2) sum(j):前記加算手段の出力(キャリー出力を除
く) mem(j):前記メモリ手段の出力 下式(3)によって決定される前記所定値Aを発生させ
る前記所定値Aの発生手段と、 所定値A=(2n−1)−(所定値B)−p …… (3) n:sum(j)のビット数 p:前記グループを構成する前記ブロックの個数 前記加算手段の出力にキャリーが発生したときに前記s
um(j)を sum(j)=2n−1 …… (4) に制限する制限手段と、前記jを更新(j=j+1)し
ながら前記各量子化器に対する前記加算を実行する際、
前記キャリーが発生しなければ、更新後の前記jもしく
はそれに対応した値に更新し、前記キャリーが発生すれ
ば以前の前記jもしくはそれに対応した値を保持する記
憶手段とを有した符号化装置である。
【0024】
【作用】本発明は、上記した構成により、最初のブロッ
クi=0で、まず各jについて式(2)の所定値A(初
期値)とNj(0)の加算を行い、その結果をメモリ手
段に記憶した後、次のi=1から、各jについて式
(1)のNj(i)とメモリ手段の出力mem(j)と
の加算を行いその結果を再びメモリ手段に記憶する。こ
の累積加算動作を最後のブロックまで繰り返し、この時
加算手段の出力にキャリーが発生すれば、加算手段の出
力sum(j)は制限手段によって2n−1に置き換え
られ(式(4))てメモリ手段に記憶される。
【0025】またこの累積加算動作と同時に、前記キャ
リーが発生しなければ記憶手段は今加算を終えた量子化
器に対応するjの値を記憶し、前記キャリーが発生すれ
ば、今記憶しているjの値を保持する。この動作を繰り
返し、グループの各量子化器に対する全てのデータ量計
算を終えたときの記憶手段の値で、実際に出力データを
符号化する量子化器を選択する。
【0026】
【実施例】図1は本発明の一実施例における符号化装置
のデータ量見積部における量子化器決定部のブロック図
である。本実施例において、このデータ量見積部および
量子化器決定部以外は上記した従来装置とほぼ同一であ
るので、以下及び同一機能のブロックは同一番号を付し
て説明は省略する。図1において、1は入力データNj
(i)と1つ前までの入力データの累積値との加算を行
い常にキャリーin端子(Ci)に1が印加されている
加算回路、2は加算回路1の結果が所定値(2n−1)
を越えるとその結果を所定値に制限するリミッタ回路、
3はリミッタ回路2で制限された加算回路1の結果を記
憶するメモリ、4はメモリ3のアドレス及びデータの書
き込み/読みだしを制御するメモリコントロール回路、
5は1ビデオセグメントの最初のDCTブロックのNj
(0)に加算回路1で加えられる初期値を設定する初期
値設定回路、6は初期値設定回路5の出力とメモリ3の
出力を切り換えるスイッチ(SW)でDCTNo.0の演
算を行うときはb側にその他はa側に接続される、7は
メモリコントロール回路4の出力するメモリ3へのアド
レスを記憶するアドレスメモリレジスタである。
【0027】図2は本実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートであり、図3はリミッタ回路2を実現する
具体回路である。
【0028】以下に、本発明の実施例について図面を参
照しながら動作をステップを追って説明する。従来と同
様に量子化回路114,符号長テーブル115,加算回
路116によって計算された1DCTブロックのデータ
量Nj(i)はセレクタ117を介して加算回路1に入
力される。新しいDCTブロックのデータ量が計算され
j(i)が更新されると、まず最初にステップS1の
動作が行われる。即ち量子化No.jを0に初期化し(セ
レクタ117は量子化No.0に相当するN0(i)を選
択)、またメモリコントロール回路4もメモリ3のアド
レス(=j)を0に初期設定する。
【0029】次にステップS2では今加算処理を行って
いるDCTNo.が最初のDCTNo.であるのかどうかを
判断し、DCTNo.が0であれば、初期値とN0(j)と
の加算をすべくステップ3以降の動作を行い、そうでな
ければステップS5の動作を行う。ビデオセグメントの
最初はDCTNo.が0であるのでステップS3に進み、
SW6をb側に接続し加算回路1の入力端子Aに初期値
設定回路5の出力である所定の初期値をロードしステッ
プS4の動作を行う。ステップS4では加算回路1で、
sum(j)=Nj(0)+初期値+1の計算を行いス
テップS7を行う。最初即ちj=0の場合は、sum
(0)=N0(0)+初期値+1の計算を行うことにな
る。
【0030】次にステップS7ではこの加算結果がオー
バーフローしてキャリーが発生(加算回路1のCo端子
が“1”)していないかを判断し、発生していれば次に
ステップS8の動作を、発生していなければ次にステッ
プS9の動作を行う。ここでこの加算回路1は周知のよ
うに出力ビットが全て1になる値を越えるとキャリーが
発生するものである。
【0031】ステップS8ではリミッタ回路2によって
加算結果sum(j)をCDを2進数で表すのに必要な
ビット数で表現できる最大値(全てのビットが1)に制
限しステップS10進む。図3はリミッタ回路2の一実
施例で、図に示すようにビット数と同じ数の2入力のO
R回路21〜32(図は12ビットの例を示す)で構成
され、それぞれのOR回路21〜32の入力の一方には
加算回路1のキャリーが、他方にはsum(j)のそれ
ぞれのビットが接続されている。従ってリミッタ回路2
は、キャリーが0のとき入力されるsum(j)の値
を、キャリーが1の時オール1をメモリ3に出力する。
【0032】キャリーが発生しない場合は、この時のj
の値をアドレスメモリレジスタ7に記憶、即ちこの時点
でのCDを越えない量子化No.の値を記憶する(ステッ
プS9)。
【0033】次にステップS10で、メモリ3のアドレ
スjの内容mem(j)をsum(j)に更新しステッ
プS11の動作を行う。例えば最初、即ちj=0の場合
は量子化No.0に相当するメモリ3のアドレス0の内容
mem(0)が今のDCTNo.までのデータ量の合計値
sum(0)に更新される。
【0034】ステップS11では、jの値が1つ更新さ
れ、セレクタ117は更新された量子化No.jに相当す
るNj(i)を選択し、メモリコントロール回路4はメ
モリ3のアドレスを新たなjの値に更新して、その内容
mem(j)を出力しステップS12に進む。
【0035】ステップS12では、更新されたjの値が
16であるか、即ち今演算を行っているDCTNo.につ
いて、全ての量子化No.のデータ量の演算が終了したか
どうかを判断する。まだ終わっていなければ、ステップ
S2に戻る。
【0036】ステップS2に戻った場合は、今のDCT
No.がまだ0であれば上記したステップS3以降の動作
を繰り返す。DCTNo.0の16個の量子化No.について
初期値とN0(j)の加算が終了し、DCTNo.が1以降
になるとステップS5以降の動作を行う。
【0037】ステップS5ではメモリ3の出力mem
(j)とNj(i)(1≦i≦29)との加算を行うた
めSW6をa側に接続する。
【0038】ステップS6では加算回路1で、それぞれ
の量子化No.に対するデータ量の累積加算、sum
(j)=Nj(i)+mem(j)+1を行い、以下D
CTNo.0の場合と同様の動作を行うことになり、上記
したようにステップS7でこの加算結果のキャリーの発
生有無を判断して、キャリーが発生していなければアド
レスメモリレジスタ7の内容をこの時のjの値に更新
(ステップS9)し、またキャリーが発生していれば、
リミッタ回路2で加算結果sum(j)を制限値に置き
換える(ステップS8)。次にステップS10でsum
(j)にメモリ3の内容を更新し、ステップS11でj
の値を1つ更新する。
【0039】以上の動作が全てのj(≦15)即ち全て
の量子化No.について行われるとステップ12の判断に
よってステップ13の動作に移り、今のDCTNo.まで
のデータ量の累積加算を終了する。
【0040】次にステップS13で次のDCTNo.に更
新するまで待機した後、ステップS14に移り、全ての
DCTブロックについて上記加算が終了したかを判断
し、まだ終了していなければ、再びステップS1に戻り
上記処理を繰り返す。終了しておれば、1ビデオセグメ
ントのデータ量見積及び量子化器選択の動作が終了した
ことになり、即ちこの時点でのアドレスメモリレジスタ
7の内容がCDを越えない最大のデータ量を与える量子
化No.であることを示している。
【0041】次に、初期値の設定、加算回路1の構成に
ついて説明する。今、Nj(i)がmビット、CDの値
がnビットで表せるとすると、加算回路1の入出力のビ
ットは、入力Aをmビット、入力Bをnビット、出力を
nビットとキャリービットの構成にして、キャリーは加
算結果がCDを越えたことを知らせるフラグとし、加算
結果がnビットを越える値になったときに発生する構成
とする。ところでこのままの構成では、CDは2n−1
の特定の値しか採れないため、オフセットとして次の初
期値を設定することによって解決する。
【0042】初期値=(2n−1)−CD−p (p:
DCTブロックの数) 即ちこの式によって決まる初期値を最初のDCTブロッ
クのN0(j)に加算しておくことによって、上記のよ
うに2n−1の値に特定されない、システムから決定さ
れるCDの値を越えたときにキャリーを発生させること
が可能となる。即ち、CDの値は任意に設定が可能とな
る。従って、上記したように最初のDCTNo.において
は、初期値設定回路5によって設定される初期値とN0
(j)の加算が行われる。
【0043】ところで、加算結果がCDを越えた場合リ
ミッタ回路2で2n−1に値を制限することから、次に
この値と加算を行うNj(i)が0であると、このjに
おいてデータ量が既にCDを越えているにもかかわら
ず、キャリーが発生しないためアドレスメモリレジスタ
7の値が更新され間違った量子化No.が選択されるのを
防止するため、図1に示すようにDCTブロック毎に常
に加算回路1の演算に1を加えて(回路では加算回路1
のキャリーin(Ci)端子を常に1に固定)、制限値
に0を加えた場合でもキャリーが発生するようにしてい
る。従って、予め上式の(2n−1)−CDの値から
(DCTブロックの個数p)×1(=p)の値を減算し
ておく必要があり、上式でpの値を減算しているのはこ
のためである。
【0044】例として、CDの値を従来例同様250
0、最大符号長16ビット、p=30の場合を考える
と、nは12ビット、mは10ビットとなり、初期値は
上式より1565を設定すれば良く、加算回路1は12
ビット幅の演算が可能であればよい。
【0045】以上のように本実施例によれば、加算回路
やメモリはCDと同じビット数構成で実現でき、また加
算回路のキャリー出力を従来の比較回路に置き換えるこ
とができるので、従来に比べ処理の高速化及び回路規模
の縮小化が図れ、従来の問題点を解決することが可能と
なる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いるこ
とにより、従来に比べ回路規模も少なく、処理の高速化
が図れるデータ量見積部,量子化選択部を有した符号化
装置を提供することが可能な符号化装置を提供すること
ができ、その結果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の一実施例におけるデータ
量見積部及び量子化器決定部のブロック図
【図2】同実施例における動作を説明するためのフロー
チャート
【図3】リミッタ回路の一具体例を示す回路図
【図4】符号化装置全体を説明するためのブロック図
【図5】大ブロック化部の構成図
【図6】画像信号の1フレームとDCTブロックの関係
を示す模式図
【図7】DCTされた成分の帯域、及び直交変換器から
のデータの出力順を示す模式図
【図8】ビデオセグメント化されたDCTブロックの伝
送順番を示す図
【図9】従来装置のデータ量見積部と量子化器選択部の
ブロック図
【符号の説明】
1 加算回路 2 リミッタ回路 3 メモリ 4 メモリコントロール回路 5 初期値設定回路 7 アドレスメモリレジスタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 1/41 - 1/419 H03M 7/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号の標本値を集めてm×nの画素毎
    にブロック化するブロック化手段と、複数個の前記ブロ
    ックを集めてグループ化を行うグループ化手段と、複数
    種類の量子化器を具備し前記ブロックのデータをそれぞ
    れの前記量子化器で量子化したデータの符号化後のデー
    タ量Nj(i)(j:前記各量子化器に対応した値、
    i:前記各ブロックに対応した値、i,j=0,1,
    2,…)を計算するブロックデータ量計算手段と、少な
    くともj個のアドレス空間を有し下式(1)(2)
    (4)で求まるsum(j)を記憶するメモリ手段と、前記iが特定の値の時に下式(2)に基づいて全加算を
    行い前記iが前記特定の値以外の時は下式(1)に基づ
    いて全加算を行う加算手段 と、 sum(j)=mem(j)+Nj(i)+1 …… (1) sum(j)=(所定値A)+Nj(i)+1 …… (2) sum(j):前記加算手段の出力(キャリー出力を除
    く) mem(j):前記メモリ手段の出力 下式(3)によって決定される前記所定値Aを発生させ
    る前記所定値Aの発生手段と、 所定値A=(2n−1)−(所定値B)−p …… (3) n:sum(j)のビット数 p:前記グループを構成する前記ブロックの個数 前記加算手段の出力にキャリーが発生したときに前記s
    um(j)を sum(j)=2n−1 …… (4) に制限する制限手段と、前記jを更新(j=j+1)し
    ながら前記各量子化器に対する前記加算を実行する際、
    前記キャリーが発生しなければ、更新後の前記jもしく
    はそれに対応した値に更新し、前記キャリーが発生すれ
    ば以前の前記jもしくはそれに対応した値を保持する記
    憶手段とを有したことを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】前記所定値Bが伝送可能な最大データ量に
    よって決定されることを特徴とする請求項1記載の符号
    化装置。
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