JP3190963U - 気体含有成分除去採取装置 - Google Patents

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加藤 大介
大介 加藤
亮子 近藤
亮子 近藤
映 島田
映 島田
俊比古 ▲高▼木
俊比古 ▲高▼木
俊光 渡辺
俊光 渡辺
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Abstract

【課題】気体のバブリングを調整可能にし、気体含有成分を効率よく液体に吸収して除去採取する装置を提供する。【解決手段】液体貯留容器2内に位置決めして設ける第1の壁面3と、第1の壁面に対して接近・離反させ得るように上下方向に移動可能に設けた第2の壁面4と、第2の壁面を容器外で上下方向へ移動する手動操作手段8とを備える。第1の壁面と第2の壁面との間で気体流通路50及び気体噴出口部51を形成する。下端を気体流通路と連通させて設けた気体輸送路6を通じて流通路に気体を供給し、流通路を通して噴出口部から液体に噴出させる。操作手段を操作して第2の壁面を上下方向へ移動させることにより、流通路の通路巾及び噴出口の開度を調節してバブリングの泡の大きさを調整可能にする。【選択図】図1

Description

本考案は気体中に含有する所望の成分を液体に吸収させて除去採取する装置に関する。さらに詳しくは、気体を供給して液体中を通過させ、気体が液体中を通過する間に、気体中に含有する所望の各種の成分を液体に吸収させて除去採取する気体含有成分除去採取装置に関する。
従来より気体中に含有する成分を液体に吸収させて除去採取する装置(器具)として、ガス洗浄瓶(洗氣びんとも称される)がある。
従来のガス洗浄瓶として、図12に示すように構成したもの(先行例1)が古くから広く一般に知られている(例えば、非特許文献1等参照)。以下先行例1について、その構成等を説明する。
先行例1のガス洗浄瓶1は、図12に示すように、液体Wを入れて貯留する透明ガラス製の液体貯留容器10と、気体供給用管体11と、気体排出口部12と、容器10の受口部13(メスジョイント)に気密性を保持(維持)して着脱可能に嵌合するガラス製の栓体14(オスジョイント)とを備える。気体供給用管体11は両端を開口したガラス製の栓体で形成され、上端部側に気体入口部15を備えると共に開口下端で気体出口部16が形成されている。
前記栓体14は、下端を開口すると共に下端側に向けて縮径するテーパーを付した中空のテーパー栓で構成されている。前記管体11は気体入口部15を栓体14の頂壁部14aに溶着等により固着して設けてある。前記気体排出口部12は栓体14の頂壁部側に溶着等により固着して設けてある。
先行例1は上記構成を具備している。次に使用方法及び作用等について説明する。図12に示すように、容器10内に水や水溶液その他採取する成分等に応じて選択した液体Wを入れて貯留し、管体11を液体W中に入れて栓体14を受口部13に気密に嵌合する。そして、図12に矢印aで示すように、入口部15から気体を圧力供給すると、この気体は管体11内を通って出口部16から液体W中に供給され、液体中を通過して矢印bで示すように排出口部12から排出される。
上記課程において、管体11の出口部16から液体中に供給される気体は泡(バブル)となって液体中を通過し、この通過する間に気体中に含有する成分の一部(所望の成分)は液体に吸収されて除去される。
上記のように、先行例1のガス洗浄瓶によれば、気体中に含有する所望の成分を液体に吸収して除去採取することができる。しかし、先行例1は、気体を管体11の出口部16から液体中に直接送給するので、大きな泡となって液体中を通過する。そのため、液体との接触面積が小になるので、気体含有成分の吸収効率が良くない問題を有している。
そこで、上記問題を解消するため、図13に示すように、先行例1のガス洗浄瓶1の気体供給用管体11の開口下端にガラス製フィルター17を固着して取付けたガス洗浄瓶1A(先行例2)が提案され、一般に使用されている(例えば非特許文献2等参照)。
先行例2のガス洗浄瓶1Aは、フィルター17に形成された多数の微細口から気体を液体中に噴出させるので、気体は小さな気泡にバブリングされて液体中を通過する。したがって、気体の液体に対する接触面積が大になると共に液体との接触時間が長くなるので気体含有成分の吸収効率性を先行例1に比べて向上することができる。しかし、先行例2はフィルター17が目詰まりし易い問題を有していると共に目詰まりした場合に、洗浄等により目詰まりを修正する作業が煩雑で時間と手間が掛る問題を有している。なお、先行例2は、管体11の下端にガラス製フィルター17を取付けた以外は先行例1と同様に構成されているので、同一構成部等には同一符号を付して説明を省略する。
上述したように、先行例2によれば、気体を小さな気泡に生成して液体に対する接触面積を大きくし、かつ、接触時間を長くできるので、気体含有成分を吸収除去する効率性を向上することができる。しかし、先行例2はフィルターが目詰まりし易い等の問題を有している。しかし、この問題を解消し得る技術は未だ提案されていない。
ところで、気体中に含有する成分を液体に吸収して除去採取する際において、成分の種類等により、気体の泡(バブル)の大きさが先行例1のように大きい状態で液体中を通過させても気体中の成分を効率良く液体に吸収して除去することができることがある。このような場合においては、先行例2に比べて先行例1の方が気体の供給側の圧力抵抗値の上昇を抑止できるので、気体の供給エネルギーを低減できると共に気体含有成分の吸収処理時間を短縮することが可能な場合が生じる。したがって、気体の泡(バブル)の大きさを調整可能に構成することが望ましい。
上記したように、先行例2のガラス製フィルターの有する問題点を解消すると共に気体のバブリングを調整可能に構成することが理想的であると言える。そこで、当業界ではその技術の開発が要望されている。しかるに、このような技術は未だ提案されていない。
有限会社桐山製作所(出願人会社)のホームページの洗浄瓶に関する掲載記事 有限会社桐山製作所(出願人会社)のホームページの洗浄瓶に関する掲載記事
本考案は上記したような実情に鑑みてなされたもので、先行例2のガラス製フィルターの有する問題を解消すると共に気体のバブリングを調整可能に構成し、もって、気体含有成分を効率良く液体に吸収させて除去採取し得る気体含有成分除去採取装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案のうち、1つの考案(第1の考案)は、気体を液体に供給して前記液体中を通過させて前記気体中に含有する所望の成分を前記液体に吸収させて除去採取する気体含有成分除去採取装置であって、
所望の液体を所望量収容して貯留する所望容積の液体貯留容器と、
前記容器内に位置決めされて設けられる第1の壁面と、
前記容器内を上下方向に移動可能、かつ、前記上下方向の移動により前記第1の壁面に対して接近・離反させ得るように設けられる第2の壁面と、
前記第1及び第2の壁との間で形成される気体流通路及び当該気体流通路の出口部で形成され、前記気体を前記容器内の液体中に噴出させる環状の気体噴出口部とを有し、前記容器内の底部側ないし前記容器内の下半部の可及的前記底部側に近い部位に配置するバブリング生成調整手段と、
上端部側に気体入口部を有し、下端部を前記気体流通路と連通させて設けられ、前記気体を前記気体流通路へ輸送する気体輸送路と、
前記容器内の上端部側と連通させて設けた気体排出口部と、
前記容器外で手動操作により前記第2の壁面を上下方向へ移動操作する手動操作手段、
とを備え、
前記操作手段により前記第2の壁面を上下方向へ移動させることにより、前記気体流通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を同調して調整するように構成したことを特徴とするものである。
上記のように構成すると、第2の壁面を手動操作により上下方向へ移動して前記気体通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を変えることにより、バブルの大きさを任意に調整することができる。
本考案の他の1つの考案(第2の考案)は、第1の考案の気体含有成分除去採取装置において、前記第1の壁面は、前記容器の底壁部に形成され、
前記第2の壁面は、管の上端部側に前記気体入口部を有し、前記気体入口部を前記容器外に位置させると共に下端部を前記容器内の底部側に臨ませて配置され、前記容器内を上下方向に移動可能、かつ、前記容器から取り出し可能に設けられる気体輸送用の可動管体の下端に固着して設けた可動部材に形成され、
前記操作手段により前記可動管体を上下方向に手動で移動操作して前記気体流通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を調整するように構成したことを特徴とする。
本考案のさらに他の1つの考案(第3の考案)は第1及び第2の考案の気体含有成分除去採取装置において、前記第1の壁面は、前記容器の底壁部を半球状に凹ませて形成した凹球面の凹球壁面で構成され、
前記可動部材は前記凹球面に適合して嵌合する半球状の凸球面を有し、
前記第2の壁面は前記可動部材の前記凸球面の凸球壁面で構成されていることを特徴とする。
上記第3の考案において、前記凹球壁面及び凸球壁面は、例えば摺り合わせ加工等のように所望の番数のサンドペーパー等で研磨加工する等により、前記両壁面の略全体を微小な砂目等のような粗面(微細な摺り加工面)に形成する構成を採用することができる。また、前記両壁面、又はいずれか一方の壁面に略等間隔で放射状に施したスリット状の溝を設ける構成を採用することができる。
本考案のさらに他の1つの考案(第4の考案)は、第1及び第2の考案の気体含有成分除去採取装置において、前記第1の壁面は、前記容器の底壁部を水平状に加工して形成した水平状の上壁面で構成され、
前記可動部材は、下面を前記水平状の上壁面に対して平行姿勢を維持して接近・離反するように水平状に加工して形成した水平状の下壁面を有し、
前記第2の壁面は前記可動部材の前記水平状の下壁面で構成されていることを特徴とする。
第4の考案において、前記上壁面及び下壁面は、第3の考案と同様の粗面(微細な摺り加工面)に形成する構成を採用することができる。
本考案のさらに他の1つの考案(第5の考案)は、第1の考案の気体含有成分除去採取装置において、下端を開口した管の上端部側に前記気体入口部を有し、前記気体入口部を前記容器外に位置させると共に下端部を前記容器内の底部側の所望の位置に位置決めされて前記容器に着脱可能、かつ、定位置に固定可能に設けられる気体輸送用の管体と、
前記管体の内壁面との間に気体輸送用通路形成用の円筒状の空隙部を形成して前記管体内を貫通させると共に上下方向に移動可能に設けられる可動杆体とを備え、
前記第1の壁面は、前記気体輸送用の管体の下端に固着して設けた固定部材に形成され、
前記第2の壁面は、前記可動杆体の下端に固着して設けた可動部材に形成され、
前記操作手段により前記可動杆体を上下方向へ手動で移動操作して前記流通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を調整するように構成したことを特徴とする。
本考案のさらに他の1つの考案(第6の考案)は、第1及び第5の考案の気体含有成分除去採取装置において、前記固定部材は、上端部を前記気体輸送用の管体の下端と連通させると共に下端を開口し、上端部側から下端に向けて次第に縮径するテーパーを付した逆円錐状のテーパー外壁面を有する概略逆円錐状の固定筒状体を有して構成され、
前記第1の壁面は、当該固定筒状体の前記テーパー外壁面で構成され、
前記可動部材は、下端部側を閉塞すると共に上端を開口し、前記固定筒状体の前記テーパー外壁面に適合して嵌合する逆円錐状のテーパー内壁面を有する概略逆円錐状の可動筒状体を有して構成され、
前記第2の壁面は前記可動筒状体の前記テーパー内壁面で構成されていることを特徴とする。
第6の考案において、前記テーパー外壁面及びテーパー内壁面は、第3の発明と同様の粗面に形成する構成を採用することができる。また、前記両壁面又はいずれか一方の壁面に長手方向(上下方向)に向けて略等間隔で形成した任意本数のスリット状の溝を設ける構成を採用することができる。
本考案のさらに他の1つの考案(第7の考案)は、第1及び第5の考案の気体含有成分除去採取装置において、前記固定部材は、上端部を前記気体輸送用の管体と連通させると共に下端を開口し、上端部側から下端に向けて次第に拡径するテーパーを付した円錐状のテーパー内壁面を有する概略円錐状の固定筒状体を有して構成され、
前記第1の壁面は前記固定筒状体の前記テーパー内壁面で構成され、
前記可動部材は、上端部を閉塞し、前記固定筒状体の前記テーパー内壁面に適合して嵌合する円錐状のテーパー外壁面を有する概略円錐状の可動円錐状体を有して構成され、
前記第2の壁面は前記可動円錐状体のテーパー外壁面で構成されていることを特徴とする。
第7の考案において、前記テーパー内壁面及びテーパー外壁面は、第6の発明と同様の粗面に形成する構成を採用することができる。また、前記両壁面又はいずれか一方の壁面に長手方向(上下方向)に向けて略等間隔で形成した任意本数のスリット状の溝を設ける構成を採用することができる。
本考案のさらに他の1つの考案(第8の考案)は、第1及び第5の考案の気体含有成分除去採取装置において、前記固定部材は、下面を水平状に加工して形成した水平状の下壁面を有する所望の大きさの固定板状体を有して構成され、
前記第1の壁面は、前記固定板状体の前記水平状の下壁面で構成され、
前記可動部材は、上面を前記水平状の下壁面に対して平行姿勢を維持して接近・離反するように水平状に加工して形成した水平状の上壁面を有する可動板状体を有して構成され、
前記第2の壁面は、前記可動板状体の前記水平状の上壁面で構成されていることを特徴とする。
第8の考案において、前記下壁面及び上壁面は、第4の考案と同様の粗面に形成する構成を採用することができる
本考案によれば次のような効果を奏する。
(1)先行例2のガラス製フィルターの目詰まりの問題を解消することができる。
(2)装置の洗浄作業を簡単に行うことができる。
(3)容器外で手動操作手段を操作して第2の壁面を上下方向へ移動させることにより、気体流通路の通路巾及び気体噴出口部の開度を調整して気泡(バブル)の大きさを所望の大きさに簡単かつ良好に調整できる。即ち、バブリング性能を簡単に調整して気体含有成分を効率良く液体に吸収させて除去採取することが可能になる。
本考案の一実施形態の気体含有成分除去採取装置の全体構成を概略的に示す説明縦断面図である。 図1の前記装置の上半部側の一部を拡大し、その構成を概略的に示す説明縦断面図である。 図1の前記装置の下半部側の一部を拡大し、その構成を概略的に示す図であって、同図(a)は前記装置の説明縦断面図、同図(b)は気体輸送用の可動管体の一部及び前記可動管体の下端に設けた半球状の凸球面を示す説明側面図、同図(c)は同図(a)のA−A線説明断面図である。 図1の前記装置の使用状態を示す説明図である。 本考案の他の実施形態の気体含有成分除去採取装置の要部の構成を概略的に示す図であって、同図(a)は前記装置の説明縦断面図、同図(b)は気体輸送用の可動管体の下端に設けた半球状の凸球面を示す説明側面図、同図(c)は同図(a)のB−B線説明断面図である。 本考案のさらに他の実施形態の気体含有成分除去採取装置の要部の構成を概略的に示す説明縦断面図である。 本考案のさらに他の実施形態の気体含有成分除去採取装置の全体構成を概略的に示す説明縦断面図である。 図7の前記装置の上半部側の一部を拡大し、その構成を概略的に示す説明縦断面図である。 図7の前記装置の下半部側の一部を拡大し、その構成を概略的に示す図であって、同図(a)は第1及び第2の壁面部の構成を示す説明縦断面図、同図(b)は第1の壁面部の構成を示す説明側面図、同図(c)は第2の壁面部の構成を示す説明縦断面図である。 本考案のさらに他の実施形態の気体含有成分除去採取装置の要部の構成を概略的に示す説明縦断面図である。 本考案のさらに他の実施形態の気体含有成分除去採取装置の要部の構成を概略的に示す図であって、同図(a)は前記装置の説明縦断面図、同図(b)は前記装置の第1及び第2の壁面部を示す作用説明図である。 従来の気体含有成分除去採取装置(ガス洗浄瓶)の構成を概略的に示す説明縦断面図である。 従来の他の気体含有成分除去採取装置の構成を概略的に示す説明縦断面図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態の一例について説明する。
図1ないし図4は本考案の一実施形態(実施形態1)の気体含有成分除去採取装置を示す。
図1ないし図4に示すように、実施形態1の気体含有成分除去採取装置100は、液体貯留容器2、第1の壁面3、第2の壁面4、バブリング生成調整手段5、気体入口部を有する気体輸送路6、気体排出口部7、及び手動操作手段8とを備える。
前記容器2は、所望の液体Wを所望量収容(入れて)して貯留するもので、所望容積のものを採用する。容器2は、例えばガラスその他の耐薬品性を有する素材で構成される。実施形態1の容器2は透明ガラス製の容器を採用している。
前記容器2の容積(大きさ)は特に限定するものではなく、用途等に応じて任意に決定できるものであるが、例えば100mLないし1000mL程度の範囲を挙げることができる。但し、上記範囲に限定するものではない。
実施形態1の容器2は、円筒部20の下端(底部)を底壁部21で閉塞すると共に上端に受口部22を有する縦長の円筒状に形成される。受口部22の外周壁面にはネジ溝23(雄ネジ)が設けてある。また、実施形態1の容器2の下端部には容器2を起立させて設置するためのスタンド用の台部24を備える。なお、前記台部24は必要に応じて設けるもので、台部24を備えていないものもある。
前記容器2の受口部22には、円筒状81の内周壁面に受口部22のネジ溝23と螺合するネジ溝82(雌ネジ)を有するネジキャップ80を螺着して設けるように構成されている。前記キャップ80は手動操作手段8の回動操作部を構成するものである。この点については追ってさらに説明する。
前記第1の壁面3は容器2内に位置決めされて設けられる。実施形態1の第1の壁面3は、容器2の底壁部21を半球状に凹ませて形成した凹球面の凹球壁面30で構成されている。また、実施形態1の凹球壁面30は、理化学ガラス器具のジョイント部の摺り合せ加工等のように、所望の粗さ(番数)のサンドペーバー等を使用して研磨加工する等により、前記壁面30の略全体を微小な砂目状等のような粗面31(微細な摺り加工面)に形成する構成を採用している。
前記第2の壁面4は、容器2内を上下方向に移動可能、かつ、前記上下方向の移動により第1の壁面3と接近・離反させ得るように対向して設けられる。
実施形態2の第2の壁面4は、所定長さの管61の上端側に気体入口部62を有し、下端部を容器2内の底部側に臨ませて配置され、容器2内を上下方向に移動可能、かつ、容器2から取り出し可能に設けられる気体輸送用の可動管体60の下端に固着して設けた可動部材40に形成される。前記可動管体60で気体輸送路6が構成される。この点については追ってさらに説明する。
本実施形態1の可動部材40は、例えば球面軸受やボールジョイント等と同様に、第1の壁面3の凹球壁面30に適合して嵌合する半球状の凸球面を有し、第2の壁面4は前記凸球面の凸球壁面41で構成される。実施形態1の凸球壁面41は、第1の凹球壁面30と同様の加工等により、壁面30の略全体を微小な砂目状等のような粗面42(微小な摺り加工面)に形成する構成を採用している。
前記バブリング生成調整手段5は、第1の壁面3と第2の壁面4との間で形成される気体流通路50及び前記流通路50の出口部で形成され、気体を容器内の液体W中に噴出させる環状の気体噴出口部51とを有して形成される。バブリング生成調整手段5は、容器2内の底部側ないし容器内の下半部の可及的底部側に近い部位に位置させて配置される。
実施形態1のバブリング生成調整手段5は、第1の壁面の前記凹球壁面30と第2の壁面の凸球壁面41との間で形成される気体流通路50及び前記流通路50の出口部の円形状の環状の気体噴出口部51とを有して構成される。これにより、気体は流通路50を通り、噴出口部51から流体中に円形状に噴出される。そして、気体はバブリングされて液体中を上昇して通過するが、バブリングの気泡(バブル)の大きさは前記流通路50の通路巾及び噴出口部51の開度により、微小なバブルから大きなバブルのように無段階に調整可能に構成されている。
本実施形態の前記装置100は、前記キャップ80と同調して一体的に移動するように、前記キャップ80に装着して設けた取付部70を備える。実施形態1の取付部70は透明ガラス材で構成されている。
実施形態1の取付部70は、図2に詳細に示すように、容器2の受口部22の内径より大径に形成すると共に内部を中空に形成した本体71と、本体71の下端に固着して突設され、受口部22に挿嵌する所望長さの円筒状の筒状栓体72とを備える。前記栓体72の下端は開口(開口部73)されている。
前記取付部70は、キャップ80の頂壁部83(天壁部)の中央部に設けた孔(符号省略)に前記栓体72を貫通させて設けられる。前記栓体72の所望の部位(図示では下端近く)における外周壁面には、受口部22に気密性を維持して前記栓体72を摺動可能に嵌合するシール用のゴム材等の弾性材よりなるOリング84(オーリング)備える。そして、取付部70は、前記栓体72を頂壁部83に貫通させると共に本体71の下端部を頂壁部83の上面に当接した状態で、栓体72のOリング84と頂壁部83の下面との間に固定用のリング85を嵌合して固定して装着されている。これにより、取付部70の前記栓体72を受口部22に螺合した状態で、キャップ80を左右(正逆)に回動することにより、気密を保持して栓体72を摺動させながら取付部70を上下方向に移動可能に構成されている。
而して、気体輸送用の可動管体60は、気体入口部62を取付部70の本体71の頂壁部から本体71外に突出させると共に管61を取付部70内の中心部に位置させて、管61の上端部を本体71の頂壁部に溶着等により気密に固着して取付部に取付けてある。前記可動管体60により気体輸送路6が構成されている。また、気体排出口部7は、基端部を本体71内と連通させて本体71から突出させて設けてある。
実施形態1の気体含有成分除去採取装置100は上記のように構成されている。次に、実施形態1の前記装置100の使用方法及び作用効果等につき説明する。
液体貯留容器2内に所望の液体Wを所望量入れる。使用する液体Wは、気体中から除去採取する成分の種類等により、例えば水やアルカリ性等の水溶液、或は濃硫酸その他の液体を選択して採用する。この点については従来と同様である。
次に可動管体60を下端部側から容器2内に挿入して栓体72を受口部22に挿嵌すると共にキャップ80を受口部22に螺合する。次いでキャップ80を手動操作により回動して管61を介して可動部材40を下降して凸球壁面41を凹球壁面30に嵌合し、第1の壁面3と第2の壁面4との間に形成される気体流通路50の通路巾及び気体噴出口部51の開度を調整する。
そして、図4に示すように、一端を気体供給部(図示せず)に接続した気体供給用のホース65の他端を気体入口部62に接続する。また、気体排出口部7には、気体排出用のホース75の一端を接続すると共にホース75の他端を図示しない排気処理部に接続し、或は大気中に開放する。上記により準備は完了する。
そこで、上記状態で気体を圧力供給すると、気体は可動管体60で構成される気体輸送路6を通って管61の下端から気体流通路50に供給され、この気体は気体噴出口部51から液体W中に順次噴出して液体中を通過し、栓体72と管61との間隙部及び本体71の中空部を通って排出口部7から排出される。
上記課程において、噴出口部51から液体中に噴出される気体はバブリングされ、泡B(バブル)となって液体中を通過し、この通過する間に気体の泡Bが液体Wに接触して気体中に含有する所望の成分は液体に吸収されて除去採取される。
そして、実施形態1によれば、キャップ80を回動して第2の壁面を上下方向へ移動させることにより、気体流通路50の通路巾及び気体噴出口部51の開度を調整できるので、バブリングの泡Bの大きさを任意に調整することができる。したがって、バブリングの生成機能を簡単に調整して所望の気体含有成分を効率よく液体に吸収させて除去採取することが可能になる。
また、キャップ80を回動して受口部22との螺合を解除することにより、気体輸送用の可動管体60及び取付部70を一体的に容器2から取り出せるので、各部の洗浄作業が簡単に行える。さらにまた、組立作業を簡単に行える。
(実施形態1の作用効果)
実施形態1によれば次のような作用効果を奏する。
(1)ネジキャップを回動操作することによりバブリングを無段階に調整することができる。
(2)上記(1)により、気体含有成分を効率よく液体に吸収して除去採取することができる。
(3)各構成部の洗浄作業を簡単に行うことができる。
(4)装置の組立て作業が簡単に行える。
図5は本考案の他の実施形態(実施形態2)の気体含有成分除去採取装置を示す。この実施形態2及び以下に開示する各実施形態において、実施形態1で既に説明した構成と共通する構成部等には同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2の気体含有成分除去採取装置200は、第2の壁面の構成に特徴がある。
実施形態2の前記装置200の第2の壁面4Aは、実施形態1と同様に構成した凸球壁面41に、壁面41の先端側から基端に掛けて複数本のスリット状の溝42a…42aを略等間で放射状に形成し、この溝42aを備えた凸球壁面で構成されている。前記各溝42aは巾狭、かつ、浅底に形成されている。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態2の気体含有成分除去採取装置200は上記のように構成され、実施形態1と同様に使用するもので、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図6は本考案のさらに他の実施形態(実施形態3)を示す。実施形態3の気体含有成分除去採取装置300は、第1の壁面及び第2の壁面の構成に特徴がある。
実施形態3の前記装置300は、液体貯留容器2の底壁部21Aの上面を水平状に加工して形成した水平状の上壁面30Aを備える。そして、第1の壁面3Aは前記上壁面30Aで構成されている。
また、実施形態3の可動部材40Aは、実施形態1の可動部材40に代え、円形板等の平板状の可動部材40Aで構成されている。前記平板状の可動部材40Aは、下面を前記水平状の上壁面30Aに対して平行姿勢を維持して接近・離反するように水平状に加工して形成した水平状の下壁面41Aに形成してある。そして、第2の壁面4Aは前記下壁面41Aで構成されている。
実施形態3のバブリング生成調整手段5の気体流通路50及び気体噴出口部51は、第1の壁面3Aの前記上壁面30A及び第2の壁面4Aの前記下壁面41Aとの間で構成されている。なお、図示しないが、前記上壁面30A及び下壁面41Aは、実施形態1と同様な粗面(微細な摺り加工面)に形成する構成を採用することができる。また、前記上壁面30A及び/又は下壁面41Aに実施形態2と同様のスリット状の溝を設ける構成を採用することができる。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態3の気体含有成分除去採取装置300は上記のように構成され、実施形態1と同様に使用するもので、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図7ないし図9は本考案のさらに他の実施形態(実施形態4)の気体含有成分除去採取装置を示す。
実施形態4の気体含有成分除去採取装置400は、液体貯留容器2の受口部22Aに嵌脱可能に取付ける取付部70Aと、この取付部70Aに固着して設けた気体輸送用の管体60Aと、前記管体60A内を貫通させると共に上下方向に移動可能に設けられる可動杆体9とを備える。
取付部70Aは内部を中空に形成され、下半部側に受口部22Aに嵌脱可能、かつ、気密に挿嵌(嵌挿)するテーパー栓体76を備える。テーパー栓体76の下端は開口(開口部77)されている。取付部70Aの上端部は頂壁78で閉塞されている。取付部70Aは上記したように、容器2の受口部22Aに気密に挿嵌して着脱可能に取付けられる。
気体輸送用の管体60Aは下端を開口した所定長さの管66を有し、管66の下端には固定部材67が固着して設けてある。実施形態4の固定部材67は、上端部を前記管体66Aの管66内と連通させると共に下端を開口し、上端部側から下端に向けて次第に縮径するテーパーを付した概略逆円錐状の固定筒状体68を有して構成されている。
実施形態4の第1の壁面3Bは固定筒状体68のテーパー外壁面68aで構成されている。実施形態4のテーパー外壁面68aは実施形態1と同様に加工された粗面31(微細な摺り加工面)に形成されている。
前記管体60A(管66)は所望の径及び所定の長さに形成されている。管体60Aの長さについては追って説明する。前記管体60は、管66の上端部側を取付部70Aの頂壁78から上方へ突出させ、上端部側の所望部位を頂壁78に溶着等により固着して設けてある。この場合において、前記管体60Aは取付部70Aの中心部に位置させて設ける。
前記管体60A(管66)の長さは、テーパー栓体76を受口部22Aに気密に挿嵌した際に、固定筒状体68の下端が容器2内の底部側の所望の位置に位置決めされて配置し得る長さに設定されている。
実施形態4の気体入口部62Aは、前記管体60Aの取付部70Aの頂壁78から上方へ突出させた部位における所望部に位置させて、基端を管体60A内と連通させて固着して設けてある。これにより、気体は前記入口部62Aから管体60A内に導入するように構成されている。
前記管体60A(管66)の上端部の外周壁面にはネジ溝23A(雄ネジ)が設けてある。そして、管体60Aの上端部には、円筒状体81Aの内周壁面に管体60Aのネジ溝23Aと螺合するネジ溝82A(雌ネジ)を有するネジキャップ80Aを螺着して設けるように構成されている。前記キャップ80Aは上端に頂壁部83Aを備える。
前記可動杆体9は所定長さの管材等で構成されている。可動杆体9は、管体60A(管66)と同軸上に位置させると共に管体60Aの内壁面との間に気体輸送用通路形成用の円筒状の空隙部90を形成して配置され、管体60A内を貫通させると共に上下方向に移動可能に設けてある。
前記杆体9は、前記入口部62Aの取付位置より上方側の所望部位に位置させて設け、杆体9の外周壁面と気体輸送用の管体60Aの内壁面との間をシールする弾性材等よりなるOリング91(オーリング)を備える。これにより、空隙部90の上端部側はOリング91により閉塞されると共に、杆体9は気密性に維持して上下方向に移動可能に構成されている。
前記杆体9は、下端に固着して設けた可動部材40Bを備える。
実施形態4の可動部材40Bは、図9に詳細に示すように、下端部側を底壁43で閉塞すると共に上端を開口し、固定筒状体68のテーパー外壁面68aに適合して嵌脱可能に嵌合する逆円錐状のテーパー内壁面44を有する概略逆円錐状の可動筒状体45を有して構成されている。前記可動部材40Bは底壁43を前記杆体9の下端に溶着等で固着して設けてある。
実施形態4の第2の壁面4Bは前記テーパー内壁面44で構成されている。実施形態4のテーパー内壁面44は、実施形態1と同様に加工された粗面42(微細な摺り加工面)に形成されている。
実施形態4のバブリング生成調整手段5は、第1の壁面3Bのテーパー外壁面68aと、第2の壁面4Bのテーパー内壁面44との間で形成される気体流通路50及び前記流通路50の出口部の円形状の環状の気体噴出口部51とを有して構成される。これにより、気体は流通路50を通り、噴出口部51から流体中に円形状に噴出するように構成されている。
前記可動杆体9は前記キャップ80Aと同調して移動するように、キャップ80Aに固定して装着される。
実施形態4の可動杆体9は、図8に詳細に示すように、杆体9の上端部側に所望の間隔を存して設けた環状フランジ92,93を備える。そして、杆体9の上端部をキャップ80Aの頂壁部83Aの中央部に開設した孔(符号は図示せず)から突出させると共に前記フランジ92と頂壁部83Aの上面間、及び前記フランジ93と頂壁部83Aの下面間にパッキン94,95を介装して杆体9をキャップ80Aに固定して装着する構成を採用している。
実施形態4の気体排出口部7Aは、前記取付部70Aの頂壁78の所望の部位に、基端を取付部70Aの中空内部と連通させて溶着等により固着して設けてある。これにより、容器内の液体中を通過した気体は前記気体排出口部7Aから排出させるように構成してある。
上記構成により、キャップ80Aを手動操作により回動すると可動杆体9は上下方向に移動するので、可動部材40Bも同調して上下方向に移動する。これにより、第1の壁面と第2の壁面との間に形成される気体は流通路50の通路巾及び気体噴出口部51の開度を調整するように構成されている。
実施形態4の気体含有成分除去採取装置400は上記構成を具備している。そして、容器2内に所望の液体を所望量入れた後、図7に示すように、取付部70Aのテーパー栓体を受口部22Aに気密に挿嵌してセットし、実施形態1と同様に使用するものである。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図10は本考案のさらに他の実施形態(実施形態5)を示す。実施形態5の気体含有成分除去採取装置500は、第1の壁面及び第2の壁面の構成に特徴がある。
実施形態5の前記装置500の固定部材67Aは、実施形態4の固定部材67に代え、上端を気体輸送用の管体60Aと連通させると共に下端を開口し、上端部側から下端に向けて次第に拡径するテーパーを付した円錐状のテーパー内壁面44Aを有する概略的円錐状の固定筒状体68Aを有して構成されている。
実施形態5の第1の壁面(符号は省略)は固定筒状体のテーパー内壁面44Aで構成されている。実施形態5のテーパー内壁面44Aは実施形態1と同様に加工された粗面(符号は省略)で構成されている。
また、実施形態5の可動部材40Cは、実施形態4の可動部材40Bに代え、上端を閉塞して可動杆体9に固着され、固定筒状体68Aのテーパー内壁面44Aに適合して挿嵌(嵌合)する円錐状のテーパー外壁面69aを有する概略円錐状の可動円錐状体69を有して構成されている。
実施形態5の第2の壁面(符号は省略)は可動円錐状体69のテーパー外壁面69aで構成されている。実施形態5のテーパー外壁面69aは実施形態1と同様に加工された粗面(符号は省略)に形成されている。
実施形態5のバブリング生成調整手段5は、前記第1の壁面の固定筒状体68Aのテーパー内壁面44Aと第2の壁面の可動円錐状体69のテーパー外壁面69aとの間で形成される気体流通路及び当該流通路の出口部の気体噴出口部とを有して構成されている。これにより、気体は前記流通路を通り、噴出口部から液体中に円形状に噴出するように構成されている。他の構成は実施形態4と同様である。
実施形態5の気体含有成分除去採取装置500は上記のように構成され、実施形態4と同様に使用するもので、実施形態4と同様の作用効果を奏する。
図11は本考案のさらに他の実施形態(実施形態6)を示す。実施形態6の気体含有成分除去採取装置600も第1の壁面及び第2の壁面の構成に特徴がある。
実施形態6の前記装置600の固定部材67Bは、実施形態4の固定部材67に代え、下面を水平状に加工して形成した水平状の下壁面44Bを有する所望の大きさの円形平板状等の固定板状体96を有して構成されている。前記板状体96は、中央部に気体輸送用の管体60Aの開口下端の内径と同径の気体流通用の孔97を有している。気体は前記孔から気体流通路50に導入される。
実施形態6の第1の壁面3Cは前記水平状の下壁面44Bで構成されている。なお、実施形態6の前記下壁面44Bは実施形態1と同様に加工された粗面(符号は省略)で形成されている。
実施形態6の前記装置600の可動部材40Dは、上面を前記水平状の下壁面44Bに対して平行姿勢を維持して接近・離反させるように水平状に加工して形成した水平状の上壁面45Bを有する円形平板状等の可動板状体98を有して構成されている。前記両板状体96及び98は略同一大きさに形成されている。なお、実施形態6の前記上壁面45Bは上記と同様の粗面(符号は省略)で形成されている。
実施形態6のバブリング生成調整手段5は、前記第1の壁面3Cの水平状の下壁面44Bと第2の壁面4Cの水平状の上壁面45Bとの間で形成される気体流通路50及び流通路50の出口部の気体噴出口部51とを有して構成されている。これにより、気体は前記流通路50を通り、噴出口部51から液体中に環状に噴出するように構成されている。他の構成は実施形態4と同様である。
実施形態6の気体含有成分除去採取装置600は上記のように構成され、実施形態4と同様に使用するもので、実施形態4と同様の作用効果を奏する。
なお、上記各実施形態では、本考案の気体含有成分除去採取装置を1セット設けた例を開示したが、前記装置を複数セット配置して使用することも可能である。前記装置を複数セット配置する場合には、例えば上流側の前記装置の前記気体排出口部と下流側の前記装置の前記気体入口部を接続して使用できる。この方法を採用することにより、気体中に含有する成分を各装置の各容器内の液体に吸収して除去採取することができる。また、本考案の前記装置は、真空方式としても使用可能である。
また、上記した各実施形態の気体含有成分除去採取装置は一例として開示したもので、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
2 液体貯留容器
3 第1の壁面
4 第2の壁面
5 バブリング生成調整手段
6 気体流通路
7 気体排出口部
8 手動操作手段
9 可動杆体
30 凹球壁面
40 凸球壁面
60 気体輸送用の可動管体
80 ネジキャップ

Claims (8)

  1. 気体を液体に供給して前記液体中を通過させて前記気体中に含有する所望の成分を前記液体に吸収させて除去採取する気体含有成分除去採取装置であって、
    所望の液体を所望量収容して貯留する所望容積の液体貯留容器と、
    前記容器内に位置決めされて設けられる第1の壁面と、
    前記容器内を上下方向に移動可能、かつ、前記上下方向の移動により前記第1の壁面に対して接近・離反させ得るように設けられる第2の壁面と、
    前記第1及び第2の壁との間で形成される気体流通路及び当該気体流通路の出口部で形成され、前記気体を前記容器内の液体中に噴出させる環状の気体噴出口部とを有し、前記容器内の底部側ないし前記容器内の下半部の可及的前記底部側に近い部位に配置するバブリング生成調整手段と、
    上端部側に気体入口部を有し、下端部を前記気体流通路と連通させて設けられ、前記気体を前記気体流通路へ輸送する気体輸送路と、
    前記容器内の上端部側と連通させて設けた気体排出口部と、
    前記容器外で手動操作により前記第2の壁面を上下方向へ移動操作する手動操作手段、
    とを備え、
    前記操作手段により前記第2の壁面を上下方向へ移動させることにより、前記気体流通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を同調して調整するように構成した
    ことを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
  2. 請求項1に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    前記第1の壁面は、前記容器の底壁部に形成され、
    前記第2の壁面は、管の上端部側に前記気体入口部を有し、前記気体入口部を前記容器外に位置させると共に下端部を前記容器内の底部側に臨ませて配置され、前記容器内を上下方向に移動可能、かつ、前記容器から取り出し可能に設けられる気体輸送用の可動管体の下端に固着して設けた可動部材に形成され、
    前記操作手段により前記可動管体を上下方向に手動で移動操作して前記気体流通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を調整するように構成した
    ことを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
  3. 請求項2に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    前記第1の壁面は、前記容器の底壁部を半球状に凹ませて形成した凹球面の凹球壁面で構成され、
    前記可動部材は前記凹球面に適合して嵌合する半球状の凸球面を有し、
    前記第2の壁面は前記可動部材の前記凸球面の凸球壁面で構成されていることを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
  4. 請求項2に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    前記第1の壁面は、前記容器の底壁部を水平状に加工して形成した水平状の上壁面で構成され、
    前記可動部材は、下面を前記水平状の上壁面に対して平行姿勢を維持して接近・離反するように水平状に加工して形成した水平状の下壁面を有し、
    前記第2の壁面は前記可動部材の前記水平状の下壁面で構成されていることを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
  5. 請求項1に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    下端を開口した管の上端部側に前記気体入口部を有し、前記気体入口部を前記容器外に位置させると共に下端部を前記容器内の底部側の所望の位置に位置決めされて前記容器に着脱可能、かつ、定位置に固定可能に設けられる気体輸送用の管体と、
    前記管体の内壁面との間に気体輸送用通路形成用の円筒状の空隙部を形成して前記管体内を貫通させると共に上下方向に移動可能に設けられる可動杆体とを備え、
    前記第1の壁面は、前記気体輸送用の管体の下端に固着して設けた固定部材に形成され、
    前記第2の壁面は、前記可動杆体の下端に固着して設けた可動部材に形成され、
    前記操作手段により前記可動杆体を上下方向へ手動で移動操作して前記流通路の通路巾及び前記気体噴出口部の開度を調整するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の気体含有成分除去採取装置。
  6. 請求項5に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    前記固定部材は、上端部を前記気体輸送用の管体の下端と連通させると共に下端を開口し、上端部側から下端に向けて次第に縮径するテーパーを付した逆円錐状のテーパー外壁面を有する概略逆円錐状の固定筒状体を有して構成され、
    前記第1の壁面は、当該固定筒状体の前記テーパー外壁面で構成され、
    前記可動部材は、下端部側を閉塞すると共に上端を開口し、前記固定筒状体の前記テーパー外壁面に適合して嵌合する逆円錐状のテーパー内壁面を有する概略逆円錐状の可動筒状体を有して構成され、
    前記第2の壁面は前記可動筒状体の前記テーパー内壁面で構成されていることを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
  7. 請求項5に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    前記固定部材は、上端部を前記気体輸送用の管体と連通させると共に下端を開口し、上端部側から下端に向けて次第に拡径するテーパーを付した円錐状のテーパー内壁面を有する概略円錐状の固定筒状体を有して構成され、
    前記第1の壁面は前記固定筒状体の前記テーパー内壁面で構成され、
    前記可動部材は、上端部を閉塞し、前記固定筒状体の前記テーパー内壁面に適合して嵌合する円錐状のテーパー外壁面を有する概略円錐状の可動円錐状体を有して構成され、
    前記第2の壁面は前記可動円錐状体のテーパー外壁面で構成されていることを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
  8. 請求項5に記載の気体含有成分除去採取装置において、
    前記固定部材は、下面を水平状に加工して形成した水平状の下壁面を有する所望の大きさの固定板状体を有して構成され、
    前記第1の壁面は、前記固定板状体の前記水平状の下壁面で構成され、
    前記可動部材は、上面を前記水平状の下壁面に対して平行姿勢を維持して接近・離反するように水平状に加工して形成した水平状の上壁面を有する可動板状体を有して構成され、
    前記第2の壁面は、前記可動板状体の前記水平状の上壁面で構成されていることを特徴とする気体含有成分除去採取装置。
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