JP3190864B2 - 選択レベル測定装置 - Google Patents

選択レベル測定装置

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JP3190864B2
JP3190864B2 JP31464097A JP31464097A JP3190864B2 JP 3190864 B2 JP3190864 B2 JP 3190864B2 JP 31464097 A JP31464097 A JP 31464097A JP 31464097 A JP31464097 A JP 31464097A JP 3190864 B2 JP3190864 B2 JP 3190864B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として信号の周
波数成分の解析や信号レベルの測定に使用される選択レ
ベル測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、信号レベルを測定する装置のう
ち、信号の周波数スペクトラム解析には、一般にスペク
トラム・アナライザが使用されており、また、特定の周
波数帯域における信号レベルの測定には、一般に選択レ
ベル測定装置(メジャーリング・レシーバ)が使用され
ている。
【0003】スペクトラム・アナライザにおいては、数
Hzから数GHzにわたる広帯域な信号を高いレベル精
度と高い周波数分解能で測定することができる。従っ
て、そこで使用する局部発振器は、広帯域に亘って高い
周波数安定度と高い信号純度を有するものが使用され
る。そのため、一般にこのようなスペクトラム・アナラ
イザでは、局部発振器としてYIG発振器が使用され
る。それによって、装置が大型且つ高価なものとなる。
【0004】一方、選択レベル測定装置は、例えば、電
界レベル測定や不要輻射測定に利用されており、高い検
出感度と高い周波数選択度が要求される。しかし、スペ
クトラム・アナライザに比べると、使用する構成要素の
違いにより比較的小型で安価に構成することができる。
その反面、信号の測定周波数範囲は、スペクトラム・ア
ナライザに比べると一般に狭くなる。この問題が解決さ
れれば、高価なYIG発振器を使用するスペクトラム・
アナライザの代わりに選択レベル測定装置を使用するこ
とができ、安価な信号測定装置を提供することができ
る。
【0005】以上の説明から、選択レベル測定装置とス
ペクトラム・アナライザとの外見上の構成はほとんど同
様であり、使用する構成要素が異なるということが分か
る。本発明の対象は選択レベル測定装置であるから、従
来技術も選択レベル測定装置について説明する。
【0006】従来の選択レベル測定装置としては、例え
ば、図5に示すようなものがあった。図5は、従来の比
較的小型且つ安価な選択レベル測定装置の一例の構成を
示すブロック図である。まず、図5を参照して、その構
成を説明する。図5において、44は入力信号finが
入力される入力端子、45はYIG発振器に比べて一般
に安価なVCO発振器を用い制御部46の制御により第
1局部発振信号f1を発振する第1局部発振器、50は
VCO発振器を用い制御部46の制御により第3局部発
振信号f3を発振する第2局部発振器、46はCPUを
有し第1及び第2局部発振器45、50を制御してそれ
ぞれ第1ぞれ第3局部発振信号f1、f3を出力させる
とともにレベル検出部54からの出力データを処理する
制御部である。
【0007】また、47は第1局部発振信号f1をてい
倍して第2局部発振信号f2を出力するてい倍部、48
は第2局部発振信号f2と被測定周波数f(変化させな
がら測定する)とにより第1中間周波数IF1を出力す
る(IF1=f2−f)第1周波数変換部、49は25
00±20MHz程度の通過帯域を有する第1帯域制限
フィルタ、51は第1中間周波数IF1と第3局部発振
信号f3とにより第2中間周波数IF2を出力する(I
F2=IF1−f3)第2周波数変換部、52は第1局
部発振器45とてい倍部47と第1周波数変換部48と
第1帯域制限フィルタ49と第2局部発振器50と第2
周波数変換部51とからなるチューナ部、53は第2中
間周波数IF2の帯域制限を行う第2帯域制限フィル
タ、54は対数増幅器を有し被測定周波数fのレベル検
出を行うレベル検出部である。
【0008】次に、図5を参照して、上記従来の選択レ
ベル測定装置の動作を説明する。この説明では、選択レ
ベル測定装置の測定周波数範囲を、例えば、1MHzな
いし2000MHzとして説明する。今、入力信号fi
nが入力端子44から入力されるが、第1局部発振器4
5に用いられているVCO発振器の発振周波数可変幅は
一般に1000MHz程度が限度であるから、選択レベ
ル測定装置の測定周波数範囲(1MHzないし2000
MHz)を周波数掃引するためには、VCO発振器の出
力をてい倍して周波数設定可能範囲を2000MHz
(1000MHz×2)とする必要がある。
【0009】上記から、第1局部発振器45は制御部4
6によって設定された1250MHzないし2250M
Hzの第1局部発振信号f1を出力し、第1局部発振信
号f1の周波数をてい倍部47で2てい倍して、250
0MHzないし4500MHzの第2局部発振信号f2
に変換する。被測定周波数fと第2局部発振信号f2と
が第1周波数変換部48で混合されて2500MHzの
第1中間周波数IF1に変換される。第1中間周波数I
F1は2500MHz一定であり、今第2局部発振信号
f2が制御部46の制御により3000MHzとする
と、被測定周波数fは、上記の式(IF1=f2−f、
すなわち、f=f2−IF1)からf=3000−25
00=500MHzとなる。
【0010】第1中間周波数IF1は2500±20M
Hz程度の通過帯域を有する第1帯域制限フィルタ49
を通して帯域制限されて第2周波数変換部51に入力さ
れる。第2局部発振器50は制御部46により制御さ
れ、第2局部発振信号f3を2250MHzに設定して
出力する。第1中間周波数IF1と第2局部発振信号f
3とは第2周波数変換部51で混合されて250MHz
の第2中間周波数IF2に変換される。すなわち、第1
中間周波数IF1は2500MHz、第2局部発振信号
f3は2250MHz、第2中間周波数IF2は250
MHzであるから上記の式(IF2=IF1−f3)か
ら、250=2500−2250MHz、となる。
【0011】以上のように、被測定周波数fを第2およ
び第3局部発振信号(f2,f3)を用いて第2中間周
波数IF2に周波数変換するブロックは一般にチューナ
部52と呼ばれる。チューナ部52から出力される第2
中間周波数IF2は第2帯域制限フィルタ53で帯域制
限されて後、レベル検出部54でレベル検出される。制
御部46は、第1、第2および第3局部発振信号(f
1,f2,f3)を設定するように動作し、また、レベ
ル検出部54からの出力データの処理を行う。以上のよ
うに構成された選択レベル測定装置のチューナ部52に
対しては、広帯域に亘る測定周波数範囲の如何なる周波
数に対しても不要スプリアス成分を抑圧することが求め
られる。
【0012】他方、スペクトラム・アナライザ装置にお
いては、一般に、広帯域な測定周波数範囲を実現するた
め、特開平7−209352公報や実開平7−3607
4公報に記載されているように、局部発振器として広帯
域に亘って高い周波数安定度及び高い信号純度を有する
YIG発振器が使用されている。
【0013】また、従来のスペクトラム・アナライザに
おいては、一般に、レベル検出器54のダイナミックレ
ンジとチューナ部52のダイナミックレンジとを比較し
た場合、チューナ部52のダイナミックレンジの方が大
きい場合が多いので、スペクトラムアナライザの測定ダ
イナミックレンジはレベル検出器54のダイナミックレ
ンジによって決定されている場合が多い。
【0014】測定ダイナミックレンジを拡大する方法と
しては、例えば、特開平5−26921公報に記載され
ているように、入力段に入力信号のレベルを調節する可
調整ゲインアンプと、表示部に可調整ゲインアンプのゲ
イン調整を相殺する手段と、レベル検出データを一時的
に記憶するメモリとを備え、一度レベル検出を行った後
に可調整ゲインアンプの設定値の変更を行い、再度レベ
ル検出を行うことにより、測定ダイナミックレンジを拡
大するような構成が提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に示す選択
レベル測定装置において、入力信号finは、例えば、
500MHzと1500MHzの2つの周波数成分から
なる信号であり、このうち1500MHzの信号成分を
被測定周波数fとして測定したい場合には、上記の通
り、第1局部発振信号f1は2000MHzとなり、第
2局部発振信号f2は4000MHzとなる。この場合
において、第1局部発振信号f1の一部が第1周波数変
換部48に漏洩するため、500MHzの入力信号fi
nと2000MHzの第1局部発振信号f1とが第1周
波数変換部48で混合され、第1中間周波数IF1と同
一周波数の2500MHzという不要スプリアス成分が
発生してしまうという問題があった。
【0016】また、入力信号finが、例えば、500
MHzと2000MHzの2つの周波数成分からなる信
号であり、このうち500MHzの信号成分を被測定周
波数fとして測定したい場合には、上記から、第1局部
発振信号f1は1500MHzとなり、第2局部発振信
号f2は3000MHzとなる。この場合において、第
1局部発振信号f1の第3次高調波(4500MHz)
の一部が第1周波数変換部48に漏洩するため、200
0MHzの入力信号finと4500MHzの第1局部
発振信号f1の第3次高調波とが第1周波数変換部48
で混合され、第1中間周波数IF1と同一周波数の25
00MHzの不要スプリアス成分が発生してしまうとい
う問題があった。
【0017】更に、上記従来例に示す選択レベル測定装
置では、例えば、1750MHzを測定している場合に
は、第2局部発振信号f2は4250MHzとなり、第
3局部発振信号f3は2250MHzとなる。この場合
において、第2局部発振信号f2の一部が第2周波数変
換部51に漏洩し、第3局部発振信号f3の第2次高調
波の4500MHzが第2周波数変換部51において発
生した場合、第2局部発振信号f2(4250MHz)
と第3局部発振信号f3の第2次高調波(4500MH
z)とが第2周波数変換部51で混合され、第2中間周
波数IF2と同一周波数の250MHzの信号が発生し
て不要スプリアス成分になるという問題があった。
【0018】また、上記従来例に示す選択レベル測定装
置では、例えば、第1中間周波数IF1の1/N(Nは
自然数)の周波数の信号が入力された場合に、第1周波
数変換部48において入力信号finの第N次高調波が
発生し第1中間周波数帯域内に不要スプリアス成分とし
て発生するという問題があった。
【0019】また、上記に示す従来のスペクトラム・ア
ナライザでは、広帯域な測定周波数範囲を確保するため
に、第1局部発振器45にはYIG発振器が必要とな
り、コスト高、大型、消費電流が大きいという問題があ
った。
【0020】また、上記に示す従来のスペクトラム・ア
ナライザでは、例えば、チューナ部52のダイナミック
レンジが100dBに対し、レベル検出器54のダイナ
ミックレンジが60dBである場合、測定ダイナミック
レンジはチューナ部52のダイナミックレンジより狭い
レベル検出器54のダイナミックレンジの60dBに決
定されてしまうので、測定ダイナミックレンジが狭いと
いう問題があった。そこで、測定ダイナミックレンジを
拡大する方法の一つとして、一度レベル検出を行った後
に可調整ゲインアンプの設定値を変更して再びレベル検
出を行う方法が提案されているが、1回のスペクトラム
測定を行うために複数回レベル検出しなければならない
という問題があった。
【0021】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、チューナ部を測定周波数の低域成分
の周波数変換を行う低域チューナ部と測定周波数の高域
成分の周波数変換を行う高域チューナ部とに分けること
により、局部発振信号がてい倍部を越えて漏洩するため
に生じる不要スプリアス成分の発生を抑圧することがで
きる優れた選択レベル測定装置を提供することを目的と
する。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定周波数範
囲を低域成分と高域成分とに分け、低域成分の周波数変
換を行う低域チューナ部と高域成分の周波数変換を行う
高域チューナ部を設置し、低域チューナ部は、入力信号
の高域成分を低域通過フィルタによって遮断し、高域チ
ューナ部は、入力信号の低域成分を高域通過フィルタに
よって遮断するようにしたものである。本発明は、被測
定周波数を低域成分と高域成分とに分け、それぞれ異な
る周波数変換部で周波数変換するようにしたことによ
り、不要スプリアス成分の発生原因となる入力信号とて
い倍部を越えて漏洩される局部発振信号とが混合されて
発生する不要スプリアス成分の発生を抑圧することがで
きる選択レベル測定装置が得られる。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明に
かかる選択レベル測定装置は、入力信号を低域通過フィ
ルタかまたは高域通過フィルタに選択して接続する第1
高周波信号切替手段と、低域チューナ部として前記第1
高周波信号切替手段から出力される信号の高域成分を除
去する低域通過フィルタと、第1局部発振信号を出力す
る第1局部発振器と、前記低域通過フィルタの出力と前
記第1局部発振器から出力される第1局部発振信号とを
混合して第1中間周波数に変換する第1周波数変換部
と、前記第1中間周波数の帯域制限を行う第1帯域制限
フィルタを備え、高域チューナ部として前記第1高周波
信号切替手段から出力される信号の低域成分を除去する
高域通過フィルタと、前記第1局部発振信号をてい倍し
て第2局部発振信号を出力するてい倍部と、前記高域通
過フィルタの出力と前記第2局部発振信号とを混合し第
2中間周波数に変換する第2周波数変換部と、第2中間
周波数の帯域制限を行う第2帯域制限フィルタを備え、
前記第1高周波信号切替手段と連動して前記低域チュー
ナ部の第1帯域制限フィルタの出力、または、前記第2
帯域制限フィルタの出力のいずれかを選択する第2高周
波信号切替手段と、第局部発振信号を出力する第2局
部発振器と、前記第2高周波信号切替手段の出力と前記
第2局部発振器から出力される第3局部発振信号とを混
合し第3中間周波数に変換する第3周波数変換部と、前
記第3中間周波数のレベル検出を行うレベル検出部と、
前記第1および第2高周波信号切替手段と前記第1、第
2および第3局部発振信号とを制御する制御部を備え、
測定周波数範囲の低域成分を低域チューナ部で周波数変
換し、高域成分を高域チューナ部で周波数変換するよう
にし、低域チューナ部を選択した場合に第3局部発振信
号は第1中間周波数より第3中間周波数分高い周波数に
設定され、高域チューナ部を選択した場合に第3局部発
振信号は第2中間周波数より第3中間周波数分低い周波
数に設定されるようにしたものであり、被測定周波数を
低域成分と高域成分とに分け、それぞれ異なる周波数変
換部で周波数変換するようにしたことにより、不要スプ
リアス成分の発生原因となる入力信号とてい倍部を越え
て漏洩される局部発振信号とが混合されて発生する不要
スプリアス成分の発生を抑圧することができるという作
用を有する。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】(第1の実施の形態)以下、添付図面、図
1乃至図4に基づき、本発明の実施の形態を詳細に説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態における選択レ
ベル測定装置の構成を示すブロック図、図2は本発明の
第2及び第3の実施の形態における選択レベル測定装置
の構成を示すブロック図、図3は本発明の第4の実施の
形態における選択レベル測定装置の構成を示すブロック
図、図4は本発明の第5の実施の形態における選択レベ
ル測定装置の構成を示すブロック図である。
【0041】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における選択レベル測定装置の構成を説明す
る。図1において、1は入力信号finが入力される入
力端子、2は入力信号finについて被測定周波数fの
測定周波数範囲の低域成分(例えば、1〜1000MH
z)に亘り周波数変換を行う低域チューナ部3か又は被
測定周波数fの測定周波数範囲の高域成分(例えば、1
000〜2000MHz)に亘り周波数変換を行う高域
チューナ部4を選択して切り替え接続する1高周波切替
手段、5は、例えば発振器にVCOを用いたPLL周波
数シンセサイザで構成され、制御部6により第1局部発
振信号f1を出力するよう設定される第1局部発振器、
7は第1局部発振信号f1をてい倍して第2局部発振信
号f2を出力するてい倍部である。
【0042】また、3は低域通過フィルタ8と第1周波
数変換部9と第1帯域制限フィルタ10とで構成され、
測定周波数範囲の低域成分に亘り被測定周波数fを測定
するため(変化させながら測定する)被測定周波数fを
所望の第1中間周波数IF1(本実施の形態では一定、
下述する)に変換する低域チューナ部、8は入力信号の
高域成分を遮断する低域通過フィルタ、9は、例えばダ
イオードからなるダブルバランスミキサで構成され、第
1局部発振信号f1と被測定周波数fとを混合して第1
中間周波数IF1を出力する第1周波数変換部、10
は、例えば誘電体フィルタからなり、第1中間周波数I
F1を帯域制限する第1帯域制限フィルタである。
【0043】また、4は高域通過フィルタ11と第2周
波数変換部12と第2帯域制限フィルタ13とで構成さ
れ、測定周波数範囲の高域成分に亘り被測定周波数fを
測定するため被測定周波数fを所望の第2中間周波数I
F2に変換する高域チューナ部、11は入力信号の低域
成分を遮断する高域通過フィルタ、12は、例えばダイ
オードからなるダブルバランスミキサで構成され、てい
倍部7の出力である第2局部発振信号f2と被測定周波
数fとを混合して第2中間周波数IF2を出力する第2
周波数変換部、13は、例えば誘電体フィルタからな
り、第2中間周波数IF2を帯域制限する第2帯域制限
フィルタである。
【0044】また、14は第1高周波切替手段2と連動
して第1または第2中間周波数(IF1またはIF2)
のいずれかを選択する第2高周波切替手段、15は、例
えば発振器にVCOを用いたPLL周波数シンセサイザ
で構成され、制御部6により設定された第3局部発振信
号f3を出力する第2局部発振器、16は、例えばダイ
オードからなるダブルバランスミキサで構成され、第1
または第2中間周波数(IF1またはIF2)と第3局
部発振信号f3とを混合して第3中間周波数IF3を出
力する第3周波数変換部、17は入力レベルの対数に比
例する電圧を出力する対数アンプからなるレベル検出
器、6は、例えばADコンバータおよびCPUからな
り、第1、第2および第3局部発振信号(f1、f2、
f3)を出力するよう第1および第2局部発振器5、1
5を制御し、第1および第2高周波信号切替手段2、1
4の選択動作を制御し、レベル検出部17の出力データ
を処理する制御部である。
【0045】次に、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における選択レベル測定装置の動作を説明す
る。まず、入力端子1から入力された入力信号fin
は、低域チューナ部3または高域チューナ部4で第1ま
たは第2中間周波数(IF1またはIF2)に周波数変
換される。第1または第2中間周波数(IF1またはI
F2)は、第3周波数変換部16において第3中間周波
数IF3に周波数変換される。第3中間周波数IF3
は、レベル検出器17においてレベル検出される。
【0046】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、入力信号finの処理を被測定周波数fの測
定範囲により低域チューナ部と高域チューナ部とに分け
ることにより、上記従来例に示すような、てい倍部7を
用いることに起因する不要スプリアス成分の発生を抑圧
することができることである。以下、その動作を具体的
な数値を用いて詳細に説明する。各周波数は下記のよう
に設定する。
【0047】 測定周波数範囲: 1MHz〜2000MHz 低域チューナ部測定周波数範囲: 1MHz〜1000MHz 第1局部発振器出力周波数範囲f1:1301MHz〜2300MHz 第1中間周波数IF1: 1300MHz 高域チューナ部測定周波数範囲: 1000MHz〜2000MHz てい倍部出力周波数範囲f2: 3500MHz〜4500MHz 第2中間周波数IF2: 2500MHz 第3局部発振器出力周波数f3: 1550MHzまたは2250MHz 第3中間周波数IF3: 250MHz
【0048】ここで、finは、例えば、500MHz
と1500MHzの2つの周波数成分からなる入力信号
であり、そのうち、被測定周波数f=1500MHzを
測定したい場合には、高域チューナ部4を使用するた
め、fin=500MHzの入力信号は高域通過フィル
タ11により信号レベルが減衰されて第2周波数変換部
12には入ってこない。従って、2000MHzの第1
局部発振信号f1が第2周波数変換部12に漏洩して
も、上記従来技術で示したような、入力信号fin(5
00MHz)と第1局部発振信号f1(2000MH
z)とが混合されて第2中間周波数IF2と同一の25
00MHzとなる不要スプリアス成分はの発生は抑圧さ
れる。
【0049】また、finは、例えば、500MHzと
2000MHzの2つの周波数成分からなる入力信号で
あり、そのうち、被測定周波数f=500MHzを測定
したい場合には、低域チューナ部3を使用するため、f
in=2000MHzの入力信号は低域通過フィルタ8
により信号レベルが減衰されて第1周波数変換部9には
入ってこない。従って、1800MHzの第1局部発振
信号f1またはその高調波が第1周波数変換部9に漏洩
しても、第1中間周波数IF1と同一の1300MHz
となる不要スプリアス成分は発生しない。
【0050】上記のように、本実施の形態によれば、チ
ューナ部を測定周波数範囲によって低域チューナ部3と
高域チューナ部4の2バンドに分け、各々の入力段にフ
ィルタを設けることにより不要な入力信号を遮断し、て
い倍部7を用いることに起因して漏洩した局部発振信号
と入力信号とにより発生する不要スプリアス成分の発生
を抑圧することができる。
【0051】(第2の実施の形態)次に、図2を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における選択レベル測定
装置の構成を説明する。図2において、18は入力信号
finが入力される入力端子、19は、例えば発振器に
VCOを用いたPLL周波数シンセサイザで構成され、
制御部20により第1局部発振信号f1を出力するよう
設定される第1局部発振器、21は、例えばダイオード
からなるダブルバランスミキサで構成され、第1局部発
振信号f1と被測定周波数fとを混合して第1中間周波
数IF1を出力する第1周波数変換部である。
【0052】また、23は、例えば発振器にVCOを用
いたPLL周波数シンセサイザで構成され、制御部20
により第1局部発振信号f1を出力するよう設定される
第2局部発振器、20は、例えばADコンバータおよび
CPUからなり、第1および第2局部発振信号(f1、
f2)を出力するよう第1および第2局部発振器19、
23を制御し、レベル検出部25の出力データを処理す
る制御部である。
【0053】また、22は、例えば誘電体フィルタから
なり、第1中間周波数IF1を帯域制限する第1帯域制
限フィルタ、24は、例えばダイオードからなるダブル
バランスミキサで構成され、第1中間周波数IF1と第
2局部発振信号f2とを混合して第2中間周波数IF2
を出力する第2周波数変換部、25は対数アンプで構成
され、入力レベルの対数に比例する電圧を出力するレベ
ル検出器である。
【0054】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施の形態における選択レベル測定装置の動作を説明す
る。まず、入力端子18から入力された入力信号fin
は、第1周波数変換部21において第1中間周波数IF
1にアップコンバート(出力周波数が入力周波数より高
い)される。第1中間周波数IF1は、第2周波数変換
部24において第2中間周波数IF2にダウンコンバー
ト(出力周波数が入力周波数より低い)される。その第
2中間周波数IF2は、レベル検出器25においてレベ
ル検出される。
【0055】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、第1および第2局部発振信号(f1、f2)
を制御することにより、第1中間周波数IF1を帯域制
限フィルタの通過帯域内の任意の周波数に設定し、第1
局部発振信号f1およびその高調波(f1×n:nは自
然数)と第2局部発振信号f2およびその高調波(f2
×m:mは自然数)とが第2周波数変換部24において
混合されて発生するであろう不要スプリアス成分の発生
を抑圧することができることである。以下、その動作を
具体的な数値を用いて詳細に説明する。
【0056】各周波数を下記のように設定する。 測定周波数範囲: 1MHz〜2000MHz 第1局部発振器出力周波数範囲f1:2501MHz〜4500MHz 第1中間周波数IF1: 2500MHz→2510MHz 第2中間周波数IF2: 250MHz
【0057】被測定周波数fは、 f=f1−f2−IF2 ・・・・・・(1) で与えられ、また、第1中間周波数IF1は、 IF1=f2+IF2 ・・・・・・(2) と表すことができる。
【0058】今、被測定周波数f=1750MHzを測
定しようとする場合、第1局部発振周波数f1の漏洩し
た信号(f1=4250MHz)と第2局部発振周波数
f2=2250MHzの第2次高調波(f2×2=45
00MHz)とが第2周波数変換部24で混合されて、 f2×2−f1=4500−4250=250MHz・・・(3) となり、第2中間周波数IF2=250MHzと同一周
波数の不要スプリアス成分となる。
【0059】このような被測定周波数f=1750MH
zの場合において、第1中間周波数IF1をIF1=2
510MHz(帯域制限フィルタの通過帯域内)とする
ことにより上記のような不要スプリアス成分を抑圧する
ことができる。以下、その場合の動作を具体的な数値を
用いて詳細に説明する。上記、式(2)から第2局部発
振周波数f2は、 f2=2510−250=2260MHz ・・・(4) となり、式(1)から第1局部発振周波数f1は、 f1=1750+2260−250=4260MHz・・・(5) となる。このとき、式(3)の値は f2×2−f1=4520−4260=260MHz・・・(6) となり、第2中間周波数IF2=250MHzと同一周
波数とならないため、式(6)で発生する信号は不要ス
プリアス成分とはならない。
【0060】また、同様に、例えば、被測定周波数f=
1745〜1755MHzを測定する場合には、第1中
間周波数IF1の設定値を10MHz高くして測定を行
えば、不要スプリアス成分の発生は抑えることができ
る。従って、 |f1×n±f2×m|=IF2 (n≠m:n、m自然数) ・・・(7) で示される不要スプリアス成分は、第1中間周波数IF
1を変更することにより抑圧することができる。
【0061】上記のように、本実施の形態によれば、第
1及び第2局部発振信号(f1,f2)を制御して、第
1中間周波数の値を帯域制限フィルタの通過帯域内で変
更することにより、第1局部発振信号f1またはその高
調波と第2局部発振信号f2またはその高調波とが第2
周波数変換部24において混合されて発生する不要スプ
リアス成分の発生を抑圧することができる。
【0062】(第3の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態における場合と同じく、図2を参照して、
本発明の第3の実施の形態における選択レベル測定装置
の構成を説明する。すなわち、本実施の形態における選
択レベル測定装置の構成は上記第2の実施の形態におけ
るものと同様であるから、更に詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態における選択レベル測定装置の動作
も上記第2の実施の形態におけるものと基本的には同様
であるから、更に詳細な説明は省略する。しかし、以
下、本実施の形態における選択レベル測定装置の動作の
上記第2の実施の形態における場合と異なる部分につい
てのみ説明する。
【0063】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、まず測定の前に予備測定(詳しくは後述す
る)を行うことである。予備測定において、レベル検出
部25もしくは制御部20が入力信号(入力信号の第N
次高調波を含む)として第1中間周波数IF1の1/2
の信号が入力した場合に発生する不要スプリアス成分を
検出した場合には、第1および第2局部発振信号(f
1,f2)を制御して第1中間周波数IF1を帯域制限
フィルタ22の通過帯域内の他の任意な周波数に変更設
定することにより、予備測定において発生したような不
要スプリアス成分の発生を抑圧することができることで
ある。以下、具体的な数値を用いてそれを説明する。
【0064】各周波数を下記のように設定する。 測定周波数範囲: 1MHz〜2000MHz 第1局部発振器出力周波数範囲:2501MHz〜4500MHz 第1中間周波数IF1: 2500MHz→2490MHz 第2中間周波数IF2: 250MHz
【0065】第1中間周波数IF1の1/2の周波数の
信号(1250MHz)が入力信号finとして入力さ
れた場合、第1周波数変換部21で第2次高調波が発生
して、被測定周波数fの如何に関わらず全帯域に亘って
不要スプリアス成分が検出される。そこで、例えば、測
定者が測定器の任意の操作ボタンに接触して予備測定を
行い、全帯域に渡って不要スプリアス成分が検出された
場合には、第1中間周波数IF1の設定値を2490M
Hzに変更する。このようにすると、入力信号が125
0MHzの場合でも、入力信号周波数の第2次高調波と
第1中間周波数IF1の設定値とは一致しないため、不
要スプリアス成分の発生を抑圧することができる。
【0066】上記のように、本実施の形態によれば、ま
ず予備測定を行い、レベル検出部25もしくは制御部2
0が入力信号として第1中間周波数IF1の1/2の信
号が入力された場合に発生する不要スプリアス成分を検
出した場合には、第1および第2局部発振信号(f1,
f2)を制御することにより第1中間周波数IF1を帯
域制限フィルタ22の通過帯域内の任意の周波数に変更
設定して、不要スプリアス成分の発生を抑圧することが
できる。
【0067】(第4の実施の形態)次に、図3を参照し
て、本発明の第4の実施の形態における選択レベル測定
装置の構成を説明する。図3において、26は入力信号
finを入力する入力端子、27は入力信号finにつ
いて被測定周波数fが内部選択レベル測定装置28の測
定周波数範囲内の場合には低域回路部29を選択し、被
測定周波数fが内部選択レベル測定装置28の測定周波
数以上の場合には高域チューナ部30を選択して接続す
る第1高周波切替手段、29は低雑音増幅器31で構成
される低域回路部である。
【0068】また、31はゲイン調節を行うとともに雑
音指数の低下を抑える低雑音増幅器(第1低雑音増幅器
ともいう)、32は、例えば発振器にVCOを用いたP
LL周波数シンセサイザで構成され、制御部33の制御
により設定された局部発振信号f0を出力する局部発振
器、30は高域通過フィルタ34と低雑音増幅器35と
周波数変換部36と帯域制限フィルタ37とで構成さ
れ、被測定周波数fを内部選択レベル測定装置28の測
定周波数範囲内の中間周波数IFに変換する高域チュー
ナ部、34は入力信号の低域成分を遮断する高域通過フ
ィルタである。
【0069】また、35は、低域回路部29と高域チュ
ーナ部30とのゲイン調節を行うとともに、雑音指数の
低下を抑える低雑音増幅器(第2低雑音増幅器ともい
う)、36は、例えばダイオードで構成されるダブルバ
ランスミキサで構成され、局部発振信号f0と被測定周
波数fとを混合して中間周波数IFを出力する周波数変
換部、37は、例えばローパスフィルタで構成され、中
間周波数IFの帯域制限を行う帯域制限フィルタであ
る。
【0070】また、38は第1高周波切替手段27と連
動して低域回路部29と高域チューナ部30とのいずれ
かを選択して接続する第2高周波信号切替手段、28
は、例えば図1に示す本発明の第1の実施の形態におけ
る選択レベル測定装置で構成される内部選択レベル測定
装置、33は、例えばADコンバータおよびCPUから
なり、局部発振信号f0を出力するよう局部発振器32
を制御し、第1および第2高周波信号切替手段27、3
8の選択動作を制御し、内部選択レベル測定装置28を
制御する制御部である。
【0071】次に、図3を参照して、上記のように構成
された本発明の第4の実施の形態における選択レベル測
定装置の動作を説明する。まず、入力端子26から入力
された入力信号finは、第1及び第2高周波信号切替
手段27 38の選択により低域回路部29かまたは高
域チューナ部30に接続される。低域回路部29では、
入力信号finのレベルを増幅し、高域チューナ部30
では、入力信号finを周波数変換部36において中間
周波数IFにダウンコンバート(入力信号finの周波
数を下げる)する。低域回路部29または高域チューナ
部30の出力は、内部選択レベル測定装置28で周波数
レベル測定される。
【0072】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、選択レベル測定装置の前段に、ダウンコンバ
ータ(周波数を下げるように変換する)を設置すること
により、選択レベル測定装置の測定周波数範囲を高周波
数まで拡大することができることである。以下、上記の
特長を具体的な数値を用いて説明する。
【0073】各周波数を下記のように設定する。 測定周波数範囲: 1MHz〜3000MHz 内部選択レベル測定装置28測定周波数範囲:1MHz〜2000MHz 高域チューナ部30測定周波数範囲:2000MHz〜3000MHz 局部発振信号f0: 1700MHz(固定) 中間周波数IF: 300〜1300MHz
【0074】被測定周波数fが1MHz〜2000MH
zの場合、入力信号finは第1および第2高周波信号
切替手段27、38の選択により、低域回路部29を通
過して内部選択レベル測定装置28に入力されレベル検
出される。被測定周波数fが2000MHz〜3000
MHzの場合、入力信号finは第1および第2高周波
信号切替手段27、38の選択により高域チューナ部3
0へ入力され、周波数変換部36において1700MH
zの局部発振信号f0と混合されて、300MHz〜1
300MHzの中間周波数IFにダウンコンバートされ
る。中間周波数IFは内部選択レベル測定装置28の測
定周波数範囲の帯域内であるから、内部選択レベル測定
装置28によりレベル検出される。
【0075】上記のように、本実施の形態によれば、内
部選択レベル測定装置28の前段に、ダウンコンバータ
を設置するようにしたことにより、選択レベル測定装置
の測定周波数範囲を拡大することができる。
【0076】(第5の実施の形態) 次に、図4を参照して、本発明の第5の実施の形態にお
ける選択レベル測定装置の構成を説明する。図4におい
て、39は入力信号finが入力される入力端子、40
は、例えば複数の周波数変換部と複数の局部発振器と複
数の帯域制限フィルタとで構成され、入力信号finを
中間周波数IFに変換するチューナ部、41は中間周波
数IFを複数の中間周波数(IF0〜IFn)に分配す
る分配器である。
【0077】また、42は、例えばそれぞれ異なる減衰
量を持つ単数あるいは複数の減衰器(アッテネータ)
(42−1〜42−n)で構成され、分配器41で分配
された中間周波数(IF1〜IFn)の各レベルをそれ
ぞれ異なる減衰量で減衰させる減衰器、43はそれぞれ
対数アンプからなる複数のレベル検出器(43−0〜4
3−n)で構成され、レベルの異なる中間周波数(IF
0〜IFn)を同時に検波するレベル検出部である。
尚、本実施の形態において、レベル検出器43−0は中
間周波数IF0を減衰しないままレベル検出するように
したものであり、第1レベル検出器ともいう。
【0078】次に、図4を参照して、上記のように構成
された本発明の第5の実施の形態における選択レベル測
定装置の動作を説明する。まず、入力端子39から入力
信号finが入力され、チューナ部40で中間周波数I
Fに周波数変換される。中間周波数IFは分配器41で
複数の中間周波数(IF0〜IFn)に分配され、一部
は単数あるいは複数のそれぞれ減衰量の異なる減衰器4
2(42−1〜42−n)に入力される。それらレベル
の異なる複数の中間周波数(IF0〜IFn)は、それ
ぞれレベル検出部43の複数のレベル検出器(43−0
〜43−n)を通して同時に検波される。
【0079】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、分配した複数の信号のレベルを減衰無しまた
は1つ以上の異なる減衰量の複数の減衰器42によりレ
ベル検出器の測定可能入力レベルまで減衰させたものと
を、複数のレベル検出器43(43−0〜43−n)で
同時に検波するようにしたことにより、測定ダイナミッ
クレンジをチューナ部40のダイナミックレンジまで拡
大することができるということである。以下、上記で説
明したことを具体的な数値を用いて詳細に説明する。
【0080】例えば、各設定値を以下のように定める。 チューナ部40のダイナミックレンジ: 100dB (チューナ部40出力レベル: −100dBm〜0dBm) レベル検出器43のダイナミックレンジ: 60dB (レベル検出器43測定可能入力レベル範囲: −105dBm〜−45dBm) 分配器41による分配数: 2 減衰器42の数: 1 減衰器42の減衰量: 50dB
【0081】チューナ部40の出力レベル−100dB
m〜−50dBmの場合には、減衰器42を通過させず
にレベル検出を行い、チューナ部40の出力レベルが−
50dBmから0dBmの場合には、レベルを減衰器4
2において50dB減衰させることによりレベル検出器
43の測定範囲内にしてレベル検出を行う。両信号レベ
ルのレベル検出を同時に行いその結果を重畳することに
より、測定ダイナミックレンジをチューナ部40のダイ
ナミックレンジと同等の範囲まで拡大することができ
る。
【0082】上記のように、本実施の形態によれば、分
配した複数の信号のレベルを減衰無しまたは減衰量の異
なる複数の減衰器42(42−1〜42−n)によりレ
ベル検出器の測定可能入力レベルまで減衰させて、複数
のレベル検出器43(43−0〜43−n)で同時に検
波することにより、測定ダイナミックレンジをチューナ
部40のダイナミックレンジまで拡大することができ
る。または、測定ダイナミックレンジをチューナ部40
のダイナミックレンジまで拡大したと同等の効果を得る
ことができる。
【0083】
【発明の効果】本発明における選択レベル測定装置は
以上のように構成し、特に、被測定周波数の測定周波数
範囲の低域成分を低域チューナ部で周波数変換し、高域
成分を高域チューナ部で周波数変換するようにしたこと
により、不要スプリアス成分の発生原因となる入力信号
とてい倍部を越えて漏洩される局部発振信号とが混合さ
れて発生する不要スプリアス成分の発生を抑圧すること
ができる。
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における選択レベル
測定装置の構成を示すブロック図
【図2】図2は本発明の第2及び第3の実施の形態にお
ける選択レベル測定装置の構成を示すブロック図
【図3】図3は本発明の第4の実施の形態における選択
レベル測定装置の構成を示すブロック図
【図4】図4は本発明の第5の実施の形態における選択
レベル測定装置の構成を示すブロック図
【図5】従来の比較的小型且つ安価な選択レベル測定装
置の一例の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 入力端子 2 第1高周波切替手段 3 低域チューナ部 4 高域チューナ部 5 第1局部発振器 6 制御部 7 てい倍部 8 低域通過フィルタ 9 第1周波数変換部 10 第1帯域制限フィルタ 11 高域通過フィルタ 12 第2周波数変換部 13 第2帯域制限フィルタ 14 第2高周波切替手段 15 第2局部発振器 16 第3周波数変換部 17 レベル検出部 18 入力端子 19 第1局部発振器 20 制御部 21 第1周波数変換部 22 帯域制限フィルタ 23 第2局部発振器 24 第2周波数変換部 25 レベル検出部 26 入力端子 27 第1高周波切替手段 28 内部選択レベル測定装置 29 低域回路部 30 高域チューナ部 31 低雑音増幅器 32 局部発振器 33 制御部 34 高域通過フィルタ 35 低雑音増幅器 36 周波数変換部 37 低域通過フィルタ 38 第2高周波切替手段 39 入力端子 40 チューナ部 41 分配器 42 、42−1 〜 42−n 減衰器 43 、43−0 〜 43−n レベル検出器 44 入力端子 45 第1局部発振器 46 制御部 47 てい倍部 48 第1周波数変換部 49 第1帯域制限フィルタ 50 第2局部発振器 51 第2周波数変換部 52 チューナ部 53 第2帯域制限フィルタ 54 レベル検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−105922(JP,A) 特開 昭60−213869(JP,A) 特開 平1−220510(JP,A) 実開 平6−12974(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 23/173

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を低域通過フィルタかまたは高域
    通過フィルタに選択して接続する第1高周波信号切替手
    段と、低域チューナ部として前記第1高周波信号切替手
    段から出力される信号の高域成分を除去する低域通過フ
    ィルタと、第1局部発振信号を出力する第1局部発振器
    と、前記低域通過フィルタの出力と前記第1局部発振器
    から出力される第1局部発振信号とを混合して第1中間
    周波数に変換する第1周波数変換部と、前記第1中間周
    波数の帯域制限を行う第1帯域制限フィルタを備え、高
    域チューナ部として前記第1高周波信号切替手段から出
    力される信号の低域成分を除去する高域通過フィルタ
    と、前記第1局部発振信号をてい倍して第2局部発振信
    号を出力するてい倍部と、前記高域通過フィルタの出力
    と前記第2局部発振信号とを混合し第2中間周波数に変
    換する第2周波数変換部と、第2中間周波数の帯域制限
    を行う第2帯域制限フィルタを備え、前記第1高周波信
    号切替手段と連動して前記低域チューナ部の第1帯域制
    限フィルタの出力、または、前記第2帯域制限フィルタ
    の出力のいずれかを選択する第2高周波信号切替手段
    と、第局部発振信号を出力する第2局部発振器と、前
    記第2高周波信号切替手段の出力と前記第2局部発振器
    から出力される第3局部発振信号とを混合し第3中間周
    波数に変換する第3周波数変換部と、前記第3中間周波
    数のレベル検出を行うレベル検出部と、前記第1および
    第2高周波信号切替手段と前記第1、第2および第3局
    部発振信号とを制御する制御部を備え、測定周波数範囲
    の低域成分を低域チューナ部で周波数変換し、高域成分
    高域チューナ部で周波数変換するようにし、低域チュ
    ーナ部を選択した場合に第3局部発振信号は第1中間周
    波数より第3中間周波数分高い周波数に設定され、高域
    チューナ部を選択した場合に第3局部発振信号は第2中
    間周波数より第3中間周波数分低い周波数に設定される
    ことを特徴とする選択レベル測定装置。
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