JP2001305167A - 選択レベル測定装置 - Google Patents

選択レベル測定装置

Info

Publication number
JP2001305167A
JP2001305167A JP2001083929A JP2001083929A JP2001305167A JP 2001305167 A JP2001305167 A JP 2001305167A JP 2001083929 A JP2001083929 A JP 2001083929A JP 2001083929 A JP2001083929 A JP 2001083929A JP 2001305167 A JP2001305167 A JP 2001305167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
mhz
level
signal
intermediate frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001083929A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeya Nagano
健也 長野
Yutaka Saito
裕 斎藤
Hiroshi Tanae
弘 田苗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001083929A priority Critical patent/JP2001305167A/ja
Publication of JP2001305167A publication Critical patent/JP2001305167A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】レベル検出器に入力する中間周波数を複数に分
配してそれぞれ異なるレベル検出器にいれることによ
り、測定ダイナミックレンジを拡大しうる選択レベル測
定装置を提供すること。 【解決手段】チューナ部40の出力の中間周波数を複数
の中間周波数信号IF0〜IFnに分配して、その各信
号の信号レベルを減衰器42によりそれぞれ異なる減衰
量減衰させて、レベル検出器の測定可能入力レベル範囲
にしてから複数のレベル検出器43で同時にレベル検出
を行うようにしたことにより、レベル検出器の測定ダイ
ナミックレンジを拡大することができる選択レベル測定
装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として信号の周
波数成分の解析や信号レベルの測定に使用される選択レ
ベル測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、信号レベルを測定する装置のう
ち、信号の周波数スペクトラム解析には、一般にスペク
トラム・アナライザが使用されており、また、特定の周
波数帯域における信号レベルの測定には、一般に選択レ
ベル測定装置(メジャーリング・レシーバ)が使用され
ている。
【0003】スペクトラム・アナライザにおいては、数
Hzから数GHzにわたる広帯域な信号を高いレベル精
度と高い周波数分解能で測定することができる。従っ
て、そこで使用する局部発振器は、広帯域に亘って高い
周波数安定度と高い信号純度を有するものが使用され
る。そのため、一般にこのようなスペクトラム・アナラ
イザでは、局部発振器としてYIG発振器が使用され
る。それによって、装置が大型且つ高価なものとなる。
【0004】一方、選択レベル測定装置は、例えば、電
界レベル測定や不要輻射測定に利用されており、高い検
出感度と高い周波数選択度が要求される。しかし、スペ
クトラム・アナライザに比べると、使用する構成要素の
違いにより比較的小型で安価に構成することができる。
その反面、信号の測定周波数範囲は、スペクトラム・ア
ナライザに比べると一般に狭くなる。この問題が解決さ
れれば、高価なYIG発振器を使用するスペクトラム・
アナライザの代わりに選択レベル測定装置を使用するこ
とができ、安価な信号測定装置を提供することができ
る。
【0005】以上の説明から、選択レベル測定装置とス
ペクトラム・アナライザとの外見上の構成はほとんど同
様であり、使用する構成要素が異なるということが分か
る。本発明の対象は選択レベル測定装置であるから、従
来技術も選択レベル測定装置について説明する。
【0006】従来の選択レベル測定装置としては、例え
ば、図5に示すようなものがあった。図5は、従来の比
較的小型且つ安価な選択レベル測定装置の一例の構成を
示すブロック図である。まず、図5を参照して、その構
成を説明する。図5において、44は入力信号finが
入力される入力端子、45はYIG発振器に比べて一般
に安価なVCO発振器を用い制御部46の制御により第
1局部発振信号f1を発振する第1局部発振器、50は
VCO発振器を用い制御部46の制御により第3局部発
振信号f3を発振する第2局部発振器、46はCPUを
有し第1及び第2局部発振器45、50を制御してそれ
ぞれ第1ぞれ第3局部発振信号f1、f3を出力させる
とともにレベル検出部54からの出力データを処理する
制御部である。
【0007】また、47は第1局部発振信号f1をてい
倍して第2局部発振信号f2を出力するてい倍部、48
は第2局部発振信号f2と被測定周波数f(変化させな
がら測定する)とにより第1中間周波数IF1を出力す
る(IF1=f2−f)第1周波数変換部、49は25
00±20MHz程度の通過帯域を有する第1帯域制限
フィルタ、51は第1中間周波数IF1と第3局部発振
信号f3とにより第2中間周波数IF2を出力する(I
F2=IF1−f3)第2周波数変換部、52は第1局
部発振器45とてい倍部47と第1周波数変換部48と
第1帯域制限フィルタ49と第2局部発振器50と第2
周波数変換部51とからなるチューナ部、53は第2中
間周波数IF2の帯域制限を行う第2帯域制限フィル
タ、54は対数増幅器を有し被測定周波数fのレベル検
出を行うレベル検出部である。
【0008】次に、図5を参照して、上記従来の選択レ
ベル測定装置の動作を説明する。この説明では、選択レ
ベル測定装置の測定周波数範囲を、例えば、1MHzな
いし2000MHzとして説明する。今、入力信号fi
nが入力端子44から入力されるが、第1局部発振器4
5に用いられているVCO発振器の発振周波数可変幅は
一般に1000MHz程度が限度であるから、選択レベ
ル測定装置の測定周波数範囲(1MHzないし2000
MHz)を周波数掃引するためには、VCO発振器の出
力をてい倍して周波数設定可能範囲を2000MHz
(1000MHz×2)とする必要がある。
【0009】上記から、第1局部発振器45は制御部4
6によって設定された1250MHzないし2250M
Hzの第1局部発振信号f1を出力し、第1局部発振信
号f1の周波数をてい倍部47で2てい倍して、250
0MHzないし4500MHzの第2局部発振信号f2
に変換する。被測定周波数fと第2局部発振信号f2と
が第1周波数変換部48で混合されて2500MHzの
第1中間周波数IF1に変換される。第1中間周波数I
F1は2500MHz一定であり、今第2局部発振信号
f2が制御部46の制御により3000MHzとする
と、被測定周波数fは、上記の式(IF1=f2−f、
すなわち、f=f2−IF1)からf=3000−25
00=500MHzとなる。
【0010】第1中間周波数IF1は2500±20M
Hz程度の通過帯域を有する第1帯域制限フィルタ49
を通して帯域制限されて第2周波数変換部51に入力さ
れる。第2局部発振器50は制御部46により制御さ
れ、第2局部発振信号f3を2250MHzに設定して
出力する。第1中間周波数IF1と第2局部発振信号f
3とは第2周波数変換部51で混合されて250MHz
の第2中間周波数IF2に変換される。すなわち、第1
中間周波数IF1は2500MHz、第2局部発振信号
f3は2250MHz、第2中間周波数IF2は250
MHzであるから上記の式(IF2=IF1−f3)か
ら、250=2500−2250MHz、となる。
【0011】以上のように、被測定周波数fを第2およ
び第3局部発振信号(f2,f3)を用いて第2中間周
波数IF2に周波数変換するブロックは一般にチューナ
部52と呼ばれる。チューナ部52から出力される第2
中間周波数IF2は第2帯域制限フィルタ53で帯域制
限されて後、レベル検出部54でレベル検出される。制
御部46は、第1、第2および第3局部発振信号(f
1,f2,f3)を設定するように動作し、また、レベ
ル検出部54からの出力データの処理を行う。以上のよ
うに構成された選択レベル測定装置のチューナ部52に
対しては、広帯域に亘る測定周波数範囲の如何なる周波
数に対しても不要スプリアス成分を抑圧することが求め
られる。
【0012】他方、スペクトラム・アナライザ装置にお
いては、一般に、広帯域な測定周波数範囲を実現するた
め、特開平7−209352公報や実開平7−3607
4公報に記載されているように、局部発振器として広帯
域に亘って高い周波数安定度及び高い信号純度を有する
YIG発振器が使用されている。
【0013】また、従来のスペクトラム・アナライザに
おいては、一般に、レベル検出器54のダイナミックレ
ンジとチューナ部52のダイナミックレンジとを比較し
た場合、チューナ部52のダイナミックレンジの方が大
きい場合が多いので、スペクトラムアナライザの測定ダ
イナミックレンジはレベル検出器54のダイナミックレ
ンジによって決定されている場合が多い。
【0014】測定ダイナミックレンジを拡大する方法と
しては、例えば、特開平5−26921公報に記載され
ているように、入力段に入力信号のレベルを調節する可
調整ゲインアンプと、表示部に可調整ゲインアンプのゲ
イン調整を相殺する手段と、レベル検出データを一時的
に記憶するメモリとを備え、一度レベル検出を行った後
に可調整ゲインアンプの設定値の変更を行い、再度レベ
ル検出を行うことにより、測定ダイナミックレンジを拡
大するような構成が提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に示す選択
レベル測定装置において、入力信号finは複数の信
号、例えば、500MHzと1500MHzの2つの周
波数成分からなる信号であり、このうち1500MHz
の信号成分を被測定周波数fとして測定したい場合に
は、上記から、第1局部発振信号f1は2000MHz
となり、第2局部発振信号f2は4000MHzとな
る。この場合において、第1局部発振信号f1の一部が
第1周波数変換部48に漏洩するため、500MHzの
入力信号finと2000MHzの第1局部発振信号f
1とが第1周波数変換部48で混合され、第1中間周波
数IF1と同一周波数の2500MHzという不要スプ
リアス成分が発生してしまうという問題があった。
【0016】また、入力信号finは複数の信号、例え
ば、500MHzと2000MHzの2つの周波数成分
からなる信号であり、このうち500MHzの信号成分
を被測定周波数fとして測定したい場合には、上記か
ら、第1局部発振信号f1は1500MHzとなり、第
2局部発振信号f2は3000MHzとなる。この場合
において、第1局部発振信号f1の第3次高調波(45
00MHz)の一部が第1周波数変換部48に漏洩する
ため、2000MHzの入力信号finと4500MH
zの第1局部発振信号f1の第3次高調波とが第1周波
数変換部48で混合され、第1中間周波数IF1と同一
周波数の2500MHzの不要スプリアス成分が発生し
てしまうという問題があった。
【0017】更に、上記従来例に示す選択レベル測定装
置では、例えば、被測定範囲を測定している被測定周波
数fが1750MHzになると、上記から、第2局部発
振信号f2は2250MHzとなる。この場合におい
て、第2局部発振信号f2の一部が第2周波数変換部5
1に漏洩し、第3局部発振信号f3の第2次高調波の4
500MHzが第2周波数変換部51において発生した
場合、第2局部発振信号f2(4250MHz)と第3
局部発振信号f3の第2次高調波(4500MHz)と
が第2周波数変換部51で混合され、第2中間周波数I
F2と同一周波数の250MHzの信号が発生して不要
スプリアス成分になるという問題があった。
【0018】また、上記従来例に示す選択レベル測定装
置では、例えば、第1中間周波数IF1の1/N(Nは
自然数)の周波数の信号が入力された場合に、第1周波
数変換部48において入力信号finの第N次高調波が
発生し第1中間周波数帯域内に不要スプリアス成分とし
て発生するという問題があった。
【0019】また、上記に示す従来のスペクトラム・ア
ナライザでは、広帯域な測定周波数範囲を確保するため
に、第1局部発振器45にはYIG発振器が必要とな
り、コスト高、大型、消費電流が大きいという問題があ
った。
【0020】また、上記に示す従来のスペクトラム・ア
ナライザでは、例えば、チューナ部52のダイナミック
レンジが100dBに対し、レベル検出器54のダイナ
ミックレンジが60dBである場合、測定ダイナミック
レンジはチューナ部52のダイナミックレンジより狭い
レベル検出器54のダイナミックレンジの60dBに決
定されてしまうので、測定ダイナミックレンジが狭いと
いう問題があった。そこで、測定ダイナミックレンジを
拡大する方法の一つとして、一度レベル検出を行った後
に可調整ゲインアンプの設定値を変更して再びレベル検
出を行う方法が提案されているが、1回のスペクトラム
測定を行うために複数回レベル検出しなければならない
という問題があった。
【0021】本発明は、レベル検出器に入力される中間
周波数を複数に分配して減衰し、減衰した中間周波数を
それぞれ異なるレベル検出器によりレベル検出するよう
にしたことにより、測定ダイナミックレンジを拡大しう
る選択レベル測定装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、チューナ部の
出力の中間周波数を複数の中間周波数信号に分配して、
その各信号の信号レベルを減衰器によりそれぞれ異なる
減衰量減衰させて、レベル検出器の測定可能入力レベル
範囲にしてから複数のレベル検出器で同時にレベル検出
を行うようにしたものである。すなわち、本発明は、レ
ベル検出器に入力された中間周波数を異なる周波数の複
数の中間周波数に分配してそれぞれレベル検出器の測定
可能入力レベル範囲まで減衰させ、それぞれ異なるレベ
ル検出器により同時にレベル検出を行うようにしたこと
により、レベル検出器の測定ダイナミックレンジを拡大
することができる選択レベル測定装置が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明に
かかる選択レベル測定装置は、入力信号を中間周波数に
変換するチューナ部と、前記中間周波数の信号を複数の
信号に分配する分配器と、前記分配器の出力の1つをレ
ベル検出する第1レベル検出器と、前記分配器の他の複
数の出力のレベルをそれぞれ異なる減衰量で減衰させる
複数の減衰器と、前記複数の減衰器の出力それぞれにつ
いてレベル検出を行う複数のレベル検出器とを備え、分
配した複数の信号のレベルを減衰無しまたは減衰量の異
なる複数の減衰器で減衰させて、複数のレベル検出器で
同時に検波するようにしたものであり、レベル検出器に
入力された中間周波数を異なる周波数の複数の中間周波
数に分配して、それぞれレベル検出器の測定可能入力レ
ベル範囲まで減衰させ、それぞれ異なるレベル検出器に
より同時にレベル検出を行うようにしたことにより、レ
ベル検出器の測定ダイナミックレンジを拡大することが
できるという作用を有する。
【0024】(第1の実施の形態)以下、添付図面、図
1乃至図4に基づき、本発明の実施の形態を詳細に説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態における選択レ
ベル測定装置の構成を示すブロック図、図2は本発明の
第2及び第3の実施の形態における選択レベル測定装置
の構成を示すブロック図、図3は本発明の第4の実施の
形態における選択レベル測定装置の構成を示すブロック
図、図4は本発明の第5の実施の形態における選択レベ
ル測定装置の構成を示すブロック図である。
【0025】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における選択レベル測定装置の構成を説明す
る。図1において、1は入力信号finが入力される入
力端子、2は入力信号finについて被測定周波数fの
測定周波数範囲の低域成分(例えば、1〜1000MH
z)に亘り周波数変換を行う低域チューナ部3か又は被
測定周波数fの測定周波数範囲の高域成分(例えば、1
000〜2000MHz)に亘り周波数変換を行う高域
チューナ部4を選択して切り替え接続する1高周波切替
手段、5は、例えば発振器にVCOを用いたPLL周波
数シンセサイザで構成され、制御部6により第1局部発
振信号f1を出力するよう設定される第1局部発振器、
7は第1局部発振信号f1をてい倍して第2局部発振信
号f2を出力するてい倍部である。
【0026】また、3は低域通過フィルタ8と第1周波
数変換部9と第1帯域制限フィルタ10とで構成され、
測定周波数範囲の低域成分に亘り被測定周波数fを測定
するため(変化させながら測定する)被測定周波数fを
所望の第1中間周波数IF1(本実施の形態では一定、
下述する)に変換する低域チューナ部、8は入力信号の
高域成分を遮断する低域通過フィルタ、9は、例えばダ
イオードからなるダブルバランスミキサで構成され、第
1局部発振信号f1と被測定周波数fとを混合して第1
中間周波数IF1を出力する第1周波数変換部、10
は、例えば誘電体フィルタからなり、第1中間周波数I
F1を帯域制限する第1帯域制限フィルタである。
【0027】また、4は高域通過フィルタ11と第2周
波数変換部12と第2帯域制限フィルタ13とで構成さ
れ、測定周波数範囲の高域成分に亘り被測定周波数fを
測定するため被測定周波数fを所望の第2中間周波数I
F2に変換する高域チューナ部、11は入力信号の低域
成分を遮断する高域通過フィルタ、12は、例えばダイ
オードからなるダブルバランスミキサで構成され、てい
倍部7の出力である第2局部発振信号f2と被測定周波
数fとを混合して第2中間周波数IF2を出力する第2
周波数変換部、13は、例えば誘電体フィルタからな
り、第2中間周波数IF2を帯域制限する第2帯域制限
フィルタである。
【0028】また、14は第1高周波切替手段2と連動
して第1または第2中間周波数(IF1またはIF2)
のいずれかを選択する第2高周波切替手段、15は、例
えば発振器にVCOを用いたPLL周波数シンセサイザ
で構成され、制御部6により設定された第3局部発振信
号f3を出力する第2局部発振器、16は、例えばダイ
オードからなるダブルバランスミキサで構成され、第1
または第2中間周波数(IF1またはIF2)と第3局
部発振信号f3とを混合して第3中間周波数IF3を出
力する第3周波数変換部、17は入力レベルの対数に比
例する電圧を出力する対数アンプからなるレベル検出
器、6は、例えばADコンバータおよびCPUからな
り、第1、第2および第3局部発振信号(f1、f2、
f3)を出力するよう第1および第2局部発振器5、1
5を制御し、第1および第2高周波信号切替手段2、1
4の選択動作を制御し、レベル検出部17の出力データ
を処理する制御部である。
【0029】次に、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における選択レベル測定装置の動作を説明す
る。まず、入力端子1から入力された入力信号fin
は、低域チューナ部3または高域チューナ部4で次のよ
うに周波数変換される。すなわち、入力信号finと被
測定周波数fの周波数が一致している場合には、入力信
号finは低域チューナ部3または高域チューナ部4で
第1または第2中間周波数(IF1またはIF2)に周
波数変換される。第1または第2中間周波数(IF1ま
たはIF2)は、第3周波数変換部16において第3中
間周波数IF3に周波数変換される。第3中間周波数I
F3は、レベル検出器17においてレベル検出される。
すなわち、入力信号finと被測定周波数fの周波数が
一致していない場合には、入力信号finは、第1帯域
制限フィルタ10または第2帯域制限フィルタ13にお
いて信号レベルが減衰される。そのため、レベル検出器
17では被測定信号が無入力である場合と同等のレベル
が検出される。
【0030】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、入力信号finの処理を被測定周波数fの測
定範囲により低域チューナ部と高域チューナ部とに分け
ることにより、上記従来例に示すような、てい倍部7を
用いることに起因する不要スプリアス成分の発生を抑圧
することができることである。以下、その動作を具体的
な数値を用いて詳細に説明する。各周波数は下記のよう
に設定する。
【0031】 測定周波数範囲: 1MHz〜2000MHz 低域チューナ部測定周波数範囲: 1MHz〜1000MHz 第1局部発振器出力周波数範囲f1:1301MHz〜2300MHz 第1中間周波数IF1: 1300MHz 高域チューナ部測定周波数範囲: 1000MHz〜2000MHz てい倍部出力周波数範囲f2: 3500MHz〜4500MHz 第2中間周波数IF2: 2500MHz 第3局部発振器出力周波数f3: 1550MHzまたは2250MHz 第3中間周波数IF3: 250MHz
【0032】ここで、finは複数の信号、例えば、5
00MHzと1500MHzの2つの周波数成分からな
る入力信号であり、そのうち、被測定周波数f=150
0MHzを測定したい場合には、高域チューナ部4を使
用するため、fin=500MHzの入力信号は高域通
過フィルタ11により信号レベルが減衰されて第2周波
数変換部12には入ってこない。従って、2000MH
zの第1局部発振信号f1が第2周波数変換部12に漏
洩しても、上記従来技術で示したような、入力信号fi
n(500MHz)と第1局部発振信号f1(2000
MHz)とが混合されて第2中間周波数IF2と同一の
2500MHzとなる不要スプリアス成分の発生は抑圧
される。
【0033】また、finは複数の信号、例えば、50
0MHzと2000MHzの2つの周波数成分からなる
入力信号であり、そのうち、被測定周波数f=500M
Hzを測定したい場合には、低域チューナ部3を使用す
るため、fin=2000MHzの入力信号は低域通過
フィルタ8により信号レベルが減衰されて第1周波数変
換部9には入ってこない。従って、1800MHzの第
1局部発振信号f1またはその高調波が第1周波数変換
部9に漏洩しても、第1中間周波数IF1と同一の13
00MHzとなる不要スプリアス成分は発生しない。
【0034】上記のように、本実施の形態によれば、チ
ューナ部を測定周波数範囲によって低域チューナ部3と
高域チューナ部4の2バンドに分け、各々の入力段にフ
ィルタを設けることにより不要な入力信号を遮断し、て
い倍部7を用いることに起因して漏洩した局部発振信号
と入力信号とにより発生する不要スプリアス成分の発生
を抑圧することができる。
【0035】(第2の実施の形態)次に、図2を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における選択レベル測定
装置の構成を説明する。図2において、18は入力信号
finが入力される入力端子、19は、例えば発振器に
VCOを用いたPLL周波数シンセサイザで構成され、
制御部20により第1局部発振信号f1を出力するよう
設定される第1局部発振器、21は、例えばダイオード
からなるダブルバランスミキサで構成され、第1局部発
振信号f1と被測定周波数fとを混合して第1中間周波
数IF1を出力する第1周波数変換部である。
【0036】また、23は、例えば発振器にVCOを用
いたPLL周波数シンセサイザで構成され、制御部20
により第1局部発振信号f1を出力するよう設定される
第2局部発振器、20は、例えばADコンバータおよび
CPUからなり、第1および第2局部発振信号(f1、
f2)を出力するよう第1および第2局部発振器19、
23を制御し、レベル検出部25の出力データを処理す
る制御部である。
【0037】また、22は、例えば誘電体フィルタから
なり、第1中間周波数IF1を帯域制限する第1帯域制
限フィルタ、24は、例えばダイオードからなるダブル
バランスミキサで構成され、第1中間周波数IF1と第
2局部発振信号f2とを混合して第2中間周波数IF2
を出力する第2周波数変換部、25は対数アンプで構成
され、入力レベルの対数に比例する電圧を出力するレベ
ル検出器である。
【0038】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施の形態における選択レベル測定装置の動作を説明す
る。まず、入力端子18から入力された入力信号fin
は、第1周波数変換部21において第1中間周波数IF
1にアップコンバート(出力周波数が入力周波数より高
い)される。第1中間周波数IF1は、第2周波数変換
部24において第2中間周波数IF2にダウンコンバー
ト(出力周波数が入力周波数より低い)される。その第
2中間周波数IF2は、レベル検出器25においてレベ
ル検出される。
【0039】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、第1および第2局部発振信号(f1、f2)
を制御することにより、第1中間周波数IF1を帯域制
限フィルタの通過帯域内の任意の周波数に設定し、第1
局部発振信号f1およびその高調波(f1×n:nは自
然数)と第2局部発振信号f2およびその高調波(f2
×m:mは自然数)とが第2周波数変換部24において
混合されて発生するであろう不要スプリアス成分の発生
を抑圧することができることである。以下、その動作を
具体的な数値を用いて詳細に説明する。
【0040】各周波数を下記のように設定する。 測定周波数範囲: 1MHz〜2000MHz 第1局部発振器出力周波数範囲f1:2501MHz〜4500MHz 第1中間周波数IF1: 2500MHz→2510MHz 第2中間周波数IF2: 250MHz
【0041】被測定周波数fは、 f=f1−f2−IF2 ・・・・・・(1) で与えられ、また、第1中間周波数IF1は、 IF1=f2+IF2 ・・・・・・(2) と表すことができる。
【0042】今、被測定周波数f=1750MHzを測
定しようとする場合、第1局部発振周波数f1の漏洩し
た信号(f1=4250MHz)と第2局部発振周波数
f2=2250MHzの第2次高調波(f2×2=45
00MHz)とが第2周波数変換部24で混合されて、 f2×2−f1=4500−4250=250MHz・・・(3) となり、第2中間周波数IF2=250MHzと同一周
波数の不要スプリアス成分となる。
【0043】このような被測定周波数f=1750MH
zの場合において、第1中間周波数IF1をIF1=2
510MHz(帯域制限フィルタの通過帯域内)とする
ことにより上記のような不要スプリアス成分を抑圧する
ことができる。以下、その場合の動作を具体的な数値を
用いて詳細に説明する。上記、式(2)から第2局部発
振周波数f2は、 f2=2510−250=2260MHz ・・・(4) となり、式(1)から第1局部発振周波数f1は、 f1=1750+2260−250=4260MHz・・・(5) となる。このとき、式(3)の値は f2×2−f1=4520−4260=260MHz・・・(6) となり、第2中間周波数IF2=250MHzと同一周
波数とならないため、式(6)で発生する信号は不要ス
プリアス成分とはならない。
【0044】また、同様に、例えば、被測定周波数f=
1745〜1755MHzを測定する場合には、第1中
間周波数IF1の設定値を10MHz高くして測定を行
えば、不要スプリアス成分の発生は抑えることができ
る。従って、 |f1×n±f2×m|=IF2 (n≠m:n、m自然数) ・・・(7) で示される不要スプリアス成分は、第1中間周波数IF
1を変更することにより抑圧することができる。
【0045】上記のように、本実施の形態によれば、第
1及び第2局部発振信号(f1,f2)を制御して、第
1中間周波数の値を帯域制限フィルタの通過帯域内で変
更することにより、第1局部発振信号f1またはその高
調波と第2局部発振信号f2またはその高調波とが第2
周波数変換部24において混合されて発生する不要スプ
リアス成分の発生を抑圧することができる。
【0046】(第3の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態における場合と同じく、図2を参照して、
本発明の第3の実施の形態における選択レベル測定装置
の構成を説明する。すなわち、本実施の形態における選
択レベル測定装置の構成は上記第2の実施の形態におけ
るものと同様であるから、更に詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態における選択レベル測定装置の動作
も上記第2の実施の形態におけるものと基本的には同様
であるから、更に詳細な説明は省略する。しかし、以
下、本実施の形態における選択レベル測定装置の動作の
上記第2の実施の形態における場合と異なる部分につい
てのみ説明する。
【0047】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、まず測定の前に予備測定(詳しくは後述す
る)を行うことである。予備測定において、レベル検出
部25もしくは制御部20が入力信号(入力信号の第N
次高調波を含む)として第1中間周波数IF1の1/2
の信号が入力した場合に発生する不要スプリアス成分を
検出した場合には、第1および第2局部発振信号(f
1,f2)を制御して第1中間周波数IF1を帯域制限
フィルタ22の通過帯域内の他の任意な周波数に変更設
定することにより、予備測定において発生したような不
要スプリアス成分の発生を抑圧することができることで
ある。以下、具体的な数値を用いてそれを説明する。
【0048】各周波数を下記のように設定する。 測定周波数範囲: 1MHz〜2000MHz 第1局部発振器出力周波数範囲:2501MHz〜4500MHz 第1中間周波数IF1: 2500MHz→2490MHz 第2中間周波数IF2: 250MHz
【0049】第1中間周波数IF1の1/2の周波数の
信号(1250MHz)が入力信号finとして入力さ
れた場合、第1周波数変換部21で第2次高調波が発生
して、被測定周波数fの如何に関わらず全帯域に亘って
不要スプリアス成分が検出される。そこで、例えば、測
定者が測定器の任意の操作ボタンに接触して予備測定を
行い、全帯域に渡って不要スプリアス成分が検出された
場合には、第1中間周波数IF1の設定値を2490M
Hzに変更する。このようにすると、入力信号が125
0MHzの場合でも、入力信号周波数の第2次高調波と
第1中間周波数IF1の設定値とは一致しないため、不
要スプリアス成分の発生を抑圧することができる。
【0050】上記のように、本実施の形態によれば、ま
ず予備測定を行い、レベル検出部25もしくは制御部2
0が入力信号として第1中間周波数IF1の1/2の信
号が入力された場合に発生する不要スプリアス成分を検
出した場合には、第1および第2局部発振信号(f1,
f2)を制御することにより第1中間周波数IF1を帯
域制限フィルタ22の通過帯域内の任意の周波数に変更
設定して、不要スプリアス成分の発生を抑圧することが
できる。
【0051】(第4の実施の形態)次に、図3を参照し
て、本発明の第4の実施の形態における選択レベル測定
装置の構成を説明する。図3において、26は入力信号
finを入力する入力端子、27は入力信号finにつ
いて被測定周波数fが内部選択レベル測定装置28の測
定周波数範囲内の場合には低域回路部29を選択し、被
測定周波数fが内部選択レベル測定装置28の測定周波
数以上の場合には高域チューナ部30を選択して接続す
る第1高周波切替手段、29は低雑音増幅器31で構成
される低域回路部である。
【0052】また、31はゲイン調節を行うとともに雑
音指数の低下を抑える低雑音増幅器(第1低雑音増幅器
ともいう)、32は、例えば発振器にVCOを用いたP
LL周波数シンセサイザで構成され、制御部33の制御
により設定された局部発振信号f0を出力する局部発振
器、30は高域通過フィルタ34と低雑音増幅器35と
周波数変換部36と帯域制限フィルタ37とで構成さ
れ、被測定周波数fを内部選択レベル測定装置28の測
定周波数範囲内の中間周波数IFに変換する高域チュー
ナ部、34は入力信号の低域成分を遮断する高域通過フ
ィルタである。
【0053】また、35は、低域回路部29と高域チュ
ーナ部30とのゲイン調節を行うとともに、雑音指数の
低下を抑える低雑音増幅器(第2低雑音増幅器ともい
う)、36は、例えばダイオードで構成されるダブルバ
ランスミキサで構成され、局部発振信号f0と被測定周
波数fとを混合して中間周波数IFを出力する周波数変
換部、37は、例えばローパスフィルタで構成され、中
間周波数IFの帯域制限を行う帯域制限フィルタであ
る。
【0054】また、38は第1高周波切替手段27と連
動して低域回路部29と高域チューナ部30とのいずれ
かを選択して接続する第2高周波信号切替手段、28
は、例えば図1に示す本発明の第1の実施の形態におけ
る選択レベル測定装置で構成される内部選択レベル測定
装置、33は、例えばADコンバータおよびCPUから
なり、局部発振信号f0を出力するよう局部発振器32
を制御し、第1および第2高周波信号切替手段27、3
8の選択動作を制御し、内部選択レベル測定装置28を
制御する制御部である。
【0055】次に、図3を参照して、上記のように構成
された本発明の第4の実施の形態における選択レベル測
定装置の動作を説明する。まず、入力端子26から入力
された入力信号finは、第1及び第2高周波信号切替
手段27 38の選択により低域回路部29かまたは高
域チューナ部30に接続される。低域回路部29では、
入力信号finのレベルを増幅し、高域チューナ部30
では、入力信号finを周波数変換部36において中間
周波数IFにダウンコンバート(入力信号finの周波
数を下げる)する。低域回路部29または高域チューナ
部30の出力は、内部選択レベル測定装置28で周波数
レベル測定される。
【0056】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、選択レベル測定装置の前段に、ダウンコンバ
ータ(周波数を下げるように変換する)を設置すること
により、選択レベル測定装置の測定周波数範囲を高周波
数まで拡大することができることである。以下、上記の
特長を具体的な数値を用いて説明する。
【0057】各周波数を下記のように設定する。 測定周波数範囲: 1MHz〜3000MHz 内部選択レベル測定装置28測定周波数範囲:1MHz〜2000MHz 高域チューナ部30測定周波数範囲:2000MHz〜3000MHz 局部発振信号f0: 1700MHz(固定) 中間周波数IF: 300〜1300MHz
【0058】被測定周波数fが1MHz〜2000MH
zの場合、入力信号finは第1および第2高周波信号
切替手段27、38の選択により、低域回路部29を通
過して内部選択レベル測定装置28に入力されレベル検
出される。被測定周波数fが2000MHz〜3000
MHzの場合、入力信号finは第1および第2高周波
信号切替手段27、38の選択により高域チューナ部3
0へ入力され、周波数変換部36において1700MH
zの局部発振信号f0と混合されて、300MHz〜1
300MHzの中間周波数IFにダウンコンバートされ
る。中間周波数IFは内部選択レベル測定装置28の測
定周波数範囲の帯域内であるから、内部選択レベル測定
装置28によりレベル検出される。
【0059】上記のように、本実施の形態によれば、内
部選択レベル測定装置28の前段に、ダウンコンバータ
を設置するようにしたことにより、選択レベル測定装置
の測定周波数範囲を拡大することができる。
【0060】(第5の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第5の実施の形態における選択レベル測定
装置の構成を説明する。図4において、39は入力信号
finが入力される入力端子、40は、例えば複数の周
波数変換部と複数の局部発振器と複数の帯域制限フィル
タとで構成され、入力信号finを中間周波数IFに変
換するチューナ部、41は中間周波数IFを複数の中間
周波数(IF0〜IFn)に分配する分配器である。
【0061】また、42は、例えばそれぞれ異なる減衰
量を持つ単数あるいは複数の減衰器(アッテネータ)
(42−1〜42−n)で構成され、分配器41で分配
された中間周波数(IF1〜IFn)の各レベルをそれ
ぞれ異なる減衰量で減衰させる減衰器、43はそれぞれ
対数アンプからなる複数のレベル検出器(43−0〜4
3−n)で構成され、レベルの異なる中間周波数(IF
0〜IFn)を同時に検波するレベル検出部である。
尚、本実施の形態において、レベル検出器43−0は中
間周波数IF0を減衰しないままレベル検出するように
したものであり、第1レベル検出器ともいう。
【0062】次に、図4を参照して、上記のように構成
された本発明の第5の実施の形態における選択レベル測
定装置の動作を説明する。まず、入力端子39から入力
信号finが入力され、チューナ部40で中間周波数I
Fに周波数変換される。中間周波数IFは分配器41で
複数の中間周波数(IF0〜IFn)に分配され、一部
は単数あるいは複数のそれぞれ減衰量の異なる減衰器4
2(42−1〜42−n)に入力される。それらレベル
の異なる複数の中間周波数(IF0〜IFn)は、それ
ぞれレベル検出部43の複数のレベル検出器(43−0
〜43−n)を通して同時に検波される。
【0063】本実施の形態における選択レベル測定装置
の特長は、分配した複数の信号のレベルを減衰無しまた
は1つ以上の異なる減衰量の複数の減衰器42によりレ
ベル検出器の測定可能入力レベルまで減衰させたものと
を、複数のレベル検出器43(43−0〜43−n)で
同時に検波するようにしたことにより、測定ダイナミッ
クレンジをチューナ部40のダイナミックレンジまで拡
大することができるということである。以下、上記で説
明したことを具体的な数値を用いて詳細に説明する。
【0064】例えば、各設定値を以下のように定める。 チューナ部40のダイナミックレンジ: 100dB (チューナ部40出力レベル: −100dBm〜0dBm) レベル検出器43のダイナミックレンジ: 60dB (レベル検出器43測定可能入力レベル範囲: −105dBm〜−45dBm) 分配器41による分配数: 2 減衰器42の数: 1 減衰器42の減衰量: 50dB
【0065】チューナ部40の出力レベル−100dB
m〜−50dBmの場合には、減衰器42を通過させず
にレベル検出を行い、チューナ部40の出力レベルが−
50dBmから0dBmの場合には、レベルを減衰器4
2において50dB減衰させることによりレベル検出器
43の測定範囲内にしてレベル検出を行う。両信号レベ
ルのレベル検出を同時に行いその結果を重畳することに
より、測定ダイナミックレンジをチューナ部40のダイ
ナミックレンジと同等の範囲まで拡大することができ
る。
【0066】上記のように、本実施の形態によれば、分
配した複数の信号のレベルを減衰無しまたは減衰量の異
なる複数の減衰器42(42−1〜42−n)によりレ
ベル検出器の測定可能入力レベルまで減衰させて、複数
のレベル検出器43(43−0〜43−n)で同時に検
波することにより、測定ダイナミックレンジをチューナ
部40のダイナミックレンジまで拡大することができ
る。または、測定ダイナミックレンジをチューナ部40
のダイナミックレンジまで拡大したと同等の効果を得る
ことができる。
【0067】
【発明の効果】本発明における選択レベル測定装置は、
上記のように構成され、特に、レベル検出器に入力され
た中間周波数を異なる周波数の複数の中間周波数に分配
して、それぞれレベル検出器の測定可能入力レベル範囲
まで減衰させ、それぞれ異なるレベル検出器により同時
にレベル検出を行うようにしたことにより、レベル検出
器の測定ダイナミックレンジを拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における選択レベル
測定装置の構成を示すブロック図、
【図2】図2は本発明の第2及び第3の実施の形態にお
ける選択レベル測定装置の構成を示すブロック図、
【図3】図3は本発明の第4の実施の形態における選択
レベル測定装置の構成を示すブロック図、
【図4】図4は本発明の第5の実施の形態における選択
レベル測定装置の構成を示すブロック図、
【図5】従来の比較的小型且つ安価な選択レベル測定装
置の一例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 入力端子 2 第1高周波切替手段 3 低域チューナ部 4 高域チューナ部 5 第1局部発振器 6 制御部 7 てい倍部 8 低域通過フィルタ 9 第1周波数変換部 10 第1帯域制限フィルタ 11 高域通過フィルタ 12 第2周波数変換部 13 第2帯域制限フィルタ 14 第2高周波切替手段 15 第2局部発振器 16 第3周波数変換部 17 レベル検出部 18 入力端子 19 第1局部発振器 20 制御部 21 第1周波数変換部 22 帯域制限フィルタ 23 第2局部発振器 24 第2周波数変換部 25 レベル検出部 26 入力端子 27 第1高周波切替手段 28 内部選択レベル測定装置 29 低域回路部 30 高域チューナ部 31 低雑音増幅器 32 局部発振器 33 制御部 34 高域通過フィルタ 35 低雑音増幅器 36 周波数変換部 37 低域通過フィルタ 38 第2高周波切替手段 39 入力端子 40 チューナ部 41 分配器 42 、42−1 〜 42−n 減衰器 43 、43−0 〜 43−n レベル検出器 44 入力端子 45 第1局部発振器 46 制御部 47 てい倍部 48 第1周波数変換部 49 第1帯域制限フィルタ 50 第2局部発振器 51 第2周波数変換部 52 チューナ部 53 第2帯域制限フィルタ 54 レベル検出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を中間周波数に変換するチューナ
    部と、前記中間周波数の信号を複数の信号に分配する分
    配器と、前記分配器の出力の1つをレベル検出する第1
    レベル検出器と、前記分配器の他の複数の出力のレベル
    をそれぞれ異なる減衰量で減衰させる複数の減衰器と、
    前記複数の減衰器の出力それぞれについてレベル検出を
    行う複数のレベル検出器とを備え、分配した複数の信号
    のレベルを減衰無しまたは減衰量の異なる複数の減衰器
    で減衰させて、複数のレベル検出器で同時に検波するよ
    うにしたことを特徴とする選択レベル測定装置。
JP2001083929A 2001-03-23 2001-03-23 選択レベル測定装置 Pending JP2001305167A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001083929A JP2001305167A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 選択レベル測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001083929A JP2001305167A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 選択レベル測定装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31464097A Division JP3190864B2 (ja) 1997-10-31 1997-10-31 選択レベル測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001305167A true JP2001305167A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18939681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001083929A Pending JP2001305167A (ja) 2001-03-23 2001-03-23 選択レベル測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001305167A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139382A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Headway Technologies Inc 電子部品テスタ、スペクトラム分析装置、電子部品テスト方法および磁気ヘッド部品/磁気媒体部品用テスタ
JP5717912B1 (ja) * 2014-09-26 2015-05-13 雅紀 廣石 周波数計測装置,周波数計測方法,及び発振型センサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009139382A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Headway Technologies Inc 電子部品テスタ、スペクトラム分析装置、電子部品テスト方法および磁気ヘッド部品/磁気媒体部品用テスタ
JP5717912B1 (ja) * 2014-09-26 2015-05-13 雅紀 廣石 周波数計測装置,周波数計測方法,及び発振型センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109327229B (zh) 宽带星载接收机抗干扰系统
US5089782A (en) Vector network analyzer for swept frequency harmonic and mixer conversion loss measurements using either an internal or external signal source
US5952834A (en) Low noise signal synthesizer and phase noise measurement system
US6621277B2 (en) Phase noise measurement module and method for a spectrum analyzer
EP0877945B1 (en) A receiver for spectrum analysis
US6057690A (en) Automatic testing device for signal evaluation
JP3190864B2 (ja) 選択レベル測定装置
JP4076822B2 (ja) ネットワーク・アナライザ及びrf測定方法
JP2001305167A (ja) 選択レベル測定装置
US6904381B2 (en) Testing of a frequency converter device
US20090247098A1 (en) System and Method for Autoranging in Test Apparatus
US6313619B1 (en) Arrangement for measurement of phase noise of a test specimen
JPH1164405A (ja) 変調解析装置及びスペクトラムアナライザ
US8760176B2 (en) Methods and systems for production testing of DCO capacitors
US20060209942A1 (en) Higher-phase noise measurement method using frequency prescaler, an apparatus and a program using the method
US6963624B1 (en) Method and apparatus for receiving radio frequency signals
US6968278B1 (en) Reducing the occurrence of spurs when analyzing signals
JP2020094931A (ja) 周波数特性補正装置及び周波数特性補正方法
RU2109404C1 (ru) Способ контроля качества сигнала гетеродина многоканального супергетеродинного радиоприемника
JP2832749B2 (ja) 受信装置
JP2832750B2 (ja) 受信装置
JP3155481B2 (ja) 選択レベル測定装置
US3609575A (en) Harmonic sensitive network for phase lock of an oscillator
JP2003344464A (ja) 周波数信号測定装置
JP2001272425A (ja) スペクトラムアナライザ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004