JP2003344464A - 周波数信号測定装置 - Google Patents

周波数信号測定装置

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JP2003344464A
JP2003344464A JP2002159354A JP2002159354A JP2003344464A JP 2003344464 A JP2003344464 A JP 2003344464A JP 2002159354 A JP2002159354 A JP 2002159354A JP 2002159354 A JP2002159354 A JP 2002159354A JP 2003344464 A JP2003344464 A JP 2003344464A
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JP
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frequency
mixer
oscillator
frequency signal
signal
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Hisao Agawa
久夫 阿川
Mitsuhiro Kumagai
光広 熊谷
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】位相ゆらぎの影響が少なく、さらに、測定周波
数が高く周波数範囲が広い測定装置を低コストで実現す
る。 【解決手段】測定対象17を周波数ドリフト補償ループ
に含む周波数信号測定装置において、周波数ドリフト補
償ループに、位相同期ループで安定化された周波数信号
を注入することを特徴とする。周波数トリフト補償ルー
プは、測定対象17の入力側と出力側にそれぞれ接続さ
れたミキサー14,18と、入力側のミキサー14に接
続された固定発振器16と、それぞれのミキサー14,
18に共通に接続された可変発振器13と、位相同期ル
ープで安定化された周波数信号を注入するためのミキサ
ー15を含むことを特徴とする。位相同期ループは、測
定対象17の入力側のミキサー14に接続された固定発
振器16の出力信号を注入するミキサー23を含むこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数信号測定装置
に関し、詳しくは、ベクトルネットワークアナライザや
選択レベルメータなどにおける測定用周波数信号の安定
化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高周波通信関連の測定器の一種に、図2
に示すようなベクトルネットワークアナライザがある。
【0003】図2において、出力周波数が可変の第1の
発振器1からアンプなどのDUT(Device Under Test,
測定対象)2に周波数f1のRF(高周波)信号を加え、
DUT2から出力されるRF信号をミキサー3の一方の入力
端子に入力する。ミキサー3の他方の入力端子には、出
力周波数が固定の第2の発振器4から周波数f2のRF
(高周波)信号を加える。これにより、ミキサー3は、
IF=f1−f2で表わされるIF(中間周波数)信号を信
号解析部5に変換出力する。信号解析部5は、ミキサー
3から変換出力されるIF信号を信号解析することによっ
てDUT2の振幅特性や位相特性を測定する。
【0004】ところで、図2のような構成でDUT2の位
相特性を測定する場合、その測定精度は、DUT2に加え
る第1の発振器1からのRF信号とミキサー3に加える第
2の発振器4からのRF信号の位相ゆらぎに依存する。す
なわち、位相測定精度を高めるためには、これら2つの
発振器1,4の出力信号の位相ゆらぎを小さくする必要
がある。
【0005】しかし、一般的に、出力周波数範囲を広く
保ちつつ位相ゆらぎの少ないRF信号系の実現にあたって
は、複雑で高コストな回路構成が必要となる。
【0006】このような問題を解決するものとして、例
えば図3に示すような「周波数ドリフト補償ループ」を
使用した周波数信号測定装置が提案されている。図3の
装置は、以下の3つの発振器6〜8で構成されている。 1)位相ゆらぎが比較的大きい出力周波数が可変の発振
器6:56.7〜86.7MHz 2)位相ゆらぎが小さい出力周波数が固定の発振器7:
56.7MHz 3)位相ゆらぎが小さい出力周波数が固定の発振器8:
56.6MHz
【0007】発振器6の出力信号は、DUT9の前段に接
続されるミキサー10の一方の入力端子に入力されると
ともに、DUT9の後段に接続されるミキサー11の一方
の入力端子に入力される。発振器7の出力信号は、ミキ
サー10の他方の入力端子に入力される。ミキサー11
の他方の入力端子にはDUT9の出力信号が入力される。
ミキサー11の出力信号はミキサー12の一方の入力端
子に入力される。発振器8の出力信号は、ミキサー12
の他方の入力端子に入力される。
【0008】このような構成において、DUT9に与えら
れる信号の周波数finは、発振器6の出力信号の周波数
をfvcoとすると、次式で示される。 fin=fvco−56.7MHz
【0009】一方、DUT9から出力される信号の周波数f
outを周波数変換する際の周波数関係は次式で示され
る。 fvco−fout =56.7MHz 56.7MHz−56.6MHz=100kHz
【0010】上式をまとめると以下のようになり、発振
器6の出力信号の周波数fvcoの位相ゆらぎ(drift)は
周波数関係の足し引きの中でキャンセルされて中間周波
数信号IF(100kHz)には影響しないことが明らかであ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3の構成に
おいては、発振器8の固定周波数56.6MHzと発振器7の
固定周波数56.7MHzの位相ゆらぎの影響は依然存在す
る。
【0012】また、測定周波数がMHz帯のように低い
ものに対しては図3の構成による実現は容易であるが、
GHz帯のように測定周波数が高くて周波数範囲が広い
場合には各発振器の周波数を高くしなければならず、周
波数変換系統が複雑になってしまう。
【0013】具体的には、DUT9から出力されるGHz
帯の信号の周波数foutをA/D変換可能な帯域まで下げ
るためには、高域周波数変換用のミキサーを増やす必要
がある。例えばDUT9について入力比と反射波を測定す
る場合には、高価な発振器やミキサーを含む周波数変換
系統を3系統分用意しなければならず、コストがかさ
む。
【0014】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、測定周波数範囲の広い周波数信号
測定装置を低コストで提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る請求項1の発明は、測定対象を周波数ドリフト補償ル
ープに含む周波数信号測定装置において、周波数ドリフ
ト補償ループに、位相同期ループで安定化された周波数
信号を注入することを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載の周波数
信号測定装置において、前記周波数ドリフト補償ループ
は、測定対象の入力側と出力側にそれぞれ接続されたミ
キサーと、入力側のミキサーに接続された固定発振器
と、それぞれのミキサーに共通に接続された可変発振器
と、位相同期ループで安定化された周波数信号を注入す
るためのミキサーを含むことを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項2記載の周波数
信号測定装置において、前記位相同期ループは、測定対
象の入力側のミキサーに接続された固定発振器の出力信
号を注入するミキサーを含むことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項2記載の周波数
信号測定装置において、前記周波数ドリフト補償ループ
を構成する測定対象の出力側のミキサーには、その出力
信号周波数を信号解析部での解析に適した帯域に変換す
るミキサーを設けたことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
のいずれかに記載の周波数信号測定装置において、周波
数信号測定装置はベクトルネットワークアナライザであ
ることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項1から請求項4
のいずれかに記載の周波数信号測定装置において、周波
数信号測定装置は選択レベルメータであることを特徴と
する。
【0021】これらにより、測定周波数が高くて周波数
範囲が広く、周波数変動の少ないベクトルネットワーク
アナライザや選択レベルメータなどの周波数信号測定装
置を比較的低コストで実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
態様を説明する。図1は本発明の実施態様の一例を示す
ブロック図である。図1において、周波数可変の発振器
13の出力信号は、ミキサー14の一方の入力端子とミ
キサー15の一方の入力端子に入力されている。ミキサ
ー14の他方の入力端子には周波数固定の発振器16の
出力信号が入力されている。ミキサー14の出力信号は
DUT17の入力端子に入力信号finとして入力されてい
る。DUT17の出力信号foutはミキサー18の一方の入
力端子に入力されている。ミキサー18の他方の入力端
子にはミキサー15の出力信号floが入力されている。
ミキサー18の出力信号はミキサー19の一方の入力端
子に入力されている。ミキサー19の他方の入力端子に
は周波数固定の発振器20の出力信号が入力されてい
る。ミキサー19の出力信号は信号解析部21に入力さ
れている。
【0023】ミキサー15の他方の入力端子には周波数
固定の発振器22の出力信号が入力されている。発振器
22の出力信号はミキサー23の一方の入力端子にも入
力されている。ミキサー23の他方の入力端子には発振
器16の出力信号が入力されている。ミキサー23の出
力信号は位相検出部24に入力されている。位相検出部
24には基準周波数発振器25の出力信号が入力されて
いる。位相検出部24の出力信号は発振器22に発振制
御信号として入力されている。
【0024】これら発振器22、ミキサー23、位相検
出部24および基準周波数発振器25により、位相同期
ループ(PLL)が構成される。これにより、発振器2
2の出力信号周波数の変動は基準周波数発振器25の出
力周波数によって規制され、そのゆらぎはきわめて小さ
な値になる。
【0025】図1の構成における周波数ドリフト補償ル
ープと位相同期ループを含む周波数関係を説明する。DU
T17の入力端子には、発振器13の出力信号foscを発
振器16の出力周波数3.84GHzで低い方に周波数変換した
ミキサー14の出力信号が入力信号finとして入力され
る。 fin=fosc−3.84GHz fin:DUT17への入力信号 fosc:発振器13の出力周波数 3.84GHz:発振器13の出力周波数
【0026】DUT17の出力信号foutはミキサー18に
より発振器13の出力周波数foscよりも10MHz低い信号f
loで周波数変換され、10MHzの第1中間周波数信号IF1と
なる。 fout−flo=10MHz 10MHz:IF1 fout:DUT17からの出力信号周波数 flo:発振器13の出力周波数foscより10MHz低い信号
【0027】ここで、発振器13の出力周波数foscより
10MHz低い信号floは、ミキサー15において発振器13
の出力信号foscを発振器22の出力で周波数変換するこ
とにより作られる。 flo=fosc−3.85GHz 3.85GHz:発振器22の出力
【0028】発振器22の出力信号はミキサー23によ
り発振器16の出力信号で10MHzになるように周波数変換
され、基準周波数発振器25から出力される周波数10MH
zの基準信号でPLLがかけられている。 10MHz=3.85GHz−3.84GHz 10MHz:基準周波数発振器25の出力周波数 3.85GHz:発振器22の出力周波数 3.84GHz:発振器16の出力周波数
【0029】図1の周波数ドリフト補償ループと位相同
期ループを含む周波数関係は、以下のようになる。 10MHz=fout−flo =(fosc−3.84GHz)−(fosc−3.85GHz) =(fosc−3.84GHz)−{fosc−(3.84GHz+10MHz)}
【0030】これらの式より明らかなように、発振器1
3の出力信号foscの位相ゆらぎも発振器16の位相ゆら
ぎもキャンセルした形での測定が可能となる。
【0031】なお、信号解析部21で信号解析を行うの
にあたり、A/D変換器でデジタルデータに変換する
が、現状のA/D変換器のA/D変換可能な上限周波数
は100KHz程度である。そこで、図1の実施例では、ミキ
サー19と例えば発振周波数が10MHz−64KHzに固定され
ている発振器20を用い、ミキサー18から変換出力さ
れる周波数10MHzをA/D変換器がA/D変換可能な周
波数64KHzまで下げている。この場合、発振器20の周
波数ゆらぎは補正できないが、KHz帯のゆらぎが測定結
果に及ぼす影響はGHz帯のゆらぎに比べて十分小さく、
実用上無視できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定周波数が高くて周波数範囲が広く、周波数変動の少
ない周波数信号測定装置を実現でき、ベクトルネットワ
ークアナライザや選択レベルメータなどに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様の一例を示すブロック図であ
る。
【図2】従来のベクトルネットワークアナライザの一例
を示すブロック図である。
【図3】周波数ドリフト補償ループを使用した周波数信
号測定装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
13,16,20,22,25 発振器 14,15,18,19,23 ミキサー 17 測定対象(DUT) 21 信号解析部 24 位相検出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象を周波数ドリフト補償ループに含
    む周波数信号測定装置において、 周波数ドリフト補償ループに、位相同期ループで安定化
    された周波数信号を注入することを特徴とする周波数信
    号測定装置。
  2. 【請求項2】前記周波数ドリフト補償ループは、 測定対象の入力側と出力側にそれぞれ接続されたミキサ
    ーと、 入力側のミキサーに接続された固定発振器と、 それぞれのミキサーに共通に接続された可変発振器と、 位相同期ループで安定化された周波数信号を注入するた
    めのミキサーを含むことを特徴とする請求項1記載の周
    波数信号測定装置。
  3. 【請求項3】前記位相同期ループは、測定対象の入力側
    のミキサーに接続された固定発振器の出力信号を注入す
    るミキサーを含むことを特徴とする請求項2記載の周波
    数信号測定装置。
  4. 【請求項4】前記周波数ドリフト補償ループを構成する
    測定対象の出力側のミキサーには、その出力信号周波数
    を信号解析部での解析に適した帯域に変換するミキサー
    を設けたことを特徴とする請求項2記載の周波数信号測
    定装置。
  5. 【請求項5】周波数信号測定装置はベクトルネットワー
    クアナライザであることを特徴とする請求項1から請求
    項4のいずれかに記載の周波数信号測定装置。
  6. 【請求項6】周波数信号測定装置は選択レベルメータで
    あることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
    に記載の周波数信号測定装置。
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