JP3190708B2 - 電気信号検出装置 - Google Patents

電気信号検出装置

Info

Publication number
JP3190708B2
JP3190708B2 JP25707191A JP25707191A JP3190708B2 JP 3190708 B2 JP3190708 B2 JP 3190708B2 JP 25707191 A JP25707191 A JP 25707191A JP 25707191 A JP25707191 A JP 25707191A JP 3190708 B2 JP3190708 B2 JP 3190708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft member
cable
operation unit
holder
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25707191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0694783A (ja
Inventor
彰 浅井
康光 海老沼
二郎 川井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido Electric Power Co Inc
Original Assignee
Hokkaido Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido Electric Power Co Inc filed Critical Hokkaido Electric Power Co Inc
Priority to JP25707191A priority Critical patent/JP3190708B2/ja
Publication of JPH0694783A publication Critical patent/JPH0694783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3190708B2 publication Critical patent/JP3190708B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆電線からの電気信
号の取込みを行なうことができる電気信号検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルの絶縁体の誘電体損は、ケ
ーブルの絶縁劣化状態を診断する重要な要素のひとつで
ある。一般にケーブルの誘電体損はtanδを用いて評
価される。図2は、従来一般のtanδ測定方法の説明
図である。図に示したケーブル1は、その導体2の一端
がリード線3を介して交流電源4に接続され、他端がリ
ード線5を介して負荷6に接続されている。そして、上
記リード線3は、抵抗器7を介して測定部8に接続され
ている。一方、このケーブル1のシース9は、片端が接
地線10を介して直接接地されている。通常、ケーブル
シース9の両端を直接接地すると、ケーブルシース9に
誘導電流が循環するため、実線路ではこのような片端接
地方式を採用する場合が多い。この接地線10には、電
流検出のためのカレントトランス11が装着されてい
る。
【0003】上記抵抗器7は、電圧位相測定用端子12
を介して測定部8に接続されている。また、上記カレン
トトランス11の出力の一端11aは、充電電流測定用
端子13を介して測定部8に接続され、他端11bは接
地されている。このように結線すると、ケーブルシース
9が片端接地のため、接地線10には、ケーブル1の静
電容量に基づく充電電流のみが流れる。従って、抵抗器
7の出力は、図3に示すように、ケーブル1の導体2に
印加される交番電圧Eに比例し、カレントトランス11
の出力は、ケーブル1の充電電流Iに比例する。tan
δは、この交番電圧Eと充電電流Iの位相角(実際には
無効分電流との位相差δ)から求めることができる。
【0004】ところで、上記の測定方法では、図2に示
した抵抗器7を、図4に示すように、長尺棒状の検出装
置15に組み込み、この検出装置15をリード線3の高
圧充電部に直接電気的に接触させて、電圧信号の取込み
を行っている。図4において、抵抗器7は検出装置15
の内部に配設されており、検出装置15の先端には抵抗
器7と電気的に接続されているフック16が取付けられ
ている。このフック16は導電性金属より成り、ケーブ
ルヘッド17より延びるリード線3の高圧充電部に引っ
掛けられて電気的に接触される。抵抗器7の他端は、測
定部8に接続される。
【0005】ところで、例えば布設されたCVケーブル
(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)のta
nδを測定してその絶縁劣化診断を行なう場合、図4に
示した検出装置を使用して電圧信号の取込みを行なうに
は、露出した電圧充電部の存在が不可欠となる。従っ
て、キュービクル内のように露出した高圧充電部がある
箇所では、この露出部に、図4に示したような検出装置
15の端子(フック)16を接触させて電気信号の取込
みができる。
【0006】しかしながら、OC電線(屋外用架橋ポリ
エチレン絶縁電線)のような被覆電線と機器の接続部等
のように、全体が絶縁物で被覆されている箇所では、露
出した高圧充電部がないため、そのままでは電圧信号の
取込みができない。そこで本出願人は、特願平2−30
4469号の出願によって次のような電気信号検出装置
を提案した。
【0007】図5はその要部の説明図であり、図に示す
ように被覆電線20を挟み付ける一対のホルダー18を
有している。これらのホルダー18の一方には、針19
が取付けられている。そしてこれら一対のホルダー18
で被覆電線20を挟み付けることにより針19を被覆電
線20の被覆22に穿通させる。これにより、針19を
被覆電線20の導体21に接触させ、この針19を通じ
て電気信号を取込む。
【0008】図6に上記のようなホルダー18を取付け
た電気信号検出装置の使用方法の斜視図を示す。図に示
すように電柱23上には、被覆電線20が架設されてい
る。図の操作棒25の先端にはフック26が取付けら
れ、このフック26を被覆電線20に装着する。このフ
ック26には図5に示したホルダー18が取付けられて
いる。尚、電柱23にはトランス24のように各種の設
備が取付けられているため、作業者は図6に示した操作
棒25のA点を掴んで操作棒25を操作する。これによ
って図5に示す一対のホルダー18が、被覆電線20を
挟むように進退し、針19がその被覆22を穿通する。
針19と図6に示した測定部8とは、リードケーブル2
7によって電気的に接続されている。上記出願において
は、以上のような方法によって被覆電線から電気信号の
取込みを行うようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで図6に示すよ
うな装置を用いた場合更に次のような解決すべき課題が
生じた。即ち、図6に示すように、電柱23の上にはト
ランス24等の各種設備が取付けられている。従って、
これらの設備に接触しないように作業を進めるために
は、作業者は長い操作棒25を掴んでフック26を被覆
電線20に装着する作業を行わなければならない。しか
も、その後に図5に示すホルダー18の進退操作を行う
ために、操作棒25を操作する作業も必要となる。よっ
て、電柱23の如き高所でこのような作業を行うには作
業者に加わる負担が大きくなってしまうので、でき得る
限り簡単かつ容易な操作によってホルダー18の進退を
行えることが好ましい。また、ホルダー18の進退操作
のための機構は各種考えられるが、操作が容易なだけで
なく、十分軽量化を図ることができなければ、作業者の
疲労が大きくなる。本発明は、以上の点に着目してなさ
れたもので、電柱等における操作を簡単かつ容易に行う
ことができる電気信号検出装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被覆電線に掛
けるための鈎状部を有するヘッドと、該ヘッドに対し進
退するために螺合され、一端を鈎状部に進行及び退避さ
せるべく回転される軸部材と、軸部材の一端に取付けら
れるホルダーに設けられ、該一端の進行で被覆電線の被
覆に穿通してその導体に接触する検出針と、軸部材を回
転移動させるためにその他端にユニバーサルジョイント
を介して連結される回転操作可能な操作部とを備える電
気信号検出装置であって、ユニバーサルジョイントは、
軸部材の他端に設けられるリングと、操作部に設けられ
て軸部材の他端及びリングが共に収容される収容部と、
該収容部に軸部材の他端とリングとが共に収容されて、
軸部材が揺動不能な挿入状態及び軸部材の他端が突出し
てリングのみが収容されて、軸部材が揺動可能な突出状
態でのリングに弾性的に押し付けられる挿入・突出保持
部材とを含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】ホルダーを軸部材に取付け、操作部を回転操作
してユニバーサルジョイントを介して軸部材を回転させ
ることにより、軸部材の一端をヘッドの鈎状部に進行さ
せる。 これにより、ホルダーが鈎状部に進行すると、こ
れらが被覆電線を挟み付けるので、検出針が被覆電線の
被覆に穿通して導体に接触する。 一方、ユニバーサルジ
ョイントは操作部の収容部に軸部材の端部を挿入させた
状態若しくは突出させた揺動可能な状態のいずれであっ
ても軸部材に回転力を伝える。これにより電柱等の上で
作業状況に応じて操作部により軸部材を同軸的に回転さ
せ、若しくは揺動可能な状態で回転させることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の電気信号検出装置の実施例を示
す全体図である。図の装置は、先ず被覆電線20を掴む
ために、ヘッド32と電気良導体から成るホルダー34
を備えている。このヘッド32には、鈎状に曲げられた
把持部33が設けられている。この把持部33は被覆電
線20がちょうどはまり込む構成とされている。ホルダ
ー34はこの把持部33に向かって進退するように取付
けられている。その具体的な構成は後で説明する。
【0013】ホルダー34の前面、即ち被覆電線20に
対向する側には検出針35が配置されている。この検出
針35はホルダー34に設けられた穴に嵌入して配置さ
れている。一方、ホルダー34の背面には電気良導体か
ら成る軸部材41が連結されている。このホルダー34
と軸部材41とは連結部44を介して連結されており、
軸部材41がその中心軸を回転軸として回転可能となる
ような連結構造を有している。この具体的な構成も後で
説明する。
【0014】軸部材41の外周面には雄ねじ部42が設
けられ、ヘッド32の雌ねじ部43に螺合する構成とさ
れている。このヘッド32の雌ねじ部43は図に示すよ
うに、ホルダー34の背面と平行に屈曲された部分に設
けられている。尚、これら軸部材41、雄ねじ部42等
を進退機構40と呼ぶことにする。この進退機構40は
操作部31に対しユニバーサルジョイント70を介して
連接されている。操作部31は例えばファイバ強化プラ
スチックなどにより構成されて筒状に形成されている。
ユニバーサルジョイント70は進退機構40の軸部材4
1の端部を受け入れるヘッド支持金具72と、軸部材4
1の端部の出入りを規制するスプリングプランジャー7
1及びピン73から構成されている。この具体的な構成
及び動作も後で説明する。
【0015】ユニバーサルジョイント70の右側部分に
は、電流検出部50が設けられている。この電流検出部
50はトランス51及びコンデンサーC及び抵抗Rから
構成されている。また、これらには表示部60が接続さ
れている。表示部60は例えば一対の発光ダイオード6
1から構成されている。この電流検出部50は後で説明
するように、検出針35からリードケーブル80に向か
って流れる電流を検出するもので、表示部60はこれを
作業者に伝えるためのものである。リードケーブル80
は操作部31の内部に挿入されており、その端末はケー
ブル終端部81を構成しケーブル端子82が取付けられ
ている。ケーブル端子82は操作部31の内側に固定さ
れたケーブル支持金具85に対し、端子支持金具83及
びスラストベアリング84によって支持される構成とさ
れている。この具体的な構成も後で説明する。
【0016】操作部31の端部には、作業者がこれを掴
むための部分が設けられている。図1の下半分はその一
例を示す。この例では操作部31にその外周面にはまり
込むような外筒101が被着されている。この外筒10
1は操作部31の内壁に固定されたブッシュ102及び
六角孔付ボルト103によって、その抜け止めがされて
いる。また外筒101の被着している端部にはくさび固
定金具104が皿ビス105により固定されている。更
に、操作部31のくさび固定金具104に接する部分の
外周にはくさび106が嵌め込まれている。そして、く
さび固定金具104の外周に螺合するくさび締付金具1
07により、操作部31と外筒101とが固定される構
成とされている。外筒101の右端部にはケーブルガイ
ド111が設けられ、このケーブルガイド111は皿ビ
ス112により外筒101に固定されている。
【0017】本発明の電気信号検出装置の構成は概略上
記のような構成とされ、作業者は操作部31を回転する
ことによって軸部材41を回転し、これによりホルダー
34を被覆電線20に接近させて検出針35を被覆電線
20の被覆に穿通させる。検出針35が被覆電線20の
被覆に穿通しその導体に接触すると、電流検出部50が
これを検出し、表示部60がその表示を行う。本発明の
装置は概略上記のような装置であり、以下その各主要部
につき詳細に説明を進める。
【0018】図7は、本発明の装置の先端部分の拡大概
略図である。図に示すようにホルダー34は、ヘッド3
2の把持部33に向かって進退する構成とされている。
ここで例えば、図に示すような太い径の被覆電線20に
対しては、ホルダー34が図のXの位置まで進んで把持
部33と共に被覆電線20を挟む。また、細い径の被覆
電線20′の場合には、ホルダー34が図のYの位置ま
で進んで把持部33と共にこれを挟む。何れの場合にお
いても、検出針35が被覆電線20又は20′の被覆を
穿通する。この検出針35は、ホルダー34の中央に嵌
入された状態でホルダー34に放射方向に設けられた穴
37を介してビス36を螺入し、ビス36の先端面を押
し付けることによりホルダー34に固定されている。
【0019】図8に図7の装置の先端部分を下側から見
た場合の要部下面図を示す。図のように、軸部材41は
雄ねじ部42が、ヘッド32の雌ねじ部43に螺入され
て図の左右方向に進退する構成とされているが、この雄
ねじ部42の先端はホルダー34の背面に対し図のよう
な連結部44により連結されている。この連結部44
は、板ばね47を一対のビス48を用いてホルダー34
の背面に固定した構成を有している。板ばね47には雄
ねじ部42の先端が貫挿され、この先端に装着されてい
るワッシャー49は板ばね47より軸部材41が外れる
のを防止している。これによって軸部材41はその中心
軸を中心に回転し、かつ雌ねじ部43に雄ねじ部42を
螺入することで図の左右方向に進退する。この場合ホル
ダー34には回転力は伝わらず、そのままの状態で左右
方向に進退する。
【0020】図9に図8のA−A線断面図を示す。この
図9において、ヘッド32のホルダー34に対する背面
側には、この背面に沿って折り曲げられて軸受け状に形
成された部分32Aを有し、この部分32Aに雌ねじ部
43が形成されている。
【0021】図10に図8のB−B線に沿う断面図を示
す。図のようにホルダー34はちょうどヘッド32をコ
の字状に挟むような係合部34aを備えている。この係
合部34aはヘッド32を緩く挟み付け、ホルダー34
が把持部33に向かう方向の進退運動を妨げることな
く、かつホルダー34の回転を防止するために設けられ
ている。これによって図8に示した雄ねじ部42の回転
に影響されずにホルダー34が進退する。
【0022】再び図7に戻って、軸部材41の他端には
ユニバーサルジョイント70が設けられている。図7
(b)及び(c)にはそれぞれユニバーサルジョイント
の異なる状態における内部機構を示している。図のよう
に、軸部材41の他端に設けられたリング46にはピン
73が貫挿され、このピン73の両端はヘッド支持金具
72の長穴77に係入されて支持されている。従って、
ヘッド支持金具72に設けられた長穴77によってリン
グ46は左右方向のみ移動できる構成とされている。図
の(b)に示す状態は、軸部材41のリング46がユニ
バーサルジョイント70の奥に挿入された状態である。
この状態ではヘッド支持金具72に放射方向に挿入され
ているスプリングプランジャー71がリング46を押さ
えている。そして、この状態では軸部材41は、その端
部がヘッド支持金具72の収容穴78内に入り込んで支
えられ、操作部31と一直線に一体となる。一方、図
(c)に示すように、軸部材41の端部がヘッド支持金
具72の収容穴78より抜け出し、リング46がスプリ
ングプランジャー71の左側に位置すると、軸部材41
はピン73を中心として矢印cに示す方向へ揺動可能と
なる。スプリングプランジャー71はスプリングの力に
よってリング46に押し付けられており、このスプリン
グの力に打ち勝つように軸部材41を引き抜いたり押し
込んだりすることによって、図7(b)又は(c)の状
態にユニバーサルジョイント70を切り替えることがで
きる。そして、図7(c)に示すような状態において
は、操作部31が軸部材41に対して角度を有して傾い
た場合でも、操作部31の回転力を軸部材41に円滑に
伝えることができる。これによって作業者はホルダー3
4の進退操作を容易に行うことができる。尚、上記ヘッ
ド支持金具72は操作部31に対し皿ビス74により固
定されている。また、ヘッド支持金具72の操作部31
内に位置する部分には、ビス75によってリード線76
が接続されている。このリード線76は図1に示したト
ランス51に電気接続されている。
【0023】図11にリードケーブル80と操作部31
との連結機構を説明するための断面図を示す。図におい
て、リードケーブル80のケーブル終端部81にはケー
ブル端子82が取り付けられている。一方、操作部31
の内側には筒状のケーブル支持金具85が皿ビス121
により固定されている。このケーブル支持金具85内に
はスラストベアリング84が埋め込まれており、ベアリ
ング84の中心の穴に断面T字状の端子支持金具83が
貫挿されている。この端子支持金具83の先端小径部に
はケーブル端子82が螺合されて固定されている。そし
て、ケーブル端子82、ケーブル支持金具85、端子支
持金具83及びスラストベアリング84は何れも電気良
動性の金属から構成されている。従って、操作部31は
スラストベアリング84を介してリードケーブル80に
対して独立して回転する。よって、操作部31を回転し
てもリードケーブル80には捻れが加わらず、又リード
ケーブル80の導体とケーブル支持金具85との電気的
な接続を保つことができる。このケーブル支持金具85
にはトランス51の一方のリード線が接続され、トラン
ス51の他方のリード線は、先に説明したヘッド支持金
具72に電気接続されている。よって、リードケーブル
80の導体は検出針35に電気接続されることになる。
尚、トランス51は操作部31の内側に設けられた仕切
り板122に挟まれて支持固定されている。
【0024】図12に、図1に示した外筒101と操作
部31の連結部を拡大した縦断面図を示す。図の外筒1
01は、操作部31の長さが十分でない場合に操作部3
1の長さを実質的に伸長するために設けられている。従
って、不要な場合には操作部31の外側にそっくりかぶ
せられ必要な場合のみ伸長される。ここで外筒101の
端部にはくさび固定金具104が皿ビス105によって
固定されている。このくさび固定金具104の外周には
くさび締付金具107が螺合可能に嵌め込まれている。
そして、操作部31の外周とくさび締付金具107との
間にはくさび106が配されている。従って、くさび締
付金具107を回転させてくさび106を介して操作部
31を締め付けることによって操作部31に外筒101
を固定し、かつずれを防止することができる。このよう
な2つの互いに嵌め合わされた筒の管を固定する方法
は、従来よく知られており、図12はその一例を示すも
のである。
【0025】図13に上記電流検出部50及び表示部6
0の具体的な構成を示す回路図を示した。図において、
被覆電線20の導体21には、その被覆22を穿通して
検出針35が電気的に接触している。この検出針35に
はトランス51の一次巻線51aが電気接続され、これ
が図1に示したリードケーブル80を介して測定部8に
電気接続されている。一方、トランス51の二次巻線5
1bには抵抗R及びコンデンサCを介して発光ダイオー
ド61,61が接続されている。トランス51の二次巻
線51bには交流電流が流れるため、発光ダイオード6
1,61は互いに極性を反対にして並列に接続されてい
る。例えば、検出針35を導体21に接触させると、ト
ランス51の一次巻線51aには1ミリアンペアの電流
が流れる。これをトランス51の二次巻線51bによっ
て発光ダイオード61,61に導き、これらを発光させ
る。抵抗Rは発光ダイオード61に流れる電流を最適に
設定するようにその抵抗値が選定されている。コンデン
サCは検出針35を被覆電線20の被覆22から抜き取
り、導体21より電気的に切り離す場合に生じる異常電
圧によって抵抗Rが焼けたり発光ダイオード61が破壊
されることを防止するためのものである。このような構
成にすると、作業者は操作部31に設けられた表示部6
0を監視しながら操作部31を徐々に回転させ、表示部
60の発光ダイオード61が発光した時にその作業を停
止すればよい。従って、検出針35を被覆電線20の導
体21に確実に接触させることができ、又検出針35を
不要に突出させて導体を傷付けることもなくなる。
【0026】発光ダイオード61はこのように作業者が
肉眼で検出針35と導体21の接触を認識するための表
示を行うが、例えば、発光ダイオード61の代わりに、
あるいはこの発光ダイオード61と共にブザーを取り付
け、作業者に対し検出針35と導体21の接触をブザー
音で通報するようにしてもよい。本発明は以上の実施例
に限定されない。上記ヘッドやホルダーあるいは進退機
構や電流検出部、検出針、軸部材などの構成はそれぞれ
その機能が同等の各種の構成のものに置き換えて差し支
えない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
覆電線を挟むためのヘッドとホルダー、このホルダーを
進退させる軸部材と軸部材を回転させるための操作部等
を設け、ユニバーサルジョイントにより操作部に対し軸
部材を挿入した揺動不能な直線状態及び突出する揺動可
能状態のいずれかに切り替えるように連結したので、作
業者は作業状況に応じて軸部材を直線状若しくは揺動可
能にして回転させることによって簡単かつ容易にホルダ
ーに向けた検出針を被覆電線の被覆に穿通させることが
でき、従って、電柱などの上における操作が容易になり
作業性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気信号検出装置の実施例を示す縦断
面図である。
【図2】従来一般のtanδ測定方法の説明図である。
【図3】tanδと交番電圧及び充電電流の関係を示す
説明図である。
【図4】従来一般の電気信号取込み方法を示す説明図で
ある。
【図5】本出願人の先願に係る電気信号検出装置の要部
側面図である。
【図6】図5に示した装置の使用方法を説明する斜視図
である。
【図7】図1に示す本発明の装置の主要部側面図であ
る。
【図8】図7の主要部を下側から見た場合の下面図であ
る。
【図9】図8のA−A線に沿う断面図である。
【図10】図8のB−B線に沿う断面図である。
【図11】図1に示す装置のケーブル端子の近傍の縦断
面図である。
【図12】図1に示した装置の外筒の主要部縦断面図で
ある。
【図13】図1に示した装置の電流検出部及び表示部の
具体的な結線図である。
【符号の説明】
20 被覆電線 31 操作部 32 ヘッド 33 把持部 34 ホルダー 35 検出針 40 進退機構 41 軸部材 42 雄ねじ部 43 雌ねじ部 50 電流検出部 60 表示部 70 ユニバーサルジョイント 80 リードケーブル 101 外筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 二郎 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番 1号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−221254(JP,A) 実開 昭57−83468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12 G01R 1/067 G01R 27/26 G01R 15/00 - 15/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線に掛けるための鈎状部を有する
    ヘッドと、該ヘッドに対し進退するために螺合され、一
    端を前記鈎状部に進行及び退避させるべく回転される軸
    部材と、前記軸部材の一端に取付けられるホルダーに設
    けられ、該一端の進行で前記被覆電線の被覆に穿通して
    その導体に接触する検出針と、前記軸部材を回転移動さ
    せるためにその他端にユニバーサルジョイントを介して
    連結される回転操作可能な操作部とを備える電気信号検
    出装置であって、 前記ユニバーサルジョイントは、前記軸部材の他端に設
    けられるリングと、前記操作部に設けられて前記軸部材
    の他端及び前記リングが共に収容される収容部と、該収
    容部に前記軸部材の他端と前記リングとが共に収容され
    て、前記軸部材が揺動不能な挿入状態及び前記軸部材の
    他端が突出して前記リングのみが収容されて、前記軸部
    材が揺動可能な突出状態での前記リングに弾性的に押し
    付けられる挿入・突出保持部材とを含むことを特徴とす
    る電気信号検出装置。
JP25707191A 1991-09-09 1991-09-09 電気信号検出装置 Expired - Fee Related JP3190708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25707191A JP3190708B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 電気信号検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25707191A JP3190708B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 電気信号検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0694783A JPH0694783A (ja) 1994-04-08
JP3190708B2 true JP3190708B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=17301345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25707191A Expired - Fee Related JP3190708B2 (ja) 1991-09-09 1991-09-09 電気信号検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3190708B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8310223B2 (en) * 2010-08-19 2012-11-13 The Boeing Company Electrical probe and associated method
KR101908606B1 (ko) * 2017-10-11 2018-10-16 (주)청우전자 부하측정용 감지장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0694783A (ja) 1994-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003156518A (ja) 低圧配電線の電圧/電流測定用プローブ
US20040149533A1 (en) Cable management and contact monitoring system
JP3190708B2 (ja) 電気信号検出装置
CN111722150B (zh) 一种支持地线零线异常检测的插座检测装置及方法
US5414346A (en) Adjustable piercing probe tip
US5801526A (en) Rate adjustable faulted circuit indicator module
US6747205B2 (en) Device for assisting in the measurement of the earth resistance
US11031755B2 (en) Automated shotgun stick for clamping grounding devices on overhead lines
US6323638B2 (en) High-resistance probe and voltage detector incorporating same
JP2002372553A (ja) 直流用検電器
CA2339930A1 (en) A device for an electrical fence
US20020125894A1 (en) Device for testing coaxial connectors
US5261514A (en) Grounding cable reel for vehicle
JPH0694782A (ja) 電気信号検出装置
CN116430122A (zh) 一种线路检测器
JPH04177172A (ja) 電気信号検出装置
JP4257839B2 (ja) 電力ケーブル遮蔽導体の接地不良検出装置
JP2001221817A (ja) 直流用検電器
JP2000171508A (ja) 配電線の断線検出方法及びその装置
CN112198355A (zh) 用于采集高压架空线电流、电压信号的一体式传感器
JPH11348609A (ja) 電車線路用検電接地装置
CN215813057U (zh) 低压验相仪
CN216794008U (zh) 一种智能电动地线夹
CN217766532U (zh) 一种电力设备的检测装置
KR20040057815A (ko) 전력전송계의 계측장치 및 계측방법

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees