JP2000171508A - 配電線の断線検出方法及びその装置 - Google Patents

配電線の断線検出方法及びその装置

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JP2000171508A
JP2000171508A JP10342466A JP34246698A JP2000171508A JP 2000171508 A JP2000171508 A JP 2000171508A JP 10342466 A JP10342466 A JP 10342466A JP 34246698 A JP34246698 A JP 34246698A JP 2000171508 A JP2000171508 A JP 2000171508A
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Keiichi Tanaka
敬一 田中
Isamu Sudo
勇 須藤
Hiroshi Yamada
弘 山田
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Hasegawa Electric Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Hasegawa Electric Co Ltd
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載する電圧測定装置を柱上変圧器位
置まで移動させ、変圧器のPCスイッチを開放し、電圧
測定装置から引き出したケーブルの先端をPCスイッチ
の活線充電部に接触させて断線検出するのでは、大掛か
りな装置及び作業になるし、断線検出が変圧器位置に限
られる。 【解決手段】 一対の絶縁操作棒11A,11Bは、配
電線の活線充電部に接触させる検知金具12A,12B
を設け、この電圧を内蔵の分圧用抵抗器で分圧し、リー
ド線13は絶縁操作棒11Aから絶縁操作棒11Bに分
圧電圧を引き込み、電圧測定部15は、両分圧電圧から
配電線の線間電圧の大小を測定して断線表示を得る。配
電線から直接に活線充電部を引き出す活線接続治具を用
意し、この活線充電部に検知金具を接触させて配電線の
任意位置で断線検出することも含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3相配電系統にお
ける配電線路中の1線断線故障を検出するための配電線
の断線検出方法及びその装置に係り、特に配電線の被覆
が正常で芯線部分が断線している場合の断線箇所を簡易
に検出する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】配電線の断線故障の検出には、保護継電
システムがもつ欠相検出機能を利用することができる。
この保護継電システムは、配電線区間毎に設ける変成器
や変流器で電流や電圧を検出し、これら検出信号を遠方
監視システムで中央の監視装置に伝送し、監視装置側で
配電線の欠相や短絡、地絡等を検出することができる。
【0003】しかし、この保護継電システムを利用した
配電線の断線検出は、保護対象区間内のどの位置で断線
が発生したかを特定するのが難しい。例えば、距離継電
機能をもつ保護継電システムにおいても断線故障のおよ
その位置を判定できるが、正確な断線位置を判定できな
い。また、このシステムは、配電線に変流器や変成器を
設置した区間でのみ検出できるもので、これら計器を設
置していない配電線では検出できない。
【0004】配電線の断線位置を柱上変圧器区間単位に
検出でき、しかも変流器等の計器の設置を必要としない
配電線の断線検出方法がある。
【0005】この検出方法による断線検出作業図を図6
に示す。装置本体1は、電圧測定装置を有して車両2に
搭載されて柱上変圧器3が設置される配電柱4の位置に
移動できるようにする。柱上変圧器3の一次側は、6k
V級などの高圧配電線5に相別のPCスイッチ(プライ
マリ・カット・アウト・スイッチ)6R,6S,6Tを介
して接続される。
【0006】断線検出作業は、作業員が配電柱に昇り又
は高所作業車の絶縁パケットで上り、PCスイッチ
R,6S,6Tを一時的に引外してそのソケット部分を
露出させ、装置本体1から引き出した一対の測定用ケー
ブル1A,1Bの先端を一対のソケットに接触させるこ
とで配電線のR,S,T相のうちの一対の活線充電部を
装置本体1内に引き込む。ソケットとケーブル先端の接
触操作は、絶縁構造をもつ操作棒7によって差し込みま
たはねじ込みで行う。
【0007】図7は、装置本体1の回路構成を示す。ケ
ーブル1A,1Bに印加される配電線5の相間電圧をコ
ネクタ接続で計器用変圧器8によって変成し、この変圧
器8の変成電圧をサーキットブレーカ9を介して電圧計
10で測定する。
【0008】このような断線検出装置による断線検出の
原理を図8のベクトル図で説明する。配電線のR,S,
T相に断線がなければ、同図の(a)に示すように、相
間電圧VRS,VST,VTRがバランスする。仮に、図6の
R相のA点に断線がある場合には、図8の(b)に示す
ように、相間電圧VSTは所期の配電線電圧を呈するが、
相間電圧VRS,VTRが小さくなる。これら相間電圧VRS
とVTRは、かならずしも電圧VSTの中間点にはならず、
負荷側の配電線構成や負荷状態によって変化するが、配
電線がループ配電区間でない限り電圧VSTよりも低下す
る。したがって、相間電圧VRS,VST,VTRをそれぞれ
検出し、電圧低下した相間電圧に共に関係する相(図示
ではR相)が断線していると判定できる。
【0009】なお、装置本体1としては、移動電源車に
搭載する、例えば特願平2−124376号公報に記載
の技術を適用した測定装置を利用する場合もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(第1の課題)柱上変
圧器位置で断線を検出する従来方法において、装置本体
1は重量物になる計器用変圧器8等を必要とする。ま
た、配電線の活線充電部を装置本体1に引き込むため、
十分な絶縁を確保できる構造を必要とする。これら事情
から、装置本体1は、その重量が50Kg程度の重いも
のになり、作業員が手軽に運べるものではない。このた
め、従来方法では、貨物トラックなどの運搬用手段を必
要とし、大掛かりな断線検出装置及び断線検出作業にな
る。
【0011】本発明の目的は、大掛かりな装置を不要に
して、配電線の1線断線を簡易に検出できる方法及び装
置を提供することにある。
【0012】(第2の課題)柱上変圧器位置で断線を検
出する従来方法は、柱上変圧器位置で断線を検出するこ
とから、断線箇所の検出は柱上変圧器が設けられる区間
単位に限られる。このため、柱上変圧器が設けられる区
間が長い距離になる場合は、該区間のうちのどの位置で
断線しているかを検出できない。
【0013】本発明の他の目的は、断線検出が柱上変圧
器位置に制約されることなく、配電線の任意位置で断線
検出ができる方法及び装置を提供することにある。
【0014】(第3の課題)柱上変圧器位置で断線を検
出する従来方法は、配電線と柱上変圧器の一次側とを接
続するPCスイッチを開放させる。このため、PCスイ
ッチを開放した柱上変圧器につながる負荷には一時停電
を伴う。
【0015】本発明の他の目的は、柱上変圧器につなが
る負荷に停電を起こすことなく断線検出ができる方法及
び装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、小型・軽量の一対の絶縁操作棒に配電線の
活線充電部に接触させる検知金具とこれに接続される分
圧用抵抗器をそれぞれ設け、絶縁操作棒間にリード線を
設けて一方の絶縁操作棒側に配電線の分圧電圧を引き込
み、この絶縁棒に設けた電圧測定部で分圧電圧を測定し
て断線の有無を判定し得るようにし、さらに活線接続治
具によって配電線から直接に活線充電部を引き出し、こ
の活線充電部に検知金具を接触させることで断線検出が
できるようにしたもので、以下の方法及び装置を特徴と
する。
【0017】(第1の発明)3相配電線の線間電圧の大
小測定で配電線の1線断線を検出する断線検出方法にお
いて、配電線と柱上変圧器の一次側を接続するPCスイ
ッチを開放し、一対の絶縁操作棒にそれぞれ有する検知
金具を前記PCスイッチの活線充電部に線間別に順次接
触させ、前記一対の絶縁操作棒にそれぞれ有する分圧用
抵抗器で前記両検知金具からそれぞれ分圧電圧を得、こ
の両分圧電圧から前記絶縁操作棒の一方にもつ電圧測定
部で線間電圧の大小を測定することを特徴とする。
【0018】(第2の発明)3相配電線の線間電圧の大
小測定で配電線の1線断線を検出する断線検出方法にお
いて、配電線に活線充電部を外部に取り出しできるよう
にした活線接続器を取り付けて配電線の活線充電部を引
き出し、一対の絶縁操作棒にそれぞれ有する検知金具を
前記活線充電部に線間別に順次接触させ、前記一対の絶
縁操作棒にそれぞれ有する分圧用抵抗器で前記両検知金
具からそれぞれ分圧電圧を得、この両分圧電圧から前記
絶縁操作棒の一方にもつ電圧測定部で線間電圧の大小を
測定することを特徴とする。
【0019】(第3の発明)3相配電線の線間電圧の大
小測定で配電線の1線断線を検出する断線検出装置にお
いて、配電線の活線充電部に接触させる検知金具及びこ
の検知金具に一端が接続される分圧用抵抗器とをそれぞ
れ有する一対の絶縁操作棒と、前記一対の絶縁操作棒の
一方の前記分圧用抵抗器の端子を他方の絶縁操作棒に引
き込むリード線と、前記他方の絶縁操作棒に設けられ、
前記両分圧用抵抗器の分圧電圧から配電線の線間電圧の
大小を測定して断線表示を得る電圧測定部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0020】(第4の発明)3相配電線の線間電圧の大
小測定で配電線の1線断線を検出する断線検出装置にお
いて、配電線の任意位置に取り付けられて配電線の活線
充電部を引き出す活線接続治具と、前記活線接続治具で
引き出した活線充電部に接触させる検知金具及びこの検
知金具に一端が接続される分圧用抵抗器とをそれぞれ有
する一対の絶縁操作棒と、前記一対の絶縁操作棒の一方
の前記分圧用抵抗器の端子を他方の絶縁操作棒に引き込
むリード線と、前記他方の絶縁操作棒に設けられ、前記
両分圧用抵抗器の分圧電圧から配電線の線間電圧の大小
を測定して断線の有無を判定し得る電圧測定部とを備え
たことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の実施形態を示す断線検出装置である。絶縁操作棒1
1Aと11Bは、電気的絶縁性能の高い絶縁材料製のパ
イプ構造とし、それぞれの先端にピン状の検知金具12
A,12Bが固定される。これら検知金具12A,12
Bは、開放されたPCスイッチの活線充電部に接触でき
る大きさと構造にされる。
【0022】絶縁操作棒11Aの先端側内部には、分圧
用抵抗器が収納される。また、絶縁操作棒11Bの先端
側内部には、分圧用抵抗器と基準抵抗が収納される。こ
れら抵抗器は、図2の(a)に断面図で示すように、複
数本の分圧用抵抗Rが直列接続され、その周囲を絶縁材
料Dでマウントした構造にされ、その一端が検知金具1
2A,12Bに接続される。
【0023】絶縁操作棒11A内に設けられる分圧用抵
抗器の他端は、フレキシブル性を持たせた絶縁被覆リー
ド線13に接続される。このリード線13と絶縁操作棒
11A、11Bの接続は、直接接続するか、コネクタ接
続で取り外し可能にされるが、接続部が露出しないよう
絶縁ゴム等で被覆するのが好ましい。
【0024】リード線13の他端は絶縁操作棒11B内
に引き込まれて基準抵抗R0の一端に接続され、基準抵
抗R0の他端は絶縁操作棒11B内の分圧用抵抗器の他
端が接続される。
【0025】絶縁操作棒11A,11Bの下端部は、そ
れぞれツバ13A,13Bを有して握り部14A,14
Bが形成される。絶縁操作棒11Bには、握り部14B
の上部になる中間部に電圧測定部15が取り付けられ
る。この電圧測定部15内には、基準抵抗R0を入力端
とする電圧検出回路とその電源用バッテリが収納され、
この電圧検出回路の入力端には、絶縁操作棒11A,1
1B内の分圧用抵抗器からそれぞれ引き出したリード線
が接続される。
【0026】また、電圧測定部15の窓部に電圧表示用
の数字表示器15Aと断線判定表示用のランプ(発光ダ
イオードなど)15Bが設けられる。さらに、電圧測定
部15には電圧検出回路とその電源用バッテリを接続す
る電源スイッチ15Cが設けられる。また、絶縁操作棒
11Bへの電圧測定部15の取り付け構造は、図2の
(b)に側面図で示すように、取り付け角度を矢印方向
に変えることができるようにし、表示器15A等を作業
者が容易に視認できるようにする。
【0027】電圧検出回路の電圧検出は、図3にブロッ
ク図で示すようになる。絶縁操作棒11Aに収納される
分圧用抵抗器16Aはリード線13を介して基準抵抗
(R0)17の一端に接続され、絶縁操作棒11Bに収
納される分圧用抵抗器16Bは直接に基準抵抗17の他
端に接続される。この接続により、検知金具12A,1
2Bの間に印加された電圧の分圧電圧が基準抵抗17の
両端電圧として現れる。例えば、分圧用抵抗器16A,
16Bを2MΩの抵抗Rを5本直列接続、基準抵抗17
を3KΩの抵抗R0とすると、基準抵抗R0の両端には約
1/6600の分圧電圧を得ることができる。この基準
抵抗17の電圧を電圧検出回路18で検出し、検出結果
を数字表示器15Aに数字表示、及びランプ15Bの一
方の点灯で断線の有無を表示する。
【0028】電圧検出回路18の具体例は、図4に示す
回路構成で実現できる。基準抵抗17の両端電圧を整流
回路18Aで整流し、この整流電圧を積分増幅器18B
によってノイズ除去と平滑及び適当な直流レベルまで増
幅し、この直流電圧を電圧表示回路18Cによってアナ
ログ・ディジタル変換及び2進数から10進数への信号
変換を行うことで数字表示器15Aに電圧表示を得る。
また、積分増幅器18Bからの直流電圧をレベル検出回
路18Dによって基準電圧信号とレベル比較することに
より、基準電圧を越えたか否か判定し、越えていればラ
ンプ15B1を点灯させ、越えていなければ反転回路1
8Eを通してランプ15B2を点灯させる。
【0029】上記のことから、装置構成としては、絶縁
操作棒11A,11Bや電圧測定部15で構成され、絶
縁操作棒11A,11Bには検知金具12A,12Bと
分圧用抵抗器16A,16Bを内蔵する軽量・小型構造
にできる。例えば、棒11A,11Bの長さは1m、直
径は24mm、電圧測定部15部分の重量も含めて2.
5kg程度にできる。
【0030】以上の構成による断線検出装置を使用した
断線検出作業を説明する。まず、作業者は、断線検出装
置を携えて配電柱に昇り又は高所作業車の絶縁パケット
で上り、図6の柱上変圧器3のPCスイッチ6R,6S
Tを開放し、この後に絶縁操作棒11A、11Bをそ
の握り部14A,14Bで両手に持ち、一対のPCスイ
ッチの露出した活線充電部に検知金具12A,12Bを
接触させる。この接触により、電圧測定部15内の電圧
検出回路18には分圧用抵抗器で分圧された配電線の線
間電圧が入力され、電圧検出回路18によって配電線の
線間電圧を数字表示器15Aに表示、及びランプ15B
には正常な規定電圧以上か否かを色別ランプ表示する。
作業者は、この電圧表示又はランプ表示から、従来の断
線相の判定方法と同じにR,S,T相の相間電圧のバラ
ンスの有無から断線相を知ることができる。
【0031】しかも、本実施形態によれば、装置を軽量
・小型構造にできることから、従来の特殊車両による移
動を不要にし、作業者はそのまま手軽に持ち運びができ
るし、また柱上に持ち上げることができ、配電線の1線
断線を簡易に検出できる。
【0032】(第2の実施形態)前記の実施形態で示す
断線検出装置は、断線検出作業が柱上変圧器位置に制約
される。本実施形態は、前記の実施形態で示した断線検
出装置に活線接続治具を組み合わせることで配電線の任
意の位置で1線断線検出が簡易にできるようにしたもの
である。
【0033】図5は、活線接続治具の構造を示す。同図
の(a)には、針式クランプの断面構造を示し、導電性
をもつ部材にされるクランプ本体21は先端部21Aが
配電線を把持できる空間を有して「つの字」状の曲がり
を有し、その空隙部分に対向して把持金具22が送りネ
ジ23の先端で回転自在に結合される。把持金具22
は、クランプ本体21の側部をガイド溝として先端部2
1A側への摺動可能にされる。
【0034】送りネジ23は、クランプ本体21の顎部
21Bで螺合し、その回転で把持金具22を先端部21
A側へ押し上げ可能にされる。把持金具22内の中央部
には、針22Aを設け、この針22Aは把持金具22と
クランプ本体21を導電部として、クランプ本体21に
露出されるブスバー21Cに電気的接続を得る。クラン
プ本体21は、ブスバー21C部分を除いて絶縁カバー
21Dで覆い、電気的絶縁を確保する。
【0035】送りネジ23の他端部はクランプ本体21
内でヘッド部23Aとして突出され、このヘッド部23
Aを別の治具になる絶縁操作棒24で回転させることで
把持金具22を送ることができる。
【0036】図5の(b)には、送りネジ23を回転さ
せるための絶縁操作棒24の外観図を示す。この操作棒
本体24は、絶縁材料で構成され、一端には作業者が回
転駆動させるための把持部24Aを設ける。また、操作
棒本体24には把持部24Aと先端部との間には雨覆2
4B等を設けて把持部24Aの完全な絶縁を確保する。
また、先端部にはトルクリミッタ24Cを設ける。この
トルクリミッタ24Cの先端は、針式クランプのヘッド
部23Aに係合させ、把持部24Aの回転操作でヘッド
部23Aを回転させるときの操作トルクを制限する。
【0037】このような構造の針式クランプと操作棒を
用いた断線検出作業を説明する。まず、作業者は、図1
で示す断線検出装置と図5で示す3つの針式クランプ及
び1本の操作棒24を携えて高所作業車の絶縁パケット
で配電線高さ位置まで上り、操作棒24の先端にクラン
プを装着したまま針式クランプを配電線に把持させ、操
作棒24を回転操作することで把持金具22で配電線を
固持し、針22Aを配電線の被覆内にまで刺し込ませ
る。この刺し込みにはトルクリミッタ24Cによるトル
ク制限で配電線導体を傷つけないようにする。配電線の
導体に針22Aの先端を接触させた後、操作棒24を針
式クランプから抜き出す。
【0038】以上の操作は、配電線の各相別に行われ、
各相配電線にそれぞれ針式クランプを取り付けること
で、各針式クランプのブスバー21Cには配電線の各相
の充電部として露出させることができる。
【0039】この後、作業者は、断線検出装置の絶縁操
作棒11A,11Bの先端を一対のブスバー21Cに順
次接触させることで、電圧測定部15の表示から断線相
を判断することができる。
【0040】したがって、本実施形態では、針式クラン
プと絶縁操作棒を活線接続治具として用意することによ
り、配電線の任意の位置で断線検出することができ、断
線位置を正確に判定できる。しかも、柱上変圧器のPC
スイッチを開放する必要がないため、柱上変圧器につな
がる負荷に停電を起こすことはない。
【0041】そして、針式クランプは、全長が25c
m、重量1kg程度のものにできる。また、絶縁操作棒
は、全長が1.2m、重量が1.8kg程度のものにでき
る。したがって、これら活線接続治具は断線検出装置と
共に作業者が手軽に持ち運ぶことができるし、断線検出
操作も安全で簡単になる。
【0042】なお、針式クランプと絶縁操作棒を別のも
のとする場合を示すが、これらを一体構造とすることが
できる。さらには、断線検出装置の絶縁操作棒11A,
11Bの先端に針式クランプを装着可能にし、絶縁操作
棒11A,11Bの回転操作によってクランプ操作する
構造とすることができる。
【0043】また、針式クランプは、針を配電線に刺し
込むことで活線充電部を引き出すものであるが、これに
代えて断線検出しようとする配電線部分の被覆を少し剥
ぐためのカッターを設けた構造とすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、一対の
絶縁操作棒に配電線の活線充電部に接触させる検知金具
とこれに接続される分圧用抵抗器をそれぞれ設け、絶縁
操作棒間にリード線を設けて一方の絶縁操作棒側に配電
線の分圧電圧を引き込み、この絶縁棒に設けた電圧測定
部で分圧電圧を測定して断線表示を得るようにしたた
め、小型・軽量の絶縁操作棒による断線検出ができ、従
来の移動電源車など特殊車両を不要にして簡易の断線検
出装置及び断線検出作業ができる。
【0045】また、本発明によれば、活線接続治具によ
って配電線から直接に活線充電部を引き出し、この活線
充電部に絶縁操作棒の検知金具を接触させることで断線
検出ができるようにしたため、配電線の任意の位置での
断線検出ができ、断線箇所の特定が正確になるし、負荷
に停電を起こすこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断線検出装置の構成
図。
【図2】実施形態における分圧用抵抗器の断面図と電圧
測定部の側面図。
【図3】実施形態における電圧検出ブロック図。
【図4】実施形態における電圧検出回路図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す治具構造。
【図6】従来の断線検出作業図。
【図7】従来の断線検出装置の回路図。
【図8】断線検出の原理図。
【符号の説明】
11A、11B…絶縁操作棒 12A、12B…検知金具 13…リード線 14A、14B…把持部 15…電圧測定部 15A…数字表示器 15B…表示ランプ 16A、16B…分圧用抵抗器 17…基準抵抗 18…電圧検出回路 21…針式クランプ 21C…ブスバー 22A…針 24…絶縁操作棒
フロントページの続き (72)発明者 須藤 勇 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 (72)発明者 山田 弘 兵庫県尼崎市尾浜町3丁目29番3号 長谷 川電機工業株式会社内 Fターム(参考) 2G014 AA02 AB33 AC15 AC18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相配電線の線間電圧の大小測定で配電
    線の1線断線を検出する断線検出方法において、 配電線と柱上変圧器の一次側を接続するPCスイッチを
    開放し、一対の絶縁操作棒にそれぞれ有する検知金具を
    前記PCスイッチの活線充電部に線間別に順次接触さ
    せ、前記一対の絶縁操作棒にそれぞれ有する分圧用抵抗
    器で前記両検知金具からそれぞれ分圧電圧を得、この両
    分圧電圧から前記絶縁操作棒の一方にもつ電圧測定部で
    線間電圧の大小を測定することを特徴とする配電線の断
    線検出方法。
  2. 【請求項2】 3相配電線の線間電圧の大小測定で配電
    線の1線断線を検出する断線検出方法において、 配電線に活線充電部を外部取り出しできるようにした活
    線接続器を取り付けて配電線の活線充電部を引き出し、
    一対の絶縁操作棒にそれぞれ有する検知金具を前記活線
    充電部に線間別に順次接触させ、前記一対の絶縁操作棒
    にそれぞれ有する分圧用抵抗器で前記両検知金具からそ
    れぞれ分圧電圧を得、この両分圧電圧から前記絶縁操作
    棒の一方にもつ電圧測定部で線間電圧の大小を測定する
    ことを特徴とする配電線の断線検出方法。
  3. 【請求項3】 3相配電線の線間電圧の大小測定で配電
    線の1線断線を検出する断線検出装置において、 配電線の活線充電部に接触させる検知金具及びこの検知
    金具に一端が接続される分圧用抵抗器とをそれぞれ有す
    る一対の絶縁操作棒と、 前記一対の絶縁操作棒の一方の前記分圧用抵抗器の端子
    を他方の絶縁操作棒に引き込むリード線と、 前記他方の絶縁操作棒に設けられ、前記両分圧用抵抗器
    の分圧電圧から配電線の線間電圧の大小を測定して断線
    表示を得る電圧測定部とを備えたことを特徴とする配電
    線の断線検出装置。
  4. 【請求項4】 3相配電線の線間電圧の大小測定で配電
    線の1線断線を検出する断線検出装置において、 配電線の任意位置に取り付けられて配電線の活線充電部
    を引き出す活線接続治具と、 前記活線接続治具で引き出した活線充電部に接触させる
    検知金具及びこの検知金具に一端が接続される分圧用抵
    抗器とをそれぞれ有する一対の絶縁操作棒と、 前記一対の絶縁操作棒の一方の前記分圧用抵抗器の端子
    を他方の絶縁操作棒に引き込むリード線と、 前記他方の絶縁操作棒に設けられ、前記両分圧用抵抗器
    の分圧電圧から配電線の線間電圧の大小を測定して断線
    の有無を判定し得る電圧測定部とを備えたことを特徴と
    する配電線の断線検出装置。
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