JP3190601U - 舌ブラシ - Google Patents

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育英 深澤
育英 深澤
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Abstract

【課題】軽い操作であっても舌苔を効率的に除去することができる構成を採用することにより、舌の表面を荒らすことがなく、確実に口臭を予防すると共に、口腔内環境を良好にすることが可能な舌ブラシを提供する。【解決手段】舌ブラシ10は、植毛台22および植毛台22に植設された複数の毛束24からなるブラシ部20と、ブラシ部20と一体形成され、柄50に接続可能に形成された接続部30と、を有する。複数の毛束24は、接続部30側から離反するに伴って、植毛台22に対する高さ寸法が増加している。【選択図】図2

Description

本考案は、舌ブラシに関する。
口臭防止に代表される口腔内ケアとしては、舌苔を除去することが好適であることが知られている。このような舌苔を除去するための舌ブラシと呼ばれる商品がある。このような舌ブラシの一例として、特許文献1に開示されているような形態のものが提案されている。
特開2001−314232号公報
特許文献1に記載されている舌ブラシは、歯ブラシと舌ブラシが一体化されたものである。このような舌ブラシの構成によれば、歯みがきを行った際に、舌苔の除去処理も行うことができるため適切な口腔内ケアが可能になる点において好都合である。しかしながら、特許文献1に記載されている舌ブラシは、図からも明らかなとおり、舌苔を掻き取りする部位であるスクレーパが小さいため、効率的に舌苔を除去することができないという課題がある。また、このような舌ブラシを用いると舌苔を除去する際に力を掛けすぎてしまいがちになるため、舌の表面が荒れてしまうおそれがあり、場合によっては味覚障害が生じる等の課題もある。
そこで本考案は、軽い操作であっても舌苔を効率的に除去することができる構成を採用することにより、舌の表面を荒らすことがなく、確実に口臭を予防すると共に、口腔内環境を良好にすることが可能な舌ブラシの提供を目的としている。
上記課題を解決するために本考案者は鋭意研究を行った結果、以下の構成に想到した。
すなわち、植毛台および該植毛台に植設された複数の毛束からなるブラシ部と、該ブラシ部と一体形成され、柄に接続可能に形成された接続部と、を有する舌ブラシであって、前記複数の毛束は、前記接続部側から離反するに伴って、前記植毛台に対する高さ寸法が増加していることを特徴とする。
これにより、ブラシ部の毛束により舌の上を軽くこする動作を行うだけで確実に舌苔を除去することができ、舌の表面を荒らしてしまうことがない。
また、前記毛束を構成するブラシ毛は、前記毛束内において前記接続部側から離反するに伴って、前記植毛台に対する高さ寸法が増加していることが好ましい。
これにより、舌に接触する部分の全体を平坦面にすることができるため、ブラシ部全体で均等に舌苔を掻き取ることができるため、使い勝手が良好である。
また、前記ブラシ部は、前記接続部側から離反するに伴って前記植毛台の幅方向における前記毛束の植設数が増加していることが好ましい。
これにより、口腔内の奥側における毛束の数が多くなるため、舌苔を掻き取りする表面積を口腔内の手前側よりも大幅に増やすことができる。これにより、舌苔との接触機会の多い口腔内の奥側における毛束の数が増えることにより舌ブラシの舌苔除去能力が向上し、舌苔を確実に除去することができる。
また、前記ブラシ部を平面視した際に、前記毛束が同心の円弧状配列をなして前記植毛台に植設されていることが好ましい。
これにより口腔内の舌苔をバランスよく掻き取りすることができる。
また、前記ブラシ部と前記接続部は曲折部を有するへ字状をなしていて、前記ブラシ毛は、前記曲折部の内側に向って前記植毛台から起立していることが好ましい。
これにより、ブラシ部を口腔内の奥まで入れやすくすることができるから、口腔内の奥側から舌苔を除去することができる。
また、前記毛束は、径寸法が100マイクロメートル以下であって100本以上のブラシ毛により形成されていることが好ましい。
これにより、舌に対する接触感をさらにソフトにすることができ、かつ、ブラシ毛が口腔内の状態に応じて柔軟に変形することになるので、舌の表面を荒らすことなく、効率的に舌苔の除去処理を行うことができる。
本考案にかかる舌ブラシの構成によれば、舌ブラシを舌の上で軽く摺動させるだけで確実に舌苔を掻き取りすることができるので、舌の表面を荒らすことなどなく、口腔内を傷つけることなく効率的に舌苔の除去処理をすることが可能になる。
本実施形態にかかる舌ブラシの斜視図である。 本実施形態にかかる舌ブラシの正面図である。 本実施形態にかかる舌ブラシの平面図である。 他の実施形態の一例を示す舌ブラシの正面図である。
以下、本考案にかかる舌ブラシの実施形態について図面に基づいて具体的に説明する。
本実施形態にかかる舌ブラシ10は、図1〜図3に示すように、植毛台22と、植毛台22に植設された複数の毛束24からなるブラシ部20と、接続部30とが一体形成されてなる。接続部30は把持部となる別体の柄50に差し込むことにより接続可能に形成されている。
本実施形態におけるブラシ部20の複数の毛束24,24,・・・は、図2に示すように、植毛台22において、接続部30側から離反するに伴って植毛台22の上面に対する高さ(植毛台22からの毛束24の起立高さ)寸法が徐々に増加するように形成されている。さらには、それぞれの毛束24内においても、接続部30側から離反するに伴って毛束24(ブラシ毛24A)の植毛台22からの突出高さ寸法が徐々に増加しているため、ブラシ部20の先端部(舌と接触する部分)は、略連続な平坦面に形成されている。このように舌と接触する部分を全体として連続な平坦面に形成することで舌ブラシ10を舌に接触させた際における接触圧力を低下させることができ、きわめてソフトな使用感の舌ブラシ10を提供することができる。
また、本実施形態においては、ブラシ部20と接続部30とは屈曲部26を有し、正面視形状が略へ字状をなしている。毛束24を構成する各ブラシ毛24A,24A,・・・は、への字の内側方向に向って起立するように植毛台22に植設されている。このようなへ字形状の舌ブラシ10を採用することにより、ブラシ部20が口腔内の奥側に入り込みやすくなるため、舌の根元側から確実に舌苔を除去することができるため好都合である。
また、図3に示すように、舌ブラシ10の平面形状は銀杏の葉の形状に類似した形状をなしている。植毛台22において複数の毛束24が植設されている領域の平面視形状は、接続部30側から離反するに伴って毛束24の植設数が増加する略等脚台形形状をなしている。また毛束24はブラシ部20(植毛台22)の幅方向に円弧状配列となるように配設されている。このような配列を採用することにより、舌苔を掻き取りする毛束24の表面積を口腔内の手前側よりも大幅に増やすことができる。すなわち、舌苔との接触機会の多い口腔内の奥側における毛束24の舌苔除去能力が向上し、舌苔を確実に除去することができる。
本実施形態における毛束24を構成するブラシ毛24Aは、通常の歯ブラシにおけるブラシ毛に対して大幅に細径(直径70マイクロメートル)に形成されたナイロン製のブラシ毛24Aが用いられている。また、本実施形態においては毛束24一箇所あたりに210本のブラシ毛24Aを用いている。
本実施形態におけるブラシ部20の複数の毛束24,24,・・・は植毛台22の平面領域内においてそれぞれ異なる高さ寸法に形成されているが、ブラシ部20内における毛束24の植毛台22表面に対する平均突出高さは8ミリメートルであった。毛束24一箇所あたりにおけるブラシ毛24Aの本数が210本であるのでこの場合におけるブラシ毛24Aの合計表面積を計算したところ、369平方ミリメートルであった。これは一辺の長さが19.2ミリメートルの正方形の面積に匹敵する。本実施形態においては、植毛台22の平面領域内に、このような毛束24を植毛台22の80箇所に植設した。
このように多大な表面積を有する毛束24(ブラシ毛24A)が植毛台22に多数植設されているので、本実施形態における舌ブラシ10を用いることによりきわめて効率的に舌苔を除去することができるのである。また、毛束24を構成しているブラシ毛24Aは、ナイロン製の極細毛であるからきわめて柔軟性に優れており、口腔内の状態(口腔内の凹凸形状)に応じてブラシ毛24Aが適切に弾性変形し、各ブラシ毛24Aが効率的に舌苔を除去することができる。また、ブラシ毛24Aが舌苔を掻き取りする際に舌の表面を傷つけてしまう心配もない。
また、舌ブラシ10の先端側における毛束24のブラシ毛24Aの高さは、舌ブラシ10接続部30側における毛束24のブラシ毛24Aの高さよりも高く形成されているので、舌ブラシ10を口の中に入れた際に、口の中における舌の頂上位置を超えて、舌の付け根部分側の表面に沿った状態(舌苔の付着面に密着させた状態)でブラシ部20のブラシ毛24Aを接触させることができる。これにより、特別な掻き取り動作をせずとも舌の付け根部分から確実に舌苔を掻き取りすることができる点においても好都合である。
以上、実施形態に基づいて本考案にかかる舌ブラシ10について詳細に説明をしたが、本考案にかかる舌ブラシ10の構成は以上の実施形態に限定されるものではない。たとえば本実施形態においては、毛束24を構成するブラシ毛24Aとして、直径70マイクロメートルのナイロン製のブラシ毛24Aを210本用いているが、ブラシ毛24Aは他の合成樹脂や動物毛等を用いることもできるし、ブラシ毛24Aの直径寸法も70マイクロメートルに限定されるものではない。要は、一般的な歯ブラシに用いられるブラシ毛の径寸法(4ミル(1000分の4インチ))より細径寸法であればよく、各毛束24を構成ブラシ毛24Aの本数についても可及的に多く(100本以上)植設されていればよい。
また、植毛台22におけるそれぞれの毛束24において、ブラシ毛24Aは、接続部30から離れるに伴って高さ寸法が増加する実施形態について説明しているが、同一の毛束24におけるブラシ毛24Aの高さ寸法は、図4に示すように毛束24内において同じ高さとすることもできる。
さらに、本実施形態で説明した舌ブラシ10は、電動歯ブラシの本体に接続して用いることも可能であるし、舌ブラシ10を歯ブラシとして使用してもよい。歯槽膿漏を患っている場合においては、本考案にかかる舌ブラシ10を用いれば、歯みがきによって歯茎からの出血や歯茎の損傷を防止することができ快適な歯みがきが可能になる。
10 舌ブラシ
20 ブラシ部,22 植毛台,24 毛束,24A ブラシ毛,26 曲折部
30 接続部
50 柄(把持部)

Claims (6)

  1. 植毛台および該植毛台に植設された複数の毛束からなるブラシ部と、
    該ブラシ部と一体形成され、柄に接続可能に形成された接続部と、を有する舌ブラシであって、
    前記複数の毛束は、前記接続部側から離反するに伴って、前記植毛台に対する高さ寸法が増加していることを特徴とする舌ブラシ。
  2. 前記毛束を構成するブラシ毛は、前記毛束内において前記接続部側から離反するに伴って、前記植毛台に対する高さ寸法が増加していることを特徴とする請求項1記載の舌ブラシ。
  3. 前記ブラシ部は、前記接続部側から離反するに伴って前記植毛台の幅方向における前記毛束の植設数が増加していることを特徴とする請求項1または2記載の舌ブラシ。
  4. 前記ブラシ部を平面視した際に、前記毛束が同心の円弧状配列をなして前記植毛台に植設されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の舌ブラシ。
  5. 前記ブラシ部と前記接続部は曲折部を有するへ字状をなしていて、
    前記ブラシ毛は、前記曲折部の内側に向って前記植毛台から起立していることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の舌ブラシ。
  6. 前記毛束は、径寸法が100マイクロメートル以下であって100本以上のブラシ毛により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の舌ブラシ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021235378A1 (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 株式会社西尾 電動舌ブラシ

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