JP2013198672A - 口腔内清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】当たり心地に優れ、口腔内全体を良好に清掃できる口腔内清掃具を提供する。
【解決手段】シート状基材4に第一のフィラメント10と第二のフィラメント20、30とが突設され、前記第一のフィラメント10は、両端が前記シート状基材4に固定されたループ状とされ、前記第二のフィラメント20、30は、一端が前記シート状基材4に固定され、他端が自由端とされていることよりなる。前記第二のフィラメント20の突端部22は、円弧状に屈曲していることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、口腔内清掃具に関する。
一般に、口腔内を清掃する際には、口腔内清掃具として歯ブラシが用いられており、歯ブラシを用いた口腔内清掃は、歯面や歯間等に付着した汚れを取り除くのに有効である。
近年、衛生志向の高まりから、歯面や歯間に付着した汚れをより効果的に取り除くことに加え、歯肉、口腔粘膜や舌等、口腔内全体を清掃するため、舌ブラシ、歯間ブラシ、フロス、スポンジブラシ等、歯ブラシ以外の口腔内清掃具が歯ブラシと併用されている。このように、口腔内全体を適切に清掃することは、複数の口腔内清掃具を用いるため、煩雑であった。
また、手軽に口腔内全体を清掃できる洗口剤が知られているが、歯ブラシ等の口腔内清掃具を用いて物理的に歯垢等を取り除く方法に比べて、清掃効果の面で劣る。
こうした問題に対し、指を挿入できるように成形した不織布からなる指サック式摺擦具が提案されている(例えば、特許文献1)。
不織布による口腔内清掃は、不織布が清掃対象部位の形状に合わせてフィットし、かつ柔らかな当たり心地を与え、口腔粘膜や舌を良好に清掃できる。
特開2000−126225号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、口腔粘膜や舌を良好に清掃できるものの、歯間部や歯頸部等の狭小部、歯面等に付着した汚れを取り除きにくかった。また、単に歯ブラシで口腔粘膜や舌を擦掃すると、擦掃部位を傷つけるおそれがあった。
そこで、本発明は、当たり心地に優れ、口腔内全体を良好に清掃できる口腔内清掃具を目的とする。
本発明の口腔内清掃具は、シート状基材に第一のフィラメントと第二のフィラメントとが突設され、前記第一のフィラメントは、両端が前記シート状基材に固定されたループ状とされ、前記第二のフィラメントは、一端が前記シート状基材に固定され、他端が自由端とされていることを特徴とする。
前記第二のフィラメントの突端部は、円弧状に屈曲していることが好ましい。
本発明の口腔内清掃具によれば、シート状基材に第一のフィラメントと第二のフィラメントとが突設され、前記第一のフィラメントは、両端が前記シート状基材に固定されたループ状とされ、前記第二のフィラメントは、一端が前記シート状基材に固定され、他端が自由端とされているため、当たり心地に優れ、口腔内全体を良好に清掃できる。
本発明の口腔内清掃具によれば、前記第二のフィラメントの突端部は、円弧状に屈曲しているため、当たり心地により優れる。
本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具の部分側面図である。 植毛部の剛性の測定方法を説明する模式図である。 口腔内清掃時における口腔内清掃具の模式図である。 清掃対象部位の一例を説明する模式図である。 図5の清掃対象部位に対する清掃効果を説明する模式図である。 本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具の部分側面図である。 本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具の部分側面図である。 本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具の部分側面図である。 本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具の斜視図である。 比較例の口腔内清掃具の部分側面図である。 比較例の口腔内清掃具の部分側面図である。
本発明の一実施形態にかかる口腔内清掃具について、以下に図1〜2を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の口腔内清掃具1は、シート状基材4の植毛面42に、複数のフィラメントが突設された植毛部2が設けられたものである。
図2に示すように、植毛部2は、フィラメントの両端がシート状基材4に固定され、ループ状とされた第一のフィラメント10と、フィラメントの一端がシート状基材4に固定され、他端が自由端とされた第二のフィラメント20、30とを備えるものである。本実施形態においては、第二のフィラメントとして、突端部22が円弧状に屈曲し、先端24が植毛面42側に折り返された第二のフィラメント(以下、フック状フィラメント)20と、植毛面42に対し傾斜し、先端が突端部32とされた第二のフィラメント(以下、傾斜フィラメント)30とが突設されている。本実施形態においては、3つの第一のフィラメント10で、1つの第一のフィラメント単位11が構成され、1つのフック状フィラメント20と1つの傾斜フィラメント30により、第二のフィラメント単位21が構成されている。
シート状基材4の材質は、可撓性を有するものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミド等の樹脂製のシート、樹脂製の繊維、もしくは木綿、用毛等の天然繊維からなる織物又は不織布等が挙げられる。
シート状基材4の厚さTは、材質等を勘案して決定でき、例えば、50〜800μmとされる。上記下限値未満であると、口腔内清掃時に破損するおそれがあり、上記上限値超であると、可撓性が損なわれて清掃対象部位に植毛部2がフィットできず、十分な清掃効果を得られないおそれがある。
シート状基材4の長さLは、特に限定されないが、例えば、50〜100mmとされる。上記下限値未満では、小さすぎて清掃効率が低くなるおそれがあり、上記上限値超では、口腔内で操作しにくく、十分な清掃効果を得られないおそれがある。
シート状基材4の幅Wは、長さLと同様である。
第一のフィラメント10の材質は、例えば、6−12ナイロン、6−10ナイロン等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等(エラストマー)の樹脂製の単繊維又はこれを用いた撚り糸、木綿や用毛等の天然繊維からなる撚り糸等が挙げられる。
植毛面42から第一のフィラメント10の突端部12までの長さ、即ち、第一のフィラメント10の高さH1は、特に限定されないが、例えば、0.5〜10mmが好ましく、1〜3mmがより好ましい。上記下限値未満では、十分な清掃効果を得られないおそれがあり、上記上限値超では、口腔内で操作しにくく、十分な清掃効果を得られないおそれがある。
第一のフィラメント10の太さは、材質や高さH1を勘案して決定され、例えば、1〜200μmが好ましく、1〜50μmがより好ましい。上記下限値未満では、柔らかすぎて、口腔内に付着している汚れを十分に取り除けないおそれがあり、上記上限値超では、硬すぎて、口腔粘膜や舌への刺激が強くなりすぎるおそれがある。
なお、フィラメントの太さは、拡大投影機(Profile Projector PJ300、株式会社ミツトヨ製)を用い、拡大倍率100倍で測定された値である(以降において同じ)。
第一のフィラメント10の剛性は、低すぎると十分な清掃効果を得られない場合があり、高すぎると柔らかな当たり心地が損なわれるおそれがある。
フック状フィラメント20の材質は、第一のフィラメント10と同様である。フック状フィラメント20の材質は、第一のフィラメント10の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
植毛面42からフック状フィラメント20の突端部22までの長さ、即ち、フック状フィラメント20の高さH2は、例えば、0.5〜10mmが好ましく、0.5〜2mmがより好ましい。上記下限値未満では、十分な清掃効果を得られないおそれがあり、上記上限値超では、口腔内で操作しにくく、十分な清掃効果を得られないおそれがある。
フック状フィラメント20の高さH2は、第一のフィラメント10の高さH1と同じであってもよいし、異なっていてもよい。フック状フィラメント20の突端部22は円弧状とされており、この突端部22は口腔粘膜や舌に付着している汚れを取り除くのに適している。加えて、突端部22は、清掃対象部位を傷つけにくい。従って、フック状フィラメント20の高さH2は、第一のフィラメント10の高さH1と等しいことが好ましい。
フック状フィラメント20の太さは、材質等を勘案して決定でき、例えば、10〜500μmが好ましく、20〜300μmがより好ましい。上記下限値未満では、柔らかすぎて、歯間部や歯頸部の汚れを十分に取り除けないおそれがあり、上記上限値超では、硬すぎて、口腔粘膜や舌への刺激が強くなりすぎるおそれがある。
フック状フィラメント20の剛性は、低すぎると十分な清掃効果を得られない場合があり、高すぎると柔らかな当たり心地が損なわれるおそれがある。
フック状フィラメント20の剛性は、第一のフィラメント10の剛性よりも高いことが好ましい。フック状フィラメント20は、その先端24が歯間部や歯頸部等の狭小部に入り込むことにより、狭小部に付着している汚れを掻き出す。一方、第一のフィラメント10は、舌や口腔粘膜等に付着している汚れを取り除くものの、狭小部に入り込めない。従って、狭小部を清掃する際には、第一のフィラメント10が容易に圧縮され、フック状フィラメント20が狭小部に入り込むように、フック状フィラメント20の剛性が第一のフィラメント10の剛性よりも高いことが好ましい。
第一のフィラメント10及びフック状フィラメント20の剛性は、材質と高さと太さとを組み合わせることで調節される。
傾斜フィラメント30の材質は、フック状フィラメント20の材質と同様である。
植毛面42から傾斜フィラメント30の突端部32までの長さ、即ち、傾斜フィラメント30の高さH3は、特に限定されないが、例えば、第一のフィラメント10の高さH1の30〜70%とされる。傾斜フィラメント30は、フィラメントの先端が突端部32とされているため、突端部32が舌や口腔粘膜に当接すると、強い刺激を与える場合がある。高さH3が上記範囲内であれば、歯面を清掃する際等、清掃対象部位に対して特に強い圧力をかける場合にのみ、突端部32が清掃対象部位に当接する。
傾斜フィラメント30の太さは、フック状フィラメント20の太さと同様である。
傾斜フィラメント30の剛性は、フック状フィラメント20の剛性と同様に、材質と高さと太さとを組み合わせることで調節される。
第一のフィラメント単位11と第二のフィラメント単位21とは混在していてもよいし、第一のフィラメント単位11のみが設けられた領域と第二のフィラメント単位21のみが設けられた領域とが植毛面42に形成されていてもよい。ただし、口腔内に柔らかな当たり心地を与えつつ、清掃効果を高める観点から、第一のフィラメント単位11と第二のフィラメント単位21とは混在していることが好ましい。
植毛部2における単位面積当たりのフィラメント単位の数(フィラメント密度)は、例えば、35〜70単位/cmが好ましく、35〜60単位/cmがより好ましい。上記下限値未満であると、清掃効率が低くなるおそれがあり、上記上限値超では、口腔内への当たり心地が硬くなりすぎるおそれがある。
植毛部2の1cm当たりにおいて、第一のフィラメント単位数/第二のフィラメント単位数で表される比(第一/第二フィラメント単位比)は、好ましくは0.5〜10であり、より好ましくは0.8〜5である。上記下限値未満であると、舌や口腔粘膜への当たり心地が硬くなりすぎるおそれがあり、上記上限値超では、狭小部に対する清掃効果が不十分になるおそれがある。
植毛部2の剛性は、0.5〜3.2kgが好ましく、0.7〜1.6kgがより好ましく、0.7〜1.5kgがさらに好ましい。上記下限未満であると、十分な清掃効果を得られないおそれがあり、上記上限値超であると、舌や口腔粘膜に対する刺激が強くなりすぎるおそれがある。
植毛部2の剛性の測定方法について、図3を用いて説明する。直径2cmの円柱プランジャ50を植毛部2の上面に当接させ、次いで、0.8mm押下げた時の応力を測定し、これを植毛部2の剛性とする。
植毛部2の剛性は、第一のフィラメント10、フック状フィラメント20又は傾斜フィラメント30の材質や太さ、フィラメント密度、第一/第二フィラメント単位比を組み合わせることで調節できる。
本実施形態の口腔内清掃具1は、例えば、以下の方法により製造される。
第二のフィラメントを構成するフィラメントを、ニードルパンチ法で植毛面42にループ状に突設する。次いで、このループ状のフィラメントを任意の位置で切断して、フック状フィラメント20と傾斜フィラメント30とを設ける。前記のループ状のフィラメントの切断された部分が、先端24又は突端部32となる。
次いで、第一のフィラメント10を構成するフィラメントを用い、これをニードルパンチ法により、植毛面42にループ状に突設する。
こうして、第一のフィラメント10とフック状フィラメント20と傾斜フィラメント30とが突設された口腔内清掃具1が得られる。
次に、本実施形態の口腔内清掃具1の使用方法について説明する。
まず、植毛部2に歯磨剤を塗布する。歯磨剤としては、従来公知の練り歯磨剤、液体歯磨剤、洗口剤等が用いられる。
植毛面42の反対面(背面)44に指を当て、口腔内清掃具1を把持し、植毛部2で清掃対象部位を擦掃する。この際、シート状基材4は可撓性を有しているため、清掃対象部位の形状に応じて撓み、植毛部2を清掃対象部位に適切に当接できる。
舌や口腔粘膜等を清掃対象部位とする場合には、比較的弱い力で擦掃する。舌や口腔粘膜を清掃する際の口腔内清掃具1の状態について、図4を用いて説明する。図4は、清掃対象部位60である舌や口腔粘膜を清掃する際の口腔内清掃具1の状態を説明する模式図である。図4に示すように、植毛部2で清掃対象部位60を擦掃した際、第一のフィラメント10がループ状とされているため、円弧状の突端部12が清掃対象部位60の表面に付着した汚れを掻き取る。この際、第一のフィラメント単位11は、全体として適度な弾力で清掃対象部位60に当接するため、柔らかな当たり心地を与えられる。加えて、第一のフィラメント10には、フィラメントの先端が存在しないため、清掃対象部位60に強い刺激を与えたり、清掃対象部位60を傷つけたりすることがない。また、フック状フィラメント20は、突端部22が清掃対象部位60に当接して撓み、先端24が清掃対象部位60に当接しないため、清掃対象部位60に強い刺激を与えたり、清掃対象部位60を傷つけたりしない。
一方、歯面や歯頸部等を清掃対象部位とする場合には、舌や口腔粘膜を清掃対象部位とする場合に比べて強い力で擦掃する。例えば、歯頸部を清掃する際の口腔内清掃具1の状態について、図5〜6を用いて説明する。図5は、歯頸部を説明する模式図であり、図6は、図5の領域66を清掃する際の口腔内清掃具1の状態を説明する模式図である。
歯頸部は、歯冠と歯根との境目であり、一般には、歯牙62と歯肉64との境目65に位置する。この境目65は、歯垢等の汚れが滞留しやすく、う蝕されやすい部位の1つである(図5)。
図6に示すように、植毛部2で歯牙62や境目65を擦掃すると、第一のフィラメント10は、円弧状の突端部12が歯肉64に当接して撓んで、柔らかい当たり心地を与えるものの、境目65に入り込めない。また、傾斜フィラメント30は、突端部32が歯肉64に当接しないため、歯肉64を傷つけることがない。
一方、フック状フィラメント20は、歯肉64や歯面に当接された際に植毛面42に向かって縮むように撓み、この撓みが解除されると先端24が境目65に入り込む。そして、境目65に付着している汚れを掻き取る。
さらに強い力で歯牙62の歯面や咬合面等を清掃すると、傾斜フィラメント30の突端部32が歯面に付着している汚れを取り除く。例えば、歯面や咬合面に汚れが強固に付着している場合、強い力で擦掃することで、突端部32によって強固に付着した汚れを取り除くことができる。
上述の通り、本実施形態の口腔内清掃具によれば、シート状基材に第一のフィラメントと第二のフィラメントとが突設されているため、柔らかな当たり心地を与えつつ、口腔内全体を良好に清掃できる。
加えて、本実施形態の口腔内清掃具は、第二のフィラメントとして、フック状フィラメントを備えているため、舌、口腔粘膜や歯肉への当たり心地をより柔らかなものにしつつ、狭小部を良好に清掃できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、第一のフィラメント単位が、3つの第一のフィラメントで構成されているが、本発明はこれに限定されず、第一のフィラメント単位を構成する第一のフィラメントの数は、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。
上述の実施形態では、第二のフィラメント単位が、1つのフック状フィラメントと1つの傾斜フィラメントで構成されているが、本発明はこれに限定されず、2つ以上のフック状フィラメントと2つ以上の傾斜フィラメントとで、第二のフィラメント単位が構成されていてもよい。
また、例えば、第二のフィラメント単位は、フック状フィラメント又は傾斜フィラメントのみで構成されていてもよい。
上述の実施形態では、第二のフィラメント単位を構成する第二のフィラメントとして、突端部が円弧状とされ、先端が植毛面側に折り返されたフック状フィラメントと、植毛面に対し傾斜し、先端が突端とされた傾斜フィラメントとが用いられている。
しかしながら、本発明の第二のフィラメントは、一端がシート状基材に固定され、他端が自由端とされていればよく、例えば、図7の口腔内清掃具100のように、植毛面42に対して垂直に起立した直線状の第二のフィラメント120からなる第二のフィラメント単位121が設けられていてもよい。第二のフィラメント単位121を構成する第二のフィラメント120の数は、特に限定されない。
また、図8の口腔内清掃具200のように、植毛面42に対して垂直に起立した波型の第二のフィラメント220からなる第二のフィラメント単位221が設けられていてもよい。第二のフィラメント単位221を構成する第二のフィラメント220の数は、特に限定されない。
あるいは、図9の口腔内清掃具300のように、円弧状に湾曲しフィラメントの先端が突端部とされた第二のフィラメント(円弧状フィラメント)320と傾斜フィラメント30とで、第二のフィラメント単位321が構成されたものであってもよい。
また、例えば、第二のフィラメント単位は、上述したフック状フィラメント、傾斜フィラメント、直線状のフィラメント、波型のフィラメント及び円弧状フィラメントから選択された2種以上が組み合わされたものであってもよい。
あるいは、例えば、第二のフィラメントは、上述したフック状フィラメント、傾斜フィラメント、直線状のフィラメント、波型のフィラメント及び円弧状フィラメントから選択された2種以上がそれぞれ独立した第二のフィラメント単位としてシート状基材に突設されたものであってもよい。
ただし、当たり心地をより柔らかくし、清掃効果をより高める観点からは、第二のフィラメントとして、フック状フィラメントを含むことが好ましい。
第二のフィラメントとして、フィラメントの先端が突端部となる形状のもの(例えば、直線状、波型、円弧状の第二のフィラメント等)を用いる場合、第二のフィラメントの高さは、第一のフィラメントの高さよりも低いことが好ましい。このような第二のフィラメントは、舌や口腔粘膜に対し強い刺激を与えやすいためである。
上述の実施形態では、口腔内清掃具が平面視四角形の平板状とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、平面視円形であってもよいし、四角形以外の多角形であってもよい。また、例えば、図10に示す口腔内清掃具400のように、シート状基材4の対向する端部同士が重ねられて円錘台形状とされ、その外面に第一のフィラメント単位11と第二のフィラメント単位21とからなる植毛部2が設けられたものであってもよい。口腔内清掃具400のような形状とすることで、円錘台形状の内部に指を入れ、口腔内を清掃できるため、操作性を高められる。
上述の実施形態では、シート状基材の一方の面にのみ植毛部が設けられているが、本発明はこれに限定されず、シート状基材の両面に植毛部が設けられていてもよい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
(実施例1〜6)
表1に示す仕様に従い、シート状基材として長さ50mm×幅50mm×厚さ500μmのポリアミド(PA)製の織物(株式会社クラレ製)を用い、図1の口腔内清掃具1と同様の口腔内清掃具を製造した。
いずれも第一のフィラメントの高さH1を0.8〜2.2mm、フック状フィラメントの高さH2を0.8〜2mm、傾斜フィラメントの高さH3を0.3〜0.7mmとした。表中の高さH1及びH2は、その平均値を示すものである。
得られた口腔内清掃具について、清掃効果及び当たり心地を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例1)
表1に示す仕様に従い、シート状基材として長さ50mm×幅50mm×厚さ500μmのPA製の織物を用い、図11に示す口腔内清掃具900と同様の口腔内清掃具を製造した。口腔内清掃具900は、シート状基材4の植毛面42に第一のフィラメント単位11(H1=0.8〜2.2mm)のみが突設されたものである。
得られた口腔内清掃具について、清掃効果及び当たり心地を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例2)
表1に示す仕様に従い、シート状基材として長さ50mm×幅40mm×厚さ500μmのPA製の織物を用い、図12に示す口腔内清掃具910と同様の口腔内清掃具を製造した。口腔内清掃具910は、シート状基材4の植毛面42に第二のフィラメント単位21(H2=0.8〜2mm)のみが突設されたものである。
得られた口腔内清掃具について、清掃効果及び当たり心地を評価し、その結果を表1に示す。
(比較例3)
厚さ550μmの不織布(ワイプオールX−60、材質;ポリプロピレン,パルプ、日本製紙クレシア株式会社製)を長さ50mm×幅50mmに裁断して口腔内清掃具を製造した。
得られた口腔内清掃具について、清掃効果及び当たり心地を評価し、その結果を表1に示す。
(評価方法)
<清掃効果>
10名のモニタが、下記組成の液体歯磨剤を各例の口腔内清掃具に塗布し、口腔内全体を清掃した。各モニタが、歯間部・歯頸部を清掃した際の清掃効果、舌・頬粘膜を清掃した際の清掃効果、及び口腔内全体を清掃した総合的な清掃効果について、下記評価基準に従って評価した。10名のモニタの平均点を下記判定基準に分類して、清掃効果の評価結果とした。
≪液体歯磨剤の組成≫
エタノール・・・・・・・・・10質量%
グリセリン・・・・・・・・・20質量%
サッカリンナトリウム・・・・0.3質量%
香料・・・・・・・・・・・・0.5質量%
塩化セチルピリジニウム・・・0.01質量%
精製水・・・・・・・・・・・残部
計・・・・・・・・・・・・・100質量%
≪評価基準≫
4点:汚れが取り除かれた感じが非常にある。
3点:汚れが取り除かれた感じがある。
2点:汚れが取り除かれた感じがわずかにある。
1点:汚れが取り除かれた感じがほとんどない。
≪判定基準≫
◎◎:3.5点以上。
◎:3.0点以上3.5点未満。
○:2.5点以上3.0点未満。
△:1.5点以上2.5点未満。
×:1.0点以上1.5点未満。
<当たり心地>
前述の「<清掃効果>」と同様にして、10名のモニタが口腔内全体を清掃し、歯肉、舌及び頬粘膜への当たり心地を下記評価基準に従って評価した。10名のモニタの平均点を下記判定基準に分類して、当たり心地の評価結果とした。
≪評価基準≫
4点:当たり心地が非常によい。
3点:当たり心地がよい。
2点:当たり心地がまあまあよい。
1点:当たり心地が悪い。
≪判定基準≫
◎◎:3.5点以上。
◎:3.0点以上3.5点未満。
○:2.0点以上3.0点未満。
△:1.5点以上2.0点未満。
×:1.0点以上1.5点未満。
Figure 2013198672
表1に示すように、本発明を適用した実施例1〜6は、舌・頬粘膜の清掃効果が「◎」又は「◎◎」、清掃効果及び当たり心地の評価が「○」〜「◎◎」であった。
一方、第一のフィラメント単位のみを突設した比較例1は、舌・頬粘膜の清掃効果が「○」、歯間部・歯頸部の清掃効果が「×」、総合的な清掃効果が「△」であった。第二のフィラメント単位のみを突設した比較例2は、舌・頬粘膜の清掃効果が「△」、総合的な清掃効果が「○」、当たり心地が「×」であった。
これらの結果から、本発明を適用することで、当たり心地に優れ、口腔内全体を良好に清掃できることが判った。
1、100、200、300、400 口腔内清掃具
4 シート状基材
10 第一のフィラメント
20、30、120、220、320 第二のフィラメント
22 突端部
24 先端

Claims (2)

  1. シート状基材に第一のフィラメントと第二のフィラメントとが突設され、
    前記第一のフィラメントは、両端が前記シート状基材に固定されたループ状とされ、
    前記第二のフィラメントは、一端が前記シート状基材に固定され、他端が自由端とされていることを特徴とする口腔内清掃具。
  2. 前記第二のフィラメントの突端部は、円弧状に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の口腔内清掃具。
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