JP3190591U - スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド - Google Patents

スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド Download PDF

Info

Publication number
JP3190591U
JP3190591U JP2014000987U JP2014000987U JP3190591U JP 3190591 U JP3190591 U JP 3190591U JP 2014000987 U JP2014000987 U JP 2014000987U JP 2014000987 U JP2014000987 U JP 2014000987U JP 3190591 U JP3190591 U JP 3190591U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base member
stand
central
chain
truncated cone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2014000987U
Other languages
English (en)
Inventor
一夫 廻本
一夫 廻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CAR-BOY CO.,LTD.
Original Assignee
CAR-BOY CO.,LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CAR-BOY CO.,LTD. filed Critical CAR-BOY CO.,LTD.
Priority to JP2014000987U priority Critical patent/JP3190591U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3190591U publication Critical patent/JP3190591U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

【課題】転倒の虞れが少ないスタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンドの提供。【解決手段】チェーンスタンド1のスタンド用ベース部材2は、ゴムからなるウエイトWの形態であって、支柱50の下端部56が係合される係合穴5を中心部に備えた厚肉の中央部6と該中央部6の外周に拡がる外側環状部7とを有し、該外側環状部7が外周縁に近づくほど薄くなる最外周側環状部分8を備える。中央部及び外側環状部の全体が、係合穴を中心部に備えた円錐台Aの形状を有する。典型的には、中央部6が円錐台Aのうち中央の円柱状部分A1からなり、外側環状部7が円錐台Aのうち中央の円柱状部分A1以外の部分円錐状部分A2からなり、最外周側環状部分8が部分円錐状部分A2のうち最外周側の環状部分からなる。【選択図】図1

Description

本考案は、チェーンスタンドの如きスタンドに用いられるスタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンドに係る。
チェーンスタンドは、ポール(支柱)と、ウエイトとして働き該ポールの下端部を支えてポールを支持するベース部材とからなり、ポールの上端近傍には、チェーンを取付けるためのチェーン取付係合部が形成されている。ポールがベース部材に対して取外し可能に取付られるように、ポールの下端近傍にはベース係合部を備え、ベース部材の側には、ポールのベース係合部と係合されるポール係合部が形成されている。
従来のチェーンスタンドにおいては、ベース部材は、水や砂を入れた状態で重錘として働き得るように、中空のタンクの形態の比較的硬質のプラスチック材料からなる(例えば、非特許文献1及び2)。
従来のチェーンスタンドのベース部材は、中空タンクの形態を採ることから、できるだけ多くの水や砂を収容可能なように且つ中空プラスチック材料がある程度の強度を有し得るように、最外周部でも数cm程度以上の高さの円筒状面の形態を採る。
この種のチェーンスタンドは、不使用時には水や砂を抜いておくことにより、軽い状態で持ち運び得るという利点はあるものの、以下のような不具合もある。
すなわち、この種の従来のチェーンスタンドでは、中空ベース部材の内部の水等収容空間を水等で完全に満たすことは実際上できず、ある程度は空気の領域が残ることから、該スタンドが傾いてベース部材が傾くと水等も傾斜した方に集まってしまうために、チェーンスタンドが転倒し易い。しかも、この種の従来のチェーンスタンドでは、最外周部は数cm程度以上の厚さ(高さ)の円筒状面になっていることから、チェーンスタンドが傾き、ベース部材が傾くと、ベース部材は円筒の周面のうち円形の下縁部の一カ所で地面に当接する状態になり、円に沿って転がり易いことから、不安定になって転倒する虞れがある。なお、ベース部材が角筒状である場合には、底面の多角形の辺からずれた方向に傾く可能性が高く、その場合、辺の方向に転動し、不安定になって転倒する虞れがある。
また、この種のチェースタンドは比較的硬質のプラスチック製の中空タンクからなるので、車(のタイヤ)等の重いものがその上に載ると破損するだけでなくタイヤに損傷を与える虞れもある。更に、この種のチェーンスタンドの中空タンクのプラスチック材料は、通常はポリエチレンからなり、屋外で使用される場合には光による劣化を受け易い。
なお、複雑な構造のスタンドの提案の例はあるけれども、コストがかかるだけでなく、その重錘部分の重量が不足して転倒する虞れがある(例えば、特許文献1)。
特許第3432031号公報
「AZチェーンポール」という商品名でチェーンポール及びベース部材からなるチェーンスタンドを販売しているウエブサイトの一例(http://www.nogyo-shizai.com/?pid=41571146)(平成26年2月25日時点) チェーンスタンドを販売しているウエブサイトの別の一例(http://www.mitsugiron.co.jp/item.php?kat=e1)(平成26年2月25日時点)
本考案は前記諸点に鑑みなされたものであり、転倒の虞れが少ないスタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンドを提供することにある。
本考案のスタンド用ベース部材は、前記目的を達成すべく、支柱の下端部が係合される係合穴を中心部に備えた厚肉の中央部と該中央部の外周に拡がる外側環状部とを有し、該外側環状部が外周縁に近づくほど薄くなる最外周側環状部分を備えた、ゴムからなるウエイトの形態である。
本考案のスタンド用ベース部材では、「ゴムからなるウエイトの形態であって、厚肉の中央部と該中央部の外周に拡がる外側環状部とを有し、該外側環状部が外周縁に近づくほど薄くなる最外周側環状部分を備える」ので、重心が中央部にあるから、ゴム製のベース部材が傾いても、重心が地面や床との接点を越えるほど傾動されない限り、元の位置に戻ろうとする復元方向のトルクが働くため、ベース部材が転倒する虞れが少ない。本考案のスタンド用ベース部材では、特に、「ゴムからなる外側環状部が外周縁に近づくほど薄くなる最外周側環状部分を備える」ので、ベース部材が傾いて環状の最外周環状部分のうちの外周縁を含む一カ所が地面や床に当接した状態を採ると、環状の最外周環状部分のうち当接した箇所がゴム弾性により床や地面に当接する平面状になると共に当該当接箇所に隣接する箇所が弾性的に折れ曲がるから、従来の硬質プラスチックからなる中空タンクの場合と異なり、ベース部材が最外周環状部分の外周縁に沿って転動するのを抑制し得る。従って、ベース部材が傾いても、該ベース部材は、外周縁に沿って転動することなく、ベース部材の重心に働く重力の作用による、床や地面への当接領域を支点とする、復元トルクによって元の状態に復帰し得る。
なお、本考案のスタンド用ベース部材では、全体がゴムからなるので、踏まれて破損したり、光による劣化が進んだりする虞れも少ない。ここで、ゴムは、典型的には、SBR(スチレンブタジエンゴム)からなる。但し、室内であるか室外であるかや油その他の流体に触れ易いか否か等の使用環境に応じて該環境に適した他のゴム材からなっていてもよい。
本考案のスタンド用ベース部材では、典型的には、前記中央部及び前記外側環状部の全体が、係合穴を中心部に備えた円錐台の形状を有し、前記中央部が円錐台のうち、係合穴を中心部に備えた、中央の円柱状部分からなり、前記外側環状部が円錐台のうち該中央の円柱状部分以外の部分円錐状部分からなり、前記最外周側環状部分が前記部分円錐状部分のうち最外周側の環状部分からなる。
その場合、中心軸線の周りで回転対称であるので、どの方向に対しても転倒の虞れが少ない。なお、「前記中央部及び前記外側環状部の全体が、係合穴を中心部に備えた円錐台の形状」であるとは、輪郭が概ね円錐台の形状であることをいい、凹凸などは適宜設けられる。例えば、円錐台の下面の全体が一平面であるのではなく、円錐台の下面の一部が床面や地面に当接する底面になり、残りの部分は該底面よりも凹んだ(底面よりも上に位置するように底面に対して凹んだ)状態であり得る。
また、「前記中央部が円錐台のうち、係合穴を中心部に備えた、中央の円柱状部分からなり、前記外側環状部が円錐台のうち該中央の円柱状部分以外の部分円錐状部分からなる」として規定したように、この明細書においては、「部分円錐状部分」とは、円錐台のうちの中央の円柱状部分以外の部分、又はこれと同様な形状の部分をいう。
なお、所望ならば、「前記中央部及び前記外側環状部の全体が、係合穴を中心部に備えた円錐台の形状」以外の形状であってもよい。その場合、例えば、中央部の少なくとも一部が中心近傍から離れるほど薄くなるなど厚さが中央部の上面が外周円に向かって下がっていてもよい。逆に、中央部は全体として実際上同程度の厚さを有し、外側環状部の一部(例えば、内周縁側環状部分)が、全体として実際上同程度の厚さを有していてもよい。
本考案のスタンド用ベース部材では、典型的には、前記係合穴のうち穴の部分が前記中央部を軸方向に貫通した貫通孔からなり、前記中央部の底面が前記外側環状部の底面よりも凹んでおり、前記係合穴のうち穴以外の係合部分が、前記貫通孔の周壁並びに該周壁の上端面側及び下端面側の係合構造部分からなる。
その場合、ベース部材と係合されるべき支柱のベース係合部としての係合構造部をベース部材の貫通孔に通して、ベース部材のポール(支柱)係合部としての係合穴と係合させ得る。
本考案のスタンド用ベース部材では、典型的には、前記係合穴は、中空タンクの形態のスタンド用ベース部材の係合穴と同一形状であって、該中空タンクの形態のスタンド用ベース部材に係合可能な支柱と係合されるように構成されている。
その場合、従来の中空タンクの形態のスタンド用ベース部材の代わりに、本考案のゴム製のベース部材を用い得る。
本考案のチェーンスタンドは、前記目的を達成すべく、上述のスタンド用ベース部材と、チェーンの一端が取外し可能に取付けられるチェーン取付部を上端に備えると共に下端に該スタンド用ベース部材の前記係合穴と係合される係合構造部を備えた支柱とを有する。
なお、本考案のスタンド用ベース部材は、チェーンスタンド以外に用いられてもよく、その場合、スタンド用ベース部材に係合される支柱ないしポールは、チェーン以外のもの(例えば標識)を取り付けるために用いられる。なお、その場合、支柱ないしポール自体が標識を備えていてもよい。
本考案の好ましい一実施例のチェーンスタンドの正面説明図(傾いた状態を想像線で示している)。 図1のチェーンスタンドの断面説明図(ベース部材の部分のみを断面で示したもの)。 図1のチェーンスタンドのベース部材を示したもので、(a)は斜め上からみた斜視説明図、(b)は斜め下から見た斜視説明図。 図3のベース部材を示したもので、(a)は底面説明図、(b)は(a)のIVB−IVB線断面説明図。 図1のチェーンスタンドのベース部材を示したもので、(a)は図3の(a)よりも上において斜め上からみた斜視説明図、(b)は図3の(a)よりも上において斜め上から見た斜視断面説明図。 図1のチェーンスタンドの支柱を示したもので、(a)は支柱の正面説明図、(b)は支柱の側面説明図。 図1のチェーンスタンドのベース部材と支柱との組立てを始める段階を示した正面説明図(ベース部材の部分のみを断面で示したもの)。
本考案の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
本考案の好ましい一実施例のスタンド用ベース部材2を備えた本考案の好ましい一実施例のチェーンスタンド1は、図1及び図2に示したように、該チェーンスタンド用ベース部材2とチェーンスタンド用支柱ないしポール3とからなる。
チェーンスタンド用ベース部材2は、図1及び図2に加えて、図3〜図5に示したように、概ね円錐台Aの形状のゴム製のウエイトWの形態の塊体4からなる。
より詳しくは、塊体4は、円錐台Aのうち中央の円柱状部分A1と、円錐台Aのうち中央の円柱状部分A1以外の部分円錐状部分A2とからなる(図1においては、円柱状部分A1と部分円錐状部分A2との境界を想像線で示したけれども、実際には両者は一体的につながって全体として円錐台Aを形成している)。塊体4の外表面は、部分円錐状部分A2の側面部10すなわち円錐台Aの側面部10と、中央の円柱状部分A1の環状上面部20すなわち円錐台Aの中央の台状部を規定する環状表面部20と、円錐台Aの底部をなす底面部30と、円錐台Aの中央の円柱状部分A1の中心に形成された中央の係合穴部5とを備える。円錐台Aや部分円錐台状部分A2の側面部10は、その中央側の円形縁部11において環状表面部20の外周縁部21と一体的につながり、外周側の円形縁部12において、底面部30の外周縁31と一体的につながっている。
ポール(支柱)係合部としての係合穴部5は、中心軸線Cの延在方向Bに延びた貫通孔41を規定する概ね円筒状の周面42の形態の周壁40を備える。周壁40の円筒状周面42には、上端42aから下端42bまで中心軸線Cの延在方向Bと平行に延びた一対の軸方向溝部43,43が形成されている。なお、円筒状周面42の上端42a側の環状表面部20には、溝部43,43の上端部43a,43aとつながった、上端側の係合構造部分としての、環状切欠部ないし凹部44が形成されており、円筒状周面42の下端42b側の底面部30には、溝部43,43の下端部43b,43bとつながった、下端側の係合構造部分としての、螺旋状切欠部45,45が形成されている。螺旋状切欠部45,45の上側側面46,46ないし周壁40の螺旋状下端面46,46は係止面として働く。ここで、ポール係合部としての係合穴部5のうち実際に係合に係る係合部分は、円筒状周面42の存在を前提として、溝部43,43と螺旋状下端面46,46と環状切欠部44とからなる。
塊体4の底面30側には、円形凹部37が形成され、該円形凹部37の底面32には外周側環状凹部33及び中間環状凹部34が形成されており、環状凹部33,34の間の領域は円形凹部37内の環状凸部35になり、環状凹部34と貫通孔41との間の領域は、周壁40を含む内側環状凸部36になっている。
従って、ゴム製の塊体4の形態のチェーンスタンド用ベース部材2は、円錐台のうち貫通孔41近傍に厚肉の中央部6を備えると共に、該中央部6の外周の外側環状部7が外周縁に近づくほど薄くなる最外周側環状部分8を備える。この例では、厚肉の中央部6が円錐台Aの中央の円柱状部分A1(但し係合孔5を備える)からなり、外側環状部7が部分円錐状部分A2からなる。塊体4がゴム製であるので、この最外周側環状部分8は、多かれ少なかれ、ゴム弾性を有し、弾性変形可能である。ここで、最外周側環状部分8は、側面部10の外周側の円形縁部12及び底面部30の外周縁31の近傍の環状領域を指し、外側環状部7は厚肉の中央部6と連続的につながった領域を指す。
以上のように構成されたゴム製の塊体4の形態のチェーンスタンド用ベース部材2では、重心Gは、水平断面でみると、その回転対称な形状からして中心軸線C上にある。一方、中心の環状表面部20の下に位置する中空円柱状部22(中央の円柱状部A1のうち係合穴5の空洞を除いた部分)と比較して部分円錐状部分A2の方が体積がはるかに大きいことから、中心Cを通る上下方向でみると、重心Gは、ベース部材2の上下方向の中央部よりも相当下に位置し、例えば符号Gで示したような位置(大まかな位置を示したもので厳密ではない)にある。なお、ここでは、塊体4の全体が実際上一様な密度を有するとして説明したけれども、所望ならば、重心が下に位置するように密度が一様でなくてもよい。
一方、チェーンスタンド用支柱ないしポール3は、図1及び図2に加えて図6の(a)及び(b)に示したように、中空円柱状の支柱本体50と、該支柱本体50の上端50a側に形成されたチェーン引掛部ないしチェーン取付係合部51と、該支柱本体50の下端50b側に形成されたベース部材2への係合部すなわちベース係合部ないし取付構造部56とを備える。
チェーン引掛部51は、支柱本体50の上端50a側において直径方向の両側に形成されたチェーン引掛用小柱部52,52と、該小柱部52,52へのチェーンの引掛及び該引掛解除を可能にするチェーン係脱空間を形成する両側凹部53,53と、チェーンの不測の離脱(引掛解除)の虞れを最低限にするように凹部53,53の出入り口53a,53aを狭める庇状張出部54,54とを備える。なお、小柱部52,52は、チェーンの外れ難くすべく小柱本体部52a,52aに対して出入り口53a,53aを狭めるように鉤状に折れ曲がった鉤状部52b,52bとを備える。
一方、ベース部材2への係合ないし取付構造部ないしベース係合部56は、支柱本体50の下端部50bにおいて直径方向の両側に突出した係合突起部57,57と、支柱本体50の下端50b側において本体50の外周面に形成された環状突起部58とを備える。
ここで、支柱3の本体50の外径D1はベース部材2の係合穴部5の貫通孔41の内径D2と実際上同程度で、支柱3とベース部材2とが着脱可能に嵌合され得るように、D2>D1である。また、支柱3の環状突起部58の下面ないし下側面58aから係合突起部57の上端面57aまでの長さL1は、ベース部材2の係合穴部5の螺旋状切欠部45の下端面46のうち最も上側に位置する下端面部46aからベース部材2の環状切欠部44の底面44aまでの長さL2よりも大きく(L1>L2),ベース部材2の係合穴部5の螺旋状切欠部45の下端面46のうち最も下側に位置する下端面部46bからベース部材2の環状切欠部44の底面44aまでの長さL3よりも小さい(L1<L3)
以上の如く構成されたチェーンスタンド用ベース部材2とポールないし支柱3とによりチェーンスタンド1を組立てるには、図7に示したように、ベース部材2を地面ないし床面Fに載置しておき、ベース部材2の中央の係合穴部5の一対の軸方向溝部43,43の上端部43a,43aに対して、支柱3の下端の係合突起部57,57がB方向に向きあうように整列した状態で、支柱3を中心軸線Cの延在方向に沿ってB1方向に下げて、支柱の円筒状本体部50の円筒状下端部50bをベース部材2の係合穴部5の貫通孔41に嵌め込むと共に支柱3の円筒状本体部50の円筒状下端部50bにある係合突起部57,57をベース部材2の係合穴部5の周壁部40の軸方向溝部43,43にB1方向に嵌め込む。ベース部材2の係合穴部5に対する支柱3の円筒状下端部50bのB1方向の嵌め込みは、支柱3の環状突起部58がベース部材2の係合穴部5の上端にある環状切欠部44に嵌り込むまで行われる。支柱3の環状突起部58の下側面58aがベース部材2の環状切欠部44の底面44aに当接する位置に達すると、係合突起部57,57は、右回りに見て隣接する螺旋状切欠部45,45の隣接下端面46a,46aよりもB1方向に入り込んだ位置(より下の位置)であって、左回りに見て隣接する螺旋状切欠部45,45の隣接下端面46b,46bよりもB2方向の位置(より上の位置)を採る(上下方向の相対位置に関しては図2を参照)。B1方向の挿入が完了すると、次に、ベース部材2に対して支柱3を中心軸線Cのまわりで、右回りにC1方向に回す。これにより、支柱3の下端の係合突起部57,57が右回りに隣接する螺旋状切欠部45,45の下端面46,46に沿って、C1方向に移動する。支柱3のこのC1方向回転は、支柱3の下端の係合突起部57,57が螺旋状切欠部45,45の螺旋状下端面46,46に押し付けられるようになるまで行われ、支柱3が実際上C1方向に回らなくなると、支柱3がベース部材2に固定されたことになる。
なお、ベース部材2から支柱3を取り外すには逆の操作(支柱3のC2方向回転及びB2方向引抜きをすればよい。
ここでは、ベース部材2及び支柱3の係合の仕方の一例を示したけれども、ベース部材がゴム製であっても中空タンクの形態の中空プラスチック製であってもベース部材2と支柱3とが取外し可能に係合される限り、その係合の仕方ないし係合構造(すなわち、ポール係合部としての係合穴5の形状や構造及びベース係合部としての支柱3の取付構造部56の形状や構造)は上記の例とは異なっていてもよい。
以上の如く構成されたチェーンスタンド1では、例えば図1からわかるように、重心Gが中心軸線C上でベース部材2の高さHの1/2よりもはるかに下に位置するので、例えば、図1において想像線で示したように底面30の最外周縁部31のうちの一カ所Jを視点としてQ1方向に相当程度の角度傾いた揺動位置Sbを採っても、重心Gのところに働く重力Mに伴う戻し方向のトルクによって、ベース部材2が実線で示した元の位置SaにQ2方向に確実に復帰し得る。
すなわち、従来のチェーンスタンドにおけるようにベース部材が中空の硬質プラスチック材料からなっていてその中空室内に水等が充填されている場合には、内部の水等は多少空隙が残る状態で収容されるもので多くの場合相当程度空隙が残る状態で水等が入れられていることから、その種の従来のベース部材が傾いた場合には、内部の水面等が水平になるように水等が内部で最配置される故に、元の位置により復帰し難くなる。特に、中空の硬質プラスチック材料からなるベース部材では、載上げを避け容積を大きくすべく外周側縁部が最外周縁部まで概ね同程度の高さで形成されることから、傾いた際の重心移動が大きく且つ重心が支持面への支点を越える虞れが高くなり、しかも、傾動に伴なう内部の水の動きがより転倒の虞れを高めるのに対して、ゴム製の塊体4からなるベース部材2ではこのような原因による転動の虞れがない。
特に、このチェーンスタンド1では、ベース部材2が弾性を備えたゴム材からなり且つ最外周側環状部分8が薄くなっているので、図1において想像線で示したように、最外周側環状部分8が弾性的に折れ曲がった形状8iになるから、Q1方向の揺動位置Sbにおいて、ベース部材2は、単に、底面30の最外周縁部31で地面の如き支持面Fに当接するだけではなく、最外周縁部31につながる最外周側環状部分8の平面状の底面側部分8aにおいて弾性的に折れ曲がった状態で支持面Fに当接した状態を採る。従って、ベース部材が実際上剛性材料からなる場合に最外周縁部の実際上一点で支持面Fに当接する場合と異なり、最外周縁部に沿って転動等する虞れが少ないから、Q2方向に確実に元の状態Saに復帰し得る。
加えて、このチェーンスタンド1では、外周縁に近づく程薄くなるような円錐台状周面20を備えるので、車のタイヤなどがぶつかったり(室外)、人が躓いたりする(室外及び室内)虞れが少ない。
一方、従来の中空プラスチック材料からなるベース部材を用いたチェーンスタンドでは、最外周縁部まで相当程度の高さがあることから、車のタイヤ等がぶつかる虞れがあるだけでなく、タイヤ等が乗り上げると割れ等の破損が生じる虞れがあり、人が躓いたりする虞れも高い。
更に、このチェーンスタンド1では、ベース部材2がゴム製の塊体4からなるので、直射日光等による劣化の虞れを最低限に抑ええ得る。それに対して、ポリエチレンなどからなる従来のプラスチック製の中空タンクの形態のベース部材では、直射日光等による劣化を受け易い。ここで、従来のプラスチック製のベース部材では、プラスチック材料は水等を収容するタンクとして働く必要があるので、劣化の影響が大きいのに対して、ゴム製の塊体4からなるベース部材2では、ゴムは外周縁部8がある程度の弾力性を保った状態で塊体4をなしていれば足りるので、仮に多少の劣化が生じてもその影響が少ないことから、ベース部材としての機能に及ぼす影響の差異が大きくなる。なお、ゴム材は、例えば、SBR(スチレンブタンジエンゴム)からなる。SBRであれば、リサイクルされたゴムを用いてもよい(例えば、半分程度)。なお、使用場所に応じて、SBRの代わりに他の適切な材質のゴムでももよい。
以上においては、スタンド用ベース部材2がチェーンスタンド1に用いられる例について説明したけれども、スタンド用ベース部材2は、チェーンスタンド1以外に用いられてもよく、その場合、スタンド用ベース部材2に係合される支柱ないしポールは、チェーン以外のもの(例えば標識)を取り付けるために用いられる。なお、その場合、支柱ないしポール自体が標識を備えていてもよい。
1 チェーンスタンド
2 スタンド用ベース部材
3 ポール(支柱)
4 塊体
5 係合穴部(ポール係合部)
6 中央部
7 外側環状部
8 最外周側環状部分
8a 底面側部分
8i 折れ曲がり形状
10 側面部(円錐台の側面部ないし部分円錐面(部分円錐状部分の側面部))
11 円形縁部
12 円形縁部
20 環状表面部
21 外周縁部
30 底面部
31 外周縁
31 外周縁
32 底面
33 外周側環状凹部
34 中間環状凹部
35 環状凸部
36 内側環状凸部
37 円形凹部
40 周壁
41 貫通孔
42 円筒状周面
42a 上端
42b 下端
43,43 軸方向溝部
43a 上端部
43b 下端部
44 環状切欠部(環状凹部)(上端側の係合構造部分)
44a 底面
45 螺旋状切欠部(下端側の係合構造部分)
46 螺旋状下端面(上側側面)
46a 螺旋状下端面のうち最も上に位置する部分
46b 螺旋状下端面のうち最も下に位置する部分
50 支柱本体
50a 上端
50b 下端
51 チェーン引掛部(チェーン取付係合部)
52 チェーン引掛用小柱部
52a 小柱本体部
52b 鉤状部
53 凹部
53a,53a 出入り口
54 庇状張出部
56 取付構造部(ベース係合部)
57 係合突起部
57a 上端面
58 環状突起部
58a 下側面
A 円錐台
A1 中央の円柱状部分
A2 部分円錐状部分
B 延在方向
B1,B2 挿入・引抜方向
C 中心軸線
C1,C2 回転方向
D1 外径
D2 内径
F 地面(又は床面)
G 重心
J 支点
L1,L2,L3 長さ
M 重力
Q1 傾動(揺動)方向
Q2 復帰方向
Sa 基準位置
Sb 傾動(揺動)位置
W ウエイト

Claims (5)

  1. 支柱の下端部が係合される係合穴を中心部に備えた厚肉の中央部と該中央部の外周に拡がる外側環状部とを有し、該外側環状部が外周縁に近づくほど薄くなる最外周側環状部分を備えた、ゴムからなるウエイトの形態のスタンド用ベース部材。
  2. 前記中央部及び前記外側環状部の全体が、係合穴を中心部に備えた円錐台の形状を有し、前記中央部が円錐台のうち、係合穴を中心部に備えた、中央の円柱状部分からなり、前記外側環状部が円錐台のうち該中央の円柱状部分以外の部分円錐状部分からなり、前記最外周側環状部分が前記部分円錐状部分のうち最外周側の環状部分からなる請求項1に記載のスタンド用ベース部材。
  3. 前記係合穴のうち穴の部分が前記中央部を軸方向に貫通した貫通孔からなり、前記中央部の底面が前記外側環状部の底面よりも凹んでおり、前記係合穴のうち穴以外の係合部分が、前記貫通孔の周壁並びに該周壁の上端側及び下端面側の係合構造部分からなる請求項2に記載のスタンド用ベース部材。
  4. 前記係合穴は、中空タンクの形態のスタンド用ベース部材の係合穴と同一形状であって、該中空タンクの形態のスタンド用ベース部材に係合可能な支柱と係合されるように構成されている請求項1から3までのいずれか一つの項に記載のスタンド用ベース部材。
  5. 請求項1から4までのいずれか一つの項に記載のスタンド用ベース部材と、チェーンの一端が取外し可能に取付けられるチェーン取付部を上端に備えると共に下端に該スタンド用ベース部材の前記係合穴と係合される係合構造部を備えた支柱とを有するチェーンスタンド。
JP2014000987U 2014-02-27 2014-02-27 スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド Expired - Lifetime JP3190591U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000987U JP3190591U (ja) 2014-02-27 2014-02-27 スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000987U JP3190591U (ja) 2014-02-27 2014-02-27 スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3190591U true JP3190591U (ja) 2014-05-15

Family

ID=78224855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014000987U Expired - Lifetime JP3190591U (ja) 2014-02-27 2014-02-27 スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3190591U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203315A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社テラモト チェーン保持機構およびこれを備えるチェーン張設装置
CN110528420A (zh) * 2018-05-25 2019-12-03 卡博伊株式会社 显示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019203315A (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社テラモト チェーン保持機構およびこれを備えるチェーン張設装置
JP7123375B2 (ja) 2018-05-24 2022-08-23 株式会社テラモト チェーン保持機構およびこれを備えるチェーン張設装置
CN110528420A (zh) * 2018-05-25 2019-12-03 卡博伊株式会社 显示装置
CN110528420B (zh) * 2018-05-25 2022-06-24 卡博伊株式会社 显示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102014697B (zh) 组装架
JP3190591U (ja) スタンド用ベース部材及び該ベース部材を備えたチェーンスタンド
CN104185814A (zh) 支撑装置
CN102772879B (zh) 用于在重锤杆、哑铃或锻炼设备或架的保持器棒上固定重量片的装置
UA121094C2 (uk) Колесо, що утворює вдосконалене сільськогосподарське знаряддя
US20130334150A1 (en) Bicycle storage and display system
US9469948B2 (en) Self righting marker posts
US9090126B1 (en) Roller assembly
JP6193130B2 (ja) 搬送装置
CL2013001070A1 (es) Cubierta inferior modular de un dispositivo triturador de cubiertas multiples que comprende un concentrador central que tiene un orificio de soporte cilindrico centrado y al menos dos vasos de soporte que se extienden ortogonalmente desde el orificio de soporte cilindrico centrado, donde al menos dos secciones de cubierta exterior tiene una superficie interior anular, y en donde cada una de las secciones de cubierta exterior tienen una superficie superior y una superficie inferior;metodo de ensamble
KR20160076170A (ko) 스크라이빙 휠
JP2016540636A5 (ja)
US8850776B1 (en) Finished wall repair assembly
US7635066B2 (en) Revolving storage device
JP2018050967A (ja) 支持台、回動阻止部材およびその製造方法
US20160059099A1 (en) Multifunctional swaying throwing game apparatus
JP2020141734A (ja) ホールカップ
JP2016113780A (ja) 木造建築物用耐震金具
JP2014118671A (ja) 組立式基礎
WO2014061551A1 (ja) 傘立て
KR200471519Y1 (ko) 텐트용 폴대 지면 고정구
KR100856462B1 (ko) 전도 저항성과 운반성을 구비하는 안전 콘
JP2006334003A (ja) 物品支持スタンド又は回転椅子等の安定支持脚部構造
JP3202001U (ja) ポールスタンド
JP4604166B2 (ja) 移動用装置

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20140305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3190591

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term