JP3190516U - デッキプレート用インサート - Google Patents

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JP3190516U
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JP2014000866U
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Inventor
清寿 渋谷
勝 久島
Original Assignee
株式会社三門
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Abstract

【課題】剪断力の高いデッキプレート用インサートを提供する。
【解決手段】吊りボルトを吊下げ可能なデッキプレート用インサートであって、デッキプレート貫通孔に上方から挿通取付され、下側に外周方向に張出し可能な張出し片部21が設けられた外筒部2と、下方に開口する雌螺子部31が形成されると共に頭部の外周に張出す鍔部32が設けられ、外筒部の中空部に上方開口から圧入装着されるインサート本体3と、張出し片部の上方において外筒部の外周に挿通され、デッキプレート上面に当接するワッシャー部材4と、ワッシャー部材と鍔部との間において外筒部の外周に挿通されてワッシャー部材をデッキプレート上面に押し付けるスプリング部材5と、を有し、インサート本体は、その下端位置がデッキプレート上面より上方に配設されるように外筒部に圧入装着される構成であり、外筒部は、張出し片部を含めて一体成形された合成樹脂製からなる。
【選択図】図1

Description

本考案はデッキプレート用インサートに関し、詳しくはデッキプレート等の天井プレート材に吊り天井・空調機器・配管類等の吊り構造物を吊り下げるための吊りボルトを吊下げ固定するためのインサートに関する。
波形プレート構造のデッキプレートへのインサートの取付けは、デッキプレートに貫通孔を穿ち、該貫通孔に上方からインサートを打ち込み挿通することで取付固定している。
従来のインサートは、例えば特許文献1に記載のように、デッキプレートの貫通孔に上方から挿通したインサート本体はその下部がデッキプレートの下方にまで突出した状態となっており、このデッキプレートより下方に位置するインサート本体の下部に形成された雌螺子部に吊りボルトが挿通される構成となっている。
実公平01−019694号(第1図)
しかし特許文献1の技術では、吊りボルトが螺合固定する部分は、デッキプレートより上方の打設コンクリート内に埋設されるのではなく、打設コンクリートの無いデッキプレートより下方に突出状態で位置することになる。
従って、この吊りボルトが螺合固定する部分の強度はインサート本体の雌螺子部の強度のみに依存することになるので、打設コンクリート内にインサート本体の略全部が埋設される一般的なインサートに比して剪断力の点で低くならざるをえないという問題点を有している。
そこで本考案の課題は、剪断力の高いデッキプレート用インサートを提供することにある。
上記課題を解決する本考案は下記構成を有する。
1.デッキプレートに穿かれる貫通孔に上方から挿通取付され、前記デッキプレート下側にて外周方向に張出し可能な張出し片部が設けられた外筒部と、
下方に開口する雌螺子部が形成されると共に頭部の外周に張出す鍔部が設けられ、前記外筒部の中空部に上方開口から圧入装着されるインサート本体と、
前記張出し片部の上方において前記外筒部の外周に挿通され、前記デッキプレート挿通取付時に該デッキプレート上面に当接するワッシャー部材と、
該ワッシャー部材と前記鍔部との間において前記外筒部の外周に挿通されて前記ワッシャー部材を前記デッキプレート上面に押し付けるスプリング部材と、
を有し、前記雌螺子部に吊りボルトを螺合することにより吊下げ可能なデッキプレート用インサートであって、
前記インサート本体は、その下端位置がデッキプレート上面より上方に配設されるように前記外筒部に圧入装着される構成であり、
前記外筒部は、前記張出し片部を含めて一体成形された合成樹脂製であること、
を特徴とするデッキプレート用インサート。
2.前記インサート本体が金属製であることを特徴とする前記1に記載のデッキプレート用インサート。
3.前記張出し片部より上方の外筒部の長さを変更することにより、前記デッキプレート上面における打設コンクリート内の埋設長さを設定することが可能な構成であることを特徴とする上記1又は2に記載のデッキプレート用インサート。
4.前記外筒部に圧入装着される部分の前記インサート本体の外周面に凸部及び/又は凹部が設けられていることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のデッキプレート用インサート。
請求項1に示す考案によれば、剪断力の高いデッキプレート用インサートを提供することができる。
特に、インサート本体の下端位置がデッキプレート上面より上方に配設される構成によって、最も強度が要求される部分であるインサート本体の吊りボルトが螺合された部分がデッキプレートより上方位置の打設コンクリート内に埋設された状態となるので、インサート本体の雌螺子部が形成された部分の強度に加えて、この雌螺子部が形成された部分の外周を埋める打設コンクリートの強度も加わるため剪断力を高くすることができる。
請求項2に示す考案によれば、上記したように剪断力が高くなった上に、更に、金属製のインサート本体の長さをデッキプレートより下方に延びる従来のものに比して短くできるので、著しい軽量化が可能であると共にコストダウンを図ることができる。軽量化の面では、例えば、一般的なサイズの場合で概ね3分の2以下の重量とすることが可能となるため、一つの建造物に対して多量に用いられることが常であるインサート製品の場合、製造工場における移動・梱包・倉庫保管・出荷等の全作業時から、現場への輸送・搬入・取付等の全作業時までの全ての作業時において軽量化の恩恵を受けることができる。
請求項3に示す考案によれば、インサート全体の長さを変更する場合、従来は雌螺子部が形成されたインサート本体の長さを変えることで対応していたが、雌螺子部のない部分である合成樹脂製から成る外筒部を変えることによりインサート全体の長さを変えることができるので設計変更が極めて容易でありコストダウンを図ることができる。
請求項4に示す考案によれば、インサート本体と外筒部との接続を極めて容易に強固にすることができる。
本考案に係るデッキプレート用インサートの一実施例を示す分解正面図及び正面図 図1に示すデッキプレート用インサートの7面図(平面図、左側面図、正面図、右側面図、背面図、底面図及びA−A線断面図) 図1に示すデッキプレート用インサートの取付例の一例を示す説明断面図
次に、添付の図面に従って本考案を説明する。
本考案に係るデッキプレート用インサート(本明細書においては、単にインサートと言うこともある。)1は、図1〜図3に示すように、
デッキプレート6に穿かれる貫通孔61に上方から挿通取付され、前記デッキプレート6下側にて外周方向に張出し可能な張出し片部21が設けられた外筒部2と、
下方に開口する雌螺子部31が形成されると共に頭部の外周に張出す鍔部32が設けられ、前記外筒部2の中空部22に上方開口から圧入装着されるインサート本体3と、
前記張出し片部21の上方において前記外筒部2の外周に挿通され、前記デッキプレート6挿通取付時に該デッキプレート6上面に当接するワッシャー部材4と、
該ワッシャー部材4と前記鍔部32との間において前記外筒部2の外周に挿通されて前記ワッシャー部材4を前記デッキプレート6上面に押し付けるスプリング部材5と、
を有し、前記雌螺子部31に吊りボルト7を螺合することにより吊下げ可能な構成であって、
前記インサート本体3は、その下端位置がデッキプレート6上面より上方に配設されるように前記外筒部2に圧入装着される構成であり、
前記外筒部2は、前記張出し片部21を含めて一体成形された合成樹脂製であること、
を主構成とするものである。
以下、本考案のインサート1について更に詳説する。
インサート1の一構成部材である外筒部2としては、この種のデッキプレート用インサートの外筒部として公知公用の合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネート等が挙げられ、好ましくはポリカーボネートである。)であり、張出し片部21を含めて全体が射出成形等の公知公用の樹脂成形法によって一体成形により形成される。本考案において、
本考案のインサート1は、この外筒部2の部分においてデッキプレート6に取り付けられる構成であり、デッキプレート6の貫通孔61に上方から外筒部2を挿通取付することにより、該デッキプレート6の上面に対してはスプリング部材5により押し付けられるワッシャー部材4により下方への脱落を防止し、インサート本体3の打ち込みによる張出し片部21の外周方向への張出しによりデッキプレート6の上方への抜けを防止することでインサート1をデッキプレート6に固定する構成になっている。
同じくインサート1の一構成部材であるインサート本体3としては、この種のデッキプレート用インサートのインサート本体として公知公用の金属製である。尚、適用される施工場所の条件によっては剪断力の高い硬質プラスチック製とすることもできる。
インサート本体3は、外筒部2の中空部22に圧入によって挿入固定された状態で、前記したように外筒部2のデッキプレート6の貫通孔61への挿通取付により、該外筒部2を介在させた状態でデッキプレート6に取付固定されるものである。
本考案のインサート1を上記したようにデッキプレート6へ固定した後、打設コンクリート8の打設前或いは打設後に下方に開口する雌螺子部31に吊りボルト7を螺合し、螺合した吊りボルト7に吊り天井・空調機器・配管類等の吊り構造物を固定することによってこれらの吊り構造物をデッキプレート6から安定した状態で吊下げることが可能となるものである。
また、インサート本体3は、その外周面であって、少なくとも前記外筒部2の中空部22の内周面に接する位置に凸部及び/又は凹部33を設けることにより外筒部2とインサート本体3との接続を極めて容易に強固にすることができる。設けられる凸部及び/又は凹部33としては、ローレット加工による逆螺子部が好ましい。
以上の構成を有する本考案のデッキプレート用インサート1によれば、インサート本体3の下端位置がデッキプレート6上面より上方に配設される構成によって、最も強度が要求される部分であるインサート本体3の吊りボルト7が螺合された部分がデッキプレート6より上方位置の打設コンクリート8内に埋設された状態となるので、インサート本体3の雌螺子部31が形成された部分の強度に加えて、この雌螺子部31が形成された部分の外周を埋める打設コンクリート8の強度も加わるため剪断力を高くすることができる。
更に金属製のインサート本体3を用いる構成によれば、上記したように剪断力が高くなった上に、更に、金属製のインサート本体3の長さをデッキプレート6より下方に延びる従来のものに比して短くできるので、著しい軽量化が可能であると共にコストダウンを図ることができる。軽量化の面では、例えば、一般的なサイズの場合で概ね3分の2以下の重量とすることが可能となるため、一つの建造物に対して多量に用いられることが常であるインサート製品の場合、製造工場における移動・梱包・倉庫保管・出荷等の全作業時から、現場への輸送・搬入・取付等の全作業時までの全ての作業時において軽量化の恩恵を受けることができる。
以上、本考案に係るデッキプレート用インサートについて実施例に基づき説明したが、本考案は上記実施例に限定されず、本考案の範囲内において種々の態様を採ることができる。
例えば、張出し片部21より上方の外筒部2の長さを変更することにより、前記デッキプレート6上面における打設コンクリート8内の埋設長さを設定することが可能である。かかる構成によれば、インサート1全体の長さを変更する場合、従来は雌螺子部31が形成されたインサート本体3の長さを変えることで対応していたが、雌螺子部31のない部分である合成樹脂製から成る外筒部2を変えることによりインサート1全体の長さを変えることができるので設計変更が極めて容易でありコストダウンを図ることができる。
1 デッキプレート用インサート
2 外筒部
21 張出し片部
22 中空部
3 インサート本体
31 雌螺子部
32 鍔部
33 凸部及び/又は凹部
4 ワッシャー部材
5 スプリング部材
6 デッキプレート
7 吊りボルト
8 打設コンクリート

Claims (4)

  1. デッキプレートに穿かれる貫通孔に上方から挿通取付され、前記デッキプレート下側にて外周方向に張出し可能な張出し片部が設けられた外筒部と、
    下方に開口する雌螺子部が形成されると共に頭部の外周に張出す鍔部が設けられ、前記外筒部の中空部に上方開口から圧入装着されるインサート本体と、
    前記張出し片部の上方において前記外筒部の外周に挿通され、前記デッキプレート挿通取付時に該デッキプレート上面に当接するワッシャー部材と、
    該ワッシャー部材と前記鍔部との間において前記外筒部の外周に挿通されて前記ワッシャー部材を前記デッキプレート上面に押し付けるスプリング部材と、
    を有し、前記雌螺子部に吊りボルトを螺合することにより吊下げ可能なデッキプレート用インサートであって、
    前記インサート本体は、その下端位置がデッキプレート上面より上方に配設されるように前記外筒部に圧入装着される構成であり、
    前記外筒部は、前記張出し片部を含めて一体成形された合成樹脂製であること、
    を特徴とするデッキプレート用インサート。
  2. 前記インサート本体が金属製であることを特徴とする請求項1に記載のデッキプレート用インサート。
  3. 前記張出し片部より上方の外筒部の長さを変更することにより、前記デッキプレート上面における打設コンクリート内の埋設長さを設定することが可能な構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載のデッキプレート用インサート。
  4. 前記外筒部に圧入装着される部分の前記インサート本体の外周面に凸部及び/凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデッキプレート用インサート。
JP2014000866U 2014-02-21 デッキプレート用インサート Expired - Lifetime JP3190516U (ja)

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