JP3190388B2 - 高品位ビスフェノールaの製造方法 - Google Patents

高品位ビスフェノールaの製造方法

Info

Publication number
JP3190388B2
JP3190388B2 JP30652391A JP30652391A JP3190388B2 JP 3190388 B2 JP3190388 B2 JP 3190388B2 JP 30652391 A JP30652391 A JP 30652391A JP 30652391 A JP30652391 A JP 30652391A JP 3190388 B2 JP3190388 B2 JP 3190388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phenol
bisphenol
stripping
temperature
stripping gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30652391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05117193A (ja
Inventor
幸司 坂下
哲夫 前島
誠 安井
則行 米田
佐知夫 浅岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Original Assignee
Chiyoda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chiyoda Corp filed Critical Chiyoda Corp
Priority to JP30652391A priority Critical patent/JP3190388B2/ja
Priority to CNB991038622A priority patent/CN1190404C/zh
Priority to CNB991038614A priority patent/CN1190403C/zh
Priority to CNB991038959A priority patent/CN1167659C/zh
Priority to ES94203111T priority patent/ES2097610T3/es
Priority to DE69217393T priority patent/DE69217393T2/de
Priority to EP94203111A priority patent/EP0643032B1/en
Priority to DE69214889T priority patent/DE69214889T2/de
Priority to ES92306380T priority patent/ES2093788T3/es
Priority to KR1019920012309A priority patent/KR100189205B1/ko
Priority to EP92306380A priority patent/EP0523931B1/en
Priority to US07/912,487 priority patent/US5324867A/en
Publication of JPH05117193A publication Critical patent/JPH05117193A/ja
Priority to US08/229,348 priority patent/US5382712A/en
Priority to US08/228,871 priority patent/US5371304A/en
Priority to US08/229,349 priority patent/US5382711A/en
Priority to KR1019980044546A priority patent/KR100190336B1/ko
Priority to KR1019980044545A priority patent/KR100190335B1/ko
Priority to KR1019980044544A priority patent/KR100190334B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP3190388B2 publication Critical patent/JP3190388B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビスフェノールA・フ
ェノール結晶アダクトからフェノールを蒸発除去するこ
とにより、高位品ビスフェノールAを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ビスフェノールA〔2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〕を製造す
るために、酸触媒の存在下、過剰のフェノールにアセト
ンを反応させることは知られている。また、この反応生
成物から高純度ビスフェノールAを分離回収するため
に、反応生成物を冷却してビスフェノールAとフェノー
ルとの結晶アダクト(以下、単に結晶アダクトとも言
う)を晶析させ、得られた結晶アダクトからフェノール
を除去することも知られている。一方、結晶アダクトか
らフェノールを分離するために、結晶アダクトを90〜
150℃で溶融し、溶融液を180℃より上の温度及び
減圧下で蒸発処理し、得られた蒸気を分別凝縮してビス
フェノールAとフェノールとの分離する方法(特公昭5
2−42790号)や、結晶アダクトを180〜200
℃で蒸発処理した後、得られたビスフェノールAをスチ
ームストリッピング処理する方法も知られている(特開
昭63−132850号)。このような結晶アダクトか
らフェノールを分離除去する方法において、得られるビ
スフェノールAの純度は、結晶アダクト自体の純度及び
フェノール除去率に依存することはもちろんであるが、
これらの点を改良したとしても、得られる製品ビスフェ
ノールAに対する少量の着色原因物質の混入を防止でき
ないため、製品ビスフェノールAの色相が悪化するとい
う問題が残る。一方、このような問題を解決するために
シュウ酸やクエン酸をフェノール/水/ビスフェノール
A混合物中に加えた後、蒸留処理することにより、改善
された色相を有するビスフェノールAを得る方法が提案
されている(特公昭40−19333号)。また、ビス
フェノールAの安定性を向上させるために、チオグリコ
ール酸、グリコール酸又はポリリン酸を添加する方法
(特公昭47−43937号)や、乳酸、リンゴ酸又は
グリセリン酸を添加する方法(特開平2−231444
号)等も知られている。しかし、前記の方法において
も、ビスフェノールAの色相改善の効果は未だ充分では
なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、結晶アダク
トからフェノールを蒸発除去してビスフェノールAを得
る場合に、そのビスフェノールAの着色を抑え、色相に
すぐれた高純度ビスフェノールAを効率よく製造する方
法を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、実質的に中性条件下に
あり、溶融色が15APHA以下のビスフェノールA・
フェノール結晶アダクトから形成されたビスフェノール
Aを含むフェノール溶液を、薄膜蒸発器を用い、雰囲気
中の酸素濃度0.005vol%以下の条件で160〜1
85℃の温度及び15〜60トールの圧力下で蒸発処理
して、フェノール含有率が1〜5重量%のビスフェノー
ルAを得るフェノール蒸発工程と、該フェノール蒸発工
程で得られたビスフェノールAを、薄膜蒸発器を用い、
170〜185℃の温度及び15トール以下の圧力下で
ストリッピング用ガスと向流接触させてストリッピング
処理する第1ストリッピング工程と、該第1ストリッピ
ング工程で得られたビスフェノールAを、薄膜蒸発器を
用い、170〜185℃の温度及び15トール以下の圧
力下でストリッピング用ガスと向接触させてストリッピ
ング処理する第2ストリッピング工程とからなり、該第
2ストリッピング工程におけるストリッピング用ガスと
してスチームを用い、該第1ストリッピング工程におけ
るストリッピング用ガスとして、第2ストリッピング工
程で得られたフェノール及びビスフェノールAを含むス
チームからなるストリッピングガスを用いることを特徴
とする高品位ビスフェノールAの製造方法が提供され
る。
【0005】本発明において原料として用いる結晶アダ
クトは、その溶融色APHAが15以下の実質的に中性
条件下にあるものである。ビスフェノールAを得るため
のフェノールとアセトンとの反応においては、酸触媒と
して、塩酸、硫酸、スルホン酸型の強イオン交換樹脂等
の強酸性物質が用いられる。このような強酸性物質は、
フェノールとアセトンとの反応系においては、その触媒
として作用する他、加熱条件下では、着色物質や不純物
の発生を促進させる作用も示し、回収されるビスフェノ
ールA及びフェノールの色相及び純度を低下させる。従
って、このような強酸性物質は、加熱条件を伴う後続の
脱フェノール工程に流出させないように、反応後、除去
又は中和することが提案されている。例えば、塩酸を触
媒として用いる反応では、反応後、生成物を加熱して塩
酸を除去し、残留する塩酸はこれをアルカリで中和し、
pH5〜6に中和する方法が提案されている(特公昭4
7−43937号)。また、強酸型イオン交換樹脂を用
いる方法では、反応に際し、そのイオン交換樹脂の分解
により有機スルホン酸が脱離し、生成物中に混入するこ
とから、その有機スルホン酸を弱塩基性イオン交換樹脂
を用いて中和する方法が提案されている(米国特許第4
191843号)。一方、フェノール及びビスフェノー
ルAの色相及び純度は、酸だけでなく、アルカリによっ
ても低下するので、強酸性物質のアルカリによる中和
は、中和点を超えないように行うことが必要である。
【0006】以上のように、フェノールとアセトンを強
酸性物質の存在下で反応させる反応では、反応生成物中
に存在する強酸性物質を反応後、中和点を超えないよう
に中和するか、反応系から除去することが必要であり、
また、強酸性物質の中和に用いたアルカリが残存すると
きには、このアルカリも除去することが必要である。ま
た、反応生成物中に存在する強酸性物質あるいはアルカ
リの除去は、後続の晶析工程において、多段階晶析工程
を用いることによって除去することができる。本発明で
用いる実質的に中性条件下にある結晶アダクトとは、前
記のような強酸性物質やアルカリ性物質の影響の除去さ
れた結晶アダクトを意味するものである。このような結
晶アダクトは、pH5.0を示すように酸度を調整した
メタノール水溶液に添加溶解し、フェノールの実質的非
電離条件下におけるpH測定方法において、pH4.9
0〜5.50、好ましくはpH4.95〜5.20を示
すものである。なお、本明細書において示す結晶アダク
トのpHは、前記測定法により得られたものである。本
発明では、結晶アダクトとして、前記したように、実質
的に中性条件下にあるもので、結晶アダクトの溶融色A
PHA15以下のものを用いる。溶融色APHAが1
5以下の結晶アダクトは、晶析工程における晶析段数を
増加させることによって得ることができる。また、結晶
アダクトを精製フェノールで洗浄することによって晶析
濾液の除去による不純物や酸性物質を除去することがで
きる。
【0007】結晶アダクトを精製フェノールで洗浄する
場合、その精製フェノールとしては、製品ビスフェノー
ルAの着色原因とならない、不純物含有率の少ないもの
であればどのようなものでもよい。本発明では、精製フ
ェノールとしては、通常、その溶融色APHAが10以
下、好ましくは5以下のものが好ましく用いられる。本
発明で好ましく用いることのできる精製フェノールとし
ては、例えば、(i)フェノールとアセトンとの反応生
成物から分離されたフェノール、(ii)ビスフェノー
ルを含むフェノールの晶析生成物から分離されたフェノ
ール、(iii)結晶アダクトを洗浄した後の使用済み
フェノール及び(iv)工業用フェノールの中から選ば
れる少なくとも一種のフェノールの精製物が用いられ
る。フェノールとアセトンとの反応によりえられる反応
生成物は、それに含まれる生成ビスフェノールAを濃縮
するために、その反応生成物からフェノールが分離され
るが、本発明では、このフェノールの精製物を洗浄液と
して用いることができる。また、ビスフェノールAを含
むフェノール溶液を晶析処理して結晶アダクトを析出さ
せる場合、通常、複数段の晶析工程と晶析生成物の固液
分離工程が採用され、それに応じて複数種の母液(フェ
ノール溶液)が得られるが、本発明ではこれらの母液を
形成するフェノールの精製物を洗浄液として用いること
ができる。本発明で用いる母液精製物は、それら母液の
いずれの母液の精製物でも良いが、好ましくは最前段の
晶析工程で得られる晶析生成物から分離された母液の精
製物を用いるのがよい。本発明においては、結晶アダク
トを洗浄した後には使用済みのフェノールが得られる
が、本発明では、この使用済みフェノールの精製物も洗
浄液として有利に用いることができる。本発明で用いる
前記フェノール精製物を得るための原料フェノールとし
ては、その純度が99重量%以上、好ましくは99.5
重量%以上のものの使用が好ましい。また、本発明で
は、工業用フェノールの精製物を洗浄液として用いるこ
とができる。この場合、工業用フェノールとしては、フ
ェノール純度99.5重量%以上、好ましくは99.9
3重量%以上のものが用いられる。
【0008】次に、前記フェノールから精製フェノール
を得るための方法について詳述すると、先ず、フェノー
ルを強酸型イオン交換樹脂と接触させて処理する。強酸
型イオン交換樹脂としては、スルホン基を有するものが
用いられ、このような強酸型イオン交換樹脂は、従来良
く知られているものである。例えば、ロームアンドハー
ス社から入手し得るアンバーライト及びアンバーリスト
や、三菱化成社から入手し得るダイヤイオン等のゲル型
のものを好ましく用いることができる。この強酸型イオ
ン交換樹脂を用いるフェノールの処理は、強酸型イオン
交換樹脂を含む充填塔にフェノールを流通させる方法
や、強酸型イオン交換樹脂を入れた撹拌槽にフェノール
を入れて撹拌する方法等により実施することができる。
処理温度は45〜150℃、好ましくは50〜100℃
である。強酸型イオン交換樹脂とフェノールの接触時間
は、5〜200分、好ましくは15〜60分程度であ
る。この強酸型イオン交換樹脂を用いてフェノールの処
理を行う場合、フェノール中の水分は、0.5重量%以
下、好ましくは0.1重量%以下にする。これより水分
が多くなると、強酸型イオン交換樹脂による不純物転化
効果が悪化する。フェノール中からの0.5重量%以下
までの水分の除去は、フェノール中に公知の共沸剤を加
え共沸させることによって行うことができる。前記強酸
型イオン交換樹脂と接触処理されたフェノールは、高沸
点不純物を含むもので、蒸留処理することにより、その
高沸点不純物を蒸留残渣として分離する。蒸留塔の運転
条件はフェノールと高沸点不純物が分離できればよい
が、留出フェノール中に高沸点不純物が混入しない条件
で行う必要があり、留意すべきポイントとして蒸留処理
温度を185℃以下にすることである。185℃以下の
温度であれば運転圧力は任意に設定されるが、通常50
Torr〜600Torrの減圧下で行われる。運転温
度が185℃をこえると高沸点不純物等の分解がおこり
精製フェノールの品質を低下させるので好ましくない。
前記処理によって得られた精製フェノールは、APHA
基準の色相が15以下、特に10以下のものであり、結
晶アダクト及び製品ビスフェノールAに付着しても、そ
の色相を特に悪化させることはない。
【0009】本発明においては、実質的に中性条件下に
あり、溶融色が15APHA以下の結晶アダクトから形
成されたビスフェノールAを含む溶液を、薄膜蒸発器を
用い、実質的に無酸素下、減圧下においてフェノールを
蒸発除去させる工程を含む。この場合、実質的に無酸素
下とは、フェノールを蒸発除去する装置系内の雰囲気中
における酸素濃度が、0.005volppm以下であ
ることを意味する。装置系内をこのような実質的に無酸
素状態にする方法としては、装置系内に窒素ガスやアル
ゴンガス等の不活性ガスをパージする方法があり、より
好ましくは、装置系内を減圧する工程と、その減圧下の
装置系内に不活性ガスをパージする工程を繰返し行う方
法がある。
【0010】本発明により特定の結晶アダクトから形成
されたビスフェノールAを含む溶液からフェノールを蒸
発除去する場合、必要に応じ、着色防止剤を添加するこ
とができる。この着色防止剤は結晶アダクトに直接添加
することができ、この場合、着色防止剤は、任意の状態
にある結晶アダクト、即ち、粉末状態、溶融状態、スラ
リー状態又は溶液状態にある結晶アダクトに添加混合さ
せることができる。本発明において好ましく用いること
のできる着色防止剤は、脂肪族カルボン酸である。この
脂肪族カルボン酸は、溶融状態にあるビスフェノールA
を大気と長時間接触させたり、高温に保持した際のビス
フェノールAの着色を防止する作用を示すものである。
脂肪族カルボン酸としては、ビスフェノールAに対して
着色防止効果を示すものであればどのようなものでもよ
く、従来公知のものが用いられる。このようなものとし
ては、例えば、ギ酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、グ
リコール酸、乳酸、リンゴ酸、グリセリン酸等を挙げる
ことができる。これらのものは、反応中、160℃以上
の温度で分解あるいは異性化を起して、ビスフェノール
Aに対する着色防止剤としてすぐれた作用を示す。脂肪
族カルボン酸の添加量は、結晶アダクトに対し、1〜1
00重量ppm、好ましくは5〜50重量ppmであ
る。この脂肪族カルボン酸の添加により、溶融時におけ
る着色の防止された熱安定性の良い製品ビスフェノール
Aを得ることができる。
【0011】次に、本発明を図面を参照して説明する。
図1において、1,2及び3は薄膜蒸発器を示す。この
ものは、その内周壁に形成した薄膜を外部からの加熱に
より蒸発させる構造のものである。本発明においては、
内部に回転翼を有し、その回転翼の回転によってその内
周壁面に液膜を形成するようにした遠心薄膜蒸発器の使
用が好ましい。また、図1において、4は、各薄膜蒸発
器に付設された外部ヒータである。このものは、通常、
加熱媒体が流通するジャケットとして構成される。
【0012】本発明においては、原料として用いる実質
的に中性条件下にあり、溶融色が15APHA以下のビ
スフェノールA・フェノール結晶アダクトは、これを加
熱によって溶融するか又は精製フェノールで希釈溶解さ
せて、ビスフェノールAを含むフェノール溶液とする。
本発明で好ましく用いるフェノール溶液は、ビスフェノ
ールA濃度が50〜80重量%、好ましくは60〜75
重量%のものである。この原料フェノール溶液は、ライ
ン10から第1薄膜蒸発器(以下、単に蒸発器とも言
う)1に導入され、フェノール溶液は、この蒸発器の内
周壁を液膜として流下するとともに、その間に外部ヒー
タ4により加熱され、フェノール及びビスフェノールA
を含む蒸気がライン11を通って排出される。この蒸気
は、これを凝縮処理して、フェノール及びビスフェノー
ルAを回収する。ライン10を通るフェノール溶液の温
度は120〜150℃、第1蒸発器1の温度は、160
〜185℃、その圧力は15〜60トール、好ましくは
15〜30トールである。また、第1蒸発器内は実質的
に無酸素条件下に保持される。第1蒸発器1において、
原料フェノール溶液を蒸発処理して得られた残液(ビス
フェノールA)は、ライン12を通って抜出され、第2
蒸発器2に導入される。ライン12を通るフェノール溶
液の蒸発残液の温度は、170〜185℃である。ま
た、この残液を構成するビスフェノールA中のフェノー
ル濃度は、1〜5重量%である。第2蒸発器2において
は、ビスフェノールAは、第3蒸発器3から抜出される
スチーム、フェノール及びビスフェノールAからなるス
トリッピングガスと向流接触しながら、外部ヒータ4に
より加熱され、フェノール、ビスフェノールA及びスチ
ームを含むストリッピングガスがライン13を通って排
出される。第2蒸発器2における温度は170〜185
℃、圧力は15トール以下、通常、10〜15トールで
ある。また、第2蒸発器内は実質的に無酸素下に保持さ
れる。第2蒸発器2で得られる蒸発残液は、ライン14
を通って第3蒸発器3に導入される。この残液の温度は
170〜185℃、残液を構成するビスフェノールA中
のフェノール濃度は0.05〜0.10重量%、好まし
くは0.05〜0.07重量%である。第3蒸発器3に
おいては、第2蒸発器2からのビスフェノールAは、ラ
イン15を通って導入されるスチームと向流接触しなが
ら、外部ヒータ4によって加熱され、ストリッピングガ
スがライン17を通って抜出され、このストリッピング
ガスは、第2蒸発器2にそのストリッピング用ガスとし
て導入される。第3蒸発器における温度は170〜18
5℃、圧力は15トール以下、通常10〜15トールで
ある。また、第3蒸発器内は実質的に無酸素下に保持さ
れる。ライン15から第3蒸発器3に導入されるスチー
ム量は、ライン14を通って第3蒸発器3に導入される
ビスフェノールAに対して、重量比で、3重量%以上、
好ましくは4〜6重量%である。ライン17を通るスト
リッピングガスの組成は、フェノール:0.8〜1.2
重量%、好ましくは1重量%以下、ビスフェノールA:
5〜7重量%、残部:スチームである。第3蒸発器3に
おいて得られた高純度ビスフェノールAは、ライン16
を通って抜出される。このビスフェノールAは、フェノ
ール含有率が0.005重量%のもので、その色相AP
HAが20以下の高品位のものである。
【0013】第2蒸発器2からライン13を通って抜出
されるストリッピングガスは、凝縮処理に付され、その
ガスに含まれるフェノール及びビスフェノールAが分離
回収される。このストリッピングガスの好ましい凝縮処
理法について以下に示す。前記のようにしてライン13
を通って得られたストリッピングガスは、その減圧状態
のまま第1冷却工程へ供給し、ここでフェノール又はビ
スフェノールAを含むフェノールからなる第1冷却媒体
と向流接触させて冷却する。この第1冷却工程は、スト
リッピングガス中のビスフェノールAの実質的全量を冷
却媒体中に溶解するように実施する。ストリッピングガ
ス中のスチームは、この第1冷却工程では実質上凝縮さ
れず、次の第2冷却工程へ送られる。ストリッピングガ
ス中のフェノールは、その一部がこの第1冷却工程で凝
縮され、残りの未凝縮のものはスチームとともに次の第
2冷却工程へ送られる。第1冷却工程でストリッピング
ガスから分離回収されたビスフェノールAとフェノール
の混合液は、その一部を冷却媒体として用いることがで
きる。第1冷却媒体の温度は、フェノールの凝固点より
1〜50℃程度高い温度である。この第1冷却工程にお
けるフェノールの回収率は、この第1冷却工程に対する
全供給フェノールに対し、70重量%以上、好ましくは
85重量%以上である。
【0014】第1冷却工程で用いる冷却媒体は、ストリ
ッピングガスを所望温度に冷却し得るに充分な量であれ
ばよく、通常、ストリッピングガスに対する重量比で、
5〜10、好ましくは5〜6である。また、第1冷却工
程で得られるストリッピングガス中のビスフェノールA
とフェノールを溶解した冷却媒体中に含まれるビスフェ
ノールAのフェノールに対する重量比は、0.05〜
0.20、好ましくは0.08〜0.14である。第1
冷却工程においては、ビスフェノールAに対し過剰のフ
ェノールが存在することから、ビスフェノールAの凝固
点以下の冷却温度であっても、ビスフェノールAとフェ
ノールとの結晶アダクトが晶析するようなことはない。
【0015】第1冷却工程の圧力は、30トール以下、
好ましくは5〜20トールであり、第2薄膜蒸発器2に
おける圧力に対応する。また、第1冷却工程における温
度は、前記圧力条件下においてスチームが気体を保持
し、フェノールの一部が液体を保持する温度である。好
ましい冷却温度(ビスフェノールAを凝縮させる温度)
は、フェノールの凝固点よりも1〜50℃程度高い温度
であり、その冷却温度は42〜90℃、好ましくは45
〜55℃である。
【0016】第2冷却工程へ送られたスチームとフェノ
ールの混合ガスは、ここでフェノールの水溶液からなる
第2冷却媒体と向流接触させて冷却する。この第2冷却
工程は、この工程へ送られたスチームとフェノールの実
質的全量が凝縮液化するように実施し、この工程からは
フェノールの水溶液が回収される。この第2冷却工程で
得られるフェノールの水溶液は、その一部を第2冷却媒
体として用いることができる。水溶液中のフェノールの
濃度は、ストリッピングガスの組成及び第1冷却工程の
条件で決まるが、通常、55〜75重量%である。ま
た、この第2冷却媒体の温度は、スチームの凝縮温度よ
り1〜10℃程度低い温度である。第2冷却工程で用い
る第2冷却媒体は、混合ガスの全量を凝縮させるに充分
な量であればよく、通常、第1冷却工程から送られたス
チームとフェノールとの混合ガスに対する重量比で、1
00〜300、好ましくは190〜250である。この
第2冷却工程の圧力は、30トール以下、好ましくは5
〜20トールであり、第1冷却工程の圧力に対応する。
第2冷却工程における冷却温度(スチーム凝縮温度)
は、前記圧力条件下においてスチームとフェノールの混
合ガスの全量が凝縮液化する温度であればよい。
【0017】第1冷却工程及び第2冷却工程において用
いる冷却器は、気液接触型の装置であればよく、任意の
ものが用いられる。このような冷却器としては、例え
ば、充填塔や、スプレー塔等を用いることができる。充
填塔を用いる場合、その充填物としては、圧力損失を抑
えるように、ラッシッヒリングや、ポールリング、多孔
金属板等を用いるのがよい。また、第1冷却工程と第2
冷却工程で用いる冷却器は、それぞれ別個に設置するこ
ともできるが、2つの冷却器を含む一塔型の装置であっ
てもよい。
【0018】次に、前記のストリッピングガスの凝縮処
理方法の1つの実施態様について、図面を参照して説明
する。図2において、21は第1冷却器、22は第2冷
却器を示す。ライン23は、前記図1に示すライン13
に接続するストリッピングガスラインを示す。ライン2
4は排気ポンプ(図示されず)及び冷却器に接続する真
空ラインであり、冷却器を含む全装置系は減圧条件に保
持される。ストリッピングガスは、ライン23を通って
第1冷却器21の下部に供給され、ここで、ライン25
を通って第1冷却器の上部から導入される第1冷却媒体
(フェノール又はビスフェノールAを含むフェノール)
と向流接触する。この第1冷却器で凝縮したビスフェノ
ールAとフェノールを溶解した冷却媒体は、抜出しポン
プ27を含むライン26を通って第1冷却器の底部から
抜出される。このライン26を通って抜出される冷却媒
体は、必要に応じ、その一部を所要温度に冷却した後、
冷却媒体としてライン25にリサイクルすることもでき
る。
【0019】第1冷却器21の頂部からライン28を通
って抜出されるスチームとフェノールの混合ガスは、第
2冷却器22の下部に導入され、ここで、ライン29を
通って第2冷却器の上部から導入される第2冷却媒体
(フェノールの水溶液)と向流接触する。この第2冷却
器でスチームとフェノールの混合ガスは凝縮液化し、こ
の凝縮液は冷却媒体とともに第2冷却器22の底部から
抜出しポンプ31を含むライン30を通って抜出され、
その一部はライン33を通り、冷却媒体用の冷却器34
を通って冷却された後、ライン29を通り、第2冷却器
にリサイクルされる。ライン30を通って抜出された凝
縮スチームとフェノールを含む冷却媒体の残部はライン
32を通って系外へ抜出される。
【0020】次に、前記ストリッピングガスの凝縮処理
法において、第1冷却器と第2冷却器を含む一塔型の冷
却装置を用いた場合の装置系統図を図3に示す。図3に
おいて、40はその内部に第1冷却器21と第2冷却器
22を備えた一塔型の冷却装置である。この冷却装置
は、第1冷却器21と第2冷却器22との中間に中央部
に開口を有する仕切板45を配設し、その開口に筒体4
3を立設した構造を有する。この装置において、筒体4
3の外周面と冷却装置40の内壁との間に形成される環
状中空室は、液体を貯留するためのものである。42
は、第2冷却器22を流下する液体を前記環状中空室に
案内するための案内板である。筒状空間44はガス通路
を示す。なお、図3における符号において、図2に示し
たものと同じ符号は同じ意味を示す。また、図3におい
ては、図2に示した流量コントロール系は図示されてい
ない。
【0021】前記ストリッピングガスの凝縮処理法によ
れば、ストリッピングガスを、昇圧することなく、30
トール以下の減圧状態のままで冷却凝縮させることがで
きる。しかも、この場合、30トール以下という低い圧
力条件と、それに応じた低いスチーム凝縮温度条件を採
用したにもかかわらず、ビスフェノールAやフェノール
の結晶は何ら析出しない。従って、このストリッピング
ガスの凝縮処理法においては、固体析出による冷却器の
効率低下や、冷却器の閉塞トラブルは何ら生じない。ま
た、前記ストリッピングガスの凝縮処理によればストリ
ッピングガスを構成するスチーム、フェノール及びビス
フェノールAの全てが凝縮され、真空排気系にはそれら
のガスは実質的に流入されない。従って、真空排気ポン
プは、装置系を所定の減圧条件に保持するだけであるの
で、排気容量の小さなもので済み、設備コスト及びエネ
ルギーコスト的に非常に有利である。
【0022】
【発明の効果】本発明においては、実質的に中性条件下
にあり、溶融色が15APHAのビスフェノールA・フ
ェノール結晶アダクトから誘導されたビスフェノールA
を含むフェノール溶液を雰囲気中の酸素濃度0.005
vol%以下の条件で、先ず第1薄膜蒸発器を用いて蒸発
処理し、フェノール含有率が1〜5重量%のビスフェノ
ールAを得るが、本発明の場合、その第1薄膜蒸発器の
温度を160〜185℃、圧力を15〜60トールの条
件に保持したことから、フェノールの急速な蒸発による
冷却が生じても、ビスフェノールAが析出するようなこ
となく、円滑にその蒸発処理を実施することができる。
また、本発明においては、前記のようにして第1蒸発器
から得られたビスフェノールAを、それに含まれるフェ
ノールを蒸発除去するために、薄膜蒸発器を用いてスチ
ームストリッピング処理するが、本発明の場合、そのビ
スフェノールA中のフェノール含有量が1〜5重量%と
低く、かつ2つの薄膜蒸発器を直列に結合して用いたこ
とから、それらの蒸発器の温度を170〜180℃に保
持し、かつ15トール以下の高真空に保持して、そのビ
スフェノールA中のフェノールを蒸発除去することが可
能になり、色相にすぐれるとともに、フェノール含有率
が0.005重量%以下の高純度ビスフェノールAを得
ることができる。
【0023】色相にすぐれたビフェノールAを得るに
は、その製造原料であるビスフェノールAを含むフェノ
ール溶液及びその溶液を蒸発処理する場合の温度を、1
85℃以下に保持し、インプロペニルフェノール等の着
色不純物の生成の抑制することが必要であるが、本発明
の場合は、その蒸発処理温度を、185℃以下に保持し
かつ蒸発器内を実質的に無酸素下に保持してフェノール
を実質的に完全に蒸発除去するので、得られるビスフェ
ノールAは、APHA20以下の色相のすぐれた高純度
のものである。さらに、本発明においては、第3薄膜蒸
発器で生成したフェノール、ビスフェノールAを含むス
チームからなるストリッピングガスを、第2薄膜蒸発器
に対するストリッピング用スチームガスとして用いるこ
とから、第2薄膜蒸発器におけるフェノールストリッピ
ング効果が高くなるという利点もある。本発明の蒸発処
理によれば、全体的に極めて短かい滞留時間(通常、6
0〜120秒)で蒸発処理を行うことができるので、そ
の処理効率は非常に高いものとなる。特に、本発明の場
合、第1薄膜蒸発器と第2薄膜蒸発器と第3薄膜蒸発器
を、上方からその順に結合し、液体の流れを重力により
上方から下方に流下させることが望ましく、これによっ
て酸素リーフの防止を効果的に行えるとともに、装置系
内における液体の滞留時間を短かく保持することができ
る。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 フェノールとアセトンを酸触媒の存在下で反応させて得
られた反応混合物を多段階晶析処理して得た、実質的に
中性条件下(pH5.05)にあり、溶融色がAPHA
5であるビスフェノールA・フェノール結晶アダクト
を、精製フェノールで部分希釈し、130℃に加熱して
ビスフェノールA30重量%を含むフェノール溶液とし
た。このフェノール溶液を原料液として用い図1に示す
蒸発装置系を用いて処理した。次に、図1に示した装置
系の主要な運転条件及び主要ラインを通る液体の成分組
成について以下に示す。 (1)第1蒸発器1 (i) 外部ヒータ温度:170℃ (ii) 内部圧力 :20トール (iii) 雰囲気中酸素濃度:0.0010vol% (2)第2蒸発器2 (i) 外部ヒータ温度:180℃ (ii) 内部圧力 :10トール (iii) 雰囲気中酸素濃度:0.0030vol% (3)第3蒸発器3 (i) 外部ヒータ温度:180℃ (ii) 内部圧力 :10トール (iii) 雰囲気中酸素濃度:0.0030vol% (4)ライン16を通るビスフェノールA (i)フェノール含有率:29wtppm (ii) 溶融色:APHA15 (5)ライン15を通るスチーム供給量:ライン14を
通るビスフェノールA1重量部当り0.04重量部
【0024】実施例2 実施例1において、原料としてのビスフェノールAを含
むフェノール溶液に、表1に示す添加剤を20wtpp
m添加した以外は同様にして実験を行った。この実験に
より、ライン16を通して高純度ビスフェノールA(A
PHA:10、フェノール含有率:27wtppm)を
得た。次に、このビスフェノールAを、空気雰囲気下で
175℃で0時間又は2時間加熱保持する熱安定性試験
(試験A)及び空気を175℃で2.0時間吹込む加速
熱安定性試験(試験B)に付して、その際の色相を評価
した。その結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3 フェノールとアセトンを酸触媒の存在下で反応させて得
られる、溶融色50APHAであるビスフェノールA、
フェノールおよび不純物の混合物を多段階で晶析して、
結晶アダクトを析出させた。このスラリー溶液を減圧濾
過して固形状結晶アダクトを得、これを後述する方法で
得た精製フェノールをアダクト1重量部に対し2.5重
量部の割合で用いて洗浄して結晶アダクト(色相:AP
HA5〜10、pH5.05以下)を得た。次に、この
結晶アダクト1重量部に精製フェノール1重量部を加え
て130℃で溶融し、次いで得られた溶融物(pH5.
05)を、実施例1と同様にして蒸発処理して、高純度
ビスフェノールA(純度99.96wt%)を得た。こ
のビスフェノールAのフェノール含有率は30wtpp
m以下であり、またその溶融色は15APHAであっ
た。
【0027】なお、上記で使用した精製フェノールは溶
融色6APHAのものであり、市販工業用フェノール
(水分濃度0.1wt%、不純物濃度0.05wt%)
をロームアンドハース社製、アンバーライトIR−11
8H+樹脂を用いて温度80℃、接着時間50分で接触
処理し、蒸留塔底温度175℃、塔頂圧力560tor
rで蒸留して得られたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する場合の装置系統図の一例を示
す。
【図2】ストリッピングガスを凝縮するための装置系統
図の一例を示す。
【図3】ストリッピングガスを凝縮するための装置系統
図他の例を示す。
【符号の説明】
1,2,3 薄膜蒸発器 4 外部ヒータ 21 第1冷却器 22 第2冷却器 34 冷却器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 則行 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12 番1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 浅岡 佐知夫 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12 番1号 千代田化工建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−132850(JP,A) 特開 平3−95135(JP,A) 特開 平5−117192(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 39/16 C07C 37/74 C07C 37/76 C07C 37/84

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に中性条件下にあり、溶融色が1
    5APHA以下のビスフェノールA・フェノール結晶ア
    ダクトから形成されたビスフェノールAを含むフェノー
    ル溶液を、薄膜蒸発器を用い、雰囲気中の酸素濃度0.
    005vol%以下の条件で160〜185℃の温度及び1
    5〜60トールの圧力下で蒸発処理して、フェノール含
    有率が1〜5重量%のビスフェノールAを得るフェノー
    ル蒸発工程と、該フェノール蒸発工程で得られたフェノ
    ールを含むビスフェノールAを、薄膜蒸発器を用い、
    70〜185℃の温度及び15トール以下の圧力下でス
    トリッピング用ガスと向流接触させてストリッピング処
    理する第1ストリッピング工程と、該第1ストリッピン
    グ工程で得られたフェノールを含むビスフェノールA
    を、薄膜蒸発器を用い、170〜185℃の温度及び1
    5トール以下の圧力下でストリッピング用ガスと向流接
    触させてストリッピング処理する第2ストリッピング工
    程とからなり、該第2ストリッピング工程におけるスト
    リッピング用ガスとしてスチームを用い、該第1ストリ
    ッピング工程におけるストリッピング用ガスとして、第
    2ストリッピング工程で得られたフェノール及びビスフ
    ェノールAを含むスチームからなるストリッピングガス
    を用いることを特徴とする高品位ビスフェノールAの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 該ビスフェノールA・フェノール結晶ア
    ダクトから形成されたビスフェノールAを含むフェノー
    ル溶液に、脂肪酸カルボン酸を添加混合した後、フェノ
    −ルを除去する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該ビスフェノールA・フェノール結晶ア
    ダクトが再溶解及び再晶析を少なくとも1回以上行った
    後、精製フェノールで洗浄されたものである請求項1の
    方法
JP30652391A 1991-07-10 1991-10-25 高品位ビスフェノールaの製造方法 Expired - Lifetime JP3190388B2 (ja)

Priority Applications (18)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30652391A JP3190388B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 高品位ビスフェノールaの製造方法
CNB991038614A CN1190403C (zh) 1991-07-10 1992-06-30 双酚a·酚结晶加合物的晶析装置、制法及其装置
CNB991038959A CN1167659C (zh) 1991-07-10 1992-06-30 酚精制、双酚a·酚结晶加合物精制和制法、双酚a制法
CNB991038622A CN1190404C (zh) 1991-07-10 1992-06-30 含酚化合物、双酚a和蒸汽的解吸气体的冷凝处理方法
DE69217393T DE69217393T2 (de) 1991-07-16 1992-07-10 Kondensationsverfahren zur Rückgewinnung von Bisphenol A und Phenol
EP94203111A EP0643032B1 (en) 1991-07-16 1992-07-10 Condensation process for recovery of bisphenol A and phenol
DE69214889T DE69214889T2 (de) 1991-07-16 1992-07-10 Verfahren zur Herstellung von Bisphenol A
ES92306380T ES2093788T3 (es) 1991-07-16 1992-07-10 Procedimiento para la produccion de bisfenol a.
KR1019920012309A KR100189205B1 (ko) 1991-07-10 1992-07-10 비스페놀a. 페놀 결정 부가물의 정제방법, 이 결정 부가물의 제조방법과 그를 위한 정석 장치 및 비스페놀 a 의 제조방법
EP92306380A EP0523931B1 (en) 1991-07-16 1992-07-10 Process for the production of bisphenol A
ES94203111T ES2097610T3 (es) 1991-07-16 1992-07-10 Procedimiento de condensacion para recuperacion de bisfenol a y fenol.
US07/912,487 US5324867A (en) 1991-07-16 1992-07-13 Process for the production of bisphenol A.
US08/229,348 US5382712A (en) 1991-07-16 1994-04-18 Process for the production of bisphenol A
US08/228,871 US5371304A (en) 1991-07-16 1994-04-18 Process for the production of bisphenol A
US08/229,349 US5382711A (en) 1991-07-16 1994-04-18 Process for the production of bishenol A
KR1019980044546A KR100190336B1 (ko) 1991-07-10 1998-10-23 비스페놀a.페놀결정부가물의정제방법,이결정부가물의제조방법과그를위한정석장치및비스페놀a의제조방법
KR1019980044545A KR100190335B1 (ko) 1991-07-10 1998-10-23 비스페놀a.페놀결정부가물의정제방법,이결정부가물의제조방법과그를위한정석장치및비스페놀a의제조방법
KR1019980044544A KR100190334B1 (ko) 1991-07-10 1998-10-23 페놀의정제방법, 비스페놀a. 페놀결정 부가물의 정제방법, 이 결정 부가물의 제조방법과 그를 위한 정석 장치 및 비스페놀 a의 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30652391A JP3190388B2 (ja) 1991-10-25 1991-10-25 高品位ビスフェノールaの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05117193A JPH05117193A (ja) 1993-05-14
JP3190388B2 true JP3190388B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=17958056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30652391A Expired - Lifetime JP3190388B2 (ja) 1991-07-10 1991-10-25 高品位ビスフェノールaの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3190388B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160104597A (ko) * 2014-04-25 2016-09-05 국도화학 주식회사 안정성 높은 페놀 화합물 및 그 제조 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19961566A1 (de) * 1999-12-20 2001-06-21 Bayer Ag Bis(4-hydroxyaryl)alkane

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160104597A (ko) * 2014-04-25 2016-09-05 국도화학 주식회사 안정성 높은 페놀 화합물 및 그 제조 방법
KR101720090B1 (ko) 2014-04-25 2017-03-29 국도화학 주식회사 안정성 높은 페놀 화합물의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05117193A (ja) 1993-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5382712A (en) Process for the production of bisphenol A
US4294994A (en) Purification of bisphenol-A
JP3413497B2 (ja) ビスフェノールaの製造方法
JP4140171B2 (ja) 高品位ビスフェノールa製造のためのビスフェノールaとフェノールとの結晶アダクトの製造方法
JP3190388B2 (ja) 高品位ビスフェノールaの製造方法
JP4398674B2 (ja) ビスフェノールaの製造方法
KR100189205B1 (ko) 비스페놀a. 페놀 결정 부가물의 정제방법, 이 결정 부가물의 제조방법과 그를 위한 정석 장치 및 비스페놀 a 의 제조방법
JP2913123B2 (ja) 変色のないビスフェノールaの分離方法
JPH0579051B2 (ja)
JP3194235B2 (ja) 高品位ビスフェノールaの製造方法
JP2962441B2 (ja) 着色性の低いビスフェノールaの製造方法
JPH08325183A (ja) ビスフェノールaの製造方法
JP3041547B2 (ja) 高純度ビスフェノールaの分離方法
JP3294316B2 (ja) ビスフェノールaの製造方法
KR100190334B1 (ko) 페놀의정제방법, 비스페놀a. 페놀결정 부가물의 정제방법, 이 결정 부가물의 제조방법과 그를 위한 정석 장치 및 비스페놀 a의 제조방법
JP3173733B2 (ja) 高品位ビスフェノールaの製造方法
JPH0778030B2 (ja) 高品位ビスフェノールaの製造方法
JPH06199720A (ja) 熱安定性の高いビスフェノールaの製造方法
JP2887300B2 (ja) 高品位ビスフェノールaの製造方法
JP3173732B2 (ja) 色相にすぐれたビスフェノールaの製造方法
EP1468987B1 (en) Process for producing 2,4'-dihydroxydiphenyl sulfone
JP3171208B2 (ja) 反応生成物から分離されたフェノールの処理方法
JP2532010B2 (ja) 精製フェノ―ルの製造方法及びビスフェノ―ルaとフェノ―ルとの結晶アダクトの洗浄方法
JP3384039B2 (ja) ビスフェノールaの製造方法
JPH0597746A (ja) ビスフエノールa・フエノール結晶アダクト粉末の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080518

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11