JP3190375U - 栽培鉢 - Google Patents

Abstract

【課題】土や植物の種や植物の根が容易に外に出てしまわないと共に、給水と給気とが十分に可能な栽培鉢を提供する。
【解決手段】底の角辺部１２ａに、角辺部を切欠した給水給気口１４ａを有する鉢本体１０と、給水給気口を塞ぐように鉢本体の内面に密接して敷かれた不織布とを備え、内面に不織布が敷かれた鉢本体に土を入れて植物を栽培することを特徴し、また、鉢本体が紙製であり、特に鉢本体が牛乳パックからなることを特徴とする。
【選択図】図１

Description

本考案は、植物を栽培する栽培鉢に関する。

従来より、植物を栽培するための栽培鉢は、いろいろな物が提案されている。例えば、特許文献１に示される使い捨て鉢は、側壁部と底部とからなり、側壁部は紙から形成され、底部は通水性を有する紙或いは不織布から形成されている。

実用新案登録第３０４６７９２号公報

しかしながら、従来の栽培鉢では、側面に十分な通気性を有する構造を有していないことから、給気性に劣る。

本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、土や植物の種子や植物の根が容易に外に出てしまわないと共に、給水と給気とが十分に可能な栽培鉢を提供することにある。

請求項１記載の栽培鉢は、底の角辺部に、該角辺部を切欠した給水給気口を有する鉢本体と、給水給気口を塞ぐように鉢本体の内面に密接して敷かれた不織布とを備え、内面に不織布が敷かれた鉢本体に土を入れて植物を栽培することを特徴とする。

請求項２記載の栽培鉢は、鉢本体が、紙製であることを特徴とする。

請求項３記載の栽培鉢は、鉢本体が、牛乳パックからなることを特徴とする。

本考案によれば、底の角辺部に、角辺部を切欠した給水給気口を有し、給水給気口を塞ぐように鉢本体の内面に密接して敷かれた不織布を有することから、土や植物の種子や植物の根が容易に給水給気口から外に出てしまわないと共に、給水と給気とが十分に可能である。

本考案に係る栽培鉢の製作の一例を示す説明図である。 同栽培鉢の使用方法を示す説明図である。 同栽培鉢の使用開始前の状態を示す説明図である。 同栽培鉢の使用状態を示す説明図である。 同栽培鉢の機能を示す説明図である。

以下、本考案の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図１は、本考案に係る栽培鉢の製作の一例を示す説明図である。図２は、同栽培鉢の使用方法を示す説明図である。図３は、同栽培鉢の使用開始前の状態を示す説明図である。図４は、同栽培鉢の使用状態を示す説明図である。図５は、同栽培鉢の機能を示す説明図である。

栽培鉢１は、植物Ｔを栽培するための鉢で、鉢本体１０と不織布２０とで構成され、鉢本体１０の中に土Ｍを入れて植物Ｔを栽培する。鉢本体１０は、図１に示すように、牛乳パックの上部を切り取り、下部のみを使用して形成させることが可能である。より具体的には、牛乳パックの底１２の角辺部１２ａ，１２ｂに、角辺部１２ａ，１２ｂを切欠した給水給気口１４ａ，１４ｂを設けるようにする。

尚、鉢本体１０の形状や材質は、特に限定されるものではないが、紙特に牛乳パックは、手軽に入手でき、また撥水性もあって水に対して強いことから手軽に栽培鉢１として用いることができる。また、給水給気口１４ａ，１４ｂの数も１つ以上あればよいが、後述するように給水と給気を考慮すると、複数有ることが望ましい。さらに、給水給気口１４ａ，１４ｂの大きさは、後述するように、１つの口で給水と給気とが可能な大きさにする。

不織布２０は、土Ｍや植物Ｔの根が容易に給水給気口１４ａ，１４ｂから外に出てしまわないと共に、給水と給気とが可能な機能を有しており、そのような条件を満たす布であれば、不織布２０のごとく使用が可能である。そして、図３及び図４に示すように、不織布２０を、給水給気口１４ａ，１４ｂを塞ぐように鉢本体１０の内面に密接して敷くように配置しつつ、内面に不織布２０が敷かれた鉢本体１０に土Ｍを入れる（図２も参照）。そして、図４に示すように、内面に不織布２０が敷かれた鉢本体１０に入れられた土Ｍで、植物Ｔを栽培する。

栽培鉢１を用いて植物Ｔを栽培する場合の水やりについては、図５に示すような構成にすれば、過度に水を供給してしまって根枯させてしまったり、根に対して給気が行われずに植物Ｔを枯らせてしまいにくい。具体的には、図５に示すように、皿Ｐに所定の高さまで水Ｗを入れ、その皿Ｐの中に栽培鉢１を載置するのみである。ここで、皿Ｐにおける水Ｗの高さを、栽培鉢１の鉢本体１０の給水給気口１４ａ，１４ｂの全部ではなく下方のみを塞ぐ程度にする。

このような構成の栽培鉢１によれば、底１２の角辺部１２ａ，１２ｂに、角辺部１２ａ，１２ｂを切欠した給水給気口１４ａ，１４ｂを有し、給水給気口１４ａ，１４ｂを塞ぐように鉢本体１０の内面に密接して敷かれた不織布２０を有することから、土Ｍや植物Ｔの種子や植物Ｔの根が容易に給水給気口１４ａ，１４ｂから外に出てしまわないと共に、給水と給気とが十分に可能である。

特に、従来の栽培鉢では、専門的な知識を有さない農家以外の一般の人は、種まき後に上から水をたっぷり与えるわけであるが、上から水をたっぷり与えると、種が土Ｍの表面に浮き上がってしまって、植物Ｔが育たないことがあった。逆に、上からの水まきをやみくもに抑えると、種にまで水が届かないで発芽しないこともあるが、本願の栽培鉢１によれば、底１２の角辺部１２ａ，１２ｂからの給水で、適度に種子を水に浸けることができる。

本考案により、土や植物の種が植物の根が容易に外に出てしまわないと共に、給水と給気とが十分に可能な栽培鉢を提供することができる。

１・・・・・栽培鉢
１０・・・・鉢本体
１２・・・・底
１２ａ・・・角辺部
１２ｂ・・・角辺部
１４ａ・・・給水給気口
１４ｂ・・・給水給気口
２０・・・・不織布

Claims (3)

1. 植物を栽培する栽培鉢において、
   底の角辺部に、該角辺部を切欠した給水給気口を有する鉢本体と、
   該給水給気口を塞ぐように該鉢本体の内面に密接して敷かれた不織布とを備え、
   該内面に不織布が敷かれた鉢本体に土を入れて該植物を栽培することを特徴とする栽培鉢。
2. 前記鉢本体が、紙製であることを特徴とする請求項１記載の栽培鉢。
3. 前記鉢本体が、牛乳パックからなることを特徴とする請求項２記載の栽培鉢。

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