JP3125387U - 浅鉢を利用した蘭の鉢植え及び栽培方法 - Google Patents

Abstract

【課題】浅鉢を使って蘭を栽培し、仕立てることで、既存の長鉢にはない新たな雰囲気を持つ鉢植えを作り出す。
【解決手段】蘭では生育が旺盛になりすぎると、根が鉢の表面以上に盛り上がって生長し、浅鉢では見た目が悪くなることがある。それを解決するため、浅鉢に植える前の生長初期段階より、ややかん水を多めにした管理を行う。浅鉢に鉢上げし、開花までの栽培中は粒のより細かな培土を利用し、かん水を多めにすることで、浅鉢を使った見た目ににもよい新たな雰囲気の鉢植えを作ることができる。
【選択図】図１

Description

本考案は蘭の鉢植えに関するものである。

従来より蘭においては、高さが直径の２倍以上である長鉢（図２）を利用することが一般的である。

考案が解決しようとする課題

しかしながら、従来の長鉢を利用した蘭の鉢植えではアレンジの幅が限られ、同じような雰囲気の鉢植えとなりやすい。

そこで本願は、蘭の新たな雰囲気を持つ鉢植えを提供するために浅鉢（図１）を利用することを第１の目的とする。また、かかる目的を達成するために、蘭の根が鉢の表面より出過ぎないようにすることを第２の目的とする。

課題を解決するための手段

上記第１の目的を達するためになされた本考案の蘭の鉢植えには、今まで盆栽などに使用されてきた浅鉢を利用する。

また、上記第２の目的を達成するための本考案の鉢植えでは、浅鉢に植えつける前の生育初期段階から、ややかん水を多めにした栽培管理を行う。浅鉢に鉢上げし、開花までの栽培中は、粒のより細かな培土を利用し、やはりややかん水を多めにした栽培管理を行う。これにより、根が盛り上がりすぎて見た目を悪くする、ということはなくなり、浅鉢と蘭による新たな雰囲気を持つ鉢植えとなる。

考案の効果

本考案によれば、浅鉢を利用することで、蘭に利用できる鉢のバリエーションが広がり、豊富な鉢植えの仕立て方やアレンジメントが可能になる。床の間やリビング、テーブルの上に置くことができる、落ち着いた雰囲気や、シックなデザインの鉢植えも可能となり、今までの蘭の鉢植えに飽き足らない人々の希望をかなえることができる。浅鉢を利用することで、安定感も増し、鉢を倒してしまう危険も少なくなる。また、上部表面積が大きくなることから、従来の長鉢よりも培土が乾きやすくなり、根腐れしにくくなるという利点もある。

従来の蘭の鉢植えを示した平面図である。 浅鉢による蘭の鉢植えを示した平面図である。

符号の説明

１・・・浅鉢
２・・・直径
３・・・高さ
４・・・蘭
５・・・鉢表面より盛り上がった蘭の根
６・・・従来の長鉢

Claims (2)

1. 直径が高さの２倍以上とする浅鉢を蘭の植え込みに利用することを特徴とする鉢植え。
2. 蘭の根が、浅鉢表面より出過ぎないように培地は粒がより細かいものを選択し、生育初期段階よりかん水を多めにすることで、生育が旺盛になりすぎないようにするという請求項１記載の鉢植えの浅鉢の蘭の栽培方法。

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