JP3190145U - 電子透かしコードを付与した情報記録体 - Google Patents
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Abstract
【課題】偽造難易度の高い電子透かしコードを付与した情報記録体を提供する。
【解決手段】レーザマーカコントローラ41は、発振器から出力したレーザ光を、光ファイバ42を介して、トーチ・加工ヘッド43へ伝送する。トーチ・加工ヘッド43は、伝送されてきたレーザ光を、蒸着リボン21上に集光させる。レーザ光の集光点は、レーザマーカコントローラ41による駆動制御によって、蒸着リボン21上を走査されながらインクを蒸散させる。そして、蒸散したインクリボンは、情報記録体31の受像層31Aに順次付着して、マーキングすべき電子透かしコードを描き出す。
【選択図】図3
【解決手段】レーザマーカコントローラ41は、発振器から出力したレーザ光を、光ファイバ42を介して、トーチ・加工ヘッド43へ伝送する。トーチ・加工ヘッド43は、伝送されてきたレーザ光を、蒸着リボン21上に集光させる。レーザ光の集光点は、レーザマーカコントローラ41による駆動制御によって、蒸着リボン21上を走査されながらインクを蒸散させる。そして、蒸散したインクリボンは、情報記録体31の受像層31Aに順次付着して、マーキングすべき電子透かしコードを描き出す。
【選択図】図3
Description
本考案は、電子透かしコードを付与した情報記録体に関するものである。
近年、物品の店舗や流通経路における管理等に電子透かしコード等の情報コードが使用されている。この際に、物品にバーコードや二次元コードなどの情報コードを印字することが広く行われている。二次元コードは、バーコードに比べて情報量が多く、物品の製造場所、製造年月日、製品番号等多くの情報を記録することができる。
これらの情報コードを金属面やシート等の物品に書き込む方法として、例えば、レーザマーカが用いられる。例えば、特許文献1には、電子部品等のマーキングを行う部品に近接または密着させたインクリボンにレーザ光線を照射して、蒸発させたインクにより所定のマーキングを行うレーザマーキング方法に関する発明が開示されている。
図4に、従来の電子透かしコード等の情報コード(ここでは、二次元コード)の例を示す。図4(a)のように、所定の生成方法によって、「A123456」という情報が付与された電子透かしコードがあるとする。その生成方法を知らなければ、図4(c)のように、別の情報(例えば「B654321」)を付与した電子透かしコードを生成するのは不可能である。しかし、図4(b)のように、同じ情報を付与した電子透かしコードは、容易にコピーできてしまうという問題があった。
本考案は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、偽造難易度の高い電子透かしコードを付与した情報記録体を提供することである。
前述した目的を達成するための本考案は、電子透かしコードを付与した情報記録体であって、前記情報記録体の表面には、蒸着リボンが積層され、部分的に蒸着されており、前記電子透かしコードは、前記部分的に蒸着された蒸着部と非蒸着部とにより形成されていることを特徴とする情報記録体である。
本考案によって、電子透かしコードに付与される情報を変更せずに、偽造難易度を上げることができる。
本考案によって、電子透かしコードに付与される情報を変更せずに、偽造難易度を上げることができる。
前記蒸着リボンは、少なくともベースフィルム層、接着層、インク層からなることが望ましい。
これにより、インク層に含まれるインクにより電子透かしコードを形成することができる。
これにより、インク層に含まれるインクにより電子透かしコードを形成することができる。
前記インク層は、不可視インクからなることが望ましい。
これにより、自然光では見えないが、特殊処理を施すことにより可視化する電子コードとなるため、偽造難易度を上げることができる。
これにより、自然光では見えないが、特殊処理を施すことにより可視化する電子コードとなるため、偽造難易度を上げることができる。
前記蒸着部は、前記情報記録体の表面に、レーザマーカの照射するレーザの熱により、前記蒸着リボンを蒸着させて形成されていることが望ましい。
また、前記蒸着部は、前記情報記録体の表面に、サーマルヘッドの熱により、前記蒸着リボンを蒸着させて形成されていることが望ましい。
また、前記蒸着部は、前記情報記録体の表面に、サーマルヘッドの熱により、前記蒸着リボンを蒸着させて形成されていることが望ましい。
前記情報記録体は、自動車用部品の一部を形成していることが望ましい。
これにより、自動車用部品の一部に情報記録体を用いることができる。
これにより、自動車用部品の一部に情報記録体を用いることができる。
前記自動車用部品は、ブレーキシュー、キャブレータ、又は、ブレーキパッドであることが望ましい。
これにより、ブレーキシュー、キャブレータ、又は、ブレーキパッドの一部に情報記録体を用いることができる。
これにより、ブレーキシュー、キャブレータ、又は、ブレーキパッドの一部に情報記録体を用いることができる。
本考案により、偽造難易度の高い電子透かしコードを付与した情報記録体を提供することが可能となる。
以下、図面に基づいて、本考案の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態で用いる電子透かしコード1の一例を示す図である。
図1は、本実施の形態で用いる電子透かしコード1の一例を示す図である。
電子透かしコード1は、所定の生成ツールによって生成され、レーザマーカによって2次元の白黒パターン11が物品などにマーキング(刻印)される。また白黒パターン11の所定位置に、絵柄(図柄)12がマーキングされるとともに、白黒パターンの一部に、例えば、「H」の微細文字13、「M」の微細文字14がマーキングされる。
すなわち、通常のマーキングでは行わない絵柄12や微細文字13、14を電子透かしコード1の白黒パターン11中にマーキングすることで、電子透かしコード1の複製を困難にし、真贋判定に用いることができる。
電子透かしコード1は、例えば、Digimarc社の技術を利用したデジタル透かし機能を用いて生成される。コード生成には、所定の生成ツールが必要であり、自由に生成することはできない。すなわち、新しいコードを生成し、偽造品にマーキングすることはできない。また、コード情報の解析には、所定の読取ツールが必要であり、解析は非常に困難である。
しかしながら、真正品にマーキングされた電子透かしコード1の単純な複製は可能であるため、不正に複製されマーキングされた電子透かしコード1は、見た目に同じものとなる。
そこで、本実施の形態では、図1に示す電子透かしコード1を、蒸着リボンを用いて、レーザマーキング方式又はサーマルヘッドを用いた熱転写方式によりマーキングする。
図2は、本実施の形態で用いる蒸着リボン21の断面を示す模式図である。
図2に示す蒸着リボン21は、レーザの熱でリボンを溶かし、部材に色を付ける材料であって、ベースフィルム22、接着層23、およびインク層24から構成される。
ベースフィルム22は、ポリエチレン等の基材からなる。
接着層23は、レーザーマーカによりレーザが照射された際に、あるいは、サーマルヘッドにより加熱された際に、マーキングされる部品(図3の情報記録体31)の受像面(図3の受像層31A)とインク層24との接着力より弱い材質の接着剤からなる。
接着層23は、レーザーマーカによりレーザが照射された際に、あるいは、サーマルヘッドにより加熱された際に、マーキングされる部品(図3の情報記録体31)の受像面(図3の受像層31A)とインク層24との接着力より弱い材質の接着剤からなる。
インク層24は、特定の処理を施すことにより可視化される不可視インク(特殊インク)からなる。不可視インクとは、例えば、自然光では見えず、UVランプを照射することで蛍光する物質、加熱することで可視化する物質、化学反応により可視化する物質等である。
図3は、蒸着リボン21を用いたレーザマーキング方式によるマーキング方法を説明する図である。
レーザマーカコントローラ41は、図示せぬ発振器から出力したレーザ光を、光ファイバ42を介して、トーチ・加工ヘッド43へ伝送する。
トーチ・加工ヘッド43は、光ファイバ42を介して伝送されてきたレーザ光を、蒸着リボン21上に集光させる。
トーチ・加工ヘッド43は、光ファイバ42を介して伝送されてきたレーザ光を、蒸着リボン21上に集光させる。
レーザ光の集光点は、レーザマーカコントローラ41による駆動制御によって、蒸着リボン21上を走査されながらインクを蒸散させる。そして、蒸散したインクリボンは、情報記録体31の受像層31Aに順次付着して、マーキングすべき電子透かしコード1を描き出す。
情報記録体31は、例えば、金属、ゴム、樹脂、紙等、レーザーマーカで電子透かしコード1を描き出すことができる材料であれば材質は問わない。
蒸着リボン21は、マーキングする部品(情報記録体31)の素材に対応してインクの色及び種類を変更することにより、部品の素材に関わりなく、良好なマーキングを実現することができる。
蒸着リボン21は、マーキングする部品(情報記録体31)の素材に対応してインクの色及び種類を変更することにより、部品の素材に関わりなく、良好なマーキングを実現することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、不可視インクからなる蒸着リボンを用いて電子透かしコードをマーキングすることで、偽造の難易度を上げることができる。
また、電子透かしコードの中に、通常マーカでは行わない図柄や微細文字をマーキングすることで、より偽造難易度を上げることができる。
また、電子透かしコードの中に、通常マーカでは行わない図柄や微細文字をマーキングすることで、より偽造難易度を上げることができる。
以上、添付図面を参照しながら、本考案に係る電子透かしコードを付与した情報記録体等の好適な実施形態について説明したが、本考案はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
本考案は、ブレーキシュー、キャブレータ、ブレーキパッド類などの自動車用部品等に適用することができる。
1………電子透かしコード
21………蒸着リボン
22………ベースフィルム
23………接着層
24………インク層
31………情報記録体
31A………受像層
41………レーザマーカコントローラ
21………蒸着リボン
22………ベースフィルム
23………接着層
24………インク層
31………情報記録体
31A………受像層
41………レーザマーカコントローラ
Claims (7)
- 電子透かしコードを付与した情報記録体であって、
前記情報記録体の表面には、蒸着リボンが積層され、部分的に蒸着されており、
前記電子透かしコードは、前記部分的に蒸着された蒸着部と非蒸着部とにより形成されている
ことを特徴とする情報記録体。 - 前記蒸着リボンは、少なくともベースフィルム層、接着層、インク層からなる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録体。 - 前記インク層は、不可視インクからなる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報記録体。 - 前記蒸着部は、前記情報記録体の表面に、レーザマーカの照射するレーザの熱により、前記蒸着リボンを蒸着させて形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報記録体。 - 前記蒸着部は、前記情報記録体の表面に、サーマルヘッドの熱により、前記蒸着リボンを蒸着させて形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報記録体。 - 前記情報記録体は、自動車用部品の一部を形成していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報記録体。
- 前記自動車用部品は、ブレーキシュー、キャブレータ、又は、ブレーキパッドであることを特徴とする請求項6に記載の情報記録体。
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017524553A (ja) * | 2014-04-07 | 2017-08-31 | アベリー・デニソン・リテイル・インフォメーション・サービシズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーAvery Dennison Retail Information Services, Llc | 特定イベントの特定マーチャンダイジング物品用の熱転写物及びその使用方法 |
JP2017527452A (ja) * | 2014-05-19 | 2017-09-21 | アベリー・デニソン・リテイル・インフォメーション・サービシズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーAvery Dennison Retail Information Services, Llc | スキャン可能なマークを有する合成イメージ熱転写物 |
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JP2017524553A (ja) * | 2014-04-07 | 2017-08-31 | アベリー・デニソン・リテイル・インフォメーション・サービシズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーAvery Dennison Retail Information Services, Llc | 特定イベントの特定マーチャンダイジング物品用の熱転写物及びその使用方法 |
US11007795B2 (en) | 2014-04-07 | 2021-05-18 | Avery Dennison Retail Information Services, Llc | Heat transfer ticket |
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