JP3190034U - 納豆容器 - Google Patents

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大山 剛
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Abstract

【課題】納豆の攪拌に加え、納豆へトッピング可能な様々な食材(薬味)の調理も行える利便性に富んだ納豆容器を提供する。【解決手段】納豆容器1は、収容部23を有した容器本体2と、凹部32を有した蓋体3と、容器本体2及び蓋体3に嵌合可能な板状の薬味調理器4,5と、を備える。収容部23は、4cm〜8cmの深さと、200cm3〜800cm3の容積とを有する。収容部23の少なくとも内側面25iには複数の攪拌用リブ26が設けられる。薬味調理器4は、2mm〜6mmの短幅を有した複数のスリット42を有する。薬味調理器4の一方の面4A1には、大根をおろすのに適した多数のおろし刃43が形成され、薬味調理器4の他方の面4A2では、スリット42によって生卵の黄身と卵白とを分離可能にする。【選択図】図1

Description

本考案は、納豆容器に関するものであり、詳しくは、納豆の攪拌を容易にしかつ納豆にトッピングする食材の調理も可能な納豆容器に関するものである。
現在、スーパーマーケット等にて入手可能な納豆の多くは、樹脂製の容器に収容されている(例えば、特許文献1及び2を参照)。この従来の納豆容器は、一般に、一人分或いは一家族分の一回の食事に適した分量の納豆の他、たれやからし等の調味料を収容し、さらに食事の際には当該容器と箸とを使用して手軽に納豆を攪拌・味付けでき、また使用後にはリサイクル可能にせしめるような材料(例えば、発泡スチロール)で作られている(所謂、「納豆パック」である)。
(従来の納豆パックの問題点1)
しかしながら、このような従来の納豆パックは、上述の目的を念頭に作られている為に、(1)作りが弱い(丈夫(堅牢)な構造ではない)という欠点を有している。この欠点により、例えば、箸で納豆を攪拌しようとした際に、誤って納豆容器の一部に箸が刺さって穴を開けてしまったり、一部を破損してしまったりしてしまうことがある。これにより、納豆の攪拌や味付けが不十分になるだけでなく、食卓が汚れるという問題も引き起こしている。
(従来の納豆パックの問題点2)
また、従来の納豆パックは、一回分の食事量に適合した分量の納豆の梱包・保管・移動・廃棄を考慮した構造であるため、納豆単体(或いは納豆及び比較的少量の調味料)が攪拌可能な容積のみを有する。つまり、従来の納豆パックでは、(2)納豆単体だけは攪拌できるが、例えば、薬味や大根おろしや生卵等のその他の食材を納豆に加えて、これらを一緒に納豆パック内に収容して攪拌することは困難である。
(従来の納豆パックの問題点3)
また、従来の納豆パックは、上述の通り、納豆を梱包し、製造販売者から需要者へ納豆を運ぶための附属パックに過ぎず、(3)刻んだ葱、おろした大根や生姜、卵のその他の食材を納豆に加える前の事前準備を助ける調理機能(例えば、おろし器や黄身取り器としての機能)を有するものではなかった。従って、需要者は、附属パックに用意されていない食材を何か納豆にトッピングしようとすると、まな板及び包丁、大根おろし器、薬味おろし器、黄身取り器(以下、「エッグセパレータ」とも呼ぶ。)、及び、これらの器具とともに使用されるお椀や皿なども必要になってしまうため、調理が煩わしくなるだけでなく、使用後の洗浄・片付けも面倒になってしまう。このような手間があるために、需要者は、納豆に独自のトッピングを行う意欲をそがれ、パックに附属された調味料(つまり、製造販売者によって提供された(決められた)味付け)のみで納豆を食すだけに留まりがちになっている。
特開2007−045427号公報 特開2011−042400号公報
本考案は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、従来の容器が有する欠点を排除した納豆容器を提供することを目的とする。すなわち、本考案は、納豆の攪拌に加え、納豆にトッピング可能な様々な食材(薬味)の調理も行える利便性に富んだ納豆容器を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、簡素かつ小型な構造で、トッピング材料の様々な調理機能を達成できる納豆容器を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、納豆とともにトッピング材料を充分に攪拌できる容積と、箸等から受ける衝撃にも耐え得る堅牢性と、を有した納豆容器を提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意検討した後、おろし器等の各種調理器を、容器本体や蓋体の開口部に適合する寸法・形状を有した板状部材を成し、上記部材を容器本体や蓋体に着脱(嵌合)自在に組み付けられるように構成すれば、上記の目的を実現することを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、少なくとも次の構成・特徴を採用するものである。
(態様1)
開口部を区画する容器周縁部と、収容部と、を有した容器本体と、
前記容器周縁部に嵌合可能な蓋体周縁部と、凹部と、を有した蓋体と、
前記容器周縁部及び蓋体周縁部に嵌合可能な調理器周縁部を有した板状の薬味調理器と、
を備えた納豆容器であって、かつ、
前記収容部は、4cm〜8cmの深さと、200cm〜800cmの容積とを有し、
前記収容部の少なくとも内側面には複数の攪拌用リブが設けられ、
前記薬味調理器は、2mm〜6mmの短幅を有した複数のスリットを有し、
前記薬味調理器の一方の面には、大根をおろすのに適した多数のおろし刃が形成され、
前記薬味調理器の他方の面では、前記スリットによって生卵の黄身と卵白とを分離可能にすることを特徴とする納豆容器。
(態様2)
開口部を区画する容器周縁部と、収容部と、を有した容器本体と、
前記容器周縁部に嵌合可能な蓋体周縁部と、凹部と、を有した蓋体と、
前記容器周縁部及び蓋体周縁部に嵌合可能な調理器周縁部を有した板状の第1・第2薬味調理器と、
を備えた納豆容器であって、かつ、
前記収容部は、4cm〜8cmの深さと、200cm〜800cmの容積とを有し、
前記収容部の少なくとも内側面には複数の攪拌用リブが設けられ、
第1薬味調理器は、2mm〜6mmの短幅を有した複数のスリットを有し、
第1薬味調理器の一方の面には、大根をおろすのに適した多数のおろし刃が形成され、
第1薬味調理器の他方の面では、前記スリットによって生卵の黄身と卵白とを分離可能にし、
第2薬味調理器は、一方の面に設けられたスライス用刃部と、前記刃部で切断された食材を他方の面に移動可能な開口部とを有し、
第2薬味調理器の前記他方の面には、生姜をおろすのに適した多数のおろし刃が形成されることを特徴とする納豆容器。
(態様3)
前記黄身取りを行う前記薬味調理器の前記他方の面において、前記スリットを区画する縁部が曲面状を成すことを特徴とする態様1又は2に記載の納豆容器。
(態様4)
前記黄身取りを行う前記薬味調理器は、前記他方の面が前記一方の面に向かって反りかえった断面を成し、
前記他方の面では、前記反りかえりによって出来た窪み部が形成され、前記窪み部は生卵の黄身を誘導・保持することを特徴とする態様1〜3のいずれかに記載の納豆容器。
(態様5)
開口部を区画する容器周縁部と、収容部と、を有した容器本体と、
前記容器周縁部に嵌合可能な蓋体周縁部と、凹部と、を有した蓋体と、
前記容器周縁部及び蓋体周縁部に嵌合可能な調理器周縁部を有した板状の薬味調理器と、
を備えた納豆容器であって、かつ、
前記収容部は、4cm〜8cmの深さと、200cm〜800cmの容積とを有し、
前記収容部の少なくとも内側面には複数の攪拌用リブが設けられ、
前記薬味調理器は、一方の面に設けられたスライス用刃部と、前記刃部で切断された食材を他方の面に移動可能な開口部とを有し、
前記薬味調理器の前記他方の面には、生姜をおろすのに適した多数のおろし刃が形成されることを特徴とする納豆容器。
(態様6)
前記蓋体周縁部は、前記凹部が設けられた面側に、対向する位置に設けられた一対の嵌合用段部と、別の対向する位置に設けられた一対の嵌合用切欠き部と、を有し、
前記薬味調理器には、前記一方及び前記他方の各面側に、対向する位置に設けられた一対の嵌合用段部と、別の対向する位置に設けられた一対の嵌合用切欠き部と、を有し、
前記嵌合用段部及び嵌合用切欠き部を有する前記部材は、互いに組み付けた際に、互いの嵌合用段部が互いの嵌合用切欠き部に収納可能に形成されることを特徴とする態様1〜5のいずれかに記載の納豆容器。
(態様7)
前記納豆容器は、その構成部材のうち、少なくとも前記容器本体が金属又は樹脂から作られていることを特徴とする態様1〜6のいずれかに記載の納豆容器。
本考案の納豆容器は、以上のような構成・特徴を備えるため、納豆の攪拌に加え、納豆へトッピングされる様々な食材(薬味)の調理も行える利便性に富んだものとなる。
また、本考案の納豆容器は、コンパクトな構造で、トッピング材料の様々な調理機能を達成することができる。納豆容器を、納豆攪拌用容器の他に、例えば、大根おろし器、生姜おろし器、長葱スライサーやエッグセパレータとしても使用することができる。
さらに、本考案の好適な態様の納豆容器は、納豆とともにトッピング材料を充分に攪拌できる容積と、箸等から受ける衝撃にも耐え得る堅牢性と、を有するものになる。
実施例の納豆容器の各部材を示した分解斜視図である。 上記各部材を組み付けた状態の納豆容器を示した斜視図及び断面図である。 納豆容器の正面図及び分解正面図である。 第1薬味調理器の使用例を示した図である。 第1薬味調理器の別の使用例を示した図である。 第2薬味調理器の使用例を示した図である。
以下、本考案を図面に示す実施の形態に基づき説明するが、本考案は、下記の具体的な
実施形態に何等限定されるものではない。
(納豆容器の概略)
本実施例の納豆容器1は、主要な構成部材として、容器本体2と、蓋体3と、第1・第2薬味調理器4,5の少なくとも1つを備える。なお、図1〜図3では、第1・第2薬味調理器4,5の双方とも有した構成を示す。また、図1(a)は、納豆容器1を上方向から下方向へ眺めた場合の分解斜視図であり、一方、図1(b)は、反対に、納豆容器1を下方向から上方向へ眺めた場合の分解斜視図である。
なお、納豆容器1は、その構成部材2〜5のうち、少なくとも容器本体2が金属又は樹脂から作られていることが好ましく、充分な強度や剛性を付与する観点から、容器本体2が1mm以上の肉厚を有することが更に好ましい。これにより、本発明の納豆容器1は、発泡スチロール等で作られた従来の納豆パックが有していた欠点(納豆攪拌の際の破損)を解決することができる。
また、原料に樹脂を採用すれば、納豆容器1を安価でかつ量産可能な射出成形で製造することができる。さらに、透明又は半透明の樹脂を採用してもよく、これにより、蓋体3を後述のように食材(薬味)の受け皿として利用した場合、収容した薬味を外部から(側部や底部からも)視認できるようになる。
(容器本体の概略)
ここで、容器本体2は、図1〜図3に示すように、開口部21を区画する容器周縁部22と、収容部23と、を有している。収容部23は、図示の例では、底部24や側壁25などの部材によって構成されている。また、収容部23は、好ましくは4cm〜8cm(さらに好ましくは5cm〜6cm)の深さと、200cm〜800cm(さらに好ましくは400cm〜600cm)の容積とを有することが好ましい。なお、上記深さと容積とが定まれば、好ましい収容面積も定まることなる。
また、収容部23(図示の例では側壁25)の少なくとも内側面25には複数の攪拌用リブ26(内側に向いた凸状部材)が設けられることが好ましい。これにより、納豆(図示せず)が攪拌用リブ26に接触することで納豆同士が引き離され、これらの間に空気を抱き込み易くなるので、攪拌の効率が上がり、納豆に粘り(ひいては食味)を手早く付与することができる。
また、容器本体2(より具体的には収容部23)の側壁25は、図示のような略矩形(図示では略正方形だが長方形でも可)の断面の他、円形、多角形、楕円形、その他の断面形状を有していてもよい。また、収容部23は、すり鉢のような立体形状を有していてもよい。しかしながら、本考案者の知見によれば、ほぼ矩形の断面が好ましく、矩形断面を採用した場合、90度毎に角度を変えて底部24から立設した4つの側壁25が形成され、収容部23内で納豆を回転させると、納豆が側壁25の内側面25や攪拌用リブ26に衝突しやすくなり、その攪拌に効率良く行えるからである。
(蓋体の概略)
一方、蓋体3は、前述の容器周縁部22にも後述の調理器周縁部41,51にも嵌合可能な蓋体周縁部31と、凹部32と、を有する。凹部32は、図示の例では、基部33や基部33を取り囲んだ側壁34などの部材によって構成されている。蓋体3は、容器本体2と組み合わせて、攪拌後の納豆から発生する臭気の拡散防止用の蓋、或いは、残った納豆の保管容器として利用される他、後述のように、蓋体3を裏返して薬味(トッピング材料)を一時的に受容・保管する受け皿としての使用が考えられる。後者の理由から、基部33は平坦な台座部33aを備えることが好ましく、これにより裏返した蓋体3を静止した状態で安定的に着座させることができる。
(薬味調理器)
本実施例では、以下に詳述する第1・第2薬味調理器4,5を有した構成の納豆容器1であるが、本考案はこの構成に限定されず、例えば、このうちの一つを備えただけの構成や、また、別の薬味調理器(第3薬味調理器 図示せず)をさらに備えた構成を採用しても良い。
(第1薬味調理器)
第1薬味調理器4は、図1に示すように、全体的に板状を成し、かつ、容器周縁部22及び蓋体周縁部31に嵌合可能な調理器周縁部41を有する。さらに、第1薬味調理器4は、一方の面4A(図1(a)参照)と他方の面4A(図1(b)参照)との間を貫通した複数のスリット42を有する。
(第1薬味調理器 大根おろし機能)
第1薬味調理器4の一方の面4Aには、大根をおろすのに適した多数のおろし刃43が形成される。おろし刃43の一例として、例えば、尖った先端を有した小凸部43(図4(a)参照)をスリット42以外の上記面4A上に均一に配設するようにしても良い。
(第1薬味調理器 エッグセパレータ機能)
一方、他方の面4Aを利用することによって、第1薬味調理器4をエッグセパレータとして利用することができる。多数のスリット42は、それぞれ、好ましくは2mm〜6mm(さらに好ましくは3mm〜5mm)の短幅W(図4(b)参照)を有しており、このように構成すれば、生卵の卵白だけがスリット42を通過し、黄身部分はスリット42を通過しない(すなわち、第1薬味調理器4は笊或いは篩のように機能し、黄身の落下を防止する)ようになり、エッグセパレータ機能を十分に達成させることができる。なお、スリット42の長幅(長さ)は特に限定されないが、図示の例では2cm〜6cm程度である。
また、スリット42は、第1薬味調理器4の表面4Aの全体に亘って多数、敷設されているように構成することが好ましく、これにより、後述するように、第1薬味調理器4の面4Aのどの箇所に生卵を落としても、その面4Aの範囲内であればいずれかのスリット42が存在するため、黄身と卵白との分離が可能となる。なお、従来品は、一箇所に黄身収容部(図示せず)を有した(つまり、自ずと生卵落下許容範囲が狭まった)構成が多く、生卵の殻を割り生卵を落とす際にユーザーは神経質になりがちであった。しかし、本考案の上記面上のスリット42を使用した全面セパレータ構成であれば、生卵落下許容範囲が広がり、上記作業を気軽に行える。
また、黄身取りを行う前記他方の面4Aにおいては、スリット42を区画する縁部42が曲面状(例えば、図4(b)に示したようなR部)を成すことが好ましい。これにより、落下した卵白は滑らかにスリット42を通過(流入)することができるようになり、落下した黄身の膜が縁部42によって切れて破れたりすることを回避することができるようになる。
さらに、第1薬味調理器4は、他方の面4Aから前述の一方の面4Aに向かって反りかえった断面(例えば、図示のように上に凸の円弧を描いた断面)を成すことが好ましい。つまり、この他方の面4Aでは、前記反りかえりによって出来た窪み部Pが形成される(図4を参照、図4(b)では面4Aの中央に配設)。この構成により、生卵を落とした際に、黄身を窪み部Pのある位置に誘導・保持することができる。
(エッグセパレータの長所)
本考案の納豆容器1に、上述のエッグセパレータ機能を組み込んだ理由として、納豆を調理・味付けする際に、納豆に黄身部分のみを入れたい需要者も居れば、反対に卵白部分のみを入れたい需要者も居るからである。また、アレルギー(例えば、卵白にアレルギー)を患う需要者も居るからである。つまり、納豆容器1は、トッピング材料として、需要者の好みや体質に合わせて生卵の一部だけを選択することができるので、納豆調理の幅を広げ、利便性を向上させる調理器具となる。
(第1薬味調理器の使用方法 エッグセパレータの使用例)
図4は、第1薬味調理器4の使用方法の一例を示す。特に、図4(a)及び(b)はエッグセパレータとしての使用状態を示す。より具体的には、図4(a)は蓋体3に組み付けた状態の第1薬味調理器4の斜視図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿って破断した端面図である。この場合の使用方法として、先ず、図4(a)及び(b)に示すように、凹部32が露出するように蓋体3を裏返して食卓等の面に置く。次に、その凹部32が隠れるように第1薬味調理器4を蓋体3に嵌合させる。この際に、他方の面4Aが上側を向き、一方の面4Aが下側を向くようにして第1薬味調理器4を蓋体3の上にセットする。
この状態にセットした後で、第1薬味調理器4のやや上空(例えば、0.1〜3cmの上側位置)で生卵の殻を割り、生卵を前記面4Aに落とす。落下した生卵のうち、液体状の卵白はスリット42を通過して、蓋体3の凹部32内に落下・収容される。一方、塊状の黄身は、スリット42を通過せず、面4A上の窪み部Pの最も深い部分に向かって集まる。窪み部Pを設けることによって、黄身を特定の位置(例えば、第1薬味調理器4(エッグセパレータ)4の中央位置)で安定的に保持することができる。
(第1薬味調理器の使用方法 大根おろし器としての使用例)
図5は大根おろし器としての使用状態を示す。より具体的には、図5(a)は容器本体2に組み付けた状態の第1薬味調理器4の斜視図であり、図5(b)は図5(a)のC−C線に沿って破断した端面図である。この場合の使用方法として、今度は、エッグセパレータとして使用した面4Aを下側に向き、第1薬味調理器4のおろし刃43が形成された面4Aを上側に向くようにして、蓋体3上に第1薬味調理器4を嵌合・載置する。そして、この面4Aの上に、包丁で大雑把に切断しておいた塊状の大根片を載置し、面4Aに大根片を押圧しながら摺動させることで、おろし刃43が大根片を細かく削れるようになる。
また、図示のように組み付けられた第1薬味調理器4は、面4Aの中央が最も高い位置となるため、大根片は、当該中央付近に設けられたおろし刃43によって削られ、中央付近に設けられたスリット42を介して落下し、容器本体2の収容部23の中央付近に収容される確率が比較的増大する。
(第2薬味調理器 食材スライサー機能)
第2薬味調理器5は、図6(a)に示すように、一方の面5Aに高さ方向に平行に設けられたスライス用刃部52と、前記刃部52で切断された食材(例えば、長葱、図示せず)を他方の面5A側に移動可能な開口部53とを有する。また、前記刃部52の端部には、当該端部をそれぞれ固定するとともに、食材の移動を所定方向(前記刃部52に対して直交する方向)に規制するガイド部54が設置されることが好ましい。また、前記面5A上でかつガイド部54,54の間の位置に、前述のガイド部54と同一方向に配向しながら直線状に細長く延びた補助ガイド部55(単数個又は複数個)が設けられても良い。ガイド部54や補助ガイド部55の設置により、所望の方向で長葱をスライス用刃部52に当てることができ、切断(スライス)を効率良く行うことができる。
(第2薬味調理器 生姜おろし機能)
第2薬味調理器5の他方の面5Aには、生姜をおろすのに適した多数のおろし刃56が形成される。おろし刃の56一例として、例えば、尖った先端を有した小凸部56(図6(b)参照)を上記面5A上に全体的に均一に配設するようにしても良い。
(第2薬味調理器の使用方法)
第2薬味調理器5も、第1薬味調理器4と同様に、面5Aと面5Aとのいずれか一方を上側に向くように配置することで、食材スライサーとして、或いは、生姜おろし器として使用することができる。
なお、図6と共に説明した第2薬味調理器5の使用法では、容器本体2と併せて使用することを前提としたが、必ずしもこれに限定されず、第1薬味調理器4の使用法で示したように、第2薬味調理器5を蓋体3と組み合わせて使用するようにしても良い。
(各部材同士を組み付けるための嵌合構造)
なお、本考案では、納豆容器1自体を嵩張らせずに、各部材2〜5同士を組み付けるための嵌合構造をも以下に提案する。より具体的には、図1(a)及び(b)、並びに図3(b)に示すように、蓋体周縁部31は、凹部32が設けられた面側に、対向する位置(つまり対角)に設けられた一対の嵌合用段部31,31と、別の対向する位置に設けられた一対の嵌合用切欠き部31,31と、を有する。
さらに、第1薬味調理器4は、一方及び他方の各面4A,4A側に、対向する位置(つまり対角)に設けられた一対の嵌合用段部41,41と、別の対向する位置に設けられた一対の嵌合用切欠き部41,41と、を有する。第2薬味調理器5も、第1薬味調理器4と同様に、一対の嵌合用段部51,51と、一対の嵌合用切欠き部51,51と、を有する。
以上のように構成することにより、嵌合用段部31,41,51及び嵌合用切欠き部31,41,51を有する各部材3〜5は、互いに組み付けた際に、互いの嵌合用段部(例えば、31)が互いの嵌合用切欠き部(例えば、41や51)に収納可能に形成されるようになる。つまり、容器本体2と、第1・第2薬味調理器4,5と、蓋体3とを下から上にこれらの部材を積み上げた場合に、嵌合用段部31,41,51が、互い違いに嵌め合わせていくことができる(図3(a)及び(b)参照)。
これにより、各部材3〜5の周縁部を略同一の外形・寸法にしたままで、各部材3〜5で利用可能な面積(例えば、第1・第2薬味調理器4,5における面4A,4A,5A,5Aの面積、蓋体3における凹部32の開口面積)を容器本体2における開口部21の面積とほぼ同じ大きさにまで広げることができ、限られた容積の範囲の中で各機能を発揮できる面積を最大にすることができる。
日本国民の主食は古来より米であり、納豆は米飯にとても良く合う健康食品である。本考案の納豆容器は、納豆調理の幅を広げるだけでなく、極めて利便性を高めた調理器具である。従って、本考案の納豆容器は、産業上の利用可能性が非常に高い。
1 納豆容器
2 容器本体
3 蓋体
4 薬味調理器(第1薬味調理器)
4A,4A 第1薬味調理器の一方の面,他方の面
5 薬味調理器(第2薬味調理器)
5A,5A 第2薬味調理器の一方の面,他方の面
21 開口部
22 容器周縁部
23 収容部
25 内側面
26 攪拌用リブ
31 蓋体周縁部
31,31 蓋体周縁部の嵌合用段部,嵌合用切欠き部
32 凹部
41 第1薬味調理器の調理器周縁部
41,41 調理器周縁部の嵌合用段部,嵌合用切欠き部
42 スリット
42 スリットを区画する縁部
43 おろし刃
51 第2薬味調理器の調理器周縁部
51,51 調理器周縁部の嵌合用段部,嵌合用切欠き部
52 スライス用刃部
53 開口部
56 おろし刃
スリットの短幅
P 窪み部

Claims (7)

  1. 開口部を区画する容器周縁部と、収容部と、を有した容器本体と、
    前記容器周縁部に嵌合可能な蓋体周縁部と、凹部と、を有した蓋体と、
    前記容器周縁部及び蓋体周縁部に嵌合可能な調理器周縁部を有した板状の薬味調理器と、
    を備えた納豆容器であって、かつ、
    前記収容部は、4cm〜8cmの深さと、200cm〜800cmの容積とを有し、
    前記収容部の少なくとも内側面には複数の攪拌用リブが設けられ、
    前記薬味調理器は、2mm〜6mmの短幅を有した複数のスリットを有し、
    前記薬味調理器の一方の面には、大根をおろすのに適した多数のおろし刃が形成され、
    前記薬味調理器の他方の面では、前記スリットによって生卵の黄身と卵白とを分離可能にすることを特徴とする納豆容器。
  2. 開口部を区画する容器周縁部と、収容部と、を有した容器本体と、
    前記容器周縁部に嵌合可能な蓋体周縁部と、凹部と、を有した蓋体と、
    前記容器周縁部及び蓋体周縁部に嵌合可能な調理器周縁部を有した板状の第1・第2薬味調理器と、
    を備えた納豆容器であって、かつ、
    前記収容部は、4cm〜8cmの深さと、200cm〜800cmの容積とを有し、
    前記収容部の少なくとも内側面には複数の攪拌用リブが設けられ、
    第1薬味調理器は、2mm〜6mmの短幅を有した複数のスリットを有し、
    第1薬味調理器の一方の面には、大根をおろすのに適した多数のおろし刃が形成され、
    第1薬味調理器の他方の面では、前記スリットによって生卵の黄身と卵白とを分離可能にし、
    第2薬味調理器は、一方の面に設けられたスライス用刃部と、前記刃部で切断された食材を他方の面に移動可能な開口部とを有し、
    第2薬味調理器の前記他方の面には、生姜をおろすのに適した多数のおろし刃が形成されることを特徴とする納豆容器。
  3. 前記黄身取りを行う前記薬味調理器の前記他方の面において、前記スリットを区画する縁部が曲面状を成すことを特徴とする請求項1又は2に記載の納豆容器。
  4. 前記黄身取りを行う前記薬味調理器は、前記他方の面が前記一方の面に向かって反りかえった断面を成し、
    前記他方の面では、前記反りかえりによって出来た窪み部が形成され、前記窪み部は生卵の黄身を誘導・保持することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の納豆容器。
  5. 開口部を区画する容器周縁部と、収容部と、を有した容器本体と、
    前記容器周縁部に嵌合可能な蓋体周縁部と、凹部と、を有した蓋体と、
    前記容器周縁部及び蓋体周縁部に嵌合可能な調理器周縁部を有した板状の薬味調理器と、
    を備えた納豆容器であって、かつ、
    前記収容部は、4cm〜8cmの深さと、200cm〜800cmの容積とを有し、
    前記収容部の少なくとも内側面には複数の攪拌用リブが設けられ、
    前記薬味調理器は、一方の面に設けられたスライス用刃部と、前記刃部で切断された食材を他方の面に移動可能な開口部とを有し、
    前記薬味調理器の前記他方の面には、生姜をおろすのに適した多数のおろし刃が形成されることを特徴とする納豆容器。
  6. 前記蓋体周縁部は、前記凹部が設けられた面側に、対向する位置に設けられた一対の嵌合用段部と、別の対向する位置に設けられた一対の嵌合用切欠き部と、を有し、
    前記薬味調理器には、前記一方及び前記他方の各面側に、対向する位置に設けられた一対の嵌合用段部と、別の対向する位置に設けられた一対の嵌合用切欠き部と、を有し、
    前記嵌合用段部及び嵌合用切欠き部を有する前記部材は、互いに組み付けた際に、互いの嵌合用段部が互いの嵌合用切欠き部に収納可能に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の納豆容器。
  7. 前記納豆容器は、その構成部材のうち、少なくとも前記容器本体が金属又は樹脂から作られていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の納豆容器。
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