JP3189974U - スポーク用感応具固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スポークに感応具を迅速に固定することが可能であり、脱着が迅速となり、修理が容易となり、固定効果が極めて良いスポーク用感応具固定装置を提供する。【解決手段】スポーク用感応具固定装置は、主体10と、締結具30と、を備える。主体10は、感応端11、および、締結端12を有する。感応端11には、感応具20を設けることが可能である。締結端12の軸方向には、ねじ穴13が設けられている。主体10の側壁には、貫通溝14が設けられる。貫通溝14は、ねじ穴13と連通する。締結具30は、ねじ穴13と螺合可能なねじ軸31を有する。ねじ軸31の端部は、貫通溝14に挿入可能である。【選択図】図3

Description

本考案は、自転車のスポークに取り付けられ、自転車の速度、踏込み頻度、回転数、又は距離を測定するための感応具に関し、特に、脱着が迅速となり、多くの種類のスポークに取り付けることが可能なスポーク用感応具固定装置に関するものである。
自転車の速度、踏込み頻度、回転数、又は距離などの情報を測定するために、フレームには、ディスプレイと、測定装置と、が設けられており、タイヤには、タイヤと共に回転する感応具が設けられていることが一般的である。測定装置が感応具の通過回数を測定することにより、自転車の速度、踏込み頻度、回転数、又は距離などの情報に換算することが可能である。
図1を参照する。図1は従来の感応具の取り付けを示す斜視図である。図1の感応具は、主体1と、ナット2と、を含む。主体1の一端には、ナット2と螺合可能な雄ねじ3が設けられている。主体1の雄ねじ3を有する一端には、主体1の軸方向に沿う貫通溝4が設けられている。貫通溝4にスポーク5を挿入して、主体1とナット2を螺合すると、スポーク5が貫通溝4内に定位されるようになる。
自転車のスポークには、1.8mmの直径を有するワイヤスポークの他、重力を減少するために、両端の幅がより大きくて中央の幅がより小さい断面形状を呈する変径スポーク、又は空気抵抗を減少するために、断面形状を流線型にする炭素繊維スポークが採用される。図1の感応具は、1.8mmの直径を有するワイヤスポークに適用することが可能であるが、それ以外のスポーク(例えば変径スポークや炭素繊維スポーク)に適用することができない。すなわち、変径スポークや炭素繊維スポークに図1の感応具を取り付けて使用する場合には、タイヤが回転しているときに、遠心力により感応具がずれやすい。また、断面形状が流線型である炭素繊維スポークは、断面の寸法が主体1よりも大きいため、貫通溝4に入れることができない。
また、図1の感応具は、主体1からナット2を取り外さないと貫通溝4にスポークを入れることができないが、主体1とナット2の寸法が極めて小さいため、取り外された主体1及びナット2は紛失しやすい。
本考案の主な目的は、スポークに感応具を迅速に固定することが可能であり、脱着が迅速となり、修理が容易となり、固定効果が極めて良いスポーク用感応具固定装置を提供することにある。
本考案の次の目的は、スポークに感応具を確実に固定することが可能なスポーク用感応具固定装置を提供することにある。
本考案の別の目的は、部品の紛失を回避することが可能なスポーク用感応具固定装置を提供することにある。
本考案のスポーク用感応具固定装置は、本体と、締結具と、を備える。本体は、感応端、および、締結端を有する。感応端には、感応具を設けることが可能である。締結端の軸方向には、ねじ穴が設けられている。側壁には、貫通溝が設けられている。貫通溝は、ねじ穴と連通する。
締結具は、ねじ穴と螺合可能なねじ軸を有する。ねじ軸の端部は、貫通溝に挿入可能である。
本考案のスポーク用感応具固定装置によると、貫通溝は、円弧段と、直線段と、から構成される。
本考案のスポーク用感応具固定装置によると、円弧段は、貫通溝の内側に位置する。
本考案のスポーク用感応具固定装置によると、感応具は、磁石である。
本考案のスポーク用感応具固定装置によると、締結具は、断面形状が多角形を呈する工具端を有する。
本考案のスポーク用感応具固定装置によれば、次のような効果がある。
(1)主体の側壁から、スポークを貫通溝に挿入して、貫通溝に締結具をねじ込むことにより、スポークを緊迫することが可能であるため、スポークに感応具を迅速に固定することが可能であり、脱着が迅速となり、修理が容易となり、固定効果が極めて良い。
(2)貫通溝は、円弧段と、直線段と、から構成され、ねじ軸の少なくとも一部が円弧段に位置するため、1.8mmの直径を有するワイヤスポークに適用することが可能である他、それ以外のスポーク(例えば変径スポークや炭素繊維スポーク)に適用することも可能である。締結具は、各種類のスポークを確実に緊迫することが可能であるため、スポークに感応具を確実に固定することが可能である。
(3)締結具のねじ軸がねじ穴に螺着されているため、締結具のねじ軸を少し緩めると、ねじ軸の端部がスポークから離れることが可能である。これにより、締結具を主体から分離する必要ないため、部品の紛失を回避することが可能である。
従来の感応具を示す斜視図である。 本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置の組合済みの状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置を示す分解斜視図である。 本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置がスポークに固定されている状態を示す斜視図である。 本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置が円形断面形状を有するスポークに取り付けられている状態を示す断面図である。 本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置が変径スポークに取り付けられている状態を示す模式的な断面図である。 本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置が炭素繊維スポークに取り付けられている状態を示す模式的な断面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本考案の一実施形態によるスポーク用感応具固定装置を図2〜図7に示す。説明を容易にするために、図面における部品は、比例、寸法、変形量又は変位量が実際の部品の比例によって描くことではない。そして類似する部品は、同じ符号を付ける。
本実施例のスポーク用感応具固定装置は、主体10と、締結具20と、を備える。
主体10は、感応端11、および、締結端12を有する。感応端11には、感応具20を設けることが可能である。感応具20は、磁石でもよい。締結端12の軸方向には、ねじ穴13が設けられている。主体10の側壁には、貫通溝14が設けられている。貫通溝14は、主体10の径方向に沿って設けられ、ねじ穴13と連通し、主体10の断面積の半分以上を占める。貫通溝14は、円弧段141と、直線段142と、から構成される。円弧段141は、貫通溝14の裏側に位置する。
締結具30は、ねじ穴13と螺合可能なねじ軸31を有する。ねじ軸31の端部は、貫通溝14に挿入可能である。ねじ軸31の端部の少なくとも一部は円弧段141に位置する。また、締結具30のねじ軸31の反対側には、断面形状が多角形を呈する工具端32が設けられている。工具端32は、断面形状が六角形を呈することが好ましい。これにより、ユーザは手又はスパナなどの工具により、締結具30を脱着することが可能である。
図4及び図5を参照する。本実施形態のスポーク用感応具固定装置をスポーク90に固定したいときには、ねじ軸31の端部と貫通溝14の壁面の距離がスポーク90の幅よりも大きくなるように、締結具30を緩める。この後、主体10の側辺から、スポーク90を貫通溝14に入れる。図4及び図5に示すように、円弧段141の形状及び寸法は、1.8mmの直径を有するワイヤスポークに応じて設計される。このように、円弧段141にスポーク90を入れて、締結具30の工具端32をねじ込むと、ねじ軸31の端部と貫通溝14の壁面の距離が縮小して、スポーク90が貫通溝14の円弧段141とねじ軸31の端部の間に緊迫されて迅速に定位することが可能である。そして円弧段141の設計により、スポーク90の固定効果を向上することが可能であり、スポーク90は主体10から容易に離脱することができない。
本実施形態のスポーク用感応具固定装置を取外したいときには、ねじ軸31の端部と貫通溝14の壁面の距離がスポーク90の幅よりも大きくなるように、工具端32を逆転すると、貫通溝14からスポーク90を取り出すことが可能である。ねじ軸31を少し緩めると、ねじ軸31の端部がスポーク90から離れることが可能であるため、締結具30を主体10から分離することが必要なく、部品の紛失を回避することが可能である。
図6に示すように、本実施形態のスポーク用感応具固定装置を変径スポーク91に取り付ける場合には、必要に応じてねじ軸31の端部と貫通溝14の壁面の距離を調整することが可能であるので、より扁平な変径スポーク91は、締結具30に緊迫されて貫通溝14内に固定することが可能である。したがって、タイヤが回転しているときに、本実施形態の感応具は遠心力によるずれを発生しない。
図7に示すように、本実施形態のスポーク用感応具固定装置を炭素繊維スポーク92に取り付ける場合には、炭素繊維スポーク92の幅が主体10よりも大きいため、炭素繊維スポーク92の側辺の一部を、直線段142から入れて、円弧段141に当接させて、締結具30をねじ込むと、ねじ軸31の端部が炭素繊維スポーク92の側辺を緊迫する。これにより、タイヤが回転しているときに、本実施形態の感応具は遠心力によるずれを発生しない。
このように、本考案を特定の例を参照して説明したが、それらの例は、説明のためだけのものであり、本考案を限定するものではなく、この分野に通常の知識を有する者には、本考案の要旨および実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく、ここで開示された実施例に変更、追加、または、削除を施してもよいことがわかる。
本考案は、自転車に適用することができる。
10:主体
11:感応端
12:締結端
13:ねじ穴
14:貫通溝
20:感応具
30:締結具
31:ねじ軸
32:工具端
90:スポーク
91:変径スポーク
92:炭素繊維スポーク
141:円弧段
142:直線段

Claims (5)

  1. 感応端、および、締結端を有し、前記感応端に感応具を設けることが可能であり、前記締結端の軸方向には、ねじ穴が設けられており、側壁に貫通溝が設けられており、前記貫通溝が前記ねじ穴と連通する本体と、
    前記ねじ穴と螺合可能なねじ軸を有し、前記ねじ軸の端部を前記貫通溝に挿入可能である締結具と、
    を備えることを特徴とするスポーク用感応具固定装置。
  2. 前記貫通溝は、円弧段と、直線段と、から構成されることを特徴とする請求項1に記載のスポーク用感応具固定装置。
  3. 前記円弧段は、前記貫通溝の内側に位置することを特徴とする請求項2に記載のスポーク用感応具固定装置。
  4. 前記感応具は、磁石であることを特徴とする請求項1に記載のスポーク用感応具固定装置。
  5. 前記締結具は、断面形状が多角形を呈する工具端を有することを特徴とする請求項1に記載のスポーク用感応具固定装置。
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