JP3189946U - ロフト用梯子 - Google Patents
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Abstract
Description
また、図12に示す固定式のロフト梯子は直立させたものであり、利用者の上り下りが大変であり使用しやすいものとは言えない。特に小さな子供、女性、老人等にとって昇降しづらいものである。
そこで、不使用時に壁面に架けておき、使用時にロフトに対して勾配を少しでも緩くして立て掛ける梯子がある。
このロフト梯子は、上段側のフックを壁面側の取り付けパイプに引っ掛けて梯子本体を壁面に立て掛けることによって使用され、また不要時には、下段側のフックを取り付けパイプに引っ掛けて梯子本体を壁面に近接させて垂直状態に吊り下げることにより、壁面側に収納できるようになっている。
例えば、特許文献1の特開2007−100400号公報のロフト梯子は、既に上記したように、梯子本体を立て掛けた状態の使用状態と、不使用時の収納状態とを使い分けるため、梯子本体そのものを自力で持ち上げて移動させ、ロフトに移動させてロフトに対して上段側のフックで掛けたり、壁面に移動させて下段側のフックで掛けたりする作業が必要であるため、非常に重労働で且つ面倒であるという欠点がある。
さらに、梯子が直立に掛かるか斜めに掛かるかの違いがあるものの、いずれの状態であっても常にロフトに対して固定されており、主居室に対して一定の面積を占めてしまうことはやはり主居室の使用性、快適性を損なってしまうことになる。
さらに、梯子が直立に掛かるか斜めに掛かるかの違いがあるものの、いずれの状態であっても常にロフトに対して固定されており、主居室に対して一定の面積を占めてしまうことはやはり主居室の使用性、快適性を損なってしまう問題は解消しない。
例えば、下部支持柱体が横桟3段分程度の高さとすると、使用者は横桟3段分程度の高さの下部支持柱体の重量を支える程度で摺動させることができ、また、上部支持柱体と下部支持柱体の接合部分の高さが利用者の腰の位置付近となり、手で下部支持柱体を支えるにはちょうど適した位置となる。
ロフト用梯子の伸縮が横桟一段分だけとなり、ロフト用梯子の摺動機構を簡単にすることができる。
このようにロフトとロフト用梯子の高さを調整しておけば、ロフト用梯子の伸縮距離が横桟一段分だけとしても、ロフト用梯子をロフトに対して直立した収納姿勢と、ロフト用梯子をロフトに対して斜めに掛ける使用姿勢とを切り換えることができる。
本考案の第2のロフト用梯子は、主居室と、前記主居室に設けられたロフトとの間に掛け渡すロフト用梯子であって、間隔を隔てて平行に配置された一対の支持柱体であって、少なくとも一対の上部支持柱体と一対の中部支持柱体と一対の下部支持柱体の3つの部材を備え、前記上部支持柱体と前記中部支持柱体との接合部において、一方の内径が他方の外径より大きく前記他方が前記一方の中に嵌入して摺動することにより伸縮可能な構造を持ち、前記中部支持柱体と前記下部支持柱体との接合部において、一方の内径が他方の外径より大きく前記他方が前記一方の中に嵌入して摺動することにより伸縮可能な構造を持つ支持柱体と、前記上部支持柱体と前記中部支持柱体、および、前記中部支持柱体と前記下部支持柱体の上下位置関係の固定と開放を切り換え、両者の摺動を操作する摺動操作部と、一対の前記支持柱体の間を橋梁し、適度な上下間隔をあけて配置された複数の横桟と、前記ロフトの構造物に対して前記支持柱体または前記横桟を係止できる係止部を備えたロフト用梯子である。
ロフト用梯子の伸縮が横桟二段分だけとなり、ロフト用梯子の摺動機構を簡単にすることができる。
なお、本考案の第1のロフト用梯子、第2のロフト用梯子のいずれにおいても、前記係止部が、前記支持柱体への取り付け高さの異なる複数の係止部を備えた構成とすれば、ロフトに直立姿勢で係止させた収納状態とすることもでき、また、前記主居室の壁面に設けた部材に直立姿勢で係止させた収納状態とすることもできる。つまり、ロフトのバーなどの構造物に対して係止させるか、主居室の壁面に設けられているバーなどの構造物に対して係止させるか、自由に選択することが可能となる。
ロフトから降りる際には手摺があった方が使用に便利である一方、収納時には手摺は邪魔になるため、回動させて折り畳むことができる構造としたものである。
ロフト用梯子の支持柱体を上部支持柱体、中部支持柱体、下部支持柱体の3つの部材から構成とした場合も、伸縮作業が楽になるという同様の効果がある。
図1および図2は、本考案の実施例1に係るロフト用梯子100を模式的に示す六面図である。図1には正面図、背面図、平面図、底面図、図2には右側面図、左側面図が示されている。
図1に示すように、ロフト用梯子100は、一対の支持柱体110と、横桟120と、摺動操作部130と、係止部140と、手摺部150を備えた構成例となっている。
まず、各部材について簡単に説明する。
支持柱体110の素材としては、全体の重量を軽量化するために必要な構造的強度を確保せしめた上でアルミ材などを用いることが好ましい。
ここで、上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2との接合部において、一方の内径が他方の外径より大きく他方が一方の中に嵌入して摺動することにより伸縮可能な構造となっている。この構成例では、下部支持柱体110−2が筒状体であり、下部支持柱体110−2の内径が、上部支持柱体110−1の外径よりも大きくなっており、上部支持柱体110−1が下部支持柱体110−2の内部に摺動しつつ嵌入する構造となっている。
なお、上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2が摺動しつつ嵌入する動きについては後述する。
横桟120の素材としては、全体の重量を軽量化するために必要な構造的強度を確保せしめた上でアルミ材などを用いることが好ましい。
なお、最上段の横桟120は、他の横桟120よりも奥行き(前後方向)の幅が若干狭くなっている。ロフト200(図1、図2には図示せず)の高さに位置するため、昇降時の足の運びを邪魔しないように敢えて、奥行きの幅を若干狭くしてある。
最上段以外の横桟120は、奥行きの幅が若干広くなっており、足で踏みやすいようになっている。なお、ロフト用梯子100の使用状態は後述するようにロフト200に対して斜めに掛かるため、その状態にて足で踏みやすいように若干傾斜をつけておくことも好ましい。
摺動操作部130は、近接方向には、上部支持柱体110−1の最下段の横桟120と下部支持柱体110−2の最上段の横桟120が当接し合う位置で固定が自動的に起動して上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2の摺動が停止するものとなっている。一方、遠隔方向には、上部支持柱体110−1の最下段の横桟120と下部支持柱体110−2の最上段の横桟120の距離が他の横桟120の一段分に相当する距離となると、摺動操作部130による固定が自動的に起動して上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2の摺動が停止するものとなっている。このように支持柱体110が横桟120一段分の高さ分の摺動が可能となるように調整されている。
このように、支持柱体110は、上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2を、横残120一段分の高さに相当する距離を縦方向に摺動可能な構造とすることにより、伸縮機能を備えたものとなっている。
係止部140が一つではなく、支持柱体110への取り付け高さが異なる位置に複数の係止部を設けることが可能である。この構成例では、係止部140−1と係止部140−2の2つが設けられている。
係止部140を複数個設けておくメリットは以下のものがある。
手摺部150は、支持柱体110に対して立設せしめたものであり、利用者がロフト用梯子を昇降する際に掴む部材である。なお、この構成例では、手摺部150が支持柱体110に対して水平方向に回動可能となっている。ロフトから降りる際には手摺があった方が使用に便利である一方、収納時には手摺は邪魔になるため、回動させて折り畳むことができる構造としたものである。
次に、ロフト用梯子100の伸縮動作について説明する。
図6および図7は、ロフト用梯子100への伸縮動作を示す図である。
図6は利用者がロフト用梯子100を収納状態から使用状態にするときの様子、図7は利用者がロフト用梯子100を使用状態から収納状態にするときの様子を示す図である。
まず、利用者がロフト用梯子100を収納状態から使用状態にするときの動きを説明する。
図6において、一番右側の状態がロフト用梯子100を垂直に立設させた収納状態であり、一番左側の状態がロフト用梯子100の使用状態である。
一番右側のロフト用梯子100の収納状態は、上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2が摺動して収縮状態にあり横桟一段分短くなっている。
一番右側のロフト用梯子100の収納状態ではロフト200のバー210に掛けられており、ロフト用梯子100の下端は床面に当接せずに浮いており、懸垂状態にある。
図6に示すように、一番右側のロフト用梯子100の収納状態において、摺動操作部130を操作して上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2との固定関係を開放すると上部支持柱体110−1と下部支持柱体110−2が摺動可能となる。この状態でロフト用梯子100を手前に引くと、ロフト用梯子100の下端から床面までの距離に余裕が生まれ、その分、下部支持柱体110−2が上方支持柱体110−1から摺動して伸びることができる。さらに、ロフト用梯子100を手前に引き、下部支持柱体110−2が上方支持柱体110−1から摺動して横桟1段分伸長すると摺動操作部130が自動的に起動し、ロフト用梯子100の伸長が自動停止する。図6の一番左側の状態でロフト用梯子100の下端が床面に当接して状態が安定する。この図6の一番左側の状態がロフト用梯子100の使用状態である。
図8は、ロフト用梯子100の収納をロフト200のバー210に係止したまま収納状態としたり、主居室の壁面300にあるバー310に対して係止・懸垂して収納状態としたり切り替える様子を示す図である。
図8左側に示すように、主居室の壁面300(紙面奥側)にバー310が設けられており、そのバー310に対して、2段目にある係止部140−2を掛けて懸垂させている。この例では、バー310は、図示しないスプロケットで壁面300に対して隙間をあけて設けられており、ロフト用梯子100のフック状の係止部140で引っ掛けやすいようになっている。また、この構成例では、壁面300のバー310は、ロフト200のバー210と略同一の高さの位置にあり、ロフト用梯子100を伸長状態のまま壁面に懸垂させられるようになっている。
このように、ロフト用梯子100の摺動による伸縮機能を用いることなく、収納状態と使用状態を切り替えることも可能である。
図9は、本考案の実施例2に係るロフト用梯子100aを模式的に示す正面図、背面図である。
図9に示すように、ロフト用梯子100aは、実施例1に示した図1と同様、一対の支持柱体110と、横桟120と、摺動操作部130と、係止部140と、手摺部150を備えているが、実施例2の構成例は、支持柱体110は、少なくとも一対の上部支持柱体110−1と一対の中部支持柱体110−2と一対の下部支持柱体110−3の3つの部材を備えたものとなっている。
110 支持柱体
120 横桟
130 摺動操作部
140 係止部
150 手摺部
200 ロフト
210 バー
300 主居室の壁面
310 バー
Claims (8)
- 主居室と、前記主居室に設けられたロフトとの間に掛け渡すロフト用梯子であって、
間隔を隔てて平行に配置された一対の支持柱体であって、少なくとも一対の上部支持柱体と一対の下部支持柱体の2つの部材を備え、前記上部支持柱体と前記下部支持柱体との接合部において、一方の内径が他方の外径より大きく前記他方が前記一方の中に嵌入して摺動することにより伸縮可能な構造を持つ支持柱体と、
前記上部支持柱体と前記下部支持柱体の上下位置関係の固定と開放を切り換え、両者の摺動を操作する摺動操作部と、
一対の前記支持柱体の間を橋梁し、適度な上下間隔をあけて配置された複数の横桟と、
前記ロフトの構造物に対して前記支持柱体または前記横桟を係止できる係止部を備えたロフト用梯子。 - 前記上部支持柱体の最下段の横桟と前記下部支持柱体の最上段の横桟との摺動が、
近接方向には、前記上部支持柱体の最下段の横桟と前記下部支持柱体の最上段の横桟が当接し合う位置で前記摺動操作部による固定が自動的に起動して前記上部支持柱体と前記下部支持柱体の前記摺動が停止し、
遠隔方向には、前記上部支持柱体の最下段の横桟と前記下部支持柱体の最上段の横桟の距離が他の前記横桟の一段分に相当する距離となると、前記摺動操作部による固定が自動的に起動して前記上部支持柱体と前記下部支持柱体の前記摺動が停止することにより、前記支持柱体が前記横桟一段分の高さ分の摺動が可能となるように調整されている請求項1に記載のロフト用梯子。 - 前記係止部を介して前記ロフトに係止した状態において、
前記支持柱体が前記横桟一段分の高さ分収縮した状態において前記支持柱体の下端が前記主居室の床面よりも高い位置であり、
前記支持柱体が前記横桟一段分の高さ分伸張した状態において前記支持柱体の下端が前記ロフトから離れた位置の床面に接地して前記支持柱体が前記ロフトに対して斜めに掛かるよう高さが調整されたことを特徴とする請求項2に記載のロフト用梯子。 - 主居室と、前記主居室に設けられたロフトとの間に掛け渡すロフト用梯子であって、
間隔を隔てて平行に配置された一対の支持柱体であって、少なくとも一対の上部支持柱体と一対の中部支持柱体と一対の下部支持柱体の3つの部材を備え、
前記上部支持柱体と前記中部支持柱体との接合部において、一方の内径が他方の外径より大きく前記他方が前記一方の中に嵌入して摺動することにより伸縮可能な構造を持ち、前記中部支持柱体と前記下部支持柱体との接合部において、一方の内径が他方の外径より大きく前記他方が前記一方の中に嵌入して摺動することにより伸縮可能な構造を持つ支持柱体と、
前記上部支持柱体と前記中部支持柱体、および、前記中部支持柱体と前記下部支持柱体の上下位置関係の固定と開放を切り換え、両者の摺動を操作する摺動操作部と、
一対の前記支持柱体の間を橋梁し、適度な上下間隔をあけて配置された複数の横桟と、
前記ロフトの構造物に対して前記支持柱体または前記横桟を係止できる係止部を備えたロフト用梯子。 - 前記上部支持柱体の最下段の横桟と前記中部支持柱体の最上段の横桟との摺動が、
近接方向には、前記上部支持柱体の最下段の横桟と前記中部支持柱体の最上段の横桟が当接し合う位置で前記摺動操作部による固定が自動的に起動して前記上部支持柱体と前記中部支持柱体の前記摺動が停止し、
遠隔方向には、前記上部支持柱体の最下段の横桟と前記中部支持柱体の最上段の横桟の距離が他の前記横桟の一段分に相当する距離となると、前記摺動操作部による固定が自動的に起動して前記上部支持柱体と前記中部支持柱体の前記摺動が停止し、
前記中部支持柱体の最下段の横桟と前記下部支持柱体の最上段の横桟との摺動が、
近接方向には、前記中部支持柱体の最下段の横桟と前記下部支持柱体の最上段の横桟が当接し合う位置で前記摺動操作部による固定が自動的に起動して前記中部支持柱体と前記下部支持柱体の前記摺動が停止し、
遠隔方向には、前記中部支持柱体の最下段の横桟と前記下部支持柱体の最上段の横桟の距離が他の前記横桟の一段分に相当する距離となると、前記摺動操作部による固定が自動的に起動して前記中部支持柱体と前記下部支持柱体の前記摺動が停止し、
前記支持柱体が前記横桟二段分の高さ分の摺動が可能となるように調整されている請求項6に記載のロフト用梯子。 - 前記係止部を介して前記ロフトに係止した状態において、
前記支持柱体が前記横桟二段分の高さ分収縮した状態において前記支持柱体の下端が前記主居室の床面よりも高い位置であり、
前記支持柱体が前記横桟二段分の高さ分伸張した状態において前記支持柱体の下端が前記ロフトから離れた位置の床面に接地して前記支持柱体が前記ロフトに対して斜めに掛かるよう高さが調整されたことを特徴とする請求項5に記載のロフト用梯子。 - 前記係止部が、前記支持柱体への取り付け高さの異なる複数の係止部を備え、前記ロフトの構造物に対する係止と、前記主居室の壁面に設けられている構造物に対する係止を選択可能としたものである請求項1乃至6のいずれかに記載のロフト用梯子。
- 前記支持柱体に対して立設せしめた手摺部を備え、前記手摺部が前記支持柱体に対して水平方向に回動可能としたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のロフト用梯子。
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