JP2015105544A - 折畳み式高所作業台 - Google Patents

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Abstract

【課題】高所作業に際して作業床の堅牢な支持を可能にすると共に、作業台の展開と折畳みに際して、その操作を円滑容易かつ安全に行うことができ、しかも、コンパクトに折畳むことができるようにした折畳み式高所作業台を提供する。【解決手段】主脚(3)に支持された固定天板(1)と、該固定天板の少なくとも一側部に対して水平姿勢と垂下姿勢の間で回動自在に枢結された回動天板(2)と、前記水平姿勢の回動天板を支持する支持脚(4)を備え、前記支持脚(4)は、走行可能なキャスタ(27)を備えると共に、筋交い型式の連結機構(44)を介して前記主脚(3)に連結され、該連結機構(44)の拡縮を介して主脚(3)の遠近方向に移動自在に連結され、前記回動天板(2)は、前記支持脚(4)の上端部を前記遠近方向に案内するガイド手段(36)を設けており、前記支持脚(4)の上端部が左右に振れることを阻止するように構成している。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば建設現場等において種々の高所作業を行うための折畳み式高所作業台に関する。
従来、折畳み式高所作業台として、相互に水平姿勢と垂下姿勢の間で回動自在に枢結された一対の回動天板を設け、両回動天板を支持する一対の支持脚を互いに遠近方向に移動自在に配置し、前記支持脚を上下方向に伸縮するように構成したものが提案されている。
このような作業台によれば、一対の回動天板を水平姿勢とした状態で支持脚により支持し、該支持脚の伸長により天板を上昇させることにより、天板上で高所作業を行うことが可能になる。そして、作業台の不使用時には、支持脚を収縮させると共に、一対の回動天板を垂下姿勢となるように折畳むことにより、コンパクトに折畳まれた状態で運搬又は保管することが可能になる。
特開2011−52474号公報 特開2009−121100号公報 特開2009−144361号公報
上記の特許文献に示されるような従来の作業台は、一対の回動天板を水平姿勢とした状態で、各回動天板の自由端を支持脚により床面に支持できるが、一対の回動天板の枢結部分は、ブレースを該枢結部分と支持脚の間に斜めに配置することにより支持され、直接、床面に支持されていない。このため、作業床の中央に位置する前記枢結部分の支持が不十分であり、特に、高所作業のために支持脚を伸長することにより天板を上昇した場合、作業者の不安を払拭できない。
また、作業台の展開や折畳みに関して、前記支持脚は、下端部にキャスタを設けると共に、筋交い型式の拡縮自在な連結機構により案内されるように構成すれば、支持脚の移動を簡単に行うことが可能になるが、その場合、筋交い型式の連結機構は、拡縮中の筋交い部材の端部が前後左右に振れて揺動しやすいため、移動中の支持脚も横振れしたり傾いたりすることにより安定せず、円滑な移動を困難にするおそれがある。
本発明の課題は、高所作業に際して作業床の堅牢な支持を可能にすると共に、作業床に対する作業者の乗降が容易となるように構成し、更に、作業台の展開と折畳みに際して、その操作を円滑容易かつ安全に行うことができ、しかも、極めてコンパクトで安定良く折畳むことができるようにした折畳み式高所作業台を提供する点にある。
そこで、本発明が手段として構成したところは、水平面上で相互に直交するX方向とY方向に関して、主脚に支持された固定天板と、該固定天板の前記X方向の少なくとも一側部に対して水平姿勢と垂下姿勢の間で回動自在に枢結された回動天板と、前記水平姿勢とされた回動天板を支持する支持脚を備えており、前記支持脚は、走行可能なキャスタを備えると共に、X方向に拡縮自在な筋交い型式の連結機構を介して前記主脚に連結され、該連結機構の拡縮を介して前記X方向に移動自在に連結され、前記回動天板は、前記支持脚の上端部を前記X方向に案内するガイド手段を設けており、該ガイド手段により、前記支持脚の上端部が前記Y方向に振れて偏位することを阻止するように構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記固定天板の側縁に向けて下方から臨む梯子手段が設けられており、前記固定天板の側縁に乗降口を凹設すると共に、該乗降口を開閉自在に閉鎖する開閉床を設けている。
前記主脚及び支持脚は、下側に位置する固定脚と、該固定脚から上方に向けて伸縮自在な伸縮脚を備え、前記固定脚を含んで下部ユニットを構成すると共に、前記伸縮脚並びに固定天板及び回動天板を含んで上部ユニットを構成し、パンタグラフ型式の昇降機構により下部ユニットに対して上部ユニットを昇降自在に連結しており、前記上部ユニットを構成する主脚と支持脚の伸縮脚を相互に前記筋交い型式の連結機構により連結している。
前記主脚及び支持脚は、それぞれY方向に間隔をあけて配置された第1主脚及び第2主脚と第1支持脚及び第2支持脚を構成しており、前記筋交い型式の連結機構は、第1主脚と第1支持脚を連結する第1連結機構と、第2主脚と第2支持脚を連結する第2連結機構を構成し、それぞれ第1連結機構と第2連結機構は、クロスした2本の筋交い部材のうち相互に対応する筋交い部材を相互に横架材により連結しており、前記横架材を介して第1連結機構と第2連結機構を一体的に拡縮することにより、前記支持脚の移動中に該支持脚の上端部が傾くことを阻止するように構成している。
好ましくは、前記主脚と支持脚の下端部を連結する屈折式の連結手段が設けられ、この際、連結手段は、水平方向に屈折可能な一対の連結材から成り、第1主脚と第1支持脚を連結すると共にY方向の内側に向けて屈折する第1連結手段と、第2主脚と第2支持脚を連結すると共にY方向の内側に向けて屈折する第2連結手段を構成し、前記第1連結手段と第2連結手段を相互に上下方向に位置ずれした位置に配置することにより、それぞれ内側に向けて屈折する第1連結手段及び第2連結手段を相互に干渉しないように構成することが好ましい。
筋交い型式の連結機構を構成するクロスした2本の筋交い部材は、それぞれの上下端部のうち、一方の端部を主脚と支持脚の枢支ブラケットに枢支されると共に、他方の端部を主脚と支持脚の摺動ブラケットに上下方向に摺動自在に枢支されており、前記支持脚の摺動ブラケットを外側から被う安全カバーを設けることが好ましい。
前記固定天板は、水平姿勢とした回動天板のガイド手段に臨む格納手段を設けており、前記支持脚を前記ガイド手段に沿わせて前記主脚に向けて移動したとき、該支持脚の上端部が前記格納手段に格納されるように構成することが好ましい。
請求項1に記載の本発明によれば、固定天板1と回動天板2により形成される高所作業床は、使用状態において、接地面から、主脚3により固定天板1が支持され、支持脚4により回動天板2が支持されているので、作業床の全体を堅固かつ安定した状態で支持することが可能となる。そして、作業台の展開又は折畳みに際して、キャスタ27を備えた支持脚4は、筋交い型式の連結機構44の拡縮を介して案内されつつ移動し、特に、回動天板2に設けたガイド手段36により、移動中の支持脚4の上端部がY方向に振れて偏位することを防止されるので、極めて円滑に支持脚4の移動を行うことができ、移動のための操作が容易である。
請求項2に記載の本発明によれば、使用状態において固定天板1と回動天板2により形成された高所作業床に作業者が梯子手段42により乗降する際、開閉床1aを開くことにより乗降口1bを開放できるので、該乗降口1bを介して安全かつ容易に乗降することが可能となる。即ち、梯子手段42を前記固定天板1の側縁に下方から臨んで配置した構成においては、作業者が梯子手段42から搭乗する際、身体が固定天板1の側縁に干渉しないように仰け反り姿勢を必要とされ、反対に、梯子手段42に向けて下降する際、固定天板1の側縁の下方に隠れた梯子手段42を模索しながら足を掛けることが必要とされるのに対して、本発明によれば、乗降口1bを開放することにより、安全かつ容易に乗降できる利点がある。そして、高所作業中は、開閉床1aで乗降口1bを閉鎖することにより、高所作業の安全を保証する。
請求項3に記載の本発明によれば、下部ユニットに対して上部ユニットをパンタグラフ型式の昇降機構15により昇降させる構成に関して、上部ユニットを構成する主脚3と支持脚4の伸縮脚3s、4sを前記筋交い型式の連結機構44により連結しているので、接地面から上方に離れた主脚3と支持脚4の上端近傍部の揺れを好適に防止し、固定天板1と回動天板2による作業床を安定支持することが可能となる。
請求項4に記載の本発明によれば、筋交い型式の連結機構44の第1連結機構44aと第2連結機構44bの相互に対応する筋交い部材45(46)を横架材48により連結しているので、高所作業のための使用時に主脚3及び支持脚4の横揺れが防止されると共に、作業台の展開又は折畳みのために支持脚4を移動する際に、前記横架材48を介して第1連結機構44aと第2連結機構44bが同期的かつ一体的に拡縮する。このため、支持脚4の第1支持脚4aと第2支持脚4bは、並行的な同期移動が可能であり、移動中に前後左右に振れて傾くことはなく、円滑な移動を可能とする。
請求項5に記載の本発明によれば、主脚3と支持脚4の下端部を屈折式の連結手段51により連結しているので、高所作業のための使用時に、主脚3及び支持脚4は、接地面の近傍に位置して安定状態を保持することできる、そして、作業台の展開又は折畳みのために支持脚4を移動する際、第1連結手段51aと第2連結手段51bが相互に上下に位置ずれした位置に配置されているので、相互に干渉することなくY方向の内側に向けて好適に奥深く屈折することが可能である。従って、展開状態における主脚3と支持脚4の離間距離を大きくするように両連結手段51a、51bを長く形成した場合でも、奥深い屈折により、支持脚4を主脚3に近接させたコンパクトな折畳みが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、作業者が支持脚4を握持して主脚3に向け移動させる際、作業者の握持しやすい個所に摺動ブラケット32が配置されていても、該摺動ブラケット32を外側から被う安全カバー33を設けており、作業者の手指が摺動ブラケット32に向けて侵入することを防止しているので、安全である。
請求項7に記載の本発明によれば、折畳み時に、主脚3に向けて移動される支持脚4は、上端部をガイド手段36により案内されつつ固定天板1の格納手段23に導入され、支持脚4を固定天板1の下側領域に格納することができると共に、運搬時等において、支持脚4の上端がY方向に振れることを防止し、作業台の安定した折畳み状態を可能とする。
本発明の1実施形態に関して上部ユニットを下降させた使用状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態に関して上部ユニットを上昇させた使用状態を示す斜視図である。 主脚、一方の支持脚、梯子手段、天板用ダンパ、筋交い型式の連結機構、屈折式の連結手段を分解状態で示す斜視図である。 主脚と天板用ダンパを拡大して示す斜視図である。 図4の一部を更に拡大して示す斜視図である。 固定天板1に設けた乗降口と開閉床を示しており、(A)は平面図、(B)はA−A線断面である。 図6(A)のB−B線断面図である。 一方の支持脚とガイド手段を拡大して示す斜視図である。 図8の一部を更に拡大して示す斜視図である。 筋交い型式の連結機構を拡大して示す斜視図である。 屈折式の連結手段を分解状態で示す斜視図である。 屈折式の連結手段を組付け状態で示す斜視図である。 屈折式の連結手段の作用を示す斜視図である。 作業台の折畳み開始時の状態を示す正面図である。 (A)は図14の一部の拡大図、(B)は更に部分の拡大図である。 作業台の折畳み中途の状態を示す正面図である。 (A)は図14の一部の拡大図、(B)は更に部分の拡大図である。 (A)は作業台の折畳み完了前の状態を示す正面図、(B)は折畳み完了後の状態を示す正面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は作業台の天板を含む上部ユニットを下降させた使用状態を示し、図2は作業台の上部ユニットを上昇させた使用状態を示しており、図3は天板を除く主要機構の分解状態を示している。
図1ないし図3に示すように、作業台は、水平面上で相互に直交するX方向とY方向に関して、固定天板1のX方向の両側部に対して水平姿勢と垂下姿勢の間で回動自在に枢結された回動天板2、2を備えており、固定天板1は主脚3により支持され、回動天板2、2は水平姿勢とされた状態で支持脚4、4により支持される。
(天板の構成)
固定天板1は、枠組みフレームに金属ネットを張設することによりY方向に長くなる長方形に構成され、後述する梯子手段に臨む側縁部(以下「正面側」という。)にヒンジ結合された開閉床1aを設けており、梯子手段と固定天板1の間における作業者の乗降を容易にする。
回動天板2は、枠組みフレームに金属ネットを張設し、妻側(回動に関する自由端側)と桁側(Y方向の両側縁側)の縁部に幅木5を立設しており、該幅木5の内側に位置して、妻側手摺6と桁側手摺7を立設している。図示省略しているが、これらの手摺6、7は、それぞれ独立して転倒方向に回動自在であり、起立状態では図示のような係止金具により相互に連結係止されるが、該係止金具の係止を解除し、転倒させることにより、回動天板2に重なるように折畳むことができる。尚、水平姿勢とした使用状態における一対の回動天板2、2の間において、図12に示すように、正面側の隣り合う桁側手摺7、7は、出入口8を形成し、該出入口8は、一方の桁側手摺7に反転自在に設けられた安全バー9により開閉自在に構成されている。また、前記開閉床1aの上部には、着脱自在な幅木5aが装着され、該幅木5aは、離脱させたとき、一方の桁側手摺7に係留保持させることが可能である。
しかしながら、本発明は、図示のように固定天板1の両側にそれぞれ一対の回動天板2、2と支持脚4、4を設けた実施形態に限定されるものではなく、固定天板1の片側にだけ1個の回動天板2と支持脚4を設けた構成としても良い。
(主脚と固定天板の構成)
図3ないし図5に示すように、主脚3は、Y方向に間隔をあけて配置された第1主脚3aと第2主脚3bを構成し、第1主脚3aと第2主脚3bは、それぞれ下側に位置する固定脚3kと、該固定脚3kから上方に向けて伸縮自在な伸縮脚3sを備えている。この際、図示のように、固定脚3kを断面矩形の内管により形成し、伸縮脚3sを断面矩形の外管により形成し、摺動自在に嵌合した構成とするのが良い。
第1主脚3aと第2主脚3bの固定脚3k、3kは、相互に下端部を基礎梁部材10により連結され、該基礎梁部材10を介して大型キャスタ11及び小型キャスタ12を設けている。
第1主脚3aと第2主脚3bの伸縮脚3s、3sは、相互に補強梁部材13により連結され、前記基礎梁部材10に設けられた台フレーム14と前記補強梁部材13の間にパンタグラフ型式の昇降機構15を設けている。尚、パンタグラフ型式の昇降機構15は、ダンパ等の伸縮可能な重力軽減手段16を介して基礎梁部材10に連結されており、伸縮脚3s、3sの伸縮により固定天板1及び回動天板2を昇降させる際に必要とされる力を軽減する。
図5に示すように、前記伸縮脚3s、3sは、前記補強梁部材13に固設した係止手段17の先端部を伸縮脚3sの外部から内部に向けて挿脱自在に挿通しており、これに対して、前記固定脚3kは、上下方向に間隔をあけて係止孔18を列設している。従って、伸縮脚3sを上向きに伸長させた状態で、所定の係止孔18に係止手段17の先端部を挿入することにより、主脚3を所定長さに伸長した状態で、固定天板1及び回動天板2を所望の高さ位置に係止固定することができる。
後述する拡縮自在な筋交い型式の連結機構を連結するために、前記伸縮脚3sの下端近傍に枢支ブラケット19が設けられ、前記伸縮脚3s、3sの上端近傍に摺動ブラケット20が設けられており、摺動ブラケット20は上下方向に延びるスリット20aを備えている。
また、後述する屈折式の連結手段を連結するために、前記基礎梁部材10に枢支ブラケット21が設けられている。
前記伸縮脚3s、3sの上端には前記固定天板1が搭載固着され、該固定天板1の下面には、伸縮脚3sのX方向の側面に位置して、回動天板2を枢結するための固定枢結ブラケット22と、後述する回動天板2のガイド手段に臨む格納手段23が設けられている。
更に、固定天板1の下面には、垂設フレーム24を介してダンパ等の伸縮自在な重力軽減手段25が回動自在に設けられており、該重力軽減手段25の先端部を回動天板2の下面に枢支することにより、該回動天板2を水平姿勢に保持し、支持脚4のX方向の移動を可能にする。また、回動天板2を垂下姿勢としたときは、該垂下姿勢を保持し、自由な回動を防止する。
図1及び図2に示すように、固定天板1の正面側に臨んで主脚3に設けられた梯子手段42は、固定天板1の側縁に向けて下方から臨んでおり、これに対して、固定天板1の側縁は、図6及び図7に示すように、乗降口1bを凹設すると共に、該乗降口1bを開閉自在に閉鎖する開閉床1aを設けている。
図示実施形態の場合、開閉床1aは、乗降口1bを上方から被う金属板により形成され、蝶番等のヒンジ手段59により固定天板1に枢結されており、両端部に固定天板1の上面に接支させられる接支片部60、60を延設している。従って、開閉床1aは、乗降口1bを閉鎖したとき、接支片部60を固定天板1の上面に接支することにより、作業者が踏みつけたときの荷重を支持し、乗降口1bを開放したとき、ヒンジ手段59を介して反転され固定天板1の上に重ねられる。
開閉床1aは、閉止位置において固定天板1に係脱自在に係止されるロック手段61を設けている。図例の場合、相反する方向に延びる先端に係止部62を設けた一対のロック手段61、61が開閉床1aの下面に配置され、両ロック手段61、61の係止部62を固定天板1の被係止部63に挿脱自在に挿入係止しており、常時は係止部62を挿入係止させる方向にロック手段61を弾発付勢するスプリング64が設けられている。
一対のロック手段61、61は、相互に対向する操作部65、65を備えており、例えば、作業者が一対の操作部65、65を片手で握持する等、一対の操作部65、65を相互に引き寄せ方向に移動すると、前記係止部62が被係止部63から脱し、開閉床1aを開閉可能とする。このような操作部65、65の操作は、開閉床1aの下方からは、乗降口1bの下向き開放空間を介して行うことができるが、開閉床1aの上方からも容易に行うことができるようにするため、開閉床1aに操作窓66が開設されている。
従って、図1及び図2に示すように、使用状態において固定天板1と回動天板2により形成された高所作業床に作業者が梯子手段42により乗降する際、開閉床1aを開くことにより乗降口1bを開放できるので、該乗降口1bを介して安全かつ容易に乗降することが可能となる。即ち、図7に示すように、梯子手段42は、前記固定天板1の側縁(開閉床1a)に対して、下方から臨むように配置されており、該梯子手段42が作業台の正面側に突出しないコンパクトな状態となるように構成されている。このため、仮に、開閉床1aや乗降口1bを有しない構成とされている場合は、作業者が梯子手段42から搭乗する際、身体が固定天板1の側縁に干渉しないように仰け反り姿勢を必要とされ、反対に、梯子手段42に向けて下降する際、固定天板1の側縁の下方に隠れた梯子手段42を模索しながら足を掛けることが必要とされるという問題がある。この点に関して、図示実施形態のように乗降口1bと開閉床1aを設けた構成によれば、乗降口1bを開放することにより、安全かつ容易に乗降することができる。そして、高所作業中は、開閉床1aで乗降口1bを閉鎖することにより、安全な高所作業を可能にする。
(支持脚と回動天板の構成)
図3並びに図8及び図9に示すように、支持脚4は、Y方向に間隔をあけて配置された第1支持脚4aと第2支持脚4bを構成し、第1支持脚4aと第2支持脚4bは、それぞれ下側に位置する固定脚4kと、該固定脚4kから上方に向けて伸縮自在な伸縮脚4sを備えている。この際、図示のように、固定脚4kを断面矩形の内管により形成し、伸縮脚4sを断面矩形の外管により形成し、摺動自在に嵌合した構成とするのが良い。
第1支持脚4aと第2主脚支持脚4bの固定脚4k、4kは、相互に下端部を基礎梁部材26により連結され、キャスタ27を設けている。
第1支持脚4aと第2支持脚4bの伸縮脚4s、4sは、相互に上下一対の補強梁部材28、28により連結され、下側の補強梁部材28に固設した係止手段29の先端部を伸縮脚4sの外部から内部に向けて挿脱自在に挿通しており、これに対して、前記固定脚4kは、上下方向に間隔をあけて係止孔30を列設している。従って、伸縮脚4sを上向きに伸長させた状態で、所定の係止孔30に係止手段29の先端部を挿入することにより、支持脚4を所定長さに伸長した状態で、水平姿勢とされた回動天板2を下方から支持することができる。
後述する筋交い型式の連結機構を連結するために、前記伸縮脚4sの下端近傍に枢支ブラケット31が設けられ、前記伸縮脚4s、4sの上端近傍に摺動ブラケット32が設けられており、摺動ブラケット32は上下方向に延びるスリット32aを備えている。図示のように、摺動ブラケット32は、伸縮脚4sの内側位置に設けられており、伸縮脚4sの外側位置に安全カバー33を設けることにより、該安全カバー33で摺動ブラケット32を外側から被うように構成している。これにより、後述のように支持脚4をX方向に移動するために作業者が伸縮脚4sを握持する際、手指が摺動ブラケット32に侵入することを防止できる。
また、後述する屈折式の連結手段を連結するために、前記基礎梁部材26に枢支ブラケット34が設けられている(図12及び図13参照)。
前記伸縮脚4s、4sの上端部は、前記回動天板2を支持する支持部35を構成し、好ましくは、該支持部35の上面に突出するローラ35aを軸支している。これに対して、回動天板2は、下面に前記伸縮脚4s、4sの支持部35をX方向に案内するガイド手段36を設けると共に、該ガイド手段36の端部近傍に回動枢結ブラケット37を設け、該回動枢結ブラケット37を前記固定天板1の固定枢結ブラケット22に枢軸37a(図15及び図17参照)を介して軸着することにより、上述のように水平姿勢と垂下姿勢の間で回動自在となるように枢結されている。
前記ガイド手段36は、溝形の樋状に形成され、X方向に移動中の支持脚4がY方向に振れて偏位することを阻止する一対の案内壁36a、36aと、前記ローラ35aを接支可能とする頂壁36bを備えている。回動天板2を固定天板1に枢結した状態で、前記樋状のガイド手段36の端部は、固定天板1の格納手段23に近接した状態で臨み、支持脚4を主脚3に向けてX方向に移動したとき、前記支持部35が前記格納手段23に受入れられるように構成している。このため、図5に示すように、格納手段23は、ガイド手段36の延長上に位置する樋状に形成されると共に、支持部35を受入れた際に受止めるストッパ壁23aを備えている。
回動天板2の自由端側に位置するガイド手段36の端部は、端板38により閉塞され、該端板38に設けた係止手段39の先端部を一方の案内壁36aの外部から内部に向けて挿脱自在に挿通しており、これに対して、支持脚4の前記支持部35には前記係止手段39の先端部を挿入可能とする係止孔40が設けられている。
従って、支持脚4は、水平姿勢とした回動天板2の自由端部を支持する際、前記係止手段39の先端部を係止孔40に挿入することにより、X方向に移動不能な状態で係止固定される。
上述した図面には図示省略しているが、図14及び図16に示すように、第1支持脚4a及び第2支持脚4bの下端部には、前記基礎梁部26を介してアウトリガー41が設けられている。アウトリガー41は、従来の作業台その他に使用されている公知のものと同様であり、キャスタ27の側方に展開し接地させることにより支持脚4を安定支持し(図14)、キャスタ27の上方に上昇し格納させることにより支持脚4をX方向に移動可能とする(図16)。
(梯子手段の構成)
図1ないし図3に示すように、主脚3の正面側、つまり、第1主脚3aの正面側には梯子手段42が設けられている。梯子手段42は、下側の固定梯子42kと上側の伸縮梯子42sにより構成され、前記固定梯子42kを第1主脚3aの固定脚3kに固着し、前記伸縮梯子42sを第1主脚3aの伸縮脚4sに固着している。
図示実施形態の場合、固定梯子42kの縦桟に対して、伸縮梯子42sの縦桟の背面に固着した摺動縦桟43を摺動自在に外嵌している。これにより、第1主脚3aの伸縮脚4sを下降させたときは、伸縮梯子42sが固定梯子42kに重なり合うように構成され、第1主脚3aの伸縮脚4sを上昇させたときは、伸縮梯子42sが固定梯子42kから上方に延長されるように構成している。
(筋交い型式の連結機構の構成)
前記支持脚4は、X方向に拡縮自在な筋交い型式の連結機構44を介して前記主脚3に連結され、該連結機構44の拡縮を介してX方向に移動自在に連結されている。
図10に示すように、筋交い型式の連結機構44は、第1主脚3aと第1支持脚4aを連結する第1連結機構44aと、第2主脚3bと第2支持脚4bを連結する第2連結機構44bを構成しており、それぞれ第1連結機構44aと第2連結機構44bは、クロスした2本の筋交い部材45、46の交差部をピン47により回動自在に枢支している。従って、2本の筋交い部材45、46は、ピン47の廻りに回動したとき、上端部相互と下端部相互の間隔L1を変化することにより、X方向に拡縮自在に構成されている。
この際、第1連結機構44aと第2連結機構44bは、相互に対応する筋交い部材、つまり、互いに同じ傾斜姿勢となる筋交い部材45、45と筋交い部材46、46のうち、一方の筋交い部材45、45をY方向の外側に配置し、他方の筋交い部材46、46をY方向の内側に配置しており、図例の場合、内側の筋交い部材46、46を相互に横架材48により連結している。
図示実施形態の場合、内側の筋交い部材46、46は、ピン47から上向きに延びる部分を相互に横架材48aにより連結され、下向きに延びる部分を相互に横架材48bにより連結されている。横架材48は、複数の横桟49を複数の縦桟50により連結した剛体フレームを形成することが好ましい。
しかしながら、横架材48は、図示実線で示すように、内側の筋交い部材46、46を相互に連結するように構成する他、図示鎖線で示すように、外側の筋交い部材45、45を相互に連結するように構成しても良い。
第1連結機構44aと第2連結機構44bは、それぞれを構成する2本の筋交い部材45、46のうち、一方の筋交い部材45の上端枢支部45aを前記支持脚4の摺動ブラケット32のスリット32aにピン(図示省略)を介して摺動自在かつ回動自在に枢着され、下端枢支部45bを前記主脚3の枢支ブラケット19にピン(図示省略)を介して回動自在に枢着される。また、他方の筋交い部材46の上端枢支部46aを前記主脚3の摺動ブラケット20のスリット20aにピン(図示省略)を介して摺動自在かつ回動自在に枢着され、下端枢支部46bを前記支持脚4の枢支ブラケット31にピン(図示省略)を介して回動自在に枢着される。
これにより、前記支持脚4は、前記主脚3に連結された状態で、筋交い型式の連結機構44の拡縮により案内されながらX方向に移動することができる。この際、第1連結機構44aと第2連結機構44bは、相互に横架材48により連結されているため、同期的かつ一体的に拡縮する。従って、第1支持脚4a及び第2支持脚4bの同期移動を可能とし、しかも、移動中における第1支持脚4a及び第2支持脚4bが前後左右に振れて傾くことを阻止することができる。
尚、筋交い型式の連結機構44は、主脚3の伸縮脚3sと支持脚4の伸縮脚4sを連結するように設けられているので、前記パンタグラフ型式の昇降機構15を介して固定天板1及び回動天板2を上昇させたとき、伸縮脚3s、4sと共に上昇する。
(屈折式の連結手段の構成)
前記主脚3と支持脚4は、それぞれの下端部を相互に連結する屈折式の連結手段51を設けている。図11ないし図13に示すように、屈折式の連結手段51は、第1主脚3aと第1支持脚4aを連結する第1連結手段51aと、第2主脚3bと第2支持脚4bを連結する第2連結手段51bを構成しており、それぞれ第1連結手段51aと第2連結手段51bは、水平方向でY方向の内側に向けて屈折可能な一対の連結材52、53により構成されている。
第1連結手段51aと第2連結手段51bを構成する一対の連結材52、53は、一方の連結材の尾端枢支部54を前記主脚3の枢支ブラケット21に縦軸を介して回動自在に枢着され、他方の連結材の尾端枢支部55を前記支持脚4の枢支ブラケット34に縦軸を介して回動自在に枢着されており、一対の連結材52、53の先端を相互に重合させた状態でピン56により回動自在に枢結している。
この際、一対の連結材52、53は、平板部の側縁から起立リブ52a、53aを立設することにより、図12に示すように直線上に整列された状態から、Y方向の外側に屈折することを阻止し、図13に示すようにY方向の内側にのみ屈折するように構成することが好ましい。
図示実施形態の場合、一対の連結材52、53の先端に形成された屈折部分は、一方の連結材52から前記ピン56を超えて他方の連結材53に重ね合わせられる舌片57を延設し、重ね合わせられた状態で該舌片57を他方の連結材53に着脱自在に係止する蝶ボルト等の係止手段58を設けている。従って、一対の連結材52、53は、直線状に整列した状態で、前記係止手段58により屈折不能に係止することができ、該係止手段58の係止を解除することにより、Y方向の内側に向けて屈折可能とされる。
図13に示すように、前記主脚3における第1主脚3aの枢支ブラケット21及び前記支持脚4における第1支持脚4aの枢支ブラケット34と、前記主脚3における第2主脚3bの枢支ブラケット21と前記支持脚4における第2支持脚4bの枢支ブラケット34は、図示の符号Hで示すように、相互に上下方向に対して異なる位置に設けられている。従って、前記第1連結手段51aと第2連結手段51bも、相互に上下に位置ずれした位置に配置される。これにより、Y方向の内側に向けて屈折されたとき、第1連結手段51a及び第2連結手段51bが相互に干渉することはなく、好適に屈折される。そして、屈折により、主脚3の枢支ブラケット21と支持脚4の枢支ブラケット34の間隔L2を好適に拡縮する。
(作用)
高所作業台は、主脚3及び支持脚4並びに梯子手段42の固定脚3k、4k及び屈折式の連結手段51並びに固定梯子42k等により下部ユニットを構成し、固定天板1及び回動天板2と主脚3及び支持脚4並びに梯子手段42の伸縮脚3s、4s及び筋交い型式の連結機構44並びに伸縮梯子42s等により上部ユニットを構成し、前記パンタグラフ型式の昇降機構15を介して上部ユニットを昇降可能とするように構成している。
従って、作業者が固定天板1及び回動天板2を作業床として作業を行う場合、図2に示すように、上部ユニットを上昇させることにより、高位の高所作業を行うことができ、図1に示すように、上部ユニットを下降させることにより、低位の高所作業を行うことができる。また、上述のように、伸縮脚3s、4sの係止孔18、30を選択して係止手段17、29を係止することにより、上部ユニットを任意の高さに上昇させ、中位の高所作業を行うことが可能である。尚、パンタグラフ型式の昇降機構15は、重量軽減手段16を設けているので、作業者が上部ユニットを昇降させる際、作業者が手から放しても、上部ユニットが即座に落下することはない。
そこで、図14ないし図18は、高所作業台を使用状態から折畳む際の手順と作用を示している。図14は、上部ユニットを最も低位まで下降させた状態を示しており、折畳み作業に先立ち、両側の回動天板2の相互に隣り合う桁側手摺7、7の係止が解除され、安全バー9が一方の桁側手摺7に格納され、着脱自在な幅木5aが離脱させられ一方の桁側手摺7に係留保持される。更に、アウトリガー41が格納される。
図15に示すように、回動天板2は支持脚4により支持され、ガイド手段36に挿入された支持部34を回動天板2の自由端側に位置し、係止手段39に係止されているので、該係止を解除する。
その後、図16に示すように、支持脚4を主脚3に向けて移動し、支持部34を格納手段23に受入れさせると、支持脚4は固定天板1の下側空間に格納される。これにより、回動天板2は、図示のように、垂下姿勢に向けて回動することが可能となる。上述のように、回動天板2は、重量軽減手段25に連結されているので、支持脚4を主脚3に移動した後、直ちに下向き回動することはなく水平姿勢を保持しており、作業者が下向きの力を加えることにより垂下姿勢となるまで回動する。
支持脚4を主脚3に向けて移動するとき、支持脚4と主脚3の間において、伸縮脚4sが伸縮脚3sに向けて筋交い型式の連結機構44を介して移動し、固定脚4kが固定脚3kに向けて屈折式の連結手段51を介して移動する。
筋交い型式の連結機構44は、上述のように、第1連結機構44aと第2連結機構44bを相互に横架材48により連結されており、拡開状態から収縮状態に向けて同期的かつ一体的に回動するので、これにより、支持脚4における第1支持脚4aと第2支持脚4bの並行的な同期移動を行わせ、円滑な移動を可能とし、移動中に第1支持脚4a及び第2支持脚4bが前後左右に振れて傾くことはない。
しかも、移動中、支持脚4の支持部34は、ガイド手段36に案内され、案内壁36aにより横振れが防止されているので、直線的移動を円滑に行い、好適に格納手段23に進入し、格納される。
尚、作業者が支持脚4を握持して主脚3に向け移動させる際、作業者の握持しやすい個所に摺動ブラケット32が配置され、筋交い型式の連結機構44の拡縮時に筋交い部材45の上端枢支部45aのピンがスリット32aを摺動する危険であるが、上述のように、安全カバー33が設けられているので、作業者の手指が摺動ブラケット32に向けて侵入することを防止する。
また、屈折式の連結手段51は、水平方向で前記Y方向の内側に屈折可能に構成されているので、前記蝶ボルト等の係止手段58の係止を解除することにより屈折可能状態にすれば、支持脚4を主脚3に向けて押動するだけで、容易に屈折を開始することができる。そして、上述のように、第1連結手段51aと第2連結手段51bを相互に上下に位置ずれした位置に配置されているので、相互に干渉することなくY方向の内側に向けて奥深く屈折し、支持脚4を案内しつつ主脚3に向けて移動させる。
両側の支持脚4、4を主脚3に向けて移動し、固定天板1の下側領域に格納した後は、図18(A)に示すように、両側の回動天板2、2を水平姿勢から垂直姿勢となるように回動させた後、図18(B)に示すように、各回動天板2の桁側手摺7及び妻側手摺6を該回動天板2に重なり合うように折畳めば良い。尚、図示省略しているが、折畳み状態で、回動天板2の垂直姿勢を保持する係止手段や、前記手摺6、7の折畳み状態を保持する係止手段を設けることが好ましく、折畳んだ作業台は、キャスタ11、12、27により、任意の場所に自走させながら移動することができる。
作業台を折畳み状態から使用状態に展開するときは、上記と逆の手順を行えば良く、その場合も、筋交い型式の連結機構44や屈折式の連結手段51により、上記と同様に、支持脚4を円滑に移動することが可能である。
1 固定天板
1a 開閉床
1b 乗降口
2 回動天板
3 主脚
3a 第1主脚
3b 第2主脚
3k 固定脚
3s 伸縮脚
4 支持脚
4a 第1支持脚
4b 第2支持脚
4k 固定脚
4s 伸縮脚
5 幅木
6 妻側手摺
7 桁側手摺
8 出入口
9 安全バー
10 基礎梁部材
11 大型キャスタ
12 小型キャスタ
13 補強梁部材
14 台フレーム
15 パンタグラフ型式の昇降機構
16 重力軽減手段
17 係止手段
18 係止孔
19 枢支ブラケット
20 摺動ブラケット
20a スリット
21 枢支ブラケット
22 固定枢結ブラケット
23 格納手段
23a ストッパ壁
24 垂設フレーム
25 重力軽減手段
26 基礎梁部材
27 キャスタ
28 補強梁部材
29 係止手段
30 係止孔
31 枢支ブラケット
32 摺動ブラケット
32a スリット
33 安全カバー
34 枢支ブラケット
35 支持部
35a ローラ
36 ガイド手段
36a 案内壁
36b 頂壁
37 回動枢結ブラケット
37a 枢軸
38 端板
39 係止手段
40 係止孔
41 アウトリガー
42 梯子手段
42k 固定梯子
42s 伸縮梯子
43 摺動縦桟
44 筋交い型式の連結機構
44a 第1連結機構
44b 第2連結機構
45、46 筋交い部材
45a、46a 上端枢支部
45b、46b 下端枢支部
47 ピン
48 横架材
49 横桟
50 縦桟
51 屈折式の連結手段
51a 第1連結手段
51b 第2連結手段
52、53 連結材
52a、53a 起立リブ
54、55 尾端枢支部
56 ピン
57 舌片
58 係止手段
59 ヒンジ手段
60 接支片部
61 ロック手段
62 係止部
63 被係止部
64 スプリング
65 操作部
66 操作窓

Claims (7)

  1. 水平面上で相互に直交するX方向とY方向に関して、
    主脚(3)に支持された固定天板(1)と、該固定天板の前記X方向の少なくとも一側部に対して水平姿勢と垂下姿勢の間で回動自在に枢結された回動天板(2)と、前記水平姿勢とされた回動天板を支持する支持脚(4)を備えており、
    前記支持脚(4)は、走行可能なキャスタ(27)を備えると共に、X方向に拡縮自在な筋交い型式の連結機構(44)を介して前記主脚(3)に連結され、該連結機構(44)の拡縮を介して前記X方向に移動自在に連結され、
    前記回動天板(2)は、前記支持脚(4)の上端部を前記X方向に案内するガイド手段(36)を設けており、該ガイド手段(36)により、前記支持脚(4)の上端部が前記Y方向に振れて偏位することを阻止するように構成して成ることを特徴とする折畳み式高所作業台。
  2. 前記固定天板(1)の側縁に向けて下方から臨む梯子手段(42)を設け、前記固定天板(1)の側縁に乗降口(1b)を凹設すると共に、該乗降口(1b)を開閉自在に閉鎖する開閉床(1a)を設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の折畳み式高所作業台。
  3. 前記主脚(3)及び支持脚(4)は、下側に位置する固定脚(3k)(4k)と、該固定脚から上方に向けて伸縮自在な伸縮脚(3s)(4s)を備え、
    前記固定脚(3k)(4k)を含んで下部ユニットを構成すると共に、前記伸縮脚(3s)(4s)並びに固定天板(1)及び回動天板(2)を含んで上部ユニットを構成し、パンタグラフ型式の昇降機構(15)により下部ユニットに対して上部ユニットを昇降自在に連結しており、
    前記上部ユニットを構成する主脚(3)と支持脚(4)の伸縮脚(3s)(4s)を相互に前記筋交い型式の連結機構(44)により連結して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み式高所作業台。
  4. 前記主脚(3)及び支持脚(4)は、それぞれY方向に間隔をあけて配置された第1主脚(3a)及び第2主脚(3b)と第1支持脚(4a)及び第2支持脚(4b)を構成し、
    前記筋交い型式の連結機構(44)は、第1主脚(3a)と第1支持脚(4a)を連結する第1連結機構(44a)と、第2主脚(3b)と第2支持脚(4b)を連結する第2連結機構(44b)を構成し、
    それぞれ第1連結機構(44a)と第2連結機構(44b)は、クロスした2本の筋交い部材(45)(46)のうち相互に対応する筋交い部材を相互に横架材(48)により連結しており、
    前記横架材(48)を介して第1連結機構(44a)と第2連結機構(44b)を一体的に拡縮することにより、前記支持脚(4)の移動中に該支持脚の上端部が傾くことを阻止するように構成して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の折畳み式高所作業台。
  5. 前記主脚(3)と支持脚(4)の下端部を連結する屈折式の連結手段(51)を設けており、
    該連結手段(51)は、水平方向に屈折可能な一対の連結材(52)(53)から成り、第1主脚(3a)と第1支持脚(4a)を連結すると共にY方向の内側に向けて屈折する第1連結手段(51a)と、第2主脚(3b)と第2支持脚(4b)を連結すると共にY方向の内側に向けて屈折する第2連結手段(51b)を構成し、
    前記第1連結手段(51a)と第2連結手段(51b)を相互に上下に位置ずれした位置に配置することにより、それぞれ内側に向けて屈折する第1連結手段(51a)及び第2連結手段(51b)を相互に干渉しないように構成して成ることを特徴とする請求項4に記載の折畳み式高所作業台。
  6. 筋交い型式の連結機構(44)を構成するクロスした2本の筋交い部材(45)(46)は、それぞれの上下端部のうち、一方の端部(45b)(46b)を主脚(3)と支持脚(4)の枢支ブラケット(19)(31)に枢支されると共に、他方の端部(45a)(46a)を主脚(3)と支持脚(4)の摺動ブラケット(20)(32)に上下方向に摺動自在に枢支されており、
    前記支持脚(4)の摺動ブラケット(32)を外側から被う安全カバー(33)を設けて成ることを特徴とする請求項1、2、3、又は5に記載の折畳み式高所作業台。
  7. 前記固定天板(1)は、水平姿勢とした回動天板(2)のガイド手段(36)に臨む格納手段(23)を設けており、
    前記支持脚(4)を前記ガイド手段(36)に沿わせて前記主脚(3)に向けて移動したとき、該支持脚(4)の上端部が前記格納手段(23)に格納されるように構成して成ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の折畳み式高所作業台。
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