JP3189416B2 - 液体の成分測定装置 - Google Patents
液体の成分測定装置Info
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- JP3189416B2 JP3189416B2 JP25607692A JP25607692A JP3189416B2 JP 3189416 B2 JP3189416 B2 JP 3189416B2 JP 25607692 A JP25607692 A JP 25607692A JP 25607692 A JP25607692 A JP 25607692A JP 3189416 B2 JP3189416 B2 JP 3189416B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血液あるいは唾液等の
試料液中の所定の成分を測定する液体の成分測定装置に
関するもので、特に、測定時に、その測定装置の反応試
薬層に規定量の試料液が点着されているか否かを検出
し、点着量不足による誤測定の発生を除去せんとするも
のである。
試料液中の所定の成分を測定する液体の成分測定装置に
関するもので、特に、測定時に、その測定装置の反応試
薬層に規定量の試料液が点着されているか否かを検出
し、点着量不足による誤測定の発生を除去せんとするも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、試料液中の成分測定装置とし
て、例えば血液中の所定の成分との反応により発生する
酸化電流を測定することにより、血糖値等を求めるもの
がある。
て、例えば血液中の所定の成分との反応により発生する
酸化電流を測定することにより、血糖値等を求めるもの
がある。
【０００３】図２はそのような従来の血液中の成分測定
装置の分解斜視図であり、１，２は互いに近接離間した
状態で基台４上に配置された一対の測定電極であり、そ
の上には前記両測定電極１，２を一体的に覆うように反
応試薬層５が形成されている。そして、１a ，２a はそ
れぞれ前記測定電極１，２に接続されたリード端子であ
る。
装置の分解斜視図であり、１，２は互いに近接離間した
状態で基台４上に配置された一対の測定電極であり、そ
の上には前記両測定電極１，２を一体的に覆うように反
応試薬層５が形成されている。そして、１a ，２a はそ
れぞれ前記測定電極１，２に接続されたリード端子であ
る。
【０００４】７は前記リード端子１a ，２a の端部が露
出されるように、前記基台４を覆うカバーであり、その
一端部には試料液を前記反応試薬層５に導くための試料
液注入口８が形成されているとともに、その注入口８に
続いて形成された吸引溝８aの終端部には試料液の吸入
を助長するための空気逃げ孔６が形成されている。
出されるように、前記基台４を覆うカバーであり、その
一端部には試料液を前記反応試薬層５に導くための試料
液注入口８が形成されているとともに、その注入口８に
続いて形成された吸引溝８aの終端部には試料液の吸入
を助長するための空気逃げ孔６が形成されている。
【０００５】すなわち、前記注入口８の先端に測定すべ
き試料液を付着させると、その試料液は毛細管現象によ
り吸引溝８a に吸入され、反応試薬層５まで導かれ、そ
の反応試薬層５と反応し、酸化電流を発生する。この酸
化電流量を、リード端子１a，２a に接続された電流測
定手段（図示せず）で計測することにより、試料液の成
分を測定するものである。
き試料液を付着させると、その試料液は毛細管現象によ
り吸引溝８a に吸入され、反応試薬層５まで導かれ、そ
の反応試薬層５と反応し、酸化電流を発生する。この酸
化電流量を、リード端子１a，２a に接続された電流測
定手段（図示せず）で計測することにより、試料液の成
分を測定するものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の測定装置においては、吸引溝８を経由して反応試薬層
５に点着する試料液量が適正量より少ない場合でも、計
測を実行し真値より低い数値を示すことがあるため、点
着された試料液量を測定者が目視等により確認し適正判
断をする必要があった。 本発明は、反応試薬層に点着
する血液量の適正を自動的に検知し、測定者の目視等に
よる判断を回避し点着量不足による測定誤差を無くせん
とするものである。
の測定装置においては、吸引溝８を経由して反応試薬層
５に点着する試料液量が適正量より少ない場合でも、計
測を実行し真値より低い数値を示すことがあるため、点
着された試料液量を測定者が目視等により確認し適正判
断をする必要があった。 本発明は、反応試薬層に点着
する血液量の適正を自動的に検知し、測定者の目視等に
よる判断を回避し点着量不足による測定誤差を無くせん
とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の液体の成分測定装置は、試料液注入口に対し
て測定用電極よりさらに離れた位置で、前記の一対の測
定用電極の一つに近接し、かつ、前記試薬層で一体的に
覆われた検出用電極を新たに設け、その検出用電極と前
記測定用電極の一つとの間に流れる電流値により、前記
試料液の前記試薬層への点着量が規定量以上であるか否
かを検出することを特徴とするものである。
の本発明の液体の成分測定装置は、試料液注入口に対し
て測定用電極よりさらに離れた位置で、前記の一対の測
定用電極の一つに近接し、かつ、前記試薬層で一体的に
覆われた検出用電極を新たに設け、その検出用電極と前
記測定用電極の一つとの間に流れる電流値により、前記
試料液の前記試薬層への点着量が規定量以上であるか否
かを検出することを特徴とするものである。
【０００８】
【作用】上記構成によれば、検出用電極は、試料液注入
口に対して測定用電極より離れた位置に設置されている
ため、すなわち、反応試薬層の中でも試料液の点着量不
足の影響を受けやすい場所に配置しているため、試料液
量が適正量に達していない場合は、検出用電極に試料液
が点着されず酸化電流が発生しないこととなる。従っ
て、この検出用電極に試料液が点着されて発生する酸化
電流の有無を検出した後に、測定を開始するようにすれ
ば、反応試薬層に点着する試料液量が適正量に満たない
場合の計測を回避することができ、試料液の点着量が測
定精度を確保するに至らない場合に発生する測定誤差が
なくなる。
口に対して測定用電極より離れた位置に設置されている
ため、すなわち、反応試薬層の中でも試料液の点着量不
足の影響を受けやすい場所に配置しているため、試料液
量が適正量に達していない場合は、検出用電極に試料液
が点着されず酸化電流が発生しないこととなる。従っ
て、この検出用電極に試料液が点着されて発生する酸化
電流の有無を検出した後に、測定を開始するようにすれ
ば、反応試薬層に点着する試料液量が適正量に満たない
場合の計測を回避することができ、試料液の点着量が測
定精度を確保するに至らない場合に発生する測定誤差が
なくなる。
【０００９】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図１は本発明の一実施例における液体の成分
測定装置の構造を示す分解斜視図であり、従来と同様の
構成部分については同符号を付して説明を略し、異なる
部分についてのみ説明する。
説明する。図１は本発明の一実施例における液体の成分
測定装置の構造を示す分解斜視図であり、従来と同様の
構成部分については同符号を付して説明を略し、異なる
部分についてのみ説明する。
【００１０】図１において、従来の液体の成分測定装置
の構造と異なるところは、一対の測定電極１，２の他に
新たに検出用電極３を配置したことである。この検出用
電極３は、試料液注入口８に対して測定用電極１，２よ
りも奥まった位置で、測定電極１に近接して設けられて
いる。なお、３a は検出用電極３のリード線である。そ
して、この一対の測定電極１，２と検出用電極３を一体
的に覆うように反応試薬層５が形成されている。なお、
検出用電極３と測定電極１及び対電極２の平面距離は
０，０５ｍｍ〜０，３５ｍｍとし、検出用電極３の面積
は、測定電極１の１／５〜１／２の面積とする。また検
出用電極３の形状は長方形、正方形、三角形、菱型、楕
円形、円形の何れでもよい。
の構造と異なるところは、一対の測定電極１，２の他に
新たに検出用電極３を配置したことである。この検出用
電極３は、試料液注入口８に対して測定用電極１，２よ
りも奥まった位置で、測定電極１に近接して設けられて
いる。なお、３a は検出用電極３のリード線である。そ
して、この一対の測定電極１，２と検出用電極３を一体
的に覆うように反応試薬層５が形成されている。なお、
検出用電極３と測定電極１及び対電極２の平面距離は
０，０５ｍｍ〜０，３５ｍｍとし、検出用電極３の面積
は、測定電極１の１／５〜１／２の面積とする。また検
出用電極３の形状は長方形、正方形、三角形、菱型、楕
円形、円形の何れでもよい。
【００１１】以上の構成によれば、測定時に試料液注入
口８より充分な試料液が吸入されなかった場合には、当
然ながら試料液注入口８の奥まった部分に配置されてい
る検出用電極３の近傍には試料液が到達されていないた
め、この検出用電極３からは酸化電流の検出はなされな
いものである。すなわち、この検出用電極３からの酸化
電流の有無により、必要な試料液の量の有無が推測され
るものである。
口８より充分な試料液が吸入されなかった場合には、当
然ながら試料液注入口８の奥まった部分に配置されてい
る検出用電極３の近傍には試料液が到達されていないた
め、この検出用電極３からは酸化電流の検出はなされな
いものである。すなわち、この検出用電極３からの酸化
電流の有無により、必要な試料液の量の有無が推測され
るものである。
【００１２】
【発明の効果】上述のように本発明の液体の成分測定装
置によれば、試料液注入口より供給され、反応試薬層に
点着される液体が成分の測定に必要な適正量到達したこ
とを検出でき、不十分な液体量により、誤測定をするこ
とは、なくなるものである。
置によれば、試料液注入口より供給され、反応試薬層に
点着される液体が成分の測定に必要な適正量到達したこ
とを検出でき、不十分な液体量により、誤測定をするこ
とは、なくなるものである。
【図１】本発明の液体の成分測定装置の一実施例を示す
分解斜視図
分解斜視図
【図２】従来の液体の成分測定装置の分解斜視図
１、２ 測定電極 ３ 検出用電極 ４ 基台 ５ 反応試薬層 ６ 空気逃げ孔 ８ 試料液注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 正次 香川県高松市寿町２丁目２番10号 松下 寿電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−144245（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−317758（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−256811（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−196595（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01N 27/28 331 G01N 27/30 G01N 27/327
Claims (1)
- 【請求項１】互いに近接離間して形成された一対の測定
用電極を短絡するように測定すべき試料液成分に反応し
て酸化電流を発生する試薬層を設け、予め定められた試
料液注入口より前記試薬層に試料液を浸透せしめ、前記
測定電極間の酸化電流値を計測することにより前記試料
液の特性を測定する液体の成分測定装置において、前記
試料液注入口に対して前記測定用電極より離れた位置で
前記測定用電極の一つに近接して、前記試薬層で覆われ
た検出用電極を設け、その検出用電極と前記測定用電極
の一つとの間に流れる酸化電流値により、前記試料液の
前記試薬層への点着量が規定量以上であるか否かを検出
することを特徴とする液体の成分測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25607692A JP3189416B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 液体の成分測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25607692A JP3189416B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 液体の成分測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06109688A JPH06109688A (ja) | 1994-04-22 |
| JP3189416B2 true JP3189416B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=17287558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25607692A Expired - Lifetime JP3189416B2 (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 液体の成分測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3189416B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102243201A (zh) * | 2010-05-10 | 2011-11-16 | 晶镭科技股份有限公司 | 生物感测试片 |
| CN101842698B (zh) * | 2007-10-31 | 2016-06-15 | 爱科来株式会社 | 分析工具 |
Families Citing this family (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5582697A (en) | 1995-03-17 | 1996-12-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Biosensor, and a method and a device for quantifying a substrate in a sample liquid using the same |
| EP0958495B1 (en) | 1997-02-06 | 2002-11-13 | Therasense, Inc. | Small volume in vitro analyte sensor |
| US6338790B1 (en) | 1998-10-08 | 2002-01-15 | Therasense, Inc. | Small volume in vitro analyte sensor with diffusible or non-leachable redox mediator |
| CA2305922C (en) * | 1999-08-02 | 2005-09-20 | Bayer Corporation | Improved electrochemical sensor design |
| US6841052B2 (en) | 1999-08-02 | 2005-01-11 | Bayer Corporation | Electrochemical-sensor design |
| CN100347537C (zh) | 1999-11-15 | 2007-11-07 | 松下电器产业株式会社 | 生物传感器 |
| US6733655B1 (en) * | 2000-03-08 | 2004-05-11 | Oliver W. H. Davies | Measurement of substances in liquids |
| CN100510732C (zh) | 2000-11-30 | 2009-07-08 | 松下电器产业株式会社 | 生物传感器、生物传感器用测量装置 |
| WO2002086483A1 (fr) * | 2001-04-16 | 2002-10-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Biodetecteur |
| US6797150B2 (en) * | 2001-10-10 | 2004-09-28 | Lifescan, Inc. | Determination of sample volume adequacy in biosensor devices |
| WO2003034055A1 (fr) * | 2001-10-12 | 2003-04-24 | Arkray, Inc. | Procede de mesure de concentration et dispositif de mesure de concentration |
| US6872298B2 (en) * | 2001-11-20 | 2005-03-29 | Lifescan, Inc. | Determination of sample volume adequacy in biosensor devices |
| EP1455182B1 (en) | 2001-11-20 | 2015-08-26 | ARKRAY, Inc. | Fail judging method and analyzer |
| US7083712B2 (en) | 2001-11-20 | 2006-08-01 | Arkray, Inc. | Fail judging method for analysis and analyzer |
| AU2003248095A1 (en) | 2002-07-25 | 2004-02-16 | Arkray, Inc. | Sample analyzing method and sample analyzing device |
| RU2371707C2 (ru) | 2004-02-06 | 2009-10-27 | БАЙЕР ХЕЛТКЭР ЭлЭлСи | Электрохимический биодатчик |
| GB0514728D0 (en) * | 2005-07-19 | 2005-08-24 | Hypoguard Ltd | Biosensor and method of manufacture |
| TWI335428B (en) | 2005-12-23 | 2011-01-01 | Apex Biotechnology Corp | Electrochemical test strip |
| WO2009057793A1 (ja) | 2007-10-31 | 2009-05-07 | Arkray, Inc. | 分析用具、分析装置、試料不足の検知方法および試料分析方法 |
| US9034172B2 (en) | 2009-09-08 | 2015-05-19 | Bayer Healthcare Llc | Electrochemical test sensor |
| JP6071785B2 (ja) * | 2013-07-12 | 2017-02-01 | 株式会社堀場製作所 | 濃度測定装置 |
-
1992
- 1992-09-25 JP JP25607692A patent/JP3189416B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101842698B (zh) * | 2007-10-31 | 2016-06-15 | 爱科来株式会社 | 分析工具 |
| CN102243201A (zh) * | 2010-05-10 | 2011-11-16 | 晶镭科技股份有限公司 | 生物感测试片 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06109688A (ja) | 1994-04-22 |
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Legal Events
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