JP3189412B2 - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JP3189412B2 JP24205092A JP24205092A JP3189412B2 JP 3189412 B2 JP3189412 B2 JP 3189412B2 JP 24205092 A JP24205092 A JP 24205092A JP 24205092 A JP24205092 A JP 24205092A JP 3189412 B2 JP3189412 B2 JP 3189412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のスロットル制
御装置に関するもので、特に、スロットルバルブの開度
をスロットル開度センサにて検出して、その検出値を各
種制御に利用するとともに、スロットルバルブの全閉位
置等でのスロットル開度センサの検出値を学習するよう
にしたスロットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の内燃機関のスロットルバルブには
開度を検出するためのスロットル開度センサが設けられ
ており、そのスロットル開度センサの検出値は各種制御
に利用されている。例えば、スロットルバルブをDCモ
ータ等で電気的に開閉駆動する形式のスロットル制御装
置では、スロットル開度センサの検出値に基づいてスロ
ットル開度を制御しており、また、自動変速機を備えた
車両では、スロットル開度センサの検出値に基づき予め
設定された変速マップに従って変速制御を行なってい
る。そして、このようなスロットル開度センサの検出値
は、センサ自体の特性のバラツキ(器差)や経時変化等
により誤差が発生して、正確なスロットル開度の検出を
なし得なくなる可能性があるため、その検出誤差を補正
するために種々の対策が提案されている。
【0003】例えば、特開昭58−10131号公報及
び特開昭63−180755号公報に記載のスロットル
制御装置では、スロットルバルブの全閉位置を検出する
全閉スイッチを設け、その全閉スイッチがオンされたと
きのスロットル開度センサの検出値を全閉位置として記
憶して、スロットル開度センサの検出誤差を補正してい
る。また、特開昭58−122326号公報に記載のス
ロットル制御装置では、スロットル開度センサによる全
閉位置の検出値が、所定回数及び所定時間にわたって記
憶値を下回ったときに、検出値を記憶値として更新する
ことで、スロットル開度センサの検出誤差を補正してい
る。更に、特開平3−107561号公報に記載のスロ
ットル制御装置では、特開昭58−122326号公報
と同様にスロットル開度センサによる全閉位置の検出値
を更新し、加えて、スロットルバルブが全閉で、かつ減
速時に、スロットル開度センサの検出値が記憶値より大
きいときには、記憶値を一旦増加方向に修正して電気的
ノイズ等による誤学習を防止している。
【0004】一方、アイドル領域における内燃機関の回
転数は、一般にスロットルバルブを迂回するバイパス通
路に設けられたアイドルスピードコントロール(以下、
単に『ISC』という)バルブの開度を調整することで
目標回転数にフィードバック制御されている。また、こ
れとは別にDCモータにてスロットルバルブを開閉駆動
する形式のスロットル制御装置では、例えば、特開平2
−37135号公報に記載のように、スロットルバルブ
自体を微小開度で制御することで目標回転数にフィード
バック制御されている。周知のように、このISC時に
は所謂ISC学習が実施されて、実際の回転数を目標回
転数に制御したときのフィードバック量が学習量として
バックアップRAMに記憶され、内燃機関の再始動時に
は、その学習量を用いて直ちに適切なISC制御が行な
われるように配慮されている。そして、前記したスロッ
トル開度センサの検出誤差を補正する機能を備えたスロ
ットル制御装置においても、このようなISC学習を実
施する必要があり、この場合のスロットル制御装置は、
スロットル全閉位置の学習処理とISCの学習処理とを
共に実行することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関のスロ
ットル制御装置は、上記のようにスロットル全閉位置の
学習処理とISCの学習処理とを共に実行するように構
成されているが、双方の処理を何ら連係させずに実行し
た場合には、以下に述べる不具合が発生する。アイドル
領域において、スロットル全閉位置の学習処理により全
閉位置が更新されると、必然的にスロットル開度センサ
の検出値が変化して、その検出値に基づき目標回転数を
保持すべくフィードバック制御が行なわれると、ISC
学習処理の学習量が変化する。即ち、スロットル開度セ
ンサの器差や経時変化等を考慮しない更新以前のスロッ
トル全閉位置に基づいてISC学習処理が行われた場合
等には、適切な学習量が得られないことになり、制御性
が低下してしまうという不具合があった。
【0006】そこで、本発明は、スロットル全閉位置の
学習処理とISCの学習処理とを適切なタイミングで実
行することにより、ISCの制御性を向上させることが
できる内燃機関のスロットル制御装置の提供を課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る内燃機関のスロットル制御装置は、図1に示すよう
に、内燃機関M1の吸気管に設けられ、モータにより駆
動されるスロットルバルブM2の開度を検出するスロッ
トル開度検出手段M3と、前記スロットル開度検出手段
M3の検出値及び/または内燃機関M1の運転状態に関
する変数に基づき、スロットル開度検出手段M3の検出
値に対する補正量を判定して更新するスロットル補正量
学習手段M4と、前記補正量及び前記スロットル開度検
出手段M3の検出値に基づいて前記スロットルバルブM
2の開度を制御するスロットル開度制御手段M5と、前
記スロットル補正量学習手段M4にて補正量が更新され
たときにISC学習処理を許可するISC学習実行許可
手段M6と、前記ISC学習実行許可手段M6にてIS
C学習処理の許可判定がなされたときに、ISC時の
記スロットルバルブM2の開度のフィードバック量に基
づいてISC学習処理を実行するISC学習手段M7と
を具備するものである。
【0008】
【作用】本発明においては、スロットル補正量学習手段
M4によりスロットル開度検出手段M3の検出値に対す
る補正量が判定されて適宜更新され、その補正量及びス
ロットル開度検出手段M3の検出値に基づいてスロット
ル開度制御手段M5にてスロットルバルブM2の開度が
制御される。したがって、スロットル開度検出手段M3
の器差や経時変化等により発生した検出誤差がISC時
のスロットルバルブM2の開度のフィードバック量に基
づいて補正され、補正後の検出値が内燃機関M1のスロ
ットルバルブM2の開閉制御や自動変速機の変速制御等
の各種制御に利用される。
【0009】そして、スロットル補正量学習手段M4に
て補正量が更新されたときには、ISC学習実行許可手
段M6によりISC学習処理が許可され、その許可判定
に応じてISC学習手段M7にてISC学習処理が実行
される。つまり、ISC学習処理は、確実に補正量の更
新が完了した後に開始され、スロットル開度検出手段M
3の器差や経時変化等を考慮したISC時のスロットル
バルブM2の開度のフィードバック量に基づいた正しい
補正量のもとでISC学習処理が行われるため、常に適
切なISC学習量が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0011】図2は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置の概略構成図である。
【0012】内燃機関1は図示しない車両に搭載され、
その内燃機関1の吸気管2の最上流部にはエアクリーナ
3が配設されている。吸気管2のエアクリーナ3の下流
側にはエアフロメータ4が設けられており、このエアフ
ロメータ4はエアクリーナ3及び吸気管2を経て内燃機
関1に供給される吸入空気量Qa を検出する。エアフロ
メータ4の下流側にはスロットルバルブ5が設けられて
おり、このスロットルバルブ5はDCモータ6にて開閉
駆動される。また、スロットルバルブ5にはスロットル
開度センサ7が設けられ、このスロットル開度センサ7
はバルブ開度検出値θs を検出する。
【0013】吸気管2のスロットルバルブ5の下流側に
はサージタンク8が配置されている。内燃機関1の図示
しないクランク軸には機関回転数Ne を検出するための
回転数センサ10が設けられ、この回転数センサ10
は、クランク軸の回転に伴って所定クランク角度毎に信
号を出力する。また、内燃機関1の排気管11には排気
ガス中の酸素成分濃度を検出するO2 センサ12が設置
され、排気管11の最下流側には消音器13が設けられ
ている。一方、車両のアクセルペダル14には、運転者
によるアクセル踏込量Ap を検出するためのアクセルポ
ジションセンサ14aが設けられている。
【0014】スロットル制御装置の電子制御装置20
は、CPU21、ROM22、RAM23、バックアッ
プRAM24、インターフェイス25及びDCモータド
ライバ26を備えている。ROM22にはCPU21に
よる演算に用いられる各種演算データ等が記憶され、ま
た、RAM23にはCPU21による演算データ等が一
時的に記憶される。バックアップRAM24には入出可
能な記憶値が記憶されており、その記憶値は図示しない
イグニッションスイッチがオフ操作されても内容が保持
される。
【0015】CPU21には、前記エアフロメータ4、
スロットル開度センサ7、回転数センサ10、O2 セン
サ12及びアクセルポジションセンサ14aがそれぞれ
接続され、各センサから吸入空気量Qa 、バルブ開度検
出値θs 、機関回転数Ne 、酸素成分濃度及びアクセル
踏込量Ap が入力される。
【0016】また、CPU21には、パワステスイッチ
15a、エアコンスイッチ16及び電気負荷スイッチ1
7がそれぞれ接続され、パワステスイッチ15aにて検
出されたパワーステアリング15のパワーアシスト状
態、エアコンスイッチ16にて検出されたエアコン(A
/C)の運転状態、電気負荷スイッチ17にて検出され
たヘッドライト等の電気負荷の動作状態が入力される。
【0017】そして、周知のようにCPU21は、エア
フロメータ4にて検出された吸入空気量Qa 及び回転数
センサ10にて検出された機関回転数Ne 等に基づい
て、内燃機関1の図示しない燃料噴射弁の噴射量を制御
するとともに、O2 センサ12にて検出された酸素成分
濃度に基づき前記噴射量をフィードバック制御して、内
燃機関1の空燃比を適正値に保つ。
【0018】また、CPU21は、機関回転数Ne 及び
アクセル踏込量Ap 等に基づいてスロットルバルブ5の
開度指令値を演算し、DCモータドライバ26を介して
DCモータ6にデューティ比信号を出力して駆動し、ス
ロットルバルブ5を開閉制御する。そして、このときの
スロットルバルブ5の開閉制御は、スロットル開度セン
サ7にて検出されたバルブ開度検出値θs に基づいて行
なわれるが、本実施例のスロットル制御装置では、バル
ブ開度検出値θs を直接利用せず、後述するバルブ開度
補正値θG の学習処理により、スロットル開度センサ7
の検出誤差を考慮して補正した補正後バルブ開度θTHを
用いて行なわれる。
【0019】更に、CPU21は、内燃機関1のアイド
ル時において、スロットルバルブ5の開度を全閉状態か
ら若干増加させて、補正後バルブ開度θTHに基づき吸入
空気量Qa を調整しながらアイドル回転数を目標回転数
に保つISC制御を行なう。また、このISC時には、
ISCフィードバック量GIFBをISC学習量GIL
RNに移し替えてバックアップRAM24に格納するI
SCの学習処理を実行し、内燃機関1の再始動時には、
そのバックアップRAM24のISC学習量GILRN
を用いて直ちに適切なISC制御を実行する。
【0020】〔バルブ開度補正値θG の学習処理〕次
に、本実施例の内燃機関のスロットル制御装置のCPU
21が実行するバルブ開度補正値θG の学習処理を説明
する。
【0021】図3は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置のCPUが実行するバルブ開度補正
値θG の学習処理のメインルーチンを示すフローチャー
ト、図4は本発明の一実施例である内燃機関のスロット
ル制御装置のCPUが実行する補正値更新フラグXGT
Aのセットルーチンを示すフローチャート、図5は本発
明の一実施例である内燃機関のスロットル制御装置のC
PUが実行するバルブ開度推定値θa の算出ルーチンを
示すフローチャートである。
【0022】図3のルーチンは、図示しない内燃機関制
御メインルーチンを実行中のCPU21により、所定時
間毎にコールされ、実行される。
【0023】まず、CPU21はステップS100でス
ロットル開度センサ7にて検出されたバルブ開度検出値
θs を読み込み、ステップS110で補正値更新フラグ
XGTAのセットルーチンを実行する。この処理は、バ
ルブ開度補正値θG を更新する条件が満たされたか否か
を判別するものである。
【0024】図4において、CPU21はステップS1
11乃至ステップS113で内燃機関1がアイドル中で
あり、かつ内燃機関1の運転状態が定常状態であるか否
かを判定する。詳しくは、ステップS111でアクセル
ポジションセンサ14aにて検出されたアクセル踏込量
Ap がアクセル全閉判定値Ap0より小さい(Ap <Ap
0)か否か、つまり、アイドル状態でISCが機能して
いる状態であるか否かを判定する。ステップS112で
は車速VSPD が「0」である(VSPD =0)か否かを判
定し、ステップS113では回転数センサ10にて検出
された機関回転数Ne と目標アイドル回転数TNe との
差が所定値(本実施例では、20rpm )以下である(|
TNe −Ne |≦20rpm )か否か、つまり、ISCが
正常に機能しているか否かを判定する。
【0025】CPU21はステップS111乃至ステッ
プS113の全て処理を肯定判断したときには、ステッ
プS114に移行してパワステスイッチ15aがオフで
あるか否か、つまり、パワーアシスト時の負荷が内燃機
関1に作用していないか否かを判定する。更に、ステッ
プS115でO2 センサ12にて検出された空燃比(A
/F)が理論空燃比の範囲内(13.5〜15)である
か否かを判定する。即ち、バルブ開度推定値θa の算出
の基礎となる吸入空気量Qa は空燃比に応じて変動する
ため、その影響を回避すべく、空燃比が所定範囲内のと
きのみバルブ開度推定値θa の算出が行なわれるように
配慮されているのである。
【0026】そして、CPU21はステップS114及
びステップS115の処理を肯定判断したときには、ス
テップS116に移行して補正値更新フラグXGTAを
「1」にセットする。つまり、補正値更新フラグXGT
Aが「1」にセットされたことは、バルブ開度補正値θ
G を更新する条件が満たされたことを意味する。
【0027】一方、CPU21は、ステップS111乃
至ステップS115のいずれかの処理で否定判断したと
きには、ステップS117に移行し、補正更新フラグ
XGTAを「0」にリセットする。つまり、補正値更新
フラグXGTAが「0」にリセットされたことは、バル
ブ開度補正値θG を更新する条件が満たされなかったこ
とを意味する。
【0028】そして、この補正値更新フラグXGTAの
セットルーチンを実行した後、CPU21は図3のステ
ップS120に戻って、補正値更新フラグXGTAが
「1」にセットされているか否かを判定する。補正値更
フラグXGTAが「1」にセットされていないときに
は、ステップS160に移行して、前記ステップS10
0において読み込んだバルブ開度検出値θs にバックア
ップRAM24に記憶されているスロットル開度センサ
7の検出誤差に対応するバルブ開度補正値θG を加算し
て、補正後バルブ開度θTH(=θs +θG )を算出す
る。
【0029】また、前記ステップS120で補正値更新
フラグXGTAが「1」であると判定したときには、ス
テップS130に移行してバルブ開度推定値θa の算出
ルーチンを実行する。
【0030】図5において、CPU21はステップS1
31でエアフロメータ4にて検出された吸入空気量Qa
を読み込み、ステップS132で、ROM22内に格納
されている吸入空気量Qとバルブ開度θとの関係を示し
たマップを用いて、そのときの吸入空気量Qa からバル
ブ開度推定値θa を算出する。なお、このマップはバル
ブ開度「0」のときの洩れ吸気量をQ0 とし、その洩れ
吸気量Q0 に応じた曲線あるいは近似させた直線を有す
るものである。
【0031】そして、このバルブ開度推定値θa の算出
ルーチンを実行した後、CPU21は図3のステップS
140に戻って、ステップS130にて算出したバルブ
開度推定値θa からステップS100にて読み込んだバ
ルブ開度検出値θs を減算して、バルブ開度補正値θG
(=θa −θs )を算出し、バックアップRAM24に
記憶されているバルブ開度補正値θG を更新する。次い
で、CPU21はステップS150でISC学習実行許
可フラグXLRNを「1」にセットし、その後、前記の
ようにステップS160でバルブ開度検出値θs に更新
後のバルブ開度補正値θG を加算して、補正後バルブ開
度θTHを算出する。そして、このようにISC学習実行
許可フラグXLRNが「1」にセットされたときには、
ISCの学習処理を実行する条件が満たされたことを意
味する。
【0032】以上のように、スロットル開度センサ7に
て検出されたバルブ開度検出値θsは、図3のステップ
S160でバルブ開度補正値θG を加算することで、ス
ロットル開度センサ7の検出誤差を考慮した補正後バル
ブ開度θTHに補正され、この補正後バルブ開度θTHに基
づいてDCモータ6によるスロットルバルブ5の開閉制
御が行なわれる。そして、図4で説明した所定の条件が
満たされて補正値更新フラグXGTAが「1」にセット
されたときには、吸入空気量Qa から推定されたバルブ
開度推定値θa とスロットル開度センサ7にて検出され
たバルブ開度検出値θs とに基づき、ステップS140
でバルブ開度補正値θG が更新されるため、スロットル
開度センサ7の器差や経時変化等によって発生した検出
誤差が常に的確に補正される。
【0033】なお、本実施例では、バルブ開度補正値θ
G の補正は内燃機関1が作動していて補正値更新フラグ
XGTA=1がセットされているときには、何回でも行
なわれる様になっているが、これを内燃機関1が始動し
てから一回のみ行う様にしてもよい。具体的には、ステ
ップS120とステップS130の間に「内燃機関1始
動後にすでにバルブ開度補正値θG を更新したか?」の
条件を設けて、YESならステップS130に移行し、
NOならステップS160に移行する様にしても良い。
【0034】〔ISCの制御処理〕次に、本実施例の内
燃機関のスロットル制御装置のCPU21が実行するI
SCの制御処理を説明する。
【0035】図6は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置のISCの制御状態を示すタイムチ
ャートである。
【0036】図に示すように、機関回転数Ne が次第に
低下して内燃機関1がアイドル状態になると、CPU2
1は、図3のステップS160で算出された補正後バル
ブ開度θTHに基づき、DCモータ6にてスロットルバル
ブ5の開度を制御し、アイドル回転数を目標回転数に保
つ。その後、前記のように図4のセットルーチンで、車
速VSPD や空燃比A/F等の諸条件が満たされて補正値
更新フラグXGTAが「1」にセットされると、図5の
算出ルーチンで、バルブ開度補正値θG が更新されてI
SC学習実行許可フラグXLRNが「1」にセットされ
る。そして、このバルブ開度補正値θG の更新により必
然的に補正後バルブ開度θTHが変更され、その補正後バ
ルブ開度θTHに基づいてスロットルバルブ5の開度が制
御されると、アイドル回転数は目標回転数からずれよう
とする。CPU21はアイドル回転数を目標回転数に保
持すべく、その回転差に対応する方向にISCフィード
バック量GIFBを次第に増加させて、スロットルバル
ブ5の開度を変更し、アイドル回転数が目標回転数と一
致すると、そのときのISCフィードバック量GIFB
を維持する。
【0037】〔ISCの学習処理〕次に、本実施例の内
燃機関のスロットル制御装置のCPU21が実行するI
SCの学習処理を説明する。
【0038】図7は本発明の一実施例である内燃機関の
スロットル制御装置のCPUが実行するISC学習実行
許可フラグXLRNのリセットルーチンを示すフローチ
ャート、図8は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するISCの学習ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0039】図7及び図8のルーチンはCPU21によ
り所定時間毎に実行される。まず、前記のようにバルブ
開度補正値θG の更新に伴ってセットされたISC学習
実行許可フラグXLRNのリセット処理について説明す
る。
【0040】図7において、CPU21はステップS2
01で車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオ
ン操作されたか否かを判定し、オン操作されたときに
は、ステップS202でISC学習実行許可フラグXL
RNを「0」にリセットする。つまり、イグニッション
スイッチのオン操作は、一旦停止した内燃機関1が再始
動されたことを意味するが、この始動時にはバルブ開度
補正値θG が更新されたわけではないため、直ちにIS
Cの学習処理が行なわれるのを防止しているのである。
また、ステップS201でイグニッションスイッチがオ
ン操作されていないときには、ステップS203で補正
値更新フラグXGTAが「1」にセットされているか否
かを判定する。補正値更新フラグXGTAがセットされ
ていないときには、ステップS202でISC学習実行
許可フラグXLRNを「0」にリセットする。つまり、
補正値更新フラグXGTAがセットされていないときに
は、内燃機関1の運転状態がISCの学習処理を実行す
るのに適当でないとして、その学習処理を中止すべくI
SC学習実行許可フラグXLRNをリセットしているの
である。そして、このようにISC学習実行許可フラグ
XLRNが「0」にリセットされたときには、ISCの
学習処理を実行する条件が満たされなくなったことを意
味する。
【0041】次に、前記のようにISC学習実行許可フ
ラグXLRNのセット状態に応じて実行されるISCの
学習処理について説明する。
【0042】図8において、CPU21はステップS2
11でISC学習実行許可フラグXLRNが「1」にセ
ットされているか否かを判定する。ISC学習実行許可
フラグXLRNがセットされていないときには、ステッ
プS212でフィードバック量積算カウンタSIGを
「0」にリセットし、ステップS213でフィードバッ
ク量回数カウンタiを「0」にリセットして、このルー
チンを終了する。また、ステップS211でISC学習
実行許可フラグXLRNがセットされているとき、つま
り、バルブ開度補正値θG が更新されたときには、ステ
ップS214でフィードバック量積算カウンタSIGに
現在のISCフィードバック量GIFBを加算し(SI
G+GIFB)、ステップS215でフィードバック量
回数カウンタiを「+1」インクリメントして、ステッ
プS216に移行する。次いで、ステップS216でフ
ィードバック量回数カウンタiが予め定めた所定回数K
Iに達したか否かを判定し、フィードバック量回数カウ
ンタiが所定回数KIに達するまで、ステップS211
乃至ステップS215の処理を繰り返して、フィードバ
ック量積算カウンタSIGにISCフィードバック量G
IFBを順次加算する。
【0043】そして、ステップS216でフィードバッ
ク量回数カウンタiが所定回数KIに達すると(i=K
I)、ステップS217でフィードバック量積算カウン
タSIGを所定回数KIで割って平均フィードバック量
AV(SIG/KI)を算出する。その後、ステップS
218でISCフィードバック量GIFBから平均フィ
ードバック量AVの半分を減算し(GIFB−AV/
2)、ステップS219でバックアップRAM24に格
納されたISC学習量GILRNに平均フィードバック
量AVの半分を加算する(GILRN+AV/2)。
【0044】したがって、図6に示すように、フィード
バック量回数カウンタiが所定回数KIに達した時点
で、ISCフィードバック量GIFBからISC学習量
GILRNに平均フィードバック量AVの半分が移し替
えられる。CPU21は、ステップS211でISC
実行許可フラグXLRNが「1」にセットされている
限り、この移し替えの処理を繰り返して実行し、最終的
に全てのISCフィードバック量GIFBをISC学習
量GILRNに移し替える。そして、イグニッションス
イッチのオフ操作によって内燃機関1が停止されたとき
でも、バックアップRAM24内のISC学習量GIL
RNは保持されて、内燃機関1の再始動時には、そのバ
ックアップRAMのISC学習量GILRNを用いて直
ちに適切なISC制御が実行される。
【0045】以上詳述したように、本実施例のスロット
ル制御装置では、図3のステップS140でバルブ開度
補正値θG が更新されたときに、ステップS150でI
SC学習実行許可フラグXLRNをセットし、図8のス
テップS211でそのISC学習実行許可フラグXLR
Nのセットを判定した後に、ステップS214以降のI
SCの学習処理が開始される。即ち、ISCの学習処理
は、確実にバルブ開度補正値θG の更新が完了した後に
開始される。
【0046】したがって、スロットル開度センサ7の器
差や経時変化等を考慮した更新後のバルブ開度補正値θ
G により補正後バルブ開度θTHが補正されて、その補正
後バルブ開度θTHに基づいてスロットルバルブ5の開度
が制御され、その際のISCフィードバック量GIFB
からISC学習量GILRNが算出される。つまり、ス
ロットル開度センサ7の器差や経時変化等を考慮した正
しいバルブ開度補正値θG のもとでISC学習処理が行
われるため、常に適切なISC学習量GILRNが得ら
れる。
【0047】以上のように本実施例では、内燃機関M1
として内燃機関1が、スロットルバルブM2としてスロ
ットルバルブ5が、スロットル開度検出手段M3として
スロットル開度センサ7が機能し、スロットル補正量学
習手段M4としてステップS130及びステップS14
0の処理を実行するときのCPU21が、スロットル開
度制御手段M5としてステップS160の処理を実行す
るときのCPU21が、ISC学習実行許可手段M6と
してステップS150及びステップS211の処理を実
行するときのCPU21が、ISC学習手段M7として
ステップS214乃至ステップS219の処理を実行す
るときのCPU21がそれぞれ機能する。
【0048】このように本実施例の内燃機関のスロット
ル制御装置は、内燃機関1のスロットルバルブ5の開度
をバルブ開度検出値θs として検出するスロットル開度
センサ7と、補正値更新フラグXGTAがセットされた
ときに、前記内燃機関1の吸入空気量Qa に基づいてバ
ルブ開度推定値θa を算出し、バルブ開度推定値θaと
前記バルブ開度検出値θs とからバルブ開度補正値θG
を算出して適宜更新するとともに、前記スロットル開度
センサ7のバルブ開度検出値θs をバルブ開度補正値θ
G にて補正した補正後バルブ開度θTHによりスロットル
バルブ5の開度を制御し、かつ、前記バルブ開度補正値
θG を更新したときに、ISC学習実行許可フラグXL
RNをセットして、ISCフィードバック量GIFBに
基づいてISC学習処理を実行するCPU21とを具備
している。
【0049】したがって、ISC学習実行許可フラグX
LRNのセットに基づき、CPU21によるISC学習
処理は、確実にバルブ開度補正値θG の更新が完了した
後に開始される。その結果、スロットル開度センサ7の
器差や経時変化等を考慮した正しいバルブ開度補正値θ
G のもとでISC学習処理を行なうため、常に適切なI
SC学習量GILRNを得てISCの制御性を向上させ
ることができる。
【0050】ところで、上記実施例では、スロットルバ
ルブ5を微小開度で調整してISC制御を行なうスロッ
トル制御装置として具体化されているが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、例え
ば、スロットルバルブ5を迂回するバイパス通路に設け
られたISCバルブの開度を調整してISC制御を行な
うスロットル制御装置として具体化してもよい。
【0051】また、上記実施例では、スロットルバルブ
5をDCモータ6で開閉駆動するスロットル制御装置と
して具体化しているが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、例えば、スロットルバル
ブ5をアクセルペダル14に対してリンクやワイヤで機
械的に連結して開閉操作するようにしたスロットル制御
装置として具体化してもよい。
【0052】更に、上記実施例では、スロットル開度セ
ンサ7の検出値をスロットルバルブ5の開閉制御に利用
したが、本発明を実施する場合には、これに限定される
ものではなく、例えば、この検出値を自動変速機の変速
制御に利用してもよい。
【0053】一方、上記実施例では、図3乃至図5の処
理において、吸入空気量Qa 等からバルブ開度補正値θ
G を算出して適宜更新し、このバルブ開度補正値θG に
基づいてスロットルバルブ5の開度を制御したが、例え
ば、従来の技術で説明した特開昭58−10131号公
報、特開昭63−180755号公報、特開昭58−1
22326号公報及び特開平3−107561号公報に
それぞれ記載されているスロットル制御装置のように、
スロットル開度センサ7による全閉位置の検出値を適宜
更新して、その全閉位置の検出値をスロットルバルブ5
の開度制御に利用してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関のスロ
ットル制御装置によれば、ISC学習処理を、確実に補
正量の更新が完了した後に開始するため、スロットル開
度検出手段の器差や経時変化等を考慮したISC時のス
ロットルバルブの開度のフィードバック量に基づいた
しい補正量のもとでISC学習処理を行い、常に適切な
ISC学習量得てISCの制御性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例の内容を概念的に示し
たクレーム対応図である。
【図2】図2は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置の概略構成図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するバルブ開度補正値θ
G 学習処理のメインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図4】図4は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行する補正値更新フラグX
GTAのセットルーチンを示すフローチャートである。
【図5】図5は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するバルブ開度推定値θ
a の算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図6は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のISCの制御状態を示すタイムチャー
トである。
【図7】図7は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するISC学習実行許可
フラグXLRNのリセットルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】図8は本発明の一実施例である内燃機関のスロ
ットル制御装置のCPUが実行するISCの学習ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
M1 内燃機関 M2 スロットルバルブ M3 スロットル開度検出手段 M4 スロットル補正量学習手段 M5 スロットル開度制御手段 M6 ISC学習実行許可手段 M7 ISC学習手段 1 内燃機関 5 スロットルバルブ 7 スロットル開度センサ 21 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−218846(JP,A) 特開 昭59−158342(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 9/02 F02D 41/02 - 41/16 F02D 45/00 340 F02M 69/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気管に設けられ、モータに
    より駆動されるスロットルバルブの開度を検出するスロ
    ットル開度検出手段と、 前記スロットル開度検出手段の検出値及び/または内燃
    機関の運転状態に関する変数に基づき、スロットル開度
    検出手段の検出値に対する補正量を判定して更新するス
    ロットル補正量学習手段と、 前記補正量及び前記スロットル開度検出手段の検出値に
    基づいて前記スロットルバルブの開度を制御するスロッ
    トル開度制御手段と、 前記スロットル補正量学習手段にて補正量が更新された
    ときにアイドルスピードコントロール学習処理を許可す
    るアイドルスピードコントロール学習実行許可手段と、 前記アイドルスピードコントロール学習実行許可手段に
    てアイドルスピードコントロール学習処理の許可判定が
    なされたときに、アイドルスピードコントロール時の
    記スロットルバルブの開度のフィードバック量に基づい
    てアイドルスピードコントロール学習処理を実行するア
    イドルスピードコントロール学習手段とを具備すること
    を特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
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