JP3189378U - 圧密成形体製造管理システム - Google Patents

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【課題】無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体を事後的に特定可能なように製造することができ、製造した圧密成形体の全履歴を追跡して管理することができると共に、圧密成形体の製造状況を視覚的に管理することができる圧密成形体製造管理システムを提供する。
【解決手段】
圧密成形体製造管理システムは、A種無機廃棄物からA種盛土材を、B種無機廃棄物からB種盛土材を製造する盛土材製造手段21と、埋め立て空間に対して予め三次元的に区間した座標空間に対応させた実際の埋め立て区画空間を壁面により区画して形成し、該埋め立て区画空間にB種盛土材を取り囲むようにA種盛土材を配置して圧密形成することにより圧密成形体を形成する圧密成形手段22と、埋め立て区画空間に圧密成形されたA種盛土材およびB種盛土材の情報を座標空間毎に記憶管理する記憶管理手段12と、盛土材製造手段21および圧密成形手段22を撮像する撮像手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、最終処分場において、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体を製造し管理する圧密成形体製造管理システムに関する。
従来、この種の最終処分場における廃棄物の埋め立て管理システムとしては、下記特許文献1に示すように、予め最終処分物に平面的に座標を割り当て、その平面的な座標位置にホッパークレーンで廃棄物を投棄し、その座標位置に廃棄物情報を対応付けて記憶させたものが知られている。
また、最処分場における監視システムとしては、下記特許文献2に示すように、最終処分場における各工程をカメラで撮影し、撮影した画像を公開するものが知られている。
特許第3786870号公報 特許3465184号公報
しかしながら、特許文献1の管理システムでは、座標位置は、仮想的なものであり、実際の最終処分場には区画がないため、座標位置の隣接領域では、廃棄物がどちらの座標位置として投棄されたものか不明であった。
また、ホッパークレーンは、同一の座標位置に廃棄物の投棄を繰り返し行うことからも明らかなように、垂直方向には種々の廃棄物が積み上げられ、垂直方向においても、隣接領域では、廃棄物がどちらの投棄回数で投棄されたのかものか不明であった。
さらに、特許文献2の監視システムでは、出入口エリアの撮影画像など、単に撮影された画像が公開されているのみであり、廃棄物が最終的にどのように処分されているかを十分に確認することができなかった。
以上の事情に鑑みて、本考案は、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体を事後的に特定可能なように製造することができ、製造した圧密成形体の全履歴を追跡して管理することができると共に、圧密成形体の製造状況を視覚的に管理することができ、延いては排出者に対する信頼性を向上させた圧密成形体製造管理システムを提供することを目的とする。
第1考案の圧密成形体製造管理システムは、最終処分場において、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体の製造を管理する圧密成形体製造管理システムであって、
前記最終処分場に搬入された無機廃棄物の種別、重量および委託者を特定する原材料特定手段と、
前記原材料特定手段により特定された無機廃棄物の種別に応じて、有害物質濃度が所定の基準値以下のA種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げたA種盛土材または有害物質濃度が所定の基準値を超えるB種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げたB種盛土材を製造する盛土材製造手段と、
前記最終処分場の埋め立て空間に対して予め三次元的に区間した座標空間に対応させた実際の埋め立て区画空間を壁面により区画して形成し、該埋め立て区画空間を水平方向において仕切って第1空間および第2空間とした上で、該第1空間に前記B種盛土材を投入して締め固めることにより第1圧密成形部を形成し、該第1圧密成形部の上にA種盛土材を投入して締め固めることにより第2圧密成形部を形成し、該第1圧密成形部および該第2圧密成形部が形成された状態で、前記第1空間および前記第2空間の仕切りを取払って、前記第2空間に前記A種盛土材を投入して締め固めることにより第3圧密成形部を形成することで、前記圧密成形体を形成する圧密成形手段と、
前記圧密成形手段により前記埋め立て区画空間に圧密成形されたA種盛土材およびB種盛土材の情報として、前記原材料特定手段により特定された無機廃棄物の種別、重量および委託者と、前記盛土材製造手段により製造されたA種盛土材またはB種盛土材の製造年月日および重量と、前記圧密成形手段により該A種盛土材または該B種盛土材が使用された使用年月日とを対応付けて、前記座標空間毎に記憶管理する記憶管理手段と、
前記最終処分場において前記盛土材製造手段および前記圧密成形手段を撮像する撮像手段と
を備えることを特徴とする。
第1考案の圧密成形体製造管理システムによれば、無機廃棄物の中間処理として、無機廃棄物からリサイクル材としてのA種盛土材またはB種盛土材を製造することができる。そして、A種盛土材またはB種盛土材とすることで、これを壁面で区画した埋め立て区画に圧密成形して、1つの圧密成形体(コンクリート固化物)とすることができ、隣接する埋め立て区画空間の圧密成形体を明確に区別することができる。
ここで、実際の埋め立て区画空間を、最終処分場の埋め立て空間に対して予め三次元的に区間した座標空間に対応させることで、三次元の座標空間上で、1つ1つの圧密成形体を事後的に特定可能なように製造管理することができる。
さらに、三次元の座標空間に、原材料特定手段により特定された無機廃棄物の種別、重量および委託者と、盛土材製造手段により製造されたA種盛土材またはB種盛土材の製造年月日および重量と、圧密成形手段によりA種盛土材またはB種盛土材が使用された使用年月日とを対応付けておくことで、1つ1つの圧密成形体を管理することができると共に、委託者(例えば、無機廃棄物の排出者)に対して、処理証明が可能となる。
このとき、圧密成形手段により圧密成形体の形態で埋め立てを行うことで、処分場全体は平面的に埋め立てが進行する。そのため、撮像手段により処分場全体を網羅的に監視でき、盛土材製造手段による盛土材の製造状況および圧密成形手段による圧密成形体の形成状況を視覚的に管理することができる。
このように、第1考案の圧密成形体製造管理システムによれば、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体を事後的に特定可能なように製造することができ、製造した圧密成形体の全履歴を追跡して管理することができると共に、圧密成形体の製造状況を視覚的に管理することができ、延いては排出者に対する信頼性を向上させることができる。
なお、有害物質には、生ごみや廃プラスチック等のような一般廃棄物の焼却灰に含有される有害物質(ダイオキシン類)や重金属のほか放射性物質などが含まれ、いずれか1つの濃度の基準値(例えば放射性物質であれば、放射能量が100Bq/kg)を超えるか否かによりA種無機廃棄物とB種廃棄物とが区別される。
第2考案の圧密成形体製造管理システムは、第1考案において、
前記撮像手段は、前記最終処分場の埋め立て空間の最上位置より高い位置において対向するように設けられた複数の撮像装置であることを特徴とする。
第2考案の圧密成形体製造管理システムによれば、撮像手段としてのカメラなどの撮像装置が、最終処分場の埋め立て空間の最上位置より高い位置に設置される。そのため、圧密成形手段により処分場全体は平面的に埋め立てが進行して嵩が上がっても、撮像装置により処分場全体を見下ろすように網羅的に監視することができる。
さらに、撮像装置の配置を平面視対向するように複数設けることで、撮像範囲に重機などの陰となる死角が生じることなく、処分場全体を網羅的に監視することができる。
このように、第2考案の圧密成形体製造管理システムによれば、圧密成形体の製造状況をより確実かつ十分に視覚的に管理することができる。
第3考案の圧密成形体製造管理システムは、第1または第2考案において、前記撮像手段により撮像された撮像画像が電気通信回線を介して公衆に利用可能となっていることを特徴とする。
第3考案の圧密成形体製造管理システムによれば、撮像画像をインターネット等の電気通信回線を介して公衆に利用可能とすることで、排出者に対するさらなる信頼性を向上させることができると共に、近隣住民に対する情報開示による安全性を担保することができる。
本実施形態の圧密成形体製造管理システムの全体構成図。 最終処分場の埋め立て空間を三次元的に区間した座標空間を示す説明図。 座標空間に対応させた実際の埋め立て区画空間を示す説明図。 圧密成形手段による圧密成形体の製造工程を示す説明図。 座標空間による圧密成形体の管理状態を示す説明図。 処理証明書による圧密成形体の管理状態を示す説明図。
本考案の一実施形態としての圧密成形体製造管理システムについて説明する。
図1に示すように、圧密成形体製造管理システムは、管理システム10と、製造システム20とを備える。
管理システム10は、原材料特定手段11と、記憶管理手段12と、コントローラ13と、交付番号データベースDB1と、座標空間データベースDB2とを備え、製造システム20は、盛土材製造手段21と、圧密成形手段22と、撮像手段23とを備える。
なお、本実施形態において、管理システム10を構成する各処理手段11,12、13、DB1,DB2は、CPU,ROM、RAM等のハードウェアにより構成され、これらの各処理手段が共通のハードウェアによって構成されていてもよく、これらの各処理部の一部又は全部が異なるハードウェアによって構成されていてもよい。
また、管理システム10には、操作手段としてのキーボード15およびマウス16が接続されると共に、表示手段としてのディスプレイ17、出力手段としてのプリンタ18などを備える。
原材料特定手段11は、最終処分場に搬入された搬入年月日、無機廃棄物の種別、重量および委託者を特定する。具体的には、市町村の焼却施設で焼却された焼却灰、溶融固化物(溶融スラグ)が、最終処分場に搬入された際の委託者証で、委託者(排出者)および無機廃棄物の種別を特定し、搬入時の計量で、無機廃棄物の重量を特定する。
さらに、原材料特定手段11は、搬入に伴う交付番号を発行し、交付番号(マニフェスト番号)と特定した最終処分場に搬入された搬入年月日、無機廃棄物の種別、重量および委託者とを対応付けて、交付番号データベースDB1に格納する。ここで、交付番号は、乱数発生装置により発生させた重複のない無作為の番号となっている。
記憶管理手段12、交付番号データベースDB1および空間座標データベースDB2については、説明を後回しにする。
コントローラ13は、後述するように撮像手段23を操作すると共に、撮像手段23による撮像画像を取得し、これをディスプレイ17等に表示する。さらに、コントローラ13は、撮像画像をインターネット等の電気通信回線を介して、当該処分場外の第三者へ配信する。
盛土材製造手段21は、交付番号で管理された無機廃棄物から盛土材を製造する。具体的には、混練装置(図示省略)により、有害物質濃度が所定の基準値以下のA種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げてA種盛土材を製造すると共に、有害物質濃度が所定の基準値を超えるB種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げてB種盛土材を製造する。そして製造されたA種盛土材およびB種盛土材は、交付番号で特定され、管理される。
なお、本実施形態において、A種無機廃棄物は、種々の有害物質濃度がそれぞれ所定の基準値以下である廃棄物であるが、(基準値に拘らず)B種無機廃棄物に対して単純に有害物質濃度が低い廃棄物としてもよい。
圧密成形手段22は、盛土材製造手段21により製造されたA種盛土材およびB種盛土材(いずれも交付番号で管理される)を用いて圧密成形体を製造する。具体的には、埋め立て区画空間を壁面により区画して形成し、該埋め立て区画空間にB種盛土材を取り囲むようにA種盛土材を打設して圧密成形する。
なお、圧密成形手段22による圧密成形体の製造については、図3および図4を参照して詳細を後述する。
撮像手段23は、図2に示すように、最終処分場の埋め立て空間に設置されるCCDカメラ等の撮像装置23A,23Bである。撮像装置23A,23Bは、当該埋め立て空間の最上位置より高い位置に設けられる。すなわち、撮像装置23A,23Bは、たとえば、最終処分場の擁壁の上部等に設けられる。これにより、圧密成形手段22により処分場全体は平面的に埋め立てが進行して嵩が上がっても、撮像装置23A,23Bにより処分場全体を見下ろすように網羅的に監視することができる。
また、撮像装置23A,23Bは、平面視処分場の対角位置に相対向して2つ設けられており、撮像装置23A,23Bは、それぞれ図示しない可動装置により撮像方向を上下左右に変更可能となっており、撮像装置23A,23B自体の機能として、撮像範囲(ズーム等)の変更が可能となっている。そして、かかる撮像装置23A,23Bは、管理システム10のコントローラ13により撮像方向、撮像範囲の変更制御が行われる。また、コントローラ13によりディスプレイ17に表示される撮像装置23A,23Bの撮像画像の選択等が可能となっている。
なお、本実施形態において、撮像装置23A,23Bは、平面視処分場の対角位置に相対向して2つ設けられているが、撮像装置23A,23Bは、平面視処分場の対角または対辺に相対向して複数設けられればよい。これにより、撮像範囲に重機などの陰となる死角が生じることなく、処分場全体を網羅的に監視することができる。
次に、説明を後回しにした記憶管理手段12、交付番号データベースDB1および空間座標データベースDB2について説明する。
記憶管理手段12は、原材料特定手段11が発行する交付番号を対応付けて各種情報を交付番号データベースDB1に記憶させ、その情報を管理(出入力)する。
また、記憶管理手段12は、圧密成形手段21により埋め立て区画に圧密成形されたA種盛土材およびB種盛土材の情報を座標空間毎に空間座標データベースDB2に記憶させ、その情報を管理(出入力)する。
交付番号データベースDB1は、原材料特定手段11により発行された交付番号を記憶管理する記憶手段であって、1つの交付番号に対応付けて、最終処分場に搬入された搬入年月日、無機廃棄物の種別、重量および委託者が記憶される。さらに、同じ交付番号で統一して管理されるA種盛土材またはB種盛土材の製造年月日、このA種盛土材またはB種盛土材が使用された使用年月日、および使用により製造された圧密成形体の埋め立て区画に対応する空間座標が交付番号に対応付けて記憶される。
空間座標データベースDB2は、図2示すように、最終処分場の埋め立て空間に対して予め三次元的に区間した座標空間について、各座標空間に対応する実際の埋め立て区画空間に関する情報を各座標空間で記憶管理する。
図2は、垂直方向(Z方向)に15層構造の最終処分場の埋め立て空間の第8層目についての平面区画(X−Y座標空間)の様子を示している。図2において、網掛け部分は、密成形体の形成完了した埋め立て区画空間を示しており、白抜き部分は、今後、密成形体の形成を行う埋め立て区画空間を示している。
具体的に、空間座標データベースDB2には、各座標空間に対応する実際の埋め立て区画空間に圧密成形されたA種盛土材およびB種盛土材の情報として、原材料特定手段11により特定された最終処分場に搬入された搬入年月日、無機廃棄物の種別、重量および委託者と、原材料特定手段11により発行された交付番号と、交付番号により対応付けられた盛土材製造手段21により製造されたA種盛土材またはB種盛土材の製造年月日および重量と、交付番号により対応付けられた圧密成形手段22によりA種盛土材またはB種盛土材が使用された使用年月日とを、座標空間毎に記憶管理する。
次に、説明を後回しにした、圧密成形手段22による圧密成形体の製造について、図3および図4を参照して説明する。
図3に示すように、最終処分場において、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てる区画は、空間座標データベースDB2により管理される座標空間に対応させた実際の埋め立て区画空間であって、同一平面上で埋め立て方向X、そして埋め立て方向Xに直角な方向Yとして規定することができ、同一平面の埋め立てがすべて終了すると、高さ方向Zに次平面を規定して展開する。
本実施形態では、階層Znの区画(Xn,Yn)に、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体をシールドする場合について以下説明する。
図3に示すように、圧密成形手段22は、まず、階層Znの区画(Xn,Yn)を、壁面により区画して埋め立て空間Wnとした上で、埋め立て空間Wnを水平方向において仕切って第1空間101および第2空間102とする(前処理工程)。
具体的にかかる前処理工程では、図3に示すように、まず、既に埋め立てが終了した隣接区画(Xn,Yn−1)、(Xn−1,Yn)の壁面と、仮設堰堤100に鉄板150を立て掛けることにより形成される壁面により埋め立て空間Wnを形成する。
なお、埋め立て方向X側については、仮設堰堤100および鉄板150が配置され、埋め立て方向に直角な方向Y側については、仮設堰堤100´および鉄板150´が配置される。
次に、圧密成形手段22は、埋め立て空間Wnの埋め立て方向X側に、内部仕切り用仮設堰堤200を設置し、これに仕切り鉄板250を立て掛けることにより、埋め立て空間Wnを、内部仕切り用仮設堰堤200が設置された第2空間102と、残りの第1空間101とする。
このようにして、埋め立て空間Wnを、仕切り鉄板250により第1空間101および第2空間102に仕切った様子を図4(a)に示す。
なお、内部仕切り用仮設堰堤200は、仕切り鉄板250との当接面が上方から下方に向って幅狭となるテーパー面となっている。
次に、圧密成形手段22は、第1空間1に盛土材製造手段21により製造されたB種盛土材を投入して締め固めることにより第1圧密成形部110を形成する(第1工程)。
かかる第1工程では、第1空間101の上部に一定の上部空間101a,101bを残して、B種盛土材を投入し、投入したB種盛土材を打設して締め固めることにより、第1圧密成形部110を形成する。
次に、圧密成形手段22は、第1圧密成形部110の上の上部空間1aにA種盛土材を投入して締め固めることにより第2圧密成形部120を形成する(第2工程)。
かかる第2工程では、第1圧密成形部110の上の上部空間101aに、(上部空間101bを残して)盛土材製造手段21により製造されたA種盛土材を投入し、投入したA種盛土材を打設して締め固めることにより、第2圧密成形部120を形成する。
なお、第2工程において、A種盛土材を投入する前に、第1圧密成形部110の上に新材の砕石を敷均してこれを打設しておくことで、B種盛土材とA種盛土材とが直接接しないようにしておくことが好ましい。また、これにより、B種盛土材に放射性物質が含まれる場合に砕石による遮蔽効果も発揮される。
このようにして、第1空間101に第1圧密成形部110および第2圧密成形部120を形成した様子を図4(b)に示す。
次に、圧密成形手段22は、第1空間101および第2空間102の仕切りを取払って、第2空間102に盛土材製造手段21により製造されたA種盛土材を投入して締め固めることにより第3圧密成形部130を形成する(第3工程)。
かかる第3工程では、まず、内部仕切り用仮設堰堤200を吊るして除去し、次に仕切り鉄板250を撤去する。このとき、内部仕切り用仮設堰堤200は、仕切り鉄板250との当接面が上方から下方に向って幅狭となるテーパー面となっているため、第1圧密成形部110および第2圧密成形部120の圧密成形の際にこの面に掛かる高い圧力は、内部仕切り用仮設堰堤200を上向き押し上げるように作用する。そのため、内部仕切り用仮設堰堤200は、吊り上げて容易に撤去することができる。
次いで、圧密成形手段22は、第2空間102の上部に一定の上部空間101bを残して、A種盛土材を投入し、投入したA種盛土材を打設して締め固めることにより、第3圧密成形部130を形成する。このとき、第3圧密成形部130は、第2圧密成形部120とその表面が面一となるように、A種盛土材が投入され打設される。
このようにして、第2空間102に第3圧密形成部130を形成した様子を図4(c)に示す。
なお、第1圧密成形部110と第2圧密成形部120と第3圧密成形部130とが一体になった構造体が本考案の圧密成形体に相当する。
さらに、好ましくは、圧密成形手段22は、第2圧密成形部120および第3圧密成形部130の上面をシールドする(第4工程)。
かかる第4工程では、第2圧密成形部120および第3圧密成形部130の上(上部空間101b)に新材の砕石を敷均して締め固めることにより上部一次シールド層を形成する。次いで、セメント混練物からなる被覆材(例えば、モルタル)を敷均し、敷均された被覆材に砕石を敷均し締め固めることにより上部キャッピング層を形成し、さらに、上部キャッピング層の上に砕石を敷均して上部二次シールド層を形成する。
この状態で、上面全体を覆うように敷鉄板(図示省略)を敷き、該敷鉄板の上に重錘(図示省略)を配置して養生期間を経過させることにより上部一次シールド層と上部キャッピング層と上部二次シールド層とを一体化させる。このとき、表面fが隣接する区画と面一となるようにする。そして、養生期間の経過後に、敷鉄板および重錘を撤去する。
このようにして得られた上部シールド構造140を図4(d)に部分拡大図で示す。
圧密成形体の上面に上部シールド構造140が形成されることにより、圧密成形体の上面では完全に無機廃棄物と雨水との接触が回避される。
さらに、好ましくは、圧密成形手段22は、埋め立て方向X側の壁面を取払うことにより露出する第3圧密成形部130の側面をシールドする(第5工程)。
かかる第5工程では、まず、埋め立て方向X側の仮設堰堤100吊るして除去し、次に鉄板150を撤去する。そして、露出する第3圧密成形部130の側面に塗料(防水性の高い建築外装用塗料、例えば、エポキシ樹脂下塗り塗料)を塗布することにより側面一次シールド層を形成する。さらに、側面一次シールド層に塗料(防水性の高い建築外装用塗料、例えば、合成樹脂エマルション系厚付け仕上塗材)を厚塗することにより側面キャッピング層を形成する。さらに、側面キャッピング層に塗料(防水性の高い建築外装用塗料、例えば、エポキシ樹脂上塗り塗料)を塗布することにより側面二次シールド層(図示省略)を形成する。
なお、露出する第3圧密成形部130の側面に凹部ある場合には、予め凹部を被覆材で塗り固めた上で、側面一次シールド層、側面キャッピング層および側面二次シールド層を形成することが好ましい。
このようにして形成された圧密成形体は、座標空間に対応にした実際の埋め立て区画空間を壁面で区画し、その区画内にA種盛土材またはB種盛土材を圧密成形して、1つの圧密成形体(コンクリート固化物)とすることで、隣接する埋め立て区画空間の圧密成形体を明確に区別することができ、物理的かつ区画空間との対応関係において事後的に特定可能なように製造することができる。
以上が本実施形態の圧密成形体製造管理システムの構成であり、かかる圧密成形製造管理システムの記憶管理手段12によれば、空間座標データベースDB2により記憶管理される座標空間について、例えば、図2に破線で示す座標空間番号10Aとして、第8層目の座標空間8−14−10((Xn,Yn,Zn)=(14,10,8))をキーボード15およびマウス16を操作して選択すると、図5に示すように、座標空間8−14−10に対応する実際の埋め立て区画空間に関する情報がディスプレイ17に表示される。
図5は、座標空間8−14−10に対応する実際の埋め立て区画空間に圧密成形された圧密成形体の情報を示している。まず、座標空間番号10Aが右上に表示され、その下に、この座標空間8−14−10の基本情報として、区間面積、区画体積等が表示される。
さらに、座標空間8−14−10に圧密成形されたA種盛土材およびB種盛土材の情報として、圧密成形手段22により使用されたA種盛土材またはB種盛土材がすべて表示される。
このとき、空間座標データベースDB2は、交付番号に対応付けて、(1)原材料特定手段11により特定された最終処分場に搬入された搬入年月日、無機廃棄物の種別、重量および委託者と、(2)盛土材製造手段21により製造されたA種盛土材またはB種盛土材の製造年月日および重量と、(3)圧密成形手段22によりA種盛土材またはB種盛土材が使用された使用年月日とを、座標空間毎に記憶管理している。
そのため、記憶管理手段12を介して、処理証明が可能となる。すなわち、図5の表示画面において、特定の委託者10Bを選択すると、図6に示すように、これに対応した交付番号の情報がリサイクル証明書(処理証明書)として、ディスプレイ17に表示される。そして、かかるリサイクル証明書(処理証明書)は、プリンタ18によりプリントアウトして出力することができる。
ここで、リサイクル処理証明書(処理証明書)は、上記(3)圧密成形手段22によりA種盛土材またはB種盛土材が使用された使用年月日が入力される以前は、座標空間への対応付けが行われないことから、圧密成形手段22による埋め立て区画空間における圧密成形体の形成完了前に出力されることない。
すなわち、圧密成形手段22による埋め立て区画空間における圧密成形体の形成完了を以って委託者にリサイクル処理証明書(処理証明書)を発行が可能となる。これにより、製造した圧密成形体の全履歴を追跡して管理できる状態であることを証明することができる。
このように、本実施形態の圧密成形体製造管理システムによれば、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体を事後的に特定可能なように製造することができ、製造した圧密成形体の全履歴を追跡して管理することができると共に、圧密成形体の製造状況を視覚的に管理することができ、延いては排出者に対する信頼性を向上させることができる。
なお、本実施形態の圧密成形体製造管理システムでは、コントローラ13を介して、撮像装置23A,23Bの撮像方向、撮像範囲の変更制御やディスプレイ17の表示切替などが行われる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、撮像画像の画素変化等から作業領域としての盛土材製造手段21および圧密成形手段22を抽出し、自動的に盛土材製造手段21および圧密成形手段22が撮像領域となるように制御してもよい。
さらに、本実施形態では、撮像装置23A,23Bの撮像画像は、インターネット等の電気通信回線を通じて公衆に利用可能となる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、管理システム10に撮像画像を保存する画像データベース等を設け、撮像画像を記憶してもよい。この場合、画像データベースに保存される撮像画像にコード番号等を設け、コード番号と座標空間番号10Aおよび交付番号(マニフェスト番号)を対応付け、コード番号をリサイクル処理証明書(処理証明書)に記載するようにしてもよい。
また、本実施形態の圧密成形体製造管理システムでは、原材料特定手段により無機廃棄物の最終処分場への搬入時に交付番号を発行する場合について説明したが、これに限定されるものでない。例えば、交付番号の発行を省略して、委託者から取得した廃棄物情報や廃棄物毎に委託者が特定した識別番号や識別コードを用いて管理するようにしてもよい。
10…管理システム(圧密成形体製造管理システム)、11…原材料特定手段、12…記憶管理手段、13…コントローラ、20…製造システム(圧密成形体製造管理システム)、21…盛土材製造手段、22…圧密成形手段、23…撮像手段、23A,23B…撮像装置、101…第1空間、102…第2空間、110…第1圧密成形部(圧密成形体)、120…第2圧密成形部(圧密成形体)、130…第3圧密成形部(圧密成形体)。

Claims (3)

  1. 最終処分場において、無機廃棄物を含む盛土材を埋め立てて得られる圧密成形体の製造を管理する圧密成形体製造管理システムであって、
    前記最終処分場に搬入された無機廃棄物の種別、重量および委託者を特定する原材料特定手段と、
    前記原材料特定手段により特定された無機廃棄物の種別に応じて、有害物質濃度が所定の基準値以下のA種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げたA種盛土材または有害物質濃度が所定の基準値を超えるB種無機廃棄物にセメントと水とを加えて練り上げたB種盛土材を製造する盛土材製造手段と、
    前記最終処分場の埋め立て空間に対して予め三次元的に区間した座標空間に対応させた実際の埋め立て区画空間を壁面により区画して形成し、該埋め立て区画空間を水平方向において仕切って第1空間および第2空間とした上で、該第1空間に前記B種盛土材を投入して締め固めることにより第1圧密成形部を形成し、該第1圧密成形部の上にA種盛土材を投入して締め固めることにより第2圧密成形部を形成し、該第1圧密成形部および該第2圧密成形部が形成された状態で、前記第1空間および前記第2空間の仕切りを取払って、前記第2空間に前記A種盛土材を投入して締め固めることにより第3圧密成形部を形成することで、前記圧密成形体を形成する圧密成形手段と、
    前記圧密成形手段により前記埋め立て区画空間に圧密成形されたA種盛土材およびB種盛土材の情報として、前記原材料特定手段により特定された無機廃棄物の種別、重量および委託者と、前記盛土材製造手段により製造されたA種盛土材またはB種盛土材の製造年月日および重量と、前記圧密成形手段により該A種盛土材または該B種盛土材が使用された使用年月日とを対応付けて、前記座標空間毎に記憶管理する記憶管理手段と、
    前記最終処分場において前記盛土材製造手段および前記圧密成形手段を撮像する撮像手段と
    を備えることを特徴とする圧密成形体製造管理システム。
  2. 請求項1記載の圧密成形体製造管理システムにおいて、
    前記撮像手段は、前記最終処分場の埋め立て空間の最上位置より高い位置において対向するように設けられた複数の撮像装置であることを特徴とする圧密成形体製造管理システム。
  3. 請求項1または2記載の圧密成形体製造管理システムにおいて、
    前記撮像手段によって撮像された撮像画像が電気通信回線を介して公衆に利用可能となっていることを特徴とする圧密成形体製造管理システム。
JP2013006754U 2013-11-27 圧密成形体製造管理システム Expired - Lifetime JP3189378U (ja)

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JP5666742B1 (ja) * 2014-10-21 2015-02-12 株式会社フジコーポレーション 最終処分場
JP5666741B1 (ja) * 2014-10-21 2015-02-12 株式会社フジコーポレーション 廃棄物処分方法
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