JP3189067B2 - 穀物の乾燥貯留方法 - Google Patents

穀物の乾燥貯留方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯留される穀物の高い品
質を維持して長期間貯留するようにした穀物の乾燥貯留
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】穀物として以下収穫米を例にして説明す
る。まず本発明の理解を容易にするために収穫米の処理
に関する一般的な事項について説明する。収穫米の品質
および処理は収穫米の含有水分(重量%)に大きく影響
される。例えば、水分が高いほど食味が向上するが、逆
に水分が高いと貯留中にかびが発生し、また、籾摺り時
に脱プ率(籾殻除去率)が低下する。このような理由に
より、農林水産省では食味の観点から籾摺り時の水分を
16%以下、貯留時では無通風にて水分17%で貯留期間35
日というように定められている。すなわち、貯留中の水
分と貯留日数との間には収穫米がかびない一定の条件が
ある。
【0003】次に、収穫米一粒について水分の多い部分
と少ない部分があると胴割れを起こしときには粉になる
ことがあり、収穫米に対する玄米の割合、いわゆる搗精
歩留が低下する。また、籾摺り時において、籾殻が脱プ
される時に適度の水分と籾のノゲ(毛)が残っている方
がよい。水分が高い場合には籾摺り時のこすれにより玄
米の肌に傷がつきやすく(肌ずれという)、また籾のノ
ゲが少ないと脱プ率が低下する。
【0004】また、長期間の貯留をする場合に米自体は
生き物であるので水分および温度が高いと米の呼吸が活
発になって米内部のエネルギを消費(以下穀物の劣化と
いう)して米の品質が低下し、また、米の水分および温
度が高いと微生物の繁殖が活発になってかび発生を引き
起こし米の品質を低下させるので、長期間貯留されてい
る米の水分および温度は米の品質に大きく影響する。
【0005】次に、農林水産省では貯留時における収穫
米の含有水分を調整維持して収穫米の品質を保つための
風量基準として、収穫米(穀物の種類)の含有水分およ
び貯留日数に対して貯留米の単位重量当たりの風量が決
められている。これを安全限界風量比という。したがっ
て、この安全限界風量比を満たしておれば、例えば水分
24%である10tonの収穫米を三日間貯留しても安全で
あるという具合に判断されることになる。また、食味お
よび肌ずれの観点から籾摺り段階での米の水分は16%以
下であることが規定されており、この水分を以下仕上水
分という。また、収穫されたばかりの収穫米の水分は稲
の開花時期、刈取時期、刈取時の天候など自然界の不確
定な要素により異なるので、農林水産省では刈取時の基
準水分として24%を規定している。
【0006】次に、乾燥方式として火力乾燥と除湿乾燥
の二種類があり、その乾燥の原理を異にする。まず火力
乾燥の原理は熱風にて収穫米の温度を昇温し水分を蒸発
して乾燥するものであり、短時間に乾燥することができ
るという利点がある反面、水分が多い収穫米と水分が少
ない収穫米から一律に水分を蒸発させるので乾燥むらが
あり、水分が少ない収穫米は過乾燥になり食味の低下や
胴割れを起こして品質を低下するという欠点がある。こ
れに対して、除湿乾燥の原理は常温に近い空気の潜熱を
利用して水分を吸収除去するもの、すなわち、湿度の低
い空気を発生させ、この空気を収穫米に送風して収穫米
の水分を吸収除去するので、火力乾燥に比べて乾燥速度
が遅いが、水分が多い収穫米からは多くの水分を吸収し
水分が少ない収穫米からは少ない水分を吸収してあたか
も自然乾燥の如に均一に乾燥するという特徴がある。
【0007】さて、従来の収穫米の貯留乾燥方法は図3
に示すように(特開平3ー16652号)、刈取脱穀さ
れた収穫米を受け入れ工程1に受け入れて水分(基準水
分24%)および重量を計量し、次にこの水分24%の収穫
米は除湿乾燥工程2で水分22%から17%にまで中間乾燥
される。このように中間乾燥工程を置いた理由は水分24
%から仕上乾燥水分16%以下にまで一気に水分を低下さ
せると同割れなどを起こして米の品質が低下するので、
乾燥速度を緩やかにして米の品質を維持するためであ
る。次にこのように中間乾燥した水分22%から17%の収
穫米は貯留ビン3に中間貯留される。このように中間貯
留された収穫米は需要に応じて払い出されて除湿乾燥機
による仕上乾燥工程4にて仕上乾燥され籾摺り工程5に
より籾摺りされて出荷される。
【0008】このように水分22%から17%の収穫米を一
旦中間貯留し次に仕上乾燥工程4で仕上乾燥する工程を
設けた理由は仕上水分を正確にして米の品質を確実に確
保するためである。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】上記従来の収穫米の処
理方法は収穫米の水分および乾燥速度と米の品質との関
係から除湿乾燥の特徴を生かして仕上乾燥よりも水分を
多くした中間乾燥を行い高い品質の状態を維持して貯留
し、籾摺り工程の段階で仕上乾燥を正確に行うようにし
て品質の高い米を得るようにしたものである。
【0010】しかしながら、この従来の収穫米の処理方
法は中期貯留には適しているが、中間乾燥における水分
が22%から17%であるので、更に長期間の貯留をする場
合に米自体は生き物であることから劣化して米の品質が
低下する可能性があり、また、微生物の繁殖が活発にな
ってかび発生を引き起こし米の品質を低下させる可能性
があるという問題がある。
【0011】本発明は貯留される穀物の高い品質を維持
して長期間貯留するようにした穀物の乾燥貯留方法を提
供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、収穫した穀物を一時貯留槽に入
れて除湿乾燥により一時乾燥し、この一時乾燥した穀物
を次に仕上貯留槽に入れて除湿乾燥により仕上乾燥して
貯留し、仕上貯留槽が満杯になった時には、収穫した穀
物を、一時貯留槽の一時乾燥がなされた穀物に順次積層
すると共に当該一時貯留槽で除湿乾燥により仕上乾燥し
て貯留することを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明はこのように構成したので、次の通りの
作用がある。すなわち、収穫した穀物を一時貯留槽に入
れて除湿乾燥により一時乾燥することにより乾燥速度を
緩やかにして穀物の高い品質を保持することができ、そ
して、この一時乾燥した穀物を次に仕上貯留槽に入れて
除湿乾燥により仕上乾燥して貯留することにより、一時
乾燥から仕上乾燥までの乾燥速度を緩やかにすることが
でき、仕上乾燥の状態で高い品質を保持しながら仕上貯
留槽に貯留することができる。そして、仕上貯留槽が満
杯になった時には、収穫した穀物を一時貯留槽の一時乾
燥がなされた穀物に順次積層すると共に、除湿乾燥方式
により、穀物の平衡含水率に最も近い状態に調整した乾
燥用空気を当該一時貯留槽に送風することにより、穀物
の水分と乾燥用空気の水分との差を少なくして、一時貯
留槽内の穀物を緩やかな乾燥速度で均一な含水率に調整
することが可能となり、穀物の品質を保持しながら仕上
乾燥することができる。このようにして、穀物の高い品
質を保持し収穫の初期の段階から収穫の終了までに収穫
された穀物を仕上乾燥の状態で貯留するので、穀物の劣
化および微生物の繁殖を抑制して穀物の長期貯留が可能
となる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。先
ず、一時貯留槽8および仕上貯留槽10が空の状態である
刈り入れ初期の段階において、図1に示すように刈取し
脱穀された収穫米(基準水分24%)は受け入れ工程1に
て受け入れられ秤量および水分などが計量されてエレベ
ータコンベヤ7により一時乾燥貯留工程である一時貯留
槽8に貯留される。この一時貯留槽8内において収穫米
は除湿乾燥機12にて湿度と温度が調整された空気と外気
取り入れ口13から取り入れた外気とを混合室14内で混合
し、仕上乾燥の温度と湿度(16%以下)の空気にした後
に送風機15により一時貯留槽8に供給される空気により
一時乾燥される。
【0015】この一時乾燥貯留工程で基準水分24%から
例えば水分22%に緩やかに乾燥することにより収穫米の
品質が維持される。この緩やかな水分の調節はダンパ16
の開度調節により供給空気量を調節しながら所定の時間
乾燥後にエレベータコンベヤ9により次の仕上貯留槽10
へと移送することにより行われる。あるいはエレベータ
コンベヤ9の移送速度を調整して一時貯留槽8から仕上
貯留槽10へと連続的に移送し、乾燥速度を緩やかにする
こともできる。このように連続的に移送する場合には一
時貯留槽8内の収穫米の水分は必ずしも22%になってい
る必要はなく、要するに乾燥速度を緩やかにさえすれば
よいのでその水分は任意でよい。そして刈り入れ初期の
段階では一時貯留槽8での貯留時間が短いのでかびなど
の発生はない。
【0016】このように収穫米は一時乾燥工程で乾燥さ
れエレベータコンベヤ9により仕上工程である仕上貯留
槽10に貯留される。そしてこの仕上貯留槽10内において
収穫米は除湿乾燥機12にて湿度と温度が調整された一時
乾燥工程での仕上空気と同一条件の空気により乾燥され
貯留される。この乾燥において収穫米は一時乾燥工程で
乾燥されているので仕上乾燥までの乾燥速度を緩やかに
することができると共に、乾燥方式は除湿乾燥であるの
で、例えば空気の湿度を水分16%に設定した場合に収穫
米の水分は除湿乾燥の原理から一定時間経過後には正確
に空気の水分と等しい水分に維持される。
【0017】次に、刈り入れ最盛期に入り仕上貯留槽10
が満杯になったときにはエレベータコンベヤ9の移送を
停止し収穫され脱穀された収穫米は一時貯留槽8に貯留
される。この状態においては一時貯留槽8には前日まで
に貯留乾燥された収穫米が貯留されており、当日収穫し
た収穫米はこの前日までに貯留されている収穫米の上に
投入されるようになる。したがって、一時貯留槽8の下
層部分には水分が低いあるいは既に仕上水分になってい
る収穫米があり上層には水分が高い(基準水分24%)収
穫米が積層されていることになる。
【0018】このように水分が異なる収穫米が積層され
ている一時貯留槽8内に仕上水分に等しい水分の空気を
供給すると、除湿乾燥の原理により水分が少ない下層で
の水分の吸収は少なく、水分が多い上層での水分の吸収
が多くなり自然乾燥の状態で全体が均一に乾燥される。
【0019】すなわち、上記のように水分が異なる収穫
米を積層した場合に水分が高い部分から低い部分に水分
が自然に移動する現象(以下水分の平衡移動という)が
あることが知られている。したがって、水分が高い部分
と低い部分との境界においては水分の平衡移動により水
分の変化が緩やかに、かつ、連続的に変化している。最
も極端な例として、下層部の収穫米の水分が既に仕上水
分になっている場合に、除湿乾燥の原理から収穫米の水
分と空気の水分とが一致しているので、下層部分では水
分の授受はなく平衡状態になり、下層部分の収穫米が過
乾燥されることはない。
【0020】そして、空気が収穫米の層内を通過する過
程において、上層になるにつれて収穫米の水分が高くな
っていき、かつ、空気の水分は収穫米の水分を吸収して
次第に高くなっていくので、積層された収穫米の層内の
水分と空気の水分との間の差が緩和され、これにより収
穫米は緩やかに乾燥されることになる。
【0021】そして、刈り入れが終了するまで一時貯留
槽8に順次積層し同様に乾燥する。このようにして、一
時貯留槽8および仕上貯留槽10に満杯に貯留されている
収穫米は仕上水分の状態で貯留されているので、収穫米
の劣化が緩和され、かつ、微生物の繁殖も緩和されるの
で、高い品質を保持した長期間の貯留が可能になる。ま
た、仕上水分の状態で貯留されているので、需要に応じ
て払い出し籾摺り工程11で籾摺りする場合に、肌ずれ、
胴割れがなく、かつ、除湿乾燥は火力乾燥のように掻き
混ぜることなく積層した状態で乾燥するのでノゲ落ちが
なく、高い脱プ率が得られる。
【0022】次に図2を用いて第二実施例を説明する。
先ず、一時貯留槽8および仕上貯留槽10が空の状態であ
る刈り入れ初期の段階において、刈取し脱穀された収穫
米(基準水分24%)は受け入れ工程1にて受け入れられ
秤量および水分などが計量されてエレベータコンベヤ7
により一時乾燥貯留工程である一時貯留槽8に貯留され
る。この一時貯留槽8内において収穫米は除湿乾燥機12
にて湿度と温度が調整された空気と外気取り入れ口13か
ら取り入れた外気とを混合室14内で混合し、所定の温度
と湿度の空気にした後に送風機15により一時貯留槽8に
供給される空気により一時乾燥される。例えばこの一時
乾燥貯留工程で基準水分24%から例えば水分22%に緩や
かに乾燥する場合には一時貯留槽8に供給される空気の
湿度を22%にすることにより正確にその水分が調整され
る。
【0023】このように収穫米は一時乾燥工程で乾燥さ
れエレベータコンベヤ9により仕上工程である仕上貯留
槽10に貯留される。そしてこの仕上貯留槽10内において
収穫米は除湿乾燥機121 にて湿度と温度が調整された空
気と外気取り入れ口131 から取り入れた外気とを混合室
141 内で混合し、仕上水分である温度と湿度(16%以
下)の空気にした後に送風機151 により仕上貯留槽10に
供給される空気により仕上乾燥される。この乾燥におい
て収穫米は一時乾燥工程で乾燥されているので仕上乾燥
までの乾燥速度を緩やかにすることができると共に、乾
燥方式は除湿乾燥であるので、例えば空気の湿度を水分
16%に設定した場合に収穫米の水分は除湿乾燥の原理か
ら一定時間経過後には正確に空気の水分と等しい水分に
維持される。
【0024】次に、刈り入れ最盛期に入り仕上貯留槽10
が満杯になったときにはエレベータコンベヤ9の移送を
停止し収穫され脱穀された収穫米は一時貯留槽8に貯留
される。この状態においては一時貯留槽8には前日まで
に貯留乾燥された収穫米が貯留されており、当日収穫し
た収穫米はこの前日までに貯留されている収穫米の上に
投入されるようになる。したがって、一時貯留槽8の下
層部分には水分が低い収穫米があり上層には水分が高い
(基準水分24%)収穫米が積層されていることになる。
このように仕上貯留槽10が満杯になり一時貯留槽8に長
期貯留する場合には除湿乾燥機12にて湿度と温度が調整
された空気と外気取り入れ口13から取り入れた外気とを
混合室14内で混合し、送風機15により一時貯留槽8に供
給する空気の湿度を仕上水分(16%以下)に調節する。
【0025】このように水分が異なる収穫米が積層され
ている一時貯留槽8内に仕上水分に等しい水分の空気を
供給すると、除湿乾燥の原理により水分が少ない下層で
の水分の吸収は少なく、水分が多い上層での水分の吸収
が多くなり自然乾燥の状態で全体が均一に乾燥される。
【0026】すなわち、上記のように水分が異なる収穫
米を積層した場合に水分が高い部分から低い部分に水分
が平衡移動し、水分が高い部分と低い部分との境界にお
いては水分の平衡移動により水分の変化が緩やかに、か
つ、連続的に変化している。最も極端な例として、下層
部の収穫米の水分が既に仕上水分になっている場合に、
除湿乾燥の原理から収穫米の水分と空気の水分とが一致
しているので、下層部分では水分の授受はなく平衡状態
になり、下層部分の収穫米が過乾燥されることはない。
【0027】そして、空気が収穫米の層内を通過する過
程において、上層になるにつれて収穫米の水分が高くな
っていき、かつ、空気の水分は収穫米の水分を吸収して
次第に高くなっていくので、積層された収穫米の層内の
水分と空気の水分との間の差が緩和され、これにより収
穫米は緩やかに乾燥されることになる。
【0028】そして、刈り入れが終了するまで一時貯留
槽8に順次積層し同様に乾燥する。このようにして、一
時貯留槽8および仕上貯留槽10に満杯に貯留されている
収穫米は仕上水分の状態で貯留されているので、収穫米
の劣化が緩和され、かつ、微生物の繁殖も緩和されるの
で、高い品質を保持した長期間の貯留が可能になる。ま
た、仕上水分の状態で貯留されているので、需要に応じ
て払い出し籾摺り工程11で籾摺りする場合に、肌ずれ、
胴割れがなく、かつ、除湿乾燥は火力乾燥のように掻き
混ぜることなく積層した状態で乾燥するのでノゲ落ちが
なく、高い脱プ率が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、収穫
した穀物を一時貯留槽に入れて除湿乾燥により一時乾燥
することにより乾燥速度を緩やかにして穀物の高い品質
を保持することができ、そして、この一時乾燥した穀物
を次に仕上貯留槽に入れて除湿乾燥により仕上乾燥して
貯留することにより、一時乾燥から仕上乾燥までの乾燥
速度を緩やかにすることができ、仕上乾燥の状態で高い
品質を保持しながら仕上貯留槽に貯留することができ
る。そして、仕上貯留槽が満杯になった時には、収穫し
た穀物を一時貯留槽の一時乾燥がなされた穀物に順次積
層すると共に、除湿乾燥方式により、穀物の平衡含水率
に最も近い状態に調整した乾燥用空気を当該一時貯留槽
に送風することにより、穀物の水分と乾燥用空気の水分
との差を少なくして、一時貯留槽内の穀物を緩やかな乾
燥速度で均一な含水率に調整することが可能となり、穀
物の品質を保持しながら仕上乾燥することができる。こ
のようにして、穀物の高い品質を保持し収穫の初期の段
階から収穫の終了までに収穫された穀物を仕上乾燥の状
態で貯留するので、穀物の劣化および微生物の繁殖を抑
制して穀物の長期貯留が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式図である。
【図2】本発明の第二実施例の模式図である。
【図3】従来例の模式図である。
【符合の説明】
7 エレベータコンベヤ 8 一時貯留槽 9 エレベータコンベヤ 10 仕上貯留槽 11 籾摺り工程 12 除湿乾燥機 13 外気取り入れ口 14 混合器 15 送風機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫した穀物を一時貯留槽に入れて除湿
    乾燥により一時乾燥し、この一時乾燥した穀物を次に仕
    上貯留槽に入れて除湿乾燥により仕上乾燥して貯留し、
    仕上貯留槽が満杯になった時には、収穫した穀物を、一
    時貯留槽の一時乾燥がなされた穀物に順次積層すると共
    に当該一時貯留槽で除湿乾燥により仕上乾燥して貯留す
    ることを特徴とする穀物の乾燥貯留方法。
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