JP3188337U - 車両走行シミュレーター - Google Patents

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Abstract

【課題】現物の一般車両と同じように、走行中に出現した障害物の前で自動停止する車両走行シミュレーターを提供する。【解決手段】制御回路13を介してモーターに電気エネルギーを供給する電源部11と、を備える車両走行シミュレーターであって、進行方向側に光を発する発光部Seと、発光部が発した光が発光部から進行方向所定距離内にある障害物101によって反射されたとき、反射された光を受光可能に構成された受光部Srと、を備える。制御回路は、受光部が反射された光を受光しないときモーターに電気エネルギーを供給し、受光部が反射された光を受光している間はモーターへの電気エネルギーの供給を遮断する第1モーター駆動モードを備えていることを特徴とする。障害物検知によりモーターへの電気エネルギー供給を遮断して車両走行シミュレーターを停止させる。【選択図】図2

Description

本考案は、たとえば床やテーブルの上などの路面の上を走行させて、現実の一般車両の走行状態をシミュレートする車両走行シミュレーターに関し、特に、車両の走行や停止の状況を可及的忠実に示すための車両走行シミュレーターに関する。
従来、たとえば特許文献1に記載されているような、自動車型に代表される車両玩具(以下、「従来の車両玩具」という)は、車両走行をシミュレートすることを目的とするものではないが車両走行シミュレーターとして使用可能である。この車両玩具は、無線操作による操舵ができるようになっている。そのため、従来の車両玩具の操舵によって前方の障害物との衝突を回避することが可能であった。
また、特許文献2には、複数のカーブを持った車両玩具用の走行コース(以下、「従来の走行コース」という)が開示されている。従来の走行コースは直線部分と複数のカーブとの組み合わせにより構成されている。直線部路面には進行方向に沿って延びる誘導線が、カーブ各々の手前の路面にはそのカーブ固有の情報を有するカーブ識別線が、それぞれ設けられている。これら誘導線やカーブ識別線が有する情報は、車両玩具が有する検知部に読み取られ、読み取られた情報に合わせたプログラムによって車両玩具が走行コース上を自動走行するように構成されている。
特開2004−305769号公報 特開平06−269574号公報
しかしながら、従来の車両玩具では、無線操作による操舵に重点が置かれているので、そのために操舵装置が必要となるので構造的に大掛かりで高価なものとならざるを得ない。さらに、従来の車両玩具は操舵によって障害物との衝突を避けるようになっている。これは、使用者が運転の臨場感を味わう意味では面白いが、たとえば車両販売者が購入予定者に販売しようとする車両の走行や停止の状態をシミュレーションする場合、従来の車両玩具は必ずしも適していない。また、近年の一般車両の中には、障害物(建造物や先行車両など)が目前に迫ったとき、運転手がブレーキを踏まなくても自動停止する機能を持つものがあるが、そのような一般車両に興味を持った者から、自動停止したときにブレーキランプは点灯するのか(点灯しないで後続車両に追突されないか)という質問が車両販売者に寄せられることがある。このような質問の回答を疑似体験させる構造は、従来の車両玩具にはない。さらに、つい最近、自動運転可能な一般車両の出現し話題になっているが、障害物が近づくと車両停止する状況を示すことのできる車両走行シミュレーターが求められつつある。このように、現物の一般車両と同じように、走行中に出現した障害物の前で自動停止する車両走行シミュレーター、自動停止する際にブレーキランプが点灯する車両走行シミュレーターを提供することが、本考案の第1の課題である。
上記第1の課題を前提とする第2の課題が、本考案にはある。第2課題は、なるべく現実に近い走行を可能とする車両走行シミュレーターを提供することにある。一般道路は直線ばかりではなくカーブも少なからずあることから、車両走行シミュレーターの走行も直線やカーブを織り交ぜた疑似走路上で行うことが好ましい。この点、従来の走行コースを走行する車両玩具は、操舵可能であるから直線やカーブの走行に何ら問題はない。しかし、従来の走行コースはカーブ識別線が必要であるため複雑であるし、コースに自由度がほとんどない。使用者が自由に、かつ、簡単にコースを設定できるからこそ現実に近い走行を車両走行シミュレーターによって実現できるのである。
本考案は、上記第1の課題、及びそれを前提とする第2の課題を解決することにある。次項以下において、上記課題を解決するための手段について詳述する。
前記課題を解決するために本考案は、次の構成を備えている。なお、いずれかの請求項に記載された考案の説明にあたり行う用語の定義等は、本考案の目的に反しない範囲で、記載順等に関わらず他の請求項に記載された考案にも適用されるものとする。
(請求項1記載の考案の特徴)
請求項1記載の考案に係る車両走行シミュレーター(以下、「請求項1の車両走行シミュレーター」という)は、駆動輪を回転させる1個のモーターと、制御回路を介して当該モーターに電気エネルギーを供給する電源部と、を備える車両走行シミュレーターである。そして、進行方向側に光を発する発光部と、当該発光部が発した光が当該発光部から進行方向所定距離内にある障害物によって反射されたとき、当該反射された光を受光可能に構成された受光部と、を備え、当該制御回路は、当該受光部が反射された光を受光しないとき当該モーターに電気エネルギーを供給し、当該受光部が反射された光を受光している間は当該モーターへの電気エネルギーの供給を遮断する単数モーター駆動モードを備えていることを特徴とする。
請求項1の車両走行シミュレーターによれば、電源部の電気エネルギーを得たモーターが駆動輪を回転させ、これにより車両走行シミュレーターが走行する。発光部が発光した光が障害物に反射されて受光部に戻ってきたとき、それまで供給されていた電気エネルギーが遮断されてモーターの回転が停止する。モーターの停止により車両走行シミュレーターは自動停止する。障害物が取り除かれたり車両走行シミュレーターを物の場所に動かされたりすることにより障害物がなくなり発光部が発光した光が受光部に戻らなくなると、モーターへの電気エネルギーの供給が再開され、車両走行シミュレーターは再び走行を始める。後は、状況に応じた停止、走行の繰り返しとなる。かくして、現物の一般車両と同じように、走行中に出現した障害物の前で自動停止する状況をシミュレーションすることができる。もっとも、請求項1の車両走行シミュレーターを、一般の車両玩具の一つとして見ることも可能であることは言うまでもない。なお、障害物までの進行方向所定距離は、車輪(モーター)の回転数や制動距離などに応じて適切な値に設定する。発光部が発光する光を進行方向側としたのは、進行方向以外の方向(たとえば、側方や後方)を排除する趣旨である。発光部と受光部の組合せによって進行方向所定距離内に存在する障害物を検知可能であれば、両者の配置関係に何ら制限はない。
(請求項2記載の考案の特徴)
請求項2記載の考案に係る車両走行シミュレーター(以下、「請求項2の車両走行シミュレーター」という)は、請求項1の車両走行シミュレーターであって、進行方向反対側(すなわち、車両走行シミュレーターの後方)に、前記制御回路を介して前記電源部に接続された少なくとも1個(通常は、幅方向に並列する2個)のブレーキランプを備え、前記制御部は、前記モーターへの電気エネルギーの供給の遮断している間に当該少なくとも1個のブレーキランプへ電気エネルギーを供給して点灯させるように構成されていることを特徴とする。
請求項2の車両走行シミュレーターによれば、請求項1の車両走行シミュレーターの作用効果に加え、車両走行シミュレーターが停止するときと停止中はブレーキランプが点灯する。これにより、一般車両が停止するときにブレーキランプが点灯する様子をシミュレーションすることができる。「百聞は一見にしかず」というように、百回聞くより、わずか一度でも自分の目で見たほうが確かなわけであるから、車両走行シミュレーターによる1回の疑似体験が、自分が操作しないのに自動停止することは後続車に何ら停止の予告を与えないのではないか、という誤解を払拭するために極めて有効である。
(請求項3記載の考案の特徴)
請求項3記載の考案に係る車両走行シミュレーター(以下、「請求項3の車両走行シミュレーター」という)は、請求項1又は2の車両走行シミュレーターであって、走行面に形成された所定幅の誘導線を平面視検知可能な左センサーと右センサーが、当該所定幅寸法よりも長い寸法の距離を隔てて進行方向左右対称に設けられている。その上で、前記駆動輪は、進行方向両側にある両駆動輪によって構成され、前記モーターは、当該左駆動輪を駆動する左モーターと、当該右駆動輪を駆動する右モーターとによって構成されている。ここで、前記制御回路は、前記単数モーター駆動モードとは別に、使用者による切り替えによって択一的に作動する複数モーター駆動モードを備え、当該複数モーター駆動モードに切り替えられたときの前記制御回路は、(1)当該左センサー及び当該右センサーのいずれもが当該誘導線の検知信号を出力していない間は当該左モーター及び当該右モーターの双方に電気エネルギーを供給して直進走行させる(2)当該左センサーのみが当該誘導線の検知信号を出力している間は当該右モーターのみに電気エネルギーを供給して左方向に旋回走行させる(3)当該右センサーのみが当該誘導線の検知信号を出力している間は当該左モーターのみに電気エネルギーを供給して右方向に旋回させる、ことによって、当該誘導線に沿って走行可能に構成されていることを特徴とする。なお、左右のセンサーの感度、誘導線の濃淡(路面とのコントラストの高低)や幅、左右のモーターの立ち上がり速度の違い、車両走行シミュレーターの慣性力などにより直進と旋回相互間の転換時間に、多少の遊びが生じることは言うまでもない。この遊びを適切に設定することによって、誘導線を交差させた場合(一時的に左右のセンサーの下に交差する誘導線が同時に位置する場合)も走行可能となる。
請求項3の車両走行シミュレーターによれば、請求項1の車両走行シミュレーターの作用効果に加え、誘導線に沿って走行することにより、誘導線に沿って走行する車両をシミュレートすることができる。このとき制御回路は、複数モーター駆動モードに切り替えられている。誘導線に沿った走行は、左センサーと右センサーのそれぞれが出力する検知信号に基づいて制御回路が左モーター及び右モーターの双方、又は、左モーターと右モーターの何れか一方に電気エネルギーを供給することにより行われる。具体的には、(1)左右のセンサーの何れもが検知出力を出力していないのであれば左右のセンサー間に誘導線が位置している状態にあるので、左モーターと右モーターの双方に電気エネルギーを供給して車両走行シミュレーターを直進させる。その後、直進走行の中で左右何れかのセンサーが検知信号を出力したときは、出力したセンサーの左右別に応じて次の何れかの処理を実行し、何れのセンサーも検知信号を出力しない状態(直進走行状態)に修正しながら走行を行う。(2)左センサーのみが検知信号を出力しているのであれば、誘導線は左センサーの下方にあるため車両走行シミュレーターは進行方向の右に傾いている状態にあるので、右モーターのみに電気エネルギーを供給して右駆動輪のみ回転させ車両走行シミュレーターを左方向に旋回走行させる。旋回走行の際の左駆動輪は、回転せずにスリップする。(3)右センサーのみが検知信号を出力しているのであれば、誘導線は右センサーの下方にあるため車両走行シミュレーターは進行方向の左に傾いている状態にあるので、左モーターのみに電気エネルギーを供給して車両走行シミュレーターを左方向に旋回走行させる。旋回走行の際の右駆動輪は、回転せずにスリップする。上記(1)(2)及び(3)のランダムな繰り返しにより、車両走行シミュレーターの
誘導線に導かれた走行が実現する。上記原理に基づく走行であれば、走行コース(誘導線)の設定・設置を使用者が自由に、かつ、簡単に行うことができ、これが、より現実に近い走行を実現する。
(請求項4記載の考案の特徴)
請求項4記載の考案に係る車両走行シミュレーター(以下、「請求項4の車両走行シミュレーター」という)は、請求項1乃至3何れかの車両走行シミュレーターであって、進行方向側に少なくとも1個のヘッドランプが設けられ、前記制御回路は、駆動モードに関わらず、当該少なくとも1個のヘッドランプへ、常に若しくは使用者の操作した時に電気エネルギーが供給して点灯させるように構成されていることを特徴とする。
請求項4の車両走行シミュレーターによれば、請求項1乃至3何れかの車両走行シミュレーターの作用効果に加え、常時、若しくは使用者が希望する時に、ヘッドライトを点灯させることができる。これにより、暗くした屋内で車両走行シミュレーターを使用したとき、夜間走行の状態をシミュレートすることができる。一般玩具として使用する場合、よりリアルな走行を示すことができる。
本考案に係る車両走行シミュレーターによれば、まず、現物の一般車両と同じように、走行中に出現した障害物の前で自動停止する車両走行シミュレーター、自動停止する際にブレーキランプが点灯する車両走行シミュレーターを提供することができる。そして、これを前提に、使用者が自由に、かつ、簡単にコースを設定できるからこそ現実に近い走行を車両走行シミュレーターによって実現できるのである。
車両走行シミュレーターの(a)正面図、(b)平面図、及び、(c)右側面図である。 本実施形態に係る車両走行シミュレーターの電気的構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態において単数モーター駆動モードの作動を示すフローチャートである。 走行する車両走行シミュレーターが障害物前で停止する様子を示す概略平面図である。 他の実施形態に係る車両走行シミュレーターの電気的構成を示す概略ブロック図である。 他の実施形態において複数モーター駆動モードの作動を示すフローチャートである。 誘導線に沿って走行する車両走行シミュレーターの概略平面図である。
(車両走行シミュレーターの概略構造)
以下、各図を参照しながら、本考案を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)を説明する。
図1に示す車両走行シミュレーター1(以下、「シミュレーター1」という)は、公道を走行する一般車両を模した合成樹脂製のボディ3と、ボディ3を搭載固定するシャーシー5と、から概略構成されている。ボディ3もシャーシー5も、様々な形態が採用可能である。図1(a)に示すように、ボディ3の正面には、後述する発光部Seと受光部Srを露出させ光を出入可能とするための孔が設けられている。図1に示すヘッドライト3Hとブレーキランプ3Bは、透明樹脂で構成され、シャーシー5に取り付けられたLEDのようは発光素子の光が外部観察できるように構成されている。なお、図1には、バンタイプの乗用車を示したがセダンタイプの乗用車などであってもよい。さらに、トラックなどの運搬車両やクレーンなどの特殊車両などを模したシミュレーターを排除するものではない。大きさについて特に制限はないが、通常は室内で使用するものであり、玩具店等で販売される一般の車両玩具としての使用を妨げるものではないので、一般の車両玩具と同等の大きさとすることが好ましい。
(電気的構成)
図2に基づき、シミュレーター1の電気的構成を説明する。図2に示すのは、ボディ3を省略した状態のシャーシー5の平面図をイメージすると理解し易い。シャーシー5を2点鎖線で、2個の前輪7と駆動輪9を実線で、それぞれ示してある。シミュレーター1は、前輪駆動とすることもできるが、本実施形態では後輪駆動としてある。このため、シャーシー5の上に搭載された1個のモーターMの回転は、進行方向最後尾にあるギアボックスGBを介して減速され、後輪である両駆動輪9を回転可能に構成されている。符号11は、乾電池を電源とする電源部を示し、電源部11は電源スイッチSWを介して制御回路13と電気的に接続されている。制御回路13には、1個のチップ上にCPU(central processing unit)、RAM(random-access memory)、ROM(read only memory)及び各種入出力装置などを搭載した処理装置(ワンチップのマイコン)が組み込まれ(図示を省略)、ここでモーターMへの電気エネルギーの供給・遮断を含む各種の処理が行われるようになっている。
制御回路13には、進行方向に光(本実施形態では赤外線)を発光する発光部(発光素子)Seと、進行方向前方にある障害物101によって反射された光を受光する受光部(受光素子)Srと、が電気的に接続されている。発光部Seの光Liは、矢印Aで示す進行方向に対し、幅方向中心線(図示を省略)寄りに角度α度だけ傾いた方向に進むように設定されている。角度α度は、検知する障害物101との距離D(図3参照)とシミュレーター1の速度や停止させたときの移動距離等の相対関係の下で、反射光Lrが確実に受光部Srに受光される角度である。制御回路13は、モーターM、両ヘッドライト3H及び両ブレーキランプ3Bとも電気的に接続されている。なお、本実施形態では、電源スイッチSWをオンするだけで両ヘッドライト3Hに電気エネルギーが供給されてこれを点灯させるが、電源スイッチSWとは別途のヘッドライトスイッチ(図示を省略)を設け、走行時に非点灯、若しくは、非走行時に点灯、というようにバリエーションを増やすように構成してもよい。
(シミュレーターの動作)
上記したハード構成は、次の動作を行う。この動作のことを、単数モーター駆動モードの動作と呼ぶ。使用者が電源スイッチSWをオンすると、電源部11から電気エネルギーが供給され、制御回路13が通電状態になる。制御回路13が稼働すると組み込まれたワンチップマイコンのROMに格納されたプログラムが実行され、これに基づいてシミュレーター1が動作する。ここで、まず、制御回路13は、発光部Seに通電して赤外線を前方所定方向に発光させる(S51)。その儀、制御回路13は、モーターMを通電して電気エネルギーを供給し、これを回転させる。モーターMの回転は両駆動凛9を回転させ、これによって、シミュレーター1は、進行方向Aの方向に走行する(S53)。
走行により障害物101が近づき、所定距離D(図4)まで接近すると、発光部Seから発光された入射光Liが障害物101に反射され反射光Lrとなって受光部Srに受光される(S55)。受光により受光部Srは障害物の検知信号を出力し、これを受信した制御回路13は、モーターMへの電気エネルギーの供給をオフにして回転を停止させ(S57)、これとともに、両ブレーキランプ3Bを通電してこれらを点灯させる(S59)。このことは、図4に示すシミュレーター1のうち障害物100に近い側のブレーキランプ3Bが点灯しているのが分かる。このようにシミュレーター1によれば、一般車両において運転者がブレーキを踏んで停止する状態、若しくは、自動停止する一般車両のブレーキランプが点灯した状態を観察者に対し大変リアルにシミュレートすることができる。
障害物が取り除かれたり、ミュレーター1自体が物の場所に動かされたりすることにより、目前の所定距離D内に障害物101がなくなり発光部Seが発光した入射光Liが受光部Srに戻らなくなったとき(S61)、制御回路13は、ブレーキランプ3Bをオフにした後(S63),S53に戻ってモーターMへの電気エネルギーの供給を再開する。これによりシミュレーター1は再び走行を始める。後は、電源スイッチSWがオフにされるまで、状況に応じた停止、走行を繰り返す。
(他の実施形態に係る概略構造)
図5乃至7を参照しながら、他の実施形態に係るシミュレーター1´を説明する。シミュレーター1´が先に説明したシミュレーター1と異なるのは、シミュレーター1は単数モーター駆動モードでのみ稼働するのに対し、シミュレーター1´は、単数モーター駆動モードと複数モーター駆動モードを選択できる点が大きく異なっている。以下、両者間で重複する点は図2に示す符号と同じ符号を図5に用いるに止め、重複説明を省略する。以下の説明は、両者間で異なる点についてのみ行う。
図5において、制御回路13´には、電源スイッチSWの他に、モード切替スイッチSW´が設けられている。モード切替スイッチSW´は、使用者が単数モーター駆動モードと複数モード駆動モードを切り替えるためのスイッチであり、図示する状態は後者になっている。シャーシー5の下面(路面と対向する面、図1(a)参照)側には、左センサーSLと右センサーSRが、進行方向Aから見て左右対称に所定間隔を隔てて設けられ、これらは、制御回路13´と電気的に接続されている。この所定間隔は、図5から理解されるように、走行面Gに形成された誘導線103の幅寸法よりも長い寸法の距離となるように設定されている。これは、左センサーSLと右センサーSRの間に誘導線103がすっぽり入り、平面視検知(上から見た状態の検知)したときに、何れのセンサーにも検知されない状態を作るためである。誘導線103は、センサーとの兼ね合いで検知可能なものであれば何ら制限はないが、ここでは、紙に10mm前後のマーカーペンで描いたものを用いている。この組合せであれば、持ち運びに便利であるし、様々な形誘導線103を手軽に描くことができるからである。誘導線103は、直線や曲線を自由に組み合わせてよく、尻切れとしたり、始点と終点を繋げてサークル状にしたり、さらに、互いに交差させたりすることができる。モータートルクが十分であれば、多少の起伏があっても構わない。
話をシミュレーター1´に戻す。モーターは、左モーターMLと右モーターMRが左右対称に配置され、それぞれは左ギアボックスGLと右ギアボックスGRを介して左駆動輪9Lと右駆動輪9Rを回転させるようになっている。つまり、左駆動輪9Lと右駆動輪9Rは、複数モーター駆動モードのときはそれぞれが独立して回転するように、また、単数モーター駆動モードのときは単数モーターとして一緒に回転するように、なっている。
図5乃至7を参照しながら、複数モーター駆動モードにおける制御回路13´の動作を説明する。プログラムがスタートすると、左モーターSLと右モーターSRに電気エネルギーを供給してこれらを同時に回転させる(S71)。ここで、左センサーSLと右センサーSRの何れか一方から検知信号を受信した制御回路13´は、それが何れのセンサーかを識別し、次の処理を行う(S73)。信号が左センサーSLからのものである場合は(図7の1´b−1の状態)、左モーターMLを停止させる(S75)。すると、回転しているのは右モーターMRだけになるので、シミュレーター1´は右駆動輪9Rのみの回転により図7の1´b−2の状態へ、さらに、同図の1´b−3の状態へ徐々に左旋回する。この状態を左センサーLSからの検知信号が途絶えるまで続け(S77)、左センサーSLからの検知信号が途絶えたところで、それまで停止していた左モーターMLをオンにして回転させる(S79)。このときのシミュレーター1´は、左右のモーター双方がオン状態で同図の1´cの状態となって誘導線103に沿って直進する。直進状態は、制御回路13´が左右何れかのセンサーから検知信号を受信するめで係属される(S73)。
一方、信号が右センサーSRからのものである場合は(図7の1´d−1の状態)、右モーターMLを停止させる(S81)。すると、回転しているのは左モーターMRだけになるので、シミュレーター1´は右駆動輪9Rのみの回転により図7の1´d−2の状態へ、さらに、同図の1´d−3の状態へ徐々に右旋回する。この状態を右センサーRSからの検知信号が途絶えるまで続け(S83)、右センサーSRからの検知信号が途絶えたところで、それまで停止していた右モーターMRをオンにして回転させる(S85)。このときのシミュレーター1´は、左右のモーター双方がオン状態で誘導線103に沿って直進する。直進状態は、制御回路13´が左右何れかのセンサーから検知信号を受信するめで係属される(S73)。上記走行のランダムな繰り返しにより、シミュレーター1´の誘導線103に導かれた走行が実現する。上記原理に基づく走行であれば、走行コース(誘導線)の設定・設置を使用者が自由に、かつ、簡単に行うことができ、これが、より現実に近い走行を実現する。
1 車両走行シミュレーター(シミュレーター)
3 ボディ
3B ブレーキランプ(ストップランプ)
3H ヘッドライト
5 シャーシー
7 前輪
9 駆動輪(後輪)
9L 左駆動輪
9R 右駆動輪
11 電源部
13 制御回路
101 障害物
A 進行方向
G 走行面
GL 左ギアボックス
GR 右ギアボックス
Li 入射光
Lr 反射光
M モーター
ML 左モーター
MR 右モーター
Se 発光部(発光素子)
Sr 受光部(受光素子)
SW 電源スイッチ
SW´ モード切替スイッチ

Claims (4)

  1. 駆動輪を回転させる1個のモーターと、
    制御回路を介して当該モーターに電気エネルギーを供給する電源部と、を備える車両走行シミュレーターであって、
    進行方向側に光を発する発光部と、
    当該発光部が発した光が当該発光部から進行方向所定距離内にある障害物によって反射されたとき、当該反射された光を受光可能に構成された受光部と、を備え、
    当該制御回路は、当該受光部が反射された光を受光しないとき当該モーターに電気エネルギーを供給し、当該受光部が反射された光を受光している間は当該モーターへの電気エネルギーの供給を遮断する単数モーター駆動モードを備えている
    ことを特徴とする車両走行シミュレーター。
  2. 進行方向反対側に、前記制御回路を介して前記電源部に接続された少なくとも1個のブレーキランプを備え、
    前記制御部は、前記モーターへの電気エネルギーの供給の遮断している間に当該少なくとも1個のブレーキランプへ電気エネルギーを供給して点灯させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両走行シミュレーター。
  3. 走行面に形成された所定幅の誘導線を平面視検知可能な左センサーと右センサーが、当該所定幅寸法よりも長い寸法の距離を隔てて進行方向左右対称に設けられ、
    前記駆動輪は、進行方向両側にある両駆動輪によって構成され、
    前記モーターは、当該左駆動輪を駆動する左モーターと、当該右駆動輪を駆動する右モーターとによって構成され、
    前記制御回路は、前記単数モーター駆動モードとは別に、使用者による切り替えによって択一的に作動する複数モーター駆動モードを備え、
    当該複数モーター駆動モードに切り替えられたときの前記制御回路は、
    (1)当該左センサー及び当該右センサーのいずれもが当該誘導線の検知信号を出力していない間は当該左モーター及び当該右モーターの双方に電気エネルギーを供給して直進走行させる
    (2)当該左センサーのみが当該誘導線の検知信号を出力している間は当該右モーターのみに電気エネルギーを供給して左方向に旋回走行させる
    (3)当該右センサーのみが当該誘導線の検知信号を出力している間は当該左モーターのみに電気エネルギーを供給して右方向に旋回させる
    ことによって、当該誘導線に沿って走行可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両走行シミュレーター。
  4. 進行方向側に少なくとも1個のヘッドランプが設けられ、
    前記制御回路は、駆動モードに関わらず、当該少なくとも1個のヘッドランプへ、常に若しくは使用者の操作した時に電気エネルギーが供給して点灯させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか記載の車両走行シミュレーター。
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