JP3188334U - 縫い付け用の光反射テープ - Google Patents

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太一 日下
智治 横山
伸二 中川
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日本ダム株式会社
株式会社赤尾
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Abstract

【課題】防火服などの被着体に縫い付けると、視界が良くなくても被着体の使用者を容易に視認でき、被着体の表面に縫糸で縫い付けると、その縫糸の糸切れが起こりにくい縫い付け用の光反射テープを提供する。
【解決手段】光反射テープ1は、長寸の広幅のシート材であり、通常、適当な長さに寸断して防火服やカバンなどの被着体の表面に縫糸3で縫い付ける。光反射テープ1は、比較的薄い基布の表面に再帰反射層6や蛍光層7などの樹脂層が形成された2層構造を有する。上方の樹脂層としては、消防士などの使用者を視認しやすいように再帰反射層6が一般的であり、再帰反射層6を部分的に色分けしても、該再帰反射層と有色蛍光層7とを帯状に配列してもよい。この樹脂層は、再帰反射層6や蛍光層7に加えるかまたは単独に、蓄光模様層、金属蒸着層、有色植毛層などを用いてもよい。
【選択図】図1

Description

本考案は、防火服などの被着体に縫い付けると、視界が良くなくても被着体の使用者を容易に視認できる光反射テープに関する。
消防署で採用する防火服は、火災現場で着用するために全体が耐熱性の素材で構成され、ISO9151、ISO6942などに準じる設計がなされている。この防火服には、所定個所に光反射テープを縫い付けることにより、着用者の消防士達が薄暮や夜間の火事現場で消火作業を行っても、彼らの消火作業位置を容易に確認できて安全性を高めることを意図する。この種の光反射テープの縫い付けは、防火服だけでなく、レインウェア、安全ベストなどの夜間作業用の作業服やスキーウェアに適用しても有効である。
防火服において、再帰反射テープである広幅の光反射テープを縫い付けることは、特開平11−350215号および実用新案登録第3171957号などから周知である。この耐熱性の光反射テープは、防火上衣の袖口、裾回りや胸回り、防火ズボンの裾回りなどにアラミド繊維糸のような耐熱糸で縫い付けられる。光反射テープの縫い付け作業は、1本針または2本針の本縫いミシンで行うのが一般的である。
特開平11−350215号公報 実用新案登録第3171957号公報
防火服は、高温多湿の火事現場という非常に苛酷な作業環境で使用されるために、服生地および再帰反射テープの摩耗と汚れが非常に激しく、しかも極端に汚れた防火服ではデッキブラシで擦って洗濯されることもある。このため、防火服に縫着された従来の光反射テープの縫糸は、数回着用しただけで糸切れすることが頻発している。
光反射テープの縫糸が糸切れすると、該テープが防火服から部分的に離れてしまうため、火事現場で消火作業する際に危険であり、人身事故の発生にもつながるので早急に補修することを要する。テープ縫糸の糸切れ補修は、着用者自身が手で縫って補修する場合を除いて、一般に、消防署が補修対象の服をまとめて防火服販売業者へ送付し、この販売業者のメーカーが光反射テープを縫い直したうえで返納しており、この販売業者がかなりの経済的且つ時間的負担を負っている。
本考案は、光反射テープの縫糸の糸切れに関する前記の問題点を改善するために提案されたものであり、被着体の表面に縫糸で縫い付けると、その縫糸の糸切れが起こりにくい縫い付け用の光反射テープを提供することを目的としている。本考案の他の目的は、光反射テープの美観や曲げやすさを損なうことなく、糸切れの発生だけを抑制する縫い付け用の光反射テープを提供することである。
本考案に係る縫い付け用の光反射テープは、被着体の表面に縫糸で縫い付けると被着体の使用者を視認しやすい。この光反射テープでは、その両側縁に沿って細幅の樹脂ラインを1本、2本または3本平行に形成し、該ラインの厚みが縫糸の繊径よりも大きく、1本針または2本針ミシンを用いて縫糸を樹脂ラインと接触または近接状態で平行に縫うことにより、被着体の使用時において縫糸の糸切れを軽減する。
本考案の光反射テープにおいて、1本または2本平行の縫糸を2本平行の樹脂ラインの間で直線縫いすると好ましい。また、1本の縫糸を1本の樹脂ラインの上に重合させて直線縫いすることが可能である。さらに、2本平行の縫糸を1本の樹脂ラインを両側から挟んだ状態で直線縫いすることも可能である。
本考案に係る光反射テープの一例は、防火服の表面に耐熱性の縫糸で縫い付けると黒煙中、薄暮や暗闇でも着用消防士を視認しやすい光反射テープである。この光反射テープの両側縁に沿って細幅のシリコーン樹脂ラインを1本、2本または3本平行に形成し、該ラインの厚みが縫糸の繊径よりも大きい0.3mm以上であり、1本針または2本針ミシンを用いて耐熱性の縫糸をシリコーン樹脂ラインと接触または近接状態で平行に縫うことにより、防火服の使用時において縫糸の糸切れを軽減する。
本考案に係る縫い付け用の光反射テープは、衣服やカバンなどの被着体の表面に縫糸で縫い付けると、肉厚の樹脂ラインが縫糸の防護壁の機能を果たし、被着体の使用時において表面擦過による縫糸の糸切れが起こりにくくなり、テープの縫い直しという補修作業を相当に減らすことができる。防火服に関して糸切れ補修作業が少なくなると、消防署が送付する補修対象服の数が急減し、光反射テープの縫い直しを行う防火服販売業者の経済的且つ時間的負担を軽減できる。
本考案に係る光反射テープは、その両側縁に沿って樹脂ラインを有していてもテープの美観や曲げやすさを損なうことなく、縫糸の糸切れの発生だけを効果的に抑制する。本考案の光反射テープは、その両側縁に樹脂ラインを有することにより、縫い付け後にテープ両側縁がいっそう破れにくくなるという利点も有する。
本考案に係る光反射テープを部分的に示す概略平面図である。 図1のA−A線に沿って一部を切断し、被着体に縫い付けた状態を示す拡大断面図であり、再帰反射層6のガラスビースは実際よりも大きく図示している。 光反射テープの第2実施例を部分的に示す概略平面図である。 図3のB−B線に沿って一部を切断し、被着体に縫い付けた状態を示す拡大断面図であり、再帰反射層のガラスビースは実際よりも大きく図示している。 本考案の第3実施例を示す図2と同様の拡大断面図である。 本考案の第4実施例を示す図2と同様の拡大断面図である。 光反射テープを縫い付けた防火服を着用した消防士の正面図である。
本発明に係る光反射テープ1は、図1に示すような長寸の広幅のシート材であり、通常、適当な長さに寸断して防火服2(図7)やカバンなどの被着体の表面に縫糸3で縫い付ける。光反射テープ1は、図2から明らかなように、比較的薄い基布5の表面に再帰反射層6や蛍光層7などの樹脂層が形成された2層構造を有する。上方の樹脂層としては、消防士などの使用者を視認しやすいように再帰反射層6が一般的であり、再帰反射層6を部分的に色分けしても、該再帰反射層と有色蛍光層7とを帯状に配列してもよい。図示しないけれども、この樹脂層は、再帰反射層6や蛍光層7に加えるかまたは単独に、蓄光模様層、金属蒸着層、有色植毛層などを用いてもよい。
光反射テープ1には、その表面の両側縁10に沿って細幅の樹脂ライン8を2本平行(図1)または1本(図3)に形成し、所定間隔をおいて3本を平行に形成してもよいが、4本以上形成することは不経済で無意味である。樹脂ライン8は、通常、約1〜5mm程度の細幅であると好ましい。また、樹脂ライン8は、テープ使用時に外力が横方向から縫糸3に直接接触するのを減らしてその表面摩耗を軽減するために、該縫糸の繊径よりも肉厚であることが望ましく、通常、その肉厚を約0.3mm以上になるように定める。
樹脂ライン8は、通常、シリコーン樹脂、ポリアミド、ポリウレタンなどの高弾性樹脂をスクリーン印刷によって1回または複数回印刷して成形し、押出成形法などの他の方法を利用することも可能である。樹脂ライン8の横断面は、図2に示すように円弧状に盛り上がっているのが一般的であり、さらに該ラインは軟質であるので表面の手触りは良好であり、樹脂が透明であるとライン8の存在が殆ど判らない。
ライン8を側縁に形成した長寸の光反射テープ1は、縫製時に適当な長さに寸断し、通常、衣類などの被着体9(図2)に関して裁断生地の段階で縫い付けられる。このため、光反射テープ1の両端辺は切り離したままであっても、縫製の際に被着体の縫い目の内側に入り込んでしまうので、該端辺に樹脂ラインを形成する必要はなく、光反射テープ1の両端辺は必要ならば単に被着体9に縫い付けるだけでよい。
光反射テープ1の縫糸3は、テープ両側縁10に沿って形成した樹脂ライン8と接触または近接状態で平行に直線縫いすることにより、該テープを被着体9に縫い付ける。例えば、図1のように縫糸3を樹脂ライン8,8の間に直線縫いしたり、図3のように縫糸3を樹脂ライン8の上に重合させて直線縫いすることができ、後者の場合には、縫糸3をややきつめに縫って該縫糸が樹脂ライン8の中に多少埋め込まれるように配置できると好ましい。前記の縫い付け以外にも、図5のように2本の縫糸を2本の樹脂ラインの間に直線縫いしたり、図6のように2本の縫糸を1本の樹脂ラインを両側から挟んだ状態で直線縫いしてもよい。
光反射テープ1を縫い付けた被着体9が高温または低温など特殊な環境で使用される場合には、光反射テープ1、縫糸3および樹脂ライン8には、その環境に対応できる素材を用いることが望ましい。例えば、防火服2(図7)のように高温の作業環境で使用されるならば、光反射テープ1の基布5と縫糸3は、耐熱性のシリカ繊維、フッ素繊維、芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)、メラミン繊維、PBO繊維、PBI繊維、ポリベンゾチアゾール繊維、ポリアリレート繊維、PES繊維、LCP繊維、PPS繊維、ポリイミド繊維、PEI繊維、PEEK繊維、PEK繊維、PEKK繊維またはPAI繊維の単独または混合体を選択し、この中から柔軟性を有し且つ低コストのものを採用すればよい。また、光反射テープ1の樹脂層および樹脂ライン8には、耐熱性樹脂であるポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、全芳香族ポリエステル樹脂、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂、PEEK樹脂、PBI樹脂、PES樹脂、PAI樹脂などの単独または共重合体を選択し、この中から柔軟性を有し且つ低コストのものを採用すればよい。
一方、光反射テープ1を縫い付けた被着体9が低温および常温の環境で使用される場合には、光反射テープ1の基布5と樹脂層、縫糸3および樹脂ライン8には、その環境に対応できる通常の素材を採用する。例えば、スキーウェアのように比較的低温の作業環境で使用されるならば、光反射テープ1、縫糸3および樹脂ライン8用の繊維や樹脂には、市販の天然繊維、メタクリル系樹脂、ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィンなどを使用することができる。
次に、本考案を実施例に基づいて説明する。図1に示す光反射テープ1は、アラミド繊維製の基布5の上に、表面を帯状に3等分して中央に再帰反射層6およびその両側に蛍光層7,7を形成する。再帰反射層6は、表面に配置した透明小球と、鏡面反射物質を混入した下方の反射ポリエステル樹脂層とからなり、この透明小球は直径35〜60μm程度のガラスなどのビーズである。蛍光層7,7は、硫化亜鉛やアルミン酸ストロンチウムなどの微粉末の無機物質を混入した黄色着色のポリエステル樹脂層である。
75mm幅の光反射テープ1には、通気性を高めるために直径1.5mmのパンチ孔11がピッチ7.5mmの間隔で多数個穿孔されている。パンチ孔11は、光反射テープ1の両側辺におけるテープ縫い付け用の縫い代つまり樹脂ライン8,8の配置部を除いて、テープ表面の全面にほぼ均一に分散配列されている。
細幅の樹脂ライン8,8は、透明なシリコーン樹脂からなり、光反射テープ1の両側縁10に沿って2本平行に形成する。樹脂ライン8,8は、一般に、透明のシリコーン樹脂をスクリーン印刷によって複数回印刷して成形し、その厚みは約0.3mmである。スクリーン印刷のスクリーン紗(図示しない)について、側縁10から1mmと2mmの間に一方の樹脂ライン8を印刷し、該側縁から3mmと4mmの間に他方の樹脂ライン8を印刷するように版下を作成する。
光反射テープ1の両側辺において、アラミド繊維製の縫糸3を樹脂ライン8,8の間で直線縫いし、該縫糸3で光反射テープ1を被着体9つまり防火服2の表面に縫い付ける。光反射テープ1の縫い付け作業は、通常、1本針の本縫いミシンで行う。図7に示すように、光反射テープ1は、防火上衣の袖口12、裾回り14、胸回り16、防火ズボン18の裾回り20にアラミド繊維の縫糸3で縫い付けられる。使用した光反射テープ1の長さは全体で約450cmに達する。
所定の個所に光反射テープ1を縫い付けた防火服2は、それを着用した消防士を黒煙中、薄暮や暗闇においても視認しやすく、火事現場における人身事故を軽減できる。防火服2において、光反射テープ1を縫い付けた縫糸3は、肉厚の樹脂ライン8,8の間に配置されることにより、樹脂ライン8,8が防護壁の機能を有し、火事現場という苛酷な条件下において防火服2の表面擦過による糸切れが起こりにくくなる。
縫糸3の糸切れが減少することにより、光反射テープ1の縫い直しという補修作業が相当に減り、防火服2に関して糸切れ補修作業が少なくなる。光反射テープ1は、その両側縁に沿って樹脂ライン8,8を有していてもテープの美観や曲げやすさを損なうことなく、縫糸の糸切れの発生だけを効果的に抑制する。
図3に示す光反射テープ22は、アラミド繊維繊維製の基布24(図4)上に再帰反射層26を全面的に形成する。再帰反射層26は帯状に3等分に色分けされ、中央に銀灰色層26aおよびその両側に黄色層26b,26bを配列する。
細幅の樹脂ライン28は、透明なシリコーン樹脂からなり、光反射テープ22の両側縁30に沿って1本形成する。樹脂ライン28は、透明のシリコーン樹脂をスクリーン印刷によって複数回印刷して成形し、その厚みは約0.3mmである。スクリーン印刷のスクリーン紗について、側縁30から1mmと3mmの間に樹脂ライン28を印刷するように版下を作成する。
光反射テープ22の両側辺において、アラミド繊維製の縫糸32を樹脂ライン28の上に重合して直線縫いし、該縫糸で光反射テープ22を被着体34の表面に縫い付ける。光反射テープ22の縫い付け作業は、通常、1本針の本縫いミシンで行う。所定の個所に光反射テープ22を縫い付けた被着体34は、該被着体の着用者を濃霧中、薄暮や暗闇においても視認しやすい。被着体34において、光反射テープ22を縫い付けた縫糸32は、肉厚の軟質の樹脂ライン28の上に重合して配置されることにより、該縫糸は樹脂ライン28の中に若干入り込み、該樹脂ラインが防護壁の機能を有することで糸切れが起こりにくくなる。
縫糸32の糸切れが減少することにより、光反射テープ22の縫い直しという補修作業が相当に減り、被着体34に関して糸切れ補修作業が少なくなる。光反射テープ22は、その両側縁に沿って樹脂ライン28を有していてもテープの美観や曲げやすさを損なうことなく、縫糸32の糸切れの発生だけを効果的に抑制する。
図5に示す光反射テープ40は、アラミド繊維繊維製の基布42の上に、再帰反射層44を全面的に形成する。再帰反射層44は帯状に3等分に色分けされ、中央に銀灰色層およびその両側に黄色層を配列する。光反射テープ40には、通気性を高めるためにパンチ孔が全面に分散して多数個穿孔されている。
細幅の樹脂ライン46は、透明なシリコーン樹脂からなり、光反射テープ40の両側縁47に沿って2本形成する。樹脂ライン46は、透明のシリコーン樹脂をスクリーン印刷によって複数回印刷して成形し、その厚みは約0.3mmである。スクリーン印刷のスクリーン紗について、テープ側縁47から1mmと2mmの間に一方の樹脂ライン46を印刷し、該側縁から4mmと5mmの間に他方の樹脂ライン46を印刷するように版下を作成する。
光反射テープ40の両側辺において、アラミド繊維製の2本の縫糸48,48を樹脂ライン46,46の間で直線縫いし、両縫糸で光反射テープ40を被着体49の表面に縫い付ける。光反射テープ40の縫い付け作業は、通常、2本針の本縫いミシンで行う。所定の個所に光反射テープ40を縫い付けた被着体49は、その着用者を濃霧中、薄暮や暗闇においても視認しやすい。被着体49において、光反射テープ40を縫い付けた縫糸48,48は、肉厚で軟質の樹脂ライン46,46の間に配置されることにより、樹脂ライン46,46が縫糸48,48の防護壁の機能を有し、両樹脂ラインが防護壁の機能を有することで縫糸48,48の糸切れが起こりにくくなる。
縫糸48,48の糸切れが減少することにより、光反射テープ40の縫い直しという補修作業が相当に減り、被着体49に関して糸切れ補修作業が少なくなる。光反射テープ40は、その両側縁に沿って樹脂ライン46,46を有していてもテープの美観や曲げやすさを損なうことなく、縫糸48,48の糸切れの発生だけを効果的に抑制する。
図6に示す光反射テープ50は、アラミド繊維繊維製の基布52の上に、再帰反射層54を全面的に形成する。再帰反射層54は帯状に3等分に色分けされ、中央に銀灰色層およびその両側に黄色層を配列する。光反射テープ50には、通気性を高めるためにパンチ孔が全面に分散して多数個穿孔されている。
細幅の樹脂ライン56は、透明なシリコーン樹脂からなり、光反射テープ50の両側縁58に沿って1本形成する。樹脂ライン56は、透明のシリコーン樹脂をスクリーン印刷によって複数回印刷して成形し、その厚みは約0.3mmである。スクリーン印刷のスクリーン紗について、側縁58から2mmと3mmの間に樹脂ライン56を印刷するように版下を作成する。
光反射テープ50の両側辺において、アラミド繊維製の縫糸60,60を樹脂ライン56を挟んで直線縫いし、両縫糸で光反射テープ50を被着体62の表面に縫い付ける。光反射テープ50の縫い付け作業は、通常、2本針の本縫いミシンで行う。所定の個所に光反射テープ50を縫い付けた被着体62は、その着用者を濃霧中、薄暮や暗闇においても視認しやすい。被着体62において、光反射テープ50を縫い付けた縫糸60,60は、肉厚の軟質の樹脂ライン56を挟んで配置されることにより、該樹脂ラインが防護壁の機能を有することで糸切れが起こりにくくなる。
縫糸60,60の糸切れが減少することにより、光反射テープ50の縫い直しという補修作業が相当に減り、被着体62に関して糸切れ補修作業が少なくなる。光反射テープ50は、その両側縁58に沿って樹脂ライン56を有していてもテープの美観や曲げやすさを損なうことなく、縫糸60,60の糸切れの発生だけを効果的に抑制する。
1 光反射テープ
2 防火服
3 縫糸
5 基布
6 再帰反射層
7 蛍光層
8 樹脂ライン

Claims (5)

  1. 被着体の表面に縫糸で縫い付けると被着体の使用者を視認しやすい光反射テープであって、該テープの両側縁に沿って細幅の樹脂ラインを1本、2本または3本平行に形成し、該ラインの厚みが縫糸の繊径よりも大きく、1本針または2本針ミシンを用いて縫糸を樹脂ラインと接触または近接状態で平行に縫うことにより、被着体の使用時において縫糸の糸切れを軽減する縫い付け用の光反射テープ。
  2. 1本または2本平行の縫糸を2本平行の樹脂ラインの間で直線縫いする請求項1記載の光反射テープ。
  3. 1本の縫糸を1本の樹脂ラインの上に重合させて直線縫いする請求項1記載の光反射テープ。
  4. 2本平行の縫糸を1本の樹脂ラインを両側から挟んだ状態で直線縫いする請求項1記載の光反射テープ。
  5. 防火服の表面に耐熱性の縫糸で縫い付けると薄暮や暗闇でも着用消防士を視認しやすい光反射テープであって、該テープの両側縁に沿って細幅のシリコーン樹脂ラインを1本または2本平行に形成し、該ラインの厚みが縫糸の繊径よりも大きい0.3mm以上であり、1本針または2本針ミシンを用いて耐熱性の縫糸をシリコーン樹脂ラインと接触または近接状態で平行に縫うことにより、防火服の使用時において縫糸の糸切れを軽減する縫い付け用の光反射テープ。
JP2013006207U 2013-10-30 縫い付け用の光反射テープ Expired - Lifetime JP3188334U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111728326A (zh) * 2020-08-07 2020-10-02 东莞市瑞翔新型材料科技有限公司 一种装饰效果好的防水拉链

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