JP3188182U - 体型補正機能を有する失禁ショーツ - Google Patents

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文昭 西本
文昭 西本
真理 竹内
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【課題】体型補整機能と装飾性を付加する失禁ショーツを提供する。【解決手段】前身頃部11、後身頃部12及びこれら両者間に位置するクロッチ部を有するショーツ本体及び前記クロッチ部の肌対向面側に縫合される吸水シートより成る失禁ショーツにおいて、ウエスト開口部21に伸縮性を有するレース生地16を縫合し、両側のレッグ開口部14、臀部及び下腹部23に至る部位に伸縮性を有する幅広レース生地17を縫合し、前身頃部11および後身頃部12を伸縮性を有する生地で形成し、後身頃部12における着用者のヒップ下部対向面側を二重に形成し、更に吸収シートを前身頃側に長尺に設けると共に、前身頃側先端を身生地に縫合せずに構成した。【選択図】図1

Description

本考案は、女性用失禁ショーツに関し、より詳しくは体型補正機能を併せ持つ失禁ショーツに関する。
従来の失禁ショーツは、前身頃、後身頃、及び前身頃と後見頃との間に位置するクロッチ部を有し、クロッチ部に吸収シートを縫合して成るものである。
また、従来のガードルは、体型補正機能を付与するため、緊迫力を大きくしたい部分に、適宜の当て布を衣類本体生地の裏側または表側から当てがうことが行われている。
特許文献1には緊迫力の大小の境界領域に、緊迫力の急激な変化を緩和する緩衝領域として機能できる意匠柄模様が編み込まれたガードル的機能を有するショーツが開示されている。
特許文献2には帯状の布をリング状に形成したベルト部をウエスト開口部に設けると共に、ベルト部の前部と後部を股下を通るように帯状の布で連結したガードル的機能を有するショーツが開示されている。
特開2003−138403号公報 登録実用新案公報第3153949号
従来、年配者向けの実用商品としてのみ考えられがちだった失禁ショーツに、体型補整機能と装飾性を付加することを目的とする。
上記の目的を達成する本考案の構成は次の通りである。
(1) 請求項1に記載の考案は、前身頃部、後身頃部及びこれら両者間に位置するクロッチ部を有するショーツ本体及び前記クロッチ部の肌対向面側に縫合される吸水シートより成る失禁ショーツにおいて、ウエスト開口部に伸縮性を有するレース生地を縫合し、両側のレッグ開口部、臀部及び下腹部に至る部位に伸縮性を有する幅広レース生地を縫合し、前身頃部および後身頃部を伸縮性を有する生地で形成し、後身頃部における着用者のヒップ下部対向面側を二重に形成して構成した。
(2) 請求項2に記載の考案は、請求項1記載の失禁ショーツにおいて、吸収シートを前身頃側に長尺に設けると共に、前身頃側先端を身生地に縫合せずに構成した。
(3) 請求項3に記載の考案は、請求項2記載の失禁ショーツにおいて、吸収シートのシートの長手方向長さを12〜20センチメートルに構成した。
上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。
図1に示されるように本考案にかかる体型補正機能を有する失禁ショーツ10(以下、失禁ショーツと称する)は、ウエスト開口部21にレース生地16が、両側のレッグ開口部14・臀部22及び下腹部23に至る部位にレース生地17が縫合されており、装飾性に富むものと成り、体型補正機能のみならず美しさも併せ持つものと成る。
また、前身頃11及び後身頃12より成る身生地20及びレース生地16・17が伸縮性のある素材を使用してあることから、体型補正機能を有し、更には、吸水シート18が尿を吸収して重くなっても、失禁ショーツ10が下方にズレることを防止することが可能となる。
図4に示されるように、後身頃12における着用者のヒップ下部対向面側に二重部位18を形成しており、また、図1、図2に示されるように、レッグ開口部14、臀部22及び下腹部23に至る部位に伸縮性を有する幅広なレース生地17を用いてあることから、体の姿勢や動きにかかわらず安定して支持し、吸水シート18が必要部位に位置するというショーツ本来の安定感、安心感を着用者が得ることが可能となる。
また、本考案にかかる失禁ショーツ10は、吸水シート18を前身頃側に長尺に設けてあることから、様々な女性の身体形状に対応可能となるものである。
更には、吸水シート18の前身頃側先端を身生地19に縫合していないことから、吸水シート18の先端が縫い目で折れ曲がることを防止でき、つまりは、吸水シート18が着用者の身体に添いやすくなり、漏れを可及的に防止できるとともに、外部から吸水シート18の存在を視認できにくくすることが可能となり、見た目の美しさを得ることが可能となるのである。
本考案の正面図 同、背面図 身生地の正面図 同、展開図
以下、好ましい考案の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
本考案にかかる失禁ショーツ10は、縫製により前身頃11及び後身頃12より成る身生地20を形成すると共に、着用者の陰部に対向する部位近傍であるクロッチ部13に吸水シート18を縫合し、更には身生地20のウエスト開口部21及び両側のレッグ開口部14・臀部22及び下腹部23に至る部位にレース生地16・17を縫合して構成した。以下、詳述する。
前身頃11及び後身頃12よりなる身生地20は、図3、図4に示すように前身頃11、後身頃12、及び前身頃11と後見頃12との間に位置するクロッチ部13を有し、前身頃11の両側縁部と後見頃12の両側縁部とが互いに縫合されると共に、前身頃11の下縁部及び後身頃12の下縁部を互いに縫合して、ウエスト開口部21及び一対のレッグ開口部14,14が形成されている。図中15のラインが前身頃11の両側縁部と後見頃12の両側縁部の縫合部位であり、24のラインが前身頃11の下縁部及び後身頃12の下縁部の縫合部位である。
また、後身頃12の両側縁部から下端縁部(着用者のヒップ下部対向面側)に至る部位は布地を二重に重ねて縫合した二重部位19が形成してある。
身生地20は、フィット感を与えるため、伸縮性のあるものが使われ、綿主体のものでは、綿ポリウレタン混紡のストレッチ天竺、フライス、リブなどが使われる。よりデザイン性の高いものでは、ツーウェイトリコット、サポート性を高めたものでは、パワーネットなどが使用される。
図1、図2に示すように、ウエスト開口部21周りにはレース生地16が、レッグ開口部14、臀部22及び下腹部23に至る部位には幅広のレース生地17が縫合されている。ここに臀部22とは着用者の臀部に対向する部位を指し、下腹部23とは着用者の下腹部に対向する部位を指す。
レース生地16・17は伸縮性を有するレース編地を使用しており、具体的には経編編成による場合には、地編の基本組織を、鎖編糸と挿入糸によるサテン編、プレーンコード編、デンビ編、チュール編あるいはメッシュ調の編組織にして、ポリウレタン繊維等のスパンデックス糸その他の伸縮性糸を挿入して編成することにより、編地全体に比較的大きな伸長性や伸縮性を付与することが可能である。その他、任意の伸縮性を付与する編成方法を使用できる。
また、レース生地17は幅広に形成されており、具体的には上下方向の幅、すなわち図1における幅Hは、概ね10〜14cm程度に設けてある。
吸水シート18は図4に示すように、前身頃11下端縁部と後身頃12の下端縁部を縫合した部位近傍を指すクロッチ部13に縫合されるものである。縫合部位は図4における後身頃12側上縁部及び両側縁部であり、前身頃11側下縁部は身生地20に縫合されていない。また、吸水シート18の上縁から下縁に至る長手方向長さは、従来の失禁ショーツに装備される吸水シートに比べ6cm程度前身頃側11側に延長してあり、具体的には12〜20cmの間に形成してある。
吸水シート18は、装着時に身体の肌側となる側に液体吸収放出性を有するメッシュ生地を設け、装着時に身体の外側となる側に防水布を設け、該メッシュ生地と該防水布との間に液体吸収性ポリマー層を設けて構成してある。
10・・失禁ショーツ 11・・前見頃 12・・後身頃
13・・クロッチ部 14・・レッグ開口部 15・・合わせ部
16・・レース生地 17・・レース生地 18・・吸水シート
19・・二重部位 20・・身生地 21・・ウエスト開口部
22・・臀部 23・・下腹部 24・・合わせ部

Claims (3)

  1. 前身頃部、後身頃部及びこれら両者間に位置するクロッチ部を有するショーツ本体及び前記クロッチ部の肌対向面側に縫合される吸水シートより成る失禁ショーツにおいて、
    ウエスト開口部に伸縮性を有するレース生地を縫合したこと、
    両側の脚口周り、臀部及び下腹部に至る部位に伸縮性を有する幅広レース生地を縫合したこと、
    前身頃部および後身頃部を伸縮性を有する生地で形成したこと、
    後身頃部における着用者のヒップ下部対向面側を二重に形成したこと、
    を特徴とする体型補正機能を有する失禁ショーツ。
  2. 吸収シートを前身頃側に長尺に設けると共に、前身頃側先端を身生地に縫合しないことを特徴とする請求項1記載の体型補正機能を有する失禁ショーツ。
  3. 吸収シートのシートの長手方向長さを12〜20センチメートルに設定した請求項2に記載の体型補正機能を有する失禁ショーツ。
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