JP3187734B2 - ウェットワイパー - Google Patents

ウェットワイパー

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JP3187734B2
JP3187734B2 JP01321797A JP1321797A JP3187734B2 JP 3187734 B2 JP3187734 B2 JP 3187734B2 JP 01321797 A JP01321797 A JP 01321797A JP 1321797 A JP1321797 A JP 1321797A JP 3187734 B2 JP3187734 B2 JP 3187734B2
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憲司 中村
興司 中村
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憲司 中村
興司 中村
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】不織布等に可溶性キトサンや
ミネラル等のカチオン成分を含浸したウェットワイパー
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェットワイパーは、レーヨンや
コットンの不織布よりなるシート基材に精製水や化粧水
あるいはアルコール類等を含浸して容器又は封入袋に密
封して、お手ふき、幼児用おしりふき、介護用ワイパ
ー、OA製品用クリーナー等として使用されている。上
記液体を含浸するシート基材は、吸水性の優れたものが
好ましく、レーヨンやコットンのような繊維素繊維を主
素材とし、そのシート基材としては不織布、脱脂綿、パ
ルプ紙等が用いられている。これらの使用の形態は、シ
ート基材を折り畳んで10〜80枚を重ねたもの、あるいは
ロール状にしたものがある。また、含浸液には、精製水
又はアルコール類に抗菌剤としてパラベンゼン類や第四
級アンモニウム塩類を添加したものが使用されている。
【0003】
【従来技術の問題点】可溶性キトサンや各種ミネラル成
分は、アトピー性や荒れ肌に効果があり、肌の美容と健
康に有効であることが知られているが、従来の不織布や
紙類のシート基材にこれらの成分を含む液を含浸した場
合には、カチオン成分がシート基材に吸着するために含
浸液の有効濃度が低下して肌への効果が得られない問題
があった。ミネラル成分の濃度は、通常カルシウム10〜
20ppm 、マグネシウム 3〜8ppm、カリウム 1〜3ppm、シ
リカ15〜25ppm ナトリウム20〜25ppm 、溶存酸素 8〜12
ppm の含有レベルのものを用いるのが一般的であるが、
その中のカチオンの微量成分が不織布に吸着して含浸液
の吸着濃度が低下することとなるので、従来技術ではウ
ェット製品にすることができなかった。
【0004】また、最近では、肌に保湿性を与えたり、
美容と健康に効果のあるものとして、可溶性キトサン液
を含浸する技術(特開昭64-25821) を提案されている。
しかしながら可溶性キトサンにおいても、ミネラル成分
を含む水溶液の場合と同様にキトサンのカチオン性に基
づいてシート基材に吸着するので、キトサン含浸液のキ
トサン濃度は殆どゼロに低下してしまった。その他にキ
トサンと同じように漢方薬として使用されているカチオ
ン成分を含む殆どのものが同様にカチオンの吸着による
濃度低下があり、ウェット製品の含浸液として適さなか
った。また、セルロースよりなる不織布や紙類の基材に
水分を含浸した場合、においても湿潤基材の界面が水の
水酸基により陰イオンとなるので、含浸液中のカチオン
系成分は該基材に吸着して液中濃度がゼロになるか又は
著しく低下して、使用に適さなかった。このように可溶
性キトサンやミネラル成分等のカチオン成分を有する液
体をセルロース系の不織布に含浸すると、カチオン成分
が不織布に吸着して、キトサンやミネラル成分の液濃度
の低下が著しく、所定の濃度維持の求められるウェット
ワイパーにすることは無理であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可溶性キト
サンやミネラル成分などの含浸液中に含まれるカチオン
成分が不織布に吸着することを防止する手段を予め構る
ことにより液濃度を安定化し、含浸液の有効成分が一定
化したウェットワイパーへの使用を可能にするものであ
る。含浸に際しては、基材の素材であるレーヨン、コッ
トンなどの親水性及び吸水性を低下させないで、カチオ
ン系成分の吸着防止を行うこと、また吸着防止加工剤が
含浸液中に溶出してはならないという課題の解決が必要
であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、レーヨン、
コットン等よりなるシート基材に可溶性キトサン及び/
又はミネラル成分のカチオン系成分を有する液体を含浸
するウェットワイパーにおいて、該シート基材に予め有
機珪素第四級アンモニウム塩、グルコン酸クロルヘキシ
ジン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニジ
ム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、又は塩化ジ
アルキルジメチルアンモニウムより選ばれた一種又は二
種以上の等電点保持成分を該ート基材のイオン価に等量
的に吸着固定しておいて、次いで該シート基材の等電点
付近において可溶性キトサンやミネラル成分等のカチオ
ン成分を有する液体を含浸することにより、可溶性キト
サンやミネラル成分の成分濃度が一定化したウェットワ
イパーを提供する技術である。
【0007】シート基材の等電点付近に保つためには、
予め有機珪素第四級アンモニウム塩、グルコン酸クロル
ヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジ
ニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム又は塩化
ジアルキルジメチルアンモニウムなどの等電的保持成分
をシート基材のイオン価等量的に吸着固定する。等電点
付近にあるかどうかの確認は、等電点保持成分の各種濃
度のものを調製し、この調製液を精製水に浸漬して等電
点保持成分が溶出開始する際の固定濃度を求めることに
よって確認できるが、シート基材の精錬漂白の条件によ
って必要量が異なるが、有機珪素第四級アンモニウム
塩、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化セチルピリジニウム、塩化アルキルトリメチル
アンモニウム又は塩化ジアルキルジメチルアンモニウム
などの等電点保持成分の0.1%〜0.5 %重量(水溶液基
準)で達成することができる。使用するシート基材に上
記成分を含む水溶液をパッドし、次いで乾燥することに
より固定する。シート基材に等電点保持成分の水溶液を
パッドする方法は、マングルを用いて一定の絞り率に絞
液すればよい。このように固定したシート基材から固定
した等電点保持成分が次の処理液であるキトサン又はミ
ネラル成分の水溶液処理液中に溶出することはない。シ
ート基材としては、不織布、織布、紙類が使用できる
が、素材としてはレーヨン、コットンのように親水性で
吸水性に優れたものを使用することが好ましい。
【0008】
【実施例1】常法により精錬漂白を行ったコットン100
%の不織布(目付40g/m2) を等電点保持成分として、有
機珪素第四級アンモニウム塩であるオクタデシルジメチ
ルトリメトキシシリルブロピルアンモニウムクロライド
0.4 重量%を含む水溶液に浸漬してマングルにより完全
に絞液して100 ℃で乾燥した。該不織布を15cm×20cmの
寸法に切断し折りたたみ、折りたたんだ不織布に下記の
ミネラル成分を有する水溶液を該不織布に含浸し、不織
布重量の3倍量を注液した。次いで気密性シートにより
ピロー包装に密封した。水溶液中のミネラルの主要濃度
は、表1の通りであり、ミネラル成分が基材に吸着され
ることなく濃度が安定していた。本発明で得られたウェ
ットワイパーは、アトピー疾患に有効である。これに対
して上記第四級アンモニウム塩未処理の場合は、不織布
含浸さたミネラル成分の濃度の低下は著しく、単なる水
分を含むに留まった。
【0009】
【表1】 絞り液(1) 含浸製品化後 1日後にサンプリング 絞り液(2) 含浸製品化後10日後にサンプリング 絞り液(3) 含浸製品化後30日後にサンプリング 絞り液(4) 含浸製品化後90日後にサンプリング
【0010】
【実施例2】レーヨン不織布(目付40g/l)を塩化セチル
トリメチルアンモニウム0.2 重量%含む水溶液に浸漬し
てマングルにより絞液して100 ℃で乾燥した。該不織布
を20cm×30cmの寸法に切断して四つ折りにした。該レー
ヨン不織布にキトサン・dl−ピロリドンカルボン酸を0.
1 重量%水溶液を不織布重量の2.5 倍含浸して、次いで
気密性シートによりピロー包装により密封した。キトサ
ン・dl−ピロリドンカルボン酸の測定結果は次の通りで
あり、本発明により所定のキトサン濃度を肌に塗布する
ことが可能になり、乾燥肌の荒れの防止に有効である。
これに対して上記予備処理のない不織布にキトサン・dl
−ピロリドンカルボン酸と含浸させた場合、全くの肌荒
れ防止効果はなかった。
【0011】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番 41号 中村物産株式会社淡路工場内 (56)参考文献 特開 昭64−25821(JP,A) 特開 昭49−77753(JP,A) 特開 平3−16542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材にカチオン成分として、可溶
    性キトサン又はミネラル成分の少なくとも一成分を有す
    る液体が含浸されてなるウェットワイパーにおいて、該
    シート基材には予め有機珪素第四級アンモニウム塩、グ
    ルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩
    化セチルピリジニウム、塩化アルキルトリメチルアンモ
    ニウム又は塩化ジアルキルジメチルアンモニウムより選
    ばれた一種類又は二種類以上の成分が該シート基材のイ
    オン価等量的に吸着固定されており、さらに該シート基
    材の等電点付近においてカチオン成分を有する水溶液
    安定して含浸されてなることを特徴とするウェットワイ
    パー。
  2. 【請求項2】 シート基材が、織布、不織布及び紙より
    選ばれた一種類であることを特徴とする請求項1のウェ
    ットワイパー。
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