JP3187526U - 放射能測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被検体であっても、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定することが可能な非破壊方式の放射能測定装置を提供する。
【解決手段】複数の被検体の放射能濃度を個別に測定できる放射能測定装置10であって、複数の被検体を個別に分離して収納できる収納部19を有する。収納部19は、測定装置本体11に出し入れ可能に配設されたトレイ12である。トレイ12は、方形状のトレイ本体16と、トレイ本体16に設けられた複数の仕切り部17とを有し、複数の仕切り部17により形成される複数の収納部19へ被検体を個別に収納しうる。
【選択図】図1

Description

本考案は、放射能測定装置に関するものである。
2011年3月11日に我が国において発生した東北地方太平洋沖地震では、地震発生から約1時間後に、遡上高14〜15mの津波に東京電力福島第一原子力発電所が襲われ、発電所では全電源を喪失して原子炉を冷却できなくなり、1号機、2号機及び3号機で炉心溶融(メルトダウン)が発生し、水素爆発により原子炉建屋が吹き飛び、大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展した。
震災から数年が経過した現在においても、空気中に飛散した放射性物質の除染作業が追いつかずに土壌等に残留しており、被災地だけでなく周辺地域でも深刻な問題となっている。
土壌や水中に残留した放射性物質は、例えば、農産物や水産物を経て経口摂取されるため、農産物等を搬出の前段階での放射性物質の残留濃度を把握する必要があり、農産物等の残留濃度を測定することが可能な放射能測定装置の需要が高まっている。
しかしながら、例えば、果物や魚等の中には複数をパック詰めにして出荷するものがあり、従来の放射能測定装置(例えば、特許文献1参照)では、複数の被検体を同時に測定することができないという問題があった。
また、果物等の一部を抜き取ってサンプル測定を行うことも可能であるが、このような破壊方式の検査方法では、測定済みの果物等を出荷できなくなってしまうため、非破壊方式の検査装置が切望されていた。
特許第4513529号公報
本考案は、上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、複数の被検体であっても、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定することが可能な非破壊方式の放射能測定装置を提供することにある。
本考案の上記課題は、下記の手段によって達成される。
請求項1に記載の考案に係る放射能測定装置は、複数の被検体の放射能濃度を個別に測定できる放射能測定装置であって、前記複数の被検体を個別に分離して収納できる収納部を有することを特徴とする。
請求項2に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記収納部は、測定装置本体に出し入れ可能に配設されたトレイであって、前記トレイは、方形状のトレイ本体と、前記トレイ本体に設けられた複数の仕切り部とを有し、前記複数の仕切り部により形成される複数の収納部へ被検体を個別に収納しうることを特徴とする。
請求項3に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記仕切り部は、前記トレイ本体の厚さ方向に沿って所定の高さ寸法に亘って形成され、上方が開放された収納部を形成することを特徴とする。
請求項4に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記トレイは鉄製、鉛製又はタングステン製であって、前記仕切り部の厚さ寸法は2cm〜5cmであると共に高さ寸法は5cm〜10cmであることを特徴とする。
従って、本考案の放射能測定装置は、前記複数の仕切り部により形成された前記複数の収納部を備えた前記トレイを有していることにより、各収納部に前記被検体を収納して放射能濃度を測定することができる。
請求項5に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記トレイを複数有することを特徴とする。
従って、本考案の放射能測定装置は、前記トレイを複数有することにより、一方のトレイで測定を行っている間に、他方のトレイで測定準備を行うことができる。
請求項1〜請求項4に記載の考案にあっては、前記複数の仕切り部により形成された前記複数の収納部を備えた前記トレイを有していることにより、各収納部に前記被検体を収納して放射能濃度を測定することができるので、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定を行うことができる。
また、本考案においては、前記被検体を前記トレイに載置したままで測定することができるので、従来のようなサンプル測定を行わずに非破壊方式で測定が可能となり、農産物や水産物を測定後に出荷することができる。
請求項5に記載の考案にあっては、前記トレイを複数有することにより、一方のトレイで測定を行っている間に、他方のトレイで測定準備を行うことができるので、被検体の入れ替えにかかる時間を最小限に抑え、全体として測定時間の短縮を図ることができる。
本考案に係る放射能測定装置の一実施の形態を示す斜視図である。 本考案に係る放射能測定装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
以下、本考案に係る放射能測定装置を実施の形態に基づき、図面を参照して詳細に説明する。なお、本考案の放射能測定装置は、以下の各実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは可能である。
まず、本考案に係る放射能測定装置の第一の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本考案に係る放射能測定装置10は、測定装置本体11と、測定装置本体11の一方の側面側に引き出し可能に配設されたトレイ12と、放射能測定装置10をコンピュータ制御する操作部13とを備えている。
図1に示すように、測定装置本体11は、略直方体状に形成され、測定装置本体11の底部から下方に延設された4本の脚部14と、脚部14の裏側底部に設けられた水平調整用設置部15とを備えている。
測定装置本体11は、厚さ寸法が10〜15cm相当の鉄と同程度の遮蔽能力をもつ素材を遮蔽体として使用しており、外部の放射性物質の影響を最小限に抑えるよう形成されている。
図1に示すように、トレイ12は、方形状のトレイ本体16と、トレイ本体16に設けられた複数の仕切り部17と、トレイ本体16の前面部に設けられた把持部18とを有しており、仕切り部17は、トレイ本体16の厚さ方向に沿って所定の高さ寸法に亘って形成され、上方が開放された収納部19が形成されている。
トレイ12は、鉄、鉛、タングステン等の遮蔽性を有する素材からなり、仕切り部17の厚さ寸法は、2cm厚の鉄と同等以上の遮蔽効果を担保できる厚み、例えば2cm〜5cmとし、高さ寸法は、例えば5cm〜10cmとし、測定対象に合わせて適宜変更可能に形成されている。
本考案においては、図1に示すように、複数の収納部19を備えたトレイ12を有していることにより、各収納部19に被検体を収納して放射能濃度を測定することができるので、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定を行うことができる。
また、本考案においては、被検体をトレイ12に載置したままで測定することができるので、従来のようなサンプル測定を行わずに非破壊方式で測定が可能となり、農産物や水産物を測定後に出荷することができる。
次に、本考案に係る放射能測定装置の第二の実施の形態について説明する。
なお、本実施形態に係る放射能測定装置20は、上述した第一の実施形態に係る放射能測定装置10の構成要素のトレイ12の設置数が異なる以外は、放射能測定装置10と同一の構成であるので、本実施形態については、異なる部分についてのみ説明し、それ以外の部分については説明を省略する。
図2に示すように、本考案に係る放射能測定装置20は、測定装置本体21の一方の側面側に引き出し可能に配設されたトレイ22の他に、反対の側面側にトレイ22と同様にして設置されたトレイ23を備えている。
本考案においては、図2に示すように、トレイ22の他にトレイ23を有することにより、トレイ22で測定を行っている間に、トレイ23で測定準備を行うことができるので、被検体の入れ替えにかかる時間を最小限に抑え、全体として測定時間の短縮を図ることができる。
次に、本考案に係る放射能測定装置の使用方法について説明する。なお、ここでは、第二の実施形態にかかる放射能測定装置20を用いてあんぽ柿の放射能濃度を測定する方法について説明する。
まず、図2に示すように、把持部24を掴んでトレイ22をユーザ側へ引き出し、パック詰めされたあんぽ柿25を収納部26上にそれぞれ載置し、例えば、γ線分析システム(In Situ Object Counting System)等の所定の方法を用いてあんぽ柿25の放射能濃度を測定する。
トレイ22を用いてあんぽ柿25の放射能濃度の測定を行っている間に、図2を示すように、トレイ23の収納部(図示せず。)上にあんぽ柿(図示せず。)をそれぞれ載置し、トレイ22の測定が終了した後に測定を開始する。
なお、通常環境下においては、検出下限値25Bq/kg及びスクリーニングレベル70Bq/kg以上を担保した上で、60秒で測定を行うことができる。
従って、上記の条件で測定を行った場合、すなわち測定時間60秒、処理時間30秒とし、測定1工程あたり90秒とした場合には、1時間あたり320パックのあんぽ柿の放射能濃度を測定することができる。
上述した実施形態にかかる放射能測定装置においては、あんぽ柿を例に挙げて測定方法について説明したが、本考案において適用可能な被検体としては、パック詰めされたイチゴやサクランボ等の果物の他、野菜や魚介類等が挙げられる。
また、上記以外の被検体の種類や大きさに応じてトレイ等の大きさや設置数等を適宜変更することができ、その場合であっても本実施形態ともに上述した同様の作用及び効果を得ることが可能である。
また、上述した実施形態にかかる放射能測定装置においては、分析手法としてROI法やスペクトロスコピー法等を適用することが可能であるが、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において他の手法が適用されてもよく、その場合であっても本実施形態ともに上述した同様の作用及び効果を得ることが可能である。
本考案に係る放射能測定装置は、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定を行うことができ、また、従来のようなサンプル測定を行わずに非破壊方式で測定が可能となり、農産物や水産物を測定後に出荷することができ、さらに、被検体の入れ替えにかかる時間を最小限に抑え、全体として測定時間の短縮を図ることができるので、放射能測定装置として極めて有用であることから、産業上の利用可能性を有している。
10・・・放射能測定装置
11・・・測定装置本体
12・・・トレイ
13・・・操作部
14・・・脚部
15・・・水平調整用設置部
16・・・トレイ本体
17・・・仕切り部
18・・・把持部
19・・・収納部
20・・・放射能測定装置
21・・・測定装置本体
22、23・・・トレイ
24・・・把持部
25・・・あんぽ柿
26・・・収納部
本考案は、放射能測定装置に関するものである。
2011年3月11日に我が国において発生した東北地方太平洋沖地震では、地震発生から約1時間後に、遡上高14〜15mの津波に東京電力福島第一原子力発電所が襲われ、発電所では全電源を喪失して原子炉を冷却できなくなり、1号機、2号機及び3号機で炉心溶融(メルトダウン)が発生し、水素爆発により原子炉建屋が吹き飛び、大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故に発展した。
震災から数年が経過した現在においても、空気中に飛散した放射性物質の除染作業が追いつかずに土壌等に残留しており、被災地だけでなく周辺地域でも深刻な問題となっている。
土壌や水中に残留した放射性物質は、例えば、農産物や水産物を経て経口摂取されるため、農産物等を搬出の前段階での放射性物質の残留濃度を把握する必要があり、農産物等の残留濃度を測定することが可能な放射能測定装置の需要が高まっている。
しかしながら、例えば、果物や魚等の中には複数をパック詰めにして出荷するものがあり、従来の放射能測定装置(例えば、特許文献1参照)では、複数の被検体を同時に測定することができないという問題があった。
また、果物等の一部を抜き取ってサンプル測定を行うことも可能であるが、このような破壊方式の検査方法では、測定済みの果物等を出荷できなくなってしまうため、非破壊方式の検査装置が切望されていた。
特許第4513529号公報
本考案は、上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、複数の被検体であっても、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定することが可能な非破壊方式の放射能測定装置を提供することにある。
本考案の上記課題は、下記の手段によって達成される。
請求項1に記載の考案に係る放射能測定装置は、複数の被検体の放射能濃度を個別に測定できる放射能測定装置であって、前記複数の被検体を個別に分離して収納できる収納部を有し、前記収納部は、測定装置本体に出し入れ可能に配設されたトレイであって、前記トレイは、方形状のトレイ本体と、前記トレイ本体に設けられた複数の仕切り部とを有し、前記複数の仕切り部により形成される複数の収納部へ被検体を個別に収納しうることを特徴とする。
従って、本考案の放射能測定装置は、前記複数の仕切り部により形成された前記複数の収納部を備えた前記トレイを有していることにより、各収納部に前記被検体を収納して放射能濃度を測定することができる。
請求項2に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記仕切り部は、前記トレイ本体の厚さ方向に沿って所定の高さ寸法に亘って形成され、上方が開放された収納部を形成することを特徴とする。
請求項3に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記トレイは鉄製、鉛製又はタングステン製であって、前記仕切り部の厚さ寸法は2cm〜5cmであると共に高さ寸法は5cm〜10cmであることを特徴とする。
請求項4に記載の考案に係る放射能測定装置は、前記トレイを複数有することを特徴とする。
従って、本考案の放射能測定装置は、前記トレイを複数有することにより、一方のトレイで測定を行っている間に、他方のトレイで測定準備を行うことができる。
請求項1〜請求項4に記載の考案にあっては、前記複数の仕切り部により形成された前記複数の収納部を備えた前記トレイを有していることにより、各収納部に前記被検体を収納して放射能濃度を測定することができるので、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定を行うことができる。
また、本考案においては、前記被検体を前記トレイに載置したままで測定することができるので、従来のようなサンプル測定を行わずに非破壊方式で測定が可能となり、農産物や水産物を測定後に出荷することができる。
請求項5に記載の考案にあっては、前記トレイを複数有することにより、一方のトレイで測定を行っている間に、他方のトレイで測定準備を行うことができるので、被検体の入れ替えにかかる時間を最小限に抑え、全体として測定時間の短縮を図ることができる。
本考案に係る放射能測定装置の一実施の形態を示す斜視図である。 本考案に係る放射能測定装置の他の実施の形態を示す斜視図である。
以下、本考案に係る放射能測定装置を実施の形態に基づき、図面を参照して詳細に説明する。なお、本考案の放射能測定装置は、以下の各実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは可能である。
まず、本考案に係る放射能測定装置の第一の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本考案に係る放射能測定装置10は、測定装置本体11と、測定装置本体11の一方の側面側に引き出し可能に配設されたトレイ12と、放射能測定装置10をコンピュータ制御する操作部13とを備えている。
図1に示すように、測定装置本体11は、略直方体状に形成され、測定装置本体11の底部から下方に延設された4本の脚部14と、脚部14の裏側底部に設けられた水平調整用設置部15とを備えている。
測定装置本体11は、厚さ寸法が10〜15cm相当の鉄と同程度の遮蔽能力をもつ素材を遮蔽体として使用しており、外部の放射性物質の影響を最小限に抑えるよう形成されている。
図1に示すように、トレイ12は、方形状のトレイ本体16と、トレイ本体16に設けられた複数の仕切り部17と、トレイ本体16の前面部に設けられた把持部18とを有しており、仕切り部17は、トレイ本体16の厚さ方向に沿って所定の高さ寸法に亘って形成され、上方が開放された収納部19が形成されている。
トレイ12は、鉄、鉛、タングステン等の遮蔽性を有する素材からなり、仕切り部17の厚さ寸法は、2cm厚の鉄と同等以上の遮蔽効果を担保できる厚み、例えば2cm〜5cmとし、高さ寸法は、例えば5cm〜10cmとし、測定対象に合わせて適宜変更可能に形成されている。
本考案においては、図1に示すように、複数の収納部19を備えたトレイ12を有していることにより、各収納部19に被検体を収納して放射能濃度を測定することができるので、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定を行うことができる。
また、本考案においては、被検体をトレイ12に載置したままで測定することができるので、従来のようなサンプル測定を行わずに非破壊方式で測定が可能となり、農産物や水産物を測定後に出荷することができる。
次に、本考案に係る放射能測定装置の第二の実施の形態について説明する。
なお、本実施形態に係る放射能測定装置20は、上述した第一の実施形態に係る放射能測定装置10の構成要素のトレイ12の設置数が異なる以外は、放射能測定装置10と同一の構成であるので、本実施形態については、異なる部分についてのみ説明し、それ以外の部分については説明を省略する。
図2に示すように、本考案に係る放射能測定装置20は、測定装置本体21の一方の側面側に引き出し可能に配設されたトレイ22の他に、反対の側面側にトレイ22と同様にして設置されたトレイ23を備えている。
本考案においては、図2に示すように、トレイ22の他にトレイ23を有することにより、トレイ22で測定を行っている間に、トレイ23で測定準備を行うことができるので、被検体の入れ替えにかかる時間を最小限に抑え、全体として測定時間の短縮を図ることができる。
次に、本考案に係る放射能測定装置の使用方法について説明する。なお、ここでは、第二の実施形態にかかる放射能測定装置20を用いてあんぽ柿の放射能濃度を測定する方法について説明する。
まず、図2に示すように、把持部24を掴んでトレイ22をユーザ側へ引き出し、パック詰めされたあんぽ柿25を収納部26上にそれぞれ載置し、例えば、γ線分析システム(In Situ Object Counting System)等の所定の方法を用いてあんぽ柿25の放射能濃度を測定する。
トレイ22を用いてあんぽ柿25の放射能濃度の測定を行っている間に、図2を示すように、トレイ23の収納部(図示せず。)上にあんぽ柿(図示せず。)をそれぞれ載置し、トレイ22の測定が終了した後に測定を開始する。
なお、通常環境下においては、検出下限値25Bq/kg及びスクリーニングレベル70Bq/kg以上を担保した上で、60秒で測定を行うことができる。
従って、上記の条件で測定を行った場合、すなわち測定時間60秒、処理時間30秒とし、測定1工程あたり90秒とした場合には、1時間あたり320パックのあんぽ柿の放射能濃度を測定することができる。
上述した実施形態にかかる放射能測定装置においては、あんぽ柿を例に挙げて測定方法について説明したが、本考案において適用可能な被検体としては、パック詰めされたイチゴやサクランボ等の果物の他、野菜や魚介類等が挙げられる。
また、上記以外の被検体の種類や大きさに応じてトレイ等の大きさや設置数等を適宜変更することができ、その場合であっても本実施形態ともに上述した同様の作用及び効果を得ることが可能である。
また、上述した実施形態にかかる放射能測定装置においては、分析手法としてROI法やスペクトロスコピー法等を適用することが可能であるが、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において他の手法が適用されてもよく、その場合であっても本実施形態ともに上述した同様の作用及び効果を得ることが可能である。
本考案に係る放射能測定装置は、個別の被検体の放射能濃度を他の被検体による放射線の影響を排除し、被検体毎に短時間で同時且つ容易に測定を行うことができ、また、従来のようなサンプル測定を行わずに非破壊方式で測定が可能となり、農産物や水産物を測定後に出荷することができ、さらに、被検体の入れ替えにかかる時間を最小限に抑え、全体として測定時間の短縮を図ることができるので、放射能測定装置として極めて有用であることから、産業上の利用可能性を有している。
10・・・放射能測定装置
11・・・測定装置本体
12・・・トレイ
13・・・操作部
14・・・脚部
15・・・水平調整用設置部
16・・・トレイ本体
17・・・仕切り部
18・・・把持部
19・・・収納部
20・・・放射能測定装置
21・・・測定装置本体
22、23・・・トレイ
24・・・把持部
25・・・あんぽ柿
26・・・収納部

Claims (5)

  1. 複数の被検体の放射能濃度を個別に測定できる放射能測定装置であって、前記複数の被検体を個別に分離して収納できる収納部を有することを特徴とする放射能測定装置。
  2. 前記収納部は、測定装置本体に出し入れ可能に配設されたトレイであって、前記トレイは、方形状のトレイ本体と、前記トレイ本体に設けられた複数の仕切り部とを有し、前記複数の仕切り部により形成される複数の収納部へ被検体を個別に収納しうることを特徴とする請求項1に記載の放射能測定装置。
  3. 前記仕切り部は、前記トレイ本体の厚さ方向に沿って所定の高さ寸法に亘って形成され、上方が開放された収納部を形成することを特徴とする請求項2に記載の放射能測定装置。
  4. 前記トレイは鉄製、鉛製又はタングステン製であって、前記仕切り部の厚さ寸法は2cm〜5cmであると共に高さ寸法は5cm〜10cmであることを特徴とする請求項3に記載の放射能測定装置。
  5. 前記トレイを複数有することを特徴とする請求項2に記載の放射能測定装置。
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