JP2015227868A5 - 放射線の遮蔽能力試験方法及びこれに用いる容器 - Google Patents

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本発明は、放射線を遮蔽する放射線遮蔽体の材料を選択したりその厚さ等を設計する際、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法及びこの遮蔽能力試験方法に用いる容器に関する。
ところで、上記従来の放射線の遮蔽能力試験方法においては、放射線を発生する複数の放射線発生機器を用いているので、大型化し高価になってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、放射線発生機器を用いなくても、汎用の放射線測定装置を用いて簡単に被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験することができる放射線の遮蔽能力試験方法及びこの遮蔽能力試験方法に用いる容器を提供することを目的とする。
また、本発明の開発過程で考えられた技術を参考に挙げる。これは、上記被試験材料に係る測定物を、該被試験材料の所要量を用いて構成され上記検出部側の空間と上記基準放射線源体側の空間とを仕切って遮断する板体で構成している。板体は単純な形状であり作製が容易になるとともに、検出部側の空間と基準放射線源体側の空間とを確実に遮断することができ、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。
そして、本発明は、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法において用いられる上記の容器にある。被試験材料の所要量を用いて構成され基準放射線源体を密閉して収納する収納部を有した所要形状の容器の構成により、上記の本発明の放射線の遮蔽能力試験方法を実現できるようになった。
本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いる放射線測定装置を本発明の実施の形態に係る容器とともに示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いる放射線測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる本発明の実施の形態に係る容器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により本発明の実施の形態に係る容器における測定強度の測定をしている状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により基準放射線源体の基準強度を測定している状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置が測定するγ線スペクトルを模式的に示し、(a)は基準放射線源体のγ線スペクトルの例を示し、(b)は基準放射線源体を収納した容器のγ線スペクトルの例を示す。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、本発明の実施の形態に係る厚さの異なる複数の容器の例(a)〜(d)を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる本発明の別の実施の形態に係る容器を示す断面図である。 本発明の開発過程で考えられた放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により板体における測定強度の測定をしている状態を示す断面図である。 本発明の開発過程で考えられた放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により基準放射線源体の基準強度を測定している状態を示す断面図である。 本発明の開発過程で考えられた放射線の遮蔽能力試験方法において、厚さの異なる複数の板体の測定例(a)〜(d)を示す断面図である。 本発明の開発過程で考えられた放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる他の板体を示す断面図である。 本発明の実験例に係る結果を示す表図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法及びこれに用いる容器について説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法は、周知の市販の放射線測定装置Sを用いて、被試験材料Wの放射線に対する遮蔽能力を試験する。
放射線測定装置Sは、図1及び図2に示すように、放射線としてγ線を検出するゲルマニウム(Ge)半導体測定装置であり、機台1と、機台1上に設けられ遮蔽部材で覆われ測定物を収納する収納空間2を形成する筐体3と、筐体3の収納空間2に露出して設けられ測定物から放射される放射線を検出するゲルマニウム半導体検出器を内蔵した検出部10とを備え、検出部10の検出結果に基づいて測定物における特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能に構成されている。
図9には、本発明の開発過程で考えられた放射線の遮蔽能力試験方法及びこれに用いる板体を示している。この放射線の遮蔽能力試験方法は、上記と同様に周知の市販の放射線測定装置Sを用いて、上記と同様に被試験材料Wの放射線に対する遮蔽能力を試験する。上記と異なって、被試験材料Wに係る測定物は、被試験材料Wの所要量を用いて構成され検出部10側の空間と基準放射線源体20側の空間とを仕切って遮断する板体60で構成されている。板体60は被試験材料W自体で形成されている。
次に、本発明の開発過程で考えられた放射線の遮蔽能力試験方法において、別な試験方法を示す。これは、図11(a)〜(d)に示すように、厚さの異なる複数の板体60を形成し、各板体60毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出するものである。この測定強度を測定する際、各板体60の厚さが異なるので、検出部10と基準放射線源体20との距離を同じ距離にして測定するために、支持板61として各板体60に必要に応じて設けられ厚さの異なるものを用いる。即ち、板体60の厚さをT,支持板61の厚さをLaとしたとき、常に、La+T=Lと一定になるようにしている。これにより、検出部10と基準放射線源体20との距離が同じなので、距離の差による誤差を抑止でき、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。これにより、例えば、放射線遮蔽材料として選択された1つの材質において、被試験材料Wの厚さの設計に寄与できるデータを得ることができる。
図12には、この別の試験方法において用いることができる別の板体60を示す。この板体60は、被試験材料Wが流動物である場合のものであり、被試験材料Wが注入される中空の注入空間62を有した中空部材63と、中空部材63の注入空間62に注入した当該被試験材料Wとから構成されている。中空部材63は、放射線がほとんど透過する樹脂製である。中空部材63は、注入口65を有した本体64と、注入口65に着脱可能に取付けられ装着時にこの注入口65を塞ぐ蓋66とから構成されている。従って、この板体60を構成する被試験材料Wにおいても、上記と同様に試験を行うことができる。即ち、被試験材料Wが液体や粉粒体であっても、その遮蔽能力を判定できるようになる。
尚、上記実施の形態において、容器30の外形及び収納部31の形状は円柱状に形成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、立方体状、直方体状あるいは球状に形成するなど、どのような形状にしても良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態では、放射線としてγ線を検出するゲルマニウム(Ge)半導体測定装置を用いたが、本発明の開発過程では、例えば、シリコンなどの他の化合物半導体などの固体の電離作用を利用した半導体検出器、あるいは、GM(ガイガー・ミュラー)計数管、シンチレーションカウンタ等の汎用の放射線測定装置も検討されたので、参考に付記しておく。

Claims (1)

  1. 被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法において、
    特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な検出部を有した放射線測定装置を用い、特定の放射性核種の基準量を放射する基準放射線源体を用意し、
    上記放射線測定装置として、遮蔽部材で覆われ測定物を収納する収納空間を形成する筐体と、該筐体の収納空間に露出して設けられ測定物から放射される放射線を検出する検出部とを備え、該検出部の検出結果に基づいて測定物における特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な放射線測定装置を用い、
    該放射線測定装置により、予め、上記基準放射線源体を測定物として該基準放射線源体における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、その後、上記基準放射線源体と上記検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させるとともに、上記検出部側の空間と上記基準放射線源体側の空間とを上記被試験材料に係る測定物で遮断して特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、上記基準強度と測定強度との差から被試験材料の遮蔽能力を判定するようにし、
    上記被試験材料に係る測定物を、該被試験材料の所要量を用いて構成され上記基準放射線源体を密閉して収納する収納部を有した所要形状の容器で構成したことを特徴とする放射線の遮蔽能力試験方法。
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