JP2015227868A - 放射線の遮蔽能力試験方法,これに用いる容器及び板体 - Google Patents

放射線の遮蔽能力試験方法,これに用いる容器及び板体 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線発生機器を用いなくても、汎用の放射線測定装置を用いて簡単に被試験材料の放射線に対する遮蔽能力の試験をすることができる方法を提供する。
【解決手段】被試験材料Wの放射線に対する遮蔽能力を試験するもので、特定の放射性核種の基準量を放射する基準放射線源体20を用意する一方、被試験材料Wの所要量を用いて構成され基準放射線源体20を密閉して収納する収納部31を有した所要形状の容器30を作製し、予め、基準放射線源体20における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、基準放射線源体20を容器30に収納し、基準放射線源体20を収納した容器30における特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、基準強度と測定強度との差から被試験材料Wの遮蔽能力を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線を遮蔽する放射線遮蔽体の材料を選択したりその厚さ等を設計する際、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法,この遮蔽能力試験方法に用いる容器及び板体に関する。
従来、この種の放射線の遮蔽能力試験方法としては、例えば、板状の被試験材料を用意し、放射線を発生する複数の放射線発生機器から、夫々、被試験材料に対して放射線を放射し、被試験材料に放射線を透過させ、透過した放射線を、放射線量測定面の測定点で測定し、漏洩放射線量を計算する。この設定された測定点における漏洩放射線量により、放射線遮蔽体の設計をするようにしている(例えば、特開平3−239998号公報に記載)。
特開平3−239998号公報
ところで、上記従来の放射線の遮蔽能力試験方法においては、放射線を発生する複数の放射線発生機器を用いているので、大型化し高価になってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、放射線発生機器を用いなくても、汎用の放射線測定装置を用いて簡単に被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験することができる放射線の遮蔽能力試験方法,この遮蔽能力試験方法に用いる容器及び板体を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の放射線の遮蔽能力試験方法は、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法において、特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な検出部を有した放射線測定装置を用い、特定の放射性核種の基準量を放射する基準放射線源体を用意し、上記放射線測定装置により、予め、上記基準放射線源体における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、その後、上記基準放射線源体と上記検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させて特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、上記基準強度と測定強度との差から被試験材料の遮蔽能力を判定する構成としている。
基準放射線源体は、特定の放射性核種の基準量を放射する物質であり、そのため、特別の機器を用いなくても良いことから、例えば、GM(ガイガー・ミュラー)計数管、シンチレーションカウンタ、シリコン,ゲルマニウム,化合物半導体などの固体の電離作用を利用した半導体検出器等の汎用の放射線測定装置を用いて簡単に被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験することができる。
即ち、先ず、基準放射線源体として、例えばこれらの機器で校正用に用いる標準面線源や体積線源等の基準の線源を用いることができる。
そして、予め、基準放射線源体における特定の放射性核種、例えば、Cs137,Cs134の放射線の基準強度を測定しておく。その後、基準放射線源体と検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させて特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定する。この場合、測定強度は、容器の遮蔽能力が弱ければ、基準放射線源体からの特定の放射線核種の放射線は減衰せずに、あるいは、減衰量が少なく測定される一方、被試験材料の遮蔽能力が高ければ、基準放射線源体からの特定の放射線核種の放射線が減衰して、その減衰量が多く測定される。そのため、基準強度と測定強度との差を見れば、被試験材料の遮蔽能力を判定することができる。種々の材質の被試験材料について測定を行えば、材質ごとの遮蔽能力を認知できる。また、1つの材質において厚さ等を変えた複数の測定物を作製し、これらの測定強度の測定から、被試験材料の厚さ等の設計に寄与できるデータを得ることができる。
この場合、上記放射線は、γ線であることが有効である。放射線には,アルファ線,ベータ線,ガンマ線の3種類があるが、ガンマ線は最も物質を透過しやすいので、測定し易く、また、多くの放射性核種はガンマ線を放出するので、ガンマ線の測定により放射性核種の量を定量しやすくすることができる。また、γ線を測定する放射線測定装置として、主にヨウ化ナトリウム(NaI)シンチレーション測定装置、または,ゲルマニウム(Ge)半導体測定装置の汎用の装置を用いることができ、極めて便利になる。
また、必要に応じ、上記被試験材料に係る測定物は、特定の放射性核種の放射線を放射しない材料である構成としている。被試験材料に係る測定物から特定の放射性核種の放射線が放射されないので、ノイズが極めて少なくなり、確実に被試験材料の放射線の遮蔽能力を判定できるようになる。例えば、特定の放射性核種をCs137,Cs134としたとき、被試験材料はこれを含まない。また、被試験材料は特定の放射性核種の放射線を放射しない材料なので、それだけ、材料としては好ましいものになる。
そして、必要に応じ、上記放射線測定装置として、遮蔽部材で覆われ測定物を収納する収納空間を形成する筐体と、該筐体の収納空間に露出して設けられ測定物から放射される放射線を検出する検出部とを備え、該検出部の検出結果に基づいて測定物における特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な放射線測定装置を用い、該放射線測定装置により、予め、上記基準放射線源体を測定物として該基準放射線源体における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、その後、上記基準放射線源体と上記検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させるとともに、上記検出部側の空間と上記基準放射線源体側の空間とを上記被試験材料に係る測定物で遮断して特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、上記基準強度と測定強度との差から被試験材料の遮蔽能力を判定する構成としている。
これにより、基準放射線源体や被試験材料に係る測定物を遮蔽部材で覆われた放射線測定装置の筐体内に収納して検出部により検出するので、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記基準強度を測定する際及び上記測定強度を測定する際、上記検出部と上記基準放射線源体との距離を同じ距離にして測定する構成としている。検出部と基準放射線源体との距離が同じなので、距離の差による誤差を抑止でき、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記被試験材料に係る測定物を、該被試験材料の所要量を用いて構成され上記基準放射線源体を密閉して収納する収納部を有した所要形状の容器で構成している。容器に基準放射線源体を収納するので、検出部側の空間と基準放射線源体側の空間とを確実に遮断することができ、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。
この場合、必要に応じ、上記容器を、被試験材料自体で形成した構成としている。被試験材料の遮蔽能力を直接判定できる。
また、必要に応じ、上記被試験材料が流動物である場合、上記容器を、上記被試験材料が注入される中空の注入空間を有した中空部材と、該中空部材の注入空間に注入した当該被試験材料とから構成している。被試験材料が液体や粉粒体であっても、容器状に形成してその遮蔽能力を判定できるようになる。
また、必要に応じ、上記容器を、上記基準放射線源体が入れられる開口を有した容器本体と、該容器本体の開口を塞ぐ蓋体とから構成している。容器を形成し易くなる。特に、基準放射線源体の収納部を形成し易くなり、基準放射線源体を容易に容器に収納できるようになる。
更に、必要に応じ、上記容器の外壁面と該外壁面に対応し上記収納部を構成する内壁面との幅寸法である該容器の壁部の厚さを均一にした構成としている。収納部にある基準放射線源体から放射される放射線が、容器の壁部を透過する際の透過にムラがなくなり、放射線の測定精度が向上させられる。
更にまた、必要に応じ、上記厚さの異なる複数の容器を形成し、各容器毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出する構成としている。これにより、例えば、放射線遮蔽材料として選択された1つの材質において、厚さを変えた複数の容器を作製して、これら各容器について上記の測定強度の測定を行えば、被試験材料の厚さの設計に寄与できるデータを得ることができる。
また、必要に応じ、上記被試験材料に係る測定物を、該被試験材料の所要量を用いて構成され上記検出部側の空間と上記基準放射線源体側の空間とを仕切って遮断する板体で構成している。板体は単純な形状であり作製が容易になるとともに、検出部側の空間と基準放射線源体側の空間とを確実に遮断することができ、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。
この場合、上記板体を、被試験材料自体で形成した構成としている。被試験材料の遮蔽能力を直接判定できる。
また、必要に応じ、上記被試験材料が流動物である場合、上記板体を、上記被試験材料が注入される中空の注入空間を有した中空部材と、該中空部材の注入空間に注入した当該被試験材料とから構成している。被試験材料が液体や粉粒体であっても、板状に形成してその遮蔽能力を判定できるようになる。
更に、必要に応じ、上記厚さの異なる複数の板体を形成し、各板体毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出する構成にしている。これにより、例えば、放射線遮蔽材料として選択された1つの材質において、厚さを変えた複数の板体を作製して、これら各板体について上記の測定強度の測定を行えば、被試験材料の厚さの設計に寄与できるデータを得ることができる。
そして、本発明は、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法において用いられる上記の容器にある。被試験材料の所要量を用いて構成され基準放射線源体を密閉して収納する収納部を有した所要形状の容器の構成により、上記の本発明の放射線の遮蔽能力試験方法を実現できるようになった。
また、本発明は、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法において用いられる上記の板体にある。被試験材料の所要量を用いて構成された板体の構成により、上記の本発明の放射線の遮蔽能力試験方法を実現できるようになった。
本発明によれば、特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な検出部を有した放射線測定装置を用い、特定の放射性核種の基準量を放射する基準放射線源体を用意し、放射線測定装置により、予め、基準放射線源体における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、その後、基準放射線源体と検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させて特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、基準強度と測定強度との差から被試験材料の遮蔽能力を判定するので、放射線を放射する放射線発生機器を用いなくても、汎用の放射線測定装置を用いて簡単に被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験することができる。
本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いる放射線測定装置を本発明の実施の形態に係る容器とともに示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いる放射線測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる本発明の実施の形態に係る容器を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により本発明の実施の形態に係る容器における測定強度の測定をしている状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により基準放射線源体の基準強度を測定している状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置が測定するγ線スペクトルを模式的に示し、(a)は基準放射線源体のγ線スペクトルの例を示し、(b)は基準放射線源体を収納した容器のγ線スペクトルの例を示す。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、本発明の実施の形態に係る厚さの異なる複数の容器の例(a)〜(d)を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる本発明の別の実施の形態に係る容器を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により本発明の実施の形態に係る板体における測定強度の測定をしている状態を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、放射線測定装置により基準放射線源体の基準強度を測定している状態を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、本発明の別の実施の形態に係る厚さの異なる複数の板体の測定例(a)〜(d)を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる本発明の他の実施の形態に係る板体を示す断面図である。 本発明の実験例に係る結果を示す表図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法,これに用いる容器及び板体について説明する。図1に示すように、本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法は、周知の市販の放射線測定装置Sを用いて、被試験材料Wの放射線に対する遮蔽能力を試験する。
放射線測定装置Sは、図1及び図2に示すように、放射線としてγ線を検出するゲルマニウム(Ge)半導体測定装置であり、機台1と、機台1上に設けられ遮蔽部材で覆われ測定物を収納する収納空間2を形成する筐体3と、筐体3の収納空間2に露出して設けられ測定物から放射される放射線を検出するゲルマニウム半導体検出器を内蔵した検出部10とを備え、検出部10の検出結果に基づいて測定物における特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能に構成されている。
筐体3は、放射線を遮蔽する厚さ10cm程度の遮蔽部材としての鉛で形成され、前面に出入口開口4を有した箱型の筐体本体5と、出入口開口4を塞ぐ開閉扉6とから構成されている。筐体本体5の底部7の中央には、円柱状の検出部10が突出して設けられている。検出部10内のゲルマニウム半導体検出器は、機台1内に設けられた液体窒素ボンベ8から供給される液体窒素により常時冷却されている。また、図2に示すように、放射線測定装置Sは、検出部10の検出器に高圧電源を印可する電源装置11、検出部10からの微弱な信号を増幅する増幅器12、増幅された信号をデジタルに変換するアナログ-デジタル変換器13、信号をガンマ線エネルギーごとに仕分けする波高分析器14、波高分析器14を制御しかつ演算を行って所要のデータを出力するコンピュータからなる制御部15が備えられている。制御部15は、図6に示すように、検出したガンマ線のエネルギーに対してそのカウント数をグラフにしたガンマ線スペクトルを出力し、特に、測定物における特定の放射性核種として、Cs137,Cs134の放射線のカウント数を強度として出力する。また、強度は、Bq/kgとしても演算されて算出される。スペクトル等のデータはモニターで視認可能になっているとともに、印刷可能になっている。
また、本遮蔽能力試験方法においては、図1,図3乃至図5に示すように、特定の放射性核種の基準量を放射する基準放射線源体20が用意される。実施の形態では、特定の放射性核種として、γ線を放出する放射性セシウムを選択した。放射性セシウムは、Cs134(605keV)、Cs137(662keV)、Cs134(796keV)が主な核種とエネルギーである。実施の形態では、基準放射線源体20は、当該放射線測定装置Sで校正用に用いる体積線源が用いられる。この体積線源は、所定の大きさの円柱状の容器に収納されて構成されて、複数種類用意されており、これらのうち何れかを用いる。
更に、本遮蔽能力試験方法においては、図1,図3乃至図5に示すように、被試験材料Wに係る測定物は、被試験材料Wの所要量を用いて構成され検出部10側の空間と基準放射線源体20側の空間とを仕切って遮断する実施の形態に係る容器30で構成されている。容器30は被試験材料W自体で形成されている。被試験材料Wとしては、予め、特定の放射性核種(実施の形態ではCs137,Cs134)の放射線を放射しない材料にすることが望ましい。即ち、被試験材料Wの所要量を用いて構成され基準放射線源体20を密閉して収納する収納部31を有した所要形状の容器30を作製する。この容器30は、基準放射線源体20が入れられる開口32を有した容器本体33と、容器本体33の開口32を塞ぐ蓋体34とから構成されている。容器30は外形が円柱状に形成され、収納部31も外形と相似で被試験材料Wよりも僅かに大きい円柱状に形成されている。そして、容器30の外壁面30aと外壁面30aに対応し収納部31を構成する内壁面30bとの幅寸法である該容器30の壁部の厚さTが均一に形成されている。厚さTは外壁面30a及び内壁面30bに直交する方向の寸法である。容器30は、基準放射線源体20が入れられる開口32を有した容器本体33と、容器本体33の開口32を塞ぐ蓋体34とから構成したので、容器30を形成し易くなる。特に、基準放射線源体20の収納部31を形成し易くなる。
そして、本遮蔽能力試験方法は、図5に示すように、放射線測定装置Sにより、予め、基準放射線源体20を測定物として、基準放射線源体20における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておく。この場合、基準放射線源体20と検出部10との距離が検出精度に影響することから、容器30の測定の際と同条件にするために、放射線がほとんど透過する容器30と同じ形状のポリスチロール製の収納器40を作製し、この収納器40に基準放射線源体20を収納して測定する。収納器40として、例えば、ダウ化工株式会社製の商品名「スタイロフォーム」を用いて作製することができる。即ち、基準強度を測定する際及び測定強度を測定する際、検出部10と基準放射線源体20との距離を同じ距離にして測定する。
また、図1,図4及び図5に示すように、収納器40及び容器30の収納時の安定をよくするために、検出部10を覆ってこれらを載置する支持台41を設けた。支持台41は、放射線がほとんど透過するポリスチロール製であり、検出部10が遊嵌される円筒状の穴42が形成され、筐体本体5の底部7に載置される土台部43と、土台部43に載置され筐体本体5の底部7と平行な測定物の載置面を有したベース板44とから構成されている。ベース板44は検出部10側の空間と基準放射線源体20側の空間とを仕切って遮断する。放射線測定装置Sによる基準放射線源体20の測定結果は、例えば、図6(a)に示すようなガンマ線スペクトルになる。γ線を放出する放射性セシウムは、Cs134(605keV)、Cs137(662keV)、Cs134(796keV)が主な核種とエネルギーであり、ピークを示す。
次に、図4に示すように、容器30に基準放射線源体20を入れる。この場合、容器本体33から蓋体34を取って収納部31に収納し、再び蓋体34を装着するだけでよいので、基準放射線源体20を容易に容器30に収納できるようになる。それから、放射線測定装置Sにより、基準放射線源体20を収納した容器30を測定物として、上記の支持台41上に載置し、容器30における特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定する。この測定において、測定強度は、容器30の遮蔽能力が弱ければ、基準放射線源体20からの特定の放射線核種の放射線は減衰せずに、あるいは、減衰量が少なく測定される一方、容器30の遮蔽能力が高ければ、基準放射線源体20からの特定の放射線核種の放射線が減衰して、その減衰量が多く測定される。その測定結果は、例えば、図6(b)に示すようなガンマ線スペクトルになる。ピークはCs137,Cs134である。
そして、制御部15により、基準強度と測定強度との差を求める。その結果から被試験材料Wの遮蔽能力を判定する。即ち、基準強度と測定強度との差を見れば、被試験材料Wの遮蔽能力を判定することができる。種々の材質の被試験材料Wについて測定を行えば、材質ごとの遮蔽能力を認知できる。そのため、本試験方法においては、基準放射線源体20は特定の放射性核種の基準量を放射する物質であり、これを被試験材料Wを含んで構成される容器30に入れて試験を行うので、放射線を放射する特別の機器を用いなくても、汎用の放射線測定装置Sを用い、被試験材料Wを容器30に形成してこれに基準放射線源体20を収納する簡単な方法で被試験材料Wの試験を行うことができる。また、本試験方法においては、放射線としてγ線を検出するゲルマニウム(Ge)半導体測定装置を用い、基準放射線源体20やこれを収納した容器30からなる測定物を遮蔽部材で覆われた筐体3内に収納して検出部10により検出するので、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。
また、本試験方法においては、被試験材料Wは特定の放射性核種の放射線を放射しない材料にしたので、容器30自体から特定の放射性核種の放射線が放射されないことから、ノイズが極めて少なくなり、確実に容器30を構成する被試験材料Wの放射線の遮蔽能力を判定できるようになる。また、被試験材料Wは特定の放射性核種の放射線を放射しない材料なので、それだけ、材料としては好ましいものになる。尚、被試験材料Wは特定の放射性核種の放射線を放射する材料であっても一向に差支えない。予め、容器30自体が放出する特定の放射性核種の放射線を測定しておいて、補正するようにすれば良い。更に、容器30の外壁面30aと外壁面30aに対応し収納部31を構成する内壁面30bとの幅寸法である容器30の壁部の厚さTを均一にしたので、収納部31にある基準放射線源体20から放射される放射線が、容器30の壁部を透過する際の透過にムラがなくなり、放射線の測定精度が向上させられる。
次に、本発明の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、別な試験方法を示す。これは、図7(a)〜(d)に示すように、厚さの異なる複数の容器30を形成し、各容器30毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出するものである。この測定強度を測定する際、各容器30の厚さが異なるので、検出部10と基準放射線源体20との距離を同じ距離にして測定するために、各容器30に必要に応じて設けられ基準放射線源体20を載置し各容器30に応じて高さの異なる例えばアクリル製の支持台45を用いている。これにより、検出部10と基準放射線源体20との距離が同じなので、距離の差による誤差を抑止でき、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。これにより、例えば、放射線遮蔽材料として選択された1つの材質において、被試験材料Wの厚さの設計に寄与できるデータを得ることができる。尚、支持台45を用いずに、支持台41のベース板44の厚さを変えることにより、検出部10と基準放射線源体20との距離を同じ距離にして測定することもできる。
図8には、本試験方法において用いることができる別の実施の形態に係る容器30を示す。この容器30は、被試験材料Wが流動物である場合のものであり、上記と同様に容器本体33と蓋体34とから構成され、夫々、被試験材料Wが注入される中空の注入空間50を有した中空部材51と、中空部材51の注入空間50に注入した当該被試験材料Wとから構成されている。中空部材51は、放射線がほとんど透過する樹脂製である。容器本体33は、基準放射線源体20が入れられる開口52を有した容器状の主体53と、この主体53の開口縁にねじ手段55により着脱可能に取付けられこの開口52を塞ぐ蓋板54とから構成されている。蓋体34は、基準放射線源体20が入れられる開口56を有した容器状の主体57と、この主体57の開口縁にねじ手段55により着脱可能に取付けられこの開口56を塞ぐ蓋板58とから構成されている。
従って、この容器30を構成する被試験材料Wにおいても、上記と同様に試験を行うことができる。即ち、被試験材料Wが液体や粉粒体であっても、容器状に形成してその遮蔽能力を判定できるようになる。
図9には、本発明の別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法及びこれに用いる板体を示している。この別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法は、上記と同様に周知の市販の放射線測定装置Sを用いて、上記と同様に被試験材料Wの放射線に対する遮蔽能力を試験する。上記と異なって、被試験材料Wに係る測定物は、被試験材料Wの所要量を用いて構成され検出部10側の空間と基準放射線源体20側の空間とを仕切って遮断する板体60で構成されている。板体60は被試験材料W自体で形成されている。
そして、本遮蔽能力試験方法は、図10に示すように、放射線測定装置Sにより、予め、基準放射線源体20を測定物として、基準放射線源体20における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておく。この場合、上記と同様に、放射線がほとんど透過するポリスチロール製等の支持台41を作製する。支持台41は、検出部10が遊嵌される円筒状の穴42が形成され、筐体本体5の底部7に載置される土台部43と、土台部43に載置され筐体本体5の底部7と平行な測定物の載置面を有したベース板44とから構成されている。ベース板44は検出部10側の空間と基準放射線源体20側の空間とを仕切って遮断する。この支持台41のベース板44上に直接基準放射線源体20を載置して測定する。
次に、図9に示すように、ベース板44に変えて、板体60と同様の矩形状に形成されポリスチロール製で検出部10側の空間と基準放射線源体20側の空間とを仕切って遮断する支持板61を土台部43に載置し、この支持板61上に、板体60を載置するとともに、この板体60上に基準放射線源体20を載置する。それから、放射線測定装置Sにより、基準放射線源体20を板体60に載置した状態で板体60を測定物として、その特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定する。この場合、基準放射線源体20と検出部10との距離が検出精度に影響することから、基準放射線源体20の測定の際と同条件にするために、ベース板44の厚さをL,板体60の厚さをT,支持板61の厚さをLaとしたとき、La+T=Lの関係になるように、支持板61を作製しておく。即ち、基準強度を測定する際及び測定強度を測定する際、検出部10と基準放射線源体20との距離を同じ距離にして測定する。
この測定において、測定強度は、板体60の遮蔽能力が弱ければ、基準放射線源体20からの特定の放射線核種の放射線は減衰せずに、あるいは、減衰量が少なく測定される一方、板体60の遮蔽能力が高ければ、基準放射線源体20からの特定の放射線核種の放射線が減衰して、その減衰量が多く測定される。そして、制御部15により、基準強度と測定強度との差を求める。その結果から被試験材料Wの遮蔽能力を判定する。即ち、基準強度と測定強度との差を見れば、被試験材料Wの遮蔽能力を判定することができる。種々の材質の被試験材料Wについて測定を行えば、材質ごとの遮蔽能力を認知できる。そのため、本試験方法においては、基準放射線源体20は特定の放射性核種の基準量を放射する物質であり、これを板体60に載置して試験を行うので、放射線を放射する特別の機器を用いなくても、汎用の放射線測定装置Sを用いた簡単な方法で被試験材料Wの試験を行うことができる。他の作用,効果は上記と同様である。
次に、本発明の別の実施の形態に係る放射線の遮蔽能力試験方法において、別な試験方法を示す。これは、図11(a)〜(d)に示すように、厚さの異なる複数の板体60を形成し、各板体60毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出するものである。この測定強度を測定する際、各板体60の厚さが異なるので、検出部10と基準放射線源体20との距離を同じ距離にして測定するために、支持板61として各板体60に必要に応じて設けられ厚さの異なるものを用いる。即ち、板体60の厚さをT,支持板61の厚さをLaとしたとき、常に、La+T=Lと一定になるようにしている。これにより、検出部10と基準放射線源体20との距離が同じなので、距離の差による誤差を抑止でき、それだけ、検出精度が高くなり、正確な測定値を得ることができ、判定精度を向上させることができる。これにより、例えば、放射線遮蔽材料として選択された1つの材質において、被試験材料Wの厚さの設計に寄与できるデータを得ることができる。
図12には、この別の試験方法において用いることができる別の実施の形態に係る板体60を示す。この板体60は、被試験材料Wが流動物である場合のものであり、被試験材料Wが注入される中空の注入空間62を有した中空部材63と、中空部材63の注入空間62に注入した当該被試験材料Wとから構成されている。中空部材63は、放射線がほとんど透過する樹脂製である。中空部材63は、注入口65を有した本体64と、注入口65に着脱可能に取付けられ装着時にこの注入口65を塞ぐ蓋66とから構成されている。従って、この板体60を構成する被試験材料Wにおいても、上記と同様に試験を行うことができる。即ち、被試験材料Wが液体や粉粒体であっても、その遮蔽能力を判定できるようになる。
<実験例>
次に実験例について示す。これは、放射線測定装置Sとして、SEIKO EG&G社製のゲルマニウム(Ge)半導体測定装置を使用した。被試験材料Wとして、コンクリートであってその骨材の比を変えたもの2種類(試料A,試料B)を用意し、これらの容器30を作製した。容器30は、直径160mm、高さ190mmの円柱状に形成し、収納部31を構成する壁部の厚さTを50mmにした。基準放射線源体20は、U8校正用線源(日本アイソトープ協会製)を用いた。そして、上記の放射線測定装置Sを用い、上記実施の形態で説明したと同様に、基準放射線源体20,これを収納した試料A及び試料Bについて、γ線の測定を行い、Cs137の強度(Bq/Kg)を算出した。結果を図13に示す。この結果から、被試験材料の材質が異なることによって放射線の遮蔽能力に違いが生じることが確認された。そのため、本発明は、被試験材料の放射線に対する遮蔽能力試験において有用であることが分かった。
尚、上記実施の形態において、容器30の外形及び収納部31の形状は円柱状に形成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、立方体状、直方体状あるいは球状に形成するなど、どのような形状にしても良く、適宜変更して差支えない。また、上記実施の形態において、板体60はどのような材質のものでも良く、例えば、可撓性のシートで構成されていても良い。更に、上記実施の形態では、放射線としてγ線を検出するゲルマニウム(Ge)半導体測定装置を用いたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、シリコンなどの他の化合物半導体などの固体の電離作用を利用した半導体検出器、あるいは、GM(ガイガー・ミュラー)計数管、シンチレーションカウンタ等の汎用の放射線測定装置を用いても良く、適宜変更して差支えない。
本発明は、住宅や畜舎等の種々の建物の建築材料,建築資材、あるいは、食品等の梱包材料等、放射性廃棄物を密封して保管する容器等の放射線の遮蔽が必要不可欠な材料、あるいは、可能な限り放射線を遮蔽したい材料について、汎用の放射線測定装置を用いて簡単にその放射線の遮蔽能力を試験することができる。そのため、放射線に対して安心できる遮蔽材料を容易に選択できるようになり、種々の産業界において極めて有用になる。
また、例えば、放射性廃棄物を容器や袋に密封したものを土壌に埋設して保管する場合、その土壌の放射線の遮蔽能力を測定することにおいても有用になる。この場合には、土壌をサンプリングして上記の方法で試験をする。また、建材において、現在、放射線の遮蔽能力の高い材料は重コンクリートが知られているが、重コンクリートは比重が大きく取り扱いが容易ではないが、これに代わる軽量で遮蔽能力の高い建材の開発を行なう際、本技術を容易に利用することができ、その利用価値が極めて高いものになる。
W 被試験材料
S 放射線測定装置
1 機台
2 収納空間
3 筐体
10 検出部
15 制御部
20 基準放射線源体
30 容器
30a 外壁面
30b 内壁面
T 厚さ
31 収納部
32 開口
33 容器本体
34 蓋体
40 収納器
41 支持台
45 支持台
50 注入空間
51 中空部材
60 板体
61 支持板
62 注入空間
63 中空部材

Claims (17)

  1. 被試験材料の放射線に対する遮蔽能力を試験する放射線の遮蔽能力試験方法において、 特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な検出部を有した放射線測定装置を用い、特定の放射性核種の基準量を放射する基準放射線源体を用意し、上記放射線測定装置により、予め、上記基準放射線源体における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、その後、上記基準放射線源体と上記検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させて特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、上記基準強度と測定強度との差から被試験材料の遮蔽能力を判定することを特徴とする放射線の遮蔽能力試験方法。
  2. 上記放射線は、γ線であることを特徴とする請求項1記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  3. 上記被試験材料に係る測定物は、特定の放射性核種の放射線を放射しない材料であることを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  4. 上記放射線測定装置として、遮蔽部材で覆われ測定物を収納する収納空間を形成する筐体と、該筐体の収納空間に露出して設けられ測定物から放射される放射線を検出する検出部とを備え、該検出部の検出結果に基づいて測定物における特定の放射性核種の放射線の強度を測定可能な放射線測定装置を用い、該放射線測定装置により、予め、上記基準放射線源体を測定物として該基準放射線源体における特定の放射性核種の放射線の基準強度を測定しておき、その後、上記基準放射線源体と上記検出部との間に被試験材料に係る測定物を介在させるとともに、上記検出部側の空間と上記基準放射線源体側の空間とを上記被試験材料に係る測定物で遮断して特定の放射性核種の放射線の測定強度を測定し、上記基準強度と測定強度との差から被試験材料の遮蔽能力を判定することを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  5. 上記基準強度を測定する際及び上記測定強度を測定する際、上記検出部と上記基準放射線源体との距離を同じ距離にして測定することを特徴とする請求項4記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  6. 上記被試験材料に係る測定物を、該被試験材料の所要量を用いて構成され上記基準放射線源体を密閉して収納する収納部を有した所要形状の容器で構成したことを特徴とする請求項4または5記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  7. 上記容器を、被試験材料自体で形成したことを特徴とする請求項6記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  8. 上記被試験材料が流動物である場合、上記容器を、上記被試験材料が注入される中空の注入空間を有した中空部材と、該中空部材の注入空間に注入した当該被試験材料とから構成したことを特徴とする請求項6記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  9. 上記容器を、上記基準放射線源体が入れられる開口を有した容器本体と、該容器本体の開口を塞ぐ蓋体とから構成したことを特徴とする請求項6乃至8何れかに記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  10. 上記容器の外壁面と該外壁面に対応し上記収納部を構成する内壁面との幅寸法である該容器の壁部の厚さを均一にしたことを特徴とする請求項9記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  11. 上記厚さの異なる複数の容器を形成し、各容器毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出することを特徴とする請求項10記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  12. 上記被試験材料に係る測定物を、該被試験材料の所要量を用いて構成され上記検出部側の空間と上記基準放射線源体側の空間とを仕切って遮断する板体で構成したことを特徴とする請求項4または5記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  13. 上記板体を、被試験材料自体で形成したことを特徴とする請求項12記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  14. 上記被試験材料が流動物である場合、上記板体を、上記被試験材料が注入される中空の注入空間を有した中空部材と、該中空部材の注入空間に注入した当該被試験材料とから構成したことを特徴とする請求項12記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  15. 上記厚さの異なる複数の板体を形成し、各板体毎に測定強度を測定し、厚さの違いによる放射線の遮蔽能力を算出することを特徴とする請求項12乃至14何れかに記載の放射線の遮蔽能力試験方法。
  16. 上記請求項6乃至11何れかに記載の放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる容器。
  17. 上記請求項12乃至15何れかに記載の放射線の遮蔽能力試験方法に用いられる板体。
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