JP3187428B2 - 再締結可能な機械的締結システムの製法とそれから製造される締結システム - Google Patents

再締結可能な機械的締結システムの製法とそれから製造される締結システム

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は自由形成プロングを有する機械的締結システ
ムおよびおよびその製法、並びに特定の粘性特性とレオ
ロジー特性とを有するポリマー物質から製造されるこの
型の締結システムに関するものである。
発明の背景 再締結可能な機械的締結システムは業界公知である。
代表的にはこれらの締結システムは2つの主部品を含
み、基板に接合された第1部品としてのプロング(pron
g)が補形の第2部品としての受け面に係合する。プロ
ングの突起が受け面の中に進入し、受け面のストランド
または繊維と係合しまたは受ける。分離力が締結システ
ムの剥離力または剪断力を超えるまで、このようにして
得られた機械的干渉作用と物理的閉塞作用が、受け面か
らの締結システムの除去を防止する。
自由形成プロングの製造法は動的粘性を有する感熱性
物質を必要とする。しかし物質が自由形成プロングの形
成に適しているかいなかを決定するためには、時間のか
かる試行錯誤法を使用して過度のポリマー物質のテスト
を実施しなければならない。従って、特定物質が自由形
成プロングを形成するかしないかを特定するための容易
な方法が必要である。
先行技術は、特定の粘性特性およびレオロジー特性の
感熱性物質から自由形成プロングを形成するためにスク
リーン印刷法と類似の方法を示していない。
従って本発明の目的は特定の粘性特性およびレオロジ
ー特性の感熱性物質から自由形成プロングを形成する方
法を提供するにある。本発明の他の目的は、このような
感熱性物質から製造される自由形成プロングを提供する
にある。
発明の概要 約0.008インチ乃至約0.040インチ(約0.203mm乃至約
1.016mm)直径の少なくとも1つの開口(aperture)を
有する溶着部材を備える段階と、施工温度において約5,
000ダイン/cm2以下の貯蔵モジュラスを有し、前記施工
温度より約40℃以下低い温度で少なくとも約1×106
イン/cm2の貯蔵モジュラスを有する溶融感熱性物質を備
える段階と、基板を備える段階と、前記溶融感熱性物質
を前記開口を通して押出す段階と、前記溶融感熱性物質
の離散量(discrete amount)を前記開口から前記基板
上に溶着する段階と、前記溶融感熱性物質の前記離散量
の一部を基板面に対して平行なベクトル成分を有する方
向に延伸してプロングを形成する段階と、ベースと、シ
ャンクと、少なくとも180゜の夾角を成す係合手段とを
有する前記プロングの溶融感熱性物質を固化する段階と
を含む事を特徴とする機械的締結システムの本発明の製
造法によって前記締結システムが製造される。
本発明の方法によって製造された締結システムの適当
な非制限的例はオシメなどの使い捨て吸収性衣類に関す
るものである。本発明のこの特定の使用例について下記
に詳細に説明する。
4図面の簡単な説明 明細書は本発明を明確に請求する請求の範囲の記載で
終わるが、本発明は添付図面と関連する以下の説明によ
ってよく理解されるであろう。これらの図において、同
一要素は同一数字または文字によって表示され、また関
連要素は1つまたは複数のプライム記号を付ける事によ
ってまたは数100を加える事によって表示される。
第1図は本発明の締結システムの斜視図を示す顕微鏡
写真であって、係合手段が実質的に同一方向に配向され
た状態を示す図、 第2図は約270゜の夾角の係合手段を有する本発明の
締結システムのプロングの側面輪郭図である。
第2a図は約315゜の夾角の係合手段を有する本発明の
締結システムのプロングの側面輪郭図である。
第3図乃至第3b図は3種の感熱性物質のレオロジー特
性を示す温度と弾性モジュラスG′または損失モジュラ
スG″(ダイン/cm2)との関係を示すグラフである。
第4図は本発明の締結システムの製造に使用されるス
クリーン印刷装置の側面概略図である。
第5図は下部構造を示すために一部破断された本発明
の使い捨てオシメ実施態様の平面図であって、オシメの
外側面を観察者の方に向けた図、また 第6図は第5図の6−6線にそった第一図に示す使い
捨てオシメの部分的断面図である。
発明の詳細な説明 本発明の締結システム20は少なくとも1つのプロング
22、好ましくは第1図に図示のように特定パタンで基板
24に対して接合されたプロング列22を含む。プロング22
はベース26、シャンク28、および係合手段30を有する。
プロング22のベース26は基板24に接触して固着し、シャ
ンク28の近位端を支持する。シャンク28は基板24とベー
ス26から外側に延在する。シャンク28は遠位端に終わ
り、この遠位端は係合手段30に接合される。係合手段30
はシャンク28から横方向に1つまたは複数の方向に突出
し、フック状の刺に類似する。この場合、「横方向」と
は基板24の面に対して大体に平行なベクトル成分を有す
る事を意味する。シャンク28の外周から横方向に係合手
段30が突出しているので、この係合手段30は補形受け面
(図示されず)に対して固着される。係合手段30はシャ
ンク28に対して接合され、好ましくはこれと一体を成
す。
プロング22列は下記に述べるようにまた下記に請求す
るように、自由形成プロング22を生じる方法によって形
成される。この場合、用語「自由形成(free forme
d)」とは、金型キャビティまたは押出ダイスから固形
または特定形状をもって型出しされない構造を意味す
る。プロング22は下記に詳細に述べる基板24上に、溶融
状態、好ましくは液状で溶着され、下記に述べるように
剛性となるまで冷却し好ましくは冷凍する事によって所
望の構造および形状に固化する。
プロング22の自由形成列は好ましくは、一般に回転ス
クリーン印刷と呼ばれる方法と類似の製造方法によって
製造される。この方法は、印刷シリンダ73と呼ばれる全
体として円筒形のスクリーンの形の溶着部材を使用す
る。この方法を使用する場合、第4図に図示のように両
面を有する基板24が印刷シリンダ73とバッキングロール
74のニップ70の中を通過させられる。印刷シリンダ73と
バッキングロール74は全体として平行な中心線を有し、
ニップ70を通る基板24に対して接触関係に保持される。
この場合、印刷シリンダ73と呼ばれる溶着部材は、基板
24上に溶着されるプロング22の所望パタンに対応する開
口56と呼ばれるパーフォレーション列を有する。バッキ
ングロール74と呼ばれる第2ロールは印刷シリンダ73に
対して反力を生じ、ニップ70を通る基板24を印刷シリン
ダ73に対して当接させる。プロング22の形成物質の液状
感熱性物質、好ましくは熱可塑性物質が加熱された圧力
バー81などの加熱源から供給される。この感熱性物質
は、印刷シリンダ73がその中心線回りに回転させられる
時に、ドクターブレード83によって開口56の中に押圧さ
れる。次に感熱性物質が開口56から基板24上に所望パタ
ンで押出される。
基板24と印刷シリンダ73との相対移動距離が増大する
に従って、プロング22は全体として基板24の面に平行な
横方向ベクトル成分を有する方向に延伸されて、シャン
ク28と係合手段30とを形成する。最後にプロング22の係
合手段30から切断手段78によってモイル(moil)が切断
される。熱可塑性物質の粘弾性の故に、プロング22が後
退する。またプロング22は重力と冷却中の収縮によって
後退すると考えられる。次にプロング22が冷却して、好
ましくは冷凍されて、シャンク28と一体を成す係合手段
30を有する固体構造に冷却する。
締結システム20は補形の受け面に対して固着される。
この場合、締結システム20の係合手段30が固着される
「受け面」とは、係合手段30に対して補形を成し1つま
たは複数のストランドまたは繊維によって画成される密
集した開口を有する露出面、または局所弾性変形して係
合手段30が捕捉され干渉なしでは引き抜かれない露出面
を有する任意の平面または表面を言う。開口および局所
弾性変形は受け面の中への係合手段30の進入を許すが、
ユーザの所望するまであるいは締結システム20の引き裂
き力または剪断力が超過されるまで、開口(または変形
区域)の間に介在する受け面のストランド(または非変
形物質)が締結システム20の引き抜きまたは解除を防止
する。受け面の表面は平坦としまたは湾曲される事がで
きる。
ストランドまたは繊維間の開口が少なくとも1つの係
合手段30を受け面の中に進入させる事ができ、ストラン
ドが係合手段30によって係合されまたは受けられるサイ
ズであれば、このストランドまたは繊維を有する受け面
は「補形」であると言われる。少なくとも1つの係合手
段30が受け面の面に対して局所的擾乱を生じる事ができ
るならば、その局所的に変形性の受け面が「補形」と呼
ばれる。その攪乱は締結装置が受け面から分離乃至除去
されるのに抵抗する。
適当な受け面は網状フォーム、編成ファブリック、織
成および非織成材料、およびニューハンプシャー、マン
チェスター、ベルクロUSAから市販されるベルクロ印の
ループ材料などのステッチボンディッド・ループ材料を
含む。特に適当な受け面は任意適当な市販のカーディン
グまたはスパンボンディッドプロセスによって製造され
た平方mあたり約17.1グラム(0.5オンス/平方ヤー
ド)の坪量を有するポリプロピレン不織布である。適当
な不織布はマサチューセッツ州02081、ウォルポール、
ベラテック・インコーポレイテッド、インターナショナ
ル・ペーパ・カンパニーのベラティック・ノンオーブン
・グループから得られる。また他の受け面はサウスカロ
ライナ、スパータンバーグ、ミリケン・カンパニーから
ステッチボンディッドファブリック#970026などの他の
受け面を使用する事もできる。
締結システム20の部品を第2図についてさらに詳細に
説明すれば、締結システム20の基板24は、締結システム
20の各プロング22間の裂開および分離を防止し、プロン
グ22が容易に固着されまたユーザの所望のように部品に
結合される事のできる程度に強くなければならない。こ
の場合、用語「接合」とは第1部材または第1部品が第
2部材または第2部品に対して直接に固着される場合、
または間接的に第1部材または第1部品が中間部材また
は中間部品に対して連結され、この中間部材が第2部材
または第2部品に固着または連結される場合を言う。こ
のような第1部材または第1部品と第2部材または第2
部品との間の接合は製品の使用期間中残存するものとす
る。「基板」は1つまたは複数のプロング22が接合され
る任意の露出面である。
また基板24は通常の製造工程を支援するように所望の
形状に巻き取られるように可撓性でなければならず、ま
た溶着される液状プロング22の熱によって融解する事な
くあるいはこれらのプロングが凍結乃至冷却するまで有
害な作用を生じないものでなければならない。しかし液
状プロングの熱に耐える事のでないような基板24を受け
入れるためにバッキング・ロール74を冷却する事ができ
る。また基板24は種々の幅に製造する事ができる。適当
な基板24は編成ファブリック、織布物質、不織布物質、
ゴム、ビニール、フィルム、特にポリオレフィン・フィ
ルムおよび好ましくはポリエステル・フィルムを含む。
平方mあたり17.1グラムの坪量(平方ヤードあたり14.2
6グラム)と約0.008乃至約0.15mm(0.0003乃至0.006イ
ンチ)の厚さを有するフィルム基板24が適当である事が
発見された。このような物質はサウスカロライナ州、グ
リーアのヘキスト・セラニーズから商標Hostaphan 240
0ポリエステルフィルムとして市販されている。(しか
しカードボードなどのさらに剛性の基板を使用する事も
できる)。
ベース26はプロング22の全体として平坦な部分であっ
て、このベース26が基板24に対して固着されまたプロン
グのシャンク28の近位端と一体を成す。この場合、用語
「ベース」とは、基板24と直接に接触してプロングのシ
ャンク28を支持する部分を言う。ベース26とシャンク28
との境界が明白である必要はない。使用中にシャンク28
がベース26から分離せずまたベース26が基板24から分離
しない事のみが重要である。ベース26は、プロング22の
パタン密度およびシャンク28と係合手段30のゼオメトリ
ーに基づいて締結システム20の所望の剥離強さおよび剪
断強さを生じるのに十分な構造一体性、従って十分な面
積を生じ、さらに基板24に対して十分な接着性を生じる
ものでなければならない。長いシャンク28を使用する場
合には、ベース26は一般に基板24に対する十分な接着性
と構造一体性を生じるように断面形状が大でなければな
らない。
基板24上のベース26の足跡の形状は全体として印刷シ
リンダ73の正面における開口の断面形状に対応する。こ
の場合用語「足跡」とは基板24上のベース26の平坦な接
触面を言う。足跡の縁のアスペクト比が増大するに従っ
て、足跡の短いサイズに対して平行な重力作用などを受
けた時にプロング22が不安定になる。基板24のマシン方
向に配向されたプロング22を形成するためには、約1.5:
1以下のアスペクト比が好ましく、一般に円形の足跡が
さらに好ましい。しかし方位角を有するプロング22、す
なわちマシン方向以外の方向に配向されたプロングを形
成するためには、1.5:1以上のアスペクト比が望まし
く、一般に楕円形または三角形の約1.5:1以上のアスペ
クト比を有する足跡がさらに好ましい。方位角プロング
の形成法については下記に詳細に説明する。
前記の実施態様において、全体として円形の、約0.10
mm乃至0.30mm(0.004乃至0.012インチ)の直径の足跡を
有するベース26が適当である。締結システム20が特定の
方向において大きな剥離強さまたは剪断強さを有する事
が望ましければ、このような方向に平行な軸線に対する
強さと構造一体性が増大するようにベースの断面を変形
する事ができる。
シャンク28はベース26と一体を成し、ベース26と基板
24から外側に突出する。この場合、用語「シャンク」と
は、ベースと係合手段30との中間にあって、ベースおよ
び係合手段と一体を成すプロング部分を言う。シャンク
28は基板24から係合手段30の長手方離間を成す。この場
合「長手方」とは、基板24の面に向かうベクトル成分を
有する方向と規定されない限り、このような基板面に対
する垂直距離の増大するベクトル成分を有する方向を言
う。
各プロングのシャンク28とベース26に対して原点36が
ある。シャンク28の「原点」は、ベース26の中心とみな
される点であって、代表的にはベース26の足跡の中にあ
る。原点36はプロングを側面から見る事によって発見さ
れる。「側面から見る」とは、基板面に対して平行に放
射方向にシャンク28に向かう方向を言う。
この側面から見たベース足跡の離れた縁の横方向間隔
を2等分してベース26の中点を得る。このように2等分
する際に、小さな凹凸(基板24にプロングを取り付ける
際に生じる出張(fillet)または凹凸面)は無視され
る。この中点がシャンク28の原点36である。
ベース26とシャンク28との境界が明らかである必要は
ないが、またシャンク28の縁または辺がベース26の外側
縁と一致する必要もない。シャンク28は第1図の環状縁
25に見られるようにベース26の外側縁からある程度内側
に入った点においてベースから突出する事ができる。環
状縁25はシャンク28がベースに取り付けられる点におい
てシャンク28の回りにリングを成すように基板に対して
取り付けられたプロング物質の比較的薄い層である。こ
の環状外周25は出張または凹凸とは見なされずプロング
のベース26の一部と見なされる。
シャンク28は基板24の面に対して角度αを成す。この
場合用語「基板の面」とはプロング22のベース26におけ
る基板24の平坦な面を言う。角度αは下記のようにして
求められる。プロング22を輪郭方向に見る。「輪郭視
野」とは2つの特定の側面視野の一方であって下記のよ
うに定められる。プロング22をその最大横方向投影38を
有する方向から見る。「横方向投影」は、このようにし
て見たベース26の中心、すなわちシャンク28の原点36か
ら、プロング22の横方向に最も遠い点を基板24の面に向
かって長手方に垂直に投影した点まで基板24の面に対し
て横方向に平行に測定された距離である。
当業者には明らかなように、最大横方向投影は原点36
からシャンク28または係合手段30の最外周までの投影で
ある。横方向投影38を最大にするプロングの側面がこの
プロングの輪郭である。当業者には明らかなように、締
結システム20が本明細書によるプロセスによって製造さ
れ、また最大横方向投影38が全体としてマシン方向にあ
るならば、この輪郭視野は全体としてクロスマシン方向
にある。またもし最大横方向投影38が全体としてクロス
マシン方向にあれば、輪郭視野は全体としてマシン方向
に配向される。第2図に図示の側面はプロング22の輪郭
視野の1つである。また当業者には明らかなように、図
示の輪郭視野と180゜反対側の他の輪郭視野が存在する
(従って最大横方向投影38が観察者の左側に配向され
る)。これら2つの輪郭視野のいずれも下記に説明する
手順および用途について適当である。
プロングの係合手段30はプロングシャンク28より大き
な横方向投影38を有する事ができ、所望ならばその逆と
する事ができる。係合手段30は好ましくは湾入(reentr
ant)曲線を有してプロングベース26においてまたはプ
ロングベース26から横方向に離れた箇所において基板24
に近接する事ができる。
係合手段30は夾角Θを成す。この場合「夾角Θ」と
は、原点36を通る基板24の面に対する垂線の延長と、プ
ロングを輪郭で見た時に係合手段30の先端部34を通る長
手方軸線32の投影との間で成す角度偏差を言う。「長手
方軸線の投影」とはその長手方軸線が係合手段30の先端
34に存在する角度で延長したならば係合手段30の先端34
を通る直線上の長手方軸線32の仮想延長線である。
係合手段30の夾角Θが増大するに従って、すなわち係
合手段30が基板24の面に対する垂線から離れるに従っ
て、この係合手段30は受け面のストランドまたは繊維を
捕える事がますます困難になる事は認識されるべきであ
る。しかし比較的大きな夾角Θを有する係合手段30の中
でもつれたストランドは使用中に係合手段30から離れて
移動する又は働く可能性が少ない。
この明細書のいずれの実施態様についても、係合手段
30は好ましくは少なくとも約180゜の夾角Θを有する。
さらに好ましくは夾角Θは約180゜以上、最も好ましく
は約270゜とする。約195゜以上の夾角Θは実質的に180
゜より大きいと見なされる。
夾角Θが約180゜より実質的に大きければその係合手
段30は湾入部分31を有する。「湾入部分」は、実質的に
約180゜の夾角Θを越えて延在する係合手段30の部分で
ある。すなわち、もし係合手段を約180゜の夾角Θを有
する点で切断すれば、湾入部分31はこの切断面と先端34
との中間にある部分である。湾入部31は横方向にシャン
ク28に向けられているが、この湾入部31は必ずしも原点
36を通る垂線方向に配向される必要はない。
180゜より実質的に大きな夾角Θを有するプロング22
と湾入部分は米国特許第5,058,247号に詳細に記載され
ている。この米国特許を引例とする。
前記のようにプロング22を輪郭視野に入れてシャンク
28の原点36を見いだす。プロング22を輪郭視野に保持し
たまま、一般に基板24の面に対して平行な仮想切断面40
−40を、基板24の面から最大垂直距離を有するプロング
22の点またはセグメントにおいてプロング22の外周に接
するように移動する。これは最大高さを有するプロング
22の部分に対応する。次に仮想切断面40−40をこのよう
な最大垂直距離の1/4だけ最高点から移動させると、こ
の面40−40は基板24から垂直距離の3/4の高さでプロン
グ22を切断する。
次にこの仮想切断面40−40を利用して、プロング22上
の3点を特定する。第1点は、切断面がプロング22の前
縁42を切断する点であって、75%前縁点44と呼ばれる。
「前縁」とは、基板24の面から反対側に長手方に延在す
るシャンク28の縁の稜である。第2点はプロング22の中
心を通って約180゜に配置され、切断面40−40がプロン
グ22の後縁46と交わる点であって、75%後縁点48と呼ば
れる。「後縁」とは、基板24に向かって長手方に延在す
るシャンク28の縁であって前縁42から反対側にある。こ
れらの2点を結ぶ直線はもちろん切断面40−40の中にあ
り、この直線を二等分して切断面40−40の中点47を得
る。次にこの中点47とシャンク28の原点36とを結ぶ直線
を引く。この直線が基板24の面と成す夾角αがシャンク
28の角度αである。
言い替えれば、シャンク28と基板24面との角度αは、
中点47と原点36とを結ぶ線が垂線と成す角度の90゜補角
である。従って、シャンク28、特に原点36に向かって任
意の放射方向に基板24面に対して平行にまた垂線に対し
て直角に線47−36を見た時に、この線が基板24の面と成
す最小角度がシャンク28の角度αである。マシン方向に
配向された最大横方向投影38を有するプロング22をマシ
ン方向またはこの方向から約180゜の方向に見た場合、
あるいは最大クロスマシン方向に配向された最大横方向
投影38を有するプロング22をクロスマシン方向に見た場
合、シャンク28の見掛け角度αは約90゜である事は理解
されよう。しかし前記のように、測定される角度αは垂
線から最も離れた角度であるので、一般に角度αはマシ
ン方向に配向されたプロング22についてはクロスマシン
方向に見て測定され、クロスマシン方向に配向されたプ
ロング22についてはマシン方向に見て測定される。
最大長手方投影38に対して全体として平行な特定方向
に増大した剥離強度を生じるために、シャンク28の角度
αは基板24の面に対して大体に垂直としまたは好ましく
は鋭角方向に配向する事ができるが、この角度αは垂線
から過度に片寄ってはならない。さもなければ、方向特
定剪断強度を有する締結システム20が得られる。図示の
実施態様においては、約45゜乃至約80゜、好ましくは約
65゜の角度αが良好に作動する。この角度が約80゜以下
であれば、シャンク28は基板24の面に対して非垂直配向
とみなされる(横方向配向に関わらず)。
また仮想切断面40−40と輪郭視野を利用して基板24に
対する前縁面42と後縁面46の角度を求める事ができる。
これらの角度を求めるため、前記のようにして75%前縁
点44と75%後縁点48が発見される。ベースの前端点50が
下記のようにして発見される。輪郭視野においてベース
26を通る線をシャンク28の前縁42と交差させる。この交
差点が「ベース前端点」である。このベース前端点を特
定する際に、ベースのシャンク28に対する固着に伴なう
シャンク28中の小さな不連続は無視される。75%前縁点
44をベース前端点50と直線によって結ぶ。この直線が、
基板24面に対する夾角βLを成し、この夾角は原点36と
シャンク28に向かって開く。この夾角βLは前縁42の角
度または端に前縁角度と呼ばれる。
ベース後端点52は全体としてベース26の中心に対して
ベース前端点50から180゜に配置され、次のようにして
発見される。輪郭視野に見られたベース26の足跡を通る
線をシャンク28の後縁46と交差させる。この交差点が
「ベース後端点」である。このベース後端点52の特定に
際して、前記のようにベース26を基板24に固着する際に
生じるシャンク28中の小さな凹凸を考慮しない。前記の
ように、75%後縁点48をベース後端縁52と直線によって
結ぶ。この直線が基板24の面に対して夾角βTを成し、
この夾角は原点36とシャンク28の中心に向かって開く。
夾角βTは後縁46の角度または単に後縁角度と呼ばれ
る。
前縁42と後縁46とこれらの夾角βLとβTはシャンク
28の縁の平行性を限定する。もしこれらの夾角が相補的
でなければ(加えて約180゜の算術和にならなけれ
ば)、シャンク28の縁は非平行と言われる。シャンク28
の縁が相互に非平行であれば、(ベース前端点)50とベ
ース後端点52を夫々75%前縁点44と75%後縁点48と接続
する)これらの夾角βL、βTを限定する直線が基板24
の面の上方または下方において交わる。前縁42と後縁46
の夾角βLとβTが不等であってまたこれらの夾角を限
定する直線が基板24の面の上方において(ベース26の長
手方外側において)交われば、プロング22はベース26か
ら遠位端および係合手段30に向かって集中する。前縁42
と後縁46の夾角βLとβTが同一の意味を有し、すなわ
ち同一方向に配向されて相補値を有する場合にのみ、前
縁42と後縁46の夾角βLとβTは相互に等しくまたシャ
ンク28の両側が平行であるとみなされる。
基板24に対して約45゜±30゜の前縁角度βLを成す前
縁42を有するシャンク28が適当である。また基板24に対
して約65゜±30゜の後縁角度βTを成す後縁46が適当で
ある。このような前縁42と後縁46の夾角βL、βTを有
するシャンク28は前記のシャンク28の夾角αの範囲内に
おいて良好な作動を示し、余分なプロング物質を必要と
せずに高い剪断強度と剥離強度とを示すように基板24に
対して有利に配向された傾斜したシャンク28を生じる。
前記の角度測定は、ニュージャージ州、マウンテン・
レークスのレイム・ハート・インコーポレイテッドによ
って市販されるモデル100−00 115角度計を使用して容
易に実施される。さらに精密な測定が望ましければ、当
業者には明かなように、プロング22の写真をとる事によ
って輪郭視野、原点36、切断面40−40、前端角度βL、
後端角度βT、ベース点50、52、75%点44、48、および
シャンク28の角度αを測定する事が望ましい。マサチュ
ーセッツ州、ニュー・ベッドフォードのアムレイ・イン
コーポレイテッドから市販されるモデル1700走査電子顕
微鏡がこの目的に適している事が発見された。必要な
ら、両側視野の最大横方向投影38、従っていずれかの輪
郭視野を特定するために数枚の写真をとる事ができる。
係合手段30が受け面のストランドを容易に受ける又は
係合する事のできる高さまでその手段30を基板24から離
間するようにシャンク28はベース26から長手方に突出し
なければならない。比較的長いシャンク28は、受け面の
中にそれだけ深く進入して係合手段30がそれだけ多数の
ストランドまたは繊維を受けまたは係合を受けるという
利点がある。逆に比較的短いシャンク28は比較的強いプ
ロング22を生じる利点があるが、このプロング22はそれ
だけ受け面の中への進入度が低く、従って低密度に密集
した繊維またはストランドを有するウールまたは緩く編
成された物質などの受け面には不適当であろう。
前記のように、シャンク28の長手方長さは係合手段30
の基板24からの長手方間隔を決定する。「長手方間隔」
とは基板24の面から係合手段30の外周までの最小限垂直
距離である。一定ゼオメトリーの係合手段30について
は、基板24から係合手段30までの長手方間隔は長手方シ
ャンク28の長さが増大するほど増大する。対応の受け面
のストランドまたは繊維の直径の少なくとも約2倍、好
ましくは約10倍の長手方間隔が係合手段30によるストラ
ンドまたは繊維の良好な係合と保持を生じる。この実施
態様において、約0.10mm乃至約0.20mm(0.004乃至0.008
インチ)の長手方間隔を有するプロング22が良好に作動
する。
シャンク28の断面形状は問題でない。すなわちシャン
ク28は、ベース26の断面に対する前記のパラメータに従
って任意断面を有する事ができる。「断面」とは、シャ
ンク28または係合手段30に対して垂直に取られたプロン
グ22の断面である。前記のように、プロング22のシャン
ク28と係合手段30の遠位端が長手方および横方向に近接
するようにシャンク28は好ましくは先細型とし断面が減
少する。このような構造はシャンクおよび係合手段30の
慣性モーメントを低下させ、締結システム20に対して分
離力が加えられた際にプロング22の中にほぼ一定の応力
を生じる事により、プロング22の中に合体される余分な
物質を減少させる。
広いプロング22サイズの範囲に渡って所望のゼオメト
リーを保持するため、プロング22の設計に際してほぼ均
一な断面積比を使用する事ができる。プロング22の全体
的テーパを制御する1つの比率はベース26の断面積とプ
ロングの最高レベルの断面積との比率である。「最高レ
ベル」とは、基板24の面から最大垂直距離を有するシャ
ンク28または係合手段30の点または部分を言う。代表的
には約2:1乃至約9:1のベース26断面積対最高レベルの断
面積の比を有するプロング22がよく働く。
約0.10mm乃至約0.30mm(0.004乃至約0.012インチ)の
ベース直径から、約0.07mm乃至約0.25mm(0.003乃至0.0
10インチ)の最高レベル直径までテーパを成す円形断面
のシャンク28がこの実施態様において適当である事が発
見された。さらに詳しくは、最高レベルにおいて約0.20
mm(0.008インチ)直径の円形断面はこの最高レベルに
おいて約0.040mm2(0.000064平方インチ)の断面積を生
じる。また約0.30mm(0.012インチ)直径の円形ベース
断面積は、約0.09mm2(0.00014平方インチ)のベース断
面積を生じる。この構造は、約2.25:1のベース断面積対
最高レベル断面積比を生じこの比率は前記の範囲内にあ
る。
係合手段30はシャンク28に対して接合され、また好ま
しくはシャンク28の遠位端と一体を成す。係合手段30は
シャンク28の外周から放射方向に外側に突出し、また長
手方に突出するベクトル成分、すなわち基板24に向かう
または基板から離れるベクトル成分を有する事ができ
る。この場合、「係合手段」とは、受け面からの分離ま
たは離脱に抵抗する事のできるシャンク28の外周に対し
て横方向の任意の突起(シャンク28の外周の小さい凹凸
を除く)を言う。「外周」とはプロング22の外側面を意
味する。「放射方向」とは、ベース26の足跡の中心の原
点36から引かれた基板24の垂線から離れる方向またはこ
の垂線に向かう方向を言う。
さらに詳しくは、横方向突起は基板の面に対して平行
なまたは基板の面に向かうベクトル成分を有する。係合
手段30とシャンク28が横方向ベクトル成分と長手方ベク
トル成分の両方を持ち得る事を注意しなければならな
い。シャンク28の遠位端のはっきり画成された末端は重
要でなく、あるいはシャンク28と係合手段30との境界が
識別できる必要もない。係合手段30が基板24の面に対し
て平行なそしてその面に対向するベクトル成分の面を有
するようにシャンク28の外周の長手方面が中断されさえ
すればよい。
係合手段30はシャンク28より大きな横方向投影38を有
する事ができ、またその逆とする事ができる。図示のよ
うに、係合手段30は好ましくは全体として孤状を成しま
た湾入部分を有する。係合手段が湾入部分を有すれば、
この係合手段は、ベース26またはベース26から横方向に
離間した基板24部分に向かって長手方に近接する部分を
含む。この部分は放射方向に原点36に向かう必要はない
が、シャンク28に向かって横方向に配向される。
比較的単方向の剥離強度が望ましければ各プロング22
の係合手段30は実質的に同一横方向に延在する事がで
き、また任意横方向において実質的に等方性剥離強度を
生じるためにランダムに配向する事ができる。係合手段
30は、シャンク28の一方の縁から突出して全体として凸
形輪郭を成し、受け面の開口の中に侵入してこの係合手
段の内側曲率半径54において受け面のストランドまたは
繊維を受けるようなフック状の刺とする事ができる。係
合手段30と受け面のストランドまたは繊維との干渉作用
は、締結システム20の剥離強度または剪断強度を越える
までは締結システム20の受け面からの離脱を防止する。
係合手段30が横方向に過度に突出してはならない。さも
なければこの係合手段30は受け面の開口の中に進入でき
ないであろう。また係合手段30の断面は受け面の開口の
中に進入するサイズとしなければならない。
係合手段30が与えられた密度のプロング列の所望の剥
離強度および剪断強度に対応する剪断強度および曲げ強
度を生じる構造一体性を有する限り、この係合手段の断
面積および断面ゼオメトリーは重要ではない。ここに述
べる実施態様においては、ベース26の中心から係合手段
30の最外側縁まで約0.18mm乃至約0.34mm(0.007乃至0.0
13インチ)の最大横方向投影38を有するフック状の刺係
合手段30が適当である。
締結システム20の特定の用途に必要な剥離強度と剪断
強度を達成するように、プロング22の配列は任意所望の
パタンおよび密度とする事ができる。一般にプロング列
の密度が増大するに従って、剥離強度と剪断強度が直線
的に比例して増大する。これらのプロング22は、隣接プ
ロング22の係合手段と干渉してこの隣接係合手段30が受
け面のストランドまたは繊維を受ける事を妨げるほどに
密集してはならない。プロング22が過度に密集していれ
ば受け面のストランドまたは繊維が圧縮されてマット状
を成し、これらのストランドまたは繊維間の開口を閉塞
する。逆に、十分な剪断力と剥離力の締結システム20を
生じるために基板24の余分の面積を必要とする程度にプ
ロング22が相互に離間されてはならない。
各プロング22が通常隣接のプロング22から等間隔で離
間されるようにこれらのプロング22を列を成して配置す
る事が望ましい。また下記に述べる製造方法に従って、
これらの列は通常マシン方向およびクロスマシン方向に
配向される。一般に、各マシン方向およびクロスマシン
方向のプロング列は隣接のマシン方向およびクロスマシ
ン方向列から等間隔で離間され、締結システム20と受け
面とに対して分離力が加えられた時にこれらの締結シス
テムと受け面全体に一般に均一な応力場を生じなければ
ならない。
本明細書において、「ピッチ」とは、隣接列中のプロ
ング22のベース26の足跡の中心間のマシン方向またはク
ロスマシン方向に測定された距離を言う。代表的に、こ
れら両方において約1.0mm乃至2.0mm(0.039乃至0.078イ
ンチ)の範囲内のピッチを有するようにプロング列を配
置した締結システム20が適当であり、約1.3mm(0.051イ
ンチ)のピッチが好ましい。隣接クロスマシン方向列は
クロスマシン方向のピッチの大体半分だけ片寄らされて
隣接クロスマシン方向列間のマシン方向間隔を倍増する
事が好ましい。
プロング22は固化した時に安定で形状保持性であるが
締結システム20が分離力を受けた時に破損するほどに脆
くない感熱性物質で形成する事ができる。「感熱性」と
は、熱を加えた時に固体状態から液状に徐々に変化する
物質を言う。分離力を受けた時にプロング22が破損しま
たは反力に耐える事ができない場合に破損が生じたと見
なされる。好ましくは感熱性物質は下記に述べるような
比レオロジー特性を有する。
さらに下記に述べるような製造法によってシャンク28
が容易に延伸され係合手段が容易に形成されるように、
プロング物質は処理の容易な程度に低い融点と、融点近
くの温度で粘着性の強靭なコンシステンシーを生じる程
度の比較的高い粘性を有しなければならない。また、プ
ロング22が粘弾性であって、プロング構造、特に係合手
段30のゼオメトリーに影響するパラメータの変動を許容
する事が重要である。
感熱性物質は動的粘性を有する。粘弾性物質の弾性成
分と粘性成分を測定するためにレオロジーテストを実施
する事ができる。粘弾性物質の弾性成分がG′で表さ
れ、「貯蔵モジュラス」と呼ばれる。粘弾性物質の粘性
成分はG″で表され、「損失モジュラス」と呼ばれる。
特定のレオロジー特性を有する物質が本発明の方法によ
って自由形成プロングを形成する事が発見された。
特定温度における物質の貯蔵モジュラスG′を利用し
てその物質がプロングを形成できるかいなかを特定する
事ができる。粘弾性物質がプロングを形成するかどうか
を決定するためには、施工温度および固化温度などにお
けるその物質の貯蔵モジュラスG′を参照しなければな
らない。この場合、「施工温度」とは、粘弾性物質が実
質的に流動性であって、基板24の上に溶着されて延伸さ
れるような粘性を有する温度を言う。またこの場合、
「固化温度」とは、感熱性物質が少なくとも1×106
イン/cm2の貯蔵モジュラスG′を有する温度を言う。
施工温度において、感熱性物質は流動性で、可撓性
で、直径が約0.008インチ乃至約0.040インチ(約0.203m
m乃至約1.016mm)の開口を有する溶着部材から基板24の
上に溶着する事ができる。施工に際して感熱性物質が約
5,000ダイン/cm2より大きな貯蔵モジュラスを有すれば
この感熱性物質は基板24に対して移行させるには粘性す
ぎる。従って、感熱性物質の貯蔵モジュラスは施工温度
において約5,000ダイン/cm2以下とする事が好ましい。
さらに好ましくは貯蔵モジュラスは施工温度において約
4,000ダイン/cm2以下とする。
基板の型と機械的締結システムの所望の用途に従っ
て、好ましい感熱性物質と好ましい施工温度が決定され
る。例えばもし自由形成プロングが極度に冷たい条件で
使用され、あるいは基板が感熱性であれば、非常に低い
施工温度を有する感熱性物質を使用する事ができる。逆
にもし自由形成プロングが非常に熱い条件で使用されま
たは基板が特に耐熱性であれば、非常に高い施工温度を
有する感熱性物質を使用する事ができる。
下記に述べるように、ポリエステル樹脂ホットメルト
接着剤は約177乃至193℃の施工温度を有し、ポリアミド
樹脂は約193乃至約213℃の施工温度を有する。このよう
な樹脂は、厚さ約0.008乃至約0.15mm(0.003乃至0.006
インチ)のポリエステルフィルム基板について好適であ
る。しかし、冷たい条件において使用するためのプロン
グを製造するため、または低耐熱性の基板の上に形成さ
れるプロングを製造するためには、約177℃以下の施工
温度を有する感熱性物質を選ぶ事ができる。熱い条件で
使用されるプロングまたは高い耐熱性を有する基板上に
形成されるプロングについては、約213℃以上の施工温
度を有する感熱性物質を選ぶ事ができる。
好ましくは自由形成プロングは、約21℃の周囲空気温
度、すなわち常温の中で形成されまた使用される。自由
形成プロングが常温で使用される場合、その施工温度は
約21℃以上の温度とし、好ましくは30℃以上さらに好ま
しくは約40℃の以上の温度とする事ができる。
感熱性物質の固化温度における貯蔵モジュラスは一般
に少なくとも約1×106ダイン/cm2である。好ましくは
この貯蔵モジュラスは5×106ダイン/cm2とする。さら
に好ましくはこの貯蔵モジュラスは少なくとも1×107
ダイン/cm2である。
感熱性物質は、その自由形成プロング形状をとって保
持するように、基板24上に溶着され延伸された直後に固
化温度に到達しなければならない。もし固化温度に迅速
に到達しなければ、自由形成プロング形状が生じた後に
この感熱性物質が非常に流動性のままであって、そのシ
ャンク、遠位端および係合手段がプロングのベースの中
に戻って感熱性物質の小さな玉を形成しまたはその他役
にたたない形状となる。あるいは基板が非常に多孔性で
あれば感熱性物質が基板の中に吸収される場合がある。
自然冷却法を使用する方法(周囲空気以外の外部冷却
手段を使用しない方法)は施工温度より役40℃以下低い
固化温度を有する感熱性物質を使用しなければならな
い。外部冷却媒体を使用する方法(例えば周囲空気以外
の冷媒を使用し、または周囲空気を基板にそって高速で
送って溶融プロングを冷却する方法)は、施工温度より
40℃以上低い固化温度を有する感熱性物質を使用する事
ができる。しかし本発明は自然冷却法を使用する。
好ましい実施態様においては、プロングは外部冷却手
段を使用せず約21℃の常温で形成され、感熱性物質は施
工温度より約40℃以下低い固化温度を有する。好ましく
は、感熱性物質は施工温度より約30℃以下低い固化温度
を有する。さらに好ましくは、感熱性物質は施工温度よ
り約25℃以下低い固化温度を有する。
例えば、感熱性物質の施工温度が180℃とすれば、こ
の感熱性物質は、その温度が約140℃、好ましくは約150
℃、さらに好ましくは約155℃に落ちる前に少なくとも
約1×106ダイン/cm2の貯蔵モジュラスに達しなければ
ならない。
第3図乃至第3b図は二、三の感熱性物質のレオロジー
特性を示す温度(℃)対して貯蔵モジュラスG′および
損失モジュラスG″(ダイン/cm2)のグラフである。CA
93940、モンタレー、P.O.Box 1828、グラコ/LTIコー
ポレーションから市販される回転スクリーン装置、Grac
o/LTI Micro−Printホットメルト接着剤アプリケータ
を使用して下記物質をテストした。
実施例 1 第3図は感熱性物質Xの粘性特性を示す。感熱性物質
Xはマサチューセッツ、ミドルタウンのボスティック・
カンパニーから#7199として市販されるポリエステルホ
ットメルト接着剤である。物質Xは、約180℃の施工温
度Aにおいて約5000ダイン/cm2以下の貯蔵モジュラス
G′を有する。この物質Xは約145乃至150℃の温度Sに
おいて約1×107ダイン/cm2の貯蔵モジュラスG′に達
する。施工温度Aより約30乃至35℃低い温度で少なくと
も1×107ダイン/cm2の貯蔵モジュラスG′に達する。
物質Xを使用し、本発明により約0.020インチ(0.508m
m)の開口直径と約47フィート/分(14.3m/分)の回転
速度を有する23メッシュ印刷シリンダを使用して、約18
0゜より実質的に大きな夾角Θを有する自由形成プロン
グを形成した。
実施例 II 第3A図は感熱性物質Yのレオロジー特性を示す。感熱
性物質Yは、ウイスコンシン州、ワウワトサ、ウオータ
タウン・プランク・ロード 11320のフィンド レー・
アドヘッシブズ・インコーポレイテッドから2178Wとし
て市販されるポリエステルホットメルト接着剤である。
このグラフにおいて、物質Yは約158乃至約160℃の施工
温度Aにおいて約5000ダイン/cm2以下の貯蔵モジュラス
G′を有する。この物質Yは約120℃の温度Sにおいて
約1×106ダイン/cm2の貯蔵モジュラスG′に達する。
この貯蔵モジュラスには施工温度より約40℃低い温度で
到達する。物質Yを使用し、本発明により約0.016イン
チ(0.406mm)の開口直径と約50フィート/分(15.2m/
分)の回転速度を有する40メッシュ印刷シリンダを使用
して、約180゜またはこれ以上の夾角Θを有する自由形
成プロングを形成した。
実施例 III 第3b図は感熱性物質Zのレオロジー特性を示す。感熱
性物質Zはウイスコンシン州、ワウワトサ、ウオータタ
ウン・プランク・ロード 11320のフィンドレー・アド
ヘッシブズ・インコーポレイテッドからH1073−01とし
て市販されるエチレン酢酸ビニルをベースとするホット
メルト接着剤である。このグラフにおいて、物質Zは約
110℃の施工温度で約5000ダイン/cm2以下の貯蔵モジュ
ラスG′を有する。この物質Zは施工温度から40℃以内
で約1×106ダイン/cm2の蔵モジュラスG′に達しな
い。物質Zは、約0.020インチ(約0.508mm)の開口直径
と約17フィート/分(約5.17m/分)の回転速度を有する
23メッシュ印刷シリンダを使用して、約180゜またはこ
れ以上の夾角Θを有する自由形成プロングを形成しなか
った。
この本明細書の多数の実施例において、二、三のポリ
マー物質の貯蔵モジュラスG′および損失モジュラス
G″などのレオロジー特性を記載するが、これらの特性
は下記のテスト法を使用して特定される。
貯蔵モジュラス−損失モジュラスの測定 これらのレオロジー特性は、ニュージャージー州 08
854、ピスカタウエイのレオメトリックス・インコーポ
レイテッドから市販されるダイナミック機械的分析(DM
A)装置、RHEOMETRICS RDA−700を使用して、ASTM #
D4440−84に記載のテスト法に従って測定される。
DMA装置は直径25mmの一対の平滑な円形プレートを含
む。テストされる一定量の感熱性物質が直接にこれらの
プレート上に配置され、約180℃に加熱され、所要のサ
ンプルゼオメトリー、12.5mm直径×1.6mm高(プレート
間ギャップ)に注型される。この装置のプレートに対し
て揺動力を加える。サンプルを徐々に180℃から0℃ま
で冷却する。測定は、所望温度に達した時1分の熱平衡
遅れをもって10℃間隔で実施される。
下記条件で測定を実施する。
パラメータ 値 レオロジーメーターの型 RHEOMETRICS RDA−700 コンフィギュレーション 平滑な平行プレート プレート直径 25mm 頻度 10ラジアン/秒 歪 5% ギャップ 1.6mm 計器をメーカによって推奨される手順によって毎年、
内部校正し、計器ゼオメトリーを毎日チェックし、必要
ならば再校正する。
プロング22は好ましくは熱可塑性物質から成る。用語
「熱可塑性物質」とは、熱または圧力を加えた時に流れ
る感熱性物質の架橋されていないポリマーを言う。ホッ
トメルト接着剤熱可塑性物質は本発明の締結システム20
を特に本発明の方法によって製造するために好適であ
る。本明細書において、「ホットメルト接着剤」とは、
常温において固体であるが高温において流動性となり溶
融状態で施工される熱可塑性化合物を言う。ホットメル
ト接着剤の例は、ニューヨーク州 10020、ニューヨー
ク、ウエスト 50番街 135、バン・ノストランド・レ
インホルド・カンパニーによって1977年に出版されたア
ービング・スケイスト、‘Handbook of Adhesives'第2
版に記載され、これを引例とする。ポリエステルとポリ
アミドホットメルト接着剤が特に適当で好ましい。用語
「ポリエステル」および「ポリアミド」はそれぞれ繰返
しエステル単位およびアミド単位を有する分子鎖であ
る。
製 造 法 第4図は本発明の方法によりプロングを製造するため
に特に好ましい装置の側面図である。第4図はバッキン
グロール74と印刷シリンダ73を示し、このロールとシリ
ンダが基板24の通過するニップ70を形成する。これらの
印刷シリンダ73とバッキングロール74がそれぞれの軸線
回りに回転する際に、溶融しているプロング物質が印刷
シリンダ73の開口を通して移動する基板24上に押出さ
れ、基板24の面に対して平行なベクトル成分を有する方
向に延伸され、切断手段78によって切断されて、遠位端
29と係合手段30とを有するプロングを形成する。この場
合、用語「押出す」とは物質を開口を通して押出し、物
質をこの開口によって少なくとも部分的に成形する事を
意味する。
図示の印刷シリンダ73は本発明の方法について使用で
きる特に好ましい溶着部材の一例である。この溶着部材
は、溶融プロング物質の高温に耐える事ができ、マシン
方向およびクロスマシン方向にプロング22間に実質的に
均一なピッチを生じ、列中に所望のプロング22密度を生
じる事のできる金属またはその他任意の適当物質で形成
されなければならない。
この場合、「溶着部材」とは、液状プロング物質が個
々のプロング22に対応する用量づつ押出される部材を言
う。溶着部材は一般に、溶融プロング物質を基板上に押
出すパーフォレーションまたは開口を備えた平滑な比較
的薄い金属片またはその他の材料片とする。溶着部材は
平坦なベッドスクリーン、ベルトスクリーン(開口を有
する連続バンド、ベルトまたはコンベアなどの)、また
はスクリーン印刷技術に使用されるスクリーンなどの回
転スクリーンとする。しかし溶着部材は、内部タンクを
備え、このタンクに連続的に溶融プロング物質が圧下供
給されて移動基板上に細孔を通して押出されるように成
された多孔性または焼結ロールの形とする事ができる。
この場合、「溶着(deposite)」とはプロング物質をバ
ルク形状から基板24上に移し、個々のプロング22に対応
する用量を分与する事を意味する。
好ましくは、溶着部材は回転スクリーンまたは印刷シ
リンダとする。特に好ましい印刷シリンダ73は好ましく
はニッケルから成り、業界公知の任意手段によって、好
ましくは写真凸版によって形成された開口56を有する金
属シリンダとする。好ましくは円形フレームがシリンダ
の両端に取付けられ、このフレームが支持体と共にスク
リーンを成し、スクリーンシリンダの形状を保持し、ま
たスクリーンを保持して、加熱された圧力バー81または
ホース(図示されず)と干渉する事なくスクリーンをそ
の軸線回りに回転させる手段を成す。説明の便宜上、本
発明の溶着部材は印刷シリンダ73として説明する。しか
し本発明は、溶融プロング物質を基板上に押出して自由
形成プロングを有する締結システムを製造する任意の方
法に適用されることを理解されるべきである。
本明細書において、印刷シリンダまたは印刷スクリー
ンに関する「メッシュ」とはスクリーンの平方インチあ
たりの開口の行数と列数を言う。例えば、23メッシュス
クリーンは、スクリーンの各平方インチ(6.452cm2)あ
たり23開口×23開口を有するスクリーンを言う。従って
23メッシュスクリーンは平方インチあたり529開口を有
する。故に、40メッシュスクリーンは平方インチあたり
1600開口を有し、すなわち各平方インチが40開口×40開
口を有する。
印刷シリンダ73とバッキングロール74は外部駆動力
(図示されず)など業界公知の手段によって駆動され、
またはバッキングロールが外部駆動力によって駆動され
印刷シリンダ73がこのバッキングロール74と摩擦係合す
る事によって駆動され、またはその逆とする事ができ
る。
本発明の方法に使用するように変形する事のできる回
転スクリーン印刷装置はCA 93940、モンタレー、P.O.B
ox1828、グラコ/LTIコーポレーションから、Graco/LTI
Micro−Printホットメルト接着剤アプリケータとして
市販されている。
印刷シリンダ73の開口のサイズ、形状およびパタン
は、所望のそれぞれの締結システムに必要とされるプロ
ング列中のプロングのサイズと形状および密度によって
変動する。印刷シリンダ73の外側面においてとられる開
口56の断面は一般にプロング22のベース26の足跡の形状
に対応する。開口56の断面はベース26の所望の断面に近
似的に等しくなければならない。
この実施態様において、全体として円筒形の開口56が
適当である。しかし所望ならば、開口56はシリンダ73の
外側面または内側面において大きな断面を有する切頭円
錐形のテーパ形状とする事ができる。この実施態様の場
合、約0.30mm乃至約1.0mm(0.012乃至0.040インチ)の
直径を有する開口が適当なプロング22を形成する事がで
きる。好ましくは開口56は約0.008インチ乃至約0.040イ
ンチ(約0.203mm乃至約1.016mm)の直径を有する。さら
に好ましくは開口56は約0.012インチ乃至約0.020インチ
(約0.305mm乃至約0.508mm)の直径を有する。各開口が
同一直径を有する必要はないが、相異なる直径の開口を
備えた印刷シリンダが望ましい特別な場合がありうる事
を注意しよう。しかし実質的に均一直径の開口を有する
印刷シリンダが好ましい。
印刷シリンダ73に対して溶融プロング物質を供給する
に適した業界公知の種々の方法および装置がある。1つ
の適当な装置が米国特許第4,876,982号に記載され、こ
れを引例とする。他の特に好ましい装置は、第4図に図
示の加熱された加圧バー81である。この加熱された加圧
バー81は印刷シリンダ73の中に実質的に平行に配置され
る。加熱された加圧バー81は内部タンク(図示されず)
を有し、このタンクに液状プロング物質が供給され、単
数または複数の排出ポート(図示されず)からプロング
物質が均一に印刷シリンダ73の内側に流れる。この加熱
された加圧バー81に対してドクターブレード組立体83が
取り付けられる。印刷シリンダ73が回転するに従って、
ドクターブレード組立体83が溶融プロング物質を印刷シ
リンダ73の内側面にそってこすりつけて、このプロング
物質を開口56の中に押し込む。ドクターブレード組立体
83はプロング物質を開口56の中に押し込むのに役立つの
みならず、ニップ70の点で印刷シリンダ73を支持して、
バッキングロール74に押圧されたとき印刷シリンダ73が
曲ったり変形したりしないようにする。バッキングロー
ル74は金属またはその他の適当な材料で構成する事がで
きる。ショアA硬度約40乃至約60を有するゴム被覆を有
するバッキングロール74を使用する事ができる。好まし
くはドクターブレード組立体83は、基板24がニップ70を
通過する際に平方インチあたり約80ポンドの力で印刷シ
リンダ73に圧着される。適当な加熱された加圧バー81と
ドクターブレード組立体83はCA 93940、モンタレー、
P.O.Box1828、グラコ/LTIコーポレーションから、入手
しうる。
加熱された加圧バー81の内部タンクには感熱性物質を
定常的に供給せねばならない。これはスクリーン印刷技
術またはホットメルト接着剤技術において公知の任意手
段によって実施できるが、加熱加圧バーに供給する特に
好ましい方法は加熱ホース組立体(図示されず)、加熱
タンク(図示されず)およびギャボンプ(図示されず)
である。ギャポンプは変速DCモータ(図示されず)によ
って駆動する事ができ、すべての線速において加圧バー
81の排出ポートに均一な排出量を生じなければならな
い。加熱されたタンク、加熱されたホース組立体および
加熱された加圧バー81は溶融プロング物質を所望の作動
温度に保持しなければならない。代表的にはこの物質の
融点より少い高い温度が望ましい。この物質が部分的に
また完全に液状であればこの物質は「融点」またはその
上にあると見なされる。プロング物質が過度に高い温度
に保持されると、このプロング物質は十分に粘性でなく
なり、プロング22のマシン方向側面に連結した係合手段
30を生じる。プロング物質温度が非常に高ければ、プロ
ング22が流れて小さなほとんど球形の玉状になり、係合
手段30が形成されない。逆にプロング物質温度が低すぎ
れば、このプロング物質は加圧バーからドクターブレー
ド組立体83または印刷シリンダ73に転送されず、または
次の段階で印刷シリンダ73から基板24上に所望の列また
はパタンを成して転送されないかもしれない。
印刷シリンダ73は、プロング22が加熱された加圧バー
81から基板24上に転送される間に固化する事を防止する
ように加熱されるのが好ましい。一般に印刷シリンダ73
が溶融物質温度に近い表面温度に加熱される事が望まし
い。マサチューセッツ、ミドルタウンのボスティック・
カンパニーから#7199として市販されるポリエステルホ
ットメルト接着剤の場合には、約178℃の温度の印刷シ
リンダ73が良く作動する事が発見された。しかし印刷シ
リンダ73の作動温度は使用される特定プロング物質によ
って変動する事ができる。業界公知のように、印刷シリ
ンダ73を加熱する多くの方法がある。印刷シリンダ73を
加熱する特に好ましい方法は赤外線ヒータ72を使用する
にある。
基板24がプロング物質から伝達される熱によって悪影
響を受ける場合にチルロールを必要とする事を注意しな
ければならない。チルロールが必要ならば、コレクタを
業界公知の手段によってバッキングロール74の中に合体
させる事ができる。ポリプロピレン、ポリエチレンまた
はその他のポリオレフィン基板24が使用される場合にこ
のような構造がしばしば必要である。
プロング22は基板上に溶着された後に、切断手段によ
って溶着部材から切断される。プロング22が切断され
て、締結システム20の係合手段30とモイルを形成する。
この場合用語「モイル」とはプロング22から切断されて
締結システム20の一部を成さない物質を言う。
切断手段78は種々のサイズのプロング22および係合手
段30の横方向投影38に対応するように調整されて、プロ
ング列のクロスマシン方向に均一性を生じなければなら
ない。「切断手段」とは、締結システム20から長手方に
モイルを分離する任意手段を言う。「切断」とは、前記
のように締結システム20からモイルを分離する動作を言
う。また切断手段78は清浄で錆または酸化物を有せず、
あるいはプロング22に対して腐食物および汚染物(モイ
ル物質など)を与えないものでなければならない。適当
な切断手段は、シリンダ73およびロール74の軸線に対し
て大体平行に配置され、固化したプロング22の頂点から
基板24までの垂直距離より少し大きな距離だけ基板24か
ら離間されたワイヤ78とする。
好ましくはワイヤ78は、切断手段78上に溶融プロング
物質の堆積を防止し、またプロング物質が加圧バーから
出て切断を生じるまでの時間中にプロング物質の冷却に
対応し、また係合手段30の横方向延伸を促進するよう
に、電気的に加熱される。また実質的に均一なゼオメト
リーのプロング列を生じるように、切断手段78の加熱は
クロスマシン方向に均一な温度分布で実施しなければな
らない。
一般にプロング物質の温度が増大する際に、比較的低
いホットワイヤ78温度の切断手段が許容される。また基
板24の速度が低下する際に、各プロング22が切断される
際のホットワイヤ78の冷却頻度が減少するので、同一温
度でワット数の低いホットワイヤ78を使用する事ができ
る。ホットワイヤ78の温度が上昇するに従って、一般に
短いシャンク28を有するプロングを生じる事を注意しな
ければならない。逆に、ホットワイヤ78の温度が低下す
る際に、シャンク28の長さと係合手段30の横方向長さが
逆比例して増大する。また切断手段78は切断の際に実際
にプロング22と接触する必要はない。プロング22は切断
手段78から発せされる放射熱によって切断される。
この実施態様において約343乃至約440℃の温度まで加
熱された約0.64mm(0.025インチ)直径の丸い断面のニ
ッケル−クロムワイヤ78が適当である事が発見された。
前記のホットワイヤ78の代わりに、ナイフ、レーザ切断
手段またはその他の切断手段を使用できる事は明らかで
あろう。
プロング22がモイルから切断される前にプロング物質
の延伸が生じるような位置に切断手段78を配置する事が
重要である。切断手段78が基板24の面から離れすぎてい
れば、プロングは切断手段78の下を通過して捕捉され
ず、非常に長い係合手段30を生じ、この係合手段は基板
24または隣接のプロング22から適度に配置されていな
い。逆にもし切断手段78が基板24の面にあまりに近く配
置されれば、切断手段78がシャンク28を切断して、係合
手段30が形成されないであろう。
ニップ点70からマシン方向に約3.2mm乃至8.3mm(0.12
5乃至0.325インチ)好ましくは約5.7mm/(0.225イン
チ)に、またバッキングロール74から放射方向外側に約
1.4mm乃至6.5mm(0.056乃至0.256インチ)好ましくは約
4.0mm(0.156インチ)に配置し、また印刷シリンダ73か
ら放射方向外側に、約13.7mm乃至約18.6mm(0.534乃至
0.734インチ)に、好ましくは約16.1mm(0.634インチ)
に切断手段78を配置すればこの実施態様の製造工程に適
当な配置である。
この装置の操作に対して基板24が溶着部材に対して第
1方向に移動される。さらに詳しくは基板24はニップ70
を通して好ましくは巻き上げロール(図示されず)によ
って引張られる。これにより、プロング22の連続溶着の
ための新しい基板区域が与えられ、またプロング22を溶
着された基板を取り出す。基板24がニップ70を通過する
際の主移動方向に対して平行な方向を「マシン方向」と
呼ぶ。第4図において矢印75で示すマシン方向は印刷シ
リンダ73とバッキングロール74の軸線に対して直交す
る。マシン方向に対して直交し基板24の面に平行な方向
を「クロスマシン方向」と呼ぶ。
基板24はシリンダ73およびロール74の表面速度より約
0%乃至約10%高い速度でニップ70を通して引張られ
る。このようにして、プロング物質溶着手段から切断手
段78の近くまでの基板24のシワまたはヒダの形成を最小
限にする。基板24は毎分3乃至31m(10乃至100フィート
/分)で第1方向に向かってニップ70を通して移動す
る。
シャンク28の角度はニップ70を通る基板24の移動速度
によって影響される。基板24に対する垂線に近いシャン
ク角度αを有するプロング22を得ようとするならば、第
1方向に基板24の低移動速度が選択される。逆に移動速
度が増大すれば、シャンク28の角度αが減少し係合手段
30は長い横方向投影38を有する事になるであろう。
所望ならば、プロング物質の粘弾性を利用して係合手
段30を横方向および長手方において適切に配向するた
め、基板24をニップ70の面からバッキングロール74の方
に約35゜乃至55゜、好ましくは約45゜の角度γで傾斜さ
せる事ができる。この構造は、プロング物質を開口56か
ら引き出しプロング22を印刷シリンダ73から引き出すた
めの力を増大する。シャンク28の小角度αが望ましけれ
ば、この角度γを増大しなければならない。また、ニッ
プ70からの片寄り角度γの増大は、より大きな横方向投
影38を有する係合手段30を製造するために、弱いが確実
な効果を有する。
基板24の上に開口56からプロング物質を溶着した後
に、シリンダ73とロール74は第4図において矢印75に示
す方向に回転し続ける。その結果、移動される基板24と
開口56との間に相対移動を生じ、この期間中に(切断前
に)プロング物質が基板24と印刷シリンダ73を橋かけす
る。この相対移動が継続する際に、プロング物質が延伸
され、切断が生じ、プロング22が印刷シリンダ73の開口
56から分離される。この場合「延伸」とは線状寸法の増
大を意味し、この増大の少なくとも一部分が締結システ
ム20の寿命中実質的に永久的である。
前述のように、係合手段30の製造工程の一部として、
各プロング22を印刷シリンダ73から切断する必要があ
る。切断された時プロング22は長手方に2部分に分割さ
れ、すなわち締結システム20と共に残存する遠位端29お
よび係合手段30と、印刷シリンダ73と共に残存してリサ
イクルされるモイル(図示されず)とに長手方に分割さ
れる。プロング22がモイルから切断された後に、これら
のプロング22を他の物体と接触させる前に締結システム
20を凍結させる。プロング22の固化後に、基板24が貯蔵
のためにロール状に巻き取られる。
本発明の方法の非制限的実施例においては、プロング
物質が加熱されたトラフ(図示されず)の中に配置さ
れ、加熱されたホース(図示されず)によって加熱され
た加圧バー81に供給される。ポリエステル樹脂のホット
メルト接着剤が選ばれた場合、約177−193℃、好ましく
は186℃の物質温度が適当である事が発見された。ポリ
アミド樹脂を選んだ場合、約193−213℃、好ましくは約
200℃の物質温度が適当であった。ホットメルト接着剤
プロング22については、約0.008乃至約0.15mm(0.003乃
至0.006インチ)の厚さのポリエステルフィルム基板24
が好適である。
図示の操作に対して、cmあたり約15開口(インチあた
り40開口)をマシン方向およびクロスマシン方向に有し
て平行cmあたり約237開口(平方インチあたり1600開
口)のグリッドを生じる印刷シリンダ73が適当である。
このグリッド密度は、約0.16mm(0.004インチ)の壁体
厚さと約20.3cm(8.0インチ)の直径とを有し、開口直
径が0.30mm(0.012インチ)の印刷シリンダ73について
使用する事ができる。前記の印刷シリンダ73に対して約
20.3cm(8.0インチ)の直径を有し垂直に整列されたバ
ッキングロール74が好適である事が発見された。基板24
の移動速度は毎分約10.7m(35フィート)である。
マシン方向にニップ点70から約5.7mm(0.225イン
チ)、印刷シリンダ73から放射方向外側に約16.1mm(0.
634インチ)、またバッキングロール74から放射方向外
側に約4.0mm(0.156インチ)に配置された直径約0.6mm
(0.025インチ)のニッケル−クロムホットワイヤ78を
約430℃の温度に加熱する。この操作によって得られた
締結システムは実質的に第1図のものに類似し、この締
結システムを下記に述べる製品例の中に合体する事がで
きる。
理論に拘束されるつもりはないが、係合手段30のゼオ
メトリーはプロング22を製造するために使用されるホッ
トメルト接着剤の弾性特性とプロング22の後縁46と前縁
42との間の温度差によって支配されると思われる。後縁
46は切断手段78から生じる熱から遮断され絶縁されてい
る。逆に、前縁42は切断手段78の熱に直接に露出されて
いる。その結果、前縁42は後縁46よりも後に固化しまた
は冷却する。従って相対的に前縁42の延伸と後縁46の収
縮とを生じる。この温度差が増大すると、比較的長い係
合手段30が得られる。
プロング22の最大横方向投影38がマシン方向と異なる
方向に配向された締結システム20を得る事が望ましい場
合がしばしばある。例えば使い捨てオシメの締結システ
ム20の場合、このプロング22の最大横方向投影38が製造
ラインにおける使い捨てオシメの走行方向に対して実質
的に垂直である事が望ましい。プロング22の最大横方向
投影38がマシン方向に配向されていれば、オシメ製造ラ
インは締結システム20を切断し、再配向し、施工するた
めに、オシメ製造ラインは複雑高価な機械類を必要とす
る。しかしクロスマシン方向に配向された最大横方向投
影38を有するように製造された本発明の締結システム20
は使い捨てオシメ上に施工する前に再配向を必要としな
いであろう。従ってマシン方向以外の方向に配向された
プロング22の最大横方向投影38を有する締結システム20
を製造できる事は非常に望ましい。
この工程において製造されるプロング22のシャンク28
の成す2つの角度がある。シャンク28は前記のように基
板24の面に対して角度αを成し、またシャンク28は基板
24のマシン方向に対して方位角を成す。この場合、「方
位角」とは平面に見られた場合に最大横方向投影38が基
板のマシン方向に対して成す角度である。この場合、
「上から見る」とは基板24の面に垂直な方向からプロン
グ22を見る事を意味する。「マシン方向」とは基板24が
ニップ70を通過する際の主移動方向に全体として平行な
方向を言う。
方位角を有する自由形成プロングを形成する方法は米
国特願第07/632,283号および同一譲り受け特願第07/71
9,211号に詳細に記載されている。これらの特願を引例
とする。
またプロング22はグラビア印刷法を使用して製造する
事ができる。この方法は、グラビア印刷ロールなどの溶
着部材のセルから基板上に溶融熱可塑性物質を溶着する
段階と、プロングを形成するように基板の面に対して平
行なベクトル成分を有する方向に感熱性物質の分散量を
延伸する段階と、プロングの感熱性物質を固化する段階
とを含む。この方法のさらに詳細な説明は米国特許第5,
058,247号に記載されている。この特許を引例とする。
当業者には明らかなように、前記以外の変更例も可能
である。例えば1方向以上に突出する係合手段30を有す
るプロング22を製造する事ができる。所望ならば、製造
工程において印刷シリンダ73のみを使用し、ドクターブ
レード組立体83が印刷シリンダ73の内側面と接触する点
に対応する外側面の点において基板24を印刷シリンダ73
と接触させる事ができる。
締結システムを使用する製品の例 製品の中に本発明の締結システムを使用する非制限例
を第5図と第6図について下記に説明する。機械的締結
システムは米国特許第4,846,815号に記載の使い捨て吸
収性製品の中に効果的に使用されている。この特許を、
オシメ構造およびオシメ構造中の機械的締結システムの
効果的な使用法の説明のために引例とする。
例えば、機械的締結システムは接着剤テープ型締結シ
ステムよりも油および粉末によって汚れにくく、また再
使用が容易であることは公知である。これらのすべての
特性は、幼児用の使い捨てオシメ120に応用した場合に
有用である。また再締結型システムは、幼児が着用中に
オシメが汚れたかどうかをチェックするために有利であ
る。
本明細書において、「吸収性製品」とは、排泄物を吸
収して収容する装置であり、さらに詳しくは着用者の身
体に接触しまたは隣接して配置されて身体から排出され
る種々の排泄物を吸収し収容する装置を言う。用語「使
い捨て」とは、洗濯またはその他の方法で原状回復され
または吸収性製品として再使用されない吸収性製品(す
なわち、一回使用後に廃棄され、好ましくはリサイクル
され、堆肥として使用され、またはその他、環境を害し
ない手法で処理される吸収性製品)を言う。「一体的」
吸収性製品とは、別個のホルダーまたはライナなどの別
個の操作部品を必要としないように別個の部品を相互に
結合して統合された一体を成す吸収性製品を言う。本発
明の吸収性製品の好ましい実施態様は第5図に図示の一
体的使い捨て吸収性製品としてのオシメ120である。本
明細書において、用語「オシメ」とは一般に幼児または
失禁者によって胴体下部回りに着用される吸収性製品を
言う。しかし本発明は失禁ブリーフ、失禁下着、オシメ
ホルダーおよびライナ、婦人用生理衣類など、他の吸収
性製品にも適用される。
第5図は本発明のオシメ120の展開されて収縮されな
い(すなわち弾性収縮部材を引き延ばした)状態の平面
図であって、オシメの構造を示すために構造の一部が切
断されまた着用者に対向するオシメ部分、すなわち内側
面154を上に向けた図である。第5図において、オシメ1
20は好ましくは透液性トップシート124と、前記トップ
シート124に接合された不透液性バックシート126と、前
記トップシート124とバックシート126との間に配置され
た吸収性コア128と、弾性側面パネル130と、弾性脚カフ
ス132と、弾性ウエストフィーチャ134と、本発明により
製造されたプロング22の列を有する締結システム136と
を含む。第5図のオシメ120は、外側面152と、外側面と
反対側の内側面154と、第1ウエスト区域156と、第1ウ
エスト区域に対向する第2ウエスト区域158と、前記第
1および第2ウエスト区域の間に配置された股区域159
と、オシメ120の外側縁から成る外周160とを含み、前記
外周の長手方縁は162、末端縁は164で示す。前記内側面
154は、使用中に着用者の身体に隣接配置されるオシメ
部分を含む(すなわち、内側面154はトップシート124の
少なくとも一部とトップシート124に接合された他の部
品とによって形成される)。外側面152は着用者の身体
から反対側に配置されるオシメ部分を含む(すなわち、
外側面152はバックシート126の少なくとも一部とバック
シートに接合された他の部品とから成る)。
第5図に図示のオシメ120の好ましい実施態様におい
ては、トップシート124とバックシート126は吸収性コア
128より全体として大きな長さおよび幅サイズを有す
る。トップシート124とバックシート126は吸収性コア12
8の縁から延在してオシメ120の外周160を成す。トップ
シート124、バックシート126および吸収性コア128は種
々の公知の構造に組立てる事ができるが、好ましいオシ
メ構造は米国特許第3,860,003号および米国特願第07/71
5,152号に詳細に記載され、これらの文献をそれぞれ引
例とする。
吸収性コア128は、全体として圧縮性、適合性、着用
者の皮膚に対して非刺激性の、尿およびその他の排泄物
を吸収し保持する事のできる任意の吸収手段とする事が
できる。第5図に図示のように、吸収性コア128は衣類
面、身体面、側面縁およびウエスト縁を有する。吸収性
コア128は、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パ
ルプなど使い捨てオシメおよびその他の吸収性製品に使
用される各種の液体吸収性物質から各種のサイズおよび
形状(例えば、長方形、砂時計、“T"形、非対称形な
ど)に製造する事ができる。他の適当な吸収性材料の例
は、クレープト・セルローズ・ワッディング;コンフォ
ームを含むメルトブローンポリマー;化学的に硬化され
変成されまたは架橋されたセルローズ繊維;ティシュラ
ップまたはティシュラミネートを含むティシュ;吸収性
フォーム(foam);吸収性スポンジ;超吸収性ポリマ
ー;吸収性ゲル化物質;または任意同等の物質あるいは
その組合わせを含む。また吸収性コアの形状および構造
は可変である(例えば、吸収性コアは可変的キャリパー
区域、親水性勾配、超吸収性勾配、または低平均密度お
よび低平均坪量取得区域を含み;または1つまたは複数
の構造層を含む事ができる)。しかし吸収性コア128の
全吸収容量はオシメ120の設計装入量および所望の用途
と両立しなければならない。さらに吸収性コア128のサ
イズおよび吸収容量は幼児から大人までの着用者に対応
するように変動される。吸収性コアとして使用される吸
収性構造の例は、米国特許第4,610,678号、米国特許第
4,673,402号、米国特許第4,888,231号、および米国特許
第4,834,735号に記載され、これらの各特許を引例とす
る。オシメ120の好ましい実施態様は、第1ウエスト区
域において耳部102を有するが第2ウエスト区域158にお
いて長方形を有する非対称的、変形T形吸収性コアを有
する。この形状は第2ウエスト区域158において幅広い
弾性側面パネル130を可能とする。
バックシート126は吸収性コア128の衣類面に隣接して
配置され業界公知の取付け手段(図示されず)によって
吸収性コアに取付けられる。例えばバックシート126は
吸収性コア128に対して、接着剤の均一連続層、接着剤
のパタン層、または接着剤の別個の線、螺旋またはスポ
ットの列によって取付けられる。満足な事が発見された
接着剤はミネソタ州、セントポールのH.B.フラー・カン
パニーからHL−1258として製造されている。好ましくは
取付け手段は、米国特許第4,573,986号に記載のような
フィラメントの開放パタンネットワーク、さらに好まし
くは、米国特許第3,911,173号、米国特許第4,785,996
号、および米国特許第4,842,666号に記載の方法および
装置によって製造される螺旋パタンに巻き込まれた接着
剤フィラメントの数ラインを含む。これらの各特許を引
例とする。あるいは取付け手段は、加熱結合、加圧結
合、超音波結合、ダイナミック機械的結合またはその他
の適当な取付け手段、あるいはこれらの取付け手段の業
界公知の組合わせを含む。
バックシート126は不透液性(例えば尿不透過性)で
あって、薄いプラスチックフィルムで製造する事ができ
るが、他の可撓性不透液性材料も使用できる。本明細書
において「可撓性」とは柔軟で人体の全体形状および輪
郭に容易に合致する材料を言う。バックシート126は吸
収性コア128の中に吸収され収容された排泄物がベッド
シートおよび下着などのオシメと接触する製品をぬらす
事を防止する。従ってバックシート126は織布または不
織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑
性フィルムなどのポリマーフィルム、またはフィルム被
覆された不織布材料などの複合材料である。好ましくは
バックシートは約0.012mm(0.5ミル)乃至約0.051mm
(2.0ミル)の厚さの熱可塑性フィルムである。バック
シートの特に好ましい材料はポリエチレンフィルムであ
る。バックシート126は、布様外観を得るため、エンボ
ス処理また/あるいはマテ仕上げされる。さらにバック
シート126は排泄物の通過を防止しながら、吸収性コア1
28から蒸気を脱出させる事ができる。
トップシート124は吸収性コア128の身体面に隣接配置
され、好ましくは業界公知の取付け手段によって(図示
されず)吸収性コアおよびバックシート126に対して接
合される。適当な取付け手段は、バックシート126を吸
収性コア128に接合するための手段である。本明細書に
おいて、用語「接合」とは、1つの部品を他の部品に対
して直接に固着する構造、および部品を中間部品に固着
しこの中間部品を他の部品に固着する事によって1つの
部品を他の部品に間接的に固着する構造を含む。本発明
の好ましい実施態様において、トップシート124とバッ
クシート126はオシメ外周160において相互に直接に接合
され、またこれらを取付け手段(図示されず)によって
吸収性コア128に接合する事によって相互に間接的に接
合される。
トップシート124は柔軟で柔らかな感触を有し、着用
者の皮膚に対して非刺激性である。さらにトップシート
124はその厚さを通して液体(例えば尿)を容易に透過
させるように透液性である。適当なトップシートは多孔
性フォーム、網状フォーム、開口されたプラスチック・
フィルム、天然繊維(例えば木材繊維または綿繊維)の
織成ウエブまたは非織成ウエブ、合成繊維(例えば、ポ
リエステルまたはポリプロピレン繊維)、または天然繊
維と合成繊維との組合わせを含む。好ましくはトップシ
ート124は吸収性コア128中に含有される液体から着用者
の皮膚を離間するように疎水性物質から成る。トップシ
ート124の多数の製造技術がある。例えばトップシート1
24はスパンボンディッド繊維、カーディッド繊維、ウエ
ットレイド繊維、メルトブローン繊維、ハイドロエンタ
ングルド繊維、前記の組合わせまたは類似物などの不織
布ウエブとする事ができる。好ましいトップシートは当
業者に公知の手段によってカーディング処理され加熱結
合される。好ましいトップシートは、マサチューセッツ
州、ウォルポール、ベラテック・インコーポレイテッ
ド、インターナショナル・ペーパ・カンパニー・ディビ
ジョンから商標P−8で市販されているステープル長の
繊維ウエブを含む。
オシメ120は好ましくは、液体その他の排泄物の収容
を改良するための弾性脚カフス132を含む。弾性脚カフ
ス132は脚区域において排泄物の漏れを減少するための
種々の実施態様を含む(脚カフスは時に脚バンド、サイ
ドフラップ、バリヤカフスまたは弾性カフスとも呼ばれ
る)。米国特許第3,860,003号は、弾性脚カフス(ガス
ケットカフス)を成すようにサイドフラップと1つまた
は複数の弾性部材を有する収縮性脚開口を備えた使い捨
てオシメを開示している。米国特許第4,909,803号は脚
区域の収容状態を改良するため「立ち上がり」弾性フラ
ップ(バリヤカフス)を有する使い捨てオシメを開示し
ている。米国特許第4,695,278号は、ガスケットカフス
とバリヤカフスとを含む二重カフスを有する使い捨てオ
シメを開示している。各弾性脚カフス132は前記の脚バ
ンド、サイドフラップ、バリヤカフスまたは弾性カフス
のいずれかに類似なような構造を有する事ができるが、
各脚カフス132は、前記の米国特許第4,909,803号に記載
のようなバリヤフラップ185と離間弾性部材186とを含む
少なくとも1つの内側バリヤカフス184を備える事が好
ましい。第5図に図示の好ましい実施態様においては、
弾性脚カフス132はさらに前記米国特許第4,695,278号に
記載のようにバリヤカフス184の外側に配置された1つ
または複数の弾性ストランド105を有する弾性ガスケッ
トカフス104を備える。
さらにオシメ120はフィットと収容能力を改良するた
めに弾性ウエストフィーチャ134を含むのが好ましい。
この弾性ウエストフィーチャ134は弾性的に拡張して着
用者のウエスト回りにダイナミックにフィットするよう
に収縮するためのオシメの部分または区域である。弾性
ウエストフィーチャ134は少なくとも吸収性コア128の一
方のウエスト縁から長手方外側に延在して、オシメの末
端縁164の少なくとも一部を形成する。使い捨てオシメ
は一般に2つの弾性ウエストフィーチャを備え、その一
方は第1ウエスト区域に配置され、他方が第2ウエスト
区域に配置されるが、単一の弾性ウエストフィーチャを
備える構造とする事もできる。さらにまた弾性ウエスト
フィーチャまたはその構成部分のいずれかはオシメに固
着された別個の部品とする事ができるが、好ましくはウ
エストフィーチャ134はバックシートまたはトップシー
トなど、オシメの他の部品の延長とし、好ましくはバッ
クシート126とトップシート124の両方の延長として構成
される。弾性ウエストバンド134は米国特許第4,515,595
号および米国特許第07/715,152号に記載の構造を含めて
種々の構造とする事ができる。これらの文献を引例とす
る。
好ましい実施態様において、またオシメは第2ウエス
ト区域158の中に配置された弾性側面パネル130を含む
(「配置」とは、オシメ部品が他の部品の一体構造とし
てまたは他の部品に接合された別個の部品として特定の
場所または位置に形成(接合および設置)される事を意
味する)。弾性側面パネル130は、最初にオシメを着用
者に快適にフィットさせ、次にこの側面パネル130はオ
シメ側面を拡張させ収縮させるので、オシメに排泄物が
装入された時にも着用期間中フィット状態を保持する事
により、快適な輪郭フィットを成す弾性延伸性フィーチ
ャを与える。また弾性側面パネル130は、オシメの着用
に際して一方の側面パネル130が他方の側面パネルより
も大きく(非対称的に)引張られてもこのオシメが着用
中に「自己調整」するので、オシメ120の着用状態を改
善する。本発明のオシメ120は好ましくは弾性側面パネ
ル130を第2ウエスト区域158の中に設置されるが、この
側面パネル130を第1ウエストパネル156の中に設置する
事ができ、あるいは第1ウエスト区域156と第2ウエス
ト区域158の両方に設置する事ができる。弾性側面パネ
ル130は種々の形状に形成する事ができるが、オシメの
耳部(イヤフラップ)の中に弾性側面パネルを設置した
オシメの例が米国特許第4,857,067号、米国特許第4,38
1,781号、米国特許第4,938,753号オシメ前記の米国特願
第07/715,152に記載され、これらの文献を引例とする。
好ましい弾性側面パネルは、前記の米国特願第07/715,1
52号に記載のゼロ歪延伸ラミネートを含む。
さらにオシメ120はウエスト閉鎖を成す締結システム1
36を含む。締結システム136は第1ウエスト区域156と第
2ウエスト区域158を重なり合い状態に保持してオシメ
を着用者の上に保持する。締結システム136は本発明の
方法によって形成された少なくとも1列のプロング22を
含み、これらのプロングが、トップシート124を成す材
料などのループ締結材料または不織布材料などの補形受
け面と係合する。締結システム136は種々の構造に構成
する事ができるが、機械的締結システムを有するオシメ
の例は米国特許第4,869,724号、米国特許第4,846,815号
および米国特許第4,894,060号に記載されている。接着
剤/機械的閉鎖部品を有する締結システムは米国特許第
4,946,527号に記載されている。これらの特許を引例と
する。好ましい締結システム構造は米国特願第07/714,4
76号に記載された2点締結システムであって、この特願
を引例とする。
第5図と第6図に図示の好ましい2点締結システムま
たは二重引張り締結システム136は、側面閉鎖を成すた
めの第1締結システム138と、ウエスト閉鎖を成すため
のウエスト閉鎖システム140とを含む。第1締結システ
ム138は第1ウエスト区域156と第2ウエスト区域158を
重なり合い状態に保持して、横方向引張り力がオシメの
外周にそって保持されてオシメを着用者の上に保持す
る。ウエスト閉鎖システム140は、弾性ウエストバンド1
34にそって横方向引張り力を生じて保持し弾性ウエスト
バンド134のギャップ間隙、たるみ、ロールオーバを減
少する事によってオシメのフィットと収容特性を改善す
るウエスト閉鎖手段を成す。
第5図に図示のように、第1締結システム138は、第
2ウエスト区域158の長手方縁162にそって配置された固
着部材142と、外側面152を成すように第1ウエスト区域
156の中に配置された少なくとも1つのランディング部
材144とを含む。各固着部材142は、好ましくはテープタ
ブ192と第1締結部品112とを含む。ランディング部材14
4は好ましくは、この第1締結部品112と係合する補形第
2締結部品114を含む。第1および第2締結部品がそれ
ぞれフック/ループ締結材料などの機械的閉鎖部品を含
む第1締結システムの例は米国特許第4,869,724号に記
載されている。また、機械的閉鎖部品を使用する第1締
結システムは米国特許第4,846,815号および米国特許第
4,894,060号に記載されている。接着剤/機械的組合せ
閉鎖部品を有する第1締結システムは米国特許第4,946,
527号に記載されている。これらの各特許を引例とす
る。第5図に図示の本発明の好ましい実施態様において
は、第1締結システム138は、接着剤層196を有するテー
プタブ192とバックシート126に接合された補強ストリッ
プ116から成るランディング部材144とを含む接着剤テー
プタブ締結システムを含む。このような接着剤テープタ
ブ締結システムの例は米国特許第3,848,594号の中に開
示されている。また接着剤テープタブ、補強ストリップ
と表示手段は米国特許B1 4,662,875号に記載されてい
る。これらの各特許を引例とする。
固着部材142の第1締結部品112が接着剤取り付け層19
6を含む場合、ランディング部材144の第2締結部品114
は好ましくは補強ストリップ116および/またはバック
シート126を含む。締結部材142の第1締結部品112が機
械的閉鎖部品を含む場合、第2締結部品114も機械的閉
鎖部品を含む。従って第1締結部品112が本発明の締結
材料などのフック締結材料を含む場合には、第2締結部
品114は好ましくはループ締結材料を含む。
第5図に示す本発明の好ましい実施態様において、ラ
ンディング部材144は好ましくはテープタブ192の接着剤
取り付け層196と着脱自在に係合する補強ストリップ116
を含む。補強ストリップ116は、オシメのバックシート1
26に固着された種々の構造および材料のいずれかとする
事ができる。補強ストリップ116は好ましくはバックシ
ート126に取り付けられてオシメの外側面152一部を成す
別個の部材とする。好ましい補強ストリップ116は二軸
配向ポリプロピレンフィルムシートを含む。
二重引張り締結システム136はさらに、オシメの末端
縁164に隣接してウエスト閉鎖を成すためのウエスト閉
鎖システム140を含む。ウエスト閉鎖は、末端縁164のス
パンの一部を固定する。さらにオシメ120が弾性ウエス
トバンド134を含む場合、ウエスト閉鎖はこのウエスト
バンド134にそって横方向引張り力を動的に発生し保持
する。
ウエスト閉鎖はオシメの末端縁164のスパンの一部を
固定し、好ましくは弾性ウエストバンド134の延伸性ス
パンの一部を固定する(すなわち、ウエスト閉鎖システ
ム140の第1および第2取り付け部品が弾性側面パネル1
30に対する弾性ウエストバンド134の位置関係を固定す
るように作用する)。用語「固定」とは、取付け部品が
調整自在の配置ファスナーを成し、このファスナーが閉
鎖されると取付け部品間の剪断滑りまたは運動をほとん
どまたはまったく生じない程の剪断抵抗力を有する閉鎖
を生じる事を意味する。弾性ウエストバンド134と弾性
側面パネル130との位置関係(すなわち、第1取付け部
品146の固定区域間のゼオメトリー関係)が末端縁164に
隣接して特定のウエスト外周サイズを確定し、このウエ
スト外周サイズは第1締結システム138によって形成さ
れた側面閉鎖によって確定される外周サイズと区別され
る(長手方に離間される)。
またウエスト閉鎖は、弾性ウエストバンド134にそっ
た横方向引張り力を生じて保持する。ウエスト閉鎖は弾
性ウエストバンド134中の初予引張り力(横方向引張
力)にある程度貢献し、この予引張力がオシメを最初に
フィットした時に弾性ウエストバンド134を着用者のウ
エストに対してぴったりフィットさせる。オシメの使用
中に、弾性ウエストバンド134はその中にウエスト閉鎖
によって生じた予引張力の一部を保持する。従って、弾
性ウエストバンド134は着用者の運動と共に繰り返し弾
性的に拡張しまたは収縮する事ができるので、使用中に
着用者のウエストに対してオシメをぴったり保持する事
ができる。
第5図に図示のように、ウエスト閉鎖システム140は
少なくとも1つの、好ましくは一対の第1取付け部品14
6と少なくとも1つの第2取付け部品148とを有する。第
5図に図示のように、第1取付け部品146は長手方に弾
性ウエストバンド134と整列するので、ウエスト閉鎖シ
ステム140によって動的に生じ保持されている横方向引
張力が使用中に弾性ウエストバンド134の中に延在す
る。さらにウエスト閉鎖システム140は第1締結システ
ム138の固着部材142およびランディング部材144から長
手方に離間されているので、オシメにとって別個の特定
のウエスト外周サイズを生じまた2つの相異なる横方向
引張区域を生じる。第1ウエスト締結システム138によ
る引張区域は衣類を着用者上に固着するが、ウエスト閉
鎖システム140によって動的に生じ保持される引張区域
は着用中に上方ウエスト閉鎖を保持する。
ウエスト閉鎖システム140の取付け部品は好ましくは
本発明のプロング列22を含む。第5図および第6図の好
ましい実施態様において、第1取付け部品146はプロン
グ22列を含み、また第2取付け部品148は繊維要素から
成るループ締結材料を含む。プロング22列はループ締結
材料の繊維要素に機械的に係合して確実な閉鎖を成す。
ループ締結材料は、プロング22の係合要素に係合する複
数の繊維要素を有する。ループ締結材料は、繊維要素、
特にループを与える各種の材料から製造する事ができ
る。このような材料はナイロン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、これらの材料の任意組合わせ、またはその他
業界公知の材料を含む。適当なループ締結材料は、ミネ
ソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド
・マニュファクチャリング・カンパニーから市販される
「スコッチメイト」ブランドのナイロン織成ループ#SJ
3401などの裏あて材料から突出した多数の繊維ループを
含む。他の市販のループ締結材料は、ノースカロライ
ナ、グレーンスボロー、ギルフォードミルから市販され
る「ギルフォド#16110」などのナイロン裏あて材から
突出した複数のナイロンフィラメントループを有するト
リコットニット・ファブリックを含む。安価なループ締
結材料の例とその製造法は欧州特願第0,289,198号に記
載され、この特願を引例とする。また、適当なループ締
結材料は織成ファブリックまたは不織布ファブリック、
またはその他業界公知の任意の適当な繊維材料またはル
ープ材料とする事ができる。ループ材料として使用する
に適した不織布の例はトップシート124に使用される材
料として本明細書に記載されている。好ましい実施態様
において、ループ締結材料はトップシート124の不織布
材料によって形成される。
さらにオシメ120は第1取付け部品146に隣接配置され
た配置パッチ150を含む。配置パッチ150は第1取付け部
品146をZ方向(厚さ方向)に上昇させて、第1取付け
部品146を第2取付け部品148と接触させ、ウエスト閉鎖
システムを(小応力をもって)閉鎖しやすくする。また
配置パッチ150は可撓性の増大された剛性区域を生じ、
オシメの着用中に可撓性イヤフラップ188が第1取付け
部品146上に折り返される傾向を低減させ、従ってプロ
ング22が固着される事を防止する。従って配置パッチ15
0は第1取付け部品146にZ方向立ち上がりを与える任意
要素とする事ができる。第5図に図示のように、配置パ
ッチ150は第1取付け部品146の下に配置された長方形材
料片を含む。しかしこの配置パッチ150はトップシート1
24とバックシート126との間に配置される事が好まし
い。着用者のウエスト回りに可撓性の剛性外周を形成す
るため、配置パッチの横縁は弾性ウエストバンド部材17
6の横縁175に当接しまたは少し重ね合される。配置パッ
チ150は好ましくは幅38mm×長さ32mmのエラストマーフ
ォームのパッチから成る。さらに好ましくは、オシメの
製造中に、配置パッチ150は弾性側面パネル部材190と同
一材料で形成され、1つのオシメの弾性側面パネル部材
190と隣接オシメの配置パッチ150が同一材料セグメント
から形成され、オシメ完成後にこのセグメントが切断さ
れる。従って配置パッチ150はオシメ120の末端縁164か
らオシメ120の中心に向かって内側に延在する。
オシメ120を着用者に着用させる際に、その一方のウ
エスト区域、好ましくは第2ウエスト区域158を着用者
の背中の下方に配置し、オシメの残部を着用者の脚の間
に引張りあげて、好ましくは第1ウエスト区域156を着
用者の身体の前側に配置する。次に締結システムのテー
プタブをリリース部分から解除する。次にオシメを着用
させる人がタブ部分をつかんだままで、弾性側面パネル
を着用者の回りに包み込む。この操作中に、弾性側面パ
ネルは着用者のサイズと形状に合致するように引張られ
る。締結システムは側面閉鎖を成すようにオシメの外側
面に固着される。
本発明の特別な実施態様を図示、説明してきたが、本
発明の精神と範囲から逸脱することなく種々の他の変
化、修正をなしうることは当業者に理解されるであろ
う。従って、添付した請求の範囲にて本発明の範囲内の
すべての変化と修正をカバーすることを意図するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−198802(JP,A) 特開 平3−198803(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A44B 18/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.008インチ乃至0.040インチ(0.203mm乃
    至1.016mm)の直径の少なくとも1つの開口を有する溶
    着部材を備える段階と、 施工温度において5,000ダイン/cm2以下の貯蔵モジュラ
    スを有し、前記施工温度より40℃以下低い温度で少なく
    とも1×106ダイン/cm2の貯蔵モジュラスを有する溶融
    感熱性物質を備える段階と、 基板を備える段階と、 前記溶融感熱性物質を前記開口を通して押出す段階と、 前記溶融感熱性物質の離散量を前記開口から前記基板上
    に溶着する段階と、 前記溶融感熱性物質の前記離散量の一部を基板面に対し
    て平行なベクトル成分を有する方向に延伸してプロング
    を形成する段階と、 前記プロングの前記溶融感熱性物質がベースと、シャン
    クと、少なくとも180゜の夾角を成す係合手段とを有す
    るように前記感熱性物質を固化する段階とを含む事を特
    徴とする機械的締結システムの部品としての1つまたは
    複数のプロングの製造法。
  2. 【請求項2】前記感熱性物質を備える段階は177℃以下
    の施工温度を含む感熱性物質を備える事を特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記感熱性物質を備える段階は213℃以上
    の施工温度を含む感熱性物質を備える事を特徴とする請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記基板を第1方向に移動させる段階を含
    み、ここに前記溶融感熱性物質の離散量を前記開口から
    前記基板上に溶着する段階は、前記印刷シリンダを回転
    させて、前記開口から押出された前記溶融感熱性物質を
    前記基板と接触させる事によって実施される事を特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】前記プロングの固化段階は前記溶融感熱性
    物質の示差的冷却を含む事を特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の方法に
    よって製造された基板に対して接合された自由形成プロ
    ングにおいて、前記プロングは前記基板上に溶着された
    感熱性物質から成り、前記プロングは、前記基板に対す
    る前記プロングの取付け面を含むベースを有し前記プロ
    ングが前記ベースにおいて前記基板に接合されるベース
    と、近位端と遠位端とを有するシャンクであって前記近
    位端が前記ベースと一体を成し前記シャンクは前記ベー
    スと前記基板から外側長手方に突出するシャンクと、受
    け面との機械的干渉を生じる係合手段であって前記係合
    手段は前記シャンクの縁から放射方向外側にまた前記基
    板から離間する方向に突出し前記シャンクの前記遠位端
    に接合された係合手段とを含み、ここに 前記感熱性物質が施工温度において5,000ダイン/cm2
    下の貯蔵モジュラスを有し、前記施工温度より40℃以下
    低い温度で少なくとも1×106ダイン/cm2の貯蔵モジュ
    ラスを有する事を特徴とする自由形成プロング。
  7. 【請求項7】前記感熱性物質は177℃以下の施工温度を
    有する事を特徴とする請求項6に記載の自由形成プロン
    グ。
  8. 【請求項8】前記感熱性物質は213℃以上の施工温度を
    有する事を特徴とする請求項6に記載の自由形成プロン
    グ。
  9. 【請求項9】補形受け面に対して取付けられる締結シス
    テムにおいて、前記締結システムは、 基板と、 前記基板に接合されたそれぞれ請求項6、7または8の
    いずれかに記載の複数のプロングとを含む締結システ
    ム。
  10. 【請求項10】トップシート、バックシートおよび前記
    トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸
    収性コアとを含む本体部分と、 前記本体部分に接合された請求項9に記載の締結システ
    ムとを含む吸収性製品。
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