JP3187398B2 - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents

高圧用可変抵抗器

Info

Publication number
JP3187398B2
JP3187398B2 JP2000043139A JP2000043139A JP3187398B2 JP 3187398 B2 JP3187398 B2 JP 3187398B2 JP 2000043139 A JP2000043139 A JP 2000043139A JP 2000043139 A JP2000043139 A JP 2000043139A JP 3187398 B2 JP3187398 B2 JP 3187398B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead wire
holding
holding piece
variable resistor
insulating case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000043139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000277309A (ja
Inventor
一郎 経沢
茂 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Electric Industry Co Ltd filed Critical Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2000043139A priority Critical patent/JP3187398B2/ja
Publication of JP2000277309A publication Critical patent/JP2000277309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3187398B2 publication Critical patent/JP3187398B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Resistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フライバックトラ
ンスと組み合わされて用いられる高圧用可変抵抗器に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えばテレビのフライバックトラ
ンスに用いられる高圧用可変抵抗器のように、絶縁強化
や湿気の侵入防止等の必要性からケース内に部品本体を
収容し、部品本体に電気的に接続されたリード線をケー
スの壁部に設けたリード線導出用貫通孔から外部に導出
するタイプの高圧用可変抵抗器が知られている。この種
の高圧用可変抵抗器では、リード線の芯線の端部を部品
本体の電極部に直接半田付けにより固定している。また
この種の高圧用可変抵抗器では、絶縁性を更に強化した
り湿気の浸入防止の強化を図るために、ケースの開口部
等に絶縁性樹脂を注型することが一般に行なわれてい
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の高
圧用可変抵抗器では、予めリード線が接続された部品本
体をケース内に配置するため、組立の際にリード線が邪
魔になる上、組立後に樹脂を注型する際及び注型した樹
脂を硬化させるために恒温槽に組立品を挿入する際にも
リード線が邪魔になり、量産化の障害になっていた。ま
た先にリード線を予め半田付けにより部品本体に接続し
ているため、高圧用可変抵抗器が用いられる用途・機種
の相違に応じてリード線の長さの異なった高圧用可変抵
抗器を個別に作る必要があり、汎用性に乏しいという問
題があった。 【0004】本発明は、組立の最後にリード線を接続で
きるようにして上記従来の問題点を解消した高圧用可変
抵抗器を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、実施例に見ら
れるように、表面に可変抵抗体を含む抵抗体回路パター
ンを備えた回路基板5が一端開口状の絶縁ケース1の内
部に収納され、絶縁ケース1と回路基板5の表面との間
に摺動子が収納され、絶縁ケース1の開口部に絶縁樹脂
が充填されて回路基板の裏面側に絶縁樹脂層6が形成さ
れ、絶縁ケース1の側壁部(1c,1i)には出力用の
リード線が挿入されるリード線挿入孔(3b,3c)が
形成されている高圧用可変抵抗器を改良の対象とする。
そして絶縁ケース1と回路基板5との間に、回路基板上
の抵抗体回路パターンの出力電極に電気的に接続された
リード線挟持手段4を配置する。このリード線挟持手段
4は、絶縁ケース1の側壁部に設けたリード線挿入孔か
ら挿入されたリード線の芯線の端部12を挟持する複数
の挟持片(41,42,41´,42´,43´)を有
している。そしてこれら複数の挟持片はは挟持した芯線
の端部12に引抜力が付与された際に芯線に食込むエッ
ジ部を有している。 【0006】本発明では、特に絶縁ケースの内壁部にリ
ード線挿入孔から挿入されたリード線の芯線の端部と当
接してこの端部の位置を規制する仕切り壁1fが設け
る。 【0007】本発明によれば、組立の最後にリード線を
接続できるので、高圧用可変抵抗器が用いられる機種の
相違に応じてリード線の長さの異なった高圧用可変抵抗
器を個別に作る必要がなくなり、汎用性が高くなる。そ
の上、絶縁ケースの内壁部に仕切り壁1fを設けたの
で、リード線の芯線の露出部の長さに多少の相違があっ
ても、芯線の端部の位置を規制することができるので、
リード線の挿入作業が容易になって、組み立ての自動化
も容易になる上、絶縁性を高めることができる。 【0008】また仕切り壁部を、リード線挟持手段が収
納されている室と隣接する他の室とを仕切るように設け
ると、リード線挿入孔から他の室に湿気が侵入するのを
防止することができて、絶縁性を高めることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
例を詳細に説明する。 【0010】図1は、テレビのフライバックトランスの
一部に用いられるフォーカス出力及びスクリーン出力を
有し且つ各出力部に半田レスの端子構造を備えた高圧用
可変抵抗器の構成の一例を示す部分断面図である。また
図2は、図1の抵抗器の側面図を示している。これらの
図において、1は絶縁性樹脂材料により成形された一端
開口状の絶縁ケースであり、絶縁ケース1の前面壁部1
aには2つの可変抵抗器の摺動子を操作する操作軸2a
及び2bがそれぞれ貫通する管状の突出部1b1 及び1
b2 が突設されている。なおこの例の可変抵抗器の構成
自体は周知であるため図示及び説明を省略する。絶縁ケ
ース1の長手方向の一方の側壁部1cには絶縁ケース1
と一体にリード線を保持するリード線保持筒3が突設さ
れている。なおこのリード線保持筒3には、フォーカス
出力を外部に引き出すためのリード線が挿入される。絶
縁ケース1の開口部1dの周囲にはフランジ部1eが設
けてある。 【0011】絶縁ケース1の内部は、仕切り壁1fによ
って図示しない摺動子が収納される部品収納室1gと後
述するリード線挟持手段4が収納される挟持片収納室1
hとに仕切られている。この仕切り壁1fは、挟持片収
納室1hに侵入する外気が、部品収納室1gに侵入する
のを防止するとともに絶縁性を高めるために設けられて
いる。 【0012】図2に示されるように、ケース1の側壁部
1iには、リード線保持筒3と同様の第2のリード線保
持筒3´が設けられており、この第2のリード線保持筒
3´にはスクリーン出力を外部に引き出すリード線が挿
入され、リード線保持筒3´に対応するケース1内にも
挟持片収納室1hが設けられている。尚図示していない
が、リード線保持筒3´に対応して設けられた挟持片収
納室1hにもリード線挟持手段4が収納されている。 【0013】リード線保持筒3は、特に本実施例のよう
に高電圧を外部に出力する場合に、絶縁性を高めるため
に設けられているものであり、出力電圧が低い場合には
特に設ける必要は無い。リード線保持筒3の内部には貫
通孔が形成され、この貫通孔は挿入されるリード線の被
覆コードの外径寸法に略等しい直径寸法を有し一端がリ
ード線保持筒3の端面側に開口する大径部3aと、該大
径部3aの他端に連続して延びリード線挿入方向(図示
の矢印方向)に向かって次第に径が小さくなるテーパ部
3bと、該テーパ部3bに連続して延び一端がケース1
内の挟持片収納室1hに開口する小径部3cとから構成
されている。小径部3cの直径寸法は挿入される図示し
ないリード線の芯線の端部の外径寸法よりも若干大きく
なるように定められている。 【0014】なおこの例では、テーパ部3bと小径部3
cとにより、絶縁ケース1の側壁部に設けられるリード
線挿入孔が構成されている。このようにある程度長いリ
ード線保持筒3を設けると、リード線が挿入される間に
リード線はほぼ直線状になるためリード線の芯線の端部
はリード線の挿入方向に延びる形状に整形される。また
リード線挿入孔の一部を構成するテーパ部3bは、リー
ド線の芯線の端部を中心位置に導くのに有効に作用す
る。なおリード線保持筒3を設けない場合でも、テーパ
部3bを設けておけば、リード線の芯線の端部をケース
内にスムーズに挿入することができる。 【0015】5は図示しない表面にフォーカス用抵抗体
とスクリーン用抵抗体とを含む抵抗体回路パターンを備
えた絶縁性回路基板である。回路基板5は絶縁ケース1
の内周壁に設けた段部1jと仕切り壁1fの一方の端面
1f1 とに当接するように配置されている。回路基板5
の固定は一般に熱硬化性の接着剤を用いて行う。特に回
路基板5の取り付けに接着剤を用いるのは、本実施例の
ように高電圧を扱う電子部品において、部品収納室1g
の絶縁性を高めるとともに部品収納室1g内部に湿気が
侵入するのを防止するためである。 【0016】回路基板5の裏面5aとケース1の内周壁
とによって形成された空間には、熱硬化性樹脂が充填さ
れて絶縁性樹脂層6が形成されている。絶縁性樹脂層6
は、主として絶縁性強化のために設けられている。 【0017】ケース1の開口部側から突出する符号7で
示した部材は、基板5の裏面5a側に設けた図示しない
電極に接続された接続用端子部である。この接続用端子
部7は、軸線方向に延びる切欠き部7aを有する断面が
C字状を呈する筒部7bと筒部7b内に嵌入された円柱
状の導電性ゴム7cとから構成される。導電性ゴム7c
には、基板5の裏面5a側から突出する接続端子8が挿
入されている。この接続用端子部7にフライバックトラ
ンス側から延びるリード線等の接続線を接続する場合に
は、筒部7bの軸線方向端面側または切欠き部7a側か
らリード線の芯線の端部を導電性ゴム7cに差込めばよ
い。この様な構成の接続用端子部7を用いれば、リード
線を簡単に接続することができる。なおリード線の芯線
の挿入を容易にするためには、リード線の芯線の先端を
尖らせておくのが好ましい。 【0018】ケース1の長手方向の他方の端面1k側に
突出する棒状の部材は、導電性金属材料からなるアース
用の接続端子9である。また10は、リード線保持筒3
のケース1の側壁部1c寄りの外周部に設けられたリー
ド線保持片である。リード線保持片10は、スクリーン
出力を外部に引き出すためにリード線保持筒3´から導
出されるリード線を保持するものである。リード線保持
片10には、リード線が嵌入される嵌入溝10aが設け
られている。 【0019】挟持片収納室1h内に収納されるリード線
挟持手段の具体的な構成は、図3乃至図6に示す通りで
ある。本実施例で用いる一対の挟持片は、剛性を有する
材料、例えばリン青銅を主材料とする導電性金属板を打
抜き成形及びプレス成形して一体に成形されている。 【0020】図3は一体に形成された一対の挟持片を有
するリード線挟持手段4の正面図を示しており、図4は
図3のIV−IV線断面図、図5は平面図を示している。リ
ード線挟持手段4は、回路基板5に設けられた取付け用
貫通孔5b(図1)に挿入される挿入部4aを有してい
る。図3に示されるように、挿入部4aは凸形状を呈し
ており、基部4a1 が基板5に設けた取付け用貫通孔5
bに挿入された状態で折曲部4a2 が回路基板5の裏面
5a側に折曲げられてリード線挟持手段4の抜止めが図
られている(図1参照)。 【0021】図4に符号4bで示した部分は、挿入部4
aと連続して延び基板5の表面と接触する面4b1 を有
する平坦部であり、平坦部4bの非接触面4b2 と回路
基板5の表面に設けた図示しない電気回路との間に半田
付部11(図1参照)が形成されている。平坦部4bに
は、回路基板5の面に対して略垂直方向に延びる起立部
4cが連続して設けられている。起立部4cは、基板5
の表面側に位置する第1の部分4c1 と第1の部分4c
1 の両側から起立する1対の矩形状の板部材からなる第
2の部分4c2 とから構成される。 【0022】起立部4cの第1の部分4c1 の中央部に
は、金属板を切り起こして形成した第1の挟持片41の
一端が固定されている。また起立部4cの第2の部分4
c2の第1の部分4c1 と反対側の端部には、図5に示
すように後述する第2の挟持片42を支持する支持部4
dが起立部4cに対して略直角な方向に延びるようにし
て設けられている。これら第1の挟持片41と第2の挟
持片42とにより、リード線の芯線の端部が挟持されて
リード線が保持される。 【0023】図4に示すように、第1の挟持片41は、
一点鎖線で示したリード線の芯線の端部12により押さ
れて挿入方向(図4の矢印の方向)に傾斜するように構
成されている。なお図4は、リード線の芯線の端部12
が奥まで挿入された状態の断面図であり、リード線が奥
に挿入される前の第1の挟持片41の状態は同図に二点
鎖線で示す通りである。第1の挟持片41は、起立部4
cの第1の部分4c1に一端が固定された平板部41a
と該平板部41aの他端からリード線の挿入方向に折れ
曲がって延びる接触部41bとを備えている。また第1
の挟持片41の他端すなわち接触部41bの先端部に
は、リード線が挿入方向に挿入されているときにはリー
ド線の芯線の端部12の外周の一部と接触し、リード線
が挿入方向と反対方向に引かれるとリード線の外周の一
部に食込むエッジ部41cが設けられている。図6に示
した第1の挟持片41の平面図及び図3の正面図に示さ
れる通り、第1の挟持片41の接触部41bには、例え
ば角部を有する治具を用いて挿入方向にプレスして外側
に延びる2つの傾斜面41c1 を形成することによりエ
ッジ部41cが形成される。 【0024】第2の挟持片42は、略半円筒状の形状を
呈しており、リード線が挿入される側の端部には、リー
ド線の芯線の端部12をスムーズに受け入れるためのテ
ーパ部42aが形成されている。第2の挟持片42は、
第1の挟持片41と協働してリード線の芯線の端部12
を挟持するとともにリード線の芯線の端部12との電気
的接続を良好に行えるように構成されている。特に本実
施例では、第2の挟持片42を略半円筒形状に形成する
ことにより、内周面42bがリード線の芯線の外周面に
できる限り添うようにして接触面積を大きくしているの
で、良好な電気的接触を得ることができる。 【0025】尚リード線の芯線の端部12の挿入をスム
ーズに行わせるためには、第2の挟持片42の内周面4
2bをケース1の壁部に設けられたリード線挿入孔の一
部を構成する小径部3c(図1)の内周面の延長線上に
位置決めするか、または延長線よりも上側に位置するよ
うに配置するのが好ましい。これは第2の挟持片42の
内周面42bが、貫通孔の小径部3cの内周面の延長線
よりもかなり下に位置するように第2の挟持片42を配
置すると、リード線の芯線の端部12の端縁12aが第
2の挟持片42のテーパ部42aよりも上の端面に当接
するようになるため、リード線をスムーズに挿入できな
くなることがあるからである。 【0026】第2の挟持片42のリード線の挿入方向の
長さ寸法Lは、第1の挟持片41との間でリード線を挟
持できるような寸法であればよい。尚確実にリード線の
芯線の端部12を挟持するためには、第1の挟持片41
が最大限傾斜した位置(図4の位置)における第1の挟
持片41の先端部よりも先の位置まで、第2の挟持片4
2が存在するように寸法Lを定めるのが好ましい。 【0027】尚この例においては、挿入部4a,平板部
4b及び起立部4c等から第2の挟持片を基板5に対し
て固定する固定手段が構成されている。 【0028】以下図4及び図7を参照してリード線の装
着について説明する。まずリード線の芯線の端部12の
挿入初期においては、まず芯線の端部12の端縁12a
は2つの傾斜面41c1 と接触する。芯線の端部12の
端縁12aが傾斜面41c1に接触している間は、第1
の挟持片41はリード線の芯線の端部12により押され
て、固定された一端を中心にして挿入方向に傾斜角度を
増しながら傾斜する。リード線の芯線の端部12を更に
挿入方向に挿入すると、図7に示すように芯線の端部1
2の外周の一部が傾斜面41c1 と接触部41bの端面
41b1 との境界に形成されたエッジ41c2 と接触す
るようになる。このような状態になると、第1の挟持片
41の傾斜角度の増加は停止する。この状態において
は、第1の挟持片41の元の方向に戻ろうとするスプリ
ング力によって芯線の端部12は第2の挟持片42の内
周面42bに対して強く押圧されている。 【0029】リード線の挿入が停止された後に、リード
線になんらかの原因で挿入方向と反対方向の力即ち引抜
力が加わると、第1の挟持片41には元に戻ろうとする
スプリング力が働いている上、第1の挟持片41が所定
の力(例えば約5Kg)以上の力が加わらない限り変形
しない強度を有しているため、第1の挟持片41の先端
部に設けられたエッジ部41cのエッジ41c2 がリー
ド線の芯線の端部12の外周の一部に食込んでリード線
の抜止めが図られる。 【0030】上記実施例では、リード線の芯線の端部1
2が挿入される前の第1の挟持片41の傾斜角度は約1
0°程度に設定されている。第1の挟持片41の傾斜角
度は、リード線を挿入した際にリード線の芯線の端部が
第1の挟持片41と第2の挟持片42との間にスムーズ
に入り且つ芯線の端部12の外周と接触しながら挿入方
向に傾斜し得る角度であればいかなる角度であってもよ
い。 【0031】上記例では、ケース1にリード線挟持手段
4がまったく接触しない構成を採用しているため、高電
圧を出力する場合でも、ケース1を通して電流が洩れる
といった不都合を防止することができる。またリード線
挟持手段4を、導電性金属板により一体に形成している
ため、取付けが容易である上、機械的強度が強いという
利点がある。更にリード線保持筒3及び仕切り壁1fを
設けたので、高電圧を出力する場合でも十分な絶縁性を
得ることができる。 【0032】上記例では、一対の挟持片を一体に成形し
ているが、第1の挟持片41を第2の挟持片42と別個
に形成し、それぞれ個別に固定するようにしてもよい。
第1の挟持片41を別個に形成する場合には、第1の挟
持片41を絶縁性材料で形成してもよいのは勿論であ
る。第1の挟持片41を別個に形成して固定する場合に
おいて、出力電圧が低電圧のときには挟持片の固定側端
部をケース1の内面に固定してもよいのは勿論である。 【0033】また上記例では、第2の挟持片42がケー
ス1側に位置し、第1の挟持片41が基板5側に位置す
るように、リード線挟持手段4を構成しているが、第2
の挟持片42と第1の挟持片41の位置関係は逆であっ
てもよく、また第2の挟持片42と第1の挟持片41と
を横方向に対向するように配置してもよいのは勿論であ
る。 【0034】上記例では、第1の挟持片41の形状を略
矩形状としてエッジ部41cのエッジ41c2 の形状を
二等辺三角形の二等辺形状とし、接触面41c1 を二つ
の面を有する形状としたが、第1の挟持片41の先端部
(他端)に設けるエッジ部41cの形状は、リード線の
芯線の端部の外周とスムーズに接触しリード線が挿入方
向と反対方向に引かれたときにリード線の芯線の外周に
食込むものであればいかなる形状であってもよい。例え
ば、エッジ41c2 の形状を第2の挟持片42の内周面
の形状と同様に略半円形の形状にしてもよく、また多面
形状にしてもよい。 【0035】また第2の挟持片42の形状は、十分な接
触面積を得ることができるものであれば、いかなる形状
であってもよい。例えば、断面形状をV字形または更に
多面形状を呈するように構成してもよいのは勿論であ
る。更に、図8に示すように第2の挟持片42の挿入方
向後ろ側端部を基板5側に傾斜させれば、更に強くリー
ド線の芯線の端部を挟持することができる。 【0036】図1に示すように、上記実施例は高電圧を
出力するものであるため、リード線挟持手段4をケース
の内壁から離れた位置に固定しているが、比較的低い電
圧を出力する場合には、リード線挟持手段4をケース1
の内壁に近接して配置することができる。このようにす
れば、リード線に強い引抜力が作用した場合でも、挟持
手段をケース1の内壁面と当接させることができ、挟持
手段が傾くのを防止できる。 【0037】上記例では、挟持片のうち一方の挟持片の
みを傾斜可能に構成して、傾斜する挟持片にエッジ部を
設けたが、図9に示すように第1及び第2の挟持片41
及び42の両方を、挿入されるリード線の端部によって
押されて傾斜するように構成し、各挟持片の先端部にエ
ッジ部を設けてもよい。このように全ての挟持片を傾斜
可能にして、各挟持片の先端にエッジ部を設ければ、更
に強固にリード線の抜止めを図ることができる。 【0038】上記例では、2つの挟持片を用いている
が、図10に示す実施例のように3つの挟持片41´,
42´及び43´をリード線の芯線の周囲に等間隔に配
置して、リード線の芯線の端部を挟持するようにするの
が好ましい。本発明の実施例のように、3つの挟持片を
等間隔に配置すると、少ない数の挟持片でバランスの取
れた安定した挟持力を得ることができる。また3つの挟
持片を等間隔に配置すると、挟持片の幅寸法をある程度
大きく取ることが可能になるため、挟持力を大きくする
ことが可能である。 【0039】尚3つの挟持片のうち、何れの挟持片を回
路基板5の電極と電気的に接続するかは任意である。ま
たリード線から出力される電圧または電流の大きさに応
じて、挟持片の全てまたは一部をケースに固定してもよ
いのは勿論である。 【0040】この高圧用可変抵抗器によれば、フライバ
ックトランスとの間の電気的接続に導電性ゴムを用いる
ことに加えて、出力用のリード線を組立ての最終工程で
接続できるので、高圧用可変抵抗器の組立ては勿論のこ
と、高圧用可変抵抗器とフライバックトランスとの組み
合わせ作業が容易になる。また機種に応じて、適宜の長
さのリード線を装着できるので、高圧用可変抵抗器の汎
用性を高めることができる。 【0041】また接続用の導電性ゴムを筒部に嵌入して
高圧用可変抵抗器の絶縁樹脂層に固定しているため、導
電性ゴムをフライバックトランス側に固定する必要がな
く、絶縁ケースの開口部にフライバックトランスのモー
ルド樹脂を充填するようにして、高圧用可変抵抗器をフ
ライバックトランスと組み合わせることができる。また
本発明によれば、導電性ゴムを嵌入する筒部に該筒部の
軸線方向に延びてフライバックトランス側から延びる接
続線が差込まれる切欠き部を設けたので、フライバック
トランスのケースに高圧用可変抵抗器を組み合わせた後
でも、フライバックトランスのケースのモールド樹脂充
填用開口部から指を入れてフライバックトランス側から
延びる接続線を導電性ゴムに簡単に差込むことができ、
フライバックトランスの組立てが容易になる利点があ
る。 【0042】 【発明の効果】本発明によれば、組立の最後にリード線
を接続できるので、高圧用可変抵抗器が用いられる機種
の相違に応じてリード線の長さの異なった高圧用可変抵
抗器を個別に作る必要がなくなり、汎用性が高くなる。
その上、絶縁ケースの内壁部に仕切り壁1fを設けたの
で、リード線の芯線の露出部の長さに多少の相違があっ
ても、芯線の端部の位置を規制することができるので、
リード線の挿入作業が容易になって、組み立ての自動化
も容易になる上、絶縁性を高めることができる。 【0043】また仕切り壁部を、リード線挟持手段が収
納されている室と隣接する他の室とを仕切るように設け
ると、リード線挿入孔から他の室に湿気が侵入するのを
防止することができて、絶縁性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の高圧用可変抵抗器の実施例の部分断面
図である。 【図2】図1の可変抵抗器の側面図である。 【図3】図1の例で用いるリード線挟持手段の正面図で
ある。 【図4】図3のIV−IV線断面図である。 【図5】図3のリード線挟持手段の平面図である。 【図6】第1の挟持片の平面図である。 【図7】リード線の芯線の端部と第1の挟持片のエッジ
部との関係を示す説明図である。 【図8】第2の挟持片の変形例を示す断面図である。 【図9】リード線挟持手段の他の例を示す断面図であ
る。 【図10】本発明の実施例で用いるリード線挟持手段の
要部を示す説明図である。 【符号の説明】 1 絶縁ケース 3,3´ リード線保持筒 3b テーパ部 3c 小径部 4 リード線挟持手段 5 回路基板 6 絶縁樹脂層 7 接続用端子部 7a 切欠き部 7b 筒部 7c 導電性ゴム 8 接続端子 12 リード線の芯線の端部 41 第1の挟持片 41c エッジ部 42 第2の挟持片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 13/00 H01F 19/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.表面に可変抵抗体を含む抵抗体回路パターンを備え
    た回路基板が一端開口状の絶縁ケースの内部に収納さ
    れ、 前記絶縁ケースと前記回路基板の前記表面との間に摺動
    子が収納され、 前記絶縁ケースの開口部に絶縁樹脂が充填されて前記回
    路基板の裏面側に絶縁樹脂層が形成され、 前記絶縁ケースの側壁部には出力用のリード線が挿入さ
    れるリード線挿入孔が形成されている高圧用可変抵抗器
    であって、 前記絶縁ケースと前記回路基板との間には、前記回路基
    板上の前記抵抗体回路パターンの出力電極に電気的に接
    続されたリード線挟持手段が配置されており、 前記リード線挟持手段は、前記絶縁ケースの前記側壁部
    に設けたリード線挿入孔から挿入された前記リード線の
    芯線の端部を挟持する複数の挟持片を有しており、 前記複数の挟持片は挟持した前記芯線の端部に引抜力が
    付与された際に前記芯線に食込むエッジ部を有してお
    り、 前記絶縁ケースの内壁部には前記リード線挿入孔から挿
    入された前記リード線の前記芯線の前記端部と当接して
    前記端部の位置を規制する仕切り壁が設けられているこ
    とを特徴とする高圧用可変抵抗器。 2.前記仕切り壁部は、前記リード線挟持手段が収納さ
    れている室と隣接する他の室とを仕切るように設けられ
    ている請求項1に記載の高圧用可変抵抗器。
JP2000043139A 1986-05-28 2000-02-21 高圧用可変抵抗器 Expired - Fee Related JP3187398B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000043139A JP3187398B2 (ja) 1986-05-28 2000-02-21 高圧用可変抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000043139A JP3187398B2 (ja) 1986-05-28 2000-02-21 高圧用可変抵抗器

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31770598A Division JP3323141B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 高圧用可変抵抗器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000277309A JP2000277309A (ja) 2000-10-06
JP3187398B2 true JP3187398B2 (ja) 2001-07-11

Family

ID=18566101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000043139A Expired - Fee Related JP3187398B2 (ja) 1986-05-28 2000-02-21 高圧用可変抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3187398B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4972510B2 (ja) * 2007-09-27 2012-07-11 パナソニック株式会社 連結端子台

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000277309A (ja) 2000-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6869315B2 (en) Jack
JP3187398B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JP3323141B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JP3274033B2 (ja) 6極ジャック・プラグ
JP3187394B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JP2738829B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JP3027335B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JP3187395B2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JP2502563Y2 (ja) 電子部品
JP2518973Y2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH0645301U (ja) 高電圧抵抗パック
JPH0631681Y2 (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH081570U (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH0950906A (ja) 高圧用可変抵抗器
JPH10241920A (ja) 高圧用可変抵抗器
JP2760050B2 (ja) 電磁石装置
JPS5926520Y2 (ja) 電話機の外線接続構造
JP2602867Y2 (ja) 可変抵抗器
JPH0196673U (ja)
JPS5852628Y2 (ja) 弱電機器におけるラグ端子
JPS5836141Y2 (ja) Acアウトレットの電源コ−ド接続装置
JPH0364472U (ja)
JPH0650277U (ja) 同軸型3極ミニプラグ
JPS59154784A (ja) 電気基板の接続方法
JPH0353760U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010403

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees