JP3187240B2 - 2線式伝送器 - Google Patents

2線式伝送器

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JP3187240B2 JP06143194A JP6143194A JP3187240B2 JP 3187240 B2 JP3187240 B2 JP 3187240B2 JP 06143194 A JP06143194 A JP 06143194A JP 6143194 A JP6143194 A JP 6143194A JP 3187240 B2 JP3187240 B2 JP 3187240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ信号に種々の
デジタル情報を重畳させて伝送する2線式伝送器に係
り、特に、センサ等の異常時に受信側で確実に異常と判
断できる2線式伝送器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラント等のプロセス変量で
ある圧力,温度等の制御量の測定指示範囲として0%を
4mAに、100%を20mAに変換した後、受信側に
伝送するアナログ式2線式伝送器が広く知られている。
【0003】ところで、近年、このようなアナログ式2
線式伝送器は、マイクロプロセッサやデジタル通信回路
を有し、4〜20mAのアナログ信号に種々の情報を含
んだデジタル信号を重畳して伝送させる、いわゆるスマ
ート伝送器が用いられるようになってきた。
【0004】図5はかかるスマート伝送器の構成を示す
図である。各センサ31から出力される測定データはマ
ルチプレクサ32介してA/D変換部33でデジタル信
号に変換され、マイクロプロセッサ34に入力される。
ここでデジタル信号は、マイクロプロセッサ34内のレ
ンジング機能部35で、4〜20mAに対応する信号に
変換され、さらにアナログ電流信号発信部36によって
4〜20mAのアナログ電流信号に変換されて2線伝送
ループ37を介して受信側の受信計40に伝送される。
一方、マイクロプロセッサ34内のスマート機能を含む
諸機能部38は、伝送したい各種の情報をデジタル信号
に変換してデジタル通信回路39に入力し、ここで4〜
20mAのアナログ信号に重畳して受信計40に伝送す
る。41は2線伝送ループ37の電流を利用して電力を
取得しデジタル通信回路39その他必要な構成部分に電
力を供給するデジタル通信回路用電源である。
【0005】ところで、この2線式伝送器は、本来のセ
ンサ出力の測定指示範囲として4〜20mAを用い、0
〜4mA範囲の電流は2線伝送ループ37から取り出し
て伝送器の必要な構成部分の電源として用いられてい
る。従って、スマート機能が付加されていないアナログ
信号のみを伝送する伝送器では、消費電力量が少なく、
伝送器から発することのできる最低の出力電流は3.2
mA程度である。しかし、スマート機能が付加された伝
送器では、上述したデジタル通信回路等により大きな電
力を消費するため、出力電流は3.6mA程度か、場合
によってはほぼ4mAまでしか下がらない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から伝
送器は、熱電対の断線等のセンサ異常が発生すると、出
力電流が3.2mAまで下がることを利用し、受信側で
はその電流値からセンサ異常をチェックする方法をとっ
ている。このセンサ異常チェック法は、簡便であり、か
つ、一目でセンサ側異常がわかるので非常に有用なセン
サチェック法とされている。
【0007】しかしながら、スマート機能が付加された
2線式伝送器では、上述したように出力電流が大きく、
例えば出力電流が4mAの場合、0%の制御量を出力し
ているのか、それともセンサ異常であるのか、受信側で
は判断できない。
【0008】このような問題は、特にスマート伝送器の
場合に最低出力電流が大きいために発生し、センサ異常
診断機能が完全に働いているとはいいがたい。本発明は
このような状況を鑑みてなされたもので、センサ側異常
時に最低出力電流を低くし、信頼性の高い異常診断を行
う2線式伝送器を提供することを目的とする。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため
に、請求項1 に対応する発明は、センサ出力をアナログ
電流信号に変換し、このアナログ電流信号にデジタル信
号を重畳させるスマート機能部を有する2線式伝送器に
おいて、センサ出力によって異常発生有無を判断する異
常判断手段と、この異常判断手段によって異常と判断さ
れたとき、スマート機能部中の一部の電子回路を停止さ
せてアナログ電流信号を所定の測定指示範囲以下の所定
の最低電流値よりも低い最低出力電流まで低下させて伝
送する電子回路停止手段と、この電子回路停止手段によ
って停止された電子回路を、予め定めた復帰条件に基づ
いて再び動作させ、最低出力電流であるアナログ電流信
号を再び前記センサ出力に対応する信号に復帰させて出
力する通信復帰手段とを設けた2線式伝送器である。
【0011】また、請求項2に対応する発明は、センサ
出力をアナログ電流信号に変換し、このアナログ電流信
号にデジタル信号を重畳させるスマート機能部を有する
2線式伝送器において、センサ出力によって異常発生有
無を判断する異常判断手段と、この異常判断手段によっ
て異常と判断されたとき、スマート機能部中の一部の電
子回路を停止させてアナログ電流信号を所定の測定指示
範囲以下の所定の最低電流値よりも低い最低出力電流ま
で低下させて伝送する電子回路停止手段と、この電子回
路停止手段による一部の電子回路の停止後のアナログ電
流信号をモニタする電流信号モニタ手段と、この電流信
号モニタ手段によりモニタされるアナログ電流信号の最
低出力電流が所定の最低電流値以下のとき、異常判断手
段の結果に拘らず一部の電子回路を停止させずに動作さ
せ続けるデジタル通信継続手段と、前記電子回路停止手
段によって停止させた電子回路を、予め定めた復帰条件
に基づいて再び動作させ、最低出力電流であるアナログ
電流信号を再びセンサ出力に対応する信号に復帰させて
出力する通信復帰手段とを設けた2線式伝送器である。
【0012】さらにまた、請求項3に対応する発明は、
センサ出力をアナログ電流信号に変換して2線伝送ルー
プに伝送し、アナログ電流信号にデジタル信号を重畳さ
せるスマート機能部を有する2線式伝送器において、セ
ンサ出力によって異常発生有無を判断する異常判断手段
と、この異常判断手段によって異常と判断されたとき、
スマート機能部中の一部の電子回路を停止させてアナロ
グ電流信号を所定の測定指示範囲以下の所定の最低電流
値よりも低い最低出力電流まで低下させて伝送する電子
回路停止手段と、アナログ電流信号をモニタする電流信
号モニタ手段と、アナログ電流信号を伝送する前記2線
伝送ループを介して受信側に設けられ、最低出力電流の
受信によりセンサ側異常と判断されたとき、2線伝送ル
ープに電流変化信号を発信する発信手段と、この発信手
段からの電流変化が電流信号モニタ手段によりモニタし
たとき、既に停止中の前記電子回路を再び動作させ、最
低出力電流であるアナログ電流信号を再び前記センサ出
力に対応する信号に復帰させて出力する通信復帰手段と
を設けた2線式伝送器である。
【0013】
【0014】
【作用】 従って、請求項1に対応する発明は、以上のよ
うな構成とすることにより、 センサ側から異常信号が出
力されると、異常判断手段ではそれを異常発生であると
判断し、その結果を電子回路停止手段に通知する。電子
回路停止手段では異常の判断を受けると、スマート機能
部中のデジタル通信手段を停止させ、既に伝送中のアナ
ログ電流信号を最低出力電流まで低下させる。そして、
デジタル通信手段の停止により、伝送器の消費電流が減
るので、最低出力電流は0%出力である4mAよりも大
幅に下がるので、受信側ではその電流値の低下から異常
発生と判断でき、さらに、例えば一定時間の経過などの
条件を満足すると、通信復帰手段がデジタル通信手段の
機能を回復させ、デジタル通信を再開し、最低出力電流
であるアナログの電流信号を通常の状態に復帰させる。
【0015】このような通信復帰機能は、例えば複数の
センサをマルチプレクサを介して一つの伝送器で伝送す
る場合に有用である。また、請求項2に対応する発明
は、請求項1に対応する発明と同様な作用の他、電流信
号モニタ手段とデジタル通信継続手段が設けられ、電流
信号モニタ手段は既に伝送中の電流信号の大きさをモニ
タしている。センサ異常が発生し、アナログ電流信号が
下がった時、例えば伝送器の使用環境や構成部品のばら
つきなどの理由で、最低出力電流が0%出力である4m
Aよりも大幅に下がることがある。このような場合、受
信側ではデジタル通信手段の動作に拘らず異常発生を知
ることができる。一方、伝送器側では、デジタル通信手
段を止める必要はなく、むしろ積極的に動作し続けたほ
うが良い。そこで、前記電流信号モニタ手段はモニタ電
流信号がデジタル通信手段の動作にも拘らず所定の最低
電流値よりも下がるとき、デジタル通信継続手段はデジ
タル通信手段を動作させ続けるような指令を出す。ま
た、一定の条件を満たした場合には、請求項1に対応す
る発明の場合と同様に伝送器の機能を完全に回復させ
る。
【0016】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応する発明と同様な作用の他、電流信号モニタ
手段と受信側発信手段とが設けられ、センサ異常によっ
て電流信号が最低出力電流出力状態になっており、か
つ、デジタル通信が停止しているとき、受信側では受信
側発信手段を用い異常検知したことの信号を積極的に2
線伝送ループを通じて伝送器側に送ると、最低出力電流
が乱される。このとき、電流信号モニタ手段は、伝送中
の電流信号の大きさをモニタしているので、かかる電流
信号の乱れを検知すると、通信復帰手段がデジタル通信
手段の機能を回復させ、デジタル通信を再開し最低出力
電流であるアナログ電流信号を通常に復帰させる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。第1図は本発明に係る2線式伝送器の第
1実施例を示す構成図である。この2線式伝送器は、圧
力センサ,温度センサ,静圧センサ,破壊センサ等の各
種センサ1と、センサ1出力を順次切り替えるマルチプ
レクサ2と、センサ1からの出力をA/D変換するA/
D変換部3と、所要とするデータ処理を実行するマイク
ロプロセッサ4と、マイクロプロセッサ4から送られた
出力信号をアナログ電流信号に変換して伝送するアナロ
グ電流信号発信部5と、電流信号の伝送経路である2線
伝送ループ6と、マイクロプロセッサ4から送られてく
るデジタル信号をアナログ電流信号に重畳するデジタル
通信回路7と、2線伝送ループ6で伝送されてくる信号
を受信する受信側の受信計8と、2線伝送ループ6の電
流を用いて電力を供給するデジタル通信回路用電源9
と、一部の電子回路となる例えばデジタル通信回路7へ
の電力供給をON,OFFするスイッチSWによって構
成されている。
【0018】前記マイクロプロセッサ4は、データの入
出力,所要の情報を作成する諸機能部10と、センサか
らの出力を4〜20mAに対応する出力信号に変換する
レンジング機能部11と、センサ出力から異常を判断す
る異常判断部12と、異常判断結果に基づいてデジタル
通信回路7を停止し、アナログ電流信号を所定の最低出
力値よりも低い最低出力電流に低下させる通信停止部1
3と、一定の条件例えば回路停止後所定時間の経過後に
自動的にデジタル通信を再開し、最低出力電流であるア
ナログの電流信号送出機能を通常動作に復帰させる通信
再開部14によって構成されている。
【0019】また、受信計8には設定値が定められ、最
低出力電流が設定値以下であれば異常発生と判断する。
また、スマート機能部は、マイクロプロセッサ4、デジ
タル通信回路7、デジタル通信回路用電源9およびA/
D変換部3によって構成されている。
【0020】デジタル通信回路7は、例えばスマート機
能部中の一部の電子回路の1つと考えられる。また、通
信停止部13、諸機能部10の一部機能およびスイッチ
SWは、電子回路停止手段あるいはデジタル通信回路停
止手段の一例であり、通信再開部14および諸機能部1
0の一部機能は通信復帰手段の一例である。
【0021】次に、このように構成された2線式伝送器
の動作について説明する。センサ1から異常計測値、あ
るいは異常を知らせる信号が発せられた時、A/D変換
部3でA/D変換後、マイクロプロセッサ4に入力され
る。ここで異常判断部12はそのセンサ出力から異常発
生であるか否かを判断する。異常発生であると判断され
たとき、その判断結果の信号を通信停止部13に送出す
る。この通信停止部13は、スイッチSWをOFFに
し、デジタル通信回路用電源9からの電力供給を止める
ことにより、諸機能部10を介してレンジング機能部1
1に送出しているアナログ電流信号を所定の最低出力電
流値よりも低い最低出力電流に下げるようにな処理を行
う。
【0022】ここで、デジタル通信回路用電源9は、2
線伝送ループ6の電流を用いて電力を発生しているの
で、スイッチSWをOFFにし、デジタル通信回路7を
停止することによって、伝送器の全消費電力を減少さ
せ、図2に示すように例えば最低出力電流を3.2mA
まで下げることができる。これはセンサ出力値−5%に
相当する。また、図2の場合、スイッチSWがONであ
れば、最低出力電流は3.84mAである。これはセン
サ出力値−1%に相当する。従って、受信計8での異常
発生判断の所定の最低電流値を、出力電流で3.52m
A(センサ出力で−3%)に設定し、受信計8が警報を
発するようにしておけば異常発生を検知できる。また、
オペレータが、受信計8の値を直接チェックする等によ
っても異常発生を判断できる。
【0023】また、本実施例では、一定時間が経過する
と通信再開部14が諸機能部10を介してスイッチSW
を再びONし、デジタル通信回路7の機能を回復させ、
デジタル通信を再開し、最低出力電流であるアナログの
電流信号を通常に復帰させる。
【0024】このように本実施例では、電流信号にデジ
タル信号を重畳させるスマート機能を有する2線式伝送
器に、異常判断部12、通信停止部13、通信再開部1
4およびスイッチSWを設けたので、センサ異常を知ら
せるときには最低出力電流まで低くでき、信頼性の高い
センサ異常の診断ができる。また、通信再開機能は、複
数のセンサをマルチプレクサを介して一つの伝送器で伝
送しているような場合等に有用である。
【0025】第3図は本発明に係る2線式伝送器の第2
実施例を示す構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付して説明し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0026】この2線式伝送器は、第1実施例の2線式
伝送器に、アナログ電流信号発振部5または2線伝送ル
ープ6に流れるアナログ信号をマルチプレクサ2に導く
信号モニタライン15と、このマルチプレクサ2で取り
込んだ電流信号をモニタし、予め定められた所定の最低
電流値(例えば3.52mA)との大小比較を行う諸機
能部10の一部となる電流信号モニタ機能10aと、こ
の電流信号モニタ機能10aによってモニタ電流が所定
の最低電流値よりも下がった判断されたとき、スイッチ
SWをOFFさせずにデジタル通信回路7を継続動作さ
せる通信継続部16とが付加されている。
【0027】このように構成された本実施例の2線式伝
送器は、第1実施例の機能に加え、選択的にデジタル通
信を継続するように動作する。まず、電流信号モニタ機
能10aは、信号モニタライン15を通じて2線伝送ル
ープの電流値をモニタしている。次に、センサ1に異常
が発生しアナログ電流信号を最低出力電流まで下げた
時、デジタル通信回路7が動作しているにも拘らず、伝
送器の使用環境や構成部品のばらつきなど何等かの理由
から、最低出力電流が0%出力である4mAよりも大
幅、つまり、予め定めた値よりも下がる場合が考えられ
る。この時、通信継続部13は、デジタル通信回路7を
停止させずに動作させ続けるような指令を出すので、ス
イッチSWをOFFにせず、デジタル通信は継続され
る。
【0028】このように本実施例では、電流信号にデジ
タル信号を重畳させるスマート機能を有する2線式伝送
器に、異常判断部12、通信停止部13、電流値モニタ
機能10a、信号モニタライン15、通信継続部16、
通信再開部14およびスイッチSWを設けたので、セン
サ異常を知らせるときには最低出力電流を低くでき、信
頼性の高いセンサ異常の診断ができる。また、通信再開
機能は、複数のセンサをマルチプレクサを介して、一つ
の伝送器で送信しているような場合等に有用である。さ
らに、デジタル通信を停止しなくても十分に電流値を下
げセンサ異状を知らせることができる場合は、デジタル
通信を継続できる。
【0029】第4図は本発明に係る2線式伝送器の第3
実施例を示す構成図であり、図1と同一部分には同一符
号を付して説明し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。
【0030】この2線式伝送器は、第1実施例の2線式
伝送器の構成に、受信計8に比較的近い箇所の2線伝送
ループ6上に抵抗17を介して接続され、受信計8によ
って最低出力電流に伴うセンサ側異常を検知したとき、
最低出力電流を乱すような信号を送出する受信側発信手
段の一例であるハンドヘルドターミナル18と、アナロ
グ電流信号発信部5または2線伝送ループ6に流れるア
ナログ電流信号を導く信号モニタライン15と、このマ
ルチプレクサ2で取り込んだ電流信号をモニタし、ハン
ドヘルドターミナル18から送出される信号によって最
低出力電流が乱されているか否かを検知する諸機能部1
0の一部である電流信号モニタ機能10bとが付加され
ている。さらにこの2線式伝送器は、電流信号モニタ機
能10bによってモニタ電流の最低出力電流の出力状態
の乱れが検知されたとき、あるいは一定時間が経過する
などの予め定められて条件が満たされたとき、スイッチ
SWをONしてデジタル通信回路7を動作させ、最低出
力電流に維持されたアナログ電流信号を通常に復帰する
通信再開部16が設けられている。
【0031】次に以上のような2線式伝送器の動作につ
いて説明する。まず、センサ1の異常を検知し、電流信
号が最低出力電流の出力状態になっており、かつ、デジ
タル通信が停止している場合を考える。このとき、受信
側では、受信計8の出力からセンサ側異常と判断する
と、ハンドヘルドターミナル18から2線伝送ループ6
を通じて伝送器に最低出力電流を乱すための信号を送出
する。ここで、最低出力電流出力状態が乱されると、電
流値モニタ機能10bは、信号モニタライン15を通じ
て電流値をモニタしており、電流信号の乱れを検知する
と、受信側にて異常検知したと判断する。通信再開部1
4は電流値モニタ機能10bによる判断に基づきスイッ
チSWをON設定し、デジタル通信回路7の機能を回復
し、最低出力電流に維持されたアナログ電流信号を通常
の測定状態に復帰する。
【0032】このように本実施例では、電流信号にデジ
タル信号を重畳させるスマート機能を有する2線式伝送
器において、異常判断機能と通信停止機能と通信再開機
能と電流値モニタ機能と受信側発信機能とを設けたの
で、センサ異常を知らせるとき最低出力電流を低くで
き、信頼性の高いセンサ異常の診断ができる。また、通
信再開機能は、複数のセンサをマルチプレクサを介し
て、一つの伝送器で送信しているような場合等に有用で
ある。さらに、受信側発信機能と電流値モニタ機能によ
り、受信側で希望するとき任意に伝送器の機能を回復さ
せることができる。
【0033】
【0034】
【発明の効果】 以上詳記したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。 請求項1の発明によれ
ば、センサ異常を知らせるとき最低出力電流を低くで
き、受信側に確実にセンサ異常を知らせることができ、
しかも 受信側にセンサ異常を知らせた後、自動的に通信
を再開できる。請求項2の発明は、請求項1の発明の効
果の他、最低出力電流が十分に低い場合にはデジタル通
信に影響を与えることなく安定にデジタル通信を継続さ
せることができる。
【0035】請求項3の発明は、請求項1の発明の効果
の他、受信側でセンサ側異常を検知したとき、その応答
信号を伝送器本体側に返送するので、伝送器本体側では
受信側の適切な状況判断に基づいて速やかに通信を再開
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2線式伝送器の第1実施例を示す
構成図。
【図2】デジタル通信回路用電源のスイッチをON・O
FFした時のセンサ出力と電流出力の対応関係図。
【図3】本発明に係る2線式伝送器の第2実施例を示す
構成図。
【図4】本発明に係る2線式伝送器の第3実施例を示す
構成図。
【図5】従来の2線式伝送器を示す構成図。
【符号の説明】
1…各種センサ、2…マルチプレクサ、4…マイクロプ
ロセッサ、6…2線伝送ループ、7…デジタル通信回
路、9…デジタル通信回路用電源、10…諸機能部、1
2…異常判断部、13…通信停止部、14…通信再開
部、15…信号モニタライン、16…通信継続部、17
…ハンドヘルドターミナル、SW…スイッチ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ出力をアナログ電流信号に変換
    し、このアナログ電流信号にデジタル信号を重畳させる
    スマート機能部を有する2線式伝送器において、 前記センサ出力によって異常発生有無を判断する異常判
    断手段と、 この異常判断手段によって異常と判断されたとき、前記
    スマート機能部中の一部の電子回路を停止させて前記ア
    ナログ電流信号を所定の測定指示範囲以下の所定の最低
    電流値よりも低い最低出力電流まで低下させて伝送する
    電子回路停止手段と、 この電子回路停止手段によって停止された電子回路を、
    予め定めた復帰条件に基づいて再び動作させ、前記最低
    出力電流であるアナログ電流信号を再び前記センサ出力
    に対応する信号に復帰させて出力する通信復帰手段とを
    備えたことを特徴とする2線式伝送器。
  2. 【請求項2】 センサ出力をアナログ電流信号に変換
    し、このアナログ電流信号にデジタル信号を重畳させる
    スマート機能部を有する2線式伝送器において、 前記センサ出力によって異常発生有無を判断する異常判
    断手段と、 この異常判断手段によって異常と判断されたとき、前記
    スマート機能部中の一部の電子回路を停止させて前記ア
    ナログ電流信号を所定の測定指示範囲以下の所定の最低
    電流値よりも低い最低出力電流まで低下させて伝送する
    電子回路停止手段と、 この電子回路停止手段による前記一部の電子回路の停止
    後のアナログ電流信号をモニタする電流信号モニタ手段
    と、 この電流信号モニタ手段によりモニタされるアナログ電
    流信号の最低出力電流が前記所定の最低電流値以下のと
    き、前記異常判断手段の結果に拘らず前記一部の電子回
    路を停止させずに動作させ続けるデジタル通信継続手段
    と、前記 電子回路停止手段によって停止させた電子回路を、
    予め定めた復帰条件に基づいて再び動作させ、前記最低
    出力電流であるアナログ電流信号を再び前記センサ出力
    に対応する信号に復帰させて出力する通信復帰手段とを
    備えたことを特徴とする2線式伝送器。
  3. 【請求項3】 センサ出力をアナログ電流信号に変換し
    て2線伝送ループに伝送し、前記アナログ電流信号にデ
    ジタル信号を重畳させるスマート機能部を有する2線式
    伝送器において、 前記センサ出力によって異常発生有無を判断する異常判
    断手段と、 この異常判断手段によって異常と判断されたとき、前記
    スマート機能部中の一部の電子回路を停止させて前記ア
    ナログ電流信号を所定の測定指示範囲以下の所定の最低
    電流値よりも低い最低出力電流まで低下させて伝送する
    電子回路停止手段と、 前記アナログ電流信号をモニタする電流信号モニタ手段
    と、 前記アナログ電流信号を伝送する前記2線伝送ループを
    介して受信側に設けられ、前記最低出力電流の受信によ
    りセンサ側異常と判断されたとき、前記2線伝送ループ
    に電流変化信号を発信する発信手段と、 この発信手段からの電流変化が前記電流信号モニタ手段
    によりモニタしたとき、既に停止中の前記電子回路を再
    び動作させ、前記最低出力電流であるアナログ電流信号
    を再び前記センサ出力に対応する信号に復帰させて出力
    する通信復帰手段とを備えたことを特徴とする2線式伝
    送器。
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