JP3186581U - 遊技機情報表示具 - Google Patents

Abstract

【課題】遊技場で開催されるイベントを遊技者が有効活用できたか否かを把握するのに有効な遊技機に関する固有情報を簡易な手段により提示することができる遊技機情報表示具を提供する。
【解決手段】遊技機情報表示具は、パチンコ台２等の遊技機の前面側に設けられた物置部３に着脱自在に載置固定される物入れ１であって、物入れ１には、遊技機２の固有情報を目視可能に表示する表示部が形成され、固有情報に従って異なる情報が表示された物入れ１を該当する物置部３に各々載置固定して表示する。
【選択図】図１

Description

本考案は、遊技機の物置部に固定する物入れによって、遊技機に関する固有情報を遊技者に対して表示する遊技機情報表示具に関する。

パチンコ或いはスロットマシンを備えたホールのような遊技場では、顧客である遊技者の来店意欲や遊技意欲を向上させることを目的として、通常営業時に比べて遊技者側が有利となる状況を提供する各種のイベントを適宜タイミングで開催するようにしており、従来では、特許文献１に示すようなイベントの開催時刻やイベントの詳細な内容を遊技者側で容易に確認できるようにした遊技用表示システムが提供されている。

特開２００４−１６００４１号公報

上記のようなイベントの中でも、遊技者側の意欲を向上させる上で有効とされているのは、ボーナスや大当たりの発生確率を高い状態に設定した遊技機、或いは、釘調整度合いを遊技者にとって有利な状態としたパチンコ遊技機など、出玉率を高めに設定した優良台を多数用意するイベントである。このようなイベントを行う場合、遊技場内の全ての遊技機を優良台として設定しないため、遊技者は、イベントが開催されている期間において優良台で遊技する確率は高くなるものの、出玉率の調整状態が通常営業時と変わらない遊技機で遊技する可能性もある。つまり、イベントの開催によって多数の優良台が用意されたとしても、必ずしも遊技者にとって望ましい遊技結果となることはなく、時には遊技者にとって思わしくない遊技結果になることもある。このため、遊技者側では、イベントが開催されている期間において遊技者自身が優良台で実際に遊技したか否か、つまり、自身がイベントを有効活用できたか否かに関心を持つようになるものであるが、特許文献１のような表示システムでは、イベントの開催時刻やイベントの詳細な内容を表示するだけであるため、上記のような遊技者側の関心に対して適切な遊技情報を提供できないという課題があった。

本考案が解決しようとする課題は、遊技場で開催されるイベントを遊技者が有効活用できたか否かを把握するのに有効な遊技機に関する固有情報を簡易な手段により提示することができる遊技機情報表示具を提供することにある。

そこで、本考案による遊技機情報表示具は、パチンコ台等の遊技機の前面側に設けられた物置部に着脱自在に固定される物入れであって、前記物入れには、前記遊技機の固有情報を目視可能に表示する表示部が形成され、前記固有情報に従って異なる情報が表示された前記物入れを該当する前記物置部に各々固定して表示するようにしている。

また、表示部は、物入れ自体の形状、表面の色彩または図柄、文字、イラスト等を異ならせて遊技機の固有情報として表示するようにしている。

さらに、物入れには、吸盤、永久磁石、粘着剤等の着脱自在な固定手段が設けられて物置部に固定されるようにしている。

本考案によれば、ボーナスや大当たりの発生確率を高く設定した遊技機、或いは、釘調整度合いを遊技者に有利な状態としたパチンコ遊技機のように、出玉率を高めに設定した優良台とした遊技機に関する固有情報を物入れに表示し、遊技機の前面側に固定することにより、遊技者に対して有効な情報を提供することができる。この結果、遊技者は遊技場で開催されるイベントを有効活用できたか否かを把握することができ、遊技場として、遊技者の来店意欲や遊技意欲を向上させることが可能となる。また、該当する遊技機に関する固有情報を表示した物入れを遊技機の前面側に固定するだけの簡易な手段のため、高価な遊技情報表示システムが不要となり、安価に導入可能となる。しかも、物入れ自体は、一般的な小物入れとして、缶入り飲料、キー、携帯電話等の遊技者の所有物を入れることができるので、整理整頓が可能となり、落下や紛失等を未然に防止することができる。

また、物入れに表示する表示部として、遊技機の固有情報に応じて、物入れ自体の外形や表面の色彩または図柄、文字、イラスト等を異ならせることにより、遊技者に対して目視により的確に情報を伝えることが可能となる。

さらに、物入れには、吸盤、永久磁石、粘着剤等の着脱自在な固定手段を設けて、物置部に着脱自在に固定するので、イベント期間中のみならず、日々変化する優良台に関する情報を物入れの交換によって容易に変更することができる。

本考案に関わる遊技機情報表示具を載置したパチンコ遊技機を示す正面図である。 パチンコ遊技機の前面側に物入れを載置固定した状態を示す要部正面図である。 物入れの実施例を示す正面図である。 （Ａ）〜（Ｃ）は、表示部を変化させた物入れを示す正面図である。 （Ａ）〜（Ｃ）は、表示部として形状を変化させた物入れを示す正面図である。 物入れの側面に固定手段を設けた実施例を示す側面図である。 パチンコ遊技機の前面側にトレー状の物入れを載置固定した状態を示す要部正面図である。

遊技機情報表示具は、パチンコ台等の遊技機の前面側に設けられた物置部に着脱自在に固定される物入れであり、前記物入れには、前記遊技機の固有情報を目視可能に表示する表示部が部に各々固定して表示する。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説明する。図１は、本考案に関わる遊技機情報表示具としての物入れ１をパチンコ台２の前面側に設けられた物置部３に載置固定した状態を示している。パチンコ遊技場においては、周知のように、遊技機としてのパチンコ台２，２・・が並設され島を構成している。これらのパチンコ台２，２・・の前面側には、島の横幅全体にわたって物置部３が設けられている。通常の場合、物置部３には、競技者が所有する小物やパチンコ出玉を収納した箱などを置くことができる。

並設されたパチンコ台２，２・・の境界付近には、図１及び図２に示すように、物入れ１が各々物置部３に載置固定されている。物入れ１は、図３に示すように、円筒型のカップに形成され、底面には固定手段としての吸盤１ａが取り付けられている。そして、周知の吸盤１ａを平坦に構成された物置部３の上面に吸着させることにより、所定の位置に固定される。また、吸盤１ａの底面に空気を入れて引き上げることにより、物入れ１を物置部３から離脱することができ、従って、物入れ１は、物置部３に対して着脱自在に載置固定されている。

物入れ１には、図３に示すように、車や家の鍵４や缶ジュース５等の小物を収納することができ、競技者の所有物が物置部３に散乱することなく整理整頓が可能となる。また、小物を物入れ１に収納することにより、他の競技者や来場者に直接目視されることがないので、小物の盗難を未然に防止できる効果も有している。

物入れ１の外面には、表示部１ｂが形成されている。図３に示す物入れ１の表示部１ｂには、「Ａ」なる文字が目視可能に表示されている。この表示部１ｂの文字は、遊技機としてのパチンコ台２の固有情報を表示している。パチンコ台２の固有情報とは、ボーナスや大当たりの発生確率を高く設定したパチンコ台、或いは、釘調整度合いを遊技者に有利な状態としたパチンコ台のように、出玉率を高めに設定した優良台に関する情報であり、その他、大当たりの回数が多いパチンコ台、１週間の平均出玉率が高いパチンコ台といった情報も含まれる。

例えば、遊技場で開催されるイベント開催日に、遊技場がボーナスや大当たりの発生確率を高く設定したパチンコ台には、表示部１ｂに「Ａ」なる文字を付した物入れ１を物置部３に載置固定し、釘調整度合いを遊技者に有利な状態としたパチンコ台には、表示部１ｂに「Ｂ」なる文字を付した物入れ１を物置部３に載置固定し、大当たりの回数が多いパチンコ台には、表示部１ｂに「Ｃ」なる文字を付した物入れ１を物置部３に載置固定することにより、来場する競技者に有効な情報を提供することが可能となる。また、そのパチンコ台によって、遊技者自身も有効活用できたか否かを把握することが可能になる。優良台は、イベント開催日毎に変更されることから、遊技場側は、対応するパチンコ台に合わせて物入れ１を移動して物置部３に載置固定することにより、日々変更するパチンコ台の固有情報を適宜表示することが可能となる。

図４は、表示部を変化させた物入れを示している。図４（Ａ）は、物入れ１０の外周面の色彩或いは模様を変化させて表示部１０ｂとした例である。図４（Ｂ）は、前述した図３に示した実施例と同様に、物入れ１１の外面に「Ａ」などの文字を付して表示部１１ｂとした例であり、このようなアルファベット以外に、数字、ひらがな、或いは漢字等の文字であっても良い。図４（Ｃ）は、物入れ１２の外面に果実等のイラストを付して表示部１２ｂとした例である。イラストとしては、動物、人物、乗り物等、個々に識別可能なイラストであれば、適宜に使用可能である。このような物入れ１０、１１、１２も、底面には各々吸盤１０ａ、１１ａ、１２ａが取り付けられて、物置部３の所定の位置に吸着することにより固定される。また、これら吸盤１０ａ、１１ａ、１２ａによって、物入れ１０、１１、１２は物置部３に対して着脱自在に載置固定するようにしている。

図４に示す物入れ１であっても、各種の色彩や模様、文字、或いはイラストによって、パチンコ台２の固有情報を目視可能に表示するようにしている。この固有情報は、来場する競技者に有効な情報を提供することが可能となる。

図５は、表示部として形状を変化させた物入れを示している。図５（Ａ）は、物入れ２０を前述した図３に示した物入れ１と同様に円筒形のカップ状に形成した例である。図５（Ｂ）は、物入れ２１を四角形のカップ状に形成した例である。さらに、図５（Ｃ）は、物入れ２２を六角形のカップ状に形成した例である。このように、物入れの形状を変化させることにより、パチンコ台２の固有情報を目視可能に表示するようにしている。また、物入れ２０、２１、２２も、底面には各々吸盤２０ａ、２１ａ、２２ａが取り付けられていて、物置部３の所定の位置に吸着することにより固定される。これら吸盤２０ａ、２１ａ、２２ａによって、物入れ２０、２１、２２は、物置部３に対して着脱自在に載置固定するようにしている。なお、これら物入れ２０、２１、２２の外周面に、前述した図４に示すような各種の色彩や模様、文字、或いはイラストを表示しても良い。

図６は、物入れの側面に固定手段を設けた実施例を示している。物入れ１の側面には、固定手段として、例えば永久磁石６や粘着剤等が取り付けられている。そして、この永久磁石６によって、パチンコ台２の前面に着脱自在に固定される。このとき、物入れ１の底面は図示のように物置部３の上面に載置される。このように、物入れ１を物置部３に着脱自在に載置固定するので、前述した実施例と同様に、イベント期間中のみならず、日々変化する優良台に関する情報を物入れ１の交換によって容易に変更することができる。

図７は、パチンコ台２の前面側にトレー状の物入れ３０を載置固定した実施例を示している。前述した各実施例は、物入れをカップ状に形成していたが、図示のように、トレー状の物入れ３０に形成しても良い。この物入れ３０の底面には、固定手段としての吸盤３０ａが取り付けられている。なお、物入れ３０の面積が大きい場合には、吸盤３０ａを２個以上取り付けても良い。トレー状の物入れ３０の場合は、高さが不十分であり、周面に文字やイラストを表示することが困難な場合があることから、物入れ３０自体の色彩や模様を変化させて、パチンコ台２の固有情報を目視可能に表示することが望ましい。また、競技者が遊技しない状態では、トレー状の物入れ３０の内面が露出していることから、物入れ３０の内面に各種の色彩や模様、文字、或いはイラストを目視可能に表示して、パチンコ台２の固有情報を来場する競技者に有効な情報を提供するようにしても良い。

以上、本考案を実施例に基づき具体的に説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは言うまでもない。前述した実施例においては、パチンコ台を例に実施例を説明したが、遊技機としては他にスロットマシン遊技機においても遊技機情報表示具を使用することができる。また、物入れの表示部として、各種の色彩や模様、文字、或いはイラストを変化させた例、或いは、物入れの形状を変化させる例を示したが、その他、物入れ自体を動物や人物、建物、或いはキャラクターを模した立体造形にしても良い。さらに、物置部に載置する物入れの個数を変化させてパチンコ台の固有情報を目視可能に表示するようにしても良い。

１ 物入れ
１ａ 吸盤（固定手段）
１ｂ 表示部
２ パチンコ台（遊技機）
３ 物置部

Claims (3)

1. パチンコ台等の遊技機の前面側に設けられた物置部に着脱自在に固定される物入れであって、
   前記物入れには、前記遊戯具の固有情報を目視可能に表示する表示部が形成され、
   前記固有情報に従って異なる情報が表示された前記物入れを該当する前記物置部に各々固定して表示する遊技機情報表示具。
2. 表示部は、物入れ自体の形状、表面の色彩または図柄、文字、イラスト等を異ならせて遊技機の固有情報として表示した請求項１に記載の遊技機情報表示具。
3. 物入れには、吸盤、永久磁石、粘着剤等の着脱自在な固定手段が設けられて物置部に固定される請求項１および２に記載の遊技機情報表示具。

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