JP3186574U

JP3186574U - 可動ポケット付衣服

Info

Publication number: JP3186574U
Application number: JP2013003911U
Authority: JP
Inventors: 統男瀬倉
Original assignee: Sekura Corp
Current assignee: Sekura Corp
Priority date: 2013-07-08
Filing date: 2013-07-08
Publication date: 2013-10-17
Anticipated expiration: 2023-07-08

Abstract

【課題】ポケットの着脱や取付位置変更が可能な可動ポケット付衣服を提供する。
【解決手段】衣服本体２の表面に、ループ状面ファスナ４ａを取り付け、ポケット３の外面に、ループ状面ファスナ４ａに取り外し可能に係合するフック状面ファスナ４ｂを取り付けて、衣服本体２の表面に、ポケット３を着脱可能かつ取付位置変更可能に取り付ける。衣服本体２の表面に、２つ以上のポケット３を取り付け、これら２つ以上のポケット３を、１種類のポケット３又は形状や大きさが異なる複数種のポケット３で形成する。
【選択図】図２

Description

本考案は、ポケットの着脱や取付位置の変更が可能な可動ポケット付衣服に関するものである。

衣服の中には、ポケットを有するものが知られ、その１つとして、ポケットに保冷剤や保温剤を入れることで、暑さや寒さを凌ぐ衣服が提案されている（例えば、特許文献１参照。）。ポケットは、様々なものが知られているが、身頃の内面に取り付けるものがあり、例えば、略矩形の布片を身頃の内面に縫い着け、上方の開口部から物を出し入れできるようになっている。

実用新案登録第３１１６６３３号公報

このように、ポケットが衣服に縫い付けられて固定されていると、例えば、保冷剤や保温剤を入れるポケットの位置が常に同じ位置であるので、衣服を着用する人によっては保冷剤や保温剤により冷やされたり温められたりする箇所が不快に感じることがあったり、保冷剤や保温剤の効果が十分に発揮されなかったりすることがあり得る。
本考案が解決しようとする課題は、ポケットの着脱や取付位置変更が可能な可動ポケット付衣服を提供することにある。

前記課題を解決するため本考案に係る可動ポケット付衣服は、衣服本体の表面に、着脱可能かつ取付位置変更可能にポケットを取り付けたことを特徴とする。

この考案では、衣服本体の表面は、内面、外面又は内外面である。ポケットは、面ファスナ、ボタン、フック又は線ファスナである係合部材を用いて取り付けることができる。面ファスナを用いる場合、衣服本体の表面に、ループ状面ファスナ部材を取り付け、ポケットの外面に、フック状面ファスナ部材を取り付けることが好ましい。また、衣服本体の表面に、同一形態のポケットを取り付け、これら２つ以上のポケットを、１種類のポケット又は形状や大きさが異なる複数種のポケットで形成するようにしてもよい。さらに、ポケットは、衣服本体に連結部材を介して連結することができる。また、衣服本体は、ベスト状、半袖上衣状、長袖上衣状、半ズボン状、長ズボン状、又はつなぎ服状に形成することができる。

本考案によれば、ポケットの着脱や取付位置の変更が可能な可動ポケット付衣服が得られる。

本考案に係る本実施形態の可動ポケット付衣服の一例を示す正面図である。本実施形態の可動ポケット付衣服の左右前身頃を開いた状態を示す正面図である。

以下、本考案に係る可動ポケット付衣服の実施形態例を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の一例の可動ポケット付衣服は、図１及び図２に示すように、衣服本体２の表面に、着脱可能かつ取付位置変更可能にポケット３を取り付けたものである。可動ポケット付衣服は、衣服であれば特に限定されず、ベスト状、半袖上衣状、長袖上衣状、半ズボン状、長ズボン状又はつなぎ服状等の通常の衣服や各種防護服等である。可動ポケット付衣服の素材としては、特に限定されず、難燃性素材や不燃性素材等でもよく、例えば、可動ポケット付衣服が断熱ベストである場合には、断熱性に優れた素材や断熱材をサンドイッチ状に内装した素材等であることが好ましい。本実施形態では可動ポケット付衣服としてベスト状の一種である断熱ベスト１について説明する。

衣服本体２は、ベスト本体であり、右前身頃２ａと左前身頃２ｂと後身頃２ｃとからなる。衣服本体２の表面例えば内面には、ポケット３が着脱可能かつ取付位置変更可能に取り付けられる。なお、ポケット３の取付位置は、衣服本体２の内面に限定されず、外面でも内面でも内外面でもよい。

ポケット３は、衣服本体２とは別個に形成されており、保冷剤や保温剤等の衣服内温度調節剤１０を入れることができる大きさで上方が開口された袋状に形成されている。ポケット３は、衣服本体２の生地と同じ生地で形成してもよいし、また、衣服内温度調節剤１０を入れるのに適した生地、例えば、メッシュ地や不織布等の放熱性に優れた生地で形成してもよい。

ポケット３は、図２に示す例では、複数個形成した同一形態のポケットを取り付けるようにしている。また、形状や大きさの異なる複数種のポケットを形成しておき、これらの中から所望のポケットを取り付けるようにしてもよい。さらに、複数種のポケットを複数個形成しておき、２種以上のポケットを取り付けるようにしてもよい。

ポケット３は、係合部材によって衣服本体２に取り付けられている。ポケット３の取付け箇所は、衣服本体２の内面の右前身頃２ａ、左前身頃２ｂ、後身頃２ｃの全部でもよいし、いずれか１つ又は２つの身頃でもよい。なお、衣服本体が半ズボン状又は長ズボン状で形成されている場合、ポケット３の取付け箇所は、胴部でも筒部でもどちらでもよいし両方でもよい。係合部材は、ポケット３を着脱可能かつ取付位置変更可能に取り付けることができれば特に限定されず、例えば、面ファスナ４、ボタン、フック又は線ファスナ等を用いることができ、本実施形態では面ファスナ４を用いた場合について説明する。

面ファスナ４としては、フック状係合素子を有するフック状面ファスナ部材４ｂとフック状係合素子に係合するループ状面ファスナ部材４ａからなるものを用いてもよいし、フック状係合素子とループ状係合素子が混在した混在面ファスナ部材を用いてもよい。すなわち、衣服本体２又はポケット３にループ状面ファスナ部材４ａを取り付けるとともに、ポケット３又は衣服本体２にフック状面ファスナ部材４ｂを取り付けるようにしてもよいし、衣服本体２とポケット３の両方にそれぞれ混在ファスナ部材を取り付けるようにしてもよい。この場合、本実施形態の断熱ベスト１を着たときに、断熱ベスト１の内面に接する生地がニット生地等のフック状面ファスナ部材が引っ掛かり易い生地であっても面ファスナが引っ掛かり難くなる観点から、衣服本体２の表面特に内面にループ状面ファスナ部材４ｂを取り付け、ポケット３の外面にフック状面ファスナ部材４ａを取り付けることが好ましい。

ループ状面ファスナ部材４ｂは、帯状のものを上下方向や左右方向に間隔をあけて複数配置したり格子状に配置したり、点状のものを点在させてもよい。また、ループ状面ファスナ部材４ｂは、面状の１つのものを衣服本体２の表面に取り付けてもよい。さらに、ループ状面ファスナ部材４ｂは、矩形状やその他の形状の面状のものを間隔をあけて複数配置してもよい。また、ループ状面ファスナ部材４ｂは、衣服本体２の表面の所望の区画の略全部を覆うように複数の面状のものを隣接するものが互いに近接するように配置してもよい。すなわち、例えば、複数の面状のものを隣接するものが互いに近接するように配置して、衣服本体２の内面の略全部をループ状面ファスナ部材４ｂで覆うようにしてもよい。

ループ状面ファスナ部材４ｂは、具体的には例えば、図２に示すように、衣服本体２の内面の右前身頃２ａ、左前身頃２ｂ、後身頃２ｃの全部に、左右方向に延びる帯状のループ状面ファスナ部材４ｂを上下方向に例えば略同じ間隔をあけて複数配置している。この場合、ポケット３は、１つのループ状面ファスナ部材４ｂの上端から１つ下のループ状面ファスナ部材４ｂの下端までの寸法と略同じ長さの縦長の矩形状に形成されていることが好ましい。このポケット３の外面の上方と下方に、帯状のループ状面ファスナ部材４ｂと上下の長さが略同じフック状面ファスナ部材４ｂをそれぞれ取り付けるようにしてもよいし、ポケット３の外面の略全面にフック状面ファスナ部材４ｂを取り付けるようにしてもよい。

なお、係合部材としてボタンを用いる場合、衣服本体２又はポケット３にボタンを取り付け、ポケット３又は衣服本体２にボタンが係合する係合穴、係合片を設けるようにする。また、ボタンが互いに取り外し可能に嵌合する一対のボタン（例えば、一方が凹状で、他方が凸状の一対のボタン等）の場合には、一対のボタンの一方を衣服本体２に取り付け、残りをポケット３に取り付けるようにする。

また、ポケット３は、連結部材によって衣服本体２に連結されていることが好ましい。連結部材としては、ポケット３を衣服本体２に連結することができれば特に限定されず、例えば、紐、鎖、テープ又はベルト等を用いることができる。連結部材の一端は、ポケット３に連結され、その他端は衣服本体２に連結されている。連結部材の両端のポケット３へ及び衣服本体２への各連結位置は、それぞれ特に限定されない。また、連結部材の両端の各取付けは、それぞれ着脱可能であることが好ましい。このように、ポケット３を連結部材を介して衣服本体２に連結しておくことで、衣服本体２からポケット３が外れたとしてもポケット３が連結部材によって衣服本体２に連結されているので、ポケット３及びそのポケット３内の物が紛失することがない。

次に、上記のように構成した本実施形態の断熱ベスト１を使用する場合について説明する。暑いときや寒いときには、衣服本体２の表面例えば内面に取り付けたポケット３に保冷剤や保温剤等の衣服内温度調節剤１０を入れる。これにより、暑さや寒さを凌ぐことができる。ポケット３は、着脱可能に衣服本体２に取り付けられているために、必要時にのみポケット３を取り付けることができる。このため、例えば、衣服内温度調節剤１０を使用しない場合にはポケット３を取り外すことができ、断熱ベスト１の着心地を向上させることができる。なお、衣服本体２にポケット３を取り付けておき、衣服内温度調節剤１０以外の物を入れてポケット３を使用するようにしてもよい。

また、ポケット３は、取付位置変更可能に取り付けられているために、衣服内温度調節剤１０により冷やされたり温められたりする箇所を着用する人によって所望の箇所に変えられるので、不快に感じることなく暑さや寒さを凌ぐことができ、さらに、衣服内温度調節剤１０の効果を十分に発揮させることができる。なお、衣服内温度調節剤１０以外の物を入れてポケット３を使用する場合にも所望の箇所に移動させることができる。

ポケットを面ファスナ４を用いて取り付けることで、ポケット３の着脱と取付位置の変更を簡単に行える。このとき、衣服本体２の内面に、ループ状面ファスナ部材４ａを取り付け、ポケット３の外面に、フック状面ファスナ部材４ｂを取り付けることで、断熱ベスト１を着たときに、断熱ベスト１の内面に接する生地がニット生地等のフック状面ファスナ部材が引っ掛かり易い生地であっても、このような生地に接する面ファスナ４はループ状面ファスナ部材４ａであるので、衣服本体２の内面にニット生地等が引っ掛かることが防止される。

ポケット３の外面の上方と下方にフック状面ファスナ部材４ｂをそれぞれ取り付けたり、ポケット３の外面の略全部にフック状面ファスナ部材４ｂを取り付けたりして、ポケット３のフック状面ファスナ部材４ｂを衣服本体２の上下に間隔をあけた２つのループ状面ファスナ４ａにそれぞれ係合させることで、ポケット３を確実に衣服本体２の所望の位置に取り付けることができる。

１断熱ベスト（可動ポケット付衣服）
２衣服本体
３ポケット
４面ファスナ
４ａループ状面ファスナ
４ｂフック状面ファスナ

Claims

衣服本体の表面に、着脱可能かつ取付位置変更可能にポケットを取り付けたことを特徴とする可動ポケット付衣服。
前記衣服本体の表面は、内面、外面又は内外面である請求項１に記載の可動ポケット付衣服。
前記ポケットは、面ファスナ、ボタン、フック又は線ファスナである係合部材を用いて取り付けられている請求項１又は２に記載の可動ポケット付衣服。
前記衣服本体の表面に、ループ状面ファスナ部材を取り付け、前記ポケットの外面に、フック状面ファスナ部材を取り付けた請求項１又は２に記載の可動ポケット付衣服。
前記衣服本体の表面に、２つ以上のポケットが取り付けられ、これら２つ以上のポケットは、同一形態のポケット又は形状や大きさが異なる複数種のポケットで形成されている請求項１〜４のいずれか１項に記載の可動ポケット付衣服。
前記ポケットは、前記衣服本体に連結部材を介して連結されている請求項１〜４のいずれか１項に記載の可動ポケット付衣服。
前記衣服本体は、ベスト状、半袖上衣状、長袖上衣状、半ズボン状、長ズボン状、又はつなぎ服状に形成されている請求項１〜６のいずれか１項に記載の可動ポケット付衣服。