JP3185769B2 - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

Info

Publication number
JP3185769B2
JP3185769B2 JP30462898A JP30462898A JP3185769B2 JP 3185769 B2 JP3185769 B2 JP 3185769B2 JP 30462898 A JP30462898 A JP 30462898A JP 30462898 A JP30462898 A JP 30462898A JP 3185769 B2 JP3185769 B2 JP 3185769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
register
value
circuit
mps
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30462898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000134479A (ja
Inventor
浩一郎 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP30462898A priority Critical patent/JP3185769B2/ja
Priority to EP19990121252 priority patent/EP0998127A3/en
Priority to US09/426,714 priority patent/US6549665B1/en
Publication of JP2000134479A publication Critical patent/JP2000134479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3185769B2 publication Critical patent/JP3185769B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/41Bandwidth or redundancy reduction
    • H04N1/411Bandwidth or redundancy reduction for the transmission or storage or reproduction of two-tone pictures, e.g. black and white pictures
    • H04N1/413Systems or arrangements allowing the picture to be reproduced without loss or modification of picture-information
    • H04N1/417Systems or arrangements allowing the picture to be reproduced without loss or modification of picture-information using predictive or differential encoding

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号処理装置
に関し、ITU−TのT.82およびT.85の勧告化
においても使用されている算術符号化において、高速に
符号化/復号化を行う画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号処理装置は一般に、算術
符号化を用いて構成されている。近年、算術符号化は、
ITU−T(国際電気通信連合)のT.82、および
T.85の勧告における静止画像の符号化方式が適用さ
れ使用されている。この算術符号化は、1画素単位で出
現画素を予測し符号化を行う。画素の予測には、モデル
テンプレートと呼ばれる周辺画素の集合を参照画素とし
て使用する。前記周辺画素を組み合わせたものは、コン
テキストと呼ばれる。各コンテキストは、周辺画素の状
態を表しており、それぞれに次に出現し易い画素値やそ
の出現確率等の値を持つ。この情報を利用して、画素の
符号化/復号化処理を行う。
【0003】図20は、算術符号化の符号化フローチャ
ートを示す。図20において、まず最初に各パラメータ
の初期化が行われ(S100)、その後符号化対象とな
る画素(以下、PIXとも言う)、およびそのPIXに
対応するコンテキスト(以下、CXとも言う)の読み込
みが行われる(S101)。読み込まれたPIXおよび
CXを用いてPIXの符号化処理が行われる(S10
2)。
【0004】上記のステップS101およびステップS
102の処理は、ストライプが終了するまで継続される
(S103)。ここでストライプとは、符号化の処理単
位であり、一般的に、画像1ページをいくつかのストラ
イプに分割して符号化処理を行う。1つのストライプが
終了すると、レジスタおよびバッファ内に残っている符
号を吐き出すためのFLUSH処理が行われる(S10
4)。
【0005】図21は、図20のステップS102の
「符号化処理」の詳細フローチャートを示す。図21に
おいて、まず現在の符号化対象画素値であるPIXと、
その時のCXの優勢確率シンボル(以下、MPSとも言
う)の値であるMPS[CX]が比較され(S20
0)、PIXが優勢確率シンボルか(S200/Ye
s)、劣勢確率シンボル(以下、LPSとも言う)か
(S200/No)、を判定する。
【0006】PIXがLPSの場合、まず確率領域幅を
示すAレジスタの値は、LPSの出現確率(以下、LS
Zとも言う)との減算が行われ、その結果が代入される
(S201)。次に算出されたAレジスタの値とLSZ
との比較が行われ(S202)、この比較の結果がA≧
LSZの場合は、演算レジスタであるCレジスタとAレ
ジスタの加算が行われ、その後AレジスタにLSZが代
入される(S203)。
【0007】ステップS202の比較の結果がA<LS
Zの場合、およびA≧LSZの場合でステップS203
を終了した後は、SWTCHの値を調べ、SWTCH=
1の場合、MPSの値を反転させる(S204/Ye
s、S205)。SWTCH=0の場合は(S204/
No)、何もせず次のステップS206へ進む。
【0008】最後に、CXの確率遷移状態を表すステー
タス(以下、STとも言う)の値ST[CX]に、LP
S時の次の遷移先のステータスを表すNLPS[ST
[CX]]を代入する。その後、正規化処理を行い(S
206)、PIXの符号化処理が終了する。
【0009】確率遷移テーブルは、各ST毎に、LSZ
の値、PIXがLPSの場合の次の遷移先であるNLP
S、MPSの場合の次の遷移先であるNMPS、MPS
値の反転の発生を表すSWTCHから構成され、符号化
処理における確率状態遷移は、上記の確率遷移テーブル
に従って行われる。
【0010】ステップS200においてPIXがMPS
と判断された場合、まずLPS時と同様にAレジスタの
値からLSZが減算される(S207)。減算されたA
レジスタの値は、0x8000(0xは16進数である
ことを表す)との比較が行われる(S208)。この比
較の結果が、A≧0x8000の場合は、何も処理が行
われずPIXの符号化処理を終了する。A<0x800
0の場合は、AレジスタとLSZの比較を行い(S20
9)、A<LSZの場合、CレジスタとAレジスタの加
算、およびAレジスタへのLSZの代入が行われる(S
210)。最後に、ST[CX]に次の遷移先であるN
MPS[ST[CX]]を代入し、正規化処理後(S2
11)、PIXの符号化処理を終了する。
【0011】図22は、「正規化処理」のフローチャー
トを示す。まず、AレジスタとCレジスタの1bitの
左シフトと、CT値の減算が行われる(S300)。上
記ステップS300の減算処理は、A<0x8000と
なるまで継続され、A≧0x8000となった時点で
(S309/No)、正規化処理は終了する。
【0012】上記ステップS300の処理中にCT=0
となった場合は(S301/Yes)、TEMPレジス
タにCレジスタの確定した符号部分をキャリーと共に代
入する(S302)。ここで、Cレジスタは、16ビッ
トの演算用ビットと、3ビットのキャリー伝搬吸収ビッ
トと、8ビットの生成された符号ビットと、1ビットの
キャリービットから構成される。
【0013】TEMPレジスタ=0xffの場合は(S
305/Yes)、変数SCのカウントアップを行う
(S306)。また、TEMP<0xffの場合は(S
305/No)、以前に蓄えてあるバッファ内のデータ
を符号として出力し、さらに0xffをSC回出力する
(S307)。その後SCの初期化を行い、バッファに
現TEMPレジスタの値を書き込む(S307)。
【0014】ステップS303において、TEMP>0
xffの場合は、バッファの値に1を加算し、その後バ
ッファの内容の出力と0x00のSC回出力を行う。そ
してSCの初期化と、TEMPレジスタの書き換えが行
われる(S304)。ここで、TEMPにはキャリービ
ットを除いた純粋な符号のみが書き込まれる。
【0015】ステップS308では、Cレジスタの上位
ビットのクリアおよびCT値の初期化が行われる。
【0016】特開平6−121172号公報および特開
平6−225158号公報に記載されている従来の画像
符号化装置では、リアルタイムな符号化を実現してい
る。また、特開平8−154059号公報にも高速に符
号化/復号化を行う符号化装置が記載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1の算術符号化のアルゴリズムでは、各画素の予測
のために確率遷移テーブルからその内容を読み込まなけ
ればならず、また、各CX毎にその時のSTおよびMP
Sの書き換えおよび読み込みを行わなければならない。
通常確率遷移テーブルはROMで構成され、CXの予測
状態はRAMで構成されているためその読み書きに数サ
イクルを要してしまい、時間がかかってしまう。さら
に、1画素の符号化に対して、数クロックのリード/ラ
イトサイクルを要するため、高速で連続して入力される
画像データに対して処理が間に合わないといった問題が
発生する。近年、スキャナ装置等では画像読み取りの高
速化が進み、画像読み込み速度が速くなっている。この
ため、上記の処理速度の問題は重大な問題点となる。
【0018】また、特開平6−121172号公報およ
び特開平6−225158号公報に記載されている従来
の画像符号化装置では、確率推定のためのLPSの領域
幅(LPZの値の)発生および確率推定情報の更新に関
しては何も記述がない。さらにCレジスタから確定した
符号を抽出する場合に、シフト数やCTの値によって出
力される符号サイズが異なり、その後の処理が複雑化し
てしまう。
【0019】特開平8−154059号公報の文献にお
いてもLPS領域幅の読み込みおよび確率推定情報の更
新に関しての記述はない。さらに、ここでは、Aレジス
タのシフト数をCレジスタの符号出力時にも用いている
ため、シフトによるオーバーフローを許容することが必
要になり、ビット幅の拡張を行っている。
【0020】本発明は、確率推定情報の更新を高速で行
い、定速で入力されるデータに対しても遅滞なく符号化
/復号化処理を行うことが可能な確率推定情報処理回路
を具備して構成された画像信号処理装置を提供すること
を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の画像信号処理装置は、各コンテキスト(C
X)に対応するステータス(ST)値やCXの優勢確率
シンボル(MPS)値の保持/更新を行う遷移状態更新
部と、AレジスタとLPSの出現確率(LSZ)との減
算やAレジスタのシフトを行うAレジスタ演算部と、入
力されるSTの値に応じて対応するLSZ、MPSの場
合の次の遷移先(NMPS)、PIXがLPSの場合の
次の遷移先(NLPS)、MPS値の反転の発生(SW
TCH)の値を出力する確率遷移テーブルと、入力され
た画素(PIX)がMPSであるかLPSであるかを判
定するPIX比較部と、Aレジスタ演算部とPIX比較
部とから出力されたデータのタイミングを調整するフリ
ップフロップと、フリップフロップに調整されたデータ
に基づきCレジスタとAレジスタの加減算やCレジスタ
のシフトを行うCレジスタ演算部と、フリップフロップ
に調整されたデータに基づき信号入出力のタイミングを
生成するCT更新部と、Cレジスタから符号を抽出し出
力する符号出力部と、を有して構成され、符号化処理ま
たは/および復号化処理に適応可能とされた確率推定情
報処理回路を具備したことを特徴としている。
【0022】また、上記の確率推定情報処理回路は、さ
らに、Aレジスタの値とCレジスタ中の演算用ビット中
の値との比較を行い、PIXがMPSであるかLPSで
あるかを決定するA/C比較部を有し、PIX比較部
は、排他的NORゲート回路を用いて構成するとよい。
【0023】なお、上記の遷移状態更新部は、CX値の
デコードを行うCXデコード回路、SWTCHの値に従
ってMPSの反転を行うMPS反転回路、入力されたC
Xに対応するST[CX]の出力および次の画素の符号
化のために対応するCXの遷移状態の更新を行うST更
新回路、入力されたCXに対応するMPS[CX]の出
力および次の画素の符号化のために対応するCXのMP
S値の更新を行うMPS更新回路から構成するとよい。
【0024】上記の遷移状態更新部は、CXの値のデコ
ードを行うCXデコード回路、SWTCHの値に応じて
MPSの反転を行うMPS反転回路、復号化結果である
画素を算出するPIX決定回路、CXに対応するST値
ST[CX]の出力および次の画素の符号化のために対
応するCXの状態の更新を行うST更新回路、CXに対
応するMPS値MPS[CX]の出力および次の画素の
符号化のために対応するCXのMPS値の更新を行うM
PS更新回路、PIX決定やMPS反転および状態遷移
の条件を生成する排他的NORから構成するとよい。
【0025】また、Aレジスタ演算部は、Aレジスタの
値の保持/更新を行うフリップフロップ、Aレジスタの
減算の制御を行うAレジスタ減算制御部、A−LSZの
値とLSZの値との比較を行うAレジスタ比較回路、入
力されたAレジスタの値からシフト量を算出するシフト
量決定部、シフト量決定部から出力されたシフト量に従
ってAレジスタのシフトを行うシフト回路から構成する
とよい。
【0026】確率遷移テーブルは、入力されたST値に
対応したLSZおよび、NMPS、NLPS、SWTC
Hの各値を出力するLSZセレクタ、NMPSセレク
タ、NLPSセレクタ、SWTCHセレクタから構成す
るとよい。
【0027】Cレジスタ演算部は、Cレジスタの値の保
持/更新を行うフリップフロップ、Cレジスタの値とA
レジスタの値の加算を行う加算器、Cレジスタの値とし
て加算器の出力を使用するかフリップフロップの出力を
直接使用するかを選択するセレクタ、セレクタの制御信
号を生成する排他的OR、Aレジスタ演算回路によって
算出されたシフト量に従ってCレジスタのシフトを行う
シフト回路、符号出力が発生した場合に出力した符号部
分にあたるビットの「0」クリアを行うマスク回路から
構成するとよい。
【0028】さらに、上記のCT更新部は、Aレジスタ
演算部で算出されたシフト量とフリップフロップから出
力されるCT値との加算を行う加算器、CT値の保持を
行うフリップフロップ、加算器の出力信号のタイミング
の調整を行うフリップフロップから構成され、符号抽出
部は、CT更新部から出力されるCTに従ってCレジス
タから符号を抽出するシフト回路で構成するとよい。
【0029】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる画像信号処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図19を参照すると本発明の画像信号処理装置の
一実施形態が示されている。
【0030】(構成の説明)最初に本発明を用いた画像
符号化装置の実施形態の構成を説明する。図1は本実施
形態の画像符号化装置の要部の構成例を示すブロック図
である。また、図2〜図15は、本画像符号化装置の各
構成部のより詳細な構成例を説明するための回路構成ブ
ロック図である。
【0031】図1を参照すると符号化装置の実施形態
は、入力されたPIXがMPSであるかLPSであるか
を判定するPIX比較部100、各CXに対応するST
値やMPS値の保持/更新を行う遷移状態更新部10
1、AレジスタとLSZとの減算やAレジスタのシフト
等を行うAレジスタ演算部102、入力されるSTの値
に応じて、対応するLSZ、NMPS、NLPS、SW
TCHの値を出力する確率遷移テーブル103、タイミ
ング調整用のフリップフロップ104、108、Cレジ
スタとAレジスタの加算やCレジスタのシフトやマスク
を行うCレジスタ演算部105、CT値の更新および符
号出力タイミングの生成を行うCT更新部106、Cレ
ジスタから符号を抽出し出力する符号抽出部107を有
して構成される。
【0032】上記PIX比較部100は、例えば、図2
に示すように排他的NORゲート109で構成され、P
IXとMPS[CX]の入力に対して、演算結果のαを
返す。
【0033】上記遷移状態更新部101は、図3に示す
ように、CX値のデコードを行うCXデコード回路20
0、SWTCHの値に従ってMPSの反転を行うMPS
反転回路201、入力されたCXに対応するST[C
X]の出力、および次の画素の符号化のために対応する
CXの遷移状態の更新を行うST更新回路202、入力
されたCXに対応するMPS[CX]の出力、および次
の画素の符号化のために対応するCXのMPS値の更新
を行うMPS更新回路203とから構成される。
【0034】上記ST更新回路202は、図4に示すよ
うに、対応するCXの状態ST値の更新を行うセレクタ
204、205と、上記セレクタ204、205の制御
信号を生成するNORゲート207、208と、各CX
に対応するST値を保持しておくフリップフロップ20
6と、入力されたCXに対応したST値ST[CX]を
出力するSTセレクタ209とから構成される。
【0035】また、上記MPS更新回路203は、図5
に示すように、対応するCXのMPS値の更新を行うセ
レクタ210と各CXに対応するMPS値の保持を行う
フリップフロップ211と、入力されたCXに対応した
MPS値MPS[CX]を出力するMPSセレクタ21
2とから構成される。
【0036】上記確率遷移テーブル103は、図6に示
すように、入力されたST値に対応したLSZおよび、
NMPS、NLPS、SWTCHの各値を出力するLS
Zセレクタ300、NMPSセレクタ301、NLPS
セレクタ302、SWTCHセレクタ303とから構成
される。ここで、各セレクタの入力は論理ゲートで構成
される。
【0037】上記Aレジスタ演算部102は、図7に示
すように、Aレジスタの値の保持/更新を行うフリップ
フロップ304、Aレジスタの減算の制御を行うAレジ
スタ減算制御部305、A−LSZの値とLSZの値と
の比較を行うAレジスタ比較回路308、入力されたA
レジスタの値からシフト量を算出するシフト量決定回路
307、上記シフト量決定回路307から出力されたシ
フト量に従ってAレジスタのシフトを行うシフト回路3
06とから構成される。
【0038】上記Cレジスタ演算部105は、図8に示
されるように、Cレジスタの値の保持/更新を行うフリ
ップフロップ400、Cレジスタの値とAレジスタの値
の加算を行う加算器401、Cレジスタの値として上記
加算器401の出力を使用するか、上記フリップフロッ
プ400の出力を直接使用するかを選択するセレクタ4
02、上記セレクタ402の制御信号を生成する排他的
OR405、Aレジスタ演算回路102によって算出さ
れたシフト量に従ってCレジスタのシフトを行うシフト
回路403、符号出力が発生した場合に出力した符号部
分にあたるビットの「0」クリアを行うマスク回路40
4とから構成される。
【0039】上記CT更新部106は、図9に示される
ように、Aレジスタ演算部102で算出されたシフト量
とフリップフロップ501から出力されるCT値との加
算を行う加算器500、CTの値の保持を行うフリップ
フロップ501、加算器500の出力信号のタイミング
の調整を行うフリップフロップ502、503とから構
成される。また、符号抽出部107は、同じく図9に示
されるように、CT更新部106から出力されるCTに
従って、Cレジスタから符号を抽出するシフト回路50
4で構成される。
【0040】以上が本発明を用いた画像符号化装置の実
施形態の構成例である。次に画像復号化装置の実施形態
の構成例について説明する。画像復号化装置に関しても
画像符号化装置とほぼ同様な構成で実現することができ
る。
【0041】図12は、本発明の復号化装置の実施形態
のブロック図を示す。復号化装置は、各CXに対するS
TおよびMPSの更新/保持を行い、さらに復号化結果
であるPIXの算出を行う遷移状態更新部600と、入
力されるSTに応じて対応するLSZ、NMPS、NL
PS、SWTCH等の値を出力する確率遷移テーブル6
03と、AレジスタとLSZの減算やAレジスタのシフ
ト等を行うAレジスタ演算部602と、Aレジスタの値
とCレジスタ中の演算用ビット中の値の比較を行いPI
XがMPSであるかLPSであるかを決定するA/C比
較部604と、データのタイミングを調整するフリップ
フロップ605と、符号の入力やCレジスタとAレジス
タの減算およびCレジスタのシフト等を行うCレジスタ
演算部606、符号入力のタイミングを生成するCT更
新部607とから構成される。
【0042】上記遷移状態更新部600は、図13に示
されるように、CXの値のデコードを行うCXデコード
回路608、SWTCHの値に応じてMPSの反転を行
うMPS反転回路612、復号化結果である画素を算出
するPIX決定回路611、CXに対応するST値ST
[CX]の出力、および次の画素の符号化のために対応
するCXの状態の更新を行うST更新回路609、CX
に対応するMPS値MPS[CX]の出力、および次の
画素の符号化のために対応するCXのMPS値の更新を
行うMPS更新回路610、PIX決定やMPS反転お
よび状態遷移の条件を生成する排他的NOR618とか
ら構成される。
【0043】上記Cレジスタ演算部606は、図14に
示されるように、入力される符号をCTの値によりCレ
ジスタ内の適当な位置に挿入する符号入力回路613、
Cレジスタの値の保持/更新を行うフリップフロップ6
14、Cレジスタの値とAレジスタの値の減算を行う減
算器615、減算した結果を使用するか減算していない
結果を使用するかを選択するセレクタ616、Aレジス
タ演算部602によって算出されたシフト量に従ってC
レジスタのシフトを行うシフト回路617とから構成さ
れる。
【0044】上記CT更新部607は、図15に示され
るように、Aレジスタ演算部602で算出されたシフト
量と現在のCT値との加算を行う加算器620、CTの
値の保持を行うフリップフロップ619、加算器の出力
結果の信号のタイミングの調整を行うフリップフロップ
621とから構成される。以上が本発明を用いた画像復
号化装置の実施形態の構成例である。
【0045】(動作の説明)次に、図1の画像符号化動
作例について、図2〜図19を用いて説明する。最初に
符号化すべき画素PIXi およびPIXi に対応するコ
ンテキストCXi が入力される。ここでPIXおよびC
Xはクロックに対して連続で入力され、符合iは、i番
目に入力された画素であることを示す。またCXi は、
K個の参照画素で構成されるKビットの値とする(Kは
正の整数)。遷移状態更新部101にCXi が入力され
ると、CXi は図3のST更新回路202とMPS更新
回路203に入力され、それぞれ図4のSTセレクタ2
09、図5のMPSセレクタ212のセレクタ制御信号
として入力される。各セレクタ209、212では、入
力されたCXi に応じて、それぞれST[CXi ]、M
PS[CXi ]が選択され出力される。ここで、STは
Mビット、MPSは1ビットの値とし、上記STセレク
タ209、MPSセレクタ212はそれぞれ2K 通りの
CXに対応するL個(L=2K )のST、MPSから選
択される。選択されたST[CXi ]、MPS[C
i ]は、それぞれ確率遷移テーブル103とPIX比
較部100へと出力される。
【0046】PIX比較部100では、図2を用いて説
明すると、入力されたPIXi と遷移状態更新部101
から出力されたMPS[CXi ]との排他的NORの計
算が行われ、上記計算の結果としてαi が出力される。
ここで、PIXi =MPS[CXi ]の時はαi =1、
PIXi ≠MPS[CXi ]の時はαi =0となる。
【0047】確率遷移テーブル103では、図6を参照
すると、入力されたST[CXi ]に従って、LSZセ
レクタ300ではLSZ[ST[CXi ]]が、NMP
Sセレクタ301ではNMPS[ST[CXi ]]が、
NLPSセレクタ302ではNLPS[ST[C
i ]]が、SWTCHセレクタ303ではSWTCH
[ST[CXi ]]が出力される。確率の状態数(ST
の総数)をNとすると、各セレクタの入力端子はN本と
なり、STがMビットで構成されているため、2M-1
N≦2M となる。LSZ[ST[CXi ]]は、Aレジ
スタ演算部102へと出力され、NMPS[ST[CX
i ]]とNLPS[ST[CXi ]]、SWTCH[S
T[CXi ]]は遷移状態更新部101へと出力され
る。
【0048】図1のAレジスタ演算部102では、図7
を参照すると、Aレジスタ減算制御部305ではA−L
SZ[ST[CXi ]]が行われ、上記減算の結果はA
MLSZi としてAレジスタ減算制御部305から出力
される。出力された上記AMLSZi は、Aレジスタ比
較回路308においてLSZ[ST[CXi ]]との比
較が行われ、比較結果であるγi が出力される。ここ
で、A<LSZ[ST[CXi ]]の場合はγi =0、
A≧LSZ[ST[CXi ]]の場合はγi =1とな
る。上記Aレジスタ減算制御部305では、上記γi
PIX比較部100から入力されるαi を用いてAレジ
スタの制御が行われる。Aレジスタ減算制御部305か
らシフト回路306やシフト量決定回路307に出力さ
れる信号は、αi とγi の排他的ORの結果が“0”の
場合はA−LSZ[ST[CXi ]]となり、αi とγ
i 排他的ORの結果が“1”の場合は、フリップフロッ
プ304の出力がAレジスタの値となる。
【0049】さらに、Aレジスタ減算制御部305から
出力される上記出力信号の最上位の1ビットは、βi
して図1の遷移状態更新部101に入力される。ここ
で、βi はA<0x8000であるかどうかを示す値と
なり、βi =0の場合は、A<0x8000であり、β
i =1の場合は、A≧0x8000である。Aレジスタ
減算制御部305から出力されたAレジスタの値は、シ
フト量決定回路307に入力され、A<0x8000の
場合は、A≧0x8000となるまでのAレジスタの左
シフト量が算出され、シフト回路306へと出力され
る。
【0050】上記シフト回路306では、入力されたシ
フト量に応じてAレジスタの左シフトを行う。その後再
びフリップフロップ304によりAレジスタの値が保持
されることになり、PIXi の符号化におけるAレジス
タの演算が終了する。
【0051】上記Aレジスタ演算部102から出力され
たβi 、PIX比較部100から出力されたαi は、遷
移状態更新部101へと入力される。遷移状態更新部1
01では図3を参照すると、αi はMPS反転回路20
1とST更新回路202へ、βi はST更新回路202
へ入力される。また、遷移状態更新部101へ入力され
たCXi は、CXデコード回路200へ入力され、上記
CXi 対応したDECCX信号であるDECCXil
“0”とする。ここで、lはKビットのCXi をデコー
ドした0≦l<Lの整数である。DECCXilは、ST
更新回路202およびMPS更新回路203に入力され
る。
【0052】ST更新回路202では、図4を参照する
と、セレクタ204において、βi=0且つDECCX
il=0の場合、NMPS[ST[CXi ]]が選択され
出力される。セレクタ205では、αi =0且つDEC
CXil=0の場合、NLPS[ST[CXi ]]が選択
され出力される。つまり、上記セレクタ204、205
において、符号化におけるCXi に関しての確率状態遷
移が行われる。上記セレクタ205の結果は、フリップ
フロップ206によって保持されPIXi に関する確率
状態遷移が終了し、以降の画素の符号化に使用される。
この結果、確率状態遷移が1クロックで実現可能とな
る。
【0053】MPS反転回路201では、SWTCH
[ST[CXi ]]=1且つαi =0のときMPS[C
i ]の反転が行われる。MPS反転回路201の出力
データRMPSi は、MPS更新回路203へと入力さ
れ、DECCXilの値によって、セレクタ210でMP
Sの値が更新されるかどうか選択される。上記セレクタ
210の出力結果は、フリップフロップ211によって
保持され、PIXi に関するMPSの状態更新が終了
し、以降の画素の符号化に使用される。これにより、C
i に対するMPS値の更新が完了する。図19に符号
化処理におけるα、β、γの信号の意味とMPSの判定
条件およびST更新条件を表す。
【0054】Aレジスタ演算部102から出力されたシ
フト量SFTi とA−LSZ[ST[CXi ]]の値A
MLSZi は、フリップフロップ104においてタイミ
ング調整が行われ、それぞれDSFTi 、DAMLSZ
i としてCレジスタ105に入力される。また、PIX
比較部100から出力されたαi も同様に、Dαi とし
てCレジスタ演算部105に入力される。
【0055】図8のCレジスタ演算部105の詳細ブロ
ック図を参照すると、Cレジスタ演算部105では、加
算器401におけるCレジスタの値とDAMLSZi
値との加算結果と、フリップフロップ400の出力との
選択処理が、Dαi とDγiの排他的OR405の出力
によりセレクタ402において行われる。ここで、(D
αi =0&Dγi =1)または(Dαi =1&Dγi
0)の場合は、加算された値が選択される。その後上記
セレクタ402の出力は、シフト回路403へと入力さ
れ、図1のAレジスタ演算部102から出力されたシフ
ト量DSFTiに従ってCレジスタの上位側へのビット
シフトが行われる。ここで、LSZの値がhビットで構
成されているとすると、Cレジスタの確定符号ビットは
hビットで構成される。その結果Cレジスタの構成は、
図10に示されるようになる。これにより、1画素の符
号化における符号出力回数が最大でも1回となり、連続
して入力される画素を遅滞なく符号化することが可能と
なる。
【0056】図10においてキャリー吸収ビットの大き
さJは、2J-1 <h≦2J を満たす値とする。(本実施
形態ではLSZが16ビットで構成されているため、h
=16、J=4とする。)シフト回路403から出力さ
れたデータはマスク回路404へと入力される。
【0057】マスク回路404では、符号出力の発生を
表すDOUTi が“1”の時にCレジスタの確定符号ビ
ット中で出力された符号データに対応するビットのクリ
アが行われる。クリアするビット長および位置はCレジ
スタの状態より異なり、DCTi 信号によってクリア範
囲を特定する。マスク回路404の処理が終了した後
は、再びフリップフロップ400にCレジスタの値が保
持され、次の画素の符号化に使用される。以上の処理で
PIXi に関するCレジスタの演算処理が終了する。
【0058】上記Cレジスタ演算部の105において使
用されたDOUTi およびDCTiはCT更新部106
において生成される。図9を参照すると、CT更新部1
06では、図1のAレジスタ演算部102で算出された
シフト量DSFTi とフリップフロップ501で保持し
てある1つ前のCT値CTi-1 を使用して、加算器50
0において符号出力タイミングが算出される。ここで、
DSFTi のビット長をyビットとするとCTi もyビ
ットで構成され、加算器500はyビット加算器とな
る。また、CTはCレジスタ内の確定符号ビット中の符
号蓄積状態を表しており、CT=0の場合は、確定符号
ビット中に符号が蓄積されていない状態を表し、CT=
h−1の場合は、確定符号ビットいっぱいに符号が蓄積
されたことを表す。加算器500のキャリー信号OUT
i は“1”のときに符号出力が発生することを表してい
る。加算器500の出力は、それぞれフリップフロップ
502、503を経由して、DOUTi 、DCTi とし
てCレジスタ演算部105へ出力される。DCTi は、
またフリップフロップ501へと入力され次の画素の符
号化に用いられる。
【0059】Cレジスタの確定符号ビットに蓄積された
符号データは、符号抽出部107において抽出され出力
される。図9を参照すると符号抽出部107は、シフト
回路504で構成される。Cレジスタ演算部105から
入力されたCレジスタの値COUTi は、1つ前のCT
値であるCTi-1 に従って、Cレジスタ内の確定符号ビ
ットがすべて埋まるように、つまりCT=h−1となり
符号出力が行われる位置までCレジスタの上位側へのシ
フトが行われる。シフト回路504は、シフトした結果
から上位のh+1ビット(hは確定符号ビットサイズで
あり、1ビットはキャリービットである。)を符号とし
て抽出し出力する。
【0060】フリップフロップ108は、CT更新部1
06から出力されるDOUTi 信号により、符号出力の
有無を確認し符号を出力する。図11に符号化処理のタ
イミングを記す。符号化処理は、大きくAレジスタ演
算、Cレジスタ演算、符号出力の3つの処理に分割する
ことができ、上記3つの処理をパイプライン的に処理す
ることにより、連続して画素の符号化を行う。
【0061】以上が画像符号化装置の実施形態である。
上記実施形態中で使用した整数h、J、K、L、M、
N、yの各変数は、その条件内で任意に変更が可能であ
ることは明らかである。また図3、図4のST更新部お
よびMPS更新部は、実施形態中ではフリップフロップ
で構成しているが、ラッチゲート等でも構成することが
可能である。
【0062】次に、本発明を用いた画像符号化装置に対
する画像復号化装置の実施形態を図を用いて説明する。
【0063】図12において、まず符号ICODEがC
レジスタ演算部606に入力されると、ICODEは図
14の符号入力回路613へと入力される。上記符号入
力回路613では、OUTi =1のタイミング、すなわ
ち符号入力要求が発生するタイミングで、Cレジスタ内
にICODEが取り込まれる。Cレジスタ上での取り込
み位置は、Cレジスタの符号使用状況を示すCTi を使
用して、適切な位置に取り込まれる。
【0064】図16にCレジスタ内の符号状態とCTの
関係を示す。Cレジスタのサイズは、LSZのビットサ
イズをhビットとした場合、Aレジスタの最大シフト量
を考慮して、2×hビットで構成される。これにより1
画素の復号化において最大でも1回だけしか符号入力が
行われなくなる。図16の表はLSZおよび入力符号を
16ビットと仮定した場合であり、Cレジスタのサイズ
は32ビットとなる。表中の横項目はCT値を示し、縦
項目CIxxは符号入力後のCレジスタを表しxxはそ
のビット位置を示す。表中のCxxは、シフト回路61
7を通過後のCレジスタ内の有効符号を表し、Ixxは
入力される符号を表す。また、入力符号よりも下位とな
るビットには“0”が入力される。入力後のCレジスタ
のデータは、上位のhビットがCHIGHi としてA/
C比較部604へと出力される。符号入力回路613の
出力データは、フリップフロップ614によって保持さ
れ、次の画素の復号化のために使用される。フリップフ
ロップ614の出力は、減算器615とセレクタ616
へ出力される。
【0065】減算器615では、Aレジスタ演算部60
2から出力されタイミング調整が行われたDAMLSZ
i の値と、Cレジスタの上位hビットの値CHIGHi
との減算が行われる。セレクタ616では、次のCレジ
スタとして減算器615の結果を使用するか、フリップ
フロップ614から直接入力されるデータを使用するか
の選択が行われる。その制御は、Dαi =0すなわちA
≦CHIGHi の場合は減算結果を選択する制御とな
る。シフト回路617は、Aレジスタ演算部602で算
出されたシフト量に基づいてCレジスタの上位側へのシ
フトが行われる。
【0066】上記符号入力回路613で使用されるCT
i およびOUTi は、CT更新部607において生成さ
れる。図15においてAレジスタ演算部602で算出さ
れたシフト量DSFTi は、フリップフロップ619に
保持されている前の画素の復号化後のCレジスタの符号
状態CTi-1 との加算が加算器620において行われ
る。DSFTi のビット長をyビットとすると、CTも
yビットで構成され、加算器620はyビット加算器と
なる。上記加算器620のキャリー信号OUTiは、
“1”のときに符号の入力が必要であることを表してい
る。また、上記加算器620の結果は、CTi としてC
レジスタ演算部606に対して符号入力位置を通知す
る。以上のようにCレジスタ演算部およびCT更新部が
動作することにより、画素PIXi に関するCレジスタ
の演算処理が行われる。
【0067】Cレジスタ演算部606から出力されたデ
ータCHIGHi は、A/C比較部604において、A
レジスタとの比較が行われる。ここで、Aレジスタの値
は、A−LSZ[ST[CXi ]]である。上記A/C
比較部から出力される信号αi は、A>CHIGHi
場合αi =1とし、A≦CHIGHi の場合αi =0と
する。
【0068】遷移状態更新部600では、入力されたC
i は図13において、CXデコード回路608と、S
T更新回路609、MPS更新回路610へと入力され
る。CXデコード回路では、現CXに対応した信号DE
CCXを“0”とするようなKビットの値のデコード処
理が行われる。ST更新回路609は、符号化時の場合
の回路構成(図4)とほぼ同じような構成になるが、図
4におけるαi の入力が復号化時は排他的NOR618
の出力となる。MPS更新回路610は、符号化時の場
合と同様な回路構成(図5)となる。
【0069】上記ST更新回路609およびMPS更新
回路610は、入力されたCXi に従ってそれぞれST
[CXi ]、MPS[CXi ]を出力する。また、A/
C比較部604においてαi 、Aレジスタ演算部602
においてβi 、およびγi 、確率遷移テーブルにおいて
NMPS[ST[CXi ]]、NLPS[ST[C
i ]]の値が決定された後は、符号化処理時と同様に
ST更新回路およびMPS更新回路においてそれぞれS
Tの更新、MPSの更新が行われる。MPS反転回路6
12もαi 信号がαi とγi の排他的NORの演算結果
信号に変わる以外は、符号化処理時と同様な動作を行
う。PIX決定回路611では、αi とγi の排他的N
ORの値によりPIXi の決定を行う。αi =γi の場
合はPIXi =MPS[CXi ]とし、αi ≠γi の場
合はPIXi =1−MPS[CXi ]となる。図17に
復号化処理時におけるα、β、γの信号の意味とPIX
の決定条件およびMPSの判定条件、ST更新条件を表
す。
【0070】確率遷移テーブル603およびAレジスタ
演算部602の動作は、符号化処理の場合と同様な動作
を行う。以上の処理により、画素PIXi に関するAレ
ジスタの演算、確率状態遷移、PIXの決定が行われた
ことになる。図18に本実施形態の復号化処理のタイミ
ングを記す。復号化処理は2クロックで処理を終了する
ことが可能となり、符号化処理時と同様パイプライン処
理的に処理が可能となる。
【0071】上記の実施形態によれば、これまでROM
やRAMといったデバイスで実現されていた確率推定情
報の更新部分を、論理回路を用いて実現する。この論理
回路を符号化装置または/および復号化装置へ適用する
ことにより、高速でしかも連続して入力されるデータに
対しても遅滞なく処理可能となる。さらに、Cレジスタ
内の確定符号ビットのビット幅を演算用ビットのビット
幅、つまり劣勢シンボルの領域幅であるLSZのビット
幅と等しくすることにより、1回の処理での最大符号出
力回数を1回とし、連続して入力されるデータに対して
スムーズに処理が可能となる。
【0072】以上が本発明に関する画像復号化の説明で
ある。本実施形態中で使用した整数h、y、Kの各変数
は、その条件内で任意に変更が可能であることは明らか
である。尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一
例である。但し、これに限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可
能である。例えば、ST更新部およびMPS更新部は、
実施形態中ではフリップフロップで構成しているが、ラ
ッチゲート等で構成することも可能である。
【0073】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の画像信号処理装置は、確率遷移用の状態データの蓄積
および確率遷移テーブルを論理回路で実現している。こ
のため、上記確率推定情報の読み込みおよび書き込みの
サイクルの高速化が行われ、結果的に符号化処理全体の
処理速度が向上化する。
【0074】また、符号を生成するCレジスタのビット
幅をLSZのビットと確定符号ビットのビット幅を等し
くしたために、1画素の符号化における最大符号出力回
数が1回となる。さらに、Cレジスタからの符号出力時
の符号状態を検出する信号として、Aレジスタ演算部に
おいて算出されたシフト量とCレジスタの確定符号ビッ
トの符号蓄積状態を表すCT値との和を用いている。こ
のことにより、Cレジスタのビット幅を余分に大きくす
ることなく、確定したビット位置からスムーズに符号出
力が可能となる。
【0075】以上の理由から、本発明を用いた場合、連
続して入力される画素に対して遅滞なく符号化処理を行
うことが可能となり、定速でさらに高速な符号化処理を
実現することができる。また、復号化に関しても同様
に、連続して復号化処理を行い遅滞なく画像を出力する
ことができるため、定速で且つ高速な復号化処理を実現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像信号処理装置の実施形態を示す符
号化装置のブロック図である。
【図2】符号化装置のPIX比較部の回路構成図であ
る。
【図3】符号化装置の遷移状態更新部の回路ブロック図
である。
【図4】符号化装置のSTセレクタの回路ブロック図で
ある。
【図5】符号化装置のMPSセレクタの回路ブロック図
である。
【図6】符号化装置の確率推定テーブルの回路ブロック
図である。
【図7】符号化装置のAレジスタ演算部の回路ブロック
図である。
【図8】符号化装置のCレジスタ演算部の回路ブロック
図である。
【図9】符号化装置のCT更新部の回路ブロック図であ
る。
【図10】符号化装置のCレジスタの構成例を示す図で
ある。
【図11】符号化装置の符号化タイミング例を示した図
である。
【図12】復号化装置の回路ブロック図である。
【図13】復号化装置の遷移状態更新部の回路ブロック
図である。
【図14】復号化装置のCレジスタ演算部の回路ブロッ
ク図である。
【図15】復号化装置のCT更新部の回路ブロック図で
ある。
【図16】復号化装置の符号入力位置の図表である。
【図17】復号化装置のα、β、γおよび各種条件を示
した図表である。
【図18】復号化装置の符号化タイミング例を示した図
である。
【図19】符号化装置のα、β、γおよび各種条件を示
した図表である。
【図20】従来の算術符号化の手順例を示したフローチ
ャートである。
【図21】従来の算術符号化の符号化処理のフローチャ
ートである。
【図22】従来の算術符号化の正規化処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
100 PIX比較部 101 遷移状態更新部 102 Aレジスタ演算部 103 確率遷移テーブル 104、108 フリップフロップ 105 Cレジスタ演算部 106 CT更新部 107 符号抽出部 109 排他的NORゲート 200 CXデコード回路 201 MPS反転回路 202 ST更新回路 203 MPS更新回路 204、205 セレクタ 207、208 NORゲート 206 フリップフロップ 209 STセレクタ 210 セレクタ 211 フリップフロップ 212 MPSセレクタ 300 LSZセレクタ 301 NMPSセレクタ 302 NLPSセレクタ 303 SWTCHセレクタ 304 フリップフロップ 305 Aレジスタ減算制御部 306 シフト回路 307 シフト量決定回路 308 Aレジスタ比較回路 400 フリップフロップ 401 加算器 402 セレクタ 403 シフト回路 404 マスク回路 405 排他的OR 500 加算器 501 フリップフロップ 502、503 フリップフロップ 504 シフト回路 600 遷移状態更新部 602 Aレジスタ演算部 603 確率遷移テーブル 604 A/C比較部 605 フリップフロップ 606 Cレジスタ演算部 607 CT更新部 608 CXデコード回路 609 ST更新回路 610 MPS更新回路 611 PIX決定回路 612 MPS反転回路 613 符号入力回路 614 フリップフロップ 615 減算器 616 セレクタ 617 シフト回路 618 排他的NOR 619、621 フリップフロップ 620 加算器

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各コンテキスト(CX)に対応するステ
    ータス(ST)値やCXの優勢確率シンボル(MPS)
    値の保持/更新を行う遷移状態更新部と、 AレジスタとLPSの出現確率(LSZ)との減算やA
    レジスタのシフトを行うAレジスタ演算部と、 入力されるSTの値に応じて対応するLSZ、MPSの
    場合の次の遷移先(NMPS)、PIXがLPSの場合
    の次の遷移先(NLPS)、MPS値の反転の発生(S
    WTCH)の値を出力する確率遷移テーブルと、入力された画素(PIX)がMPSであるかLPSであ
    るかを判定するPIX比較部と、 前記Aレジスタ演算部とPIX比較部とから出力された
    データのタイミングを調整するフリップフロップと、前記フリップフロップで調整されたデータに基づき Cレ
    ジスタとAレジスタの加減算やCレジスタのシフトを行
    うCレジスタ演算部と、前記フリップフロップで調整されたデータに基づき 信号
    入出力のタイミングを生成するCT更新部と、前記Cレジスタから符号を抽出し出力する符号出力部
    と、 を有して構成され、符号化処理または/および復号化処
    理に適応可能とされた確率推定情報処理回路を具備した
    ことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記確率推定情報処理回路は、さらに、
    前記Aレジスタの値と前記Cレジスタ中の演算用ビット
    中の値との比較を行い、PIXがMPSであるかLPS
    であるかを決定するA/C比較部を有して構成されたこ
    とを特徴とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記遷移状態更新部は、CX値のデコー
    ドを行うCXデコード回路、SWTCHの値に従ってM
    PSの反転を行うMPS反転回路、入力されたCXに対
    応するST[CX]の出力および次の画素の符号化のた
    めに対応するCXの遷移状態の更新を行うST更新回
    路、入力されたCXに対応するMPS[CX]の出力お
    よび次の画素の符号化のために対応するCXのMPS値
    の更新を行うMPS更新回路から構成されたことを特徴
    とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記遷移状態更新部は、CXの値のデコ
    ードを行うCXデコード回路、SWTCHの値に応じて
    MPSの反転を行うMPS反転回路、復号化結果である
    画素を算出するPIX決定回路、CXに対応するST値
    ST[CX]の出力および次の画素の符号化のために対
    応するCXの状態の更新を行うST更新回路、CXに対
    応するMPS値MPS[CX]の出力および次の画素の
    符号化のために対応するCXのMPS値の更新を行うM
    PS更新回路、PIX決定やMPS反転および状態遷移
    の条件を生成する排他的NORから構成されたことを特
    徴とする請求項に記載の画像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記Aレジスタ演算部は、Aレジスタの
    値の保持/更新を行うフリップフロップ、Aレジスタの
    減算の制御を行うAレジスタ減算制御部、A−LSZの
    値とLSZの値との比較を行うAレジスタ比較回路、入
    力されたAレジスタの値からシフト量を算出するシフト
    量決定部、前記シフト量決定部から出力されたシフト量
    に従ってAレジスタのシフトを行うシフト回路から構成
    されたことを特徴とする請求項に記載の画像信号処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記確率遷移テーブルは、入力されたS
    T値に対応したLSZおよび、NMPS、NLPS、S
    WTCHの各値を出力するLSZセレクタ、NMPSセ
    レクタ、NLPSセレクタ、SWTCHセレクタから構
    成されたことを特徴とする請求項に記載の画像信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記Cレジスタ演算部は、Cレジスタの
    値の保持/更新を行うフリップフロップ、Cレジスタの
    値とAレジスタの値の加算を行う加算器、Cレジスタの
    値として前記加算器の出力を使用するか、前記フリップ
    フロップの出力を直接使用するかを選択するセレクタ、
    前記セレクタの制御信号を生成する排他的OR、Aレジ
    スタ演算回路によって算出されたシフト量に従ってCレ
    ジスタのシフトを行うシフト回路、符号出力が発生した
    場合に出力した符号部分にあたるビットの「0」クリア
    を行うマスク回路から構成されたことを特徴とする請求
    に記載の画像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記CT更新部は、Aレジスタ演算部で
    算出されたシフト量とフリップフロップから出力される
    CT値との加算を行う加算器、CT値の保持を行うフリ
    ップフロップ、前記加算器の出力信号のタイミングの調
    整を行うフリップフロップから構成されたことを特徴と
    する請求項に記載の画像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記符号抽出部は、前記CT更新部から
    出力されるCTに従ってCレジスタから符号を抽出する
    シフト回路で構成されたことを特徴とする請求項に記
    載の画像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記PIX比較部は、排他的NORゲ
    ート回路を用いて構成されたことを特徴とする請求項
    に記載の画像信号処理装置。
JP30462898A 1998-10-26 1998-10-26 画像信号処理装置 Expired - Fee Related JP3185769B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30462898A JP3185769B2 (ja) 1998-10-26 1998-10-26 画像信号処理装置
EP19990121252 EP0998127A3 (en) 1998-10-26 1999-10-25 Image signal processing device
US09/426,714 US6549665B1 (en) 1998-10-26 1999-10-26 Image signal processing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30462898A JP3185769B2 (ja) 1998-10-26 1998-10-26 画像信号処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000134479A JP2000134479A (ja) 2000-05-12
JP3185769B2 true JP3185769B2 (ja) 2001-07-11

Family

ID=17935330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30462898A Expired - Fee Related JP3185769B2 (ja) 1998-10-26 1998-10-26 画像信号処理装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6549665B1 (ja)
EP (1) EP0998127A3 (ja)
JP (1) JP3185769B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013016954A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Nec Engineering Ltd 算術符号化方法及び算術符号化装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3853710B2 (ja) * 2002-07-15 2006-12-06 Necアクセステクニカ株式会社 ディジタル画像符号化装置およびディジタル画像符号化方法
ES2586409T3 (es) * 2002-09-20 2016-10-14 Ntt Docomo, Inc. Método y aparato para codificación y decodificación aritmética
US7283073B2 (en) * 2005-12-19 2007-10-16 Primax Electronics Ltd. System for speeding up the arithmetic coding processing and method thereof

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69020424T2 (de) * 1989-04-26 1995-11-09 Canon Kk Bildkodierverfahren.
EP0523939B1 (en) * 1991-07-15 1998-10-07 Canon Kabushiki Kaisha Image encoding
JP3184670B2 (ja) 1992-07-31 2001-07-09 キヤノン株式会社 画像符号化装置
EP0581571B1 (en) 1992-07-31 1998-07-08 Canon Kabushiki Kaisha Imaging coding device and method
DE69320147T2 (de) * 1992-11-13 1999-01-14 Canon Kk Vorrichtung zur Bildkodierung
JP3219571B2 (ja) 1992-11-13 2001-10-15 キヤノン株式会社 画像符号化装置及び方法
JP3225763B2 (ja) 1994-11-28 2001-11-05 富士ゼロックス株式会社 符号化装置および復号化装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013016954A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Nec Engineering Ltd 算術符号化方法及び算術符号化装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0998127A2 (en) 2000-05-03
JP2000134479A (ja) 2000-05-12
EP0998127A3 (en) 2004-09-29
US6549665B1 (en) 2003-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3839974B2 (ja) 符号化装置
JP2008118307A (ja) 符号化装置及びその制御方法
JP3684128B2 (ja) 算術符号化/復号化方法ならびに算術符号化/復号化装置
CN110049333B (zh) 一种jpeg_ls图像压缩输出编码码流拼接系统及方法
JP3621512B2 (ja) ディジタル情報符号化装置、ディジタル情報復号化装置、ディジタル情報符号化・復号化装置、ディジタル情報符号化方法、及びディジタル情報復号化方法
JP3185769B2 (ja) 画像信号処理装置
JP3787389B2 (ja) 画像処理装置、及び方法、及びその方法を記憶した記憶媒体
JPH104557A (ja) 画像処理装置、及び方法、及びその方法を記憶した記憶媒体
JP3139460B2 (ja) 2値文書画像の符号化方法および符号化装置
JPH06121172A (ja) 画像符号化装置
JP2872334B2 (ja) カラー画像の符号化装置
JP3146109B2 (ja) 二値画像符号化装置
JP4936574B2 (ja) 符号化装置及びその制御方法
JP3127513B2 (ja) 符号化装置
JP3124890B2 (ja) 二値画像符号化装置
JP3235510B2 (ja) 符号化方法及び符号化装置、復号化方法及び復号化装置
JP2952007B2 (ja) 画像符号化装置
JP3847891B2 (ja) 符号化装置及び方法及び方法を記憶した記憶媒体
JP2729165B2 (ja) 画像処理装置及びその処理方法
JP2007295130A (ja) 画像データ符号化装置、プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び画像データ符号化方法
JP2623891B2 (ja) データ圧縮装置及びその方法
JP2675903B2 (ja) 画像符号化方式
JP3095947B2 (ja) 画像符号化装置
JP3084187B2 (ja) 2値画像符号化装置及び2値画像復号化装置
JP3223118B2 (ja) 画像符号化装置、画像復号化装置、及び画像符号化・復号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees