JP3787389B2 - 画像処理装置、及び方法、及びその方法を記憶した記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は画像の符号化を行う画像処理装置、及び方法、及びその方法を記憶した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像処理装置を構成する一手法として予測符号化をベースとするものがある。予測符号化は、画像データを予測変換によって予測誤差へと変換する系列変換部と、系列変換部から出力される予測誤差を、ハフマン符号化等のエントロピー符号化を用いて、より冗長性の少ない符号化データへと変換するエントロピー符号化部とによって構成される。
【0003】
予測符号化による予測誤差の発生頻度の特性は画像によって異なるので、符号化効率を良くする為には各々に最適なエントロピー符号化を施すことが望ましい。
【0004】
これを実現する方法として、符号化処理を2パス構成とし、1パス目で予測誤差の発生頻度の特性を調べ、それに合わせてエントロピー符号化方法を決定し、2パス目に実際の符号化をするという方法が良く知られている。
【0005】
しかしながら、処理の複雑化や、使用メモリ量の増加などの理由から、上述の方法が用いられることは少なく、一般的な予測誤差系列の特性に合わせてエントロピー符号化方法を決定することが多い。
【0006】
この場合、予め幾つかの画像を符号化することにより予測誤差の発生頻度の特性を調べ、これに基づいて符号化方法が決定される。
【0007】
図2に上述の従来方式の画像処理装置の一例を示す。同図に於いて201はバッファ、202は予測器、203は減算器、204はメモリ、205はハフマン符号化器、206,207は信号線である。
【0008】
図2は、画像データを予測誤差に変換する系列変換の処理に周辺画素を用いた予測変換を用い、符号化処理にはハフマン符号化を用いる画像処理装置の例である。
【0009】
同図に於いて、実際の符号化が行われる前に、予め幾つかの画像を示す画像データを系列変換して得られた予測誤差の頻度分布を調べ、これに応じてハフマンテーブルを作成し、メモリ204に格納される。
【0010】
最初に信号線206から画像データが順に入力される。バッファ201は信号線206から入力される画像データを2ライン分格納する。予測器202はバッファ201から符号化対象画素の直前の画素aと,1ライン前の画素bの画像データ (図3参照)を取り出し、p=(a+b)/2の演算を行う事により予測値pを生成する。
【0011】
減算器203は符号化対象画素の画像データxと予測値pとの差分値eとして出力する。ハフマン符号器205は、予めメモリ204に格納されるハフマンテーブルを参照して、差分値eに対応する符号化データを信号線207から出力する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来方式による画像処理装置で、CG画像や、限定色画像等の、離散的に画素値を有する様な画像データを符号化する場合には、上述した系列変換後の予測誤差の発生頻度も離散的なものとなることがある。
【0013】
このような場合、エントロピー符号化による符号長として短い符号長が割り当てられているにも関わらず、殆どもしくは全く発生しない予測誤差が存在することになり、圧縮率が良くならないという問題があった。
【0014】
本願発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、CG画像や、限定色画像などに見られる様な離散的な画素値を有する様な画像データ対しても効率良く符号化することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための課題】
上述の課題を解決するために、本願発明の画像処理装置によれば、符号化対象画素値と該符号化対象画素の周囲画素を用いて算出した予測値から予測誤差を発生する発生手段と、1フレーム内の符号化済み画素に対応する各予測誤差の発生頻度分布を生成し、該発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在するかどうか判別する判別手段と、前記予測誤差の変換先となる中間出力値を示す変換テーブルに基づいて、前記予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化するエントロピー符号化手段とを有し、前記エントロピー符号化手段は、前記中間出力値が0に近いほど符号長が短くなるような可変長符号化を行い、前記判別の結果、前記発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在しない場合には、該判別の直前に用いていた変換テーブルからの更新を行うことなく該変換テーブルに基づいて前記発生手段で発生した予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化し、前記判別の結果、前記発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在する場合には、該判別の直前に用いていた変換テーブルを、発生回数が0回に該当する予測誤差の中間出力値が0から遠い値となり、かつ発生回数が1回以上に該当する予測誤差の中間出力値が0に近い値に集中するような変換テーブルに更新し、更新された変換テーブルに基づいて前記発生手段で発生した予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
次に、本願発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1に本願発明に係る第1の実施の形態のブロック図を示す。同図に於いて101は信号線、102は2ライン分の画像データを格納するバッファ、103は周辺画素から予測値を生成する予測器、104は減算器、105は予測誤差e=−255〜255の各出現回数F(e)を保持するカウンタ、106は予測誤差eに対応する中間出力値e’を出力する変換器、107は変換テーブル更新回路、108はハフマン符号化器、109はハフマンテーブルを格納するためのメモリ、110は信号線、111は変換器106の入力値iに対する出力値M(i)を規定した変換テーブルを格納するためのメモリ、112は変換テーブルの更新を行なうか否かを判定する更新判定回路、113は信号線である。
【0018】
ここでは8ビット(0〜255の値)のモノクロ画像を符号化する場合を例に説明する。
【0019】
メモリ108には予め幾つかのサンプル画像を予測符号化した際の予測誤差の特性に基づいて作成されたハフマンテーブルを格納しておく。図4にメモリ108に格納されるハフマンテーブルの一例を示す。
【0020】
また、初期状態として変換テーブル111は入力値iに対する出力値M(i)=iとなるように設定し、カウンタ105はe=−255〜255の予測誤差に対応するカウンタ値F(e)の全てを0に設定する。
【0021】
次に、本実施の形態での各部の動作を順に説明する。
【0022】
まず、符号化対象画素がラスタースキャン順に入力され、信号線101を通じてバッファ102、減算器104に入力される。
【0023】
バッファ102は信号線101から入力される信号を2ライン分格納する。予測器103では、符号化対象画素xの周囲画素a,b,cをバッファ102から読み出し、符号化対象画素xに対する予測値pをp=a+b−cの演算により求める。符号化対象画素xに対する周囲画素a,b,cの位置は図3に示す通りである。
【0024】
減算回路104はe=x−pの演算により予測誤差eを生成すると共に、カウンタ105はカウンタ値F(e)の値をインクリメントする。例えば、予測誤差が2であればこの予測誤差の値に対応するカウンタ値F(2)の値をインクリメントする。
【0025】
変換器106は、変換テーブル111を参照することにより、入力された予測誤差eに対応する中間出力値e’を出力する。
【0026】
尚、更新判定回路112、変換テーブル更新回路107、及び変換テーブル111の処理動作については後述する。
【0027】
ハフマン符号化器108はハフマンテーブルメモリ109に格納されているハフマンテーブルを参照することにより中間出力値e’に対応する符号化データを信号線110に出力する。
【0028】
上述の一連の符号化処理を入力された画像データの16ライン分の画素に対して繰り返し行なう。
【0029】
次に、カウンタ105、更新判定回路112の処理を詳細に説明する。
【0030】
16ライン分の符号化処理を終えると、カウンタ105には図5に示す様な予測誤差eの各値の出現回数を表すデータが生成される。
【0031】
また、更新判定回路112はカウンタ105の保持するカウンタ値の内、予測誤差−Th〜Th(本実施の形態ではTh=32とする)の出現回数F(−Th)〜F(Th) を調べる。
【0032】
上記のカウンタ値の内出現回数が0の値があれば、発生しない予測誤差が存在する特別な画像(CG、限定色画像等)であると判断し、変換テーブル更新回路107を動作させるための制御信号「1」を信号線113に出力する。また、16ライン中の出現回数が0の予測誤差が無ければ通常の画像として符号化するので、変換テーブル更新回路107を動作させない信号「0」を信号線113に出力する。尚、ここでは画像の16ライン中に発生する予測誤差に基づいて特別な画像かどうかを判定しているが、これに限らず判定に適した画像の単位であれば、数画素〜複数画像の範囲内で適応的に変えることが出来る。
【0033】
上述した図5の例では、予測誤差1,−1,3,−3,5,−5などの出現回数が0となっているので、カウンタ105から変換テーブル更新回路107へは制御信号「1」が出力される。
【0034】
また、16ライン毎にカウンタ105及び変換テーブル111を初期状態に戻しカウンタ105、更新判定回路112の処理を繰り返す。
【0035】
次に変換テーブル更新回路107の動作について詳細に説明する。
【0036】
変換テーブル更新回路107は信号線113からの制御信号が「1」である場合に動作し、変換テーブル111を書き換える処理を行う。この動作が行われない場合には、変換テーブル111が続いて用いられることになる。
【0037】
まず、カウンタ105における予測誤差0〜255の間の出現回数を参照し、出現回数が0でない予測誤差eの個数Npを調べる。
【0038】
次に予測誤差eの出現回数が0でない予測誤差を0,1,2,3〜255(図5では0、2、4、6、...)の順に、変換テーブル111に保持される中間出力値M(e)の0〜Np−1の整数値に割り当てる。
【0039】
これに続いて、出現回数が0の予測誤差(図5では1、3、5、...)をM(e)のNp〜255までの整数値に順に割り当てる。
【0040】
上述の処理と同様に、予測誤差−1〜−255についても出現回数が0でないものの個数Nmを調べる。
【0041】
また、予測誤差eの出現回数が0でない予測誤差を−1,−2,−3〜−255(図5では−2、−4、−6、...)の順に、変換テーブル111に保持するM(e)の−1〜−Npの整数値に割り当てる。
【0042】
続いて、出現回数が0の予測誤差(図5では−1、−3、−5、...)をM(e)の−Np−1〜−255の整数値に順に割り当てる。
【0043】
これにより、変換テーブル111は発生頻度の高い予測誤差が符号長の短い値である中間出力値の0に近い値に集中する様に書き換えられる。従って、更新判定回路112により特別な画像と判定された際には、発生することのない予測誤差には絶対値の大きな値が割り当てられるので効率の良いエントロピー符号化を行うことが出来る。
【0044】
図5の様な予測誤差の発生頻度を有する画像に対しては、図6の様に変換テーブル111が書き換えられる。変換テーブル更新回路107のによる変換テーブル111の書き換えが終了すると、カウンタ105で保持される全てのカウント値を0に戻す。
【0045】
以上のように画像データの16ライン分の符号化処理と変換テーブル111の更新を繰り返して行ない、信号線101より入力される最後の画素まで連続して符号化し、信号線110に符号化データを出力する。
【0046】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態ついて図面を参照して説明する。
【0047】
図7は本願発明に係る第2の実施の形態を示すブロック図である。図7に於いて701は信号線、702は2ライン分の画像データを格納するバッファ、703は周辺画素からコンテクスト(周辺画素値の状態を示す値)を生成するコンテクスト生成器、704は予測値を生成する予測器、705は減算器、706はパラメータk選択回路、707は各コンテクストに対するGolomb−Riceパラメータkを保持するメモリ、708は予測誤差eが発生したか否かを記憶する1bitのフラグf(e)を内部に持つ検査回路、709は変換テーブルの更新を行なうか否かを判定する更新判定回路、710は変換テーブル更新回路、711は変換器712に入力される値iに対する出力値M(i)を規定した変換テーブルを格納するメモリ、712はメモリ711の変換テーブルに従って予測誤差を変換する変換器、713はGolomb−Rice符号化器、714は信号線、715は信号線、716は減算器、717は予測値修正回路、718は信号線である。
【0048】
本実施の形態でも8ビット(0から255の値)のモノクロ画像を符号化する場合を例に説明する。
【0049】
メモリ707には予め幾つかのサンプル画像を符号化テストして得られた、各コンテクストに適したパラメータkの値を格納しておくものとする。
【0050】
図8に、707に格納されるコンテクストSとパラメータkの対応表の一例を示す。
【0051】
また、予測値修正回路717はその内部にコンテクストS毎の予測誤差eの発生回数N(S)とコンテクストS毎の予測誤差eの累積値E(S)を保持するメモリ領域を有しており、初期状態では全ての値は0に設定されている。
【0052】
また、信号線718に出力される制御信号の初期状態は「0」とする。また、初期状態として、検査回路708に保持するフラグf(e)の全てを0に設定し、変換テーブル711は入力値iに対する出力値M(i)が以下の式を満たすように設定しておく。
【0053】
【外1】
【0054】
以下、本実施の形態での各部の動作を順に説明する。
【0055】
まず、符号化対象画素を示す画像データがラスタースキャン順に入力され、信号線701を通じてバッファ702、減算器705、減算器716に入力される。
【0056】
バッファ702は信号線701から入力される信号を2ライン分格納する。予測器704では、符号化対象画素xの周囲画素a,b,cの画像データをバッファ702から読み出し、符号化対象画素xに対する予測値pをp=a+b−cの演算により求める。符号化対象画素xに対する周囲画素a,b,cの位置は図3に示す通りである。コンテクスト生成器703では、まず、符号化対象画素xの周囲画素a,b,cをバッファ702から読み出し、次に(a−c)と(b−c)を求める。この2つの値(a−c)と(b−c)を図9の表に従って各々3レベルに量子化し、q(a−c),q(b−c)を求める。この結果を用いてS=3×q(a−c)+q(b−c)の演算を施すことによりコンテクストS=0〜8の値を生成し、出力する。
【0057】
パラメータk選択器706は、コンテクストSに対応するパラメータkの値をメモリ707から読み出して出力する。減算器716は予測器704により生成された予測値pと符号化対象画素値xとの差分である予測誤差e1=x−pを出力する。
【0058】
予測値修正回路717は、信号線718からの制御信号が「0」でかつ信号線718’からの信号が「0」である場合には予測器704の出力するpを修正予測値p’としてそのまま出力する。
【0059】
信号線718からの制御信号が「1」又は信号線718’からの信号が「1」である場合には、まず、コンテクスト生成回路703で生成されたコンテクストSに基づいて内部メモリ領域からN(S)(コンテクストS毎の予測誤差eの発生回数N(S))とE(S)(予測誤差eの累積値)を読み出す。次に、E(S)/N(S)の演算を行うことにより、コンテクストSでの予測誤差の平均値merr(S)を求める。この平均値merr(S)と予測器704から出力された予測値pとを用いて、修正予測値p’= p+merr(S)を減算器705に出力する。
【0060】
減算器705は予測値修正回路717の出力する修正予測値p’と符号化対象画素xから予測誤差e=x−p’を求め、出力する。
【0061】
また、予測値修正回路717は、予測誤差eが発生する毎に信号線718からの制御信号が「1」又は信号線718’からの制御信号が「1」のときには、減算器705の出力する予測誤差eを累積値E(S)に新たに加え、コンテクストS毎の予測誤差eの発生回数N(S)をインクリメントして内部メモリ領域に格納する。
【0062】
変換器712は変換テーブル711から入力値eに対する中間出力値e’を読み出し、出力する。Golomb−Rice符号化器713は、パラメータk選択器706が出力したパラメータkの値に対応する図10の符号割り当ての表に基づいて中間出力値e’の符号化データを生成し、信号線715から出力する。
【0063】
次にGolomb−Rice符号化器713に於ける詳細な符号化手順を示す。
【0064】
まず、符号化対象である中間出力値e’を2進数表現する。次に、これを下位kビット部分と上位の残り部分に分割する。上位の残り部分を10進数で表現した値をnとし、下位kビット部分にn個の「0」を付加し、最後に「1」を付加して符号化データとする。例として、図10にk=0,1,2の場合の中間出力値e’と符号化データの対応を示す。
【0065】
検査回路708は、減算器716より予測誤差e1が出力された時にはe1に対応するフラグf(e1)を1に変える。
【0066】
検査回路708は保持するフラグf(−Th)〜f(Th)の内、予測誤差−Th〜Th(Thは0〜255の任意の整数)に対応するフラグf(−Th)〜f(Th)の値を画素クロック毎に調べる。
【0067】
フラグf(−Th)〜f(Th)の全てが1の場合には、制御信号「1」を信号線718’に出力し、変換テーブル711を初期状態に戻す制御信号719を出力する。
【0068】
また、フラグf(−Th)〜f(Th)の内、1つでも0があれば、制御信号「0」を信号線718’に出力する。
【0069】
上述の符号化処理を入力画像データの8ライン分の画素に対して繰り返し行なう。
【0070】
次に更新回路の動作について詳細に説明する。
【0071】
以上の処理に於いて、検査回路708に保持するフラグf(−Th)〜f(Th)は、8ライン内に発生した予測誤差には「1」、発生しない予測誤差には「0」が割り当てられている。8ライン分の処理が終了すると、更新判定回路709は検査回路708の保持するフラグを参照し、予測誤差−Th〜Th(Thは0〜255の任意の整数)に対応するフラグf(−Th)〜f(Th)の中に0が存在する場合には、次の8ライン分の処理の間、変換テーブル更新回路710を動作させるための制御信号「1」を信号線714に出力し、予測値修正回路717の動作制御のための制御信号「0」を信号線718に出力する。
【0072】
逆に、f(−Th)〜f(Th)が全て1である場合には、更新判定回路709は次の8ライン分の処理の間、変換テーブル更新回路710を動作させないための制御信号「0」を信号線714に出力し、予測値修正回路717の動作を制御するための制御信号「1」を信号線718に出力するとともに、検査回路708、変換テーブル711を初期状態に戻す。
【0073】
変換テーブル更新回路710は信号線714からの制御信号が「1」である場合に作動し、変換テーブル711を書き換える。
【0074】
この場合、まず検査回路708に保持するフラグの値を参照し、予測誤差0〜255の間で発生した予測誤差の個数Npを調べる。予測誤差0,1,2,3〜255の順でフラグの値を調べ、フラグf(e)が1の場合には、変換テーブル711に保持するM(e)に0から2×Np−1までの偶数値を順に割り当て、f(e)が0の場合にはM(e)に2×Npから510までの偶数値を割り当てる。
【0075】
次に、予測誤差−1〜−255の間で発生した予測誤差の個数Nmを調べる。予測誤差が正の場合と同様に、予測誤差−1,−2,−3〜−255の順でフラグf(e)を調べ、f(e)が1の場合には、変換テーブル711に保持するM(e)に1から2×Np−1までの奇数値を順に割り当て、f(e)が0の場合にはM(e)に2×Np+1から509までの奇数値を割り当てる。これにより、変換テーブル711は書き換えられ、発生しなかった予測誤差には大きな値が割り当てられる事となる。変換テーブル更新回路707は、変換テーブル711の書き換え終了後、検査回路708を初期状態にする。
【0076】
以上の様に画像データの8ライン分の符号化処理と変換テーブル711の更新を繰り返して行ない、信号線701より入力される最後の符号化対象画素まで連続して符号化し、信号線715に符号化データを出力する。
【0077】
(他の実施の形態)
本願発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、符号化対象素値の予測方法として単純に前値予測を用いても良いし、幾つかの予測方法を用意して、適時切り換えても構わない。
【0078】
また、ここでは符号化手段としてハフマン符号化、Golomb−Rice符号化を用いているが算術符号化等、他の符号化方法を用いても良い。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明の画像処理装置によれば、CG画像や、限定色画像などに見られる様な離散的な画素値を有する様な画像データ対しても効率良く符号化することが可能となる。
【0080】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0081】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を達成することになる。
【0082】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0083】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0084】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る第1の実施の形態でのブロック図
【図2】従来の画像処理装置のブロック図
【図3】符号化対象画素xに対する周辺画素a,b,cの位置を示す図
【図4】メモリ109に格納されるハフマンテーブルの例を示す図
【図5】カウンタ105に保持されるカウント値の例を示す図
【図6】メモリ111に格納される変換テーブルの例を示す図
【図7】第2の実施の形態の画像処理装置のブロック図
【図8】メモリ707に格納されるコンテクストSとパラメータkの対応表を示す図
【図9】周辺画素間の差分値(a−c),(b−c)の量子化方法を示す図
【図10】Golomb−Rice符号化の符号表を示す図
【符号の説明】
101 信号線
102 バッファ
103 予測器
104 減算器
105 カウンタ
106 変換器
107 変換テーブル更新回路
108 ハフマン符号化器
109 ハフマンテーブルメモリ
110 信号線
111 変換テーブルを格納するメモリ
112 更新判定回路
Claims (6)
- 符号化対象画素値と該符号化対象画素の周囲画素を用いて算出した予測値から予測誤差を発生する発生手段と、
1フレーム内の符号化済み画素に対応する各予測誤差の発生頻度分布を生成し、該発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在するかどうか判別する判別手段と、
前記予測誤差の変換先となる中間出力値を示す変換テーブルに基づいて、前記予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化するエントロピー符号化手段とを有し、
前記エントロピー符号化手段は、前記中間出力値が0に近いほど符号長が短くなるような可変長符号化を行い、
前記判別の結果、前記発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在しない場合には、該判別の直前に用いていた変換テーブルからの更新を行うことなく該変換テーブルに基づいて前記発生手段で発生した予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化し、
前記判別の結果、前記発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在する場合には、該判別の直前に用いていた変換テーブルを、発生回数が0回に該当する予測誤差の中間出力値が0から遠い値となり、かつ発生回数が1回以上に該当する予測誤差の中間出力値が0に近い値に集中するような変換テーブルに更新し、更新された変換テーブルに基づいて前記発生手段で発生した予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記判別手段は、1フレームを分割した所定の画素数毎に前記判別を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記エントロピー符号化はハフマン符号化であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記エントロピー符号化はGolomb−Rice符号化であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記エントロピー符号化において、前記判別の結果に応じたエントロピー符号化の実行は、1フレームを分割した所定の画素数毎に行われることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 符号化対象画素値と該符号化対象画素の周囲画素を用いて算出した予測値から予測誤差を発生する発生工程と、
1フレーム内の符号化済み画素に対応する各予測誤差の発生頻度分布を生成し、該発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在するかどうか判別する判別工程と、
前記予測誤差の変換先となる中間出力値を示す変換テーブルに基づいて、前記予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化する符号化工程とを有し、
前記符号化工程では、前記中間出力値が0に近いほど符号長が短くなるような可変長符号化を行い、
前記判別の結果、前記発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在しない場合には、該判別の直前に用いていた変換テーブルからの更新を行うことなく該変換テーブルに基づいて前記発生工程で発生した予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化し、
前記判別の結果、前記発生頻度分布において発生回数が0回に該当する予測誤差が存在する場合には、該判別の直前に用いていた変換テーブルを、発生回数が0回に該当する予測誤差の中間出力値が0から遠い値となり、かつ発生回数が1回以上に該当する予測誤差の中間出力値が0に近い値に集中するような変換テーブルに更新し、更新された変換テーブルに基づいて前記発生工程で発生した予測誤差を中間出力値に変換し、該中間出力値をエントロピー符号化する
ことを特徴とする画像処理方法。
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