JP3185705U - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】管にシールリング部材および継手セグメントを取り付けた状態でシールリング部材の状態を確認できる管継手を提供する。
【解決手段】接続すべき2本の管110、120の両端を覆って配置されるシールリング部材150と、弧状で互いに連結可能に形成され、組み合わせて連結することによりシールリング部材150の外周を覆う複数の継手セグメント130,140と、継手セグメント130,140を結合してシールリング部材150を管110,120の両端の周縁に押し付けるボルト181、ナット182とを備え、2本の管110,120を液密又は気密状態で連結するハウジング形管継手100である。継手セグメント130、140に外部からシールリング部材150を観察できる観察窓137、148を開設すると共に、シールリング部材150の周囲に透明板状部材160、170を配置した。
【選択図】図1
【解決手段】接続すべき2本の管110、120の両端を覆って配置されるシールリング部材150と、弧状で互いに連結可能に形成され、組み合わせて連結することによりシールリング部材150の外周を覆う複数の継手セグメント130,140と、継手セグメント130,140を結合してシールリング部材150を管110,120の両端の周縁に押し付けるボルト181、ナット182とを備え、2本の管110,120を液密又は気密状態で連結するハウジング形管継手100である。継手セグメント130、140に外部からシールリング部材150を観察できる観察窓137、148を開設すると共に、シールリング部材150の周囲に透明板状部材160、170を配置した。
【選択図】図1
Description
本考案は管端どうしをシールしつつ連結する管継手に関する。
上水道、給湯、真空装置等、比較的小口径配管に用いられる管の接合部を液密、気密にシールする管継手としてハウジング型のものがあり、多くの産業で使用されている。
図5は従来の管継手を示す斜視図、図6は図5に示した管継手の図5中B−B線に相当する断面図である。このハウジング形管継手200は、突き合わせ端部の近くに周方向溝203が形成された2本の管204、205を連結する。ハウジング形管継手200は、2つの半円状弧状の継手セグメント201、202と、2つの管204、205の端部をシールするように設けられるシールリング部材207と、一対の継手セグメント201、202を互いに結合するためのボルト210およびナット211とを備えて形成されている。
継手セグメント201、210の内周面には、管204、205が付き合わされた状態で両端部の外周に配置されるシールリング部材207を収納するリング収納凹部206が形成されている。このリング収納凹部206の管軸配置方向の両側にはリング収納凹部206に収納されたシールリング部材207を固定する立上壁部208、109として形成されている。
このハウジング形管継手200で管204、205を接続するには、図6に示すように、管204、205にシールリング部材207をはめ込んで突き合わせ、この突き合わせ部のシールリング部材207を覆ってリング収納凹部206にシールリング部材207を収納するように一対の継手セグメント201、202を外側から配置する。そして、リング収納凹部106に配置されるシールリング部材207を2本の管204、205端部の外周面に圧接して管204、205の端部をシールすると共に、各継手セグメント201、202の立上壁部208、209を管204、205の端部に設けた周方向溝203の底部に押し付けるようにしてボルト210とナット211を締める。これにより、ハウジング形管継手200は、管204、205の液密、気密を保持しつつ管204、205を接続する(特許文献1、特許文献2参照)。
特許第4500882号
特許第4744740号公報
しかし、従来の管継手では、シールリング部材207は継手セグメント201、202で覆われリング収納凹部206に配置されるため、外部からシールリング部材207の取付配置状態、劣化状態を確認できないという問題がある。
本考案は上述した課題に鑑みてなされたものであり、管にシールリング部材および継手セグメントを取り付けた状態でシールリング部材の取付配置状態及び劣化状態を確認できる管継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の考案は、接続すべき2本の管の両端を覆って配置されるシールリング部材と、弧状で互いに連結可能に形成され、組み合わせて連結することにより前記シールリング部材の外周を覆う複数の継手セグメントと、各継手セグメントを結合して前記シールリング部材を前記管の両端周縁に押し付ける結合手段とを備え、前記2本の管を液密又は気密状態で連結する管継手において、前記継手セグメントの少なくとも一つに、外部から前記シールリング部材を観察できる観察窓を開設したことを特徴とする管継手である。
本考案によれば、シールリング部材および継手セグメントを管に取り付けた状態で、観察窓からシールリング部材の取付状態や劣化状態を観察することができる。
本考案によれば、シールリング部材および継手セグメントを管に取り付けた状態で、観察窓からシールリング部材の取付状態や劣化状態を観察することができる。
同じく請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の管継手において、前記シールリング部材と前記継手セグメントの少なくとも前記観察窓の開設箇所との間に、弾性を備えた透明板状部材を配置したことを特徴とする。
本考案によれば、板状部材がシールリング部材は板状部材で保護されるので、観察窓から侵入する塵埃で汚染されたり、外気よって劣化したりすることが防止できる。
本考案によれば、板状部材がシールリング部材は板状部材で保護されるので、観察窓から侵入する塵埃で汚染されたり、外気よって劣化したりすることが防止できる。
同じく請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の管継手において、前記透明板状部材は、前記シールリング部材の外周に沿って配置される帯状であることを特徴とする。
本考案によれば、透明板状部材は帯状であるので、透明板状部材をシールリング部材に配置する際、観察窓の位置を考慮する必要がなく、帯状部材をシールリング部材に容易に配置することができる。
本考案によれば、透明板状部材は帯状であるので、透明板状部材をシールリング部材に配置する際、観察窓の位置を考慮する必要がなく、帯状部材をシールリング部材に容易に配置することができる。
同じく請求項4に記載の考案は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管継手において、前記シールリング部材の外周面に前記継手セグメントの観察窓から視認できる目印を配したことを特徴とする。
本考案によれば、シールリング部材の取付状態を観察窓から観察できる目印の位置や状態で判断できる。
本考案によれば、シールリング部材の取付状態を観察窓から観察できる目印の位置や状態で判断できる。
同じく請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の管継手において、前記目印は、前記シールリング部材の外周面幅方向中央位置に配置された環状の目印線であることを特徴とする。
本考案によれば、シールリング部材の取付状態を観察窓から観察できる環状の目印線の位置や状態で判断できる。
本考案によれば、シールリング部材の取付状態を観察窓から観察できる環状の目印線の位置や状態で判断できる。
本考案に係る管継手によれば、シールリング部材および継手セグメントを管に取り付けた状態で、観察窓からシールリング部材の取付状態や劣化状態を観察することができる。
本考案を実施するための形態に係る管継手について説明する。本実施形態に係る管継手はハウジング型のものである。なお、管継手としてはハウジング型のものに限らず、接続すべき2本の管の両端を覆って配置されるシールリング部材と、弧状で互いに連結可能に形成され、組み合わせて連結することにより前記シールリング部材の外周を覆う複数の継手セグメントと、各継手セグメントを結合して前記シールリング部材を前記管両端の周縁に押し付ける結合手段とを備え、2本の管を液密又は気密状態で連結する管継手であればどのような形式のものであっても差し支えない。
図1は実施形態に係る管継手を示す分解斜視図、図2は図1に示した管継手を示すものであり、(a)は図1中A−A線に相当する断面図、(b)は図1中B−B線に相当する断面図、図3は同じく管継手の継手セグメントを示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)中のC−C線に相当する断面図である。
実施形態に係るハウジング形管継手100は、突き合わせ端部の近くにそれぞれ周方向溝111、121が形成された2本の管110、120を連結する。ハウジング形管継手100は、鋳鉄製の半円状弧状の2つの継手セグメント130、140と、2つの管110、120の端部をシールするシールリング部材150と、一対の継手セグメント130、140を互いに結合するためのボルト181、ナット182と、シールリング部材150と継手セグメント130、140との間に配置される2枚の透明板状部材160、170と、連結部材であるボルト181、ナット182を備えて形成されている。
管110、120は、例えば鋳鉄製の水道管である。継手セグメント130、140の内周面には、2本の管110、120が端部で付きあわされた状態で両端部の外周に配置されるシールリング部材150を収納するリング収納凹部131、141が形成されている。また継手セグメント130、140の端部には、ボルト181を通すためのボルト穴135、145を開設したフランジ部136、146が形成されている。
リング収納凹部131、141は、内部にシールリング部材150を収納可能であり、その管軸配置方向の両側には、リング収納凹部131、141に収納されたシールリング部材150を固定する立上壁部132、133、142、143が形成されている。
そして、継手セグメント130、140には、それぞれ2箇所にリング収納凹部131、141に収納したシールリング部材150の外周を観察できる観察窓137、138、147、148をそれぞれ2箇所に開設している。観察窓137、138、147、148は機械加工で切削して形成することができる。図1中において、継手セグメント130、140には、観察窓137、148が、それぞれ1箇所だけ現れている。シールリング部材150は、弾性を備える例えば合成ゴム製であり、図2に示すように、継手セグメント130、140のリング収納凹部131、141に収納される基部153と、この基部153から突設され管110、120の端部外周面に接触する2つの脚部151、152とを備える。また、シールリング部材150の外周の幅方向中央には、目印線154が円周状に表示されている。この目印線154は、シールリング部材150の外周に塗料等で描くことができる他、シールリング部材150の成形時に形成することができる。
透明板状部材160、170は、透明で耐熱性、および弾力性がある柔らかい帯状の部材であり、両端にボルト挿通穴161、171が開設されている。本実施形態によれば、透明板状部材は帯状であるので、透明板状部材をシールリング部材に配置する際、観察窓の位置を考慮する必要がなく、帯状部材をシールリング部材に容易に配置することができる。なお、図1では、透明板状部材160を継手セグメント130、140に適合した形状に描いているが、透明板状部材160、170の形状は帯状の部材で差し支えない。また、透明板状部材を1枚でシールリング部材150の外周を覆うことができる。更に、透明板状部材は帯状とせず、観察窓137、138、147、148の形成部分だけに配置することもできる。
このハウジング形管継手100で管110、120を接続するには、管110、120にシールリング部材150をはめ込んで突き合わせ、更にこのシールリング部材150の周囲に透明板状部材160、170を配置する。そして、継手セグメント130、140でシールリング部材150を収納し、リング収納凹部131、141にシールリング部材150を収納するように継手セグメント130、140を外側から被せて配置する。そして、継手セグメント130、140のフランジ部136、146をボルト181、ナット182で締結する。
これにより、リング収納凹部131、141に配置されるシールリング部材150は、2本の管110、120の端部外周面に圧接して管の端部をシールする。また、各継手セグメント130、140では、立上壁部132、133、142、143が管110、120の端部に設けた周方向溝111、121の底部に押し付けられる。これにより、ハウジング形管継手200は、液密、気密を保持しつつ管110、120を接続する
実施形態に係るハウジング形管継手100によれば、管110、120の接続後において、観察窓137、138、147、148から目印線154の状態を観察して、シールリング部材150の状態を認識できる。また、シールリング部材150に経年で劣化が発生した場合にも観察窓から視認できる。
図4に示すように、観察窓137を観察したとき、目印線154が観察窓137の中央にあれば、シールリング部材150の位置が正常であることが分かる。また、図4中破線154aで示したように目印線が斜めに配置された場合は、シールリング部材150がねじれていることが分かり、同図破線154bに示すように、観察窓137の中央からずれた状態である場合はシールリング部材150が正常位置からずれていることが分かる。
更に本実施形態によれば、観察窓137、138、147、148から視認できるシールリング部材150の外周には、透明板状部材160、170を配置しているので、シールリング部材150が直接外気に露出せず、シールリング部材150が汚染されたり、外気よって劣化したりすることが防止できる。
なお、前記実施形態では、シールリング部材150には、目印線154を形成したが、目印を形成しなくともシールリング部材150の異常を観察できる。また、他の形状の目印とすることができる。
100:ハウジング形管継手
110、120:管
111、121:周方向溝
130、140:継手セグメント
131、141:リング収納凹部
132、133、142、143:立上壁部
135、145:ボルト穴
136、146:フランジ部
137、138、147、148:観察窓
150:シールリング部材
151、152:脚部
153:基部
160、170:透明板状部材
161、171:ボルト挿通穴
160、170:透明板状部材
161、171:ボルト挿通穴
181:ボルト(結合手段)
182:ナット(結合手段)
110、120:管
111、121:周方向溝
130、140:継手セグメント
131、141:リング収納凹部
132、133、142、143:立上壁部
135、145:ボルト穴
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150:シールリング部材
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160、170:透明板状部材
161、171:ボルト挿通穴
160、170:透明板状部材
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181:ボルト(結合手段)
182:ナット(結合手段)
Claims (5)
- 接続すべき2本の管の両端を覆って配置されるシールリング部材と、弧状で互いに連結可能に形成され、組み合わせて連結することにより前記シールリング部材の外周を覆う複数の継手セグメントと、各継手セグメントを結合して前記シールリング部材を前記管の両端周縁に押し付ける結合手段とを備え、前記2本の管を液密又は気密状態で連結する管継手において、
前記継手セグメントの少なくとも一つに、外部から前記シールリング部材を観察できる観察窓を開設したことを特徴とする管継手。 - 前記シールリング部材と前記継手セグメントの少なくとも前記観察窓の開設箇所との間に、弾性を備えた透明板状部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の管継手。
- 前記透明板状部材は、前記シールリング部材の外周に沿って配置される帯状であることを特徴とする請求項2に記載の管継手。
- 前記シールリング部材の外周面に前記継手セグメントの観察窓から視認できる目印を配したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の管継手。
- 前記目印は、前記シールリング部材の外周面幅方向中央位置に配置された環状の目印線であることを特徴とする請求項4に記載の管継手。
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JP2020505563A (ja) * | 2017-02-02 | 2020-02-20 | ビクターリック カンパニー | 機械的および構造的な管類に対する機械的結合具 |
KR102466540B1 (ko) * | 2021-07-01 | 2022-11-14 | 주식회사 우현이앤지 | 육안확인이 가능한 파이프 그루브 커플링 |
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