JP3185668B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JP3185668B2
JP3185668B2 JP15462896A JP15462896A JP3185668B2 JP 3185668 B2 JP3185668 B2 JP 3185668B2 JP 15462896 A JP15462896 A JP 15462896A JP 15462896 A JP15462896 A JP 15462896A JP 3185668 B2 JP3185668 B2 JP 3185668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
locking
connector
housing
retainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15462896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH103967A (ja
Inventor
善昌 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP15462896A priority Critical patent/JP3185668B2/ja
Publication of JPH103967A publication Critical patent/JPH103967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3185668B2 publication Critical patent/JP3185668B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングを相手
部材に取り付けるためのクリップを備えたコネクタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のコネクタの一例として、図
11に示すものが知られている。これは、端子金具72
を収容するコネクタハウジング71の側面に、挿入溝7
4を有する取付部73が形成され、挿入溝74の入り口
部分にロック突起75が形成されている一方、クリップ
76には、上記の挿入溝74内に挿入可能な差込板77
が設けられて、その差込板77に撓み変形可能な係止片
78が形成された構造となっている。
【0003】すなわち同図の矢線に示すように、係止片
78を撓み変形させつつクリップ76の差込板77を挿
入溝74に差し込むと、所定量差し込まれたところで係
止片78が復元変形しつつロック突起75に係止される
ことにより、クリップ76が抜け止め状態に取り付けら
れる。そして図12に示すように、弾性係止翼79を縮
めつつクリップ76を車体パネル80の取付孔81に差
し込んで、復元拡開した弾性係止翼79と取付部73と
の間で車体パネル80を挟持することによって、ハウジ
ング71を車体パネル80に取着するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでメンテナンス
等を行う場合は、ハウジング71をクリップ76から外
す必要があり、そのためには治具により係止片78を強
制的に撓み変形させてロック突起75との係合を外し、
そののちハウジング71を抜き取るということが行われ
る。しかしながら従来のものでは、ロック部分がクリッ
プ76の取付面上に位置しており、ハウジング71で隠
された状態となるため、ロック解除操作すなわち治具に
よる係止片78の撓み変形操作がやり難かった。また、
ほとんど手探り状態で治具を差し込むのであるから、誤
ってロック突起75等を突き刺して損傷を加えるおそれ
もあった。
【0005】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、その目的は、クリップのロックの
解除作業をしやすくし、またロック機構部分を誤って損
傷させることがないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グの内部には端子金具を収容するためのキャビティが形
成され、かつ前記コネクタハウジングの上面には、この
コネクタハウジングを相手部材に取着するためのクリッ
プが着脱可能に取り付けられるコネクタにおいて、前記
コネクタハウジングの上面を前記クリップが取り付けら
れるクリップ取付面とされ、かつ前記クリップには、前
記クリップ取付面から高さ方向へ遠ざかるように延出し
係止突部を有する係止脚が設けられる一方、前記コネク
タハウジング内において前記クリップ取付面から高さ方
向へ遠ざかる位置には、前記係止脚の前記係止突部と弾
性的に係止し撓み操作することによってロック解除操作
可能なロック片が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のものに
おいて、前記係止脚の外面側には、この係止脚と係合し
たロック片に達するようにして治具の挿入溝が形成され
ており、その挿入溝を通して治具でロック片を押圧して
撓み変形させることで、前記係合の解除が可能とされて
いることを特徴とするものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載のものにおいて、前記コネクタハウジングにおけ
る前記係止脚が延出する側の面には、クリップの取り付
けに伴って係止脚の進入を許容する進入空間が設けられ
るとともに、この装置孔には、指による前記ロック片の
撓み変形操作を可能とする解除用の空間が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0009】
【0010】
【発明の作用および効果】
<請求項1の発明>クリップをコネクタハウジングに取
り付けると、クリップから延出された係止脚がコネクタ
ハウジングにおけるクリップの取付面以外の面側におい
てロック部と弾性的に係合し、クリップがロックされ
る。すなわち、クリップのロック機構部分を取付面以外
の面側に設けたから、クリップを介してコネクタハウジ
ングを相手部材に取着した場合に、ロック機構部分がハ
ウジングで隠されることなく目視可能な箇所に位置し、
ロックの解除作業を簡単にかつ正確に行うことができ、
また治具によってロック機構部分に損傷を与えることも
防止できる効果が得られる。
【0011】<請求項2の発明> 係止脚の外面に設けられた挿入溝を利用することで、治
具によるロックの解除を円滑に行うことができる。
【0012】<請求項3の発明> 解除用の空間を利用して作業者の指によりロックの解除
を行うことも可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図10に基づいて説明する。この実施形態では雄
コネクタを例示しており、図1において、符号1は雄側
のコネクタハウジング(以下、単に雄ハウジングとい
う)であって、雄型端子金具10を二重係止するための
リテーナ2と、この雄ハウジング1を車体パネル29等
に取着するためのクリップ3とが、個別に取り付け可能
に設けられている。
【0014】雄ハウジング1は合成樹脂材により一体成
形されたものであって、全体が略直方体状をなし、本体
部5の前面側(図1の手前側)にフード部6が形成され
た形状である。本体部5内には、図3,7に示すよう
に、前後方向を向いた左右2個のキャビティ8が形成さ
れており、各キャビティ8には、電線9の端末に固着さ
れた雄型端子金具10が後面側から挿入され、キャビテ
ィ8内に設けられたランス11によって一次係止されて
収容され、各雄型端子金具10のタブ部10aがフード
部6内に突出している。フード部6内には図示しない相
手の雌ハウジングが嵌合され、そこに収容された雌型端
子金具が対応する雄型端子金具10と個別に嵌合接続さ
れるようになっている。
【0015】雄ハウジング1には、収容された雄型端子
金具10を二次係止するためのリテーナ2が備えられて
いる。このリテーナ2も合成樹脂材により成形され、正
面門形形状に形成されている。一方、雄ハウジング1に
おける本体部5の天井面には、両キャビティ8の上面か
ら外側を跨ぐような門形をなすリテーナ挿入孔13が穿
設され、上記のリテーナ2が上方から挿入可能となって
いる。
【0016】リテーナ2における天板部2aには、その
前縁側(図1の手前側の縁部)の下面に左右一対の係止
突部14が突設され、この係止突部14は、各キャビテ
ィ8の上面に形成された開口15からキャビティ8内に
突入可能となっている。またリテーナ2の左右の側板部
分には、それぞれの前端側と後端側とに左右で対をすよ
うにして仮係止用片16と本係止用片17とが形成され
ている。
【0017】すなわちリテーナ2は、雄ハウジング1の
リテーナ挿入孔13に挿入されると、左右の仮係止用片
16がリテーナ挿入孔13の側面部分に設けられた図示
しない仮係止部に係止されることで、抜け止め状態に仮
係止される。リテーナ2が仮係止位置にある場合は、図
3に示すように、係止突部14が未だ開口15内に退避
していて、雄型端子金具10がキャビティ8内へ挿入さ
れるのを許容し得るようになっている。さらにリテーナ
2が押し込まれると、本係止用片17が図示しない本係
止部に係止されることで、抜け止め状態に係止される。
この本係止位置では、図5に示すように、係止突部14
が開口15からキャビティ8内の天井部分に突入して、
収容された雄型端子金具10の被係止部19の後面側を
係止し、雄型端子金具10をランス11に続いて二次係
止し、いわゆる二重係止を行うようになっている。な
お、リテーナ2の天板部2aの上面における左右の側縁
には、後記するクリップ3の取り付けに用いる鈎形のガ
イドレール20が互いに対向するようにして形成されて
いる。
【0018】また雄ハウジング1には、この雄ハウジン
グ1を車体パネル29に取着するためのクリップ3が備
えられている。このクリップ3も合成樹脂材によって成
形されており、前後方向に細長い基板22を備え、その
基板22の前端側の幅方向の中央部に、上端側が山形に
尖った支持板23が立設されている。その支持板23の
上端部からは、図7にも示すように、左右一対の弾性係
止片24が裾広がり状となって形成され、内方に向けて
撓み変形可能となっている。この弾性係止片24の下端
には、外面側が削成されることで係止段部25が形成さ
れている。また、基板22の前端側における左右両側縁
からは一対の弾性押圧片26が突設され、この弾性押圧
片26は先端側が反り上がって形成され、その先端側が
下方に向けて撓み変形可能となっている。また、支持板
23の左右の側面の付け根部分には、前後反対の位置に
おいてそれぞれ位置決め部27が形成されている。
【0019】一方、車体パネル29には長円形の取付孔
30が開口されている(図9,10参照)。そしてクリ
ップ3は、所定の姿勢において、車体パネル29の取付
孔30に対して、弾性係止片24を内方に撓ませつつ、
また弾性押圧片26を水平姿勢に撓ませつつ押し込まれ
る。そして所定量押し込まれて弾性係止片24の係止段
部25が取付孔30を通過すると、図9に示すように、
弾性係止片24が復元変形して係止段部25で取付孔3
0の口縁に係止しつつ、弾性押圧片26との間で車体パ
ネル29を挟持し、かつ回り止め状態に保持し、もって
クリップ3が車体パネル29に取着されるようになって
いる。
【0020】続いて、このクリップ3を雄ハウジング1
に取り付ける部分の構造を説明する。クリップ3の基板
22の左右の側縁には、下方に垂下したのち外側に直角
曲げされた差込脚32が全長にわたって形成されてい
る。一方、雄ハウジング1の本体部5の天井面における
リテーナ挿入孔13を挟んだ前後両側には、左右一対ず
つのガイドレール34,35が形成されている。これら
のガイドレール34,35は、上記したリテーナ2のガ
イドレール20と整合するようにして、互いに向き合っ
た鈎形に形成されている。そして、リテーナ2が既述し
た本係止位置まで押し込まれたところで初めて、図4に
示すように、リテーナ2のガイドレール20と、雄ハウ
ジング1のガイドレール34,35とが整合して1本の
ガイドレール36が形成されるようになっている。
【0021】したがってガイドレール36が構成された
場合において、クリップ3は、その左右の差込脚32を
ガイドレール36に嵌めつつ、後面側から差し込み可能
となっている。また、両差込脚32の後端側の開口を塞
ぐようにして後面板38が形成されており、クリップ3
が所定量押し込まれたところで、その後面板38が雄ハ
ウジング1に設けられたうちの後側のガイドレール35
の後端面に突き当たることで、クリップ3がそれ以上押
し込まれるのを規制するようになっている。
【0022】次に、クリップ3が雄ハウジング1に対し
て正規位置に取り付けられた場合にロックする部分の構
造を説明する。上記したクリップ3の後面板38におけ
る幅方向の中央部からは、図4に示すように、下方に所
定量垂下したのち前端側に向けて延出したL字状をなす
係止脚40が形成されている。一方、雄ハウジング1の
本体部5の後面側には、既述した左右のキャビティ8の
間の位置において、クリップ3の係止脚40が挿入可能
とされる装置孔41が穿設されている。
【0023】クリップ3の係止脚40には、その後面か
ら下面にわたる幅方向の中央部に凹溝42が形成されて
いる。下面側の凹溝42の後端側には、下向きに係止突
部43が形成されている。この係止突部43は、前面側
(図4の左側)が傾斜したガイド面で後面側が切り立っ
た係止面となっている。一方、雄ハウジング1の装置孔
41の奥面からは、後方に向けてほぼ水平に突出するよ
うにしてロックアーム45が形成され、突出端側が下方
に向けて撓み変形可能となっており、その突出端側の上
面には、クリップ3の係止突部43に係止可能なロック
突部46が形成されている。このロック突部46は、後
面側(図4の右側)が傾斜したガイド面で、前面側が切
り立った係止面となっている。
【0024】すなわちクリップ3が既述のように差し込
まれると、ロックアーム45を下方に撓み変形させつつ
係止脚40が装置孔41内に進入し、係止突部43がロ
ック突部46を越えたところで、ロックアーム45が元
形に復元しつつ係止突部43がロック突部46により係
止され、クリップ3が抜け止め状態でロックされるよう
になっている。
【0025】またクリップ3がロックされた状態では、
図10に示すように、ロックアーム45の突出端の上方
に、作業者の手の指が入る程度の解除用空間48が設け
られるようになっている。また係止脚40の後面側の凹
溝42は、治具49を挿入するための挿入溝50として
利用し得るようになっている。
【0026】なお本実施形態のコネクタは、雌雄のハウ
ジング同士が正規に嵌合されたか否かを電気的に検知す
る手段を備えており、以下それについて簡単に説明す
る。雄ハウジング1の本体部5内におけるキャビティ8
の下面側には、短絡端子52の収容空間53が形成され
ている。この短絡端子52は、図1に示すように、架橋
部54の両端から前方に折り返されるように一対の弾性
接触片55が形成された形状となっている。この短絡端
子52は、フード部6側から収容空間53内に挿入さ
れ、図2に示すように、架橋部54に切り起こして形成
された係止片56が、収容空間53の底面に形成された
係止段部57に係止されることで抜け止め状態に装着さ
れる。一方、図3に示すように、両キャビティ8の前端
側の底面には窓孔58が開口されていて、短絡端子52
が上記のように収容空間53内に収容されると、各弾性
接触片55の先端側に突設された接点59が窓孔58を
通して対応するキャビティ8の底面内に突出するように
なっている。
【0027】そして各キャビティ8に雄型端子金具10
が正規に挿入されると、それぞれ各接点59に接触する
ことで両雄型端子金具10間が短絡され、係る状態で相
手の雌ハウジングと嵌合されて正規の嵌合状態に至る
と、雌ハウジング側の嵌合面から突設された図示しない
解除用板が雄型端子金具10と短絡端子52の接点59
との間に割って入って短絡状態を解除し、これをもって
雌雄のハウジングが正規に嵌合されたことを電気的に検
知し得るようになっている。
【0028】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。雄ハウジング1に短絡端子
52が装着されるとともに、リテーナ2が仮係止位置に
組み付けられる。リテーナ2は、既述のようにリテーナ
挿入孔13に上方から差し込まれ、仮係止用片16が係
止されることで仮係止位置に抜け止め状態で組み付けら
れる。リテーナ2が仮係止位置にある状態では、図3に
示すようにリテーナ2の係止突部14がキャビティ8の
上面の開口15内に退避している。
【0029】したがって雄型端子金具10をキャビティ
8内に挿入すると、リテーナ2で邪魔されることなく雄
型端子金具10が同図の鎖線に示すように正規位置まで
押し込まれ、ランス11により一次係止される。それと
ともに、左右の雄型端子金具10同士が短絡端子52を
介して短絡状態とされる。
【0030】次にリテーナ2をさらに押し込んで、本係
止用片17により本係止位置に係止する。リテーナ2が
本係止位置に至ると、図5に示すように、係止突部14
が開口15からキャビティ8内に突出して対応する雄型
端子金具10に二次係止し、これにより雄型端子金具1
0が二重係止される。また同時に、図4に示すように、
リテーナ2のガイドレール20が、雄ハウジング1の前
後のガイドレール34,35と整合する位置まで下がっ
て、1本のガイドレール36が構成される。
【0031】続いて図4の矢線に示すように、差込脚3
2をガイドレール36に合わせてクリップ3を雄ハウジ
ング1の後面側から差し込む。それに伴って、係止脚4
0が装置孔41内に挿入され、係止脚40の係止突部4
3がロックアーム45のロック突部46に当たって、斜
めのガイド面を介してロックアーム45が下方に撓み変
形しつつ押し込まれる。図6に示すように、クリップ3
の後面板38が雄ハウジング1の後側のガイドレール3
5の後面に突き当たったところで、押し込みが停止され
ると、ロックアーム45が復元変形しつつロック突部4
6が係止脚40の係止突部43に係止して、クリップ3
が抜け止め状態にロックされる。
【0032】一方、雄型端子金具10の挿入後に、リテ
ーナ2が本係止位置に押し込まれなかったり、あるいは
押し込み量が不足して本係止位置まで至らなかった場合
は、図2に示すように、リテーナ2のガイドレール20
が雄ハウジング1のガイドレール34,35と整合せ
ず、言い換えると、リテーナ2の天板部2aが雄ハウジ
ング1の天井面より突出している。そのため、次にクリ
ップ3をガイドレール35に嵌めて差し込んだ場合に、
図8に示すように、その途中でクリップ3の差込脚32
がリテーナ2の天板部2aの後縁に突き当たり、それ以
上クリップ3の押し込みができず、したがってロックも
できない。これをもって、リテーナ2が正規の本係止位
置に取り付けられていないことが検知されるので、改め
てリテーナ2を本係止位置まで押し込んでクリップ3を
取り付ければよい。
【0033】リテーナ2ならびにクリップ3が正規位置
に取り付けられたら、相手の雌ハウジングと嵌合する。
両ハウジングが正規に嵌合されたら、既述のように雄型
端子金具10間の短絡状態が解除されてこれが検知され
る。また、車体パネル29に取り付ける場合は、クリッ
プ3を車体パネル29に開口された取付孔30に差し込
むと、図9,10に示すように、弾性係止片24と弾性
押圧片26との間で車体パネル29を挟持しつつ、雄ハ
ウジング1が車体パネル29に取着される。
【0034】また、メンテナンス等を行うに際して、雄
ハウジング1をクリップ3から外す場合は、図10に示
すように、ロックアーム45の突出端の上方には係止脚
40に設けられた治具49の挿入溝50が開口されてい
るので、その挿入溝50に治具49の先端を差し込みつ
つロックアーム45の突出端を押して、ロックアーム4
5を強制的に撓み変形させると、ロック突部46が係止
突部43から外れてロックが解除されるので、そのまま
雄ハウジング1を前方(同図の左側)に押してやれば、
クリップ3から外すことができる。また、ロックアーム
45の突出端の上方には解除用空間48が設けられてい
るので、指を入れてロックアーム45の突出端を押圧し
て下方に撓ませて、ロックを解除することも可能であ
る。
【0035】以上のように本実施形態によれば、クリッ
プ3のロック機構部分を取付面とは異なる雄ハウジング
1の後面側に設けたから、クリップ3を介して雄ハウジ
ング1を車体パネル29に取着した場合に、ロック機構
部分が雌ハウジング1で隠されることなく目視可能であ
り、ロックの解除作業を簡単にかつ正確に行うことがで
きるとともに、解除用の治具49によってロック機構部
分に損傷を与えることも防止される。
【0036】またクリップ3を取り付けた際、係止脚4
0が雄ハウジング1内に収容された状態でロックされる
構造であるため、全体がコンパクトにまとめられる。し
かも、係止脚40の後面には、治具49を挿入すること
ができる挿入溝50が形成されているから、その挿入溝
50を利用することで治具49によるロックの解除操作
を円滑に行うことができる。また、ロックアーム45の
突出端の上方には、作業者の手の指が入る程度の解除用
空間48が確保されているから、指によりロックの解除
を行うことも可能である。
【0037】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明は、コネクタハウジングにクリップを取り
付けるようにしたコネクタ全般に広く適用することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】リテーナが仮係止された場合のロック部分で切
断した断面図である。
【図3】そのキャビティ部分で切断した断面図である。
【図4】クリップの挿入動作を説明するための断面図で
ある。
【図5】リテーナが本係止された場合のキャビティ部分
で切断した断面図である。
【図6】クリップが正規に取り付けられた状態のロック
部分で切断した断面図である。
【図7】その背面図である。
【図8】リテーナの半挿入を検知した場合の断面図であ
る。
【図9】雄ハウジングを車体パネルに取り付けた場合の
背面図である。
【図10】その側断面図である。
【図11】従来例のクリップを取り付ける前の断面図で
ある。
【図12】クリップによりハウジングを車体パネルに取
り付けた状態の部分断面図である。
【符号の説明】
1…雄ハウジング 3…クリップ 10…雄型端子金具 29…車体パネル 30…取付孔 40…係止脚 41…装置孔(進入空間) 43…係止突部 45…ロックアーム 46…ロック突部 48…解除用空間 49…治具 50…挿入溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングの内部には端子金具
    を収容するためのキャビティが形成され、かつ前記コネ
    クタハウジングの上面には、このコネクタハウジングを
    相手部材に取着するためのクリップが着脱可能に取り付
    けられるコネクタにおいて、 前記コネクタハウジングの上面を前記クリップが取り付
    けられるクリップ取付面とされ、 かつ前記クリップには、前記クリップ取付面から高さ方
    向へ遠ざかるように延出し係止突部を有する係止脚が設
    けられる一方、前記コネクタハウジング内において前記
    クリップ取付面から高さ方向へ遠ざかる位置には、前記
    係止脚の前記係止突部と弾性的に係止し撓み操作するこ
    とによってロック解除操作可能なロック片が設けられて
    いる ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記係止脚の外面側には、この係止脚と
    係合したロック片に達するようにして治具の挿入溝が形
    成されており、その挿入溝を通して治具でロック片を押
    圧して撓み変形させることで、前記係合の解除が可能と
    されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記コネクタハウジングにおける前記係
    止脚が延出する側の面には、クリップの取り付けに伴っ
    て係止脚の進入を許容する進入空間が設けられるととも
    に、この装置孔には、指による前記ロック片の撓み変形
    操作を可能とする解除用の空間が設けられていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
JP15462896A 1996-06-14 1996-06-14 コネクタ Expired - Lifetime JP3185668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15462896A JP3185668B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15462896A JP3185668B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH103967A JPH103967A (ja) 1998-01-06
JP3185668B2 true JP3185668B2 (ja) 2001-07-11

Family

ID=15588352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15462896A Expired - Lifetime JP3185668B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3185668B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3316405A1 (en) 2016-10-28 2018-05-02 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Board connector

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5286166B2 (ja) * 2009-06-17 2013-09-11 矢崎総業株式会社 ロック解除構造
JP5550766B2 (ja) * 2013-05-31 2014-07-16 矢崎総業株式会社 ロックアーム付き収容体
KR102376682B1 (ko) * 2014-06-03 2022-03-22 타이코에이엠피 주식회사 연결 클립, 커넥터 및 이를 포함하는 커넥터 어셈블리
JP2017033663A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 矢崎総業株式会社 コネクタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3316405A1 (en) 2016-10-28 2018-05-02 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Board connector
JP2018073622A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 第一精工株式会社 基板用コネクタ
US10122103B2 (en) 2016-10-28 2018-11-06 Dai-Ichi Seiko Co., Ltd. Board connector

Also Published As

Publication number Publication date
JPH103967A (ja) 1998-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100895547B1 (ko) 커넥터 요소를 위한 고정 장치 및 상기 장치를 구비한커넥터
US7252556B2 (en) Electrical connector having locking claw
JP3675242B2 (ja) 低挿入力コネクタ
JP3693149B2 (ja) コネクタ
JPH0831517A (ja) コネクタ嵌合検知構造
JPH0718378U (ja) 嵌合確認機構付コネクタ
JP2600796Y2 (ja) アーム結合式コネクタ
EP1801925B1 (en) A connector
JP3763422B2 (ja) コネクタ
JP3529019B2 (ja) ホルダ付コネクタ
JPH10172672A (ja) コネクタ
JP3185668B2 (ja) コネクタ
US7125292B2 (en) Connector with retainer having means for preventing inclination of the front part
JP3424780B2 (ja) 嵌合検知具を備えたコネクタ
JP3235468B2 (ja) コネクタ
US6953364B2 (en) Connector, a shorting terminal and a method of assembling it
JP3367364B2 (ja) コネクタ嵌合検知構造
JPH0779029B2 (ja) 低挿抜力電気コネクタ
JP3770050B2 (ja) レバー式コネクタ
JPH06223921A (ja) コネクタ
JP3123443B2 (ja) 二重係止コネクタ
JP3591621B2 (ja) コネクタ
JPH11167950A (ja) コネクタ
US7001224B2 (en) Connector with retainer for locking terminal fitings
JP2000348808A (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080511

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term