JP3185585U - 加熱設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一部に開口部18が設けられ、汚染物の付着した廃棄物11を加熱する加熱炉12と、開口部18の前側に設けられた作業場13と、加熱炉12の床部14から作業場13にかけて設けられたレール15と、廃棄物11を搭載してレール15上を走行する台車16とを有し、台車16の周囲には複数の支柱部材25が設けられていると共に、複数の支柱部材25に複数の水平部材26が設けられ、複数積みされた廃棄物11の転倒を防止している。
【選択図】図1
Description
一方、PCBを使用していないとされていた廃電気機器の中には、微量のPCB汚染絶縁油を含んだもの(いわゆる微量PCB汚染廃電気機器等)が多く存在することが、近年判明した。このような廃電気機器は、JESCOでの処理対象となっておらず、これまでJESCOで行われている化学処理方式では、膨大な処理費用がかかるため、効率的な処理が検討されている。
また、法改正により、低濃度PCB含有廃棄物についても、化学処理方式以外で処理することになった。
これら低濃度PCB廃棄物の処理方法として、例えば、特許文献1に示す技術がある。
しかし、加熱ガス化炉の炉内高さと比較して高さが低いトランスは、台車上に単に載置されているのみであるため、トランスの加熱処理に際し、加熱ガス化炉の炉内容積を有効活用できない。また、台車のトランス載置面積は決まっているため、トランスの一回あたりの加熱処理量を増加させることができず、トランスの処理効率や作業性が悪くなり、更には、処理回数の増加に伴ってランニングコストも増大する。なお、加熱ガス化炉の規模や台車のトランス載置面積を大きくして、一回あたりの加熱処理量を増加させることも考えられるが、新たな設備投資が必要となる。
前記台車の周囲には複数の支柱部材が設けられていると共に、該複数の支柱部材に複数の水平部材が設けられ、複数積みされた前記廃棄物の転倒を防止している。
また、水平部材である水平パイプが、支柱部材であるパイプ支柱に、クランプ金具で連結されている場合は、複数積みされた廃棄物の転倒を、簡単な構成で安価に防止できる。
図1(A)、(B)に示すように、本考案の一実施の形態に係る加熱設備10は、汚染物の付着した廃棄物11を、複数積み(段積み)した状態で加熱処理(焼却処理も含む)する設備である。なお、廃棄物11には、例えば、トランス、コンデンサ、遮断器、開閉器等のように、PCB等の汚染物が付着した電気機器や、汚染物の付着(汚染物を収納)したドラム缶、また、廃棄物の入った箱等があるが、PCB等の汚染物が付着した廃棄物(前記した低濃度PCB廃棄物)であれば、これらに限定されるものではない。
以下、詳しく説明する。
加熱炉12内には、廃棄物11の加熱に使用するバーナ(図示しない)が多数取り付けられている。この加熱炉12の前側壁17の一部には開口部18が設けられ、廃棄物11を複数積みした台車16の加熱炉12への搬入と、加熱処理後の台車16の加熱炉12からの搬出を、可能にしている。
この開口部18には、開口部18の開閉を行う扉(図示しない)が設けられている。
そして、廃棄物11の加熱処理が終了した後は、閉状態の扉を開状態にし、台車16を開口部18を介して加熱炉12内から搬出する。
なお、開口部18の扉は、必要に応じて、設けなくてもよい。
この加熱炉は、その長手方向の前側壁(上流側壁)の一部に、廃棄物を複数積みした台車の加熱炉への搬入を行うための開口部が、また後ろ側壁(下流側壁)の一部に、加熱処理後の台車の加熱炉からの搬出を行うための開口部が、それぞれ設けられている。このため、レールは、加熱炉の入口側の開口部から出口側の開口部へかけて、加熱炉を貫通するように設けられ、この加熱炉内に、廃棄物の加熱に使用するバーナが設けられている。
上記した煉瓦21は、台車本体20を保護するため、台車本体20上に部分的に配置しているが、必要に応じて、台車本体20上の全面に配置することもできる。
このパレット22には、パレット22上に搭載された廃棄物11の滑り落ち(落下)や、廃棄物11から漏洩した汚染物のパレット22上からの飛散を防止するため、パレット22の周囲に沿って設けられた囲い23と、パレット22上に複数積みされた廃棄物11の転倒を防止する転倒防止手段24とが設けられている。
囲い23は、パレット22上から廃棄物11が滑り落ちることや、廃棄物11から漏洩した汚染物のパレット22上からの飛散を防止できる構成であればよく、その高さや配置は、特に限定されるものではない。
ここで、水平パイプ26は、クランプ金具により、パイプ支柱25に連結されているが、パイプ支柱25に水平パイプ26を連結できるものであれば、これに限定されるものではない。また、必要に応じて、パイプ支柱25に水平パイプ26を接合して、転倒防止手段を一体構造とすることもできる。
更に、水平パイプ26は、複数積みされた廃棄物11の高さに応じて、高さ方向に1本又は2本以上の複数本、間隔を有して隣り合うパイプ支柱25に、水平又は斜めに架け渡すことができる。
まず、パレット22上に、廃棄物11を載置する。
なお、廃棄物11は、処理対象によって異なるが、汚染物であるPCBを抜油できる廃棄物は予め抜油されたものであり、抜油できない廃棄物はそのままの状態のもの(例えば、コンデンサ)であり、廃棄物11の種類によっては、内部にコアやコイル等が入った状態のものである。
ここで、廃棄物11をパレット22上に載置するに際しては、廃棄物11の大きさ(高さ)や加熱炉12の開口部18の高さに応じて、複数積みする。
なお、転倒防止手段24は、パレット22に予め取り付け固定しておくこともできる。また、パレット22に複数のパイプ支柱25のみを、予め取り付け固定しておいて、このパレット22上に廃棄物11を複数積みした後、各パイプ支柱25に、クランプ金具を用いて水平パイプ26を取り付けてもよい。
次に、複数の廃棄物11を搭載した台車16を走行させ、扉が開状態の開口部18を介して、加熱炉12内に搬入する。このように、台車16を加熱炉12内に収納した後は、扉を閉じて廃棄物11の加熱処理(更には、焼却処理)を行う。
上記したように、パレット22に転倒防止手段24を設けることで、パレット22の搬送時や台車16の走行時に、複数積みした廃棄物11の転倒を防止できる。
これにより、PCBはガス化して離脱し、PCBを分離することができる。なお、加熱炉12から排出されるPCBを含む燃焼ガスは、例えば、前記した特許文献1(特開2012−106182号公報)に記載のように、二次燃焼炉に導入して無害化する。
なお、加熱炉に連続式加熱炉を使用する場合は、前側壁の開口部から加熱炉内に搬入させた台車を走行させながら、廃棄物の加熱処理を行い、加熱処理が終了した台車を、後ろ側壁の開口部を介して加熱炉1内から搬出することができる。
なお、加熱処理後の転倒防止手段24は、次の加熱処理時には使用しないが、必要に応じて繰り返し使用することもできる。
以上に示したように、本考案の加熱設備を使用することで、汚染物の付着した廃棄物を、加熱炉の炉内容積を有効に活用しながら、効率的かつ経済的に加熱処理できる。
また、前記実施の形態においては、台車のパレットに、複数のパイプ支柱(支柱部材)を設けた場合について説明したが、必要に応じて、台車の台車本体に直接、複数のパイプ支柱(支柱部材)を設けることもできる。
更に、前記実施の形態においては、転倒防止手段を、複数のパイプ支柱と水平パイプで構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、支柱部材である棒材と水平部材である線材で構成した柵等でもよい。
Claims (3)
- 一部に開口部が設けられ、汚染物の付着した廃棄物を加熱する加熱炉と、前記開口部の前側に設けられた作業場と、前記加熱炉の床部から前記作業場にかけて設けられたレールと、前記廃棄物を搭載して前記レール上を走行する台車とを有し、
前記台車の周囲には複数の支柱部材が設けられていると共に、該複数の支柱部材に複数の水平部材が設けられ、複数積みされた前記廃棄物の転倒を防止していることを特徴とする加熱設備。 - 請求項1記載の加熱設備において、前記支柱部材はパイプ支柱であり、前記水平部材は水平パイプであり、該水平パイプは、クランプ金具により、前記パイプ支柱に連結されていることを特徴とする加熱設備。
- 請求項1又は2記載の加熱設備において、前記開口部には扉が設けられて、前記廃棄物を搭載した前記台車を前記加熱炉内に収納した後は、前記扉を閉じて前記廃棄物の加熱を行うことを特徴とする加熱設備。
Priority Applications (1)
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JP2013003317U JP3185585U (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | 加熱設備 |
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JP2013003317U JP3185585U (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | 加熱設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3185585U true JP3185585U (ja) | 2013-08-22 |
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ID=50429334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013003317U Expired - Lifetime JP3185585U (ja) | 2013-06-11 | 2013-06-11 | 加熱設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3185585U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104515386A (zh) * | 2013-09-30 | 2015-04-15 | 江苏高皓工业炉有限公司 | 一种台车式防热辐射电阻炉 |
CN107214174A (zh) * | 2017-05-19 | 2017-09-29 | 肇庆市智高电机有限公司 | 一种垃圾智能处理设备 |
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2013
- 2013-06-11 JP JP2013003317U patent/JP3185585U/ja not_active Expired - Lifetime
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